JPH1054353A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents
可変容量型圧縮機Info
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- JPH1054353A JPH1054353A JP8227531A JP22753196A JPH1054353A JP H1054353 A JPH1054353 A JP H1054353A JP 8227531 A JP8227531 A JP 8227531A JP 22753196 A JP22753196 A JP 22753196A JP H1054353 A JPH1054353 A JP H1054353A
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- Japan
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- swash plate
- guide groove
- rotating
- plate
- variable displacement
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
- F04B27/1072—Pivot mechanisms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単で、組付けが容易な連結機構を備
えた可変容量型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 ヒンジ機構４１を、斜板１０のフロント
側に設けられた直線的なガイド溝１０ｆと、このガイド
溝１０ｆに摺動可能に嵌合される球体部４３ａを有する
１本のピン４３とで構成した。これにより、部品点数が
減り、ヒンジ機構の構造が簡素化され、しかも組付けの
際に連結ピンを圧入したり、スナップリングを装着した
りする必要がなく、ロッド４３をガイド溝１０ｆに嵌合
するだけでよいので、従来例に較べ組付けが容易にな
る。
えた可変容量型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 ヒンジ機構４１を、斜板１０のフロント
側に設けられた直線的なガイド溝１０ｆと、このガイド
溝１０ｆに摺動可能に嵌合される球体部４３ａを有する
１本のピン４３とで構成した。これにより、部品点数が
減り、ヒンジ機構の構造が簡素化され、しかも組付けの
際に連結ピンを圧入したり、スナップリングを装着した
りする必要がなく、ロッド４３をガイド溝１０ｆに嵌合
するだけでよいので、従来例に較べ組付けが容易にな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜板の傾斜角に
応じて吐出容量が増減する可変容量型斜板式圧縮機等の
可変容量型圧縮機に関する。
応じて吐出容量が増減する可変容量型斜板式圧縮機等の
可変容量型圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の可変容量型斜板式圧縮機として、
図３に示すものがある。
図３に示すものがある。
【０００３】図３は従来の可変容量型斜板式圧縮機のを
示す縦断面図、図４はヒンジ機構を示す断面図である。
示す縦断面図、図４はヒンジ機構を示す断面図である。
【０００４】この可変容量型斜板式圧縮機は、シャフト
１０５に固定されるスラストフランジ１４０と、シャフ
ト１０５に傾斜可能に取り付けられるとともに、ヒンジ
機構１４１を介してスラストフランジ１４０に連結さ
れ、スラストフランジ１４０の回転につれて一体に回転
する斜板１１０と、斜板１１０のリヤ面上を相対的に回
転するシュー１６０を介して斜板１１０と連結され、斜
板１１０の回転につれてシリンダボア１０６内を直線往
復運動するピストン１０７とを備えている。
１０５に固定されるスラストフランジ１４０と、シャフ
ト１０５に傾斜可能に取り付けられるとともに、ヒンジ
機構１４１を介してスラストフランジ１４０に連結さ
れ、スラストフランジ１４０の回転につれて一体に回転
する斜板１１０と、斜板１１０のリヤ面上を相対的に回
転するシュー１６０を介して斜板１１０と連結され、斜
板１１０の回転につれてシリンダボア１０６内を直線往
復運動するピストン１０７とを備えている。
【０００５】斜板１１０が収容されたクランク室１０８
の圧力の変化に応じて斜板１１０が傾斜角を変え、ピス
トン１０７のストローク量が変わる。
の圧力の変化に応じて斜板１１０が傾斜角を変え、ピス
トン１０７のストローク量が変わる。
【０００６】ヒンジ機構１４１は、斜板１１０の背面１
１０ｃに設けられたアーム１１０ｅと、スラストフラン
ジ１４０の斜板側端面１４０ｂに設けられた一対の突片
部１４０ａ，１４０ａと、突片部１４０ａ，１４０ａ間
に架け渡され、アーム１１０ｅの長孔１１０ｆと係合す
る連結ピン１４３とで構成されている。
１０ｃに設けられたアーム１１０ｅと、スラストフラン
ジ１４０の斜板側端面１４０ｂに設けられた一対の突片
部１４０ａ，１４０ａと、突片部１４０ａ，１４０ａ間
に架け渡され、アーム１１０ｅの長孔１１０ｆと係合す
る連結ピン１４３とで構成されている。
【０００７】斜板１１０は、シャフト１０５に摺動可能
に装着されたヒンジボール１０９を介して、シャフト１
０５に装着されている。斜板１１０の回転と傾斜動作と
が妨げられないように、斜板１１０のヒンジボール受面
１１０ｄはヒンジボール１０９の外周面１０９ａに遊嵌
されている。
に装着されたヒンジボール１０９を介して、シャフト１
０５に装着されている。斜板１１０の回転と傾斜動作と
が妨げられないように、斜板１１０のヒンジボール受面
１１０ｄはヒンジボール１０９の外周面１０９ａに遊嵌
されている。
【０００８】低負荷時に斜板１１０の傾斜角を小さくす
るようなモーメントが働き、斜板１１０の傾斜角が小さ
くなったとき、斜板１１０の回転中心２００はシャフト
１０５の軸芯から離れる方向へ移動するので、斜板１１
０にかかる前述のモーメントは小さくなり、モーメント
が０となる斜板角度で制御が安定する。仮に斜板１１０
の傾斜角が小さくなった時に回転中心２００がシャフト
１０５の軸芯に近づくようなヒンジ機構であるとする
と、ストローク小に伴い、ますますストロークを小さく
するようなモーメントが働き、制御が不安定になる。こ
ういった点に対し前述の従来のヒンジ構成は優れた制御
特性を持っていた。
るようなモーメントが働き、斜板１１０の傾斜角が小さ
くなったとき、斜板１１０の回転中心２００はシャフト
１０５の軸芯から離れる方向へ移動するので、斜板１１
０にかかる前述のモーメントは小さくなり、モーメント
が０となる斜板角度で制御が安定する。仮に斜板１１０
の傾斜角が小さくなった時に回転中心２００がシャフト
１０５の軸芯に近づくようなヒンジ機構であるとする
と、ストローク小に伴い、ますますストロークを小さく
するようなモーメントが働き、制御が不安定になる。こ
ういった点に対し前述の従来のヒンジ構成は優れた制御
特性を持っていた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のヒン
ジ機構１４１には、次の通り、構造が複雑であり、組付
けが難しいという問題があった。
ジ機構１４１には、次の通り、構造が複雑であり、組付
けが難しいという問題があった。
【００１０】斜板１１０の背面１１０ｃにはアーム１１
０ｅが設けられ、アーム１１０ｅには長孔１１０ｆが設
けられている。スラストフランジ１４０の斜板側端面１
４０ｂには一対の突片部１４０ａ，１４０ａが設けら
れ、突片部１４０ａ，１４０ａには孔１４０ｃ，１４０
ｃが設けられている。
０ｅが設けられ、アーム１１０ｅには長孔１１０ｆが設
けられている。スラストフランジ１４０の斜板側端面１
４０ｂには一対の突片部１４０ａ，１４０ａが設けら
れ、突片部１４０ａ，１４０ａには孔１４０ｃ，１４０
ｃが設けられている。
【００１１】ヒンジ機構１４１を組み付けるには、スラ
ストフランジ１４０の突片部１４０ａ，１４０ａの間に
斜板１１０のアーム１１０ｅを差し込んで、アーム１１
０ｅの長孔１１０ｆと突片部１４０ａ，１４０ａの孔１
４０ｃ，１４０ｃとを一直線上に並べ、連結ピン１４３
を突片部１４０ａの孔１４０ｃ，１４０ｃに圧入する。
その後、連結ピン１４３の先端部にスナップリング１５
０を装着する。このようにしてスラストフランジ１４０
と斜板１１０とが連結される。
ストフランジ１４０の突片部１４０ａ，１４０ａの間に
斜板１１０のアーム１１０ｅを差し込んで、アーム１１
０ｅの長孔１１０ｆと突片部１４０ａ，１４０ａの孔１
４０ｃ，１４０ｃとを一直線上に並べ、連結ピン１４３
を突片部１４０ａの孔１４０ｃ，１４０ｃに圧入する。
その後、連結ピン１４３の先端部にスナップリング１５
０を装着する。このようにしてスラストフランジ１４０
と斜板１１０とが連結される。
【００１２】上述のように、ヒンジ機構１４１には、部
品点数が多く、構造が複雑であり、組付けが煩雑である
という問題があった。
品点数が多く、構造が複雑であり、組付けが煩雑である
という問題があった。
【００１３】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は構造が簡単で、組付けが容易なヒ
ンジ機構を備えた可変容量型圧縮機を提供することであ
る。
たもので、その課題は構造が簡単で、組付けが容易なヒ
ンジ機構を備えた可変容量型圧縮機を提供することであ
る。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めこの発明の可変容量型圧縮機は、回転軸に固定され、
前記回転軸と一体に回転する回転部材と、前記回転軸に
傾斜可能に取り付けられるとともに、ヒンジ機構を介し
て前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれ
て一体に回転する傾斜回転板と、前記傾斜回転板の摺動
面上を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板
と連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボ
ア内を直線往復運動するピストンとを備え、前記傾斜回
転板が収容されるクランク室の圧力の変化に応じて前記
傾斜回転板が傾斜角を変え、前記ピストンのストローク
量が変わる可変容量型圧縮機において、前記ヒンジ機構
が、前記傾斜回転板に設けられた直線的なガイド溝と、
前記回転部材に固定され、前記ガイド溝に摺動可能に嵌
合される球体部を有するロッドとで構成されていること
を特徴とする。
めこの発明の可変容量型圧縮機は、回転軸に固定され、
前記回転軸と一体に回転する回転部材と、前記回転軸に
傾斜可能に取り付けられるとともに、ヒンジ機構を介し
て前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれ
て一体に回転する傾斜回転板と、前記傾斜回転板の摺動
面上を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板
と連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボ
ア内を直線往復運動するピストンとを備え、前記傾斜回
転板が収容されるクランク室の圧力の変化に応じて前記
傾斜回転板が傾斜角を変え、前記ピストンのストローク
量が変わる可変容量型圧縮機において、前記ヒンジ機構
が、前記傾斜回転板に設けられた直線的なガイド溝と、
前記回転部材に固定され、前記ガイド溝に摺動可能に嵌
合される球体部を有するロッドとで構成されていること
を特徴とする。
【００１５】前述のようにヒンジ機構が傾斜回転板に設
けられた直線的なガイド溝と、このガイド溝に摺動可能
に嵌合される球体部を有する１本のロッドとで構成され
ているので、部品点数が減り、ヒンジ機構の構造が簡素
化され、しかも組付けに当たっては連結ピンを圧入した
り、スナップリングを装着したりする必要がなくなり、
ロッドをガイド溝に嵌合するだけでよい。
けられた直線的なガイド溝と、このガイド溝に摺動可能
に嵌合される球体部を有する１本のロッドとで構成され
ているので、部品点数が減り、ヒンジ機構の構造が簡素
化され、しかも組付けに当たっては連結ピンを圧入した
り、スナップリングを装着したりする必要がなくなり、
ロッドをガイド溝に嵌合するだけでよい。
【００１６】また、ガイド溝にロッドの球体部が点接触
するため、組付け精度が高くなくともこじりが生じにく
い。
するため、組付け精度が高くなくともこじりが生じにく
い。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【００１８】図１はこの発明の一実施形態に係る可変容
量型斜板式圧縮機を示す縦断面図、図２は図１の可変容
量型斜板式圧縮機のヒンジ機構を示す断面図である。
量型斜板式圧縮機を示す縦断面図、図２は図１の可変容
量型斜板式圧縮機のヒンジ機構を示す断面図である。
【００１９】この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブ
ロック１の一端面にはバルブプレート２を介してリヤヘ
ッド３が、他端面にはフロントヘッド４がそれぞれ固定
されている。シリンダブロック１には、シャフト（回転
軸）５を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア６が配設されている。これらのシリンダボア６
内にはそれぞれピストン７が摺動自在に収容されてい
る。
ロック１の一端面にはバルブプレート２を介してリヤヘ
ッド３が、他端面にはフロントヘッド４がそれぞれ固定
されている。シリンダブロック１には、シャフト（回転
軸）５を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア６が配設されている。これらのシリンダボア６
内にはそれぞれピストン７が摺動自在に収容されてい
る。
【００２０】前記フロントヘッド４内にはクランク室８
が形成され、このクランク室８内には、シャフト５の回
転につれて回転する斜板（傾斜回転板）１０が収容され
ている。斜板１０の摺動面１０ａにはコネクティングロ
ッド１１の球体状の一端部１１ａを転動可能に支持する
シュー５０がリテーナ５３で保持されている。斜板１０
のボス部１０ｂにはリテーナ５３が装着され、リテーナ
５３はボルト５４でボス部１０ｂに固定されたロックプ
レート５５によって支持されている。コネクティングロ
ッド１１の他端部１１ｂはピストン７に連結されてい
る。
が形成され、このクランク室８内には、シャフト５の回
転につれて回転する斜板（傾斜回転板）１０が収容され
ている。斜板１０の摺動面１０ａにはコネクティングロ
ッド１１の球体状の一端部１１ａを転動可能に支持する
シュー５０がリテーナ５３で保持されている。斜板１０
のボス部１０ｂにはリテーナ５３が装着され、リテーナ
５３はボルト５４でボス部１０ｂに固定されたロックプ
レート５５によって支持されている。コネクティングロ
ッド１１の他端部１１ｂはピストン７に連結されてい
る。
【００２１】シュー５０は、コネクティングロッド１１
の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持するシュー本
体５１と、コネクティングロッド１１の他端部１１ｂの
後端面を転動可能に支持するワッシャ５２とで構成され
ている。
の一端部１１ａの先端面を転動可能に支持するシュー本
体５１と、コネクティングロッド１１の他端部１１ｂの
後端面を転動可能に支持するワッシャ５２とで構成され
ている。
【００２２】斜板１０の回転によりピストン７がシリン
ダボア６内を往復運動する。この斜板１０の傾斜角度は
クランク室８の圧力に応じて変化する。
ダボア６内を往復運動する。この斜板１０の傾斜角度は
クランク室８の圧力に応じて変化する。
【００２３】前記リヤヘッド３内には、吐出室１２と、
この吐出室１２の周囲に位置する吸入室１３とが形成さ
れている。
この吐出室１２の周囲に位置する吸入室１３とが形成さ
れている。
【００２４】前記バルブプレート２には、シリンダボア
６と吐出室１２とを連通させる吐出ポート１６と、シリ
ンダボア６と吸入室１３とを連通させる吸入ポート１５
とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられてい
る。吐出ポート１６は吐出弁１７により開閉され、吐出
弁１７はバルブプレート２のリヤヘッド側端面に弁押さ
え１８とともにボルト１９，ナット２０により固定され
ている。
６と吐出室１２とを連通させる吐出ポート１６と、シリ
ンダボア６と吸入室１３とを連通させる吸入ポート１５
とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられてい
る。吐出ポート１６は吐出弁１７により開閉され、吐出
弁１７はバルブプレート２のリヤヘッド側端面に弁押さ
え１８とともにボルト１９，ナット２０により固定され
ている。
【００２５】また、吸入ポート１５は吸入弁２１により
開閉され、吸入弁２１はバルブプレート２とシリンダブ
ロック１との間に配設されている。ボルト１９には、吐
出室１２の高圧の冷媒ガスをラジアル軸受２４、スラス
ト軸受２５へ導くガイド孔１９ａが設けられている。
開閉され、吸入弁２１はバルブプレート２とシリンダブ
ロック１との間に配設されている。ボルト１９には、吐
出室１２の高圧の冷媒ガスをラジアル軸受２４、スラス
ト軸受２５へ導くガイド孔１９ａが設けられている。
【００２６】ラジアル軸受２４及びスラスト軸受２５は
シャフト５のリヤ側端部を支持し、シャフト５のフロン
ト側端部はラジアル軸受２６によって回転可能に支持さ
れている。
シャフト５のリヤ側端部を支持し、シャフト５のフロン
ト側端部はラジアル軸受２６によって回転可能に支持さ
れている。
【００２７】また、シリンダブロック１には吸入室１３
とクランク室８との間には連通路３１が設けられ、この
連通路３１の途中には圧力調整弁３２が設けられ、この
圧力調整弁３２により吸入室１３内とクランク室８内と
の圧力調整が行われる。
とクランク室８との間には連通路３１が設けられ、この
連通路３１の途中には圧力調整弁３２が設けられ、この
圧力調整弁３２により吸入室１３内とクランク室８内と
の圧力調整が行われる。
【００２８】シャフト５のフロント側端部にはシャフト
５の回転を斜板１０に伝達するためのスラストフランジ
４０が固定され、このスラストフランジ４０はスラスト
軸受３３を介してフロントヘッド４の内壁面に支持され
ている。スラストフランジ４０と斜板１０とはヒンジ機
構４１を介して連結され、斜板１０はシャフト５と直角
な面に対して傾斜可能である。
５の回転を斜板１０に伝達するためのスラストフランジ
４０が固定され、このスラストフランジ４０はスラスト
軸受３３を介してフロントヘッド４の内壁面に支持され
ている。スラストフランジ４０と斜板１０とはヒンジ機
構４１を介して連結され、斜板１０はシャフト５と直角
な面に対して傾斜可能である。
【００２９】図１及び図２に示すように、ヒンジ機構４
１は、斜板１０のフロント面１０ｃに設けられたアーム
１０ｅと、アーム１０ｅに設けられた直線的なガイド溝
１０ｆと、スラストフランジ４０の斜板側端面４０ｂに
固定された１本のロッド４３とで構成されている。ガイ
ド溝１０ｆの長手軸は斜板１０の半径方向に対して所定
角度傾いている。ロッド４３は球体部４３ａを有し、球
体部４３ａはガイド溝１０ｆに摺動可能に嵌合されてい
る。
１は、斜板１０のフロント面１０ｃに設けられたアーム
１０ｅと、アーム１０ｅに設けられた直線的なガイド溝
１０ｆと、スラストフランジ４０の斜板側端面４０ｂに
固定された１本のロッド４３とで構成されている。ガイ
ド溝１０ｆの長手軸は斜板１０の半径方向に対して所定
角度傾いている。ロッド４３は球体部４３ａを有し、球
体部４３ａはガイド溝１０ｆに摺動可能に嵌合されてい
る。
【００３０】ガイド溝１０ｆは、アーム１０ｅに設けら
れた丸孔６０ａと、アーム１０ｅに設けられ、丸孔６０
ａと連通するスリット６０ｂとで構成されている。丸孔
６０ａには球体部４３ａが収まり、スリット６０ｂには
ピン４３の一部が収まっている。丸孔６０ａの内径は球
体部４３ａの外径よりもわずかに大きく、スリット６０
ｂの幅はピン４３の直径よりもわずかに大きい。
れた丸孔６０ａと、アーム１０ｅに設けられ、丸孔６０
ａと連通するスリット６０ｂとで構成されている。丸孔
６０ａには球体部４３ａが収まり、スリット６０ｂには
ピン４３の一部が収まっている。丸孔６０ａの内径は球
体部４３ａの外径よりもわずかに大きく、スリット６０
ｂの幅はピン４３の直径よりもわずかに大きい。
【００３１】斜板１０は、シャフト５に摺動可能に装着
されたスリーブ９を介して、シャフト５に装着されてい
る。
されたスリーブ９を介して、シャフト５に装着されてい
る。
【００３２】スリーブ９には、シャフト５が挿通される
孔９ａと、この孔９ａの中心軸と直交する方向に沿って
２つの孔（図示せず）が設けられている。斜板１０のボ
ス部１０ｂにはボス部１０ｂの半径方向に沿って２つの
孔（図示せず）が設けられている。スリーブ９の孔及び
ボス部１０ｂの孔には円柱状のピン４８がそれぞれ挿入
されている。ピン４８は後述するロックプレート５５に
よって抜け止めされている。
孔９ａと、この孔９ａの中心軸と直交する方向に沿って
２つの孔（図示せず）が設けられている。斜板１０のボ
ス部１０ｂにはボス部１０ｂの半径方向に沿って２つの
孔（図示せず）が設けられている。スリーブ９の孔及び
ボス部１０ｂの孔には円柱状のピン４８がそれぞれ挿入
されている。ピン４８は後述するロックプレート５５に
よって抜け止めされている。
【００３３】斜板１０のボス部１０ａの外周にはリテー
ナ５３が装着され、リテーナ５３はボス部１０ｂにねじ
５３で固定されるロックプレート５５によって支持され
る。
ナ５３が装着され、リテーナ５３はボス部１０ｂにねじ
５３で固定されるロックプレート５５によって支持され
る。
【００３４】スリーブ９とスラストフランジ４０との間
には、巻バネ４４が装着され、この巻バネ４４によりス
リーブ９がシリンダブロック１側へ付勢されている。ま
た、シャフト５にはストッパ４５が固定され、ストッパ
４５とスリーブ９との間には、巻バネ４７が装着され、
この巻バネ４７によりスリーブ９がスラストフランジ４
０側へ付勢されている。
には、巻バネ４４が装着され、この巻バネ４４によりス
リーブ９がシリンダブロック１側へ付勢されている。ま
た、シャフト５にはストッパ４５が固定され、ストッパ
４５とスリーブ９との間には、巻バネ４７が装着され、
この巻バネ４７によりスリーブ９がスラストフランジ４
０側へ付勢されている。
【００３５】次に、この可変容量型斜板式圧縮機の作動
を説明する。
を説明する。
【００３６】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト５に伝達されると、シャフト５の回転力はスラスト
フランジ４０、ヒンジ機構４１を経て斜板１０に伝達さ
れ、斜板１０が回転する。
フト５に伝達されると、シャフト５の回転力はスラスト
フランジ４０、ヒンジ機構４１を経て斜板１０に伝達さ
れ、斜板１０が回転する。
【００３７】斜板１０の回転によりシュー５０が斜板１
０の摺動面１０ａ上を相対回転するので、斜板１０から
の回転力はピストン７の直線往復運動に変換される。ピ
ストン７はシリンダボア６内を往復運動し、その結果シ
リンダボア６内の容積が変化し、この容積変化によって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行なわれ、揺動板
１０の傾斜角度に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出され
る。吸入時、吸入弁２１が開き、吸入室１３からシリン
ダボア６内の圧縮室へ低圧の冷媒が吸入され、吐出時、
吐出弁１７が開き、圧縮室から吐出室１２へ高圧の冷媒
が吐出される。
０の摺動面１０ａ上を相対回転するので、斜板１０から
の回転力はピストン７の直線往復運動に変換される。ピ
ストン７はシリンダボア６内を往復運動し、その結果シ
リンダボア６内の容積が変化し、この容積変化によって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行なわれ、揺動板
１０の傾斜角度に応じた容量の高圧冷媒ガスが吐出され
る。吸入時、吸入弁２１が開き、吸入室１３からシリン
ダボア６内の圧縮室へ低圧の冷媒が吸入され、吐出時、
吐出弁１７が開き、圧縮室から吐出室１２へ高圧の冷媒
が吐出される。
【００３８】熱負荷が小さくなり圧力調整弁３２が連通
路３１を閉じ、クランク室８内の圧力が増加すると斜板
１０の傾斜角度が小さくなり、その結果ピストン７のス
トローク量が少なくなって吐出容量が減少する。このと
きヒンジ機構４１のロッド４３の球体部４３ａはガイド
溝１０ｆを相対摺動し、ガイド溝１０ｆの一端部に至
る。
路３１を閉じ、クランク室８内の圧力が増加すると斜板
１０の傾斜角度が小さくなり、その結果ピストン７のス
トローク量が少なくなって吐出容量が減少する。このと
きヒンジ機構４１のロッド４３の球体部４３ａはガイド
溝１０ｆを相対摺動し、ガイド溝１０ｆの一端部に至
る。
【００３９】これに対し、熱負荷が大きくなり圧力調整
弁３２が連通路３１を開き、クランク室８内の圧力が減
少すると、斜板１０の傾斜角度が大きくなり、その結果
ピストン７のストローク量が増えて吐出容量が多くな
る。このときリンク機構４１のロッド４３の球体部４３
ａはガイド溝１０ｆを相対摺動し、ガイド溝１０ｆの他
端部に至る。
弁３２が連通路３１を開き、クランク室８内の圧力が減
少すると、斜板１０の傾斜角度が大きくなり、その結果
ピストン７のストローク量が増えて吐出容量が多くな
る。このときリンク機構４１のロッド４３の球体部４３
ａはガイド溝１０ｆを相対摺動し、ガイド溝１０ｆの他
端部に至る。
【００４０】低負荷時に斜板１１０の傾斜角を小さくす
るようなモーメントが働き、斜板１１０の傾斜角が小さ
くなったとき、斜板１１０の回転中心２００はシャフト
１０５の軸芯から離れる方向へ移動するので、斜板１１
０にかかる前述のモーメントは小さくなり、モーメント
が０となる斜板角度で制御が安定する。
るようなモーメントが働き、斜板１１０の傾斜角が小さ
くなったとき、斜板１１０の回転中心２００はシャフト
１０５の軸芯から離れる方向へ移動するので、斜板１１
０にかかる前述のモーメントは小さくなり、モーメント
が０となる斜板角度で制御が安定する。
【００４１】この実施形態の可変容量型斜板式圧縮機に
よれば、ヒンジ機構４１が斜板１０のフロント側に設け
られた直線的なガイド溝１０ｆと、このガイド溝１０ｆ
に摺動可能に嵌合される球体部４３ａを有する１本のピ
ン４３とで構成されているので、部品点数が減り、ヒン
ジ機構４１の構造が簡素化され、しかも組付けに当たっ
ては連結ピン１４３を圧入したり、スナップリング１５
０を装着したりする必要がなく、ロッド４３をガイド溝
１０ｆに嵌合するだけでよいので、従来例に較べ組付け
が容易になる。
よれば、ヒンジ機構４１が斜板１０のフロント側に設け
られた直線的なガイド溝１０ｆと、このガイド溝１０ｆ
に摺動可能に嵌合される球体部４３ａを有する１本のピ
ン４３とで構成されているので、部品点数が減り、ヒン
ジ機構４１の構造が簡素化され、しかも組付けに当たっ
ては連結ピン１４３を圧入したり、スナップリング１５
０を装着したりする必要がなく、ロッド４３をガイド溝
１０ｆに嵌合するだけでよいので、従来例に較べ組付け
が容易になる。
【００４２】また、ガイド溝１０ｆにピン４３の球体部
４３ａが点接触するため、組付け精度が高くなくともこ
じりが生じない。
４３ａが点接触するため、組付け精度が高くなくともこ
じりが生じない。
【００４３】なお、上記実施形態では、本願発明を可変
容量型斜板式圧縮機に適用した場合について述べたが、
本願発明は可変容量型揺動板式圧縮機に適用することも
できる。
容量型斜板式圧縮機に適用した場合について述べたが、
本願発明は可変容量型揺動板式圧縮機に適用することも
できる。
【００４４】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の可変容量
型斜板式圧縮機によれば、ヒンジ機構の部品点数が減
り、ヒンジ機構の構造が簡素化され、しかも組付けに当
たっては連結ピンを圧入したり、スナップリングを装着
したりする必要がなく、ピンをガイド溝に嵌合するだけ
でよいので、従来例に較べ組付けが容易になる。
型斜板式圧縮機によれば、ヒンジ機構の部品点数が減
り、ヒンジ機構の構造が簡素化され、しかも組付けに当
たっては連結ピンを圧入したり、スナップリングを装着
したりする必要がなく、ピンをガイド溝に嵌合するだけ
でよいので、従来例に較べ組付けが容易になる。
【００４５】また、ガイド溝にピンの球体部が点接触す
るため、組付け精度が高くなくともこじりが生じにく
い。
るため、組付け精度が高くなくともこじりが生じにく
い。
【図１】図１はこの発明の一実施形態に係る可変容量型
斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
【図２】図２は図１の可変容量型斜板式圧縮機のヒンジ
機構を示す断面図である。
機構を示す断面図である。
【図３】図３は従来の可変容量型斜板式圧縮機のを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図４】図４は図３の可変容量型斜板式圧縮機のヒンジ
機構を示す断面図である。
機構を示す断面図である。
５ シャフト ６ シリンダボア ７ ピストン ８ クランク室 １０ 斜板 ４０ スラストフランジ ４１ ヒンジ機構 ５０ シュー １０ｆ ガイド溝 ４３ ロッド ４３ａ ロッドの球体部
Claims (1)
- 【請求項１】 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に
回転する回転部材と、 前記回転軸に傾斜可能に取り付けられるとともに、ヒン
ジ機構を介して前記回転部材に連結され、前記回転部材
の回転につれて一体に回転する傾斜回転板と、 前記傾斜回転板の摺動面上を相対的に回転するシューを
介して前記傾斜回転板と連結され、前記傾斜回転板の回
転につれてシリンダボア内を直線往復運動するピストン
とを備え、 前記傾斜回転板が収容されるクランク室の圧力の変化に
応じて前記傾斜回転板が傾斜角を変え、前記ピストンの
ストローク量が変わる可変容量型圧縮機において、 前記ヒンジ機構が、前記傾斜回転板に設けられた直線的
なガイド溝と、前記回転部材に固定され、前記ガイド溝
に摺動可能に嵌合される球体部を有するロッドとで構成
されていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22753196A JP3272962B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 可変容量型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22753196A JP3272962B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 可変容量型圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1054353A true JPH1054353A (ja) | 1998-02-24 |
| JP3272962B2 JP3272962B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=16862374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22753196A Expired - Fee Related JP3272962B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 可変容量型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3272962B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1052404A2 (en) | 1999-05-13 | 2000-11-15 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Hinge mechanism for variable displacement compressors |
| US6283722B1 (en) | 1999-04-02 | 2001-09-04 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Variable displacement type compressor |
| CN103591005A (zh) * | 2013-11-11 | 2014-02-19 | 华菱星马汽车（集团）股份有限公司 | 顶针装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP22753196A patent/JP3272962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6283722B1 (en) | 1999-04-02 | 2001-09-04 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Variable displacement type compressor |
| EP1052404A2 (en) | 1999-05-13 | 2000-11-15 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Hinge mechanism for variable displacement compressors |
| EP1052404A3 (en) * | 1999-05-13 | 2001-03-21 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Hinge mechanism for variable displacement compressors |
| US6474955B1 (en) | 1999-05-13 | 2002-11-05 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Hinge mechanism for variable displacement compressors |
| CN103591005A (zh) * | 2013-11-11 | 2014-02-19 | 华菱星马汽车（集团）股份有限公司 | 顶针装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3272962B2 (ja) | 2002-04-08 |
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