JPH1052734A - 鋳物砂の再生装置 - Google Patents
鋳物砂の再生装置Info
- Publication number
- JPH1052734A JPH1052734A JP20821096A JP20821096A JPH1052734A JP H1052734 A JPH1052734 A JP H1052734A JP 20821096 A JP20821096 A JP 20821096A JP 20821096 A JP20821096 A JP 20821096A JP H1052734 A JPH1052734 A JP H1052734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- processing tank
- burner
- molding sand
- partition plate
- Prior art date
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- Pending
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小規模なバッチ処理により鋳物砂を再生処理
する。 【解決手段】 処理砂の落下孔を有する仕切板13、1
3を密閉蓋11付きの処理槽10に内装し、バーナとブ
ロワとを設ける。バーナによって仕切板13、13上の
鋳物砂を加熱すると、鋳物砂に付着するバインダが炭化
し、ブロワによってエアを導入すると、炭化したバイン
ダが燃焼して鋳物砂が崩落し、細粒化された処理砂とし
て受板15、15上に落下する。
する。 【解決手段】 処理砂の落下孔を有する仕切板13、1
3を密閉蓋11付きの処理槽10に内装し、バーナとブ
ロワとを設ける。バーナによって仕切板13、13上の
鋳物砂を加熱すると、鋳物砂に付着するバインダが炭化
し、ブロワによってエアを導入すると、炭化したバイン
ダが燃焼して鋳物砂が崩落し、細粒化された処理砂とし
て受板15、15上に落下する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中子砂を含む使
用済の鋳物砂を再生処理して再利用するための鋳物砂の
再生装置に関する。
用済の鋳物砂を再生処理して再利用するための鋳物砂の
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済の鋳物砂は、加熱処理することに
より、粘結剤として含まれている有機バインダ(以下、
単にバインダという)を除去して再生し、再利用する方
法が知られている。
より、粘結剤として含まれている有機バインダ(以下、
単にバインダという)を除去して再生し、再利用する方
法が知られている。
【0003】従来の再生装置は、発電所等において使用
される微粉炭焚きの流動層燃焼装置に倣い、処理槽を流
動層形式とし、処理槽には、熱風を供給するブロワ付き
のバーナが付設されている。そこで、このものは、処理
槽に使用済の鋳物砂を連続的に投入し、熱風によって鋳
物砂を浮遊させて流動化しながら加熱処理することによ
り、バインダを除去して再生することができる。
される微粉炭焚きの流動層燃焼装置に倣い、処理槽を流
動層形式とし、処理槽には、熱風を供給するブロワ付き
のバーナが付設されている。そこで、このものは、処理
槽に使用済の鋳物砂を連続的に投入し、熱風によって鋳
物砂を浮遊させて流動化しながら加熱処理することによ
り、バインダを除去して再生することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、流動層形式の処理槽は、連続運転しなければな
らないために前後設備を含む全体設備が大規模になり、
少量の再生処理には不適当であるという問題があった。
また、熱風によって処理槽内に浮遊する鋳物砂の一部が
外部に排出されてしまうため、再生処理における分留り
が悪く、粉塵公害を発生させるという問題もあった。
ときは、流動層形式の処理槽は、連続運転しなければな
らないために前後設備を含む全体設備が大規模になり、
少量の再生処理には不適当であるという問題があった。
また、熱風によって処理槽内に浮遊する鋳物砂の一部が
外部に排出されてしまうため、再生処理における分留り
が悪く、粉塵公害を発生させるという問題もあった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、密閉蓋付きの処理槽にバーナと仕切板
とを設けることによって、少量のバッチ処理に好適に使
用することができ、しかも、再生処理における分留りを
良好にして粉塵の発生を皆無にすることができる鋳物砂
の再生装置を提供することにある。
術の問題に鑑み、密閉蓋付きの処理槽にバーナと仕切板
とを設けることによって、少量のバッチ処理に好適に使
用することができ、しかも、再生処理における分留りを
良好にして粉塵の発生を皆無にすることができる鋳物砂
の再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、密閉蓋付きの処理槽と、処理槽
を加熱するバーナと、処理槽にエアを送風するブロワと
を備えてなり、処理槽は、上下に仕切る仕切板を内装
し、仕切板は、処理砂の落下孔を有することをその要旨
とする。
めのこの発明の構成は、密閉蓋付きの処理槽と、処理槽
を加熱するバーナと、処理槽にエアを送風するブロワと
を備えてなり、処理槽は、上下に仕切る仕切板を内装
し、仕切板は、処理砂の落下孔を有することをその要旨
とする。
【0007】なお、仕切板には、連通管を上向きに突設
することができる。
することができる。
【0008】また、処理槽は、仕切板の下方に受板を配
設してもよく、仕切板、受板の間に分別板を配設しても
よい。
設してもよく、仕切板、受板の間に分別板を配設しても
よい。
【0009】一方、バーナには、導炎カバーを付設する
ことができ、仕切板は、導炎カバーを介してV字状に連
結することができる。
ことができ、仕切板は、導炎カバーを介してV字状に連
結することができる。
【0010】また、処理槽は、仕切板の上方の内面に保
護材を設けてもよい。
護材を設けてもよい。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、処理槽は、上
下に仕切る仕切板を内装し、バーナとブロワとを組み合
わせて構成するから、バーナを介して使用済の鋳物砂を
加熱することによりバインダを炭化させ、その後直ちに
ブロワを介して十分なエアを供給することにより、炭化
したバインダを燃焼させて鋳物砂を細粒化して崩落さ
せ、仕切板の落下孔を介し、処理砂として落下させるこ
とができる。落下した処理砂は、バインダをさらに完全
に燃焼させて除去することにより、未使用時と同様に再
生することができる。
下に仕切る仕切板を内装し、バーナとブロワとを組み合
わせて構成するから、バーナを介して使用済の鋳物砂を
加熱することによりバインダを炭化させ、その後直ちに
ブロワを介して十分なエアを供給することにより、炭化
したバインダを燃焼させて鋳物砂を細粒化して崩落さ
せ、仕切板の落下孔を介し、処理砂として落下させるこ
とができる。落下した処理砂は、バインダをさらに完全
に燃焼させて除去することにより、未使用時と同様に再
生することができる。
【0012】仕切板に連通管を突設するときは、連通管
は、バーナからの熱風を仕切板の上方に放出し、仕切板
上の鋳物砂を効率よく加熱処理することができる。な
お、連通管は、処理槽に投入する鋳物砂が連通管を介し
て下方に落下しないように、上端に開閉ダンパを設けて
もよい。
は、バーナからの熱風を仕切板の上方に放出し、仕切板
上の鋳物砂を効率よく加熱処理することができる。な
お、連通管は、処理槽に投入する鋳物砂が連通管を介し
て下方に落下しないように、上端に開閉ダンパを設けて
もよい。
【0013】仕切板の下方に受板を設けるときは、受板
は、仕切板から落下する処理砂の滞留時間を長くし、バ
インダの燃焼除去を一層確実にする。
は、仕切板から落下する処理砂の滞留時間を長くし、バ
インダの燃焼除去を一層確実にする。
【0014】処理槽に分別板を設けるときは、分別板
は、十分に細粒化しない処理砂の落下を防止し、再生す
る処理砂の粒度を均一にすることができる。
は、十分に細粒化しない処理砂の落下を防止し、再生す
る処理砂の粒度を均一にすることができる。
【0015】バーナに導炎カバーを設ければ、導炎カバ
ーは、バーナの燃焼炎を安定化し、バーナからの熱風を
処理槽内に均一に分散させ、処理槽内の鋳物砂を一層均
一に加熱処理することができる。
ーは、バーナの燃焼炎を安定化し、バーナからの熱風を
処理槽内に均一に分散させ、処理槽内の鋳物砂を一層均
一に加熱処理することができる。
【0016】導炎カバーを介して仕切板をV字状に連結
すれば、仕切板は、鋳物砂が崩落して処理砂として落下
するとき、処理砂の落下位置を確実にコントロールし、
その後の排出処理を円滑にすることができる。
すれば、仕切板は、鋳物砂が崩落して処理砂として落下
するとき、処理砂の落下位置を確実にコントロールし、
その後の排出処理を円滑にすることができる。
【0017】処理槽の内面に保護材を設ければ、保護材
は、処理槽に鋳物砂を投入するときに処理槽の内面を保
護し、その破損を防ぐことができる。
は、処理槽に鋳物砂を投入するときに処理槽の内面を保
護し、その破損を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
形態を説明する。
【0019】鋳物砂の再生装置は、処理槽10と、バー
ナ21、ブロワ22とを主要部材としてなる(図1、図
2)。
ナ21、ブロワ22とを主要部材としてなる(図1、図
2)。
【0020】処理槽10は、内側の断熱材10a、10
a…、外側の外装材10b、10b…によって構成する
断熱構造の箱体であり、上部開放に形成されている。処
理槽10の一方の側面下部には、排出口10cが形成さ
れ、排出口10cには、シャッタ10dが上下に開閉可
能に付設されている。処理槽10の上面には、ヒンジ1
1aを介して密閉蓋11が開閉自在に付設されており、
他の側面上部には、煙突12が付設されている。なお、
密閉蓋11は、処理槽10と同様に、内側の断熱材11
b、外側の外装材11cから構成されている。また、煙
突12の下方には、取付口10e、送風口10fを介
し、バーナ21、ブロワ22が装着されている。ただ
し、バーナ21には、半円筒状の導炎カバー16が付設
されており、導炎カバー16には、多数の分別孔16
a、16a…が形成されている。
a…、外側の外装材10b、10b…によって構成する
断熱構造の箱体であり、上部開放に形成されている。処
理槽10の一方の側面下部には、排出口10cが形成さ
れ、排出口10cには、シャッタ10dが上下に開閉可
能に付設されている。処理槽10の上面には、ヒンジ1
1aを介して密閉蓋11が開閉自在に付設されており、
他の側面上部には、煙突12が付設されている。なお、
密閉蓋11は、処理槽10と同様に、内側の断熱材11
b、外側の外装材11cから構成されている。また、煙
突12の下方には、取付口10e、送風口10fを介
し、バーナ21、ブロワ22が装着されている。ただ
し、バーナ21には、半円筒状の導炎カバー16が付設
されており、導炎カバー16には、多数の分別孔16
a、16a…が形成されている。
【0021】処理槽10は、排出口10c側の側面と反
対側の側面との間に各一対の仕切板13、13、分別板
14、14がV字状に相対向して上下に内装されてい
る。なお、仕切板13、13、分別板14、14の下端
は、導炎カバー16を介して連結されている。
対側の側面との間に各一対の仕切板13、13、分別板
14、14がV字状に相対向して上下に内装されてい
る。なお、仕切板13、13、分別板14、14の下端
は、導炎カバー16を介して連結されている。
【0022】各仕切板13には、多数の処理砂の落下孔
13b、13b…が形成されており(図2、図3)、多
数の上向きの連通管13c、13c…が突設されてい
る。各連通管13cは、仕切板13の上下に開口してお
り、各連通管13cの上端には、開閉ダンパ13c1 が
開閉自在に取り付けられている。なお、落下孔13b、
13b…は、それぞれ連通管13cより小径に形成され
ている。分別板14、14には、仕切板13、13の落
下孔13b、13b…より小径の分別孔14a、14a
…が形成されている。
13b、13b…が形成されており(図2、図3)、多
数の上向きの連通管13c、13c…が突設されてい
る。各連通管13cは、仕切板13の上下に開口してお
り、各連通管13cの上端には、開閉ダンパ13c1 が
開閉自在に取り付けられている。なお、落下孔13b、
13b…は、それぞれ連通管13cより小径に形成され
ている。分別板14、14には、仕切板13、13の落
下孔13b、13b…より小径の分別孔14a、14a
…が形成されている。
【0023】処理槽10は、仕切板13、13、分別板
14、14の下方に一対の受板15、15が段違いに配
設されている(図1、図2)。すなわち、分別板14、
14は、仕切板13、13、受板15、15の間に配設
されている。上側の受板15は、排出口10c側の側面
の中途部から斜め下向きに突設され、下側の受板15
は、反対側の側面の中途部から斜め下向きに突設されて
おり、両者は、導炎カバー16の下方において、それぞ
れの先端部が上下に交差している。また、排出口10c
の下側の斜面には、下側の受板15の下方にまで延長す
る誘導板10c1が斜め上向きに付設されている。
14、14の下方に一対の受板15、15が段違いに配
設されている(図1、図2)。すなわち、分別板14、
14は、仕切板13、13、受板15、15の間に配設
されている。上側の受板15は、排出口10c側の側面
の中途部から斜め下向きに突設され、下側の受板15
は、反対側の側面の中途部から斜め下向きに突設されて
おり、両者は、導炎カバー16の下方において、それぞ
れの先端部が上下に交差している。また、排出口10c
の下側の斜面には、下側の受板15の下方にまで延長す
る誘導板10c1が斜め上向きに付設されている。
【0024】処理槽10は、仕切板13、13より上方
の内面に保護材17、17…が装着されている。なお、
処理槽10には、仕切板13、13より上方に温度セン
サ31、31が装着されており、制御ボックス32が付
設されている。
の内面に保護材17、17…が装着されている。なお、
処理槽10には、仕切板13、13より上方に温度セン
サ31、31が装着されており、制御ボックス32が付
設されている。
【0025】いま、処理槽10の上部から仕切板13、
13上に所定量の使用済の鋳物砂S1 を投入し(図2、
図4)、密閉蓋11を閉じてバーナ21を点火すると、
バーナ21からの熱風は、導炎カバー16を介して分散
し、仕切板13、13を加熱するとともに、連通管13
c、13c…、落下孔13b、13b…を介して仕切板
13、13の上方に放出され、鋳物砂S1 を均一に加熱
することができる。なお、ここでいう使用済の鋳物砂S
1 は、中子砂であってもよく、バインダを介して塊状に
固化し、落下孔13b、13b…より粒度が十分に大き
い。また、このときのブロワ22は停止させ、排出口1
0cは、シャッタ10dを介して閉じておく。さらに、
バーナ21は、図示しない燃焼用のブロワを介して必要
最少限の燃焼エアを取り入れ、余剰酸素量が最少の熱風
を処理槽10内に送風するものとする。なお、バーナ2
1は、温度センサ31、31、制御ボックス32内の図
示しない制御回路を介し、火力を調整するものとする。
13上に所定量の使用済の鋳物砂S1 を投入し(図2、
図4)、密閉蓋11を閉じてバーナ21を点火すると、
バーナ21からの熱風は、導炎カバー16を介して分散
し、仕切板13、13を加熱するとともに、連通管13
c、13c…、落下孔13b、13b…を介して仕切板
13、13の上方に放出され、鋳物砂S1 を均一に加熱
することができる。なお、ここでいう使用済の鋳物砂S
1 は、中子砂であってもよく、バインダを介して塊状に
固化し、落下孔13b、13b…より粒度が十分に大き
い。また、このときのブロワ22は停止させ、排出口1
0cは、シャッタ10dを介して閉じておく。さらに、
バーナ21は、図示しない燃焼用のブロワを介して必要
最少限の燃焼エアを取り入れ、余剰酸素量が最少の熱風
を処理槽10内に送風するものとする。なお、バーナ2
1は、温度センサ31、31、制御ボックス32内の図
示しない制御回路を介し、火力を調整するものとする。
【0026】そこで、仕切板13、13上の鋳物砂S1
は、バーナ21によって加熱され、付着しているバイン
ダを燃焼させることなく炭化処理することができる。処
理槽10内は、全体が高温に加熱され、しかも、酸素量
が最少の状態にあるからである。
は、バーナ21によって加熱され、付着しているバイン
ダを燃焼させることなく炭化処理することができる。処
理槽10内は、全体が高温に加熱され、しかも、酸素量
が最少の状態にあるからである。
【0027】このようにして、処理槽10内の鋳物砂S
1 を所定温度に加熱し、バインダを炭化処理すると、バ
ーナ21を停止させて直ちにブロワ22を運転し、送風
口10fを介して外部から十分なエアを処理槽10内に
送風する。これにより、仕切板13、13上の鋳物砂S
1 は、炭化したバインダが燃焼することにより細粒化し
て崩落し、処理砂S1aとして、仕切板13、13の落下
孔13b、13b…、分別板14、14、導炎カバー1
6の分別孔14a、14a…、16a、16a…を介し
て受板15、15上に落下して堆積する。
1 を所定温度に加熱し、バインダを炭化処理すると、バ
ーナ21を停止させて直ちにブロワ22を運転し、送風
口10fを介して外部から十分なエアを処理槽10内に
送風する。これにより、仕切板13、13上の鋳物砂S
1 は、炭化したバインダが燃焼することにより細粒化し
て崩落し、処理砂S1aとして、仕切板13、13の落下
孔13b、13b…、分別板14、14、導炎カバー1
6の分別孔14a、14a…、16a、16a…を介し
て受板15、15上に落下して堆積する。
【0028】受板15、15上に堆積する細粒状の処理
砂S1aは、ブロワ22からのエアに十分接触することに
より、表面に付着する未燃焼のバインダを完全に燃焼さ
せるとともに、受板15、15に沿って自然流下し、誘
導板10c1 を介して排出口10cの近傍に蓄積され
る。なお、ブロワ22は、細粒化した処理砂S1aが極端
に浮遊することなく、確実に落下する程度の風速に設定
されている。
砂S1aは、ブロワ22からのエアに十分接触することに
より、表面に付着する未燃焼のバインダを完全に燃焼さ
せるとともに、受板15、15に沿って自然流下し、誘
導板10c1 を介して排出口10cの近傍に蓄積され
る。なお、ブロワ22は、細粒化した処理砂S1aが極端
に浮遊することなく、確実に落下する程度の風速に設定
されている。
【0029】受板15、15は、堆積する処理砂S1a
が、バインダが完全に燃焼して除去されるとともに順次
崩れて下方に流下するような傾斜角度に設けられてい
る。すなわち、受板15、15は、ブロワ22からのエ
アと処理砂S1aとの接触時間を長くし、バインダが完全
に除去された処理砂S1aのみを誘導板10c1 上に落下
させ、排出口10c側に堆積させることができる。
が、バインダが完全に燃焼して除去されるとともに順次
崩れて下方に流下するような傾斜角度に設けられてい
る。すなわち、受板15、15は、ブロワ22からのエ
アと処理砂S1aとの接触時間を長くし、バインダが完全
に除去された処理砂S1aのみを誘導板10c1 上に落下
させ、排出口10c側に堆積させることができる。
【0030】一方、分別板14、14は、落下孔13
b、13b…を介して落下する十分に細粒化しない処理
砂S1bが、分別孔14a、14a…を介して受板15、
15上に落下することを防止し、完全に細粒化した処理
砂S1aのみを分別して受板15、15上に落下させる。
また、導炎カバー16も、分別孔16a、16a…を介
し、分別板14、14と同様に、完全に細粒化した処理
砂S1aのみを分別して落下させる。なお、このようにし
て分別板14、14上に残る処理砂S1bは、一般に、バ
ーナ21による鋳物砂S1 の加熱処理中において、温度
歪によって鋳物砂S1 が小片状に砕かれて発生する。し
かしながら、このときの処理砂S1bは、十分な高温域に
あるため、速やかにバインダの炭化処理が進行し、その
後、ブロワ22からのエアに接触することにより簡単に
細粒化し、処理砂S1aとして受板15、15上に落下さ
せることができる。
b、13b…を介して落下する十分に細粒化しない処理
砂S1bが、分別孔14a、14a…を介して受板15、
15上に落下することを防止し、完全に細粒化した処理
砂S1aのみを分別して受板15、15上に落下させる。
また、導炎カバー16も、分別孔16a、16a…を介
し、分別板14、14と同様に、完全に細粒化した処理
砂S1aのみを分別して落下させる。なお、このようにし
て分別板14、14上に残る処理砂S1bは、一般に、バ
ーナ21による鋳物砂S1 の加熱処理中において、温度
歪によって鋳物砂S1 が小片状に砕かれて発生する。し
かしながら、このときの処理砂S1bは、十分な高温域に
あるため、速やかにバインダの炭化処理が進行し、その
後、ブロワ22からのエアに接触することにより簡単に
細粒化し、処理砂S1aとして受板15、15上に落下さ
せることができる。
【0031】このようにして、仕切板13、13上に投
入した鋳物砂S1 の全量が処理砂S1aとして受板15、
15上に落下し、排出口10c側に堆積したら、ブロワ
22を停止し、シャッタ10dを開放して外部に排出
し、鋳物砂として再利用することができる。
入した鋳物砂S1 の全量が処理砂S1aとして受板15、
15上に落下し、排出口10c側に堆積したら、ブロワ
22を停止し、シャッタ10dを開放して外部に排出
し、鋳物砂として再利用することができる。
【0032】以上の説明において、処理槽10に付設す
るブロワ22は、バーナ21と一体に設けてもよい。ま
た、密閉蓋11は、処理槽10の上面に代えて、側面に
設けてもよい。
るブロワ22は、バーナ21と一体に設けてもよい。ま
た、密閉蓋11は、処理槽10の上面に代えて、側面に
設けてもよい。
【0033】
【他の実施の形態】連通管13c、13c…は、それぞ
れに開閉ダンパ13c1 を付設するに代えて、外周に多
数の細孔13c2 、13c2 …を形成するとともに(図
5)、上端を閉鎖してもよい。各連通管13cは、細孔
13c2 、13c2 …を介し、バーナ21からの熱風や
ブロワ22からのエアを仕切板13、13の上方に横向
きに放出することにより、仕切板13、13上の鋳物砂
S1 を速やかに加熱し、速やかに細粒化することができ
る。
れに開閉ダンパ13c1 を付設するに代えて、外周に多
数の細孔13c2 、13c2 …を形成するとともに(図
5)、上端を閉鎖してもよい。各連通管13cは、細孔
13c2 、13c2 …を介し、バーナ21からの熱風や
ブロワ22からのエアを仕切板13、13の上方に横向
きに放出することにより、仕切板13、13上の鋳物砂
S1 を速やかに加熱し、速やかに細粒化することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バーナとブロワとを備える密閉蓋付きの処理槽と、
処理槽を上下に仕切る仕切板とを設けることによって、
処理槽は、仕切板上に投入する鋳物砂を加熱してバイン
ダを炭化処理し、ブロワを介してエアを導入することに
よりバインダを完全に燃焼させて鋳物砂を細粒化し、再
生することができるから、少量のバッチ処理に好適に使
用することができる上、密閉された処理槽内においてす
べての処理がなされるから、再生処理による分留りを良
好にして粉塵の発生を皆無にすることができるという優
れた効果がある。
ば、バーナとブロワとを備える密閉蓋付きの処理槽と、
処理槽を上下に仕切る仕切板とを設けることによって、
処理槽は、仕切板上に投入する鋳物砂を加熱してバイン
ダを炭化処理し、ブロワを介してエアを導入することに
よりバインダを完全に燃焼させて鋳物砂を細粒化し、再
生することができるから、少量のバッチ処理に好適に使
用することができる上、密閉された処理槽内においてす
べての処理がなされるから、再生処理による分留りを良
好にして粉塵の発生を皆無にすることができるという優
れた効果がある。
【図1】 全体縦断面説明図
【図2】 全体構成斜視説明図
【図3】 図2の要部拡大斜視図
【図4】 使用状態説明図
【図5】 他の実施の形態を示す図3相当図
S1a、S1b…処理砂 10…処理槽 11…密閉蓋 13…仕切板 13b…落下孔 13c…連通管 14…分別板 15…受板 16…導炎カバー 17…保護材 21…バーナ 22…ブロワ
Claims (7)
- 【請求項1】 密閉蓋付きの処理槽と、該処理槽を加熱
するバーナと、前記処理槽にエアを送風するブロワとを
備えてなり、前記処理槽は、上下に仕切る仕切板を内装
し、該仕切板は、処理砂の落下孔を有することを特徴と
する鋳物砂の再生装置。 - 【請求項2】 前記仕切板には、連通管を上向きに突設
することを特徴とする請求項1記載の鋳物砂の再生装
置。 - 【請求項3】 前記処理槽は、前記仕切板の下方に受板
を配設することを特徴とする請求項1または請求項2記
載の鋳物砂の再生装置。 - 【請求項4】 前記処理槽は、前記仕切板、受板の間に
分別板を配設することを特徴とする請求項3記載の鋳物
砂の再生装置。 - 【請求項5】 前記バーナには、導炎カバーを付設する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
載の鋳物砂の再生装置。 - 【請求項6】 前記仕切板は、前記導炎カバーを介して
V字状に連結することを特徴とする請求項5記載の鋳物
砂の再生装置。 - 【請求項7】 前記処理槽は、前記仕切板の上方の内面
に保護材を備えることを特徴とする請求項1ないし請求
項6のいずれか記載の鋳物砂の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20821096A JPH1052734A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 鋳物砂の再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20821096A JPH1052734A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 鋳物砂の再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052734A true JPH1052734A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16552502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20821096A Pending JPH1052734A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 鋳物砂の再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1052734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100372629C (zh) * | 2003-06-24 | 2008-03-05 | 北京仁创制造技术研究院 | 有机粘结剂铸造砂再生装置 |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP20821096A patent/JPH1052734A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100372629C (zh) * | 2003-06-24 | 2008-03-05 | 北京仁创制造技术研究院 | 有机粘结剂铸造砂再生装置 |
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