JPH1056324A - アンテナユニット及びナビゲーションシステム - Google Patents

アンテナユニット及びナビゲーションシステム

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JPH1056324A
JPH1056324A JP22608996A JP22608996A JPH1056324A JP H1056324 A JPH1056324 A JP H1056324A JP 22608996 A JP22608996 A JP 22608996A JP 22608996 A JP22608996 A JP 22608996A JP H1056324 A JPH1056324 A JP H1056324A
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JP
Japan
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antenna
signal
navigation system
antenna unit
gps
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Application number
JP22608996A
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English (en)
Inventor
Takahiro Fuse
孝弘 布施
Kazuhiko Kanda
一彦 神田
Takaya Uchida
孝也 内田
Masami Yuyama
将美 湯山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に容易に取り付けることができ、しかも
受信感度のよいアンテナユニットを提供する。 【解決手段】 プリント配線板13上に配置されたFM
信号を受信する積層チップアンテナ14と、プリント配
線板16上に配置されたGPS信号を受信するGPSア
ンテナ17を、ケース10内に収納する。積層チップア
ンテナ14、GPSアンテナ17で受信した信号は、そ
れぞれプリアンプ15、18で増幅され、ケーブル19
a、19bを介して出力される。ここで、それぞれのア
ンテナが受信する信号の送られてくる方向を考慮して、
GPSアンテナ17は上部に、積層チップアンテナ14
は下部に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナユニッ
ト、特にVICS対応のナビゲーションシステムに好適
なアンテナユニット、及びこのアンテナユニットを備え
るナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ナビゲーションシステムとしては、車載
用のカーナビゲーションシステムがポピュラーであり、
一般に、GPS(Global Positioning System)により
自動車位置を測位し、測位した自動車位置をCD−RO
Mから供給される地図に重ね合わせながらモニタに表示
して、目的地までの経路誘導をする。しかし、GPSに
よる自動車位置の情報とCD−ROMから供給される地
図の情報だけでは、リアルタイムに変化する情報、例え
ば、渋滞や不定期の交通規制などに対応した経路誘導が
できない。
【0003】そこで、このようなリアルタイムに変化す
る情報に対応した経路誘導を可能とするために、VIC
S(Viecle Information and Communication System)
サービスが、開始された。VICSサービスは、FMデ
ータ多重放送、或いは光ビーコン、電波ビーコンによ
り、渋滞情報を提供するものである。
【0004】これらの内で、光ビーコン、電波ビーコン
は、設置されている道路が限られているので、受信でき
る範囲には限りがある。従って、カーナビゲーションシ
ステムにおいてVICSサービスを有効に利用するため
には、GPSにおける各人工衛星から送信される信号
(以下、GPS信号という)の他に、FMデータ多重放
送の信号(以下、FM信号という)を受信できなければ
ならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、GPS
信号の周波数(約1.5GHz)とFM信号の周波数
(80〜90MHz前後)は大きく異なるので、GPS
信号受信用のアンテナ(以下、GPSアンテナという)
とFM信号受信用のアンテナ(以下、FMアンテナとい
う)は、別々に必要となる。
【0006】通常、GPSアンテナは、縦、横、高さが
30×30×10mm程の大きさで構成されている。一
方、FMアンテナには、ロッドアンテナが一般的に用い
られている。ロッドアンテナは伸縮構造を採用している
ため、非使用時には短く収納されるが、使用時には長く
なる。このため、取り付け場所や固定方法が限られてい
る。また、機械式の駐車場など高さ制限のある駐車場に
自動車を駐車する場合には、ロッドアンテナが邪魔にな
る場合がある。
【0007】これに対し、近年、小型ラジオ用として、
ラジオ筐体内に収納してできる10×10×5mm程度
の積層チップアンテナが開発されている。この積層チッ
プアンテナは、カーナビゲーションシステム用として使
用する場合も小型ラジオと同様に、自動車内のカーナビ
ゲーションシステム本体内に配置することが考えられ
る。しかし、この場合、積層チップアンテナは、導体で
ある自動車の車体内に設置されると、車体により電波が
遮断されたり、電気的共振点が設計値からずれることが
あるので、FM信号の受信感度が低くなる場合がある。
【0008】このため、従来のカーナビゲーションシス
テムでは、一般に、筐体内に収納されたGPSアンテナ
と、ロッドアンテナにより構成されたFMアンテナを、
別々に自動車の屋根の上に設置していた。つまり、従来
のカーナビゲーションシステムでは、GPSアンテナと
FMアンテナとを別々に取り付けなければならないた
め、アンテナの取り付けに手間がかかっていた。特に、
FMアンテナは、ロッドアンテナに長さがあるので安定
して取り付けるのが難しく、取り付けに特に手間がかか
っていた。また、GPSアンテナのケーブルとFMアン
テナのケーブルとをそれぞれ別の場所からカーナビゲー
ションシステム本体に配線しなければならなかったた
め、配線作業にも手間がかかっていた。
【0009】本発明の目的は、車体に容易に取り付ける
ことができるアンテナユニットを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、受信感度がよいアンテナユ
ニットを提供することにある。また、本発明の他の目的
は、配線作業が容易なナビゲーションシステムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかるアンテナユニットは、
筐体と、この筐体内に収納された、グローバル・ポジシ
ョニング・システムに使用される人工衛星からの信号を
受信する衛星受信アンテナと、前記筐体内に収納され
た、FM放送の周波数帯域の信号を受信する積層チップ
アンテナと、を備えることを特徴する。
【0011】上記のように、FMデータ多重放送の信号
を受信するアンテナに積層チップアンテナを使用したこ
とにより、GPSの人工衛星からの信号を受信するアン
テナと同一の筐体内に収納することができる。これによ
り、VICS対応のナビゲーションシステムにおいて
も、アンテナを1つだけ設置すればよいので、アンテナ
の取り付け作業が容易になる。
【0012】また、FMデータ多重放送を受信するアン
テナとして積層チップアンテナを用いても、これを車外
に設置することができる。従って、積層チップアンテナ
が導体である自動車の車体に囲まれることがなく、FM
データ多重放送の受信感度がよくなる。また、2つのア
ンテナが1つの筐体内に収納されていることにより、V
ICS対応のナビゲーションシステムで必要となるアン
テナ全体の製造コストを低く抑えられる。
【0013】上記アンテナユニットにおいては、前記衛
星受信アンテナは上部に、前記積層チップアンテナは下
部に、重ねて配置されている、ことを好適とする。
【0014】つまり、衛星受信アンテナは、上部に配置
することで、信号が送信されてくる方向に近い位置とな
る。このため、衛星受信アンテナにおける信号の受信が
積層チップアンテナによって妨げられることがなく、人
工衛星からの信号の受信感度がよくなる。これにより、
ナビゲーションシステムにおける自車位置の測位がより
正確になる。
【0015】本発明のアンテナユニットは、上記構成に
加え、さらに、前記筐体内に収納された、前記衛星受信
アンテナで受信した信号を増幅する第1の増幅器と、前
記筐体内に収納された、前記積層チップアンテナで受信
した信号を増幅する第2の増幅器とを備える、ものとす
ることができる。
【0016】これにより、前記衛星受信アンテナ及び前
記積層チップアンテナで受信した信号が、伝送路により
減衰されても、十分なレベルの信号をナビゲーションシ
ステム本体に入力することができる。
【0017】また、前記積層チップアンテナは、前記筐
体の下端との間に、3mm以上の距離をあけて配置する
ことが好ましい。もっとも、アンテナユニットを小型化
することを考慮すれば、この距離は5mm程度であるこ
とがより好ましい。
【0018】これにより、本発明のアンテナユニットを
自動車の車体(例えば、屋根)の上に設置したときに、
積層チップアンテナと自動車の車体との間に間隔が設け
られる。このため、自動車の車体が導体であることの影
響により、積層チップアンテナの電気的共振点が設計値
からずれて、感度が低下することを防止することができ
る。
【0019】また、本発明のアンテナユニットは、前記
衛星受信アンテナで受信した信号と、前記積層チップア
ンテナで受信した信号を加算して出力する加算器と、こ
の加算器で加算された信号を出力する1つの出力端子と
を備える、ものとしてもよい。
【0020】これにより、アンテナユニットとシステム
本体とを接続する端子が1つで済むことになるので、よ
りいっそう配線が容易になる。
【0021】また、本発明の第2の観点にかかるナビゲ
ーションシステムは、上記記載のアンテナユニットと、
ナビゲーションシステム本体を備え、前記ナビゲーショ
ンシステム本体は、地図を格納する記憶手段と、前記ア
ンテナユニットの前記衛星受信アンテナで受信した信号
から自動車の位置を測位する測位手段と、前記記憶手段
に格納された地図上の所望の位置を指定する位置指定手
段と、前記記憶手段に格納された地図上で、前記測位手
段で測位された自動車位置から前記位置指定手段で指定
された位置までの経路を計算し、経路誘導する経路誘導
手段と、前記アンテナユニットの前記積層チップアンテ
ナで受信したFMデータ多重放送の情報から道路の交通
状況を示す信号を取得する交通状況信号取得手段と、前
記交通状況信号取得手段で取得した信号が、前記経路誘
導手段で計算された経路を示す信号であるとき、前記経
路誘導手段が誘導する経路を変更させる手段を備える、
ことを特徴とする。
【0022】このナビゲーションシステムは、VICS
情報のレベル3に対応することができ、渋滞を避けた的
確な経路誘導を行うことができるものである。このナビ
ゲーションシステムにおいては、上記のアンテナユニッ
トを用いたことにより、衛星受信アンテナ及び積層チッ
プアンテナの双方で良好な受信感度が得られる。衛星受
信アンテナで良好な受信感度が得られることによって、
自動車の位置の測位の精度が向上する。また、積層チッ
プアンテナで良好な受信感度が得られることにより、的
確にVICS情報を取得することができる。また、配線
作業も容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態となる車載用
アンテナユニットの構成を示す断面図である。図2は、
本発明の実施の形態となる車載用アンテナユニットを使
用したカーナビゲーションシステムの構成を示すブロッ
ク図である。図示するように、車載用アンテナユニット
1は、ケース10と、磁石11と、磁気シールド板12
と、プリント配線板13と、積層チップアンテナ14
と、プリアンプ15と、プリント配線板16と、GPS
アンテナ17と、プリアンプ18と、ケーブル19a、
19b、19とにより構成される。
【0025】ケース10は、40×40×30mmほど
の大きさのプラスチック、樹脂等から構成され、この中
に積層チップアンテナ14及びGPSアンテナ17など
が収納される。磁石11は、鉄製の自動車の屋根の上
に、磁力によって車載用アンテナユニット1を取り付け
るものである。磁気シールド板12は、硅素鋼板によっ
て構成され、積層チップアンテナ14及びGPSアンテ
ナ17の感度が磁石11の磁気により低下するのを防ぐ
ため、磁石11の磁気をシールドする。
【0026】プリント配線板13の上には、積層チップ
アンテナ14及びプリアンプ15が配置されて配線され
ている。積層チップアンテナ14は、VICS情報を受
信するためのFM信号の帯域幅に対応した全方向性のF
Mアンテナであり、10×10×5mmほどの大きさが
ある。プリアンプ15は、積層チップアンテナ14で受
信した信号を増幅して出力する増幅器である。ここで、
樹脂製のスペーサにより、プリント配線板13と磁気シ
ールド板12との間に間隔が設けられている。これによ
り、積層チップアンテナ14は、ケース10の下端から
3mm以上(好ましくは、5mm程度)の距離が置かれ
る。このため、自動車の車体が導体であることによって
積層チップアンテナ14の電気的共振点が設計値からず
れるのを防ぎ、感度の低下を防いでいる。
【0027】プリント配線板16の上には、GPSアン
テナ17及びプリアンプ18が配置されて配線されてい
る。GPSアンテナ17は、自車位置を計測するため、
地球上を周回するGPSによる自車位置の測位に用いる
人工衛星(以下、GPS衛星という)から送信されるG
PS信号を受信するアンテナであり、30×30×5m
mほどの大きさがある。なお、自車位置の測位のため
に、通常は4つのGPS衛星からの信号を受信する4衛
星測位式を採るが、3衛星測位式及び2衛星測位式を採
ることもできる。プリアンプ18は、GPSアンテナ1
7で受信した信号を増幅して出力する増幅器である。
【0028】ここで、積層チップアンテナ14は下側
に、GPSアンテナ17は上側に設けられている。これ
は、受信する電波の方向によるものである。即ち、図5
に示すように、FM信号は電波塔51から送信されるた
め、自動車5が電波塔51の近傍に位置する場合以外
は、ほぼ横方向からの信号となり、GPS信号は、GP
S衛星52は自動車5からは上方向にあるため、ほぼ上
方向からの信号となるからである。
【0029】また、プリアンプ15、18の出力信号
は、それぞれケーブル19a、19bを通してカーナビ
ゲーションシステム本体2に出力される。ケーブル19
a、19bは、1本に束ねられたケーブル19となって
いる。ケーブル19は、その末端で分かれ、その先端に
はそれぞれFM信号出力端子、GPS信号出力端子(い
ずれも図示せず)が接続されている。
【0030】次に、このカーナビゲーションシステムの
取り付け方法について説明する。車載用アンテナユニッ
ト1は、自動車の屋根の上(通常は、前部左または右
側)に置くと、磁石11の磁力によって固定される。カ
ーナビゲーションシステム本体2は、図3(A)に示す
ような構造をしており、自動車内の適当な位置(例え
ば、運転席と助手席の間)に設置し、取り付けバンドな
どを使って動かないように固定される。
【0031】カーナビゲーションシステム本体2に
は、、外部の装置との信号のやりとりをするケーブルを
接続するために、図3(B)に示すように、背面にFM
信号入力端子31、GPS信号入力端子32、音声信号
出力端子33、画像信号出力端子34、リモコン入力端
子35、及び電源入力端子36が、それぞれ備えられて
いる。
【0032】配線を行うには、まず、ケーブル19をカ
ーナビゲーションシステム本体2に延ばしていく。ケー
ブル19は末端で分かれ、それぞれFM信号出力端子、
GPS信号出力端子が接続されているので、それぞれの
出力端子をFM信号入力端子32、GPS信号入力端子
31に接続する。これにより、カーナビゲーションシス
テムの取り付け作業が終了する。
【0033】次に、カーナビゲーションシステム本体2
の回路構成及び動作について、図4に基づいて説明す
る。図示するように、カーナビゲーションシステム本体
2は、MPU21と、ROM22と、RAM23と、C
D−ROMドライブ24と、FM受信回路25と、GP
S受信回路26と、音声処理回路27と、画像処理回路
28と、インターフェイス29とから構成される。
【0034】MPU21は、自動車の経路誘導のための
処理をしたり、システム全体を制御するプロセッサであ
る。ROM22は、MPU21の処理に必要なプログラ
ムを記憶するメモリである。RAM23は、ワークエリ
アとして用いるメモリである。CD−ROMドライブ2
4は、CD−ROM41に格納された地図情報を、読み
出すものである。
【0035】FM受信回路25は、積層チップアンテナ
14から受信したFM信号からVICS情報を取り出す
回路である。GPS受信回路26は、GPSアンテナ1
7で受信したGPS信号から、測位に必要な衛星のGP
S信号を取り出す回路である。
【0036】音声処理回路27は、経路誘導を音声で行
う場合に必要となる音声信号の処理を行う回路であり、
スピーカ42を通じて音声を出力する。画像処理回路2
8は、経路誘導に必要な地図やVICS情報をモニタ4
3に表示するために必要となる画像信号の処理を行う回
路である。インターフェイス29は、運転者または同乗
者がカーナビゲーションシステムを操作するためのリモ
ートコントロールユニット44から入力される信号との
整合をとるものである。
【0037】このカーナビゲーションシステムは、VI
CSのレベル3にまで対応している。つまり、積層チッ
プアンテナ14からFM受信回路25を介して受信した
VICS情報により経路の変更を行うことができる。
【0038】経路誘導を行う場合、まず、MPU21
は、GPSアンテナ17及びGPS受信回路26を介し
て受信したGPS情報から測位した自動車の位置から、
インターフェイス29を介してリモートコントロールユ
ニット44から入力された目的地の位置までの経路を、
CD−ROMドライブ24より読み出した地図情報に従
って計算する。MPU21が計算した経路は、RAM2
3に記憶される。経路誘導は、一般に、測位した自動車
の位置を重ね合わせた地図をモニタ43に表示しながら
行う。また、スピーカ42からの音声情報によっても行
う。
【0039】ここで、積層チップアンテナ14及びFM
受信回路25を介して、MPU21によりあらかじめ計
算した経路が渋滞していることを受信したとする。この
渋滞情報は、主要道路毎に区分して番号が付けられてい
るので、MPU21は、その番号をあらかじめ計算した
経路の番号と受信した番号とを比較することによって渋
滞の有無を判断することができる。この場合、MPU2
1は、渋滞を避けた新たな別の経路(迂回路)を計算し
直す。
【0040】そして、MPU21は、再計算された新た
な経路をモニタ43に表示して経路誘導をする。また、
渋滞により迂回することをスピーカ42より音声で運転
者に知らせる。なお、経路の再計算は、道を間違えたり
してMPU21によってあらかじめ計算された経路を外
れた場合にもなされる。
【0041】上述の如く、車載用アンテナユニット1
は、FMアンテナとして積層チップアンテナ14を用い
たことによって、GPSアンテナとFMアンテナを1つ
の筐体内に収納することができる。このため、GPSア
ンテナとFMアンテナを別々に取り付ける必要はない。
しかも、製造コストも低くなる。
【0042】また、車載用アンテナユニット1では、ほ
ぼ横方向からのFM信号を受信する積層チップアンテナ
14を下に、ほぼ上方向からのGPS信号を受信するG
PSアンテナ17を上に配置している。従って、GPS
信号の受信が積層チップアンテナによって影響されるこ
とがない。このため、特に、GPSアンテナ17の受信
感度が高いものとなる。
【0043】一方、上記カーナビゲーションシステムで
は、FMアンテナに積層チップアンテナ14を使用して
いるが、積層チップアンテナ14は、GPSアンテナ1
7と同一の筐体内に収納して、車外に置かれている。つ
まり、導体である自動車の車体に積層チップアンテナ1
4が囲まれることがない。このため、FMアンテナとし
て積層チップアンテナを用いた場合でも、FM信号の受
信感度が高いものとなる。
【0044】また、車載用アンテナユニット1は、自動
車の屋根の上(通常は、前部左側または右側)に置く
と、磁石11の磁力によって固定される。このため、車
載用アンテナユニット1の取り付け自体も非常に簡単で
ある。また、車載用アンテナユニット1の取り外しも容
易にできる。従って、例えば、洗車する場合に、車載用
アンテナユニット1が邪魔になるようなことはない。
【0045】また、車載用アンテナユニット1のケーブ
ル19aと19bは、束ねられてケーブル19となって
いるので、ケーブル19をカーナビゲーションシステム
本体2に延ばしていき、それぞれの端子同士をカーナビ
ゲーションシステム本体と接続すればよい。このため、
ケーブル19を配線する作業は1度でよい。また、途中
でケーブル19を固定する場合もそのまままとめて束ね
ればよいので作業が楽である。従って、手間がかからず
容易に配線することができる。
【0046】さらに、車載用アンテナユニット1を使用
したカーナビゲーションシステムは、GPS信号、FM
信号ともに良好な受信感度が得られる。特に、GPS信
号に対して良好な受信感度が得られることによって、自
動車の測位の精度が向上する。また、配線作業も容易で
ある。
【0047】本発明は、上記の実施の形態に限られるも
のではなく、様々な構成を採ることができる。
【0048】上記実施形態においては、車載用アンテナ
ユニット1は、磁石11の磁力によって自動車の屋根に
取り付けていた。しかしながら、車載用アンテナユニッ
ト1の取り付け方法は、任意である。例えば、磁石以外
に吸盤など、脱着可能な固定具を用いて取り付けてもよ
く、両面テープや接着剤などの固定用の部材で固定して
もよい。また、専用の取付金具を用いて、ねじなどで固
定してもよい。また、取り付け場所も任意であり、自動
車のトランクの上に取り付けてもよく、ダッシュボード
上に取り付けてもよい。
【0049】上記実施形態においては、積層チップアン
テナ14を1個としたが、複数個設けてもよい。この場
合、感度が向上し、積層チップアンテナ14はGPSア
ンテナ17より小型であることが多いので全体が大きく
なることはない。また、GPSアンテナ17を上側に、
積層チップアンテナ14を下側に配置していたが、これ
らのアンテナの配置は任意である。例えば、積層チップ
アンテナ14とGPSアンテナ17を横に並べて配置し
てもよい。この場合、積層チップアンテナ14とGPS
アンテナ17との高さに段差を設けて、各アンテナが完
全に平設しないようにすると良好な感度が確保できるの
で、なおよい。
【0050】上記実施形態においては、積層チップアン
テナ14で受信したFM信号を増幅するプリアンプ15
と、GPSアンテナ17で受信したGPS信号を増幅す
るプリアンプ18とをケース10内に収納していた。こ
れは、FM信号及びGPS信号が、ケーブル19a、1
9bで減衰されても、カーナビゲーションシステム本体
2に十分なレベルの信号が入力されるようにするもので
ある。もっとも、プリアンプ15、18は、ケーブル1
9a、19bの途中に設けてもよく、カーナビゲーショ
ンシステム本体2内に収納してもよい。
【0051】上記実施形態においては、ケーブル19a
と19bは、束ねられていたが、それぞれの出力端子は
別々に、FM信号入力端子31、GPS信号入力端子3
2に接続しなければならなかった。そこで、図6に示す
ように、車載用アンテナユニット1’に加算器20を設
け、積層チップアンテナ14で受信したFM信号とGP
Sアンテナ17で受信したGPS信号とを加算する。そ
して、加算した信号を1本のケーブル19’を通してカ
ーナビゲーションシステム本体2’に入力する。ここ
で、ケーブル19’には信号出力端子が、カーナビゲー
ションシステム本体2’には信号入力端子(いずれも図
示せず)が備えられている。これにより、カーナビゲー
ションシステム本体2’に設ける端子は1つで済み、端
子同士の接続作業も1回で済むので、配線がいっそう容
易になる。この場合、カーナビゲーションシステム本体
2’内に分波器を設け、分波したFM信号とGPS信号
とを、それぞれFM受信回路25、GPS受信回路26
に入力すればよい。
【0052】また、ケーブル19aとケーブル19bと
が束ねられてなくても、FMアンテナの出力ケーブルと
GPSアンテナの出力ケーブルは、同じ場所(車載用ア
ンテナユニット)から延びている。従って、このような
場合でも、配線作業をする場合は、2本のケーブルをま
とめて延ばしていきながら、配線を行えばよい。このた
め、別々の場所にFMアンテナとGPSアンテナが設置
された場合に比べると、配線作業は容易になる。
【0053】上記実施形態においては、カーナビゲーシ
ョンシステムでVICS情報を入手することを考慮し
て、GPS信号の他にFM信号だけを受信していた。し
かし、積層チップアンテナ14でTV信号を受信しても
よい。この場合、カーナビゲーションシステム本体2内
のFM受信回路25をTV放送用の信号の帯域幅までカ
バーできるものにすればよい。これにより、カーナビゲ
ーションシステムでTV放送も受信できるようになり、
カーナビゲーションシステムのモニタ43をさらに有効
に利用することができる。
【0054】また、「見えるラジオ」などのFM文字多
重放送や、FMラジオ放送を受信してもよい。また、車
載用アンテナユニット1の中にAMアンテナをも収納し
たり、積層チップアンテナ14にFM/AM兼用のアン
テナを用い、AMラジオの受信をできるようにしてもよ
い。
【0055】上記実施形態においては、カーナビゲーシ
ョンシステムはVICSのレベル3にまで対応したもの
としていたが、レベル1のみ、或いはレベル1または2
のみに対応の場合であってもよい。また、VICS対応
でないカーナビゲーションシステムでも、「見えるラジ
オ」を受信するために、本発明の車載用アンテナを用い
てもよい。これらの場合、渋滞情報を受信した場合に運
転者または同乗者が経路変更を指示できる手段を設けれ
ば、渋滞を回避した経路に誘導することが可能となる。
【0056】上記実施形態においては、完成された自動
車にカーナビゲーションシステムを後付けする場合を例
にして説明したが、自動車の設計段階からカーナビゲー
ションシステムを組み込むような場合であっても本発明
を適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
ユニットによれば、FMデータ多重放送を受信するアン
テナに積層チップアンテナを使用したことにより、GP
Sの人工衛星からの信号を受信するアンテナと同一の筐
体内に収納することができる。これにより、VICS対
応のナビゲーションシステムにおいて、2種類のアンテ
ナを別々に設置する必要がなくなり、アンテナユニット
の取り付け作業が容易になる。
【0058】また、2つのアンテナが同一の筐体内に収
納されていることにより、VICS対応のナビゲーショ
ンシステムで必要となるアンテナ全体での製造コストも
低く抑えられる。また、FMデータ多重放送を受信する
積層チップアンテナを車外に設置することで、導体であ
る自動車の車体に囲まれることがなくなり、FMデータ
多重放送の受信感度がよくなる。
【0059】さらに、衛星受信アンテナを上部に、積層
チップアンテナを下部に配置していることによって、衛
星受信アンテナは、信号が送信されてくる方向に近い位
置に配置され、人工衛星からの信号の受信感度がよくな
る。これにより、ナビゲーションシステムにおいて自車
位置をより正確に測位することができる。
【0060】さらに、衛星受信アンテナ及び積層チップ
アンテナが受信した信号を増幅する増幅器をそれぞれ設
けることによって、それぞれのアンテナが受信した信号
が伝送路で減衰されても、十分なレベルの信号をシステ
ム本体に入力することができる。
【0061】さらに、積層チップアンテナを筐体下部と
の間に3mm以上の距離を置いて配置することによっ
て、自動車の車体が導体であることによって積層チップ
アンテナの電気的共振点が設計値からずれることがな
く、積層チップアンテナの受信感度の低下を防ぐことが
できる。
【0062】さらに、衛星受信アンテナで受信した信号
と積層チップアンテナで受信した信号を加算器で加算
し、1つの端子から出力することによって、よりいっそ
う配線作業が容易になる。
【0063】このナビゲーションシステムにおいては、
上記の車載用アンテナユニットを用いたことにより、衛
星受信アンテナ及び積層チップアンテナの双方で良好な
受信感度が得られる。衛星受信アンテナで良好な受信感
度が得られることによって、自動車の測位の精度が向上
する。また、積層チップアンテナで良好な受信感度が得
られることにより、的確にVICS情報を取得すること
ができる。そして、VICS情報のレベル3に対応した
的確な経路誘導を行うことができる。また、配線作業も
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる車載用アンテナユニ
ットの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態となる車載用アンテナユニ
ットを使用したカーナビゲーションシステムの構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態となるカーナビゲーション
システム本体の構成を示す図であり、(A)は斜視図、
(B)は背面図である。
【図4】本発明の実施の形態となるカーナビゲーション
システム本体の回路構成を示すブロック図である。
【図5】FM信号とGPS信号の方向を説明する図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態である車載用アンテナ
ユニットを使用したカーナビゲーションシステムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車載用アンテナユニット 10 ケース 11 磁石 12 磁気シールド板 13 プリント配線板 14 積層チップアンテナ 15 プリアンプ 16 プリント配線板 17 GPSアンテナ 18 プリアンプ 19 ケーブル 2 カーナビゲーションシステム本体 20 加算器 19’ ケーブル 2’ カーナビゲーションシステム本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯山 将美 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 この筐体内に収納された、グローバル・ポジショニング
    ・システムに使用される人工衛星からの信号を受信する
    衛星受信アンテナと、 前記筐体内に収納された、FM放送の周波数帯域の信号
    を受信する積層チップアンテナと、 を備えることを特徴するアンテナユニット。
  2. 【請求項2】前記衛星受信アンテナは上部に、前記積層
    チップアンテナは下部に、重ねて配置されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナユニット。
  3. 【請求項3】前記筐体内に収納された、前記衛星受信ア
    ンテナで受信した信号を増幅する第1の増幅器と、 前記筐体内に収納された、前記積層チップアンテナで受
    信した信号を増幅する第2の増幅器とを備える、 ことを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナユ
    ニット。
  4. 【請求項4】前記積層チップアンテナは、前記筐体の下
    端との間に3mm以上の距離をあけて配置されている、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    のアンテナユニット。
  5. 【請求項5】前記衛星受信アンテナで受信した信号と、
    前記積層チップアンテナで受信した信号を加算して出力
    する加算器と、 この加算器で加算された信号を出力する1つの出力端子
    とを備える、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    のアンテナユニット。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載のア
    ンテナユニットと、ナビゲーションシステム本体を備え
    るナビゲーションシステムであって、 前記ナビゲーションシステム本体は、 地図を格納する記憶手段と、 前記アンテナユニットの前記衛星受信アンテナで受信し
    た信号から自動車の位置を測位する測位手段と、 前記記憶手段に格納された地図上の所望の位置を指定す
    る位置指定手段と、 前記記憶手段に格納された地図上で、前記測位手段で測
    位された自動車位置から前記位置指定手段で指定された
    位置までの経路を計算し、経路誘導する経路誘導手段
    と、 前記アンテナユニットの前記積層チップアンテナで受信
    したFMデータ多重放送の情報から道路の交通状況を示
    す信号を取得する交通状況信号取得手段と、 前記交通状況信号取得手段で取得した信号が、前記経路
    誘導手段で計算された経路を示す信号であるとき、前記
    経路誘導手段が誘導する経路を変更させる手段を備え
    る、 ことを特徴とするナビゲーションシステム。
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