JPH105358A - 光線治療器 - Google Patents
光線治療器Info
- Publication number
- JPH105358A JPH105358A JP18017696A JP18017696A JPH105358A JP H105358 A JPH105358 A JP H105358A JP 18017696 A JP18017696 A JP 18017696A JP 18017696 A JP18017696 A JP 18017696A JP H105358 A JPH105358 A JP H105358A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared
- infrared ray
- far
- ray generating
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光線治療器において、1台の治療器により近
赤外線と遠赤外線の両赤外光照射による治療を受けるこ
とができ、個々の赤外線治療器を用意する必要をなく
し、また、それらの照射方向を一致させることで、使用
者が治療器を移動させることなく近赤外線と遠赤外線の
両治療を受けることができるようにする。 【解決手段】 1台の治療器に、近赤外線と遠赤外線の
両赤外線発生部2,3を備え、両赤外光の照射方向が一
致するように構成した。これにより、近赤外線又は遠赤
外線を患部に照射して所望の治療を受けることができ、
いずれかの赤外光の照射に切り替えても、治療器の位置
を変えることなく、同一の患部に対して治療を行うこと
ができる。
赤外線と遠赤外線の両赤外光照射による治療を受けるこ
とができ、個々の赤外線治療器を用意する必要をなく
し、また、それらの照射方向を一致させることで、使用
者が治療器を移動させることなく近赤外線と遠赤外線の
両治療を受けることができるようにする。 【解決手段】 1台の治療器に、近赤外線と遠赤外線の
両赤外線発生部2,3を備え、両赤外光の照射方向が一
致するように構成した。これにより、近赤外線又は遠赤
外線を患部に照射して所望の治療を受けることができ、
いずれかの赤外光の照射に切り替えても、治療器の位置
を変えることなく、同一の患部に対して治療を行うこと
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外光を身体の患
部に照射して治療を行う光線治療器に関する。
部に照射して治療を行う光線治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線治療器は、身体に赤外線を照射す
ることで、血液循環の促進や鎮痛、消炎の効果を与える
ことのできる装置である。近赤外線の波長の光は、皮膚
表面から少し内部に到達し、特に血流の促進と沈痛、消
炎効果がある。また、遠赤外線の波長の光は、皮膚表面
で吸収され、特に発汗、発熱を促して血液循環を改善す
る作用がある。従来の赤外線治療器では、これらの機能
をそれぞれ単独に備えたものが知られている。
ることで、血液循環の促進や鎮痛、消炎の効果を与える
ことのできる装置である。近赤外線の波長の光は、皮膚
表面から少し内部に到達し、特に血流の促進と沈痛、消
炎効果がある。また、遠赤外線の波長の光は、皮膚表面
で吸収され、特に発汗、発熱を促して血液循環を改善す
る作用がある。従来の赤外線治療器では、これらの機能
をそれぞれ単独に備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来では、
使用者の症状に応じて、遠赤外線治療器と近赤外線治療
器の2台を用意して使い分けをしていた。その場合、遠
赤外線治療と近赤外線治療とを切り替えるには、その都
度、患部に赤外線が照射されるように、身体や治療器の
位置を設定し直すことが必要であった。また、遠赤外線
発生部と近赤外線発生部とを単に縦方向や横方向に並べ
て配置すると、患部に照射される治療範囲が異なること
になり、やはり身体や治療器の位置を設定し直す必要が
ある。
使用者の症状に応じて、遠赤外線治療器と近赤外線治療
器の2台を用意して使い分けをしていた。その場合、遠
赤外線治療と近赤外線治療とを切り替えるには、その都
度、患部に赤外線が照射されるように、身体や治療器の
位置を設定し直すことが必要であった。また、遠赤外線
発生部と近赤外線発生部とを単に縦方向や横方向に並べ
て配置すると、患部に照射される治療範囲が異なること
になり、やはり身体や治療器の位置を設定し直す必要が
ある。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、近赤外線と遠赤外線の両赤外光
出力を持ち、それらの照射方向が一致するようにして、
個々の赤外線治療器を用意する必要をなくし、また、使
用者が治療器を移動させることなく、近赤外線と遠赤外
線の両者の治療を受けることが可能な光線治療器を提供
することを目的とする。
になされたものであり、近赤外線と遠赤外線の両赤外光
出力を持ち、それらの照射方向が一致するようにして、
個々の赤外線治療器を用意する必要をなくし、また、使
用者が治療器を移動させることなく、近赤外線と遠赤外
線の両者の治療を受けることが可能な光線治療器を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、赤外光を患部に照射して治療を行
う光線治療器において、近赤外線を照射する近赤外光照
射手段と、遠赤外線を照射する遠赤外光照射手段と、両
者の赤外光照射手段による出力を設定する出力設定手段
とを備え、両者の赤外光照射手段による照射方向が一致
するように構成したものである。
に請求項1の発明は、赤外光を患部に照射して治療を行
う光線治療器において、近赤外線を照射する近赤外光照
射手段と、遠赤外線を照射する遠赤外光照射手段と、両
者の赤外光照射手段による出力を設定する出力設定手段
とを備え、両者の赤外光照射手段による照射方向が一致
するように構成したものである。
【0006】上記の構成において、使用者は出力設定手
段により近赤外線と遠赤外線の両赤外光照射手段による
出力を設定し、1台の治療器でもって、近赤外線又は遠
赤外線を患部に照射して所望の治療を受けることができ
る。この時に、両者の赤外光の照射方向が一致するの
で、いずれかの赤外光の照射に切り替えたとしても、同
一の患部に対して治療を行うのに、治療器の位置を変え
る必要がない。
段により近赤外線と遠赤外線の両赤外光照射手段による
出力を設定し、1台の治療器でもって、近赤外線又は遠
赤外線を患部に照射して所望の治療を受けることができ
る。この時に、両者の赤外光の照射方向が一致するの
で、いずれかの赤外光の照射に切り替えたとしても、同
一の患部に対して治療を行うのに、治療器の位置を変え
る必要がない。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
構成において、近赤外線と遠赤外線の両赤外光出力を切
り替える切り替え手段をさらに備え、両者の赤外光照射
手段と出力設定手段とが分離されて異なる筐体に設けら
れているものである。
構成において、近赤外線と遠赤外線の両赤外光出力を切
り替える切り替え手段をさらに備え、両者の赤外光照射
手段と出力設定手段とが分離されて異なる筐体に設けら
れているものである。
【0008】上記の構成において、近赤外線と遠赤外線
の両赤外光出力を切り替えることで、患者の症状に応じ
て任意に所望の治療を受けることができ、また、両赤外
光照射手段と出力設定手段とが分離して設けられている
ので、使用者による設定操作が容易となる。
の両赤外光出力を切り替えることで、患者の症状に応じ
て任意に所望の治療を受けることができ、また、両赤外
光照射手段と出力設定手段とが分離して設けられている
ので、使用者による設定操作が容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照して説明する。図1は第1の実施形
態による光線治療器の全体構成を示す。光線治療器1
は、温熱治療用の赤外光照射手段として近赤外線を発生
する近赤外線発生部2と、遠赤外線を発生する遠赤外線
発生部3を有し、また、温熱治療される身体部位の皮膚
温度を計測するサーモパイル等でなる温度計測部4(皮
膚温度検出手段)とを有し、これら各部は本体5に自在
コード6を介して取り付けられている。また、上記各部
を制御するコントローラ7(治療強度設定手段、制御手
段)が本体5にケーブル8を介して接続されている。こ
のコントローラ7には、身体に装着される低周波治療用
のプローブである低周波パッド9がコード10を介して
複数個接続される。近赤外線発生部2は、タングステン
ランプ等の管状の放電管で成り、遠赤外線発生部3は、
アルミナ、シリカ、チタニア等を主体としたセラミック
板で成り、管状の近赤外線発生部2を中心として、その
周囲に板状の遠赤外線発生部3を配置し、両者の照射方
向が一致するようにしている。
の形態を図面を参照して説明する。図1は第1の実施形
態による光線治療器の全体構成を示す。光線治療器1
は、温熱治療用の赤外光照射手段として近赤外線を発生
する近赤外線発生部2と、遠赤外線を発生する遠赤外線
発生部3を有し、また、温熱治療される身体部位の皮膚
温度を計測するサーモパイル等でなる温度計測部4(皮
膚温度検出手段)とを有し、これら各部は本体5に自在
コード6を介して取り付けられている。また、上記各部
を制御するコントローラ7(治療強度設定手段、制御手
段)が本体5にケーブル8を介して接続されている。こ
のコントローラ7には、身体に装着される低周波治療用
のプローブである低周波パッド9がコード10を介して
複数個接続される。近赤外線発生部2は、タングステン
ランプ等の管状の放電管で成り、遠赤外線発生部3は、
アルミナ、シリカ、チタニア等を主体としたセラミック
板で成り、管状の近赤外線発生部2を中心として、その
周囲に板状の遠赤外線発生部3を配置し、両者の照射方
向が一致するようにしている。
【0010】図2はコントローラ7の構成を示す。コン
トローラ7は、その操作パネル上に温熱治療の近赤外又
は遠赤外の選択を行うスイッチ7aと、その治療強度を
設定するスイッチ7bと、低周波治療の治療強度を設定
するスイッチ7cと、低周波治療のモード(もむ、たた
く、自動)の選択を行うスイッチ7dが設けられてい
る。また、これら各スイッチにより設定・選択された内
容はLED等により表示されるようになっている。
トローラ7は、その操作パネル上に温熱治療の近赤外又
は遠赤外の選択を行うスイッチ7aと、その治療強度を
設定するスイッチ7bと、低周波治療の治療強度を設定
するスイッチ7cと、低周波治療のモード(もむ、たた
く、自動)の選択を行うスイッチ7dが設けられてい
る。また、これら各スイッチにより設定・選択された内
容はLED等により表示されるようになっている。
【0011】図3はコントローラ7の電気回路ブロック
を示す。コントローラ7は、治療器の制御を司るマイク
ロコンピュータ(以下、マイコンという)11と、近赤
外線発生部2を駆動する近赤外線発生回路12と、遠赤
外線発生部3を駆動する遠赤外線発生回路13と、低周
波パッド9が接続される低周波発生回路14と、温度計
測部4からの信号が入力される放射温度測定回路15
と、上記LED等でなる表示部16と、マイコン11に
設定内容を入力する上記各種スイッチ17と、コントロ
ーラ各部への電源を供給するAC/AC,AC/DC変
換回路18を備えている。マイコン11は、設定内容及
び測定値に基づいて近赤外線発生回路12、及び遠赤外
線発生回路13を駆動すると共に、設定内容に基づいて
低周波発生回路14を駆動する。
を示す。コントローラ7は、治療器の制御を司るマイク
ロコンピュータ(以下、マイコンという)11と、近赤
外線発生部2を駆動する近赤外線発生回路12と、遠赤
外線発生部3を駆動する遠赤外線発生回路13と、低周
波パッド9が接続される低周波発生回路14と、温度計
測部4からの信号が入力される放射温度測定回路15
と、上記LED等でなる表示部16と、マイコン11に
設定内容を入力する上記各種スイッチ17と、コントロ
ーラ各部への電源を供給するAC/AC,AC/DC変
換回路18を備えている。マイコン11は、設定内容及
び測定値に基づいて近赤外線発生回路12、及び遠赤外
線発生回路13を駆動すると共に、設定内容に基づいて
低周波発生回路14を駆動する。
【0012】図4(a)は低周波パッド9の平面図、
(b)は同側面図である。低周波パッド9は、透明電極
9aが形成された透明プラスチック板9bと、皮膚側に
対面される透明粘着パッド9cとから構成される。透明
プラスチック板9bは近赤外線から遠赤外線の光を透過
する。プラスチックとしてポリエチレンを素材とすれば
透過性が高く好ましい。電極は、プラスチック板9bに
錫、インジウム等を蒸着させて生成することができる。
(b)は同側面図である。低周波パッド9は、透明電極
9aが形成された透明プラスチック板9bと、皮膚側に
対面される透明粘着パッド9cとから構成される。透明
プラスチック板9bは近赤外線から遠赤外線の光を透過
する。プラスチックとしてポリエチレンを素材とすれば
透過性が高く好ましい。電極は、プラスチック板9bに
錫、インジウム等を蒸着させて生成することができる。
【0013】次に、上記構成でなる光線治療器1の動作
を説明する。低周波パッド9は身体の治療をする部位の
皮膚に透明粘着パッド9cにより粘着される。近赤外線
発生部2と遠赤外線発生部3は、それらの光線が身体の
治療をする部位に向けて照射されるように本体5をセッ
トし、コントローラ7を操作して、治療内容を設定す
る。光線治療器1はコントローラ7での設定内容及び検
出した皮膚温度に応じてマイコン11が所定の処理を行
うことで、治療動作を行う。
を説明する。低周波パッド9は身体の治療をする部位の
皮膚に透明粘着パッド9cにより粘着される。近赤外線
発生部2と遠赤外線発生部3は、それらの光線が身体の
治療をする部位に向けて照射されるように本体5をセッ
トし、コントローラ7を操作して、治療内容を設定す
る。光線治療器1はコントローラ7での設定内容及び検
出した皮膚温度に応じてマイコン11が所定の処理を行
うことで、治療動作を行う。
【0014】図5は、マイコン11による動作手順を示
すフローチャートである。マイコン11は、電源オン
後、設定スイッチ状態を入力する(#1)。スイッチ状
態としては、近赤外線治療と遠赤外線治療との切換え状
態、それらの強度設定の状態、低周波の電源スイッチの
状態、その強度設定状態、そのモードスイッチの状態等
がある。続いて、温度計測部4により皮膚から放射され
る赤外線の量を計測し、皮膚温を算出する(#2)。さ
らに、設定が近赤外線治療か遠赤外線治療かを調べ(#
3)、いずれの場合も、算出された皮膚温が設定温度よ
り高いかを調べ(#4,#7)、高ければ、近赤外線発
生回路12、遠赤外線発生回路13をオフし(#5,#
8)、高くなければ、近赤外線発生回路12、遠赤外線
発生回路13をオンする(#6,#9)。#4,#7の
判定は、具体的には、強度「中」の設定の時には、皮膚
温が42℃以上になると、判定はYESとなり、また、
「弱」の設定の時には40℃、「強」の設定の時には4
4℃以上になると、それぞれの判定はYESとなる。
すフローチャートである。マイコン11は、電源オン
後、設定スイッチ状態を入力する(#1)。スイッチ状
態としては、近赤外線治療と遠赤外線治療との切換え状
態、それらの強度設定の状態、低周波の電源スイッチの
状態、その強度設定状態、そのモードスイッチの状態等
がある。続いて、温度計測部4により皮膚から放射され
る赤外線の量を計測し、皮膚温を算出する(#2)。さ
らに、設定が近赤外線治療か遠赤外線治療かを調べ(#
3)、いずれの場合も、算出された皮膚温が設定温度よ
り高いかを調べ(#4,#7)、高ければ、近赤外線発
生回路12、遠赤外線発生回路13をオフし(#5,#
8)、高くなければ、近赤外線発生回路12、遠赤外線
発生回路13をオンする(#6,#9)。#4,#7の
判定は、具体的には、強度「中」の設定の時には、皮膚
温が42℃以上になると、判定はYESとなり、また、
「弱」の設定の時には40℃、「強」の設定の時には4
4℃以上になると、それぞれの判定はYESとなる。
【0015】その後、低周波治療の設定がオンかを調べ
(#10)、オンであれば、設定モード(本例では、
「もむ」「たたく」「自動」の3種類)と設定されてい
る強度に従って、低周波発生回路14により低周波の電
流を調節し、出力する(#11)。さらに、温熱の設定
強度と低周波の設定モードを表示部16により表示し
(#12)、その後、処理は#1に戻る。算出された皮
膚温度を液晶等を用いて表示してもよい。上記#10に
おいて、低周波治療の設定がオフであれば、#11を処
理することなく、#12に進む。なお、上記モードの
「たたく」は「もむ」よりも電流が大きく、「自動」は
「もむ」と「たたく」の組み合わせでなる。
(#10)、オンであれば、設定モード(本例では、
「もむ」「たたく」「自動」の3種類)と設定されてい
る強度に従って、低周波発生回路14により低周波の電
流を調節し、出力する(#11)。さらに、温熱の設定
強度と低周波の設定モードを表示部16により表示し
(#12)、その後、処理は#1に戻る。算出された皮
膚温度を液晶等を用いて表示してもよい。上記#10に
おいて、低周波治療の設定がオフであれば、#11を処
理することなく、#12に進む。なお、上記モードの
「たたく」は「もむ」よりも電流が大きく、「自動」は
「もむ」と「たたく」の組み合わせでなる。
【0016】このように第1の実施形態の治療器によれ
ば、計測された皮膚温に応じた赤外線発生動作がなされ
るので、赤外線の強度調整のために使用者が自ら治療器
と身体の距離を調節する必要がなくなり、常に適切な治
療を受けることができる。また、低周波パッド9が透明
電極9a、透明プラステック板9b、透明粘着パッド9
cにより構成され、赤外線を透過するので、光線治療と
低周波治療とを同時に並行して受けることができ、相乗
効果により血流が増加し、治療効果が上がる。また、1
台の治療器で近赤外線と遠赤外線とを切り替えて照射で
き、その照射方向を一致させることができるので、赤外
線の種類を切り替えても治療位置が変わらず、従って、
使用者の身体患部に対して治療器の位置を設定し直すと
いった手間がかからなくなる。なお、管状で任意の形状
を取りにくい近赤外線発生部2を中央に配置し、その周
囲に、任意の形状を取りやすいセラミック板の遠赤外線
発生部3を配置すれば、照射方向を一致させることが容
易となる。
ば、計測された皮膚温に応じた赤外線発生動作がなされ
るので、赤外線の強度調整のために使用者が自ら治療器
と身体の距離を調節する必要がなくなり、常に適切な治
療を受けることができる。また、低周波パッド9が透明
電極9a、透明プラステック板9b、透明粘着パッド9
cにより構成され、赤外線を透過するので、光線治療と
低周波治療とを同時に並行して受けることができ、相乗
効果により血流が増加し、治療効果が上がる。また、1
台の治療器で近赤外線と遠赤外線とを切り替えて照射で
き、その照射方向を一致させることができるので、赤外
線の種類を切り替えても治療位置が変わらず、従って、
使用者の身体患部に対して治療器の位置を設定し直すと
いった手間がかからなくなる。なお、管状で任意の形状
を取りにくい近赤外線発生部2を中央に配置し、その周
囲に、任意の形状を取りやすいセラミック板の遠赤外線
発生部3を配置すれば、照射方向を一致させることが容
易となる。
【0017】図6は第2の実施形態による光線治療器の
全体構成を示し、図7はコントローラの構成を示す。光
線治療器21は、上記第1の実施形態と同等の温熱治療
用の近赤外線発生部2と遠赤外線発生部3とを有し、温
度計測部4に代えて、両赤外線発生部2,3と使用者と
の間の治療距離を検出する測距ユニット(治療距離検出
手段)22を有している。また、コントローラ7は、電
源スイッチ兼タイマースイッチ7eと、赤外線強度設定
スイッチ7fと、表示部として近距離警告表示部7g、
適正距離表示部7h、及び遠距離警告表示部7iとを有
している。なお、低周波治療を行うための構成を示して
いないが、これを第1の実施形態と同様に備えていても
よい。
全体構成を示し、図7はコントローラの構成を示す。光
線治療器21は、上記第1の実施形態と同等の温熱治療
用の近赤外線発生部2と遠赤外線発生部3とを有し、温
度計測部4に代えて、両赤外線発生部2,3と使用者と
の間の治療距離を検出する測距ユニット(治療距離検出
手段)22を有している。また、コントローラ7は、電
源スイッチ兼タイマースイッチ7eと、赤外線強度設定
スイッチ7fと、表示部として近距離警告表示部7g、
適正距離表示部7h、及び遠距離警告表示部7iとを有
している。なお、低周波治療を行うための構成を示して
いないが、これを第1の実施形態と同様に備えていても
よい。
【0018】図8は、コントローラ7の電気回路ブロッ
クを示す。コントローラ7は、マイコン11と、近赤外
線発生部2及び遠赤外線発生部3を駆動する赤外線発生
回路24と、測距ユニット22からの信号が入力される
距離測定回路23と、表示部16と、各種スイッチ17
と、AC/AC,AC/DC変換回路18を備えてい
る。マイコン11は、設定内容及び測定値に基づいて赤
外線発生回路24を駆動する。距離測定回路23は、オ
ートフォーカスカメラ等に用いられている既知の回路で
よく、測距ユニット22としては、例えば、ラインセン
サを用いた位相差検出方式、赤外線を投受光する三角測
距、超音波方式を用いることができる。
クを示す。コントローラ7は、マイコン11と、近赤外
線発生部2及び遠赤外線発生部3を駆動する赤外線発生
回路24と、測距ユニット22からの信号が入力される
距離測定回路23と、表示部16と、各種スイッチ17
と、AC/AC,AC/DC変換回路18を備えてい
る。マイコン11は、設定内容及び測定値に基づいて赤
外線発生回路24を駆動する。距離測定回路23は、オ
ートフォーカスカメラ等に用いられている既知の回路で
よく、測距ユニット22としては、例えば、ラインセン
サを用いた位相差検出方式、赤外線を投受光する三角測
距、超音波方式を用いることができる。
【0019】次に、上記構成でなる光線治療器21の動
作を説明する。近赤外線発生部2と遠赤外線発生部3
は、それらの光線が身体の治療をする部位に向けて照射
されるように本体5をセットし、コントローラ7を操作
して、治療内容を設定する。以下、コントローラ7によ
る光線治療器21の動作について、図9のフローチャー
トを参照して説明する。マイコン11は、電源オン後、
赤外線強度設定スイッチ状態を入力する(#21)。続
いて、測距ユニット22及び距離測定回路23により赤
外線発光部から身体の治療部位までの距離を測定する
(#22)。測定された距離が、光線治療器21の定格
から定まる所定距離(1)以上であるかを調べる(#2
3)。この所定距離(1)以上の場合は、赤外線を最大
出力にしても設定の皮膚温度を維持できないし、また、
光線治療器21の前に人が居ない可能性もあるので、#
26に進んで、赤外線出力をオフし、遠距離警告表示部
7iにより遠距離警告の表示を行う(#27)。#23
で上記所定距離(1)以上でない場合は、測定距離が所
定距離(2)以下であるかを調べ(#24)、この所定
距離(2)以下の場合は、火傷の可能性があるので、#
26へ進み、赤外線出力をオフし、近距離警告表示部7
gにより近距離警告の表示を行う(#27)。所定距離
(2)以下でない場合は、適正距離であると判断して、
設定された強度と距離データに応じて赤外線出力をコン
トロールする(#25)。この時、適正距離表示部7h
により適正距離の表示がなされる。
作を説明する。近赤外線発生部2と遠赤外線発生部3
は、それらの光線が身体の治療をする部位に向けて照射
されるように本体5をセットし、コントローラ7を操作
して、治療内容を設定する。以下、コントローラ7によ
る光線治療器21の動作について、図9のフローチャー
トを参照して説明する。マイコン11は、電源オン後、
赤外線強度設定スイッチ状態を入力する(#21)。続
いて、測距ユニット22及び距離測定回路23により赤
外線発光部から身体の治療部位までの距離を測定する
(#22)。測定された距離が、光線治療器21の定格
から定まる所定距離(1)以上であるかを調べる(#2
3)。この所定距離(1)以上の場合は、赤外線を最大
出力にしても設定の皮膚温度を維持できないし、また、
光線治療器21の前に人が居ない可能性もあるので、#
26に進んで、赤外線出力をオフし、遠距離警告表示部
7iにより遠距離警告の表示を行う(#27)。#23
で上記所定距離(1)以上でない場合は、測定距離が所
定距離(2)以下であるかを調べ(#24)、この所定
距離(2)以下の場合は、火傷の可能性があるので、#
26へ進み、赤外線出力をオフし、近距離警告表示部7
gにより近距離警告の表示を行う(#27)。所定距離
(2)以下でない場合は、適正距離であると判断して、
設定された強度と距離データに応じて赤外線出力をコン
トロールする(#25)。この時、適正距離表示部7h
により適正距離の表示がなされる。
【0020】赤外線出力の強度コントロールは、例え
ば、図10に示すように、近赤外線発生部2及び遠赤外
線発生部3に対する通電のオン・オフのデューティ比で
行うことができる。強度設定が「強」の時は、デューテ
ィ比を大きく、「弱」の時は、デューティ比を小さくす
る。また、同一強度設定の場合、身体患部までの治療距
離が長くなると、デューティ比を大きく、近くなると、
デューティ比を小さくするように制御する。強度「強、
中、弱」に対する治療距離に応じたデューティ比(オン
比を%で示す)を、図11に示すように設定し、マイコ
ン11のROMにテーブルデータとして用意しておけ
ば、設定強度と測定距離データに応じて、容易に出力制
御を行うことができる。
ば、図10に示すように、近赤外線発生部2及び遠赤外
線発生部3に対する通電のオン・オフのデューティ比で
行うことができる。強度設定が「強」の時は、デューテ
ィ比を大きく、「弱」の時は、デューティ比を小さくす
る。また、同一強度設定の場合、身体患部までの治療距
離が長くなると、デューティ比を大きく、近くなると、
デューティ比を小さくするように制御する。強度「強、
中、弱」に対する治療距離に応じたデューティ比(オン
比を%で示す)を、図11に示すように設定し、マイコ
ン11のROMにテーブルデータとして用意しておけ
ば、設定強度と測定距離データに応じて、容易に出力制
御を行うことができる。
【0021】以上のように、使用者が自ら治療器と身体
の距離を調整しなくとも、距離に応じて自動的に赤外線
の強度が調整されるので、常に、適切な治療を受けるこ
とができる。なお、本実施形態では、近赤外線と遠赤外
線とを同時に照射するものを示したが、いずれかに切り
替えるようにしてもよい。近赤外線の波長は、おおよそ
0.76μm〜1.5μmであり、この波長の光は皮膚
表面から少し内部に到達し、特に血流の促進と沈痛、消
炎効果がある。また、遠赤外線の波長は、おおよそ3μ
mであり、この波長に光は皮膚表面で吸収され、特に発
汗、発熱を促して血液循環を改善する作用がある。
の距離を調整しなくとも、距離に応じて自動的に赤外線
の強度が調整されるので、常に、適切な治療を受けるこ
とができる。なお、本実施形態では、近赤外線と遠赤外
線とを同時に照射するものを示したが、いずれかに切り
替えるようにしてもよい。近赤外線の波長は、おおよそ
0.76μm〜1.5μmであり、この波長の光は皮膚
表面から少し内部に到達し、特に血流の促進と沈痛、消
炎効果がある。また、遠赤外線の波長は、おおよそ3μ
mであり、この波長に光は皮膚表面で吸収され、特に発
汗、発熱を促して血液循環を改善する作用がある。
【0022】なお、上記いずれの実施形態においても、
コントローラ7と光線治療器の本体5とがケーブル8を
介して分離して異なる筐体に配置されているので、使用
者は患部に赤外線照射による治療を受けながら、手元で
設定内容を変更したり確認することが容易であり、さら
に、コントローラ7と光線治療器の本体5とを電波等を
用いたワイヤレスとすれば、より一層、操作性は良くな
る。
コントローラ7と光線治療器の本体5とがケーブル8を
介して分離して異なる筐体に配置されているので、使用
者は患部に赤外線照射による治療を受けながら、手元で
設定内容を変更したり確認することが容易であり、さら
に、コントローラ7と光線治療器の本体5とを電波等を
用いたワイヤレスとすれば、より一層、操作性は良くな
る。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る光線
治療器によれば、1台の治療器でもって近赤外線又は遠
赤外線を患部に照射して症状に応じて所望の治療を受け
ることができ、近赤外線治療と遠赤外線治療の個別に治
療器を用意する必要がなくなる。また、治療時に、両者
の赤外光の照射方向が一致するので、治療器の位置を動
かすことなく、近赤外線、遠赤外線のそれぞれの治療を
容易に受けることができる。
治療器によれば、1台の治療器でもって近赤外線又は遠
赤外線を患部に照射して症状に応じて所望の治療を受け
ることができ、近赤外線治療と遠赤外線治療の個別に治
療器を用意する必要がなくなる。また、治療時に、両者
の赤外光の照射方向が一致するので、治療器の位置を動
かすことなく、近赤外線、遠赤外線のそれぞれの治療を
容易に受けることができる。
【0024】また、請求項2の発明に係る光線治療器に
よれば、上記の効果に加えて、近赤外線と遠赤外線の両
赤外光出力を切り替えて任意に所望の治療を受けること
ができ、また、両赤外光照射手段と出力設定手段とが分
離されているので、使用者による設定操作が容易とな
る。
よれば、上記の効果に加えて、近赤外線と遠赤外線の両
赤外光出力を切り替えて任意に所望の治療を受けること
ができ、また、両赤外光照射手段と出力設定手段とが分
離されているので、使用者による設定操作が容易とな
る。
【図1】本発明の第1の実施形態による光線治療器の全
体構成を示す斜視図である。
体構成を示す斜視図である。
【図2】コントローラの構成を示す斜視図である。
【図3】コントローラの電気回路ブロック図である。
【図4】(a)は低周波パッドの平面図、(b)は同側
面図である。
面図である。
【図5】マイコンの動作手順を示すフローチャートであ
る。
る。
【図6】第2の実施形態による光線治療器の全体構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】コントローラの構成を示す斜視図である。
【図8】コントローラの電気回路ブロック図である。
【図9】マイコンの動作手順を示すフローチャートであ
る。
る。
【図10】近赤外線発生部及び遠赤外線発生部に対する
通電のオン・オフのデューティ比を示す図である。
通電のオン・オフのデューティ比を示す図である。
【図11】強度に対する治療距離に応じたデューティ比
のテーブルを示す図である。
のテーブルを示す図である。
1 光線治療器 2 近赤外線発生部(近赤外光照射手段) 3 遠赤外線発生部(遠赤外光照射手段) 7 コントローラ(出力設定手段) 21 光線治療器
Claims (2)
- 【請求項1】 赤外光を患部に照射して治療を行う光線
治療器において、 近赤外線を照射する近赤外光照射手段と、 遠赤外線を照射する遠赤外光照射手段と、 前記両者の赤外光照射手段による出力を設定する出力設
定手段とを備え、 前記両者の赤外光照射手段による照射方向が一致するよ
うに構成したことを特徴とする光線治療器。 - 【請求項2】 前記近赤外線と遠赤外線の両赤外光出力
を切り替える切り替え手段をさらに備え、 前記両者の赤外光照射手段と前記出力設定手段とが分離
されて異なる筐体に設けられていることを特徴とする請
求項1記載の光線治療器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18017696A JPH105358A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 光線治療器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18017696A JPH105358A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 光線治療器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH105358A true JPH105358A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16078731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18017696A Withdrawn JPH105358A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 光線治療器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH105358A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008508985A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | ルミポート エルエルシー | 皮膚治療用フォトセラピー装置 |
JP2011106690A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Joule Kenkyusho:Kk | 電気ストーブ |
WO2021166590A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光美容装置 |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP18017696A patent/JPH105358A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008508985A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | ルミポート エルエルシー | 皮膚治療用フォトセラピー装置 |
JP2011106690A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Joule Kenkyusho:Kk | 電気ストーブ |
WO2021166590A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光美容装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102716553A (zh) | 激光与红外光绑带 | |
JP6561070B2 (ja) | 高周波温熱治療装置 | |
JPH0767974A (ja) | レーザ光線療法 | |
KR101479575B1 (ko) | 침술기 | |
JPH105357A (ja) | 光線治療器 | |
JPH105358A (ja) | 光線治療器 | |
JPH105348A (ja) | 電気治療器 | |
KR100883171B1 (ko) | 제논 램프를 이용한 피부 관리 장치 | |
KR102098969B1 (ko) | 자가 프로그래밍과 교차 착탈이 가능한 전기치료기 | |
TWM481006U (zh) | 照射治療裝置 | |
KR100992931B1 (ko) | 신체심부 측정진단 장치 및 이에 연결되는 의료용 투열기 | |
JPH09220292A (ja) | 光線治療器 | |
KR101033856B1 (ko) | 뜸 및 마사지용 레이저 치료기 | |
JP2004242790A (ja) | 光線治療器 | |
RU2492883C1 (ru) | Устройство светолечебное ультрафиолетово-инфракрасного облучения | |
KR20200105553A (ko) | 광원을 구비한 휴대 일체형 복합 전기자극기 및 그 제어방법 | |
JPH10179773A (ja) | 赤外線治療装置 | |
JP2004267325A (ja) | 干渉低周波治療器 | |
CN214074733U (zh) | 一种集红外偏振光及电脉冲理疗仪 | |
CN216456558U (zh) | 一种带有超声波雷达探测仪及报警装置的红外线灯 | |
JPH11151307A (ja) | レーザ治療器 | |
KR102399265B1 (ko) | 자동 전환 기능이 구비된 고주파 온열기 | |
WO2022104794A1 (zh) | 红外线电疗模块 | |
JP3113384B2 (ja) | 電気治療器 | |
JPH0623298Y2 (ja) | 赤外線治療装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |