JPH1055846A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH1055846A
JPH1055846A JP8211665A JP21166596A JPH1055846A JP H1055846 A JPH1055846 A JP H1055846A JP 8211665 A JP8211665 A JP 8211665A JP 21166596 A JP21166596 A JP 21166596A JP H1055846 A JPH1055846 A JP H1055846A
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terminal
cavity
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elastic locking
locking
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JP8211665A
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Hideto Nakamura
英人 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターミナルの反転姿勢での挿入を可能とした
コネクタにおいてターミナルの係止解除の作業性向上と
小型化を図る。 【解決手段】 ターミナル20には一対の舌片24と一
対の弾性係止片23を、夫々、ターミナル20の挿入方
向の軸を中心に互いに反転した形状・配置としているか
ら、ターミナル20を上下反転しても挿入が可能であ
る。キャビティ11の上面は押さえ面14とされ、下面
には係止突部12を形成した。ターミナル20の挿入時
は一方の弾性係止片23だけが係止突部12と係止する
から、両方の弾性係止片23を同時に解除操作する場合
に比べると操作性がよい。係止突部12をキャビティ1
1の上下両面に設ける場合に比べて、上下方向の小型化
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターミナルを反転
しても挿入できるようにしたコネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ターミナルを反転しても挿入することが
できるようにしたコネクタとしては、図6に示すものが
ある。これは、コネクタハウジング1に形成したキャビ
ティ2に、その上面と下面に沿うように2片の弾性係止
片2Aを上下に設け、ターミナル3にはその上面と下面
に開口する2つの係止孔3Aを上下に形成した構造にな
る。弾性係止片2Aと係止孔3Aはいずれも上下に設け
られているので、ターミナル3を上下反転させても必ず
双方の弾性係止片2Aが係止孔3Aに係合し、もってタ
ーミナル3が挿入状態に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタで
は、ターミナル3の上面側と下面側の両方において弾性
係止片2Aと係止孔3Aとの係合が行われるようになっ
ていた。このため、ターミナル3を抜き取るときには、
上下両方の係止を同時に解除する必要があって作業性が
悪いというだけでなく、キャビティ2の上下両側に弾性
係止片2Aを設けた分だけコネクタハウジング1の上下
方向の寸法が大きくなって大型化するという問題があっ
た。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ターミナルの反転姿勢での挿入を可能とし
たコネクタにおいてターミナルの係止解除の作業性向上
と小型化を図ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コネ
クタハウジングに形成したキャビティと、このキャビテ
ィ内に挿入されるターミナルとを備えてなり、ターミナ
ルには、その挿入方向の軸を中心とする反転姿勢でも相
手側ターミナルと接触可能な接続部と、挿入方向の軸を
中心として互いに反転した位置から外向きに突出する一
対の弾性係止片とが設けられ、キャビティの互いに対向
する一対の内壁のうちの一方には、いずれか一方の弾性
係止片と係止することによりターミナルを抜取り規制状
態に保持する係止部が形成され、キャビティの他方の内
壁は、弾性係止片をコネクタハウジングと非係止の状態
で弾性的に撓ませる押さえ面とされているところに特徴
を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ターミナルには、一対のスタビライザがターミナル
の挿入方向の軸を中心に互いに反転した位置に配して設
けられ、コネクタハウジングには一方のスタビライザと
係止することによりターミナルを抜取り規制状態に保持
するリテーナが取付け可能とされているところに特徴を
有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、タ
ーミナルは、その挿入方向の軸を中心とする反転姿勢で
も相手側ターミナルと接触可能な接続部と、ターミナル
の挿入方向の軸を中心に互いに反転した位置から外向き
に突出する一対の弾性係止片とが設けられているから、
反転姿勢でもキャビティに挿入可能である。ターミナル
をキャビティに挿入すると、一方の弾性係止片がターミ
ナルの外側面から突出して係止部と係止することにより
ターミナルが抜き取り規制状態に保持される。他方の弾
性係止片は、押さえ面によってコネクタハウジングと非
係止の状態で弾性的に撓まされている。ターミナルを抜
き取る際には、一方の弾性係止片を係止部から外すだけ
でターミナルの係止が解除されるため作業性に優れる。
また、挿入状態においては一対の弾性係止片のうちの一
方が押さえ面により弾性的に撓まされているから、両方
の弾性係止片が共に撓まずに外側へ突出させる場合に比
べると、小型化を図ることができる。
【0008】請求項2の発明においては、キャビティに
挿入したターミナルは、弾性係止片と係止部との係止に
よる保持機能と、リテーナとスタビライザの係止による
保持機能とによって二重係止されるため、ターミナルの
保持機能の信頼性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態の
コネクタは、コネクタハウジング10、このコネクタハ
ウジング10に挿入されるターミナル20と、このター
ミナル20を挿入状態に保持するリテーナ30とを備え
て構成される。
【0010】コネクタハウジング10内にはターミナル
20を挿入するための8室のキャビティ11が形成され
ており、図3に示すように、中央の列においては上下に
2室のキャビティ11が重なるように配され、左右両側
の列においては、夫々、上下方向に3室のキャビティ1
1が重なるように配されている。各キャビティ11の前
端には図示しない相手側の雄タブ(本発明の構成要件で
ある相手側ターミナル)を受け入れるために小さく開口
したタブ挿入口11Aとなっており、キャビティ11の
後端はターミナル20を挿抜するために大きく開口した
ターミナル挿入口11Bとなっている。キャビティ11
の下面における前端寄りの位置には、後述するターミナ
ル20の弾性係止片23と係止する係止突部(本発明の
構成要件である係止部)12が上向きに突出して形成さ
れている。この係止突部12よりも前方は、コネクタハ
ウジング10の前端面に開放され、弾性係止片23が収
容されるとともに治具Jが差し込まれるようになってい
る収容空間13となっている。また、キャビティ11の
上面は、その前端から後端に至る全領域に亘って面一状
となった押さえ面14となっている。ターミナル20が
挿抜されるときにはその筒部21の外面が押さえ面14
に沿うようになっている。かかる押さえ面14と上記係
止突部12とは互いに対向するような位置関係となって
いる。
【0011】ターミナル20は、金属板材を曲げ加工し
て成形されており、筒部21とこの筒部21の後方に連
続する電線固着部22とを備えて構成される。筒部21
の断面は方形をなし、キャビティ11内にガタ付きを生
じることなく嵌入される。筒部21の上面と下面には、
夫々、その幅方向中央部分を外側へ切り起こすことによ
って斜め後方へ片持ち状に延出する弾性係止片23が形
成されている。この一対の弾性係止片23は、ターミナ
ル20の挿入方向の軸を中心に反転した形状・配置とな
っている。弾性係止片23は、上記係止突部12に対し
て前方から係合可能であるとともに、押さえ面14との
係合により筒部21の上面または下面と面一状となるよ
うに弾性撓みすることが可能となっている。
【0012】また、筒部21内には、その上面の前端及
び下面の前端から延出した部分を折り返すことによって
上下一対の弾性撓み可能な舌片(本発明の構成要件であ
る接続部)24が形成されている。この一対の舌片24
は、ターミナル20の挿入方向の軸を中心に互いに反転
した形状・配置となっている。かかる一対の舌片24の
間に、相手側の雄タブ(図示せず)が嵌入されるように
なっている。さらに、正面から視て筒部21の上面にお
ける左端縁及び筒部21の下面における右端縁には、夫
々、スタビライザ25が形成されている。この一対のス
タビライザ25は筒部21の後端に位置し、後述するリ
テーナ30がスタビライザ25に対して後方から係止す
るようになっている。かかる一対のスタビライザ25
も、弾性係止片23及び舌片24と同じくターミナル2
0の挿入方向の軸を中心に互いに反転した形状・配置と
なっている。
【0013】リテーナ30は、コネクタハウジング10
の下面に開口するリテーナ取付孔15内に収容されるよ
うにして取り付けられ、図示しない係止手段により、図
1に示す仮係止位置と図2に示す本係止位置とに選択的
に保持されるようになっている。リテーナ30には、左
右両側の列の最上段のキャビティ11を除く他の6室の
キャビティ11と対応する6つのターミナル貫通孔31
が形成されている。各ターミナル貫通孔31の前側の開
口における下縁部と、リテーナ30の上面の前側の縁部
は、夫々、スタビライザ25と係止可能な二次係止部3
2となっている。
【0014】次に、本実施形態の作用について説明す
る。本実施形態のコネクタを組み付ける際には、図1に
示すようにリテーナ30を仮係止した状態でターミナル
20を後方から各キャビティ11内に挿入する。このと
きのターミナル20の姿勢について説明すると、一対の
弾性係止片23、一対の舌片24及び一対のスタビライ
ザ25が、夫々、ターミナル20の挿入方向の軸を中心
に互い反転した形状・配置となっているので、弾性係止
片23が筒部21から上方と下方へ突出する姿勢となっ
ていれば、ターミナル20は上下反転させても構わな
い。
【0015】ターミナル20を挿入すると、図1の上方
に突出していた弾性係止片23はキャビティ11の押さ
え面14及びリテーナ30の二次係止部32の下面によ
り筒部21の上面と面一状になるように弾性撓みさせら
れ、ターミナル20の挿入過程及び挿入完了後も弾性係
止片23が撓んだ状態に維持される。一方、図1の下方
へ突出している弾性係止片23は突出状態のままキャビ
ティ11内を進むが、途中で係止突部12に係合するこ
とにより筒部21の下面と面一状となるように弾性撓み
を生じつつ係止突部12を通過する。係止突部12の通
過後は、弾性係止片23は筒部21の下方へ突出する状
態に弾性復帰し、係止突部12に対して前方から係合す
るようになり、もってターミナル20が一次係止され
る。
【0016】この後、リテーナ30を押し上げて本係止
位置へ移動させると、図2に示すように、二次係止部3
2が下側のスタビライザ25に後方から係合して二次係
止状態となる。このとき、スタビライザ25はターミナ
ル20の挿入方向の軸を中心に互いに反転した形状・配
置となっているから、ターミナル20が上下反転した姿
勢で挿入されていても、リテーナ30とスタビライザ2
5との係合が同様に行われる。以上により、コネクタの
組付けが完了し、ターミナル20が二重係止状態に保持
される。
【0017】組み付けた状態において、相手側の雄タブ
を両舌片24の間に嵌入させると、舌片24が弾性撓み
しつつ雄タブと接触し、もって双方のターミナル20同
士が導通可能となる。このとき、一対の舌片24はター
ミナル20の挿入方向の軸を終身に互いに反転した形状
・配置となっているから、ターミナル20が上下反転さ
せた姿勢で挿入されていても、雄タブとの接触が正常に
行われる。ターミナル20を抜き取る際には、リテーナ
30を本係止位置から仮係止位置へ移動させ、図1の最
下段に示すように、コネクタハウジング10の前方から
治具Jを収容空間13内に差し込んで弾性係止片23を
押さえ付ける。すると、弾性係止片23が筒部21の上
面と面一状となって係止突部12から外れて一次係止が
解除されるから、その状態を保ったままでターミナル2
0を引っ張ると、弾性係止片23が係止突部12を通過
する。
【0018】一方、押さえ面14で押さえ付けられてい
た上側の弾性係止片23は、その押さえ付けられた状態
のままで押さえ面14及びリテーナ30の二次係止部3
2の下面を擦りながら後方へ移動する。このようにして
ターミナル20がキャビティ11から抜き取られる。こ
のターミナル20の抜取りにおいても、一対の弾性係止
片23がターミナル20の挿入方向の軸を中心に互いに
反転した形状・配置となっているから、ターミナル20
が上下反転した姿勢で挿入されていても、同様の操作に
よって抜取りを行うことができる。
【0019】上述のように本実施形態においては、ター
ミナル20の一対の舌片24、一対の弾性係止片23及
び一対のスタビライザ25が、夫々、ターミナル20の
挿入方向の軸を中心に互いに反転した形状・配置となっ
ているから、ターミナル20を反転させた姿勢でもキャ
ビティ11に挿入することができるとともに、挿入状態
に保持することが可能である。また、ターミナル20を
抜き取る際には、下面側の弾性係止片23のみを治具J
で係止解除すればよいから、両方の弾性係止片23を同
時に係止解除するものに比べると、操作性に優れてい
る。
【0020】さらに、一対の弾性係止片23のうち挿入
時に筒部21から突出して係止突部12と係合するのは
下側の弾性係止片23だけであるから、キャビティ11
に設ける係止突部12も下側だけで済んでいる。したが
って、キャビティ11の上下両面に係止突部を設ける場
合に比べると、コネクタハウジング10の上下方向の寸
法が小さく抑えられて、小型化が図られている。さらに
また、キャビティ11に挿入されたターミナル20は、
弾性係止片23と係止突部12との係合による一次係止
機能と、リテーナ30とスタビライザ25との係合によ
る二次係止機能とによって二重係止されるため、ターミ
ナル20の保持機能の信頼性が向上する。
【0021】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではターミナルにスタビライザを設
けるとともにそのスタビライザにリテーナを係合させて
二重係止するようになっているが、本発明は、スタビラ
イザとリテーナを設けないコネクタにも適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において組付け途中の状態
をあらわす縦断面図
【図2】組付けを完了した状態をあらわす縦断面図
【図3】組付けを完了した状態の横断面図
【図4】ターミナルの一部切欠部分拡大側面図
【図5】ターミナルの挿入状態をあらわす部分拡大縦断
面図
【図6】従来例の断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 11…キャビティ 12…係止突部(係止部) 14…押さえ面 20…ターミナル 23…弾性係止片 24…舌片(接続部) 25…スタビライザ 30…リテーナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに形成したキャビテ
    ィと、このキャビティ内に挿入されるターミナルとを備
    えてなり、前記ターミナルには、その挿入方向の軸を中
    心とする反転姿勢でも相手側ターミナルと接触可能な接
    続部と、前記挿入方向の軸を中心として互いに反転した
    位置から外向きに突出する一対の弾性係止片とが設けら
    れ、前記キャビティの互いに対向する一対の内壁のうち
    の一方には、いずれか一方の前記弾性係止片と係止する
    ことにより前記ターミナルを抜取り規制状態に保持する
    係止部が形成され、前記キャビティの他方の内壁は、前
    記弾性係止片を前記コネクタハウジングと非係止の状態
    で弾性的に撓ませる押さえ面とされていることを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ターミナルには、一対のスタビライ
    ザが前記ターミナルの挿入方向の軸を中心に互いに反転
    した位置に配して設けられ、前記コネクタハウジングに
    は一方の前記スタビライザと係止することにより前記タ
    ーミナルを抜取り規制状態に保持するリテーナが取付け
    可能とされていることを特徴とする請求項1記載のコネ
    クタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010153316A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Japan Aviation Electronics Industry Ltd ソケットコンタクト及びコネクタ
JP2021044075A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 矢崎総業株式会社 コネクタ

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