JPH1054257A - ガスタービン異物捕獲装置 - Google Patents

ガスタービン異物捕獲装置

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JPH1054257A
JPH1054257A JP21270596A JP21270596A JPH1054257A JP H1054257 A JPH1054257 A JP H1054257A JP 21270596 A JP21270596 A JP 21270596A JP 21270596 A JP21270596 A JP 21270596A JP H1054257 A JPH1054257 A JP H1054257A
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gas turbine
combustor
air compressor
air
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Application number
JP21270596A
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English (en)
Inventor
Akinori Koga
昭紀 古閑
Yoshitaka Fukuyama
佳孝 福山
Junji Ishii
潤治 石井
Tetsuzo Sakamoto
鉄三 坂本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気圧縮機が吸い込んだ大気中に含まれる塵
埃、空気圧縮機や燃焼器等の構成部品から剥離する鉄
粉、酸化スケール等の異物をガスタービン内に飛翔する
前に捕獲するガスタービン異物捕獲装置を提供する。 【解決手段】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機15と、空
気圧縮機15からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガスを
生成する燃焼器19と、燃焼器19からの燃焼ガスをガ
スタービン18のガスタービン静翼16、ガスタービン
動翼17に案内するトラジションピース26と、トラジ
ションピース26の外側を包囲形成する異物捕獲筒27
aとを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧空気または燃
焼ガス中に含まれる塵埃、鉄粉、酸化スケール等の異物
を事前に捕獲し、異物による燃焼器のフロースリーブ、
ガスタービン静翼、ガスタービン動翼等のガスタービン
構成部品のき裂や破損等の事故を未然に防ぐガスタービ
ン異物捕獲装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力発電に適用するガスタービ
ンプラントは、図22に示すように、空気圧縮機1、燃
焼器2、ガスタービン3をそれぞれ備え、空気圧縮機1
で吸い込んだ大気ARを高圧空気CAにし、その高圧空
気CAを燃焼器2の燃料室2aに案内し、燃料噴射弁4
から燃料が加えられて高温の燃焼ガスGFを発生させ、
その燃焼ガスFGをトラジションピース2bを経てガス
タービン3に案内し、ガスタービン静翼5、ガスタービ
ン動翼6の膨張仕事により回転動力を発生させるように
なっている。
【0003】このように、回転動力を発生させるガスタ
ービンプラントにおいて、空気圧縮機1は、作動流体を
大気ARに求めている関係上、大気AR中の塵埃が空気
圧縮機1の入り口のフィルタ(図示せず)を潜り抜けて
燃焼器2のフロースリーブ7、ガスタービン静翼5、ガ
スタービン動翼6に飛翔することがある。また、運転
中、何らかの事情で鉄粉や酸化スケール等が発生し、ガ
スタービン静翼5、ガスタービン動翼6に飛翔すること
がある。さらに、定期分解検査時、作業員の不注意によ
り、ボルト・ナット、工具類を機内に誤って置き忘れる
おそれがあり、これら器具類が運転中、飛翔し、ガスタ
ービンの構成部品に衝突し、き裂、破損をさせることが
ある。特に、最近のガスタービンプラントでは、熱効率
向上のため、燃焼器2の燃焼ガスGFの温度を高温化
し、高温化に対処して、ガスタービン静翼5、ガスター
ビン動翼6は、翼内に空気または蒸気を流す冷却翼を採
用しており、必然的にその肉厚がうすくなっている。こ
のため、衝突エネルギが高いと、例え微細な塵埃、鉄
粉、酸化スケール等の異物であっても、ガスタービン静
翼5、ガスタービン動翼6等のガスタービン構成部品を
き裂・破損させることがある。
【0004】このような異物によるガスタービン構成部
品の損傷は、その損傷度合によっては大事故発生の原因
につながるものであるが、異物の大小粒径および流速と
衝突エネルギーとのメカニズムが充分に解明されている
わけではなく、異物のガスタービン構成部品への衝突
を、いかにして抑制するかは、現在、模索の段階であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、異物がガスタ
ービン構成部品に衝突する場合、衝突エネルギーE1
は、異物の密度をρ、異物の粒径をD、ガスタービン軸
の周速度をUとすると、近似的に次式で与えられる。
【0006】
【数1】E1=(1/2)ρ(π/6)D×3×U×2
【0007】また、異物がガスタービン構成部品に損傷
を与える衝突エネルギーE2は、異物の粒径をD、翼材
等の強度をσ、翼等の肉厚をT、定数をK1、K2とす
ると、近似的に次式で与えられる。
【0008】
【数2】 E2=D×σ×(K1×T×2+K2×T×D)
【0009】上式から、E1≧E2になると、ガスター
ビン静翼5、ガスタービン動翼6等のガスタービン構成
部品は、異物の衝突エネルギにより損傷を受けることが
知られている。
【0010】一方、翼材等の強度σは、材質が選定され
れば一義的に定まり、ガスタービン軸の周速Uは、ガス
タービン出力に関係なくほぼ一定値であり、翼等の肉厚
Tは、ガスタービン軸の径とほぼ比例関係になってい
る。このため、ガスタービン静翼5、ガスタービン動翼
6等に、損傷を与える異物の粒径Dは、上式において、
E1=E2と置いたとき、ガスタービン軸径と比例関係
になる。
【0011】このため、ガスタービン軸径とガスタービ
ン静翼5、ガスタービン動翼6等に損傷を与える異物の
最小径との関係は、図26に示すように、リニアになっ
ており、この図から異物は、その粒径がガスタービン軸
径のほぼ1/200程度の大きさでガスタービン静翼
5、ガスタービン動翼6等をき裂または破損させる。
【0012】他方、異物の流速と異物の粒径との関係
は、図27に示すように、べき級数的に増加する関係に
あり、異物の流速13m/sに対して異物の粒径6mm
の斜線で示す範囲がガスタービン静翼5、ガスタービン
動翼6等に損傷を与えない限界になっている。
【0013】また、空気圧縮機1から高圧空気CAとと
もに燃焼器2に流入してきた鉄粉、酸化スケール等の異
物は、通常、高温燃焼ガスにより加熱されるとその硬度
が低下するものであるが、燃焼室2a内の滞留時間が
0.02〜0.05秒程度と短く、このためその硬度が
低下しないまま衝突してガスタービン静翼5、ガスター
ビン動翼6等を損傷させることがあった。
【0014】本発明は、このような技術的背景を踏えて
なされたもので、空気圧縮機が吸い込んだ大気中に含ま
れる塵埃、あるいは空気圧縮機や燃焼器等の構成部品か
ら剥離する鉄粉、酸化スケール等の異物をガスタービン
内に飛翔する前に確実に捕獲し、ガスタービン静翼、ガ
スタービン動翼等のガスタービン構成部品の損傷事故を
未然に防止することを図ったガスタービン異物捕獲装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスタービ
ン異物捕獲装置は、上記目的を達成するために、請求項
1に記載したように吸い込んだ大気を高圧化する空気圧
縮機と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼
ガスを生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガス
タービンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内
するトラジションピースと、トラジションピースの外側
を包囲形成する異物捕獲筒とを備えるとともに、異物捕
獲筒を多孔板および金網のいずれかで作製し、多孔板お
よび金網のいずれかで作製する異物捕獲筒の孔を、空気
圧縮機の吐出通路側でガスタービン軸径の1/200以
下のメッシュの円孔で穿設する一方、燃焼器側を偏平円
孔で穿設したものである。
【0016】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項2に記載したよ
うに多孔板および金網のいずれかで作製される異物捕獲
筒は、目視点検用開口部を備えたものである。
【0017】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項3に記載したよ
うに目視点検用開口部は、金網を覆設したものである。
【0018】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項4に記載したよ
うに吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機と、空気圧
縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガスを生成する
燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンのガス
タービン静翼、ガスタービン動翼に案内するトラジショ
ンピースと、上記空気圧縮機からの高圧空気を上記燃焼
器に案内する通路に設置する異物捕獲板とを備えたもの
である。
【0019】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項5に記載したよ
うに異物捕獲板は、薄板製の多孔板であるものである。
【0020】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項6に記載したよ
うに異物捕獲板の入口側に、異物を含む高圧空気を案内
する傾斜状に設置したガイド部を備えたものである。
【0021】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項7に記載したよ
うに異物捕獲板は、その一端に堰を備え、空気圧縮機の
吐出通路側に設置したものである。
【0022】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項8に記載したよ
うに吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機と、空気圧
縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガスを生成する
燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンのガス
タービン静翼、ガスタービン動翼に案内するトラジショ
ンピースと、上記空気圧縮機からの高圧空気を上記燃焼
器に案内する通路に設置する異物捕獲板と、異物捕獲板
に流れる異物を含む高圧空気の旋回速度成分を抑止する
仕切板とを備えたものである。
【0023】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項9に記載したよ
うに異物捕獲板は、燃焼器を支持するケーシング側に設
置するとともに、異物捕獲板で捕獲した異物を一個所に
集約させる凹みをケーシングに削成する一方、この凹み
に異物を器外に排出させる排出部を接続したものであ
る。
【0024】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項10に記載した
ように仕切板は、フランジ部と軸部を備え、断面T字に
形成したものである。
【0025】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項11に記載した
ように吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機と、空気
圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガスを生成す
る燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンのガ
スタービン静翼、ガスタービン動翼に案内するトラジシ
ョンピースと、トラジションピースおよび燃焼器を包囲
形成する異物捕獲筒と、上記空気圧縮機からの高圧空気
を上記燃焼器に案内する通路に設置する異物捕獲板とを
備えたものである。
【0026】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項12に記載した
ように吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機と、空気
圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガスを生成す
る燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンのガ
スタービン静翼、ガスタービン動翼に案内するトラジシ
ョンピースと、トラジションピースの外側を包囲形成す
る異物捕獲筒と、上記燃焼器に高圧空気を案内するフロ
ースリーブに穿設する空気導入口とを備えたものであ
る。
【0027】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置
は、上記目的を達成するために、請求項13に記載した
ように空気導入口は、高圧空気の流れ方向に沿うように
開設する開口部と、高圧空気中の異物を撥ね返えして器
外に流出させる凹みとを備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
異物捕獲装置の一実施の形態を添付図面を参照して説明
する。
【0029】図1は、本発明に係るガスタービン異物捕
獲装置の第1実施形態を概略的に示す一部切欠き断面図
である。
【0030】このガスタービン異物捕獲装置は、例えば
軸流タイプのガスタービンプラント10に適用した一例
である。
【0031】軸流タイプのガスタービンプラント10
は、空気圧縮機軸11とガスタービン軸12とを共通軸
にし、各軸11,12の軸方向に沿って配列した空気圧
縮機静翼13、空気圧縮機動翼14を備えた空気圧縮機
15と、ガスタービン静翼16、ガスタービン動翼17
を備えたガスタービン18と、空気圧縮機15とガスタ
ービン18との間に複数個設置され、長筒状に形成され
た燃焼器19と、発電機(図示せず)とから構成され
る。
【0032】空気圧縮機15は、吸い込んだ大気ARを
空気圧縮機静翼13、空気圧縮機動翼14により高圧化
し、その高圧空気CAをケーシング20で画成する吐出
通路20aおよび燃焼器19のフロースリーブ21を経
て長筒状の燃焼器ライナ22で形成する燃焼室23に案
内するようになっている。
【0033】また、燃焼器19は、その頭部側に燃料噴
射弁24、スワラー25を備え、高圧空気CAに燃料噴
射弁24からの燃料を加え、その混合燃料にスワラー2
5で旋回流を与えて燃焼ガスGFを生成し、その燃焼ガ
スGFをトラジションピース26を経てガスタービン1
8のガスタービン静翼16、ガスタービン動翼17に案
内するようになっている。
【0034】一方、ガスタービン18は、ガスタービン
静翼16、ガスタービン動翼17により燃焼ガスGFを
膨張させ、膨張により得た回転動力で発電機を駆動す
る。
【0035】このような構成を備えるガスタービンプラ
ント10において、本実施形態では、トラジションピー
ス26に異物捕獲筒27aを設置したものである。
【0036】この異物捕獲筒27aは、図2に示すよう
に、トラジションピース26の外側を周方向に沿って同
芯的に包囲形成する。また、この異物捕獲筒27aを図
3に示すように、トラジションピース26の軸線I−I
とケーシング20の吐出通路20a側から軸線I−Iに
向って交差させた直線J−Jとで区切り、領域W,X,
Y,Zに区画した場合、領域Wは吐出通路20aから高
圧空気CAとともに異物31が直接飛翔してくる領域で
あるから、図4に示すように、個数の比較的少ない小口
径の円孔28aを備えた多孔板28にすることが好まし
い。逆に、領域Xは、異物31が直接飛翔してこない領
域であるから、領域Wの円孔28aを倍加させた多孔板
28にすることが、トラジションピース26を冷却する
高圧空気CAを多量に流入できるため有利になる。ま
た、領域Y,Zのそれぞれは、図6に示すように、領域
W,Xのそれぞれから流れてくる高圧空気CAによりト
ラジションピース26をインピンジ冷却する噴流JCの
流れが乱さないようにするため、多孔板28を図5に示
すように、比較的口径の大きい偏平円孔28bにするこ
とが好ましい。なお、領域W,Xのそれぞれの多孔板2
8の円孔28aは、図26で示すガスタービン静翼1
6、ガスタービン動翼17等のガスタービン構成部品に
損傷を与えない目安の一つになっているガスタービン軸
径と異物粒径との関係から、その口径がガスタービン軸
径の1/200以下になっている。
【0037】このように、本実施形態に係るガスタービ
ン異物捕獲装置は、トラジションピース26の外側を包
囲形成するように異物捕獲筒27aを設置し、その異物
捕獲筒27aを口径の異なる円孔28aと偏平円孔28
bを組み合わせた多孔板28で作製し、空気圧縮機15
の吐出通路20aから飛翔してくる異物31が多く集ま
る多孔板28の円孔28aの口径をガスタービン軸径の
1/200以下にして異物を事前に、かつ確実に捕獲す
るので、異物の衝撃力によるトラジションピース26、
ガスタービン静翼16、ガスタービン動翼17等のガス
タービン構成部品の損傷防止を図ることができる。
【0038】図7は、本発明に係るガスタービン異物捕
獲装置の第1実施形態における第1実施例を概略的に示
す断面図である。なお、第1実施形態の構成部品と同一
部分には同一符号を付し、異なる部分のみ説明する。
【0039】本実施例は、トラジションピース26の外
側を包囲形成する異物捕獲筒27aに開口部29を設け
たものである。
【0040】開口部29は、図8に示すように、金網3
0を備えている。この金網30のメッシュは、第1実施
形態における空気圧縮機15の吐出通路20a側の異物
捕獲筒27aと同様に、ガスタービン軸径の1/200
以下にすることが望ましい。なお、メッシュが同一であ
れば多孔板でもよい。
【0041】本実施例は、異物捕獲筒27aに金網30
を備えた目視点検用開口部29を開設し、トラジション
ピース26に塵埃等が付着しているかの有無を確認でき
るようにしたので、保守点検の際の目視確認が容易にな
る。
【0042】図9は、本発明に係るガスタービン異物捕
獲装置の第2実施形態を概略的に示す一部切欠き断面図
である。なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には
同一符号を付す。
【0043】本実施形態は、比較的粒径の大きい異物3
1が重力を受けることに着目して燃焼器19を支持する
ケーシング20の支持部32に異物捕獲板27bを設け
たものである。
【0044】この異物捕獲板27bは、図10に示すよ
うに、薄板製の多孔板28になっており、一端をケーシ
ング20の支持部32から軸方向に沿って延び、他端を
自由端にする一方、軸横断方向に対して図11に示すよ
うに、ケーシング20の底部を被うよう設置される。
【0045】このように、本実施形態は、異物31の重
力に注目し、比較的異物31が集りやすい燃焼器19を
支持するケーシング20の支持部32に異物捕獲板27
bを設置したので、比較的粒径の大きい異物31をより
多く集めることができる。このため、比較的粒径の大き
い異物31は、ガスタービン静翼16、ガスタービン動
翼17等へ流入することがないので、その損傷事故を確
実に防止することができる。
【0046】図12は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第1実施例を示す部分
断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同一部
分には同一符号を付す。
【0047】本実施例は、図9に示す空気圧縮機15の
吐出通路20aから燃焼器19に案内される高圧空気C
Aの軸横断方向の速度成分を抑制するために異物捕獲板
27bの下部側およびその自由端側にそれぞれ仕切板3
3a,33bを備えたものである。すなわち、異物捕獲
板27bは、第2実施形態と同様に、薄板製の多孔板2
8になっており、図12に示すようにケーシング20の
支持部32から軸方向に沿って延びるように設置され
る。この多孔板28には、仕切板33aが軸方向に延び
るようにして固設され、その横断面方向は図13に示す
ように、仕切板33aが多孔板28を支持するように設
置される。また、仕切板33aには、その入口側に距離
を置いて別の仕切板33bが設置される。
【0048】このように、本実施例は、多孔板28のほ
かに複数の仕切板33a,33bを備え、これら仕切板
33a,33bにより流入する高圧空気CAのに軸横断
方向の速度成分を抑制するので、多孔板28で捕獲した
異物31を周囲に巻き上げ、拡散させることがない。こ
のため、異物31のガスタービン静翼16、ガスタービ
ン動翼17等への飛翔を抑止することができる。
【0049】図14は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第2実施例を示す部分
断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同一部
分には同一符号を付す。
【0050】本実施例は、第2実施形態における第1実
施例に加えて、沈着、堆積する異物31を器外に排出さ
せる排出部34をケーシング20の底部に装着したもの
である。
【0051】排出部34は、排出管35と止め弁36を
備え、ガスタービン18の起動運転前または停止運転
後、止め弁36を弁開させ、ケーシング20の底部に沈
着・堆積する異物31を器外に放出できるようになって
いる。このため、本実施例では、異物31の沈着・堆積
により多孔板28の目詰まりを起させることがなく、ま
た異物31の周囲への巻き上げ、拡散によりガスタービ
ン静翼16、ガスタービン動翼17に飛翔することもな
いので、異物31の衝撃力によるガスタービン静翼1
6、ガスタービン動翼17等の損傷を未然に防ぐことが
できる。
【0052】図15は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第3実施例を示す部分
断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同一部
分には同一符号を付す。
【0053】本実施例は、第2実施形態における第2実
施例の異物31を器外に排出させる排出部34に加え
て、沈着・堆積する異物31を一個所に集約させる凹み
37をケーシング20に削成したものである。この凹み
37は、図16に示すように、ケーシング20の弧状曲
面の底部に削成される。
【0054】このように、本実施例では、異物31をケ
ーシング20の一個所に集約させるように凹み37を設
けているので、異物31の器外への排出が容易になり、
また、異物31の周囲への拡散・飛散を低く抑えること
ができる。
【0055】図17は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第4実施例を示す部分
断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同一部
分には同一符号を付す。
【0056】本実施例は、第2実施形態における第3実
施例と同様に、ケーシング20に凹み37を削成し、こ
の凹み37の入口側に斜路37aを形成し、この斜路3
7aにより異物31が一個所に集約しやすいようにした
ものである。
【0057】また、本実施例は、流入する高圧空気CA
の軸横断方向の速度成分を抑制する仕切板33a,33
bを、図17に示すように、断面T字に形成したもので
ある。断面T字の仕切板33a,33bは、フランジ部
38aと軸部38bとから構成される。
【0058】このように、本実施例では、仕切板33
a,33bをフランジ部38aと軸部38bとからなる
断面T字に形成し、異物31が軸部38bに衝突し、撥
ね返った異物31の速度成分をフランジ部38aで凹み
37に向わせる方向の速度成分に変更させているので、
異物31を確実に凹み37に集約させることができる。
このため、異物31の周囲への巻き上げ・拡散がなく、
異物31のガスタービン静翼16、ガスタービン動翼1
7への飛翔の防止を図ることができる。
【0059】図19は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第5実施例を概略的に
示す断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同
一部分には同一符号を付す。
【0060】本実施例は、第2実施形態で示す異物捕獲
板27bにガイド部39を付設したものである。
【0061】ガイド部39は、異物捕獲板27bから軸
方向に沿って距離を置いて傾斜状に設置した薄板製のガ
イド板39a,39b,39cから構成されており、こ
れらガイド板39a,39b,39cにより高圧空気C
Aとともに飛翔してくる異物31を異物捕獲板27bに
案内するようになっている。
【0062】このように、本実施例は、異物捕獲板27
bにガイド部39を付設するとともに、傾斜状に設置し
たので、粒径の小さい異物31を、ガイド板39a,3
9b,…の斜面を利用してケーシング20の底部に集め
ることができ、また一旦ケーシング20に沈着・堆積し
た異物31が舞い上がってもガイド板39a,39b,
…で抑止することができ、さらに比較的粒径の大きい異
物31を、ガイド板39a,39b,…により異物捕獲
板27bに案内して捕獲することができる。
【0063】したがって、本実施例では、異物31を確
実に捕獲できるので、異物の衝撃力によるガスタービン
静翼16、ガスタービン動翼17等の損傷を防止するこ
とができる。なお、本実施例に係るガイド板39a,3
9b,…は薄板製であるが、多孔板にしてもよい。
【0064】図20は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第2実施形態における第6実施例を概略的に
示す断面図である。なお、第2実施形態の構成部品と同
一部分には同一符号を付す。
【0065】本実施例は、異物捕獲板27bを空気圧縮
機15の吐出通路20aの出口に設置したものである。
この異物捕獲板27bは、第2実施形態と同様に、多孔
板または金網で作製されており、一端に堰40を備え、
堰40と吐出通路20aの出口との間に比較的広い空間
41を形成する。
【0066】このように、本実施例は、空気圧縮機15
の吐出通路20aから高圧空気CAとともに飛翔してく
る異物31を異物捕獲板27bで捕獲し、万一異物捕獲
板27bが目詰りした場合、堰40で異物31を捕獲
し、空間41に高圧空気CAを流すようになっている。
【0067】したがって、本実施例では、空気圧縮機1
5の吐出通路20aの出口に設置した異物捕獲板27b
で事前に異物31を捕獲するので、燃焼器19、ガスタ
ービン静翼16、ガスタービン動翼17等のガスタービ
ン構成部品に異物31が流れることがなく、異物の衝撃
力による損傷事故を防止することができる。また、異物
捕獲板27bに、万一目詰りが発生し、高圧空気CAの
流れが悪くなっても、異物31は堰40で捕獲され、ま
た高圧空気CAは空間41を流れるので、燃焼器19の
燃焼ガスGFの吹き消えの心配がない。
【0068】図21は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第3実施形態を概略的に示す断面図である。
【0069】本実施形態は、第2実施形態および第2実
施形態における第6実施例と同様に、燃焼器19を支持
するケーシング20の支持部32側と空気圧縮機15の
吐出通路20aの出口とに異物捕獲板27bをそれぞれ
設置するとともに、フロースリーブ21に接続され、燃
焼器ライナ22およびトラジションピース26の外側を
包囲形成する異物捕獲筒27aを組み合わせたものであ
る。
【0070】このように、本実施形態は、異物捕獲筒2
7aと異物捕獲板27bとを組み合わせ、粒径の大きい
異物を異物捕獲板27bで捕獲し、比較的粒径の小さい
異物を異物捕獲筒27aで捕獲し、異物の粒径の大小に
より選択的に使い分けるので、異物捕獲筒27a、異物
捕獲板27bの目詰りを低く抑えることができ、異物3
1をより確実に捕獲することができる。
【0071】したがって、本実施形態では異物の衝撃力
による燃焼器19、ガスタービン静翼16、ガスタービ
ン動翼17等のガスタービン構成部品の損傷防止を図る
ことができる。
【0072】図22は、本発明に係るガスタービン異物
捕獲装置の第4実施形態を概略的に示す断面図である。
なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一符号
を付す。
【0073】本実施形態は、燃焼器19のトラジション
ピース26の外側を異物捕獲筒27aで包囲形成すると
ともに、フロースリーブ21の空気導入口42を高圧空
気CAの吸い込みと異物31の捕獲を兼ねた構造にした
ものである。
【0074】空気導入口42は、図23および図24に
示すように、フロースリーブ21に凹み43を形成し、
この凹み43の周縁に開口部44を形成し、その開口部
44を高圧空気CAの流れ方向側に向わせるようになっ
ている。
【0075】このように、本実施形態は、空気導入口4
2に高圧空気CAとともに飛翔した異物31を、凹み4
3に衝突させて撥ね返させ、空気導入口42の外に飛び
出させるようにしたので、燃焼器19内への異物31の
流入を低く抑えることができる。またトラジションピー
ス26に流入する異物31は、異物捕獲筒27aで捕獲
される。
【0076】したがって、本実施形態では、トラジショ
ンピースの外側に異物捕獲筒27aを設けて異物31を
捕獲し、また、空気導入口42に凹み43を形成し、凹
み43に異物31を衝突させて空気導入口42の外に飛
び出させるので、異物捕獲筒27aとともに異物31の
衝撃力による燃焼器19、ガスタービン静翼16、ガス
タービン動翼17等のガスタービン構成部品の損傷防止
を図ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係るガス
タービン異物捕獲装置においては、トラジションピース
に異物捕獲筒を備え、この異物捕獲筒で高圧空気ととも
に飛翔する異物を捕獲するから、異物の衝撃力によるガ
スタービン構成部品の損傷を確実に防止することができ
る。
【0078】特に、異物捕獲筒を多孔板または金網で作
製し、多孔板または金網の孔径が、異物の比較的多く流
れる部位に小さく、かつその個数を少なくし、異物の少
ない部位に大きく、かつその個数を多くしているので、
異物の捕獲とともに、高圧空気の圧力損失を低く抑える
ことができ、燃焼器の燃焼の安定化を図ることができ
る。
【0079】また、本発明に係るガスタービン異物捕獲
装置には、異物が比較的多く流れる部位または比較的多
く集まる部位に異物捕獲板を設置して異物を捕獲するの
で、異物のガスタービン構成部品への飛翔を抑止するこ
とができる。
【0080】また、異物捕獲板に仕切板またはガイド部
を追設し、高圧空気の旋回速度成分の抑制を図っている
ので、異物捕獲板等に沈着・堆積する異物の周囲への拡
散・飛翔を防止することができる。
【0081】また、異物が集められる部位に凹みを形成
するとともに、排出部を備えているので、沈着・堆積す
る異物を器外に容易に排出させることができる。
【0082】また、フロースリーブの空気導入口に開口
部を備えた凹みに形成し、開口部を高圧空気の流れに沿
うように形成する一方、凹みを異物が撥ね返って器外に
飛び出るように形成しているので、高圧空気の圧力損失
を低く抑えることができるとともに、未捕獲の異物の燃
焼室への流入の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第1
実施形態を概略的に示す断面図。
【図2】図1のA−A矢視方向切断断面図。
【図3】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第1
実施形態におけるトラジションピースの部分拡大図。
【図4】本発明に係る異物捕獲筒の多孔板の一例を示す
図。
【図5】本発明に係る異物捕獲筒の多孔板の他の一例を
示す図。
【図6】本発明に係る異物捕獲筒からトラジションピー
スに流れる噴流の挙動を示す図。
【図7】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第1
実施形態における第1実施例を示す概略図。
【図8】図7の部分図。
【図9】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第2
実施形態を概略的に示す断面図。
【図10】本発明に係る異物捕獲筒の多孔板の一例を示
す図。
【図11】図10のD−D矢視方向切断断面図。
【図12】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第1実施例を概略的に示す断面図。
【図13】図12のE−E矢視方向切断断面図。
【図14】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第2実施例を概略的に示す部分断面
図。
【図15】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第3実施例を示す部分断面図。
【図16】図15のF−F矢視方向切断断面図。
【図17】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第4実施例を示す部分断面図。
【図18】図17のG−G矢視方向切断断面図。
【図19】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第5実施例を概略的に示す断面図。
【図20】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
2実施形態における第6実施例を概略的に示す断面図。
【図21】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
3実施形態を概略的に示す断面図。
【図22】本発明に係るガスタービン異物捕獲装置の第
4実施形態を概略的に示す断面図。
【図23】本発明に係る空気導入口の部分拡大図。
【図24】図23のH−H矢視方向切断断面図。
【図25】従来のガスタービンプラントの一部を概略的
に示す断面図。
【図26】異物粒径とガスタービン軸径との関係を示す
グラフ。
【図27】異物の粒径と異物の流速との関係を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1 空気圧縮機 2 燃焼器 2a 燃焼室 2b トラジションピース 3 ガスタービン 4 燃料噴射弁 5 ガスタービン静翼 6 ガスタービン動翼 7 フロースリーブ 10 ガスタービンプラント 11 空気圧縮機軸 12 ガスタービン軸 13 空気圧縮機静翼 14 空気圧縮機動翼 15 空気圧縮機 16 ガスタービン静翼 17 ガスタービン動翼 18 ガスタービン 19 燃焼器 20 ケーシング 20a 吐出通路 21 フロースリーブ 22 燃焼器ライナ 23 燃焼室 24 燃料噴射弁 25 スワラー 26 トラジションピース 27a 異物捕獲筒 27b 異物捕獲板 28 多孔板 28a 円孔 28b 偏平円孔 29 目視点検用開口部 30 金網 31 異物 32 支持部 33a 仕切板 33b 仕切板 34 排出部 35 排出管 36 止め弁 37 凹み 38a フランジ部 38b 軸部 39 ガイド部 39a ガイド板 39b ガイド板 39c ガイド板 40 堰 41 空間 42 空気導入口 43 凹み 44 開口部 AR 大気 CA 高圧空気 JC 噴流
フロントページの続き (72)発明者 坂本 鉄三 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機
    と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガス
    を生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスター
    ビンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内する
    トラジションピースと、トラジションピースの外側を包
    囲形成する異物捕獲筒とを備えるとともに、異物捕獲筒
    を多孔板および金網のいずれかで作製し、多孔板および
    金網のいずれかで作製する異物捕獲筒の孔を、空気圧縮
    機の吐出通路側でガスタービン軸径の1/200以下の
    メッシュの円孔で穿設する一方、燃焼器側を偏平円孔で
    穿設したことを特徴とするガスタービン異物捕獲装置。
  2. 【請求項2】 多孔板および金網のいずれかで作製され
    る異物捕獲筒は、目視点検用開口部を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のガスタービン異物捕獲装置。
  3. 【請求項3】 目視点検用開口部は、金網を覆設したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のガスタービン異物捕獲
    装置。
  4. 【請求項4】 吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機
    と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガス
    を生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスター
    ビンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内する
    トラジションピースと、上記空気圧縮機からの高圧空気
    を上記燃焼器に案内する通路に設置する異物捕獲板とを
    備えたことを特徴とするガスタービン異物捕獲装置。
  5. 【請求項5】 異物捕獲板は、薄板製の多孔板であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のガスタービン異物捕獲
    装置。
  6. 【請求項6】 異物捕獲板の入口側に、異物を含む高圧
    空気を案内する傾斜状に設置したガイド部を備えたこと
    を特徴とする請求項4に記載のガスタービン異物捕獲装
    置。
  7. 【請求項7】 異物捕獲板は、その一端に堰を備え、空
    気圧縮機の吐出通路側に設置したことを特徴とする請求
    項4に記載のガスタービン異物捕獲装置。
  8. 【請求項8】 吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮機
    と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガス
    を生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスター
    ビンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内する
    トラジションピースと、上記空気圧縮機からの高圧空気
    を上記燃焼器に案内する通路に設置する異物捕獲板と、
    異物捕獲板に流れる異物を含む高圧空気の旋回速度成分
    を抑止する仕切板とを備えたことを特徴とするガスター
    ビン異物捕獲装置。
  9. 【請求項9】 異物捕獲板は、燃焼器を支持するケーシ
    ング側に設置するとともに、異物捕獲板で捕獲した異物
    を一個所に集約させる凹みをケーシングに削成する一
    方、この凹みに異物を器外に排出させる排出部を接続し
    たことを特徴とする請求項8に記載のガスタービン異物
    捕獲装置。
  10. 【請求項10】 仕切板は、フランジ部と軸部を備え、
    断面T字に形成したことを特徴とする請求項8に記載の
    ガスタービン異物捕獲装置。
  11. 【請求項11】 吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮
    機と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガ
    スを生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタ
    ービンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内す
    るトラジションピースと、トラジションピースおよび燃
    焼器を包囲形成する異物捕獲筒と、上記空気圧縮機から
    の高圧空気を上記燃焼器に案内する通路に設置する異物
    捕獲板とを備えたことを特徴とするガスタービン異物捕
    獲装置。
  12. 【請求項12】 吸い込んだ大気を高圧化する空気圧縮
    機と、空気圧縮機からの高圧空気に燃料を加えて燃焼ガ
    スを生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスをガスタ
    ービンのガスタービン静翼、ガスタービン動翼に案内す
    るトラジションピースと、トラジションピースの外側を
    包囲形成する異物捕獲筒と、上記燃焼器に高圧空気を案
    内するフロースリーブに穿設する空気導入口とを備えた
    ことを特徴とするガスタービン異物捕獲装置。
  13. 【請求項13】 空気導入口は、高圧空気の流れ方向に
    沿うように開設する開口部と、高圧空気中の異物を撥ね
    返えして器外に流出させる凹みとを備えたことを特徴と
    する請求項12に記載のガスタービン異物捕獲装置。
JP21270596A 1996-08-12 1996-08-12 ガスタービン異物捕獲装置 Pending JPH1054257A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077677A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン
JP2008240712A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Hitachi Ltd ガスタービン設備
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