JPH1054805A - 球体表面検査装置 - Google Patents

球体表面検査装置

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JPH1054805A
JPH1054805A JP9094413A JP9441397A JPH1054805A JP H1054805 A JPH1054805 A JP H1054805A JP 9094413 A JP9094413 A JP 9094413A JP 9441397 A JP9441397 A JP 9441397A JP H1054805 A JPH1054805 A JP H1054805A
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    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査球体である鋼球の鋼球サイズに応じて
光学系を変更することなく、被検査球体における全表面
の性状を簡易且つ高精度に検査することができる球体表
面検査装置を提供する。 【解決手段】 光源駆動手段2により発光量が制御され
たレーザダイオード1から射出された出射光束は、ビー
ムスプリッタ4を透過して偏光手段7に向かい、さらに
偏光手段7で反射されて第2の焦点B上に保持された被
検査球体6の表面における少なくとも自転軸との各交点
を含む検査領域部分に対し、自転軸に直交する方向から
被検査球体6の中心に向けて垂直に入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼球等の被検査球
体の表面性状を光学的に検査する球体表面検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の球体表面検査装置と
しては、図17に示すように、1組の投光素子51と受
光素子52とを等角度毎に半円周状に複数個配設してな
る半円周アレイ53を被検査球体である鋼球54の周方
向に設けると共に、支軸55を中心にして前記鋼球54
を矢印Y方向に回転させ、受光素子52から出力される
電気信号レベルに基づいて鋼球54の表面性状を判定す
るようにしたものが知られている(以下、「第1の従来
例」という)。
【0003】上記第1の従来例においては、図18に示
すように、投光素子51から出射された光が鋼球54の
表面で反射され、この反射された光は、投光素子51に
対して一定角度αを成して配設されている受光素子52
に受光される。受光素子52は、その受光した光をフォ
トダイオード等の光電変換素子(図示せず)により電気
信号に変換し、増幅器及びゲイン調整回路等(図示せ
ず)を経て出力する。受光素子52から出力された信号
のレベルは所定基準値と比較され、その比較結果に基づ
き鋼球54の表面性状が判断される、すなわち、鋼球5
4に傷等の欠陥が無いか否かが検査される。
【0004】また、球面表面検査装置の他の従来例とし
ては、図19に示すように、矢印Z方向に回転している
鋼球54の表面に照明光56(照明器等から射出され
る)を入射させると共に、該鋼球54の表面から反射し
た反射光を凸レンズ57を使用して集光させ、その像を
CCD(電荷結合素子)等の光電変換素子58に結像さ
せたものが知られている(例えば、特開昭56−586
43号公報、特開昭56−58644号公報;以下、
「第2の従来例」という)。
【0005】上記第2の従来例においては、光電変換素
子58により光量を電気信号に変換し、該電気信号のレ
ベルに基づいて球面の表面性状を判断する、すなわち、
光電変換素子58からの出力信号のレベルに基づき鋼球
54の欠陥の有無を検査する。また、上記第2の従来例
では、鋼球54に対し所定角度のスキュー回転を行うこ
とにより、受光領域の小さな光電変換素子58でも鋼球
54の全表面について表面性状を検査することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例においては、鋼球54の直径寸法(以下、
「鋼球サイズ」という)に対して相対的に略同一感度で
もって鋼球54の表面性状を検査する必要があるため、
鋼球サイズが変わる毎に鋼球54の欠陥検出に対する感
度調整を行わなければならないという問題点があった。
すなわち、鋼球の欠陥に対してその許容可能な大きさは
鋼球サイズに応じて異なり、鋼球サイズの小さな鋼球5
4に対しては傷等の許容欠陥サイズを小さく設定する必
要がある一方、鋼球サイズの大きな鋼球54に対しては
その許容欠陥サイズは鋼球サイズに応じて大きく設定し
てもよい。
【0007】そこで、従来においては歩留りの低下等を
防止するため、鋼球サイズに応じた許容欠陥サイズを設
定すべく鋼球サイズに応じた感度調整を行っていた。し
たがって、上記第1の従来例においては、光電変換素子
の受光量を電気信号に変換する感度のバラツキの平衡化
調整やその点検を鋼球サイズ毎に行う必要があり、装置
のセッティングに非常に手間が掛るという問題点があっ
た。
【0008】また、表面性状における欠陥の検出分解能
を高めるためには、個々の受光素子52の視野が狭くな
るように該受光素子52をできるだけ鋼球54の表面に
近付ける必要があるため、上記第1の従来例において鋼
球サイズに適合した複数の円周アレイ53を予め用意し
ておく必要があるという問題点があった。すなわち、円
周アレイ53を鋼球54の表面にできるだけ近付けて該
鋼球54の表面性状を高精度に検査するためには、鋼球
サイズに応じてピッチ円直径の異なる複数種の円周アレ
イ53を製作し、該鋼球サイズに応じた所望の円周アレ
イ53を選択して装置のセッティング等を行わなければ
ならず、測定準備に手間と時間が掛るという問題点があ
った。
【0009】これに対し、第2の従来例においては、撮
像光学系によって検査すべき鋼球の面間距離(鋼球54
とレンズ57との第1の面間距離a及び凸レンズ57と
光電変換素子58との第2の面間距離b)及び像の倍率
(b/a)が決定されるので、鋼球サイズの異なる鋼球
54に対し第1の面間距離a及び第2の面間距離bとの
相対距離が常に同一となるように調整することは比較的
容易ではあるが、鋼球54の表面を一様に照明して均一
な明るさの像を得ることは困難である。すなわち、鋼球
54の表面に照明光が照射されても照明光の中心部とそ
の周縁部とでは鋼球54の表面に入射した後に該表面か
ら反射する角度が大きく異なるため、周縁部の反射光が
レンズ57に入光し難くなり均一な明るさの像を得るこ
とはできない。このため、図18の二点鎖線bに示すよ
うに、照明光の光路上に拡散ガラス59を設けて多方向
から鋼球54の表面を照射し、その反射光をあらゆる方
向に散乱させて光電変換素子58に結像させることが考
えられる。
【0010】しかしながら、上記拡散ガラス59を設け
た場合は照明光が鋼球表面の広い範囲に亙って拡散され
るため、凸レンズ57の集光性が悪く、実質上広い範囲
での鋼球表面を検査することは困難であるという問題点
があった。
【0011】また、表面性状における欠陥の検出分解能
を鋼球サイズに対応して変えることは、鋼球サイズに応
じた凸レンズ57を使用して光学系の倍率を変えること
により可能であるが、鋼球をスキュー回転させるために
は、例えば、特公昭42−17608号公報に開示され
ているように、鋼球サイズやスキューの大きさに応じて
製造された制御ローラを使用するか、或いは上記特開昭
56−58643号公報に開示されているようなスキュ
ー機構を設けなければならず、したがって鋼球サイズの
変更に応じて一々部品の交換をしなければならず、上記
第1の従来例と同様、装置のセッティング等に時間と手
間が掛るという問題点があった。更に、これら部品と鋼
球54との接触により部品の磨耗や破損が生じてスキュ
ー回転の不整を招来する虞があるため、鋼球54の全表
面積の検査結果に対して充分な保証をするためには人為
的な注意深い管理が必要となる。さらに、例えば、直径
1mm程度の小径の鋼球54をスキュー回転させること
ができる制御ローラやスキュー機構は、実際的には生産
技術上製造することが極めて困難である。すなわち、上
記第2の従来例においては、回転制御機構の交換や保
守、更には製造面の点で上述のような様々な問題点があ
った。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、被検査球体である鋼球の鋼球サイズに応
じて光学系を変更することなく、被検査球体における全
表面の性状を簡易且つ高精度に検査することができる球
体表面検査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、被検査球体の表面性状を光学的
に検査する球体表面検査装置において、前記被検査球体
を所定位置に保持しながら該被検査球体の中心を通る所
定軸線の周りに回転させる被検査球体駆動手段と、前記
所定位置で前記所定軸線の周りに回転する前記被検査球
体の表面における少なくとも前記所定軸線との各交点を
含む検査領域部分に対し、光源から発せられた光を偏光
し、前記被検査球体の中心に向けて照射する光照射手段
と、前記被検査球体の表面における検査領域部分で反射
された反射光を所定光路に沿って導き、該導いた反射光
の光量を検出する光量検出手段と、前記検出された反射
光の光量に基づき前記被検査球体の表面における検査領
域部分の性状を判定する表面性状判定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項1記載の球体表面検査装置では、被
検査球体駆動手段で、被検査球体を所定位置に保持しな
がら該被検査球体の中心を通る所定軸線の周りに回転さ
せ、光照射手段により、所定位置で所定軸線の周りに回
転する被検査球体の表面における少なくとも所定軸線と
の各交点を含む検査領域部分に対し、光源から発せられ
た光を偏光し、被検査球体の中心に向けて照射し、光量
検出手段で被検査球体の表面における検査領域部分で反
射された反射光を所定光路に沿って導き、該導いた反射
光の光量を検出し、表面性状判定手段で検出された反射
光の光量に基づき被検査球体の表面における検査領域部
分の性状を判定するので、被検査球体への入射光の立体
角は一定となり、被検査球体の鋼球サイズの変化に応じ
て部品交換等により光学系を変更して被検査球体への入
射光の立体角を調整する必要がなくなり、測定準備に手
間が掛からなくなるとともに、入射光の光軸を安定に保
持した状態で被検査球体の検査を行うことができる。
【0015】また、被検査球体を所定位置に保持しなが
ら所定軸の周りに回転させることによって被検査球体の
全表面を光が走査するので、被検査球体をスキュー回転
させる必要がなくなり、したがって従来のような制御ロ
ーラを使用する必要もなく、また回転数の不整が生じる
虞のあるスキュー機構を使用する必要もなくなりかつ被
検査球体を1回転で検査可能になり、小径の球体の検査
を高速にかつ精度良く行うことができ、運転、保守共容
易で安価な球体表面検査装置を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の第1形態)図1は本発明に係る球
体表面検査装置の実施の第1形態を模式的に示す全体構
成図、図2は図1の球体表面検査装置の表面性状判定手
段における入出力信号を示すタイミングチャート、図3
は図1の球体表面検査装置の偏光手段を形成する楕円鏡
の内面所定領域を説明するための斜視図、図4は図1の
球体表面検査装置における球体検査部の詳細構成図、図
8は図1の球体表面検査装置におけるスリットと光検出
素子の配置関係を示す図である。
【0018】球体表面検査装置は、図1に示すように、
例えば780nmの単波長を有するレーザ光を発するレ
ーザダイオード(光の射出点の大きさが数μm程度の点
光源)1と、レーザダイオード1に駆動信号を発する光
源駆動手段2とを備える。レーザダイオード1は、その
光の射出点が第1の焦点Aと第2の焦点Bとを有する楕
円10の第1の焦点A上に位置するようにかつ出射光束
の光軸(中心軸)が楕円10の長軸11に一致するよう
に配置されている。
【0019】レーザダイオード1からビームスプリッタ
4を介して射出された出射光束は、偏光手段7によって
所定位置にある鋼球の被検査球体6上に導かれ、被検査
球体6からの反射光束は偏光手段7によってビームスプ
リッタ4及びスリット5を介して光検出素子3に導かれ
る。
【0020】偏光手段7は、具体的には、第1の焦点A
と第2の焦点Bとを有する楕円10の長軸11を回転し
て得られる曲面の一部、すなわち内面所定領域12を鏡
面とする楕円面鏡からなる。この内面所定領域12は、
具体的には図3に示すように、最終的に後述のスリット
5を透過して光検出素子3に到達する光に対応する幅領
域lより大きな幅領域Lを有する。すなわち、内面所定
領域12は、偏光手段7から反射した放射光束が被検査
球体6の上面側表面を走査するように図中の角度θが少
なくとも180°、好ましくは200°を有する鏡面領
域に形成されている。
【0021】ビームスプリッタ4は、レーザダイオード
1から射出された出射光束を透過させると共に、偏光手
段7から逆進する反射光束を反射させてスリット5を介
して光検出素子3に供給するハーフミラーからなる。ス
リット5は半円環状の窓部を有し、光検出素子3の前方
に配設されている。ビームスプリッタ4とスリット5と
の間には、所定の波長を有する反射光束を選択的に透過
するフィルター15が挿入されている。
【0022】ここで、楕円面鏡の形状、大きさを決める
方法について詳述する。
【0023】一般によく知られているように、通常のレ
ーザダイオード1においてその射出光束の中心軸に垂直
な断面上での光の強度分布は、光束の中心で光強度が最
大になり、該中心から周辺に向けて離れるに従い光強度
が弱くなる二次のガウス分布に従うような分布となり、
また、光軸に垂直な面において光強度が等しい点の分布
は楕円曲線に沿った分布となる。従って、特定の光強度
に対応する楕円の長軸が水平方向になるようにレーザダ
イオード1を配置した場合には、焦点Aから上記内面所
定領域12を見込む角度より前記光強度の楕円の短軸方
向の広がり角θv(図1(b)に示す)の方が大きくな
るように構成する。また、この構成の場合は、前記光強
度の楕円の長軸方向の広がり角θh(図1(a)に示
す)が上記見込み角度より十分に大きくなり、上記内面
所定領域12は射出光束の領域中に包含される。換言す
れば、焦点Bを含み、楕円10の長軸11に垂直な面と
所定内面領域12との交線である円弧の半径をrとし、
焦点A,B間の距離をFとして、次の(1)式が成り立
つように楕円10を選定する。
【0024】 r/F<tanθv …(1) また、楕円を次の(2)式で表すとすると、上記半径r
および距離Fは次の(3),(4)式で表される。
【0025】
【数1】 ここでKはパラメータであり、K=b/aで表される。
【0026】よって、上記(1),(3),(4)式よ
り次の(5)式の関係が得られ、この(5)式に短軸方
向の広がり角θvを与えることによって求められたパラ
メータKを満足するように楕円10を選定することも可
能である。
【0027】
【数2】 実用上は、まず、上記の光の強度分布に対しどの程度ま
での強度低下を許容するかを決定し、この許容の程度に
応じて短軸方向の広がり角θvを決定する。次いで、こ
の決定した広がり角θvに基づき各寸法を定める。例え
ば、本実施の形態の場合では、光束中心における強度
(最大強度)に対しその60%の強度まで許容可能であ
ることが確認され、これに対応する広がり角θvが9°
となったので、上記パラメータKの値は0.52より小
さい値になる。ここで、K=0.5とし、要求される半
径rを100mmとすると、上記の式により、b=r/
K=200mm、a=b/K=400mmとなる。な
お、上記の例では、前記光強度の楕円の長軸が水平方向
となるようにレーザダイオード1を配置した場合につい
て説明したが、レーザダイオード1はその軸A−Bの周
りに任意の角度で設置することが可能である。
【0028】光検出素子3は上述した光路を経て得られ
る光量を検出し、検出した光量を光電変換によって対応
するレベルの電気信号に変換するフォトダイオード等か
らなる。具体的には、図8に示すように、ビームスプリ
ッタ4からの反射光束の内、スリット5の半円環状の窓
部を通過した光(図中、斜線部で示す)のみが光検出素
子3に入光して光検出素子3で光電変換される。光検出
素子3からは検出した光量を示すPD信号S12が出力
される。
【0029】光検出素子3から出力されたPD信号S1
2は表面性状判定手段8に与えられ、表面性状判定手段
8は、光検出素子3のPD信号S12のレベルに基づき
被検査球体6の表面性状を判定する。この表面性状判定
手段8は、具体的には、PD信号S12のレベルと基準
信号Tのレベルとを比較し、その比較結果を示す欠陥検
出信号S14を出力する比較器82を有し、この比較器
82からの欠陥検出信号S14は判定回路83に与えら
れる。判定回路83は欠陥検出信号S14に基づき被検
査球体6の表面に傷などの欠陥があるか否かを判定し、
その判定結果を示す判定信号S15を制御装置(図示せ
ず)に出力する。判定回路83の判定処理動作はタイミ
ング発生回路81から出力されるリセットパルスS13
によって制御され、タイミング発生回路81は制御装置
から供給される指令信号S11に基づきリセットパルス
S13を生成し、出力する。
【0030】この表面性状判定手段8においては、図2
に示すように、まず、制御装置から判定開始を指示する
“H”レベルの指令信号S11がタイミング発生回路8
1に供給される。タイミング発生回路81は、“H”レ
ベルの指示信号S11を受けると、判定回路83に保持
されている判定信号S15をクリアするためのリセット
パルスS13を出力する。
【0031】判定回路83はリセットパルスS13に基
づき判定信号S15を“L”レベルにクリアし、比較器
82からの欠陥検出信号S14を監視する。
【0032】一方、比較器82では、光検出素子3のP
D信号S12のレベルと基準信号Tのレベルとを比較
し、その比較結果を示す欠陥検出信号S14を判定回路
83に出力する。例えば、図中のK時点において、被検
査球体6の表面に欠陥があると、光検出素子3のPD信
号S12のレベルが基準信号Tのレベルより小さくな
り、そのことを示す欠陥検出信号S14が出力される。
この欠陥検出信号S14によって、判定回路83から
は、レベルを“H”に保持した判定信号S15が出力さ
れ、この判定信号S15のレベルは次のリセットパルス
S13が入力されるまで保持される。
【0033】被検査球体6の上記所定位置への供給は、
図1に示すように、球体検査部9によって行われる。球
体検査部9は、被検査球体6の球心が楕円10の第2の
焦点B上となるように被検査球体6を所定位置に供給し
て被検査球体6を回転させると共に被検査球体6の表面
性状に応じて被検査球体6を選別処理する。
【0034】具体的には、球体検査部9は、図4に示す
ように、矢印D方向に可動して被検査球体6を適宜衝止
するストッパ23と、被検査球体6を駆動ローラ24
(矢印F方向に回転する)に案内するガイド部材25
と、被検査球体6を駆動ローラ24に保持して該被検査
球体6を自転させる球体駆動手段26と、表面性状判定
手段8の判定信号S15が示す判定結果に基づきヒンジ
27を矢印E方向に回動させて良品と不良品とを選別す
る選別手段28とを有する。すなわち、球体検査部9に
おいては、ストッパ23の上方への可動により被検査球
体6はガイド部材25を経て駆動ローラ24上に搬送さ
れ、球体駆動手段26により被検査球体6が自転してそ
の全表面の表面性状が表面性状判定手段8により判定さ
れる。そして、表面性状判定手段8の判定結果に基づき
ヒンジ27は矢印E方向に適宜可動し、検査が終了した
球体は良品収納部29或いは不良品収納部30のいずれ
か一方に収納される。
【0035】次に、上述の球体駆動手段26の詳細構成
について図5ないし図7を参照しながら説明する。図5
は球体駆動手段の詳細を示す正面図、図6は球体駆動手
段の詳細を示す平面図、図7は球体駆動手段の斜視図で
ある。
【0036】球体駆動手段26は、図5ないし図7に示
すように、被検査球体6を遊嵌保持するV溝31が形成
され且つ不図示の駆動モータを介して矢印F方向に回転
する上述の駆動ローラ24と、両端が左右一対の軸受部
32a、32bにより回転可能に軸支された丸棒形状の
支持ローラ33と、軸受部32a、32bを収納するア
ーム部34と、アーム部34の基端側に設けられたピボ
ット35とを有する。球体駆動手段26においては、被
検査球体6の検査時、駆動ローラ24が矢印F方向に回
転すると被検査球体6が駆動ローラ24との摩擦力によ
り矢印G方向に回転し、支持ローラ33は矢印H方向に
回転しながら被検査球体6を支持する。これにより、被
検査球体6がその球心を第2の焦点B上に位置しながら
自転するので、偏光手段7からの全ての光が検査球体6
に対して垂直に入射して被検査球体6の全表面積を走査
し、被検査球体6の表面性状が検査される。そして、被
検査球体6における表面性状の検査が終了するとピボッ
ト35は矢印K方向に揺動し、被検査球体6は駆動ロー
ラ24から離脱して選択手段28に送られる。尚、駆動
ローラ24は、被検査球体6の球心が保持されるべき位
置(第2の焦点B)と駆動ローラ24の回転中心を結ぶ
直線上(矢印L方向)を移動可能とされ、鋼球サイズの
異なる種々の被検査球体6に対して表面性状の検査が可
能とされている。また、球体駆動手段26においては、
ピボット35により被検査球体6の駆動ローラ24への
保持・離脱をサポートしているが、ピボット35に代え
て、移動ステージやその他の手法により被検査球体6の
駆動ローラ24への保持・離脱をサポートしてもよいの
はいうまでもない。
【0037】このように構成された球体表面検査装置に
おいては、図1に示すように、光源駆動手段2により発
光量が制御されたレーザダイオード1から射出された出
射光束は、ビームスプリッタ4を透過して偏光手段7に
向かい、さらに偏光手段7で反射されて第2の焦点B上
に保持された被検査球体6の表面における少なくとも自
転軸との各交点を含む検査領域部分(略半円周にわたる
帯状領域)に対し、すべての光が同時に被検査球体6の
中心に向けて垂直に入射する。
【0038】このようにすべての光が同時に被検査球体
6の中心に向けて入射するようになされているため、被
検査球体6からの反射光から以下に述べる良品、不良品
の選別を行うのに信頼性が高まる。しかも、入射光は、
点光源と楕円鏡との組合せとし、可動部により走査をさ
せる等の手段を用いないため、より安定した入射光とな
る。
【0039】このようにして被検査球体6に垂直に入射
した光束は、被検査球体6で反射され、表面にキズや汚
れ等がない部分については入光経路を逆進し、再び偏光
手段7を経てビームスプリッタ4に戻り、その戻ってき
た反射光束はビームスプリッタ4により直角方向に曲げ
られる。ビームスプリッタ4で直角方向に曲げられた反
射光束はスリット5で選別され、スリット5の窓部を通
過した光のみが光検出素子3に入光する。光検出素子3
は受光した光を光電変換によりPD信号S12に変換
し、そのPD信号S12を表面性状判定手段8に出力す
る。表面性状判定手段8では、PD信号S12に基づき
被検査球体6の欠陥の有無を判定し、その判定結果を示
す判定信号S15に基づき球体検査部9の選別手段28
によって被検査球体6の良品・不良品の選別が行われ
る。
【0040】すなわち、図8に示すように、ビームスプ
リッタ4からの反射光束の内、スリット5の半円環状の
窓部を通過した光(図中、斜線部で示す)のみが光検出
素子3に入光して該光検出素子3で光電変換される。被
検査球体6の表面にキズや汚れ等の欠陥が存在する場合
には、それらの部分からの反射光は散乱されてしまい、
スリット5の窓部の面上にはこれら欠陥に対応する明暗
パターンが形成されるため、スリット5を通過する光量
は変化する。これらの光量の変化は光検出素子3によっ
て検出され、その検出結果に基づき表面性状判定手段8
により被検査球体6の表面性状の異常が判定される。
【0041】また、被検査球体6の鋼球サイズが変わる
場合は、該鋼球サイズの大きさに応じて検出すべき欠陥
の大きさの下限も比例して変更するのが望ましいが、本
実施の形態では、被検査球体6をその球心が楕円10の
第2の焦点Bに一致するように保持するので、入射光束
が被検査球体6の球心に向けて集光し、被検査球体6の
鋼球サイズにかかわらず常に立体角が一定となり、種々
の鋼球サイズを有する被検査球体6に対して部品交換等
の煩わしさを極力回避することができるとともに、入射
光束の光軸を安定に保持した状態で被検査球体6の検査
を行うことができる。
【0042】さらに、被検査球体6を楕円10の第2の
焦点Bに保持しながら所定軸の周りに回転させることに
よって被検査球体6の全表面を光が走査するので、被検
査球体6をスキュー回転させる必要がなくなり、したが
って従来のような制御ローラを使用する必要もなく、ま
た回転数の不整が生じる虞のあるスキュー機構を使用す
る必要もなくなり、小径の球体の検査を精度良く行うこ
とができる。
【0043】さらに、ビームスプリッタ4からの反射光
束の内、スリット5の半円環状の窓部を通過した光のみ
が光検出素子3に入光することにより、光検出素子3に
入光する光はスリット5の窓部の半径方向幅に規制され
た光となるので、傷等による明るさの低下の影響を相対
的に上げることができ、換言すれば傷等の検出感度を上
げることができ、検査精度をさらに向上させることがで
きる。なお、光検出素子3を数個組み合わせることによ
り、多少感度が上げられる。
【0044】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図9ないし図11を参照しながら説明
する。図9は本発明に係る球体表面検査装置の実施の第
2形態を模式的に示した全体構成図、図10は図9の球
体表面検査装置の表面性状判定手段における入出力信号
を示すタイミングチャート、図11は図10の各主要信
号におけるそれぞれのレベル変化を示す信号波形図であ
る。
【0045】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
おけるスリット5と光検出素子3とを円形フォトダイオ
ードアレイ素子(circular photodiode array ;以下、
CPAという)に置き換えたものであり、本実施の形態
では、上述の実施の第1形態と異なる構成部分について
説明し、同じ構成部分についての説明は省略する。
【0046】本実施の形態は、図9(a)に示すよう
に、ビームスプリッタ4で直角方向に曲げられた被検査
球体6からの反射光量を検出するCPA30を備える。
CPA30は、図9(b)に示すように、基板の一方の
面に同一円周上に等角度間隔で配列されている複数のフ
ォトダイオード30aを有する。各フォトダイオード3
0aが規定する受光領域は円環状の領域からなり、その
領域の半径方向は各フォトダイオード30aの受光幅に
よって規定される。よって、各フォトダイオード30a
が規定する受光領域の半径方向幅は上述の実施の第1形
態のスリット5の窓部の半径方向幅に相当することにな
る。すなわち、半径方向幅の規制による検査精度の向上
に加え、各フォトダイオード30aが各位置における光
量を検出するため、上述の実施の第1形態よりさらに検
査精度を向上させることができる。
【0047】各フォトダイオード30aは、受光した光
量を検出し、その検出した光量を光電変換によって対応
するレベルのCPA信号S22に変換し、各フォトダイ
オード30aからのCPA信号S22は時系列的に順次
出力される。各フォトダイオード30aが規定する受光
領域は円環状の領域からなるので、CPA信号S22
は、実施の第1形態のスリット5の窓部の領域に相当す
るほぼ半円環状の領域(所定の角度範囲)に位置するフ
ォトダイオード30aから出力された有効な信号と、他
の領域部分に位置するフォトダイオード30aのそれぞ
れから出力された無効な信号すなわち雑音信号とからな
る。
【0048】CPA30から出力されたCPA信号S2
2は表面性状判定手段80に与えられ、表面性状判定手
段80は、CPA信号S22のレベルに基づき被検査球
体6の表面性状を判定する。この表面性状判定手段80
は、具体的には、CPA信号S22に含まれる有効な信
号を取り出すためのゲート回路84を有し、ゲート回路
84はタイミング発生回路81からのゲート信号S23
に基づき所定角度範囲にあるフォトダイオード30aか
ら出力された有効な信号を通過させ、無効な信号の通過
を遮断する。ゲート回路84を通過した有効なCPA信
号S22のレベルは比較器82で基準信号TのレベルT
と比較され、その比較結果は欠陥検出信号S25として
出力される。欠陥検出信号S25は判定回路83に与え
られ、判定回路83は欠陥検出信号S25に基づき被検
査球体6の表面に傷などの欠陥があるか否かを判定し、
その判定結果を示す判定信号S26を制御装置(図示せ
ず)に出力する。判定回路83の判定処理動作はタイミ
ング発生回路81から出力されるリセットパルスS24
によって制御され、タイミング発生回路81は制御装置
から供給される指令信号S21に基づきゲート信号S2
3及びリセットパルスS24を生成し、出力する。
【0049】この表面性状判定手段80においては、図
10に示すように、まず、制御装置から判定開始を指示
する“H”レベルの指令信号S21がタイミング発生回
路81に供給される。タイミング発生回路81は、
“H”レベルの指示信号S11を受けると、判定回路8
3に保持されている判定信号S15をクリアするための
リセットパルスS24を出力するとともに、PD信号S
22に含まれる有効な信号を取り出すためのパルス幅を
有するゲート信号S23を出力する。
【0050】判定回路83はリセットパルスS24に基
づき判定信号S26を“L”レベルにクリアし、比較器
82からの欠陥検出信号S25を監視する。
【0051】一方、ゲート回路84では、図10及び図
11に示すように、ゲート信号S23のパルス幅に相当
する期間CPA信号S22を通過させ、即ち有効な信号
を通過させる。ゲート回路84を通過した有効なCPA
信号S22のレベルは、図11(c)に示すように、比
較器82で基準信号Tのレベルと比較され、その比較結
果が欠陥検出信号S25として判定回路83に出力され
る。例えば、図10及び図11中のK時点において、被
検査球体6の表面に欠陥があると、CPA30のCPA
信号S22のレベル(図中のK点)が基準信号Tのレベ
ルTより小さくなり、図10及び図11(d)に示す欠
陥検出信号S25が出力される。この欠陥検出信号S2
5によって、判定回路83からは、図10に示すよう
に、レベルを“H”に保持した判定信号S26が出力さ
れ、この判定信号S26のレベルは次のリセットパルス
S24が入力されるまで保持される。
【0052】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図12を参照しながら説明する。図1
2は本発明に係る球体表面検査装置の実施の第3形態に
おける主要部を模式的に示す図である。
【0053】本実施の形態は、上述の各実施の形態にお
ける点光源を構成するレーザダイオードを、レーザ光源
を用いた点光源に置き換えたものである。
【0054】具体的には、図12に示すように、レーザ
光源1aと、レーザ光源1aから発するレーザ光を集光
するための集光レンズ1bと、該集光レンズ1bにより
集光される焦点位置に配置され、集光レンズ1bで集光
されたレーザ光束を点光源としてみなし得る大きさ(数
μm)に規制して通過させるためのピンホールが設けら
れている部材1cとから構成される点光源を用いてい
る。このように構成された点光源を上述の各実施の形態
で用いられているレーザダイオードに置き換えて使用す
ることが可能である。この構成においては、部材1cは
そのピンホールの中心位置が楕円の焦点位置(実施の第
1形態における焦点位置A)に一致するように配置され
ている。
【0055】(実施の第4形態)次に、本発明の実施の
第4形態について図13および図14を参照しながら説
明する。図13は本発明に係る球体表面検査装置の実施
の第4形態における被検査球体表面からの反射光束のス
リット位置での特性を示す図、図14は本発明に係る球
体表面検査装置の実施の第4形態におけるレーザダイオ
ードのチルト機構の構成を示す図であり、同図(a)は
レーザダイオードのチルト機構の構成を示す平面図、同
図(b)はレーザダイオードのチルト機構の構成を示す
側面図である。
【0056】本実施の形態は、上述の実施の第1または
第2形態に対し、点光源を構成するレーザダイオードを
その出射光束の光軸が偏光手段の楕円の長軸に対し所定
の角度で傾斜するように配置している。
【0057】具体的には、図13(a)に示すように、
レーザダイオードの射出光束は、楕円の断面形状を有
し、その光強度は2次のガウス分布を示す。このような
レーザダイオードの射出光束に対し、図13(b)に示
すような、その射出光束の断面と同心の半円環状に形成
されたスリットを配置したときに透過する光量分布は、
図13(c)に示すように、0°から180°の角度範
囲で90°付近で低下し、被検査球体の検査領域部分に
おいて角度によって異なる強度でレーザ光が照射される
ことになる。
【0058】そこで、本実施の形態では、図13(d)
に示すように、被検査球体の検査領域部分にレーザ光を
均一な強度で照射するために、その射出光束の光軸中心
がその断面の短軸方向に半円環状に形成されたスリット
に到達する位置においてスリットから偏心して配置する
ように構成している。このように構成することによっ
て、図13(e)に示すように、そのスリットを透過し
たときに得られる光量分布は、0°から180°の角度
範囲で略均一になる。上記の第1及び第2の実施形態に
おいては、レーザダイオード出射光軸を楕円の長軸11
に一致させたが、出射光軸を上記偏心量に対応する所定
の角度だけ傾けることによって図13(d)の状態を作
ることができ、従って、被検査球体の検査領域部分にレ
ーザ光を略均一な強度で照射することが可能になり、照
度むらに起因する誤判定をより確実になくすことができ
る。また、同じ強度差を許容するとして上記第1及び第
2の実施の形態の構成と比較すると、楕円面鏡を規定す
る楕円の長径及び短径(すなわち焦点AとBの距離)を
上記第1及び第2の実施の形態の構成に比して小さく設
定することができ、装置の小型化、高精度化を図ること
ができる。
【0059】以上を考慮すれば、前述の(1)式または
(5)式は、上述した出射光軸の傾き角に対応する光量
検出手段の位置での光軸中心の偏心量を考慮し補正した
ものとなる。
【0060】次に、レーザダイオードの出射光軸を上記
偏心量に対応する所定の角度だけ傾けるためのチルト機
構の構成について図14を参照しながら説明する。
【0061】このチルト機構は、図14に示すように、
レーザダイオード1を保持するためのスタンド101を
有する。スタンド101は、支持面に置かれる底板10
1aと、底板101aから垂直に立ち上がる前板101
bと、底板101aから垂直に立ち上がり、前板101
bと共働して水平方向断面のコ字状の空間を形成する一
対の側板101cとから構成されている。
【0062】側板101cの一方と他方とは互いに対向
するように配置され、それぞれの間には回転板102が
挿入されている。回転板102には、レーザダイオード
1を保持し、レーザダイオード1からの出射光を通す開
口部102aが形成されているとともに、レーザダイオ
ード1の射出点Oを通り底板101aに平行に伸びる軸
線と同軸の1対の枢軸102bが設けられている。各枢
軸102bは対応する側板101cに向けてそれぞれ突
出し、対応する側板101cにその軸線の周りに回転可
能に支持されている。回転板102は各枢軸102bの
周りに回転し、その回転角度は前板101bに取り付け
られた送りねじ103の送り量に応じて調整される。送
りねじ103は前板101bから回転板102に向けて
突出し、その先端部分は回転板102に固定されたスト
ッパ104の先端部104aに各ばね105のばね力で
突き当てられている。各ばね105の一端は前板101
aに、その他端は回転板102にそれぞれ固定されてい
る。
【0063】このような構成を有するチルト機構は、初
期時には、ダイオードレーザ1の射出点Oが偏光手段の
楕円の焦点(実施の第1形態では焦点A)に一致するよ
うにかつその出射光束の光軸が偏光手段の楕円の長軸に
対し所定の初期角度をなすように所定の支持面に設置さ
れる。次いで、被検査球体の検査領域部分にレーザ光を
できるだけ均一な強度で照射するために、上記偏心量に
対応する所定の角度だけ傾ける調整作業が行われる。こ
の調整作業では、送りねじ103を回転板102に向け
て送る。この送りねじ103の送りに伴い送りねじ10
3が各ばね105のばね力に抗しながらストッパ104
の先端部104aを押すことにより、回転板102は枢
軸102bを中心に送りねじ103の送り量に応じた角
度分回転される。このように送りねじ103の送り量に
応じて回転板102が回転され、この回転板102の回
転に伴いレーザダイオードの出射光束の光軸が偏光手段
の楕円の長軸に対し傾斜される。送りねじ103が所定
量送られる毎にすなわちこの送り量に応じてその出射光
束の光軸が傾斜される毎に光検出素子の位置(実施の第
1形態の光検出素子3の位置)で照度測定を行い、この
照度測定の結果により被検査球体の検査領域部分にレー
ザ光を均一な強度で照射することが確認されると、出射
光束の光軸が上記偏心量に対応する角度で傾斜されたこ
とになり、調整作業が完了する。
【0064】なお、点光源として、上述の実施の第3形
態のものや、レーザダイオードとマイクロレンズや補正
用光学系との組合せにより光軸に垂直な平面での光強度
の等しい部分の分布が円形とされたもの(市販されてい
る)を採用した場合は、本実施の形態のように光軸を傾
ける必要がなくなることはいうまでもない。
【0065】(実施の第5形態)次に、本発明の実施の
第5形態について図15を参照しながら説明する。図1
5は本発明に係る球体表面検査装置の実施の第5形態に
おける光量検出手段の構成を模式的に示す図である。
【0066】本実施の形態は、上述の実施の第2形態に
おけるCPAを、光ファイバーと、CPAに比べ安価な
リニアイメージセンサとの組合せを用いた光量検出手段
に置き換えたものである。
【0067】本実施の形態に用いられている光量検出手
段は、図15(a)に示すように、複数の光ファイバー
が束ねられているファイバー束40を有し、ファイバー
束40の一端側は各光ファイバーが半円環状に配列する
ように束ねられ、その他端側が各光ファイバーが直線状
に配列するように束ねられている。このように構成され
たファイバー束40では、一端で捕らえた半円環状の像
(被検査球体からの反射光)を他端側で細長い帯状の像
に変換して出力する。
【0068】ファイバー束40の他端側から出力された
像は、光学レンズ42でリニアイメージセンサ41の撮
像面に結像され、リニアイメージセンサ41はファイバ
ー束41の他端側から出力された像を光電変換によって
電気信号に変換して出力する。すなわち、被検査球体か
らの反射光量が電気信号として出力されることになり、
その電気信号の出力はCPAと同様に行われる。
【0069】なお、多少のボケを許容するならば、光学
レンズ42を用いずに、ファイバー束40の他端近傍に
リニアイメージセンサ41を配置し、ファイバー束40
の他端から出力された像をリニアイメージセンサ41で
直接撮像することも可能である。
【0070】また、上述の光量検出手段に代わる他の検
出手段として、図15(b)に示すように、複数の光フ
ァイバーが束ねられているファイバー束44を有し、フ
ァイバー束44はスピンドルの回転軸43内に挿通され
ている。ファイバー束44の一端は回転軸43の軸線に
対し偏心した位置から回転軸43の一端側に露出され、
その他端は回転軸43の軸線上の位置から回転軸43の
他端側に露出されている。
【0071】このようにスピンドルの回転軸43内に挿
入されたファイバー束40では、一端で被検査球体から
の反射光を受光し、他端側から受光した光をスピンドル
の回転軸43の軸線方向に射出する。ファイバー束44
の他端側から射出された光量は、光検出素子3で検出さ
れる。被検査球体の検査時、スピンドルの回転軸43は
回転され、その回転軸43の回転に伴いファイバー束4
4の一端は、回転軸43の軸線を中心として半径dの円
周上を移動する。このファイバー束44の一端の移動に
よって被検査球体の表面に対する走査が行われることに
なり、光検出素子3からはファイバー束44の走査によ
って得られた光量に対応する検出信号が出力される。
【0072】(実施の第6形態)次に、本発明の実施の
第6形態について図16を参照しながら説明する。図1
6は本発明に係る球体表面検査装置の実施の第6形態を
模式的に示す全体構成図であり、同図(a)は本実施の
形態における球体表面検査装置の構成を示す平面図、同
図(b)はその球体表面検査装置の構成を示す側面図で
ある。
【0073】本実施の形態は、上述の実施の第1または
第2形態における楕円鏡からなる偏光手段7を、コリメ
ートレンズ44と放物面鏡45とに置き換えたものであ
る。具体的には、図16に示すように、コリメートレン
ズ4の焦点位置Aにあるレーザダイオード1から、ビー
ムスプリッタ4を介して射出された出射光束は、コリメ
ートレンズ44で平行光束に変換された後に放物面鏡4
5に導かれる。コリメートレンズ44と放物面鏡45と
の距離は自由に設定することができる。
【0074】放物面鏡45は、放物線46を軸11の周
りに回転させることによって得られる放物面の内面所定
領域47を鏡面として有し、その焦点位置Bには球心を
一致させた被検査球体6が球体検査部9によって保持さ
れる。
【0075】コリメートレンズ44から射出された平行
光束は放物面鏡45で反射され、その反射光束は、焦点
B上に保持された被検査球体6の表面における少なくと
も自転軸との各交点を含む検査領域部分に対し、被検査
球体6の中心に向けて垂直に入射する。
【0076】このようにして被検査球体6に垂直に入射
した光束は、被検査球体6で反射され、表面にキズや汚
れ等がない部分については入光経路を逆進し、再び放物
面鏡45およびコリメートレンズ44を経てビームスプ
リッタ4に戻り、その戻ってきた反射光束はビームスプ
リッタ4により直角方向に曲げられる。ビームスプリッ
タ4で直角方向に曲げられた反射光束はスリット5で選
別され、スリット5の窓部を通過した光のみが光検出素
子3に入光する。以下、実施の第1形態と同様な処理が
行われ、光検出素子3の検出結果に基づき球体検査部9
によって被検査球体6の良品・不良品の選別が行われ
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の球体
表面検査装置によれば、被検査球体駆動手段で、被検査
球体を所定位置に保持しながら該被検査球体の中心を通
る所定軸線の周りに回転させ、光照射手段により、所定
位置で所定軸線の周りに回転する被検査球体の表面にお
ける少なくとも所定軸線との各交点を含む検査領域部分
に対し、光源から発せられた光を偏光し、被検査球体の
中心に向けて照射し、光量検出手段で被検査球体の表面
における検査領域部分で反射された反射光を所定光路に
沿って導き、該導いた反射光の光量を検出し、表面性状
判定手段で検出された反射光の光量に基づき被検査球体
の表面における検査領域部分の性状を判定するので、被
検査球体への入射光の立体角は一定となり、被検査球体
の鋼球サイズの変化に応じて部品交換等により光学系を
変更して被検査球体への入射光の立体角を調整する必要
がなくなり、測定準備に手間が掛からなくなるととも
に、入射光の光軸を安定に保持した状態で被検査球体の
検査を行うことができる。
【0078】また、被検査球体を所定位置に保持しなが
ら所定軸の周りに回転させることによって被検査球体の
全表面を光が走査するので、被検査球体をスキュー回転
させる必要がなくなり、したがって従来のような制御ロ
ーラを使用する必要もなく、また回転数の不整が生じる
虞のあるスキュー機構を使用する必要もなくなり、小径
の球体の検査を精度良く行うことができ、運転、保守共
容易で安価な球体表面検査装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第1形
態を模式的に示す全体構成図である。
【図2】図1の球体表面検査装置の表面性状判定手段に
おける入出力信号を示すタイミングチャートである。
【図3】図1の球体表面検査装置の偏光手段を形成する
楕円鏡の内面所定領域を説明するための斜視図である。
【図4】図1の球体表面検査装置における球体検査部の
詳細構成図である。
【図5】球体駆動手段の詳細を示す正面図である。
【図6】球体駆動手段の詳細を示す平面図である。
【図7】球体駆動手段の斜視図である。
【図8】図1の球体表面検査装置におけるスリットと光
検出素子の配置関係を示す図である。
【図9】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第2形
態を模式的に示した全体構成図である。
【図10】図9の球体表面検査装置の表面性状判定手段
における入出力信号を示すタイミングチャートである。
【図11】図10の各主要信号におけるそれぞれのレベ
ル変化を示す信号波形図である。
【図12】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第3
形態における主要部を模式的に示す図である。
【図13】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第4
形態における被検査球体表面からの反射光束のスリット
位置での特性を示す図である。
【図14】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第4
形態におけるレーザダイオードのチルト機構の構成を示
す図である。
【図15】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第5
形態における光量検出手段の構成を模式的に示す図であ
る。
【図16】本発明に係る球体表面検査装置の実施の第6
形態を模式的に示す全体構成図である。
【図17】球体表面検査装置の第1の従来例を模式的に
示す要部概念図である。
【図18】図17のX矢視図である。
【図19】球体表面検査装置の第2の従来例を模式的に
示す要部概念図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(点光源) 3 光検出素子(光量検出手段) 5 スリット 6 被検査球体 7 偏光手段 8,80 表面性状判定手段 9 球体検査部 12 内面所定領域 26 球体駆動手段 40,44 ファイバー束 41 リニアイメージセンサ 42 対物レンズ 44 コリメートレンズ 45 放物鏡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査球体の表面性状を光学的に検査す
    る球体表面検査装置において、前記被検査球体を所定位
    置に保持しながら該被検査球体の中心を通る所定軸線の
    周りに回転させる被検査球体駆動手段と、前記所定位置
    で前記所定軸線の周りに回転する前記被検査球体の表面
    における少なくとも前記所定軸線との各交点を含む検査
    領域部分に対し、光源から発せられた光を偏光し、前記
    被検査球体の中心に向けて照射する光照射手段と、前記
    被検査球体の表面における検査領域部分で反射された反
    射光を所定光路に沿って導き、該導いた反射光の光量を
    検出する光量検出手段と、前記検出された反射光の光量
    に基づき前記被検査球体の表面における検査領域部分の
    性状を判定する表面性状判定手段とを備えることを特徴
    とする球体表面検査装置。
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