JPH1053790A - 液状馬油とその製法 - Google Patents

液状馬油とその製法

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JPH1053790A
JPH1053790A JP8226184A JP22618496A JPH1053790A JP H1053790 A JPH1053790 A JP H1053790A JP 8226184 A JP8226184 A JP 8226184A JP 22618496 A JP22618496 A JP 22618496A JP H1053790 A JPH1053790 A JP H1053790A
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JP
Japan
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oil
liquid
horse oil
horse
filtered
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Application number
JP8226184A
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English (en)
Inventor
Takashi Haba
孝 羽場
Kazumi Suzuki
一三 鈴木
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HABA SHOKAI KK
Original Assignee
HABA SHOKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は常態において透明液であり、しか
もほとんど無臭な性状を有する曇点0℃±3℃の薬用液
状馬油に関する。 【解決手段】 原料を煮沸して得られる溶融油を濾過し
て元馬油を抽出し、この元馬油を加熱濾過して粗馬油を
抽出し、この粗馬油を所定の温度管理下で自然分別して
得られる一次液馬油を濾過して二次液馬油を抽出し、以
下自然分別行程を所望回数を行うことで曇点0℃±3℃
の薬用液状馬油を製成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の実施の形態】この発明は液状馬油とその製法に
関し、具体的には常態において液状を保持し、しかもこ
の液状馬油がヒトの症状に対して治癒効力を有するよう
な薬用および化粧用液状馬油とこの液状馬油の製法に係
る。
【0002】
【従来の技術】古来馬油に治癒効果を認め、これを利用
して来た事実は存在していたが、馬油の治癒効果につい
て刊行したものとして「馬油と梅雲丹の研究」(直江昶
著、丸善株式会社九州支店出版サービスセンター)がま
た薬効については「馬の油の成分に凄い薬効があった」
(医学博士 木下繁太郎著、株式会社主婦と生活社)な
どの文献がある。また、特公平5−480702号公報
には、皮膚の化膿を防止する外用剤として馬油について
技術開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の馬油は前記した
特公平5−48702号で技術開示されているように、
馬脂(馬肉をミンチ状にしたもの)を加熱溶解(釜の中
に馬脂を入れて直火で熱する)し、固形の夾雑物を除去
(油分の抽出)し、次いで湯洗または蒸溜により不ケン
化物を除去(前記油分中の溶解蛋白質などの分離)して
得られるものである。
【0004】このようにして得られる馬油は着色が著し
く、製品はJAS法(日本農林規格)によるアルカリ脱
酸,活性白土の脱色および水蒸気脱臭を行なわなくては
ならない。従って馬油本来の効を減退させるさせるもの
となっていた。しかも薬用化粧用として使用する場合に
例えば養毛剤として滴下する場合などには不適形状であ
った。しかも滴下機能を付与するためには他の液状添加
剤、例えば流動パラフィン等を加える必要があり、馬油
の薬用効力を減退させるものとなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は常態において
曇点0℃±3℃の液状馬油を提供しようとするものであ
り、この液状馬油は経時毎に繰返す濾過手段によって得
られるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明に係る液状馬油とその製
法を図1により説明すれば次のとおりである。なお、こ
の発明は適用される原料は鮮度の高い馬肉を用いるが、
たてがみ部とかしっぽ部とか油肉以外の肉部を用いるこ
ともできるものである。
【0007】図1は原料11を本発明に係る曇点0℃±
3℃の液状馬油に精製するための製造行程をフローチャ
ートとして示したものであり、これを行程順に説明すれ
ば次のとおりである。 符号1で示す第1行程;原料11を煮沸して得られる溶
融油を濾過して元馬油12を抽出する。 符号2で示す第2行程;元馬油12を所定温度に加熱し
た後、これを濾過して粗馬油21を抽出する。 符号3で示す第3行程; そのI(符号3−1として示す):粗馬油21を自然分
離手段によって固,液に分離して得られる一次液馬油3
1を作り、この馬油31を濾過して二次液馬油32を抽
出する。 そのII(符号3−2として示す):二次液馬油32を自
然分離手段によって固,液に分離して得られる三次液馬
油33を作り、この馬油33を濾過して液馬油34を抽
出する。なお前記したそのIおよびそのIIの行程は必要
に応じて多段階行うことができる。 符号4で示す第4行程;液馬油34に脱色および濾過操
作を行う。 前記した最終行程を経て本発明に係る曇り度0℃の液状
馬油Pが得られる。
【0008】
【実施例】この発明の実施例を図2により説明すれば次
のとおりである。 第1行程;原料80kgを1分目程度にミンチ(馬脂)
し、図3に示すようにこのミンチを容器内に入れ、この
容器に水100リットルを充填し、100℃に加温して
所定時間煮沸する。前記ミンチは煮沸されて溶融油13
が作られ、この溶融油を濾過して元馬油12が抽出され
る。 第2行程;図4に示すように元馬油12を真空過熱器に
よって105℃に加熱して濾過して粗馬油21を抽出す
る。 第3行程; そのI;図5に示すように容器35内に粗馬油21を充
填して、26℃で4時間ついで20℃に温度を下げて1
6時間放置して固,液に自然分別する。この手段によっ
て分離された上油部が一次液馬油31として採取され蛋
白質,不ケン化物などの夾雑物は沈んで物として分離さ
れる。次いで前記一次液馬油31を濾過して二次液馬油
32として抽出される。 そのII;二次液馬油31を図5に示す自然分別手段によ
って10℃〜3℃で2時間、3℃で2時間容器内に充填
しておき固,液に分別させ上油部分が三次液馬油として
採取され固として沈殿していた蛋白質等の夾雑物は排除
される。次いで前記三次液馬油を濾過して液馬油34が
抽出される。 第4行程;液馬油34に活性炭1%(重量比)とシリカ
1%を加えて脱色し、この脱色液を濾過して得られるも
のが、この発明に係る曇点0℃±3℃の液状馬油Pであ
り、約24kgが得られる。この発明は上記実施例に限定
されるものでなく、例えば元馬油または液馬油製主のい
ずれかの段階で直ちにアルカリ脱酸と水蒸気脱臭とを行
うことでJAS法規定の馬油としての基準値をクリアで
きる製品を得られるものである。
【0009】尚、上記行程中の第3行程で行う自然分離
を所定温度の管理下で多段に行うことで所望とする液状
馬油を得ることができる。このようにして得られた液状
馬油は透明であり、ほとんど臭みのないものである。こ
の実施例で示した水,温度等の数値は必要に応じて増減
できるものであり、濾過手段および脱色手段などに公知
手段を任意に選択使用できるものである。上記製法によ
って得られた本発明に係る液状馬油は表1(検査証明
書)に示すように、C18(飽和脂肪酸)に関して固体馬
脂3.3に対して2.3と少なく、しかもC18:1,C
18:2(いずれも不飽和脂肪酸)に関して33.5,1
4.8に対して36.9,16.9と多くなっている。
【0010】
【発明の効果】この発明に係る曇点0℃±3℃の液状馬
油は透明でほとんど臭みのない性状であり、薬用塗布剤
としてあるいは養毛または化粧液として直接使用できる
ものであり、しかも従来の固形あるいはゼリー状馬油の
ように塗布または滴下後にベタつくことがなく、その上
浸透性が良いので治癒効果にすぐれているものである。
またこの発明は、液状馬油の製法に際して、所定の温度
管理下で粗馬油を自然分別し、そこで分別された油部分
を濾過する精製手段を多段にわたって行うことで不ケン
化物あるいは蛋白質などの夾雑物を完全に除去するもの
であり、これによって得られる液状馬油は曇り度試験0
℃程度の性状である。
【0011】また、この発明に係る液状馬油は食用油と
しても適してもおり、ヒトに対して無害であるのでヒト
の皮膚あるいは体内に塗布または吸引することができる
ので薬用機能の巾を大きくすることができるものであ
る。この発明に係る液状馬油の薬用効果の代表例を箇条
書にして示せば、次のとおりである。 直接塗布;すり傷,きり傷,やけどなどの外傷,痔疾
などの内傷,水むし,わきがなどの皮膚疾患。 滴下;育毛,増毛,養毛など。 間接塗布;化粧水に含滲させて美顔,美肌などであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液状馬油の製法行程の説明図であ
る。
【図2】この発明の実施例の説明図である。
【図3】原料の煮沸装置の説明図である。
【図4】自然分離装置の説明図である。
【符号の説明】
1 第1行程 2 第2行程 3 第3行程 4 第4行程 11 原料 12 元馬油 13 溶融油 21 粗馬油 31 一次液馬油 32 二次液馬油 33 三次液馬油 P 本発明製品
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液状馬油の製法行程の説明図であ
る。
【図2】この発明の実施例の説明図である。
【図3】原料の煮沸装置の説明図である。
【図4】自然分離装置の説明図である。
【図5】三次液馬油の分別説明図である。
【符号の説明】 1 第1行程 2 第2行程 3 第3行程 4 第4行程 11 原料 12 元馬油 13 溶融油 21 粗馬油 31 −次液馬油 32 二次液馬油 33 三次液馬油 P 本発明製品
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 35/12 ADA A61K 35/12 ADA

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬の新鮮な脂肪組織に水を加え、加熱し
    て脂肪を繊維組織から溶解分離させて粗馬脂を得る。こ
    れを所定温度の管理下で自然分別法(Wintering )に依
    り、液状油を得る為に濾過を行い固形脂と分離させる。
    採取された液状馬油を再び所定温度の管理下で自然分別
    法を少なくとも3回繰り返し行って得られたる液状馬油
    とその製法。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載の製法に依って得られた
    液状馬油は公定法(基準油脂分析試験法2,3,7−9
    0)に依る曇点(Cloud Point )が、0℃±3℃である
    性状であることを特徴とする薬用化粧用馬油。
JP8226184A 1996-08-09 1996-08-09 液状馬油とその製法 Pending JPH1053790A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131759A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tottori Univ 動物油脂の製造方法及び製造装置
JP2011173815A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Nippon Shokuhin Kk 皮膚消毒用組成物

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JP2007131759A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tottori Univ 動物油脂の製造方法及び製造装置
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