JPH1056510A - 二線式加入者回線用障害検出方法及びそれを適用した障害検出回路 - Google Patents

二線式加入者回線用障害検出方法及びそれを適用した障害検出回路

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JPH1056510A
JPH1056510A JP21236396A JP21236396A JPH1056510A JP H1056510 A JPH1056510 A JP H1056510A JP 21236396 A JP21236396 A JP 21236396A JP 21236396 A JP21236396 A JP 21236396A JP H1056510 A JPH1056510 A JP H1056510A
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Katsumi Takaku
克己 高久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二線式加入者回路が小型化されて小規模な回
路構成で簡易にして適確に回線障害検出を行い得る二線
式加入者回線用障害検出回路を提供すること。 【解決手段】 この障害検出回路は、二線式加入者回路
に収容される二線式加入者回線のA線,B線に対して給
電を行う給電回路1と、二線式加入者回線のA線,B線
間のループ電流を検出してSCN信号S1を変換生成す
るループ検出回路2と、SCN信号S1に基づいて端末
設備の状態,即ち、オンフック状態,オフフック状態,
及びこれらの何れにも属さない状態を回線障害状態とし
て判定した結果を示す状態信号S2を出力するSCN信
号監視回路3とを備えて構成される。ここでSCN信号
監視回路3では、回線障害検出に際してSCN信号S1
の変化が所定時間TX (例えば30秒)内に所定の回数
N(例えば8回)以上あるか否かを判定した結果に基づ
いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として加入者宅
内に設置される電話端末等の端末設備と交換設備とを接
続する電気通信回線設備である二線式加入者回線用障害
検出方法及びそれを適用した障害検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気通信回線設備の二線式加入者
回路に収容される二線式加入者回線において回線障害検
出を行う場合、二線式加入者回線間で電流測定や電位差
測定等を行うための検出回路を設け、こうした検出回路
で得られる電流測定値や電圧値に基づいて回線障害検出
を行っている。
【0003】因みに、こうした二線式加入者回線やその
回線障害検出に関連する公知技術としては、例えば特開
平4−10845号公報に開示された加入者回路の地絡
混触地気検出回路や特開平7−23110号公報に開示
された2線式加入者回路等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した二線式加入者
回線における回線障害検出の場合、二線式加入者回線間
で電流測定や電位差測定等を行うための検出回路を設け
ているため、二線式加入者回路の回路構成が複雑化され
てしまうという難点がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、二線式加入者回路
が小型化されて小規模な回路構成で簡易にして適確に回
線障害検出を行い得る二線式加入者回線用障害検出方法
及びそれを適用した障害検出回路を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、加入者
宅内に設置される端末設備と交換設備とを接続する電気
通信回線設備である二線式加入者回線用障害検出方法に
おいて、端末設備の状態監視用として二線式加入者回線
間のループ開放状態及びループ閉成状態を検出して生成
したSCN信号の状態を監視することにより回線障害検
出を行う二線式加入者回線用障害検出方法が得られる。
【0007】又、本発明によれば、上記二線式加入者回
線用障害検出方法において、回線障害検出はSCN信号
の変化が所定時間内に所定の回数以上あるか否かを判定
した結果に基づいて行う二線式加入者回線用障害検出方
法が得られる。
【0008】一方、本発明によれば、加入者宅内に設置
される端末設備と交換設備とを接続する電気通信回線設
備である二線式加入者回線を収容した二線式加入者回路
と、端末設備の状態監視用として二線式加入者回線間の
ループ開放状態及びループ閉成状態を検出してSCN信
号を生成するループ検出回路と、SCN信号の状態によ
り端末設備の状態監視としてオンフック状態であるか、
オフフック状態であるかの何れかを監視するSCN信号
監視回路とを備えた二線式加入者回線用障害検出回路に
おいて、SCN信号監視回路ではSCN信号の状態を監
視することにより回線障害検出を行う二線式加入者回線
用障害検出回路が得られる。
【0009】又、本発明によれば、上記二線式加入者回
線用障害検出回路において、SCN信号監視回路では回
線障害検出に際してSCN信号の変化が所定時間内に所
定の回数以上あるか否かを判定した結果に基づいて行う
二線式加入者回線用障害検出回路が得られる。
【0010】
【作用】本発明では、既存のSCN信号監視回路におけ
る基本機能,即ち、二線式加入者回線間のループ開放状
態及びループ閉成状態を検出して生成したSCN信号の
状態により加入者宅内に設置される端末設備の状態監視
としてオンフック状態であるか、オフフック状態である
かの何れかを監視する機能に加え、SCN信号の状態を
監視することにより回線障害検出を行うようにしてい
る。ここでの回線障害検出は、SCN信号の変化が所定
時間内に所定の回数以上あるか否かを判定した結果に基
づいて行うもので、このような時間関係の要素を絡める
ことによって通常のオンフック状態やオフフック状態を
判定する以外に、これらの何れの状態とも判定できない
状態を新たに回線障害状態として位置付けしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の二
線式加入者回線用障害検出方法及びそれを適用した障害
検出回路について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】最初に、本発明の二線式加入者回線用障害
検出方法の概要を簡単に説明する。この障害検出方法
は、加入者宅内に設置される電話端末等の端末設備と交
換設備とを接続する電気通信回線設備である二線式加入
者回線用のもので、端末設備の状態監視用として二線式
加入者回線間のループ開放状態及びループ閉成状態を検
出して生成したSCN信号の状態を監視することにより
回線障害検出を行うものである。但し、回線障害検出は
SCN信号の変化が所定時間内に所定の回数以上あるか
否かを判定した結果に基づいて行う。
【0013】図1は、この障害検出方法を適用した一実
施例に係る二線式加入者回線用障害検出回路の要部構成
を示したものである。
【0014】この障害検出回路は、二線式加入者回路に
収容されると共に、加入者宅内に設置される電話端末等
の端末設備と交換設備とを接続する電気通信回線設備で
ある二線式加入者回線のA線,B線に対して給電を行う
給電回路1と、二線式加入者回線のA線,B線間のルー
プ電流を検出してSCN信号を変換生成するループ検出
回路2と、SCN信号に基づいて端末設備の状態,即
ち、オンフック状態,オフフック状態,及びこれらの何
れにも属さない状態を回線障害状態として判定するSC
N信号監視回路3とを備えて構成される。
【0015】この障害検出回路では、接地線を有して負
電圧−48Vを印加する給電回路1により二線式加入者
回線のA線,B線に対して給電を行う。ループ検出回路
2では、B線に接続されたダイオードにおける電流を一
端が+5V線に接続され、他端が接地されたスイッチン
グ素子のベースに供給させ、その+5V線側より端末設
備の状態としてA線,B線間のループ電流を検出してS
CN信号S1を変換生成する。SCN信号監視回路3で
は、ループ検出回路2からのSCN信号S1に基づいて
端末設備の状態として、オンフック状態,オフフック状
態,及びこれらの何れにも属さない状態を二線式加入者
回線障害状態として判定した結果を示す状態信号S2を
出力する。即ち、SCN信号監視回路3は、オンフック
状態,オフフック状態,回線障害状態の三つの状態を識
別する。このとき、SCN信号監視回路3は、回線障害
検出に際してSCN信号S1の変化が所定時間TX 内に
所定の回数N以上あるか否かを判定した結果に基づいて
行う。
【0016】図2は、このSCN信号監視回路3におけ
る回線障害状態の判定機能を説明するために例示したS
CN信号S1の波形図である。
【0017】ここでは、SCN信号監視回路3が通常の
発信動作,着信動作では起こり得ないSCN信号S1の
変化状態を認識する例として、SCN信号S1に関して
所定時間TX として例えば30秒内に所定の閾値を超過
したオン状態(その状態が回避されたオフ状態としても
良い)が所定の回数Nとして8回以上(ここでは8回)
繰り返し生じた場合を例示している。
【0018】この障害検出回路の場合、従来のように回
線障害検出を目的として二線式加入者回線間で電流測定
や電位差測定等を行うための検出回路を設けていないた
め、二線式加入者回路が小型化されて小規模な回路構成
となる上、簡易にして適確に回線障害検出を行うことが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の二線式
加入者回線用障害検出方法によれば、従来のように二線
式加入者回線における回線障害検出を目的として二線式
加入者回線間で電流測定や電位差測定等の検出を行う検
出回路を必要とすること無く、SCN信号の状態を監視
することによって回線障害検出を行っている(特にSC
N信号の変化が所定時間内に所定の回数以上あるか否か
を判定した結果に基づいて回線障害検出を判定してい
る)ため、二線式加入者回路が小型化されて小規模な回
路構成となる上、簡易にして適確に回線障害検出を行う
ことができるようになる。又、この障害検出方法を適用
した二線式加入者回線用障害検出回路では、既存のSC
N信号監視回路において新たにSCN信号の状態監視に
よる回線障害検出機能が持たされるため、二線式加入者
回路の小型化や回路構成の小規模化が有効に計られるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二線式加入者回線用障害検出方法を適
用した一実施例に係る二線式加入者回線用障害検出回路
の要部構成を示したものである。
【図2】図1に示す二線式加入者回線用障害検出回路に
備えられるSCN信号監視回路における回線障害状態の
判定機能を説明するために例示したSCN信号の波形図
である。
【符号の説明】
1 給電回路 2 ループ検出回路 3 SCN信号監視回路 S1 SCN信号 S2 状態信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者宅内に設置される端末設備と交換
    設備とを接続する電気通信回線設備である二線式加入者
    回線用障害検出方法において、前記端末設備の状態監視
    用として前記二線式加入者回線間のループ開放状態及び
    ループ閉成状態を検出して生成したSCN信号の状態を
    監視することにより回線障害検出を行うことを特徴とす
    る二線式加入者回線用障害検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二線式加入者回線用障害
    検出方法において、前記回線障害検出は前記SCN信号
    の変化が所定時間内に所定の回数以上あるか否かを判定
    した結果に基づいて行うことを特徴とする二線式加入者
    回線用障害検出方法。
  3. 【請求項3】 加入者宅内に設置される端末設備と交換
    設備とを接続する電気通信回線設備である二線式加入者
    回線を収容した二線式加入者回路と、前記端末設備の状
    態監視用として前記二線式加入者回線間のループ開放状
    態及びループ閉成状態を検出してSCN信号を生成する
    ループ検出回路と、前記SCN信号の状態により前記端
    末設備の状態監視としてオンフック状態であるか、オフ
    フック状態であるかの何れかを監視するSCN信号監視
    回路とを備えた二線式加入者回線用障害検出回路におい
    て、前記SCN信号監視回路では前記SCN信号の状態
    を監視することにより回線障害検出を行うことを特徴と
    する二線式加入者回線用障害検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の二線式加入者回線用障害
    検出回路において、前記SCN信号監視回路では前記回
    線障害検出に際して前記SCN信号の変化が所定時間内
    に所定の回数以上あるか否かを判定した結果に基づいて
    行うことを特徴とする二線式加入者回線用障害検出回
    路。
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