JPH1054755A - ノッキング検出装置 - Google Patents

ノッキング検出装置

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JPH1054755A
JPH1054755A JP21142796A JP21142796A JPH1054755A JP H1054755 A JPH1054755 A JP H1054755A JP 21142796 A JP21142796 A JP 21142796A JP 21142796 A JP21142796 A JP 21142796A JP H1054755 A JPH1054755 A JP H1054755A
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英明 大内
Yasunari Kato
康成 加藤
Kuniaki Ueda
邦明 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に出力電圧、静電容量および共振利得を
任意に調整可能なノッキング検出装置を提供する。 【解決手段】 エンジン等の振動体に取付けられるハウ
ジング6と、振動板3と圧電素子4とからなる振動検出
部2とを備えた共振型ノッキングセンサ1において、ハ
ウジング6の内底中央部に取付けられた、振動検出部2
の圧電素子4の両面電極のうち、少なくとも片側の電極
部の略中央部に非電極部4bを形成する。共振型ノッキ
ングセンサ1の特性の変更は、圧電素子4の電極中央部
にマスキング等により非電極部4bを形成するだけでよ
い。所望の任意の出力電圧、静電容量あるいは共振利得
に変更したい場合には、その非電極部4bの面積を可変
するのみで、圧電素子4や振動板3の厚さおよび外径寸
法を変更しなくても、エンジン毎に最適な検出装置のマ
ッチング調整が可能となり、S/Nの向上、検出精度の
低下を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノッキング検出装
置に関し、例えば内燃機関(以下、「エンジン」とい
う。)の点火時期制御に使用されるノッキング検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのノック制御で行わ
れるノッキング検出には、ノッキングセンサを用いるこ
とが知られている。このノッキングセンサは、振動体で
あるエンジンのシリンダブロック等に取付けられている
ものが多く、シリンダブロックに伝わるエンジンのノッ
クによる振動をノッキングセンサの検出部を構成する圧
電素子により歪みを電荷としてとらえ電気信号に変換し
電子制御ユニット等に出力している。
【0003】ノッキング検出装置に使用される圧電素子
は通常の場合、板厚の一方向に分極され、振動を電気信
号として取り出すために両面に銀電極をもった円板状を
成している。また、一般的には、素子自体の板厚や外径
寸法および素子を固定する振動板の厚さや外径寸法を一
定にすると、素子の出力電圧は一義的に定まる。所望の
出力電圧や静電容量あるいは共振利得を変更したい場合
には、素子や振動板の厚さおよび外径寸法を変える方法
が一般的であり、実際に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
エンジンの点火時期制御用として使用される共振型ノッ
キング検出装置は、特定の共振周波数において最大出力
電圧を出力する検出装置であるため、エンジン毎に検出
装置の振動検出部を構成する圧電素子ないしは振動板の
外径寸法や板厚寸法を変更して対応しないと、最適なエ
ンジン毎のマッチング調整ができずS/N比が悪くな
り、検出精度が低下する問題が発生する。
【0005】また、一方でエンジン毎のマッチング調整
の最適化の精度を向上させようとすると、逆に調整工数
の増大や、検出装置自体の多種類化を招き、結果として
コストアップとなる問題が発生する。上記に鑑み、本発
明は、容易に検出装置としての特性、すなわち出力電
圧、静電容量および共振利得を任意に調整可能なノッキ
ング検出装置を提供することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載のノッキング検出装置は、検出装
置のハウジング内底中央部に配設された振動検出部を構
成する圧電素子と振動板のうち、圧電素子の両面電極に
おいて、少なくとも片側の電極部の略中央部に非電極部
を形成することによって、非電極部の面積を可変調整
し、検出装置としての所望の特性である出力電圧、静電
容量および共振利得を任意かつ簡便に調整できるため、
圧電素子や振動板の外径寸法や板厚寸法を変更しなくて
も、エンジン毎に最適な検出装置のマッチング調整が可
能となり、S/N比の向上、ひいては検出精度の低下を
抑制できるとともに、マッチング調整にかかる工数の低
減や検出装置自体の多種類化の抑制を図ることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の一実施例によるノッキング検
出装置(以下、共振型ノッキングセンサと言う)を図1
に示す。共振型ノッキングセンサ1は、振動体である図
示しないエンジンのシリンダブロックにハウジング6を
ねじ固定することにより取付けられている。共振型ノッ
キングセンサ1は、ハウジング6、カバー7、出力取出
し用端子5および振動板3と圧電素子4とからなる振動
検出部2から構成されており、ハウジング6とカバー7
とから区画形成される空間部9内に振動検出部2が収容
されている。そして、ハウジング6内底中央部に設けた
台座部6b上の円筒型突起部6a先端に、ステンレス等
から成る振動板(金属平薄板製プレート)3をリングプ
ロジェクション溶接する。その後、圧電素子4の片面に
銀電極をスクリーン印刷し、その反対面は中央部分を不
必要分だけマスキングして非電極部4bが形成されるよ
うにスクリーン印刷を行い、非電極部4b側を振動板3
に接着固定する。
【0008】ここで、圧電素子4の構成とその製造方法
について説明する。チタン酸鉛(PbTiO3)やジルコン酸
鉛(PbZrO3)等を主成分とする圧電セラミック材料を、
所定の形状に成形後、千数百℃で燃成する。この後、上
下の円形面部を研磨し、所望の板厚とする。次に、円形
面部の片面ずつに、電極となる銀ペーストをスクリーン
印刷で形成し、焼付け固定する。図2のように、上下の
銀電極4a部に分極用の電極11を当接させて、直流高
電圧を数kV印加する。以上により、一方向に分極された
圧電素子が製造される。
【0009】一方、一枚の端子用素材(例えば、リン青
銅等)を事前に所定形状にプレス打ち抜き加工後、図1
の形状に曲げ加工して出力取出し用一体型端子5を製造
する。次に、上記一体型端子5とカバー7を所定のコネ
クタ用樹脂成形型にセット後、インサート成形してコネ
クタサブアッセンブリ8を製造する。コネクタサブアッ
センブリ8をハウジング6に組付け、ハウジング6の上
部端6cをリングかしめすれば、共振型ノッキングセン
サ1が完成する。このとき、出力取出し用一体型端子5
の突部5aが弾性をもって圧電素子4の銀電極4a部分
に当接するので、出力取出し用一体型端子5と圧電素子
4とは電気的に良好に接続する。
【0010】次に、共振型ノッキングセンサ1の作動を
図1に基づいて説明する。シリンダブロックはエンジン
の点火時期にしたがって振動を発生することから、シリ
ンダブロックに取付けられた共振型ノッキングセンサ1
にこの振動が伝達される。すると、共振型ノッキングセ
ンサ1に伝達された振動は取付けボルト10、円筒型突
起部6aおよび振動板3を経由して圧電素子4に伝達さ
れ、振動を受けた圧電素子4には印加応力に応じた歪み
が発生し、歪みを電荷に置換した電圧信号が発生する。
この圧電素子4に発生した電圧信号は、圧電素子4の銀
電極4aに当接した出力取出し用一体型端子5から図示
しないECUに送出される。
【0011】次に、共振型ノッキングセンサ1の性能評
価について説明する。共振型ノッキングセンサ1を取付
けボルト10でベンチにネジ固定して加振し出力特性を
測定する。このとき、円筒型突起部6a先端と振動板3
との溶接座面3cが支点となり、振動板3の外周端3b
と振動板3のリング溶接内側部分3aの振動モードが逆
位相となって振動する(図5および6参照)。
【0012】図3(B)に示すように圧電素子4の両面
銀電極のうち、片側の銀電極4aの中央部に非電極部4
bを形成する。一例として、片側の電極中央部に非電極
部4bを形成し、非電極部4b側を振動板3に接着固定
した場合について以下説明する。なお、この時の円筒型
突起部6aの径(φ4mm)と振動板3の板厚(約0.5
mm)と外径寸法(φ21mm)および圧電素子4の板厚
(約0.4mm)と外径寸法(φ15mm)は一定とする。
【0013】上記の非電極部4bの径を、φ8.3〜0
mmまで次第に小さくしていくと、圧電素子4の静電容量
が大きくなるため、出力電圧Vo (mV)と共振利得Q
(dB)は図4に示すように、非電極部4bの径に応じて
小さくなる。すなわち、上記の大きさの振動板3と圧電
素子4では、非電極部4bの径を約φ6mm以下にすれば
出力電圧Vo と共振利得Qがほぼリニアに変化するた
め、非電極部4bの径をφ6〜0mmの範囲で調整するこ
とにより、所望の任意のQ値を得ることができる。
【0014】以上のように、共振型ノッキングセンサ1
のハウジング6の内底中央部に配設された振動検出部2
を構成する圧電素子4と振動板3のうち、圧電素子4の
銀電極4aの少なくとも片側の電極部の略中央部に非電
極部4bを形成することによって、非電極部4bの面積
を可変調整し、検出装置としての所望の特性である出力
電圧Vo 、静電容量および共振利得Qを任意かつ簡便に
調整できる。したがって、圧電素子4や振動板3の外径
寸法や板厚寸法を変更しなくても、エンジン毎に最適な
検出装置のマッチング調整が可能となり、S/N比が向
上し、検出精度の低下を抑制することができる。また、
マッチング調整にかかる工数の低減や検出装置自体の多
種類化の抑制を図ることができる。
【0015】本実施例では、圧電素子の片側の電極部の
略中央部に円形の非電極部を形成し、非電極部側を振動
板に接着固定した。非電極部は、圧電素子の電極部の略
中央部に円形に形成した場合が最も高精度な特性が得ら
れる。また、圧電素子を振動板に固定する接着面は、非
電極部を形成しない面であってもよいし、圧電素子の両
面に非電極部を形成してもよい。しかし、圧電素子の上
部電極には、非電極部を形成しない方が出力取出し用一
体型端子からの出力の取出しが良好に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるノッキング検出装置の縦
断面図である。
【図2】圧電素子の構成とその製造方法を示した図であ
る。
【図3】従来技術の非電極部をもたない圧電素子(A)
と本実施例の銀電極中央部に非電極部を形成した圧電素
子(B)の平面図と、(A)のA−A断面図および
(B)のB−B断面図である。
【図4】本実施例の非電極部の内径と出力電圧および共
振利得との関係を示した図である。
【図5】本実施例の共振型ノッキングセンサの性能評価
における構成を示す平面図と断面図である。
【図6】図5の各測定点における測定値を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 共振型ノッキングセンサ (ノッキング検
出装置) 2 振動検出部 3 振動板 3a 振動板リング溶接内側部分 3b 振動板外周端 3c 溶接座面 4 圧電素子 4a 銀電極 4b 非電極部 5 出力取出し用端子 6 ハウジング 7 カバー 10 取付けボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動検出対象である振動体に取り付けら
    れるハウジングと、 このハウジングの内底中央部に固定配設されるとともに
    振動体の振動によって振動する振動板と、該振動板に固
    定配設され、前記振動板の振動を受けて出力電圧を発生
    する圧電素子とで構成される振動検出部とを備え、 前記圧電素子の両面に設けられた両面電極部のうち、少
    なくとも片側の電極部の略中央部に非電極部を形成する
    ことを特徴とするノッキング検出装置。
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