JPH1054448A - アーム一体型液圧テンショナ - Google Patents

アーム一体型液圧テンショナ

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JPH1054448A
JPH1054448A JP9125006A JP12500697A JPH1054448A JP H1054448 A JPH1054448 A JP H1054448A JP 9125006 A JP9125006 A JP 9125006A JP 12500697 A JP12500697 A JP 12500697A JP H1054448 A JPH1054448 A JP H1054448A
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arm
tensioner
fluid
piston
chamber
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JP9125006A
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Roger Simpson
ロジャー・シンプソン
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Borg Warner Automotive Inc
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    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0806Compression coil springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • F16H2007/0859Check valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0889Path of movement of the finally actuated member
    • F16H2007/0891Linear path

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力供給装置を必要としない自己充足式のア
ーム一体型液圧テンショナを提供する。 【解決手段】 テンショナアーム12に形成した穴内に
ピストン31をスライド可能に挿入し、ピストン31と
穴との間で第1,第2のチャンバ15,17を画成す
る。ピストン31を突出側に付勢するスプリング33
と、ピストン31の突出側への動きを規制する反作用ブ
ロック5と設ける。第1のチャンバ15に非加圧流体を
供給するためのリザーバ24をテンショナアーム12の
内部に形成する。第1のチャンバ15から第2のチャン
バ17への流体の流れを許容しかつ逆方向の流体の流れ
を制限するチェックバルブ35を設ける。テンショナア
ーム12の上面に、該上面からリザーバ24内へのオイ
ル通路となる複数のオイル収集溝50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のタイミン
グ用のアプリケーションにおいてチェーン駆動装置とと
もに使用されるテンショナに関し、詳細には、テンショ
ナアームと一体化されかつ非加圧供給オイルを使用する
テンショナに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】発明の背景 1996年1月18日に出願された「アーム一体型のチ
ェーンテンショナ」という名称の米国特許出願第08/58
8,451号の主題が参照されるべきである。当該特許出願
は、引用することによって本明細書の中に含まれる。
【0003】液圧チェーンテンショナのような緊張力付
加装置が、自動車用タイミングシステムのチェーン駆動
システムのためのコントロール装置として用いられてい
る。
【0004】一般に、チェーンにある程度の緊張力を与
えてこれを維持することは、ノイズの抑制やスリップの
防止のために重要なことである。スリップを防止するこ
とは、内燃機関におけるチェーン駆動のカムシャフトの
場合にとくに重要である。というのは、スリップによっ
てカムシャフトのタイミングが数度ずれ、その結果、損
傷が生じたりするからである。
【0005】チェーンの緊張力は、温度の幅広い変化
や、エンジンの種々の部品間の線膨張係数の違いによ
り、大きく変化し得る。また、カムシャフトおよびクラ
ンクシャフトにより生じる捩じり振動がチェーンの緊張
力を著しく変化させる。このような緊張力の変化はチェ
ーンの伸びにつながる。また、長期間の使用中における
チェーン部品の摩耗がチェーンの緊張力を低下させる。
【0006】液圧テンショナは、エンジンタイミングシ
ステムのカムシャフトをクランクシャフトに連結するチ
ェーンあるいはベルトの緩みをとるのに用いられてい
る。典型的な液圧テンショナは、穴を有するハウジング
と、穴によって画成された流体チャンバと、スプリング
によって穴から突出する方向に付勢された中空ピストン
とから構成されている。
【0007】液圧テンショナ内には、加圧作動流体源か
ら流体チャンバ内への流体の流れを許容しかつ逆方向の
流体の流れを阻止するチェックバルブも含まれている。
ピストン内方へのチェーン押付力は、ピストン外方への
流体圧およびスプリング力と均衡している。
【0008】チェーンテンショナの一例は、ウエラーの
米国特許第 2,191,946号に開示されている。ウエラーに
よるテンショニング装置は、オイルおよびエアが満たさ
れたシリンダ内に配置され、かつアームを押圧してチェ
ーンに緊張力を作用させるピストンと、チェーンによっ
て生じるオイルミストで満たされたオイルリザーバとを
備えている。このテンショナは、チェックバルブや高圧
チャンバを有してはいない。
【0009】液圧テンショナを用いたチェーンテンショ
ナの他の例は、鈴木らによる米国特許第 5,352,159号に
記述されている。鈴木らは、低圧チャンバおよび高圧チ
ャンバに分割されたシリンダ内にスライド可能なピスト
ンを備えたテンショナを示している。
【0010】オイル漏れを防ぐためにピストン上端部の
周囲にシールが装着されており、チェックバルブが低圧
チャンバから高圧チャンバへの流体の流れを許容してい
る。オイルリザーバが低圧チャンバにオイルを供給して
いる。オイルリザーバは、エンジン内部およびテンショ
ナ周囲のオイルミストからオイルを集めるための開口を
有している。
【0011】また、加圧作動流体を備えた、ボディおよ
びテンショナアーム一体型のテンショナは、米国特許出
願第08/588,451号に示されている。
【0012】本発明におけるアーム一体型のテンショナ
は、非加圧作動流体を液圧テンショナに供給する流体リ
ザーバをテンショナアーム内に有している。シール部材
が、流体リザーバから低圧流体チャンバ内への流体の漏
れを防止している。高圧チャンバおよび低圧チャンバ間
のシールリングは、エンジンが高速回転してチェーンが
伸びた後に、制御された流体漏出量を減少させる。ま
た、蛇行したエアベント通路により、高圧チャンバから
のエアやエンジン運転中に高圧チャンバ内に入り込んだ
エアが排出される。
【0013】このように本発明の目的は、圧力供給装置
を必要としない自己充足式のアーム一体型液圧テンショ
ナを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
ーム一体型液圧テンショナは、テンショナ組立体を収容
するための穴を有するテンショナアームと、前記穴内に
スライド可能に設けられ、前記穴との間で第1および第
2の流体チャンバを画成するピストンと、前記穴内に配
置され、前記ピストンを前記テンショナアームから離れ
る側に付勢するよう、前記ピストンの第1の端部に作用
するスプリングと、前記ピストンの軸方向の動きを規制
するために、前記ピストンの第2の端部に設けられた反
作用ブロックと、前記第1の流体チャンバに非加圧流体
源を提供するために、前記テンショナアームの内部に形
成されたリザーバと、前記第1の流体チャンバから前記
第2の流体チャンバへの流体の流れを許容し、かつ逆方
向の流体の流れを制限するチェックバルブとを備え、前
記ピストンに対する前記テンショナアームの動きによ
り、前記第1および第2の流体チャンバ間で圧力差が生
じて、前記第1および第2の流体チャンバ間で流体の流
れが生じるようになっていることを特徴としている。
【0015】請求項2の発明に係るアーム一体型液圧テ
ンショナは、請求項1において、前記テンショナアーム
の上面に、該上面から前記リザーバへのオイル通路とな
る溝状の開口が複数形成されていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項3の発明に係るアーム一体型液圧テ
ンショナは、請求項1において、前記第1の流体チャン
バが前記チェックバルブの導入口に低圧チャンバを提供
し、前記第2の流体チャンバが前記チェックバルブの導
出口に高圧チャンバを提供しており、前記高圧チャンバ
が前記テンショナアームの外部への通気通路を有してい
ることを特徴としている。
【0017】請求項4の発明に係るアーム一体型液圧テ
ンショナは、請求項1において、前記チェックバルブが
前記スプリングおよびピストンの間に介在していること
を特徴としている。
【0018】請求項5の発明に係るアーム一体型液圧テ
ンショナは、請求項1において、前記圧力差が約6 lb/
in2 であることを特徴としている。
【0019】請求項6の発明に係るアーム一体型液圧テ
ンショナは、請求項1において、前記第1および第2の
流体チャンバ間に配置され、少量の流体が漏出し得るよ
うに構成されたシールリングをさらに備えたことを特徴
としている。
【0020】本発明に係るアーム一体型液圧テンショナ
においては、テンショナアームに形成した穴にピストン
を挿入して、該ピストンと穴との間で第1,第2の流体
チャンバを画成するとともに、非加圧流体源としてのリ
ザーバをテンショナアームの内部に形成したので、該リ
ザーバから流体チャンバ内に流体を供給できる。これに
より、圧力供給装置を必要としない自己充足式のアーム
一体型液圧テンショナを実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】発明の要約 エンジンのアプリケーションによっては、液圧チェーン
テンショナに加圧オイルを供給するための設備が何ら設
けられていない。このようなアプリケーションにおいて
は、駆動チェーンが、密封された隔室内に配置されてい
る。あるいは、加圧供給オイルが、チェーン隔室内で使
用されるオイルとは異なる種類のオイルである。本発明
は、加圧作動流体源を備えていないテンショナに関す
る。
【0022】本発明によるテンショナは、テンショナア
ームの頂上部を走行するチェーンからのオイルを使用す
る。チェーンがテンショナアーム上を走行する際にオイ
ルを集めるためのリザーバ用オイル収集溝がテンショナ
アーム上に設けられている。テンショナへの導入口を備
えたリザーバ内にオイルは集められる。
【0023】本発明においては、テンショナはテンショ
ナアームと一体的に形成されている。テンショナアーム
は、好ましくは、テンショナ内において高圧流体チャン
バの導入口の上方に配置された流体リザーバとともに水
平に取り付けられている。
【0024】テンショナアームは、その一端の枢支点の
回りを回動する。テンショナアームの他端においてテン
ショナアームに対するピストンの相対運動により、チェ
ーンの緊張力を維持するようにテンショナアームが外方
に移動する。ピストンはテンショナアーム内の穴から延
びており、反作用ブロックに押圧されている。リザーバ
からの作動流体は、ピストン内の低圧チャンバに供給さ
れる。能動的シール部材が、低圧チャンバを密封するた
めに用いられている。
【0025】制御されたリーク通路であるシールリング
は、エンジンが高速回転してチェーンが伸びた後に、制
御された流体漏出量を減少させるように、高圧チャンバ
および低圧チャンバ間に用いられている。
【0026】チェックバルブは、低圧チャンバから高圧
チャンバへの流体の流れを制御している。スプリング
が、チェックバルブを通常の閉位置に保持している。チ
ェーンが弛むと、テンショナがスプリング力によって外
方に移動する。ピストンに対するテンショナアームの移
動は、高圧チャンバ内に相対的に低圧の状態を形成す
る。この圧力差が、低圧チャンバから高圧チャンバへの
流体の流れを引き起こす。
【0027】好ましい実施態様においては、チェックバ
ルブは、高圧チャンバと非加圧流体で満たされた低圧チ
ャンバとの間で形成される非常に低い圧力差で開く。高
圧チャンバ内に存在するオイルは、チェーンからの押付
力によるテンショナアーム内方への動きに対して抵抗と
なる。エンジン運転中においてテンショナの作動時に
は、蛇行通路であるエアベントにより、高圧チャンバか
らエアが排出される。
【0028】好ましい実施態様の詳細な説明 以下、本発明の実施態様を添付図面を用いて説明する。
図1は、テンショナアーム12と、エンジンブロックあ
るいはハウジングまたはチェーンケースに取り付けられ
る反作用ブロック5とを備えた液圧テンショナ組立体1
0を示している。テンショナアーム12は、チェーン摩
耗面がやや斜め上方を向くように配置されるか、好まし
くは水平に取り付けられる。チェーンが摩耗して伸び始
めると、テンショナアーム12がチェーンに押付力を及
ぼしてチェーンの緊張力を維持する。
【0029】図2に示す好ましい実施態様においては、
液圧テンショナ組立体10は、液圧テンショナ14およ
びテンショナアーム12を有している。液圧テンショナ
14およびテンショナアーム12は、全体で一つの構成
部品のみからなるチェーンテンショナを形成するように
一体になっている。
【0030】テンショナアーム12は、第1の端部2
0、第2の端部22、頂上部18および下部16を有し
ている。頂上部18は、チェーンと接触するチェーン摩
耗面になっている。頂上部18は、適切なチェーン走行
面を提供するように弧状に形成されているのが好まし
い。なお、頂上部18が製造上指示される適切な任意の
形状をとり得ることは、当該分野の当業者には当然理解
される。
【0031】テンショナアーム12はまた、第1の端部
20に配置された枢支孔26を有している。枢支孔26
内には、チェーン近傍でテンショナアーム12を枢支可
能に取り付けるための枢支ピン28が配置されている。
【0032】したがって、液圧テンショナを据え付ける
際には、テンショナアーム12の枢支孔26内に枢支ピ
ン28を取り付けるだけで済み、これにより、据付けを
簡単かつ容易に行えるようになる。
【0033】液圧テンショナ14は、チェーン上のオイ
ル噴出部からのオイルを使用している。あるいは、チェ
ーンがオイルを集め、集めたオイルをテンショナアーム
12まで運ぶ。テンショナアーム12は、チェーンがテ
ンショナアーム12上を走行する際にオイルを集めるた
めに、図3に示すような収集溝50を頂上部18に有し
ている。オイルは流体リザーバ24内に集められる。
【0034】リザーバ24は、液圧テンショナ14への
導入口の上方においてテンショナアーム12内に一体に
形成されている。リザーバ24内には、収集溝50を通
ってリザーバ24内に集められるオイルが、低圧チャン
バ15の導入口に向かうオイルの流れを邪魔しないよう
に、バッフル25が設けられている。
【0035】液圧テンショナ14は、リザーバ24から
の流体で満たされる低圧流体チャンバ15と高圧流体チ
ャンバ17とを画成する孔が中央に形成されたハウジン
グ30を有している。前記孔内には、ピストン31がス
ライド可能に設けられている。ピストン31の一端(図
2の下端)34は反作用ブロック5に連結されている。
ピストン31は好ましくは円筒形状をしており、前記孔
との間で高圧流体チャンバ17を形成する中空内部を有
している。
【0036】スプリング33がピストン31の他端(図
2の上端)32の内部に装着されており、テンショナア
ーム12をピストン31から突出する方向すなわち外方
に付勢している。反作用ブロック5はピストン31の動
きを制限しており、テンショナアーム12を外方に押圧
している。
【0037】相対的に低圧の低圧流体チャンバ15と相
対的に高圧の高圧流体チャンバ17との間には、低圧チ
ャンバ15から高圧チャンバ17への流体の流れを許容
しかつ逆方向の流体の流れを阻止するチェックバルブ3
5が設けられている。
【0038】チェックバルブ35は、高圧チャンバ17
内の液圧と低圧チャンバ15内の非加圧流体との間で形
成される非常に低い圧力差で開かなければならない。し
たがって、チャンバ17は高圧チャンバと称されるが、
その圧力は、非加圧の低圧チャンバ15およびリザーバ
24に対して相対的に高いだけである。チェックバルブ
35は、ボールと、ボールをボールシート側に付勢する
スプリングとを有している。
【0039】チェックバルブ35は、米国特許第 5,25
9,820号および米国特許第 5,277,664号に示され記述さ
れるような可変オリフィスチェックバルブであってもよ
い。これらの米国特許は本件出願の譲受人によって所有
されており、両特許とも引用することによって本明細書
の中に含まれる。
【0040】エンジン始動時には、流体チャンバ17内
に流体が存在しておらず、スプリング33がテンショナ
アーム12をピストン31から離れる側に付勢して、チ
ェックバルブ35の両側に圧力差を生じさせる。する
と、流体リザーバ24からの流体がチェックバルブ35
を開いて、流体が高圧チャンバ17内に流入する。流体
がチャンバ17内を満たすと、チャンバ17内の流体が
チェーンに対して反作用を及ぼす。
【0041】テンショナアーム12に対するチェーンの
押付力がスプリング33およびチャンバ17内の液圧に
よる外方への抗力と均衡するまで、流体はチャンバ17
内に流入し続ける。この双方の力が均衡した時点で、チ
ェックバルブ35が閉じ、それ以上の流体の流れが阻止
される。
【0042】エンジン運転中には、ピストン31に対す
るチェーンの押付力が、スプリング33の付勢力と高圧
流体チャンバ17内の加圧作動流体の液圧との合力と均
衡する。
【0043】テンショナアーム12は、第1の端部20
の枢支孔26を支点に回動し、反作用ブロック5に押圧
されたピストン31から離れる。ピストン31は、テン
ショナアーム12の孔内をスライドし、スプリング33
によってテンショナアーム12から外方の反作用ブロッ
ク5側に押圧される。ピストン31に対するテンショナ
アーム12の運動は、高圧チャンバ17内を低圧状態に
する。この圧力差により、低圧チャンバ15から高圧チ
ャンバ17内に流体が流入する。
【0044】すなわち、テンショナアーム12が反作用
ブロック5から離れるにつれ、ピストン31に対して孔
が外方にスライドし、一方向チェックバルブ35を介し
て高圧チャンバ17内に作動流体が引き込まれる。
【0045】チェーンが張られてテンショナアーム12
が反作用ブロック5側に押し付けられるとき、チャンバ
17内に流体が存在していると、テンショナアーム12
の反作用ブロック5側への移動が阻害される。
【0046】エンジン運転中においてテンショナ14の
作動時には、蛇行通路であるエアベント38が高圧チャ
ンバ17からのエアを排出する。このような通気装置
は、ハンターによる米国特許第 5,346,436号に示されて
いる。なお、当該特許は本件出願の譲受人によって所有
されており、引用することによって本明細書の中に含ま
れる。
【0047】チェーンが摩耗や荷重変動により弛んだと
き、ピストン31が外方に移動して、チェックバルブ3
5が再び開き、高圧チャンバ17内に流体を流入させ
る。チェーンからの押付力およびピストン31からの外
方への力が均衡しているとき、チェックバルブ35を通
る流体の流れは発生しない。
【0048】流体の漏れを防止するため、高圧チャンバ
17から漏出する流体の流量をシールリング40が制御
する。制御されたリーク通路であるシールリング40
は、エンジンが高速回転してチェーンが伸びた後におい
て、高圧チャンバ17および低圧チャンバ15間での流
体の漏出量を減少させる。
【0049】本発明が関連する技術分野の当業者は、と
くに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神ある
いは本質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を
利用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得
る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としての
みみなされるべきものであり、限定的なものではない。
それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容よりもむしろ
特許請求の範囲に示されている。
【0050】したがって、本発明が個々の実施態様に関
連して説明されてきたものの、構造、順序、材料その他
の変更は、本発明の範囲内においてではあるが、当該分
野の当業者にとって明らかであろう。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
テンショナアームに形成した穴にピストンを挿入し、該
ピストンと穴との間で第1,第2の流体チャンバを画成
するとともに、非加圧流体源としてのリザーバをテンシ
ョナアームの内部に形成するようにしたので、圧力供給
装置を必要としない自己充足式のアーム一体型液圧テン
ショナを実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるアーム一体型液圧テ
ンショナがチェーン駆動装置に適用された例を示す概略
図。
【図2】アーム一体型液圧テンショナの断面図。
【図3】図2のIII-III 線矢視図。
【符号の説明】
5 反作用ブロック 10 テンショナ組立体 12 テンショナアーム 14 液圧テンショナ 15 第1の流体チャンバ(低圧チャンバ) 17 第2の流体チャンバ(高圧チャンバ) 24 リザーバ 31 ピストン 32 上端(第1の端部) 33 スプリング 34 下端(第2の端部) 35 チェックバルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム一体型液圧テンショナであって、 テンショナ組立体を収容するための穴を有するテンショ
    ナアームと、 前記穴内にスライド可能に設けられ、前記穴との間で第
    1および第2の流体チャンバを画成するピストンと、 前記穴内に配置され、前記ピストンを前記テンショナア
    ームから離れる側に付勢するよう、前記ピストンの第1
    の端部に作用するスプリングと、 前記ピストンの軸方向の動きを規制するために、前記ピ
    ストンの第2の端部に設けられた反作用ブロックと、 前記第1の流体チャンバに非加圧流体源を提供するため
    に、前記テンショナアームの内部に形成されたリザーバ
    と、 前記第1の流体チャンバから前記第2の流体チャンバへ
    の流体の流れを許容し、かつ逆方向の流体の流れを制限
    するチェックバルブとを備え、 前記ピストンに対する前記テンショナアームの動きによ
    り、前記第1および第2の流体チャンバ間で圧力差が生
    じて、前記第1および第2の流体チャンバ間で流体の流
    れが生じるようになっている、ことを特徴とするアーム
    一体型液圧テンショナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアーム一体型液圧テンシ
    ョナにおいて、 前記テンショナアームの上面には、該上面から前記リザ
    ーバへのオイル通路となる溝状の開口が複数形成されて
    いる、ことを特徴とするアーム一体型液圧テンショナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアーム一体型液圧テンシ
    ョナにおいて、 前記第1の流体チャンバが前記チェックバルブの導入口
    に低圧チャンバを提供し、前記第2の流体チャンバが前
    記チェックバルブの導出口に高圧チャンバを提供してお
    り、前記高圧チャンバが前記テンショナアームの外部へ
    の通気通路を有している、ことを特徴とするアーム一体
    型液圧テンショナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアーム一体型液圧テンシ
    ョナにおいて、 前記チェックバルブが前記スプリングおよびピストンの
    間に介在している、ことを特徴とするアーム一体型液圧
    テンショナ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアーム一体型液圧テンシ
    ョナにおいて、 前記圧力差が約6 lb/in2 である、ことを特徴とするア
    ーム一体型液圧テンショナ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のアーム一体型液圧テンシ
    ョナにおいて、 前記第1および第2の流体チャンバ間に配置され、少量
    の流体が漏出し得るように構成されたシールリングをさ
    らに備えた、アーム一体型液圧テンショナ。
JP9125006A 1996-04-29 1997-04-28 アーム一体型液圧テンショナ Pending JPH1054448A (ja)

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