JPH1054444A - エンジンのビスカス・ダンパ装置 - Google Patents

エンジンのビスカス・ダンパ装置

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JPH1054444A
JPH1054444A JP22764396A JP22764396A JPH1054444A JP H1054444 A JPH1054444 A JP H1054444A JP 22764396 A JP22764396 A JP 22764396A JP 22764396 A JP22764396 A JP 22764396A JP H1054444 A JPH1054444 A JP H1054444A
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JP
Japan
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annular housing
engine
viscous damper
damper device
ring body
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JP22764396A
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English (en)
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Yasuyuki Onodera
康之 小野寺
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビスカス・ダンパ装置の構造を簡素し、か
つ、慣性リングがハウジングとの金属接触するのを阻止
し、発熱による摺動部分の耐焼き付き性、耐摩耗性を向
上する。 【解決手段】 ビスカス・ダンパ装置の環状ハウジング
及び、慣性リングの断面を両面、傾けて台形形状にし
て、摺動面を傾斜面の両面で接触させている。慣性リン
グの摺動部には樹脂摺動材を使用し、かつ、環状ハウジ
ングの断面の傾き角度αが、慣性リングの断面の傾き角
度βより小さく(α<β)した形状にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのビスカ
ス・ダンパ装置に係わり、特には、大型車両用の高速デ
ィーゼルエンジンに使用されるビスカス・ダンパ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の高速ディーゼルエンジン
において、クランク軸のねじり振動を減衰するために、
ラバー・ダンパ、ビスカス・ダンパ装置等のダイナミク
・ダンパが多く使用されている。小型エンジンには構造
簡単なラバー・ダンパが使用され、中大型エンジンには
ラバー・ダンパより性能的に優れているビスカス・ダン
パ装置が使用されている。図4は、一般に多く使用され
ているビスカス・ダンパ装置の例を示し、また、図5、
図6は実開昭61−41460号公報で知られているダ
イナミク・ダンパの例を示す。先ず、図4において、ビ
スカス・ダンパ装置40はデスク体41と、慣性リング
体42と、シリコンオイル43と、環状蓋板44とによ
り構成されている。デスク体41は、図示しないクラン
ク軸に取り付けられる円盤状の板41aと、板41aの
外方に形成される環状ハウジング41bとに構成されて
いる。環状ハウジング41bは、その側面の1面に環状
蓋板44が取着され、内方に空間を有する断面が四角形
状で形成されている。
【0003】慣性リング体42は、慣性リング42a
と、軸受け42bとにより構成されている。軸受け42
bは慣性リング42aに圧入されている。軸受け42b
が円周方向は摺動部45で、軸方向は摺動部46、摺動
部47が当接して摺動している。環状ハウジング41b
と、慣性リング体42とは、内周、外周、および側面
で、それぞれ所定のスキマを有している。環状蓋板44
は円環状の薄板からなり、環状ハウジング41bの開口
を塞ぎ、環状ハウジング41bの外側及び内側の環状リ
ップ48、49をかしめ、又は、電子ビーム溶接によっ
て環状ハウジング41bに溶着し、密封化されている。
シリコンオイル43は、環状ハウジング41b内と慣性
リング体42との間に充填され、封入されている。デス
ク体41の板41aは、クランク軸に嵌め合わせるたの
孔50と、クランク軸に固定される図示しないプーリに
ねじ止めされるための複数のボルト孔51を備えてい
る。
【0004】次に、作動を説明する。前述のとおり、ビ
スカス・ダンパ装置40は、環状ハウジング41b内と
慣性リング体42との間にシリコンオイル43が充填さ
れ封入されているシリコンオイル43の流体の粘度を利
用して、振動を減衰する。すなわち、ビスカス・ダンパ
装置40はエンジンのクランク軸の先端部に取着され、
エンジンの所定回転数域で発生するクランク軸のねじり
振動を前記構成のビスカス・ダンパ装置40で、振動エ
ネルギーを熱エネルギーに変え、慣性効果及び減衰効果
をあげる。
【0005】次に、図5、図6において、ダイナミク・
ダンパ60について説明する。図5はダイナミク・ダン
パ60の断面図、図6は図5のA−A断面図を示す。図
5において、ダイナミク・ダンパ60は、デイスク61
と、流動体62と、環状蓋板63とにより構成されてい
る。デイスク61は、図示しないクランク軸に取り付け
られる円盤状の板61aと、板61aの外方に形成され
る環状ハウジング61bとに構成されている。環状ハウ
ジング61bは、板61aの外周縁に環状に一体に形成
されるとともに、その環状の側面の1面が開口してい
る。また、環状ハウジング61bの内方には、ジグザグ
通路に区画するように、円周方向に適宜の間隔で多数の
仕切り板61c,61dが配設されている。仕切り板6
1cは環状ハウジング61bの外周面に、仕切り板61
dは環状ハウジング61bの内周面に繋がり、その仕切
り板61cおよび仕切り板61dは交互に所定の間隔離
間して配置されている。
【0006】環状ハウジング61bの開口している側面
の1面には、環状蓋板63が取着され、環状ハウジング
61bはその内方に空間を有する断面が四角形状で形成
されている。環状蓋板63の取着は、環状ハウジング6
1bの外側及び内側環状リップ64、65をかしめてい
る。また、デイスク61は、クランク軸に嵌め合わせる
たの孔61eと、クランク軸に固定される図示しないプ
ーリにねじ止めされるための複数のボルト孔61fとを
備えている。流動体62は、環状ハウジング61bとそ
の1面を密封した環状蓋板63とからなる空間に注入さ
れている。流動体62は比重の大きい水銀、酸化バリウ
ムなどである。
【0007】上記構成において、ジグザグ通路にされた
環状ハウジング61bに充填された比重の大きい流動体
62は、従来のダイナミック・ダンパにおける慣性リン
グを構成し、その環状ハウジング61b内における流動
体62の相対的流れが仕切り板61cおよび仕切り板6
1dによって妨げられ、その抵抗により、流動体62は
ねじり振動エネルギーを熱エネルギーに効果的に変え、
慣性効果及び減衰効果をあげている。殊に、その流動体
62の流れ特性は、仕切り板61cおよび仕切り板61
dの形状、寸法、配置間隔などによって変えられるの
で、仕切り板61cおよび仕切り板61dは機関の大き
さに応じて決定され、ダンパの減衰性能を簡単に調整す
ることが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような、従来の技術のビスカス・ダンパ装置、及び、実
開昭61−41460号公報のダイナミック・ダンパは
次のような問題点がある。従来のビスカス・ダンパ装置
にあっては、ハウジングと慣性リングとの間にはすきま
があるとともに、シリコンオイルで潤滑され、エンジン
の一定の回転速度で運転している場合には慣性リングが
ハウジングと金属接触し、発熱による摺動部分の焼き付
き、摩耗が問題になることが無い。しかし、エンジン回
転速度が急激に変化した場合や、始動、停止の場合に
は、慣性リングがハウジングと金属接触し、発熱による
摺動部分の焼き付きや、摩耗を引き起こす。この発熱や
焼き付きや、摩耗を防止するため、環状ハウジングと、
慣性リング体とは、円周方向、及び、軸方向に軸受けを
設けて摺動させている。このため、構造が複雑になると
ともに、環状ハウジングと、慣性リング体との円周方
向、及び、軸方向の寸法管理が厳しくなり、加工工数が
増加するという問題点がある。すなわち、円周方向では
慣性リングに軸受けを圧入しているので、軸受けの内径
寸法を所定の範囲に入れるため、慣性リングの内径、及
び、軸受の外径の公差範囲を小さくして寸法管理を厳し
くしている。又、軸方向では慣性リング体の幅寸法を所
定の範囲に入れるため、2ケの軸受け幅と、慣性リング
の幅の、それぞれ幅の寸法公差範囲を小さくして、寸法
管理を厳しくしている。
【0009】他の実施例のダイナミック・ダンパは慣性
リングとハウジングとの接触による焼き付きや、摩耗の
発生が防止され、かつ、構造の複雑化が阻止されてい
る。しかしながら、慣性体は比重の重い流動体として水
銀、酸化バリウムを使用している。水銀は産業廃棄物の
問題があり、さらに、流動体の水銀、酸化バリウムはコ
ストが高いという問題点がある。
【0010】本発明は上記のような従来の問題点に着目
し、エンジンのビスカス・ダンパ装置の構造が簡素で、
加工を容易にし、かつ、慣性リングがハウジングとの金
属接触するのを阻止し、発熱による摺動部分の焼き付
き、摩耗の発生の少ないエンジンのビスカス・ダンパ装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明のビスカス・ダンパ装置の第1発明
では、エンジンのクランク軸に装着された環状ハウジン
グ内に、慣性リング、及び、高粘度油を収納したビスカ
ス・ダンパ装置において、慣性リングの幅、および、慣
性リングを収納する環状ハウジングの内方の幅を内周側
に向けて外周側の幅より暫時小さくしたことを特徴とす
る。上記構成により、環状ハウジングと、慣性リング体
とは、台形形状の傾斜部の両傾斜面で摺動させるように
している。これにより、エンジンの運転時は慣性リング
体が浮き上がって回転し、慣性リング体の台形形状の傾
斜部で油膜が形成される。エンジンの回転速度が急激に
変化する急加速、急減速の場合でも、慣性リング体は浮
き上がった状態にあるとともに、慣性リング体の台形形
状の傾斜部作用により、安定した姿勢を取ることがで
き、油膜の形成が保持さる。したがって、金属接触によ
る焼き付きや、摩耗を防止することが出来る。又、環状
ハウジングと、慣性リング体とは、台形形状の傾斜部の
両傾斜面で摺動し、かつ、環状ハウジングと、慣性リン
グ体との外周側のすきま、及び、内周側とのすきまを大
きくして、環状ハウジングと、慣性リング体とを接触さ
せないようにしている。これにより、構造が簡素で加工
が容易になり、その結果、環状ハウジングと、慣性リン
グとの円周方向、及び、軸方向の寸法管理を容易にする
ことができる。
【0012】第1発明を主体とする第2発明では、慣性
リングの幅は、両側面の外周部に樹脂性摺動材がコーテ
ィングしている。上記構成により、第1発明と同様な作
用により改善できるとともに、さらに、摺動部分の耐焼
き付き性や、耐摩耗性をより向上するこができる。
【0013】第1発明を主体とする第3発明では、環状
ハウジングの内方、及び、慣性リングは台形形状とし、
その両側面の傾きが、慣性リングβより環状ハウジング
αが小さく(α<β)している。上記構成により、第1
発明と同様な作用により改善できるとともに、さらに、
軸方向では、環状ハウジングの内方と慣性リングとの間
のすきまが外周側より内周側で大きくなる。これによ
り、エンジンの停止時には、慣性リングの重力による下
方へ下がる量が少なくなる。エンジンの始動時には、早
く慣性リング体が浮き上がり、安定した姿勢を取ること
ができ、より油膜が形成し易くなる。また、慣性リング
が傾いても、慣性リングは外周側で環状ハウジングと接
触するので、外周側の接触面積が少なくなり発熱も低減
できるので、ハウジングとの摺動部分の焼き付きや、摩
耗をより阻止することができる。
【0014】第1発明あるいは第3発明を主体とする第
4発明では、環状ハウジングの内方の側面と慣性リング
の側面との間に皿状のリングにした摺動材を配置してい
る。上記構成により、潤滑性の良い摺動材を用いること
ができるとともに、慣性リングと分離しているため、環
状ハウジングと慣性リングとの相対速度を低減できる。
これにより、発熱も低減できるので、ハウジングとの摺
動部分の焼き付きや、摩耗をより阻止することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、図面を参照し
て、エンジンのビスカス・ダンパ装置について詳細に説
明する。図1はエンジンのビスカス・ダンパ装置の第1
実施例の正面断面図である。第1実施例は、慣性リング
の幅、および、慣性リングを収納する環状ハウジングの
内方の幅を内周側に向けて外周側の幅より暫時小さくし
たエンジンのビスカス・ダンパ装置の例である。なお、
従来技術と同じ部品には同一符号を付けて説明は省略す
る。図1において、ビスカス・ダンパ装置1は、デスク
体2と、慣性リング体3と、シリコンオイル43と、皿
状の蓋板4とにより構成されている。デスク体2は、ク
ランク軸に取り付けられる円盤状の板2aと、板2aの
外方に一体に形成される環状ハウジング2bとに構成さ
れている。環状ハウジング2bは、その側面の1面に皿
状の蓋板4が取着され、内方に台形の空間を有する断面
が四角形状で形成されている。慣性リング体3は台形形
状になっており、外周側の幅が内周側よりも大きくなっ
ている。慣性リング体3の両側面の外周部には樹脂性摺
動材5としてナイロン、又は、テフロンがコーティング
されている。シリコンオイル43は、環状ハウジング2
b内と慣性リング体3との間に充填し封入されている。
【0016】環状ハウジング2bと、慣性リング体3と
は、台形形状の傾斜部6、7、の両傾斜面で摺動させ
る。環状ハウジング2bの外径側の内面と慣性リング体
3の外周側のすきま8、及び、環状ハウジング2bの内
径側の内面と慣性リング体3の内周側とのすきま9は大
きくし、慣性リング体3は内径面および外径面で接触さ
せないようにしている。皿状の蓋板4は、薄板からな
り、環状ハウジング2bの開口を塞ぐとともに、空間部
が台形形状になるように傾斜して取着されている。蓋板
4は、環状ハウジング2bの外側及び内側の環状リップ
10、11をかしめ、又は、電子ビーム溶接によって環
状ハウジング2bに溶着し、環状ハウジング2bは密封
化されている。円盤状の板2aには、クランク軸に嵌め
合わせるたの孔50と、クランク軸に固定される図示し
ないプーリにねじ止めされるための複数のボルト孔51
を備えている。
【0017】次に、作動を説明する。エンジンの停止時
には、慣性リング体3は重力により下方に下がり、上方
の台形形状の傾斜部6、7、で環状ハウジング2bと、
接触している。エンジンの始動時には、始動と同時に慣
性リング体3が浮き上がつて回転し、慣性リング体3の
台形形状の傾斜部6、7、で油膜が形成される。エンジ
ンの所定回転数域で発生するクランク軸のねじり振動は
ビスカス・ダンパ装置1に封入されているシリコンオイ
ル45の流体粘度作用で、振動が減衰される。又、エン
ジンの回転速度が急激に変化した急加速、急減速の場合
には、慣性リング体3は浮き上がった状態で環状ハウジ
ング2bとの相対速度が変化するとともに、慣性リング
体3の台形形状の傾斜部6、7、の作用、すなわち、す
きまが小さくなるとその間の圧力が高くなり、一定のす
きまになるように反発力が生じ、安定した姿勢を取るこ
とができ、油膜の形成が保持される。したがって、金属
接触による焼き付きや、摩耗を防止することが出来る。
【0018】さらに、環状ハウジング2bと、慣性リン
グ体3とは、台形形状の傾斜部6、7、の両傾斜面で摺
動し、かつ、環状ハウジング2bと、慣性リング体3と
の外周側のすきま8、及び、内周側とのすきま9を大き
くして、環状ハウジング2bと、慣性リング体3とを接
触させないようになつている。これにより、構造が簡素
で加工が容易になり、その結果、環状ハウジング2b
と、慣性リング体3との円周方向、及び、軸方向の寸法
管理を容易にすることができる。
【0019】次に、エンジンのビスカス・ダンパ装置の
第2実施例について説明する。図2は、第2実施例の一
部の拡大図である。第2実施例では、環状ハウジング、
及び、慣性リングの台形形状の両側面の傾きに差を設
け、環状ハウジングの傾きαは慣性リング体の傾きβよ
り小さく(α<β)した例である。なお、従来技術及び
第1実施例と同じ部品には同一符号を付けて説明は省略
する。図2において、第1実施例とは慣性リング体21
が変更されている。すなわち、環状ハウジング2bの側
面のくさび角度αが慣性リング体21の断面の傾き角度
βより小さく(α<β)している。
【0020】このような構成にすることにより、第1発
明と同様な作動により改善でき、さらに、環状ハウジン
グ2bの台形形状の両側面の傾き角度αが慣性リング体
21の断面の傾き角度βより小さく(α<β)なってい
るので、摺動部の内周側すきま22が多く、外周側すき
ま23で少なく、接触面積を少なくしている。これによ
り、エンジンの停止時には慣性リング体21の重力によ
る下方へ下がる量が少なくなる。エンジンの始動時、早
く慣性リング体21が浮き上がり、安定した姿勢を取る
ことができ、より油膜が形成し易くなり、その結果、環
状ハウジング2bとの発熱による摺動部分の焼き付き
や、摩耗をより阻止することができる。また、慣性リン
グ体21が傾いても、慣性リング体21は外周側で環状
ハウジング2bあるいは蓋板4と接触する。これによ
り、外周側の接触面積が少なくなるとともに、発熱も低
減できるので、環状ハウジング2bとの摺動部分の焼き
付きや、摩耗をより阻止することができる。
【0021】次に、エンジンのビスカス・ダンパ装置の
第3実施例について説明する。図3は、第3実施例の正
面断面図である。第3実施例では、慣性リングの両側面
の外周部に樹脂性摺動材として、皿状のリングしたビス
カス・ダンパ装置30の例である。なお、従来技術及び
第1実施例と同じ部品には同一符号を付けて説明は省略
する。図3において、ビスカス・ダンパ装置30は慣性
リング体31の両側面6、7の外周部に所定の溝31a
が形成されている。この溝31aには、慣性リング体3
1、環状ハウジング2bおよび蓋板4に対して潤滑性の
良い摺動体32が装着されている。この摺動体の材料と
して、樹脂性の材料としてナイロン、テフロン、あるい
は、カーボンファイバーを用いている。この摺動体32
は、皿状のリングとして成形して製造されると良い。
【0022】上記構成により、摺動体32は、慣性リン
グと分離しているため、環状ハウジング2bと慣性リン
グ体2bとの相対速度を低減できる。これにより、発熱
も低減できるので、環状ハウジング2bとの摺動部分の
焼き付きや、摩耗をより阻止することができる。また、
第1発明と同様な作動により改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンのビスカス・ダンパ装置の第
1実施例の正面断面図を示す。
【図2】本発明のエンジンのビスカス・ダンパ装置の第
2実施例の一部拡大断面図を示す。
【図3】本発明のエンジンのビスカス・ダンパ装置の第
3実施例の正面断面図を示す。
【図4】従来技術のビスカス・ダンパ装置の断面図を示
す。
【図5】従来技術のダイナミック・ダンパの断面図を示
す。
【図6】図5のA−A断面図を示す。
【符号の説明】
1、20、30 ビスカス・ダンパ装置 2b 環状ハウジング 3、21、31 慣性リング体 4 皿状の蓋板 32 摺動体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸に装着された環状
    ハウジング内に、慣性リング、及び、高粘度油を収納し
    たビスカス・ダンパ装置において、 慣性リングの幅、および、慣性リングを収納する環状ハ
    ウジングの内方の幅を内周側に向けて外周側の幅より暫
    時小さくしたことを特徴とするエンジンのビスカスダン
    パ。
  2. 【請求項2】 請求項1のビスカス・ダンパ装置におい
    て、 慣性リングの幅は、両側面の外周部に樹脂性摺動材がコ
    ーティングされていることを特徴とするエンジンのビス
    カス・ダンパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のビスカス・ダンパ装置におい
    て、 環状ハウジングの内方、及び、慣性リングは台形形状と
    し、その両側面の傾きが、慣性リングβより環状ハウジ
    ングαが小さい(α<β)ことを特徴とするエンジンの
    ビスカス・ダンパ装置。
  4. 【請求項4】 環状ハウジングの内方の側面と慣性リン
    グの側面との間に皿状のリングにした摺動材を配置した
    請求項1あるいは請求項3のエンジンのビスカス・ダン
    パ装置。
JP22764396A 1996-08-09 1996-08-09 エンジンのビスカス・ダンパ装置 Pending JPH1054444A (ja)

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