JPH1053134A - 三線式軌道回路 - Google Patents
三線式軌道回路Info
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- JPH1053134A JPH1053134A JP22608396A JP22608396A JPH1053134A JP H1053134 A JPH1053134 A JP H1053134A JP 22608396 A JP22608396 A JP 22608396A JP 22608396 A JP22608396 A JP 22608396A JP H1053134 A JPH1053134 A JP H1053134A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】標準軌専用レール又は狭軌専用レールの破断が
検知できなかった。そこで、各レールの破断を確実に検
出できるようにする。 【解決手段】送信器Ｔ１は標準軌専用レール２と狭軌専
用レール３に列車検知信号を出力する。標準軌用信号電
流検出器２１は標準軌専用レール２上の列車検知信号の
信号電流を検出し、検出した列車検知信号の信号電流の
レベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共通レール１
及び標準軌専用レール２の破断を検出する。狭軌用信号
電流検出器２２は狭軌専用レール３上の列車検知信号の
信号電流を検出し、検出した列車検知信号の信号電流の
レベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共通レール１及
び狭軌専用レール３の破断を検出する。
検知できなかった。そこで、各レールの破断を確実に検
出できるようにする。 【解決手段】送信器Ｔ１は標準軌専用レール２と狭軌専
用レール３に列車検知信号を出力する。標準軌用信号電
流検出器２１は標準軌専用レール２上の列車検知信号の
信号電流を検出し、検出した列車検知信号の信号電流の
レベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共通レール１
及び標準軌専用レール２の破断を検出する。狭軌用信号
電流検出器２２は狭軌専用レール３上の列車検知信号の
信号電流を検出し、検出した列車検知信号の信号電流の
レベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共通レール１及
び狭軌専用レール３の破断を検出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は三線式レールで列車を
検出する三線式軌道回路、特にレールの破断検知に関す
るものである。
検出する三線式軌道回路、特にレールの破断検知に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】在来線列車と新幹線列車を共通の線区で
走行させる手段として、共通レールと標準軌専用レール
と狭軌専用レールとの三本のレールを使い、在来線列車
は共通レールと狭軌専用レールを使い走行し、新幹線列
車は共通レールと標準軌専用レールを使い走行する三線
式レールが用いられている。
走行させる手段として、共通レールと標準軌専用レール
と狭軌専用レールとの三本のレールを使い、在来線列車
は共通レールと狭軌専用レールを使い走行し、新幹線列
車は共通レールと標準軌専用レールを使い走行する三線
式レールが用いられている。
【０００３】三線式レールを用いる場合の列車の検知は
共通レールと標準軌専用レールの間及び共通レールと狭
軌専用レールの間が接触しないことを平常状態として、
このいずれかのレール間が短絡しても列車有として停止
信号を表示する三線式軌道回路を構成することによって
行われている。
共通レールと標準軌専用レールの間及び共通レールと狭
軌専用レールの間が接触しないことを平常状態として、
このいずれかのレール間が短絡しても列車有として停止
信号を表示する三線式軌道回路を構成することによって
行われている。
【０００４】三線式軌道回路では共通レールと標準軌専
用レールとの間及び共通レールと狭軌専用レールとの間
の列車による短絡を検知する必要がある。そこで、例え
ば図２に示すように標準軌専用レール２と狭軌専用レー
ル３をジャンパー線４ａ〜４ｎで接続し、１本のレール
とみなすことによって列車を検知していた。
用レールとの間及び共通レールと狭軌専用レールとの間
の列車による短絡を検知する必要がある。そこで、例え
ば図２に示すように標準軌専用レール２と狭軌専用レー
ル３をジャンパー線４ａ〜４ｎで接続し、１本のレール
とみなすことによって列車を検知していた。
【０００５】この場合、軌道回路の動作は従来の２線式
軌道回路と同じく、列車が軌道回路上に存在しない場合
は帰線電流は中性点Ｎ２から接続点Ｓ２１，Ｓ２２及び
接続点Ｓ１１，Ｓ１２を介して中性点Ｎ１に流れ、同様
にして変電所まで流れる。
軌道回路と同じく、列車が軌道回路上に存在しない場合
は帰線電流は中性点Ｎ２から接続点Ｓ２１，Ｓ２２及び
接続点Ｓ１１，Ｓ１２を介して中性点Ｎ１に流れ、同様
にして変電所まで流れる。
【０００６】軌道回路に、例えば新幹線列車５が進入し
て車輪６及び車軸７で共通レール１と標準軌専用レール
２を短絡すると、受信器Ｒ２には信号電流が到達しない
ので、受信器Ｒ２は列車５が在線していることを検知す
る。
て車輪６及び車軸７で共通レール１と標準軌専用レール
２を短絡すると、受信器Ｒ２には信号電流が到達しない
ので、受信器Ｒ２は列車５が在線していることを検知す
る。
【０００７】また、新幹線列車５が送信側インピーダン
スボンドＺＢ11の部分を通過すれば、送信器Ｔ１からの
信号電流は、例えば送信側インピーダンスボンドＺＢ11
及び受信側インピーダンスボンドＺＢ22を介して受信器
Ｒ２に伝わり、受信器Ｒ２は信号電流を受けるて列車な
し（不在線）を検知する。
スボンドＺＢ11の部分を通過すれば、送信器Ｔ１からの
信号電流は、例えば送信側インピーダンスボンドＺＢ11
及び受信側インピーダンスボンドＺＢ22を介して受信器
Ｒ２に伝わり、受信器Ｒ２は信号電流を受けるて列車な
し（不在線）を検知する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、標準軌
専用レールと狭軌専用レールを電気的に１本にしている
ので、共通レールが破断した場合には受信器に列車検知
信号の信号電流が到達しないので、レール破断を検知す
ることができるが、標準軌専用レール又は狭軌専用レー
ルのいずれか一方が破断しても、標準軌専用レール又は
狭軌専用レールのいずれか一方が接続しているので、受
信器に列車検知信号が到達するため、レール破断が検知
できなくなる。
専用レールと狭軌専用レールを電気的に１本にしている
ので、共通レールが破断した場合には受信器に列車検知
信号の信号電流が到達しないので、レール破断を検知す
ることができるが、標準軌専用レール又は狭軌専用レー
ルのいずれか一方が破断しても、標準軌専用レール又は
狭軌専用レールのいずれか一方が接続しているので、受
信器に列車検知信号が到達するため、レール破断が検知
できなくなる。
【０００９】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、列車の有無及び標準軌専用レールと
狭軌専用レールの破断を簡単な構成の装置で検出するこ
とを目的とするものである。
されたものであり、列車の有無及び標準軌専用レールと
狭軌専用レールの破断を簡単な構成の装置で検出するこ
とを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明に係る三線式軌
道回路は、三線式軌道回路の列車検知信号送信側の境界
部分と列車検知信号受信側の境界部分に１台づつインピ
ーダンスボンドを備え、列車検知信号の送信側装置とし
て送信器を備え、列車検知信号の受信側装置として受信
器と標準軌用信号電流検出器と狭軌用信号電流検出器を
備え、送信側のインピーダンスボンドは２次巻線を送信
器に接続し、１次巻線の一端を共通レールに接続し、１
次巻線の他端を標準軌専用レール及び狭軌専用レールに
接続し、受信側のインピーダンスボンドは１次巻線の一
端を共通レールに接続し、１次巻線の他端を標準軌用信
号電流検出器と狭軌信号電流検出器を介して標準軌専用
レールと狭軌専用レールにそれぞれ接続し、送信器は送
信側のインピーダンスボンドを介して標準軌専用レール
と狭軌専用レールに列車検知信号を出力し、標準軌用信
号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検出器を有
し、標準軌用信号電流検出器の電流検出用コイルは標準
軌専用レール上の列車検知信号の信号電流を検出し、標
準軌用信号電流検出器のレベル検出器は標準軌用信号電
流検出器の電流検出用コイルが検出した列車検知信号の
信号電流のレベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共
通レール及び標準軌専用レールの破断を検出し、狭軌用
信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検出器を
有し、狭軌用信号電流検出器の電流検出用コイルは狭軌
専用レール上の列車検知信号の信号電流を検出し、狭軌
用信号電流検出器のレベル検出器は狭軌用信号電流検出
器の電流検出用コイルが検出した列車検知信号の信号電
流のレベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共通レール
及び狭軌専用レールの破断を検出して、信号電流のレベ
ルを直接に検出することにより標準軌及び狭軌のそれぞ
れにおいて列車の有無及びレールの破断の有無を検出す
る。
道回路は、三線式軌道回路の列車検知信号送信側の境界
部分と列車検知信号受信側の境界部分に１台づつインピ
ーダンスボンドを備え、列車検知信号の送信側装置とし
て送信器を備え、列車検知信号の受信側装置として受信
器と標準軌用信号電流検出器と狭軌用信号電流検出器を
備え、送信側のインピーダンスボンドは２次巻線を送信
器に接続し、１次巻線の一端を共通レールに接続し、１
次巻線の他端を標準軌専用レール及び狭軌専用レールに
接続し、受信側のインピーダンスボンドは１次巻線の一
端を共通レールに接続し、１次巻線の他端を標準軌用信
号電流検出器と狭軌信号電流検出器を介して標準軌専用
レールと狭軌専用レールにそれぞれ接続し、送信器は送
信側のインピーダンスボンドを介して標準軌専用レール
と狭軌専用レールに列車検知信号を出力し、標準軌用信
号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検出器を有
し、標準軌用信号電流検出器の電流検出用コイルは標準
軌専用レール上の列車検知信号の信号電流を検出し、標
準軌用信号電流検出器のレベル検出器は標準軌用信号電
流検出器の電流検出用コイルが検出した列車検知信号の
信号電流のレベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共
通レール及び標準軌専用レールの破断を検出し、狭軌用
信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検出器を
有し、狭軌用信号電流検出器の電流検出用コイルは狭軌
専用レール上の列車検知信号の信号電流を検出し、狭軌
用信号電流検出器のレベル検出器は狭軌用信号電流検出
器の電流検出用コイルが検出した列車検知信号の信号電
流のレベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共通レール
及び狭軌専用レールの破断を検出して、信号電流のレベ
ルを直接に検出することにより標準軌及び狭軌のそれぞ
れにおいて列車の有無及びレールの破断の有無を検出す
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】この発明の三線式軌道回路は、例
えば在来線列車と新幹線列車を共通の線区で走行させる
際に軌道回路内に列車が在線しているか否か及び各レー
ルの破断を検知するものである。
えば在来線列車と新幹線列車を共通の線区で走行させる
際に軌道回路内に列車が在線しているか否か及び各レー
ルの破断を検知するものである。
【００１２】三線式軌道回路は三本のレールのうち一本
のレールを共通レールとし、標準軌と狭軌を構成し、例
えば三線式軌道回路の列車検知信号送信側の境界部分と
列車検知信号受信側の境界部分に１台づつインピーダン
スボンドを備え、列車検知信号の送信側装置として送信
器を備え、列車検知信号の受信側装置として受信器と標
準軌用信号電流検出器と狭軌信号電流検出器を備える。
のレールを共通レールとし、標準軌と狭軌を構成し、例
えば三線式軌道回路の列車検知信号送信側の境界部分と
列車検知信号受信側の境界部分に１台づつインピーダン
スボンドを備え、列車検知信号の送信側装置として送信
器を備え、列車検知信号の受信側装置として受信器と標
準軌用信号電流検出器と狭軌信号電流検出器を備える。
【００１３】送信側のインピーダンスボンドは２次巻線
を送信器に接続し、１次巻線の一端を共通レールに接続
し、１次巻線の他端を標準軌専用レール及び狭軌専用レ
ールに接続する。受信側のインピーダンスボンドは１次
巻線の一端を共通レールに接続し、１次巻線の他端を標
準軌用信号電流検出器と狭軌信号電流検出器を介して標
準軌専用レールと狭軌専用レールにそれぞれ接続し、２
次巻線に受信器を接続する。ここで、送信側のインピー
ダンスボンドの１次巻線の中性点は隣接した三線式軌道
回路の受信側のインピーダンスボンドの１次巻線の中性
点と接続して、帰線電流を変電所まで流している。送信
器は送信側のインピーダンスボンドを介して標準軌専用
レールと狭軌専用レールに列車検知信号を出力する。
を送信器に接続し、１次巻線の一端を共通レールに接続
し、１次巻線の他端を標準軌専用レール及び狭軌専用レ
ールに接続する。受信側のインピーダンスボンドは１次
巻線の一端を共通レールに接続し、１次巻線の他端を標
準軌用信号電流検出器と狭軌信号電流検出器を介して標
準軌専用レールと狭軌専用レールにそれぞれ接続し、２
次巻線に受信器を接続する。ここで、送信側のインピー
ダンスボンドの１次巻線の中性点は隣接した三線式軌道
回路の受信側のインピーダンスボンドの１次巻線の中性
点と接続して、帰線電流を変電所まで流している。送信
器は送信側のインピーダンスボンドを介して標準軌専用
レールと狭軌専用レールに列車検知信号を出力する。
【００１４】標準軌用信号電流検出器は電流検出用コイ
ル及びレベル検出器を有する。標準軌用信号電流検出器
の電流検出用コイルは標準軌専用レール上の信号電流を
検出し、標準軌用信号電流検出器のレベル検出器は標準
軌用信号電流検出器の電流検出用コイルが検出した信号
電流のレベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共通レ
ール及び標準軌専用レールの破断を検出する。同様に、
狭軌用信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検
出器を有し、狭軌用信号電流検出器の電流検出用コイル
は狭軌専用レール上の信号電流を検出し、狭軌用信号電
流検出器のレベル検出器は狭軌用信号電流検出器の電流
検出用コイルが検出した信号電流のレベルを基に狭軌上
の列車の有無及びレールの破断を検出する。このよう
に、標準軌専用レール及び狭軌専用レールに流れる電流
を直接に検出するので、確実に列車の有無及びレールの
破断を検出することができる。また、標準軌及び狭軌に
おける列車の有無を別々に検出できるので、標準軌と狭
軌の間のジャンパー線等を無くすことができる。ここ
で、レベル検出器としては、例えばリレーを用いる。
ル及びレベル検出器を有する。標準軌用信号電流検出器
の電流検出用コイルは標準軌専用レール上の信号電流を
検出し、標準軌用信号電流検出器のレベル検出器は標準
軌用信号電流検出器の電流検出用コイルが検出した信号
電流のレベルを基に標準軌上の列車の有無並びに共通レ
ール及び標準軌専用レールの破断を検出する。同様に、
狭軌用信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検
出器を有し、狭軌用信号電流検出器の電流検出用コイル
は狭軌専用レール上の信号電流を検出し、狭軌用信号電
流検出器のレベル検出器は狭軌用信号電流検出器の電流
検出用コイルが検出した信号電流のレベルを基に狭軌上
の列車の有無及びレールの破断を検出する。このよう
に、標準軌専用レール及び狭軌専用レールに流れる電流
を直接に検出するので、確実に列車の有無及びレールの
破断を検出することができる。また、標準軌及び狭軌に
おける列車の有無を別々に検出できるので、標準軌と狭
軌の間のジャンパー線等を無くすことができる。ここ
で、レベル検出器としては、例えばリレーを用いる。
【００１５】受信器は受信側のインピーダンスボンドを
介して標準軌専用レール上及び狭軌専用レール上の列車
を検出し、後続列車等に対して制御信号を送信したりす
る。
介して標準軌専用レール上及び狭軌専用レール上の列車
を検出し、後続列車等に対して制御信号を送信したりす
る。
【００１６】
【実施例】図１はこの発明の一実施例を示す三線軌道用
列車検知装置の構成図である。図に示すように、三線式
軌道回路は、例えば在来線列車と新幹線列車を共通の線
区で走行させる場合に列車を検出するものであり、共通
レール１と標準軌専用レール２と狭軌専用レール３と２
台のインピーダンスボンドＺＢ11，ＺＢ22とで三線式の
軌道回路を形成する。
列車検知装置の構成図である。図に示すように、三線式
軌道回路は、例えば在来線列車と新幹線列車を共通の線
区で走行させる場合に列車を検出するものであり、共通
レール１と標準軌専用レール２と狭軌専用レール３と２
台のインピーダンスボンドＺＢ11，ＺＢ22とで三線式の
軌道回路を形成する。
【００１７】三線式軌道回路は列車検知信号送信側の境
界部分と列車検知信号受信側の境界部分に１台づつイン
ピーダンスボンドＺＢ11，ＺＢ22を備え、列車検知信号
の送信側装置として送信器Ｔ１を備え、列車検知信号の
受信側装置として標準軌用信号電流検出器２１と狭軌信
号電流検出器２２と受信器Ｒ２を備える。送信側のイン
ピーダンスボンドＺＢ11は２次巻線を送信器Ｔ１に接続
し、１次巻線の一端を共通レール１に接続し、１次巻線
の他端を標準軌専用レール２及び狭軌専用レール３に接
続する。受信側のインピーダンスボンドＺＢ22は１次巻
線の一端を共通レール１に接続し、１次巻線の他端を標
準軌用信号電流検出器２１と狭軌信号電流検出器２２を
介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール３にそれぞ
れ接続し、２次巻線を受信器Ｒ２に接続する。三線式軌
道回路の境界点２０の送信側のインピーダンスボンドＺ
Ｂ11の１次巻線の中性点Ｎ１は隣合った三線式軌道回路
の受信側のインピーダンスボンドＺＢ12の１次巻線の中
性点Ｎ１と接続している。そして、一方のインピーダン
スボンドＺＢ11の共通レール１から中性点Ｎ１に流れる
電流と標準軌専用レール２及び狭軌専用レール３から中
性点Ｎ１に流れる電流は多少の不平衡が生じる。他方の
インピーダンスボンドＺＢ12の共通レール１から中性点
Ｎ１に流れる電流と標準軌専用レール２及び狭軌専用レ
ール３からから中性点に流れる電流は多少の不平衡が生
じるが、その分インピーダンスボンドにその耐量を設け
て、帰線電流の対策をしている。
界部分と列車検知信号受信側の境界部分に１台づつイン
ピーダンスボンドＺＢ11，ＺＢ22を備え、列車検知信号
の送信側装置として送信器Ｔ１を備え、列車検知信号の
受信側装置として標準軌用信号電流検出器２１と狭軌信
号電流検出器２２と受信器Ｒ２を備える。送信側のイン
ピーダンスボンドＺＢ11は２次巻線を送信器Ｔ１に接続
し、１次巻線の一端を共通レール１に接続し、１次巻線
の他端を標準軌専用レール２及び狭軌専用レール３に接
続する。受信側のインピーダンスボンドＺＢ22は１次巻
線の一端を共通レール１に接続し、１次巻線の他端を標
準軌用信号電流検出器２１と狭軌信号電流検出器２２を
介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール３にそれぞ
れ接続し、２次巻線を受信器Ｒ２に接続する。三線式軌
道回路の境界点２０の送信側のインピーダンスボンドＺ
Ｂ11の１次巻線の中性点Ｎ１は隣合った三線式軌道回路
の受信側のインピーダンスボンドＺＢ12の１次巻線の中
性点Ｎ１と接続している。そして、一方のインピーダン
スボンドＺＢ11の共通レール１から中性点Ｎ１に流れる
電流と標準軌専用レール２及び狭軌専用レール３から中
性点Ｎ１に流れる電流は多少の不平衡が生じる。他方の
インピーダンスボンドＺＢ12の共通レール１から中性点
Ｎ１に流れる電流と標準軌専用レール２及び狭軌専用レ
ール３からから中性点に流れる電流は多少の不平衡が生
じるが、その分インピーダンスボンドにその耐量を設け
て、帰線電流の対策をしている。
【００１８】送信器Ｔ１は送信側のインピーダンスボン
ドＺＢ11を介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール
３に列車検知信号を出力する。ここで、列車検知信号の
周波数は電気車電流の周波数である50Hz又は60Hzとその
変調波の周波数を避けた低周波数とする。すなわち、列
車検知信号の周波数には、25Hz又は30Hz、83Hz又は100H
z等の既存の低周波軌道回路の周波数を用いる。
ドＺＢ11を介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール
３に列車検知信号を出力する。ここで、列車検知信号の
周波数は電気車電流の周波数である50Hz又は60Hzとその
変調波の周波数を避けた低周波数とする。すなわち、列
車検知信号の周波数には、25Hz又は30Hz、83Hz又は100H
z等の既存の低周波軌道回路の周波数を用いる。
【００１９】標準軌用信号電流検出器２１は電流検出用
ピックアップコイルＰＣ21とレベル検出器ＤＲ21を有す
る。標準軌用信号電流検出器２１のピックアップコイル
ＰＣ21は、標準軌専用レール２上の信号電流を検出し、
標準軌用信号電流検出器２１のレベル検出器ＤＲ21はピ
ックアップコイルＰＣ21が検出した信号電流のレベルを
基に標準軌上の列車の有無並びに共通レール１及び標準
軌専用レール２の破断を検出し、受信器Ｒ２に通知す
る。狭軌用信号電流検出器２２は、同様に電流検出用ピ
ックアップコイルＰＣ22とレベル検出器ＤＲ22を有す
る。狭軌用信号電流検出器２２のピックアップコイルＰ
Ｃ22は、狭軌専用レール３上の信号電流を検出し、狭軌
用信号電流検出器２２のレベル検出器ＤＲ22は狭軌用信
号電流検出器２２のピックアップコイルＰＣ22が検出し
た信号電流のレベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共
通レール１及び狭軌専用レール３の破断を検出し、受信
器Ｒ２に通知する。受信器Ｒ２は受信側のインピーダン
スボンドＺＢ22を介して標準軌専用レール２上及び狭軌
専用レール３上の列車検知信号を検出し、後続列車等に
対して制御信号を送信したりする。
ピックアップコイルＰＣ21とレベル検出器ＤＲ21を有す
る。標準軌用信号電流検出器２１のピックアップコイル
ＰＣ21は、標準軌専用レール２上の信号電流を検出し、
標準軌用信号電流検出器２１のレベル検出器ＤＲ21はピ
ックアップコイルＰＣ21が検出した信号電流のレベルを
基に標準軌上の列車の有無並びに共通レール１及び標準
軌専用レール２の破断を検出し、受信器Ｒ２に通知す
る。狭軌用信号電流検出器２２は、同様に電流検出用ピ
ックアップコイルＰＣ22とレベル検出器ＤＲ22を有す
る。狭軌用信号電流検出器２２のピックアップコイルＰ
Ｃ22は、狭軌専用レール３上の信号電流を検出し、狭軌
用信号電流検出器２２のレベル検出器ＤＲ22は狭軌用信
号電流検出器２２のピックアップコイルＰＣ22が検出し
た信号電流のレベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共
通レール１及び狭軌専用レール３の破断を検出し、受信
器Ｒ２に通知する。受信器Ｒ２は受信側のインピーダン
スボンドＺＢ22を介して標準軌専用レール２上及び狭軌
専用レール３上の列車検知信号を検出し、後続列車等に
対して制御信号を送信したりする。
【００２０】上記構成の三線式軌道回路において、三線
式軌道回路上に列車が存在しない場合は帰線電流は中性
点Ｎ２から共通レール１、標準軌専用レール２及び狭軌
専用レール３を介して中性点Ｎ１に流れ、同様にして変
電所まで流れていく。
式軌道回路上に列車が存在しない場合は帰線電流は中性
点Ｎ２から共通レール１、標準軌専用レール２及び狭軌
専用レール３を介して中性点Ｎ１に流れ、同様にして変
電所まで流れていく。
【００２１】送信器Ｔ１は送信側のインピーダンスボン
ドＺＢ11を介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール
３に列車検知信号を出力する。ここで、既に説明したよ
うに列車検知信号の周波数には、25Hz又は30Hz、83Hz又
は100Hz等の既存の低周波軌道回路の周波数を用いるの
で、既存の低周波軌道回路を少し変更するだけで低周波
軌道回路と同等の制御長の長い三線式軌道回路を設置す
ることができ、経済性に優れ、また、設置作業工数を低
減することができる。
ドＺＢ11を介して標準軌専用レール２と狭軌専用レール
３に列車検知信号を出力する。ここで、既に説明したよ
うに列車検知信号の周波数には、25Hz又は30Hz、83Hz又
は100Hz等の既存の低周波軌道回路の周波数を用いるの
で、既存の低周波軌道回路を少し変更するだけで低周波
軌道回路と同等の制御長の長い三線式軌道回路を設置す
ることができ、経済性に優れ、また、設置作業工数を低
減することができる。
【００２２】三線式軌道回路に、例えば新幹線列車が進
入して車輪及び車軸で共通レール１と標準軌専用レール
２を短絡すると、標準軌用信号電流検出器２１のピック
アップコイルＰＣ21が検出する列車検知信号の電流レベ
ル及び受信器Ｒ２における列車検知信号の電流レベルは
下がり、標準軌用信号電流検出器２１のレベル検出器Ｄ
Ｒ21は標準軌上に新幹線列車が進入したことを検出し、
受信器Ｒ２にその旨を示す信号を送り、受信器Ｒ２は新
幹線列車有り（在線）を検知する。
入して車輪及び車軸で共通レール１と標準軌専用レール
２を短絡すると、標準軌用信号電流検出器２１のピック
アップコイルＰＣ21が検出する列車検知信号の電流レベ
ル及び受信器Ｒ２における列車検知信号の電流レベルは
下がり、標準軌用信号電流検出器２１のレベル検出器Ｄ
Ｒ21は標準軌上に新幹線列車が進入したことを検出し、
受信器Ｒ２にその旨を示す信号を送り、受信器Ｒ２は新
幹線列車有り（在線）を検知する。
【００２３】また、新幹線列車が送信側インピーダンス
ボンドＺＢ11の部分を通過すれば、送信器Ｔ１からの信
号電流は、例えば送信側インピーダンスボンドＺＢ11を
介して標準軌用信号電流検出器２１のピックアップコイ
ルＰＣ21及び受信器Ｒ２に伝わり、標準軌用信号電流検
出器２１のレベル検出器ＤＲ21は新幹線列車なし（不在
線）を検出し、その旨を示す信号を受信器Ｒ２に出力す
る。
ボンドＺＢ11の部分を通過すれば、送信器Ｔ１からの信
号電流は、例えば送信側インピーダンスボンドＺＢ11を
介して標準軌用信号電流検出器２１のピックアップコイ
ルＰＣ21及び受信器Ｒ２に伝わり、標準軌用信号電流検
出器２１のレベル検出器ＤＲ21は新幹線列車なし（不在
線）を検出し、その旨を示す信号を受信器Ｒ２に出力す
る。
【００２４】三線式軌道回路上に列車が存在しない場合
であって、かつ、例えば標準軌専用レール２に破断が生
じた場合は、標準軌用信号電流検出器２１のピックアッ
プコイルＰＣ21に信号電流が流れず、標準軌用信号電流
検出器２１のレベル検出器ＤＲ21は標準軌専用レール２
上に信号電流が流れていないことを検出し、標準軌専用
レール２の破断を検出する。狭軌専用レール３に破断が
発生した場合においても、同様に狭軌用電流検出器２２
が狭軌専用レール３に破断を検出する。このように、共
通レール１だけでなく標準軌専用レール２及び狭軌専用
レール３の破断を検出すると、標準軌用破断検出器２１
及び狭軌用破断検出器２２は受信器Ｒ２と連動し、受信
器Ｒ２をのリレーを落下させるので、後続列車を停止し
安全性を確保することができる。
であって、かつ、例えば標準軌専用レール２に破断が生
じた場合は、標準軌用信号電流検出器２１のピックアッ
プコイルＰＣ21に信号電流が流れず、標準軌用信号電流
検出器２１のレベル検出器ＤＲ21は標準軌専用レール２
上に信号電流が流れていないことを検出し、標準軌専用
レール２の破断を検出する。狭軌専用レール３に破断が
発生した場合においても、同様に狭軌用電流検出器２２
が狭軌専用レール３に破断を検出する。このように、共
通レール１だけでなく標準軌専用レール２及び狭軌専用
レール３の破断を検出すると、標準軌用破断検出器２１
及び狭軌用破断検出器２２は受信器Ｒ２と連動し、受信
器Ｒ２をのリレーを落下させるので、後続列車を停止し
安全性を確保することができる。
【００２５】また、三線式軌道回路では列車の検知及び
レールの破断を標準軌及び狭軌で別々に検出するので、
標準器専用レール２と狭軌専用レール３とを従来のよう
に接続しないので、ジャンパー線等にかかる費用をなく
すことができる。
レールの破断を標準軌及び狭軌で別々に検出するので、
標準器専用レール２と狭軌専用レール３とを従来のよう
に接続しないので、ジャンパー線等にかかる費用をなく
すことができる。
【００２６】さらに、列車検知信号の信号電流を直接検
出し、列車の検知及びレールの破断を検出するので、制
御長を長くでき、線区内の合計の三線式軌道回路数を少
なくし設置費用を低減することができる。
出し、列車の検知及びレールの破断を検出するので、制
御長を長くでき、線区内の合計の三線式軌道回路数を少
なくし設置費用を低減することができる。
【００２７】さらに、上記のように構成することによ
り、特に交流電化区間では、１本の共通レール１に流れ
る電流と標準軌専用レール２と狭軌専用レール３に流れ
る合計電流との差が非常に少ないので、誤動作が少な
い。
り、特に交流電化区間では、１本の共通レール１に流れ
る電流と標準軌専用レール２と狭軌専用レール３に流れ
る合計電流との差が非常に少ないので、誤動作が少な
い。
【００２８】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、受信側
端で標準軌専用レールと狭軌専用レールに流れる信号電
流を別々に検出するので、検出した信号電流のレベルを
基に標準軌上及び狭軌上の列車の有無並びに各レールの
破断の有無を確実に検出することができる。
端で標準軌専用レールと狭軌専用レールに流れる信号電
流を別々に検出するので、検出した信号電流のレベルを
基に標準軌上及び狭軌上の列車の有無並びに各レールの
破断の有無を確実に検出することができる。
【００２９】さらに、受信側端で標準軌専用レールと狭
軌専用レールに流れる信号電流を別々に検出し、検出し
た信号電流のレベルを基に標準軌上及び狭軌上の列車の
有無を検出するので、標準軌専用レールと狭軌専用レー
ルをジャンパー線等で接続する必要が無く、ジャンパー
線等の費用を削減できる。
軌専用レールに流れる信号電流を別々に検出し、検出し
た信号電流のレベルを基に標準軌上及び狭軌上の列車の
有無を検出するので、標準軌専用レールと狭軌専用レー
ルをジャンパー線等で接続する必要が無く、ジャンパー
線等の費用を削減できる。
【００３０】さらに、列車検知信号の信号電流を直接検
出するので、制御長を長くでき、線区の合計軌道回路数
を少なくし設置費用を低減することができる。
出するので、制御長を長くでき、線区の合計軌道回路数
を少なくし設置費用を低減することができる。
【図１】この発明の実施例を示す構成図である。
【図２】従来の三線式軌道回路の構成図である。
ＤＲ レベル検出器 Ｎ 中性点 ＰＣ ピックアップコイル Ｒ 受信器 Ｔ 送信器 ＺＢ インピーダンスボンド １ 共通レール ２ 標準軌専用レール ３ 狭軌専用レール １１ 標準軌用信号電流検出器 １２ 狭軌用信号電流検出器 ２１ 標準軌用信号電流検出器 ２２ 狭軌用信号電流検出器
Claims (1)
- 【請求項１】 三本のレールを使い一本のレールを共通
レールとして標準軌と狭軌を構成した区間で列車を検知
する三線式軌道回路において、 三線式軌道回路の列車検知信号送信側の境界部分と列車
検知信号受信側の境界部分に１台づつインピーダンスボ
ンドを備え、列車検知信号の送信側装置として送信器を
備え、列車検知信号の受信側装置として受信器と標準軌
用信号電流検出器と狭軌用信号電流検出器を備え、 送信側のインピーダンスボンドは２次巻線を送信器に接
続し、１次巻線の一端を共通レールに接続し、１次巻線
の他端を標準軌専用レール及び狭軌専用レールに接続
し、 受信側のインピーダンスボンドは１次巻線の一端を共通
レールに接続し、１次巻線の他端を標準軌用信号電流検
出器と狭軌信号電流検出器を介して標準軌専用レールと
狭軌専用レールにそれぞれ接続し、 送信器は送信側のインピーダンスボンドを介して標準軌
専用レールと狭軌専用レールに列車検知信号を出力し、 標準軌用信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル
検出器を有し、標準軌用信号電流検出器の電流検出用コ
イルは標準軌専用レール上の列車検知信号の信号電流を
検出し、標準軌用信号電流検出器のレベル検出器は標準
軌用信号電流検出器の電流検出用コイルが検出した列車
検知信号の信号電流のレベルを基に標準軌上の列車の有
無並びに共通レール及び標準軌専用レールの破断を検出
し、 狭軌用信号電流検出器は電流検出用コイル及びレベル検
出器を有し、狭軌用信号電流検出器の電流検出用コイル
は狭軌専用レール上の列車検知信号の信号電流を検出
し、狭軌用信号電流検出器のレベル検出器は狭軌用信号
電流検出器の電流検出用コイルが検出した列車検知信号
の信号電流のレベルを基に狭軌上の列車の有無並びに共
通レール及び狭軌専用レールの破断を検出することを特
徴とする三線式軌道回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22608396A JP2829598B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 三線式軌道回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22608396A JP2829598B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 三線式軌道回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1053134A true JPH1053134A (ja) | 1998-02-24 |
| JP2829598B2 JP2829598B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16839565
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22608396A Expired - Fee Related JP2829598B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 三線式軌道回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2829598B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1092333C (zh) * | 2000-03-02 | 2002-10-09 | 上海交通大学 | 消除管道式混浊度传感器挂壁现象的豁口机构 |
| JP2011000976A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Hitachi Ltd | デジタル電文を使用した三線式軌道回路用の列車検知装置に付加する破断検知装置 |
| JP2011207453A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Daido Signal Co Ltd | 異常レール特定装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP22608396A patent/JP2829598B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1092333C (zh) * | 2000-03-02 | 2002-10-09 | 上海交通大学 | 消除管道式混浊度传感器挂壁现象的豁口机构 |
| JP2011000976A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Hitachi Ltd | デジタル電文を使用した三線式軌道回路用の列車検知装置に付加する破断検知装置 |
| JP2011207453A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Daido Signal Co Ltd | 異常レール特定装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2829598B2 (ja) | 1998-11-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |