JPH1052730A - トラス弦材の端部角度付け加工機 - Google Patents
トラス弦材の端部角度付け加工機Info
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- JPH1052730A JPH1052730A JP21245696A JP21245696A JPH1052730A JP H1052730 A JPH1052730 A JP H1052730A JP 21245696 A JP21245696 A JP 21245696A JP 21245696 A JP21245696 A JP 21245696A JP H1052730 A JPH1052730 A JP H1052730A
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- die
- truss chord
- truss
- angle
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業者の負担が少なく、安全で作業性および
生産性を向上させるとともに、精度の高いベント角を得
る。 【解決手段】 ダイス取付部材38にトラス弦材2の接
続端部5を挟持する固定ダイス72と可動ダイス73を
設ける、また、ダイス取付部材38は、軸40を一体に
備え、この軸40は回転可能なテーブル34上に設けた
軸受によって回動自在に軸支されている。可動ダイス7
3は駆動装置74によって昇降され、加工時に接続端部
5を固定ダイス72に押し付ける。シリンダ、駆動モー
タ等の駆動装置によってダイス取付部材38を垂直面内
においてベント角βに相当する角度だけ回動させ、接続
端部5を折り曲げることによりベント角βを付与する。
生産性を向上させるとともに、精度の高いベント角を得
る。 【解決手段】 ダイス取付部材38にトラス弦材2の接
続端部5を挟持する固定ダイス72と可動ダイス73を
設ける、また、ダイス取付部材38は、軸40を一体に
備え、この軸40は回転可能なテーブル34上に設けた
軸受によって回動自在に軸支されている。可動ダイス7
3は駆動装置74によって昇降され、加工時に接続端部
5を固定ダイス72に押し付ける。シリンダ、駆動モー
タ等の駆動装置によってダイス取付部材38を垂直面内
においてベント角βに相当する角度だけ回動させ、接続
端部5を折り曲げることによりベント角βを付与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒型ハブを用いた
トラスベース構造体の構造材として用いられるトラス弦
材の端部角度付け加工機に関するものである。
トラスベース構造体の構造材として用いられるトラス弦
材の端部角度付け加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組立式の立体トラス構造物としては、ド
ーム型、モスク型、ピラミッド型、フラットストラクチ
ャ型並びにバレルヴォールト型等の種々の形状のものが
ある。このようなトラス構造物は、組立において溶接に
よる接合を必要としないため組立作業が簡単で、高い継
手効率が得られ、スマートで高い採光性と広い無柱空間
が得られるなどの優れた特徴を有していることから、野
外コンサートホール、ガソリンスタンド、プール、展示
場等のドーム状屋根、植物園用ドーム、寺院モスク型ド
ーム等に広く採用されている。トラス構造物のジョイン
ト方式を大別すると、 ボールジョイント方式 円筒状や三角筒状等の筒型ジョイント方式 の2方式がある。このうち、後者の筒型ジョイント方式
は、筒型ジョイント(ハブ)と、押し潰しによって形成
された接続端部をその両端に有するトラス弦材とを使用
するものである(例:米国特許第2,931,467
号、実開平2−98121号公報、特開平7−1026
33号公報等)。
ーム型、モスク型、ピラミッド型、フラットストラクチ
ャ型並びにバレルヴォールト型等の種々の形状のものが
ある。このようなトラス構造物は、組立において溶接に
よる接合を必要としないため組立作業が簡単で、高い継
手効率が得られ、スマートで高い採光性と広い無柱空間
が得られるなどの優れた特徴を有していることから、野
外コンサートホール、ガソリンスタンド、プール、展示
場等のドーム状屋根、植物園用ドーム、寺院モスク型ド
ーム等に広く採用されている。トラス構造物のジョイン
ト方式を大別すると、 ボールジョイント方式 円筒状や三角筒状等の筒型ジョイント方式 の2方式がある。このうち、後者の筒型ジョイント方式
は、筒型ジョイント(ハブ)と、押し潰しによって形成
された接続端部をその両端に有するトラス弦材とを使用
するものである(例:米国特許第2,931,467
号、実開平2−98121号公報、特開平7−1026
33号公報等)。
【0003】図9(A),(B)は筒型ジョイント方式
を採用した従来の半球状ドーム型トラスベース構造体の
一例を示す平面図および正面図、図10はトラス格点を
形成する組立式トラス用ハブ組立体の分解斜視図、図1
1(A),(B)、(C)、(D)はそれぞれトラス弦
材の正面図、平面図、側面図および接続端部の拡大図で
ある。これらの図において、1はシングルレイヤー状に
形成されたドーム型のトラス構造物におけるトラスベー
ス構造体で、多数のトラス弦材2と、これらのトラス弦
材2を接続する円筒状ハブ3とで構成されている。
を採用した従来の半球状ドーム型トラスベース構造体の
一例を示す平面図および正面図、図10はトラス格点を
形成する組立式トラス用ハブ組立体の分解斜視図、図1
1(A),(B)、(C)、(D)はそれぞれトラス弦
材の正面図、平面図、側面図および接続端部の拡大図で
ある。これらの図において、1はシングルレイヤー状に
形成されたドーム型のトラス構造物におけるトラスベー
ス構造体で、多数のトラス弦材2と、これらのトラス弦
材2を接続する円筒状ハブ3とで構成されている。
【0004】トラス弦材2は、通常アルミニウム合金
(例:JIS A6063−T6材)等の押出型材製の
パイプからなり、その両端部をプレス加工等により押し
潰すことにより円筒状ハブ3との接続端部5とテーパ部
2Aを形成し、さらに接続端部5の両面に複数個の凸部
と凹部とからなる凹凸部(ディンプル)4を設けてい
る。なお、トラス弦材2の大きさとしては、構造体によ
って異なるが、パイプ径25〜250mmφ、パイプ肉
厚1〜10mm、パイプ長さ1〜10m程度とされる。
(例:JIS A6063−T6材)等の押出型材製の
パイプからなり、その両端部をプレス加工等により押し
潰すことにより円筒状ハブ3との接続端部5とテーパ部
2Aを形成し、さらに接続端部5の両面に複数個の凸部
と凹部とからなる凹凸部(ディンプル)4を設けてい
る。なお、トラス弦材2の大きさとしては、構造体によ
って異なるが、パイプ径25〜250mmφ、パイプ肉
厚1〜10mm、パイプ長さ1〜10m程度とされる。
【0005】円筒状ハブ(以下、単にハブともいう)3
は、同じくアルミニウム合金(例:JIS A6061
−T6材等)製の押出型材、鍛造品等によって円筒体に
形成され、中心にボルト挿通孔6を有している。また、
ハブ3は、ドーム型トラスベース構造体1の場合、外周
面に放射状に形成され溝壁面に凹凸嵌合部7を有する6
個の連結溝(スロット)8を備え、この連結溝8に前記
トラス弦材2の接続端部5を軸線方向から圧入して前記
ディンプル4と凹凸嵌合部7を互いに嵌合させることに
よりトラス格点を形成している。なお、ピラミッド型の
場合には、9個の連結溝を形成した三角筒状ハブが、ま
たバレルヴォールト型とフラットストラクチャー型の場
合には8個の連結溝を形成した円筒状ハブが用いられ
る。
は、同じくアルミニウム合金(例:JIS A6061
−T6材等)製の押出型材、鍛造品等によって円筒体に
形成され、中心にボルト挿通孔6を有している。また、
ハブ3は、ドーム型トラスベース構造体1の場合、外周
面に放射状に形成され溝壁面に凹凸嵌合部7を有する6
個の連結溝(スロット)8を備え、この連結溝8に前記
トラス弦材2の接続端部5を軸線方向から圧入して前記
ディンプル4と凹凸嵌合部7を互いに嵌合させることに
よりトラス格点を形成している。なお、ピラミッド型の
場合には、9個の連結溝を形成した三角筒状ハブが、ま
たバレルヴォールト型とフラットストラクチャー型の場
合には8個の連結溝を形成した円筒状ハブが用いられ
る。
【0006】ボルト挿通孔6にはボルト9が挿通され、
その上下の突出端部にワッシャ10および保持板11が
嵌装され、ナット12の締結によって保持板11をハブ
3の上下面に押し付けることで、接続端部5が連結溝8
から抜けるのを防止している。また、このボルト9と保
持板11は、図示しないルーフパネル部材をハブ3上に
取り付けるためにも利用される。そして、このトラス格
点をトラス弦材2で連結することによりドーム型トラス
ベース構造体1が構築され、さらにその上に屋根部材を
取り付けると組立式ドーム型トラス構造物が完成する。
この種のトラスベース構造体の大きさは、設計条件によ
って適宜なものであるが、従来は直径5m〜50m程度
のものである。
その上下の突出端部にワッシャ10および保持板11が
嵌装され、ナット12の締結によって保持板11をハブ
3の上下面に押し付けることで、接続端部5が連結溝8
から抜けるのを防止している。また、このボルト9と保
持板11は、図示しないルーフパネル部材をハブ3上に
取り付けるためにも利用される。そして、このトラス格
点をトラス弦材2で連結することによりドーム型トラス
ベース構造体1が構築され、さらにその上に屋根部材を
取り付けると組立式ドーム型トラス構造物が完成する。
この種のトラスベース構造体の大きさは、設計条件によ
って適宜なものであるが、従来は直径5m〜50m程度
のものである。
【0007】このようなドーム型トラスベース構造体1
においては、トラス弦材2の端部にディンプル4を有す
る接続端部5を設けているので、連結部材の部品点数が
削減できるとともに、立体曲面構造の構造物を構築する
場合には、そのトラス弦材の取付位置に応じてハブ3の
連結溝8間の割り角度θ以外に接続端部5に3つの角度
付け(コイン角α、ベント角β、ツイスト角γ)をする
ことによってトラス弦材2自体で球面度を出すことがで
きる。また、ハブ3の軸線方向(面外方向)の負荷に対
しては耐力が高く、設計上はシングルレイヤー(一層)
のトラスでよいのでドーム型トラスベース構造体を簡略
化することができる。なお、半球状ドームに分類される
モスク型ドームにおいても同様なことがいえる。
においては、トラス弦材2の端部にディンプル4を有す
る接続端部5を設けているので、連結部材の部品点数が
削減できるとともに、立体曲面構造の構造物を構築する
場合には、そのトラス弦材の取付位置に応じてハブ3の
連結溝8間の割り角度θ以外に接続端部5に3つの角度
付け(コイン角α、ベント角β、ツイスト角γ)をする
ことによってトラス弦材2自体で球面度を出すことがで
きる。また、ハブ3の軸線方向(面外方向)の負荷に対
しては耐力が高く、設計上はシングルレイヤー(一層)
のトラスでよいのでドーム型トラスベース構造体を簡略
化することができる。なお、半球状ドームに分類される
モスク型ドームにおいても同様なことがいえる。
【0008】ここで、コイン角αは接続端部5の切断角
度、ベント角βはトラス弦材2の軸線と接続端部5の軸
線とのなす角度、ツイスト角γはトラス弦材2を介して
隣合い高さおよびハブ軸方向の極率中心位置が異なるハ
ブ間の連結溝を連結するトラス弦材2の両端に設けられ
ている接続端部のなす角度である(図11参照)。な
お、ピラミッド型、フラットストラクチャ型並びにバレ
ルヴォールト型等のトラスベース構造体を構築する場合
には、ベント角βおよびツイスト角γの角度付けは多く
は不要である。
度、ベント角βはトラス弦材2の軸線と接続端部5の軸
線とのなす角度、ツイスト角γはトラス弦材2を介して
隣合い高さおよびハブ軸方向の極率中心位置が異なるハ
ブ間の連結溝を連結するトラス弦材2の両端に設けられ
ている接続端部のなす角度である(図11参照)。な
お、ピラミッド型、フラットストラクチャ型並びにバレ
ルヴォールト型等のトラスベース構造体を構築する場合
には、ベント角βおよびツイスト角γの角度付けは多く
は不要である。
【0009】このようなトラス弦材2を製作するには、
トラス弦材となるパイプを用意して所要長さに切断した
後、プレス加工によって両端部を順次押し潰して偏平な
端部にする。次に、ディンプル加工によって各端部にデ
ィンプルを形成して接続端部とする。または、ディンプ
ル加工のみによってディンプルを有する接続端部を形成
する。この接続端部の成形において、ダイスをコイン角
αに相当する角度だけ水平面内において回転させておく
と、接続端部にコイン角αを付与することができる。ま
た、一方の端部にディンプルを形成した後、パイプをツ
イスト角γに相当する角度だけ動かして他方の端部にデ
ィンプルを形成すると、2つの接続端部にツイスト角γ
を付与することができる。この後、接続端部を基部から
折り曲げてベント角βを付与し、例えば取付位置に応じ
て0°〜35°の角度付けを行い、もって図11に示す
ようなトラス弦材2が製作される。ベント角βの角度付
けは、2つの挾持部材によって接続端部を挟持し、この
挾持部材をプレス機によって押圧して接続端部を曲げる
ことにより行なっている。
トラス弦材となるパイプを用意して所要長さに切断した
後、プレス加工によって両端部を順次押し潰して偏平な
端部にする。次に、ディンプル加工によって各端部にデ
ィンプルを形成して接続端部とする。または、ディンプ
ル加工のみによってディンプルを有する接続端部を形成
する。この接続端部の成形において、ダイスをコイン角
αに相当する角度だけ水平面内において回転させておく
と、接続端部にコイン角αを付与することができる。ま
た、一方の端部にディンプルを形成した後、パイプをツ
イスト角γに相当する角度だけ動かして他方の端部にデ
ィンプルを形成すると、2つの接続端部にツイスト角γ
を付与することができる。この後、接続端部を基部から
折り曲げてベント角βを付与し、例えば取付位置に応じ
て0°〜35°の角度付けを行い、もって図11に示す
ようなトラス弦材2が製作される。ベント角βの角度付
けは、2つの挾持部材によって接続端部を挟持し、この
挾持部材をプレス機によって押圧して接続端部を曲げる
ことにより行なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した通りドーム型
トラスベース構造体に用いられる従来のトラス弦材2に
おけるベント角βの角度付け作業は、接続端部を2つの
挾持部材で挟んでこれらをボルトにより一体的に結合し
た後、挾持部材をプレス機によって押圧して接続端部を
曲げていた。そのため、作業者がその都度2つの挾持部
材を接続端部に取付けたり、取り外したりする必要があ
る。したがって、挾持部材を接続端部に取り付けたり、
取り外したりする作業が面倒で、時間がかかり、生産性
が低いという問題があった。また、プレス機を用いてい
るため、安全性に十分注意を払う必要があった。
トラスベース構造体に用いられる従来のトラス弦材2に
おけるベント角βの角度付け作業は、接続端部を2つの
挾持部材で挟んでこれらをボルトにより一体的に結合し
た後、挾持部材をプレス機によって押圧して接続端部を
曲げていた。そのため、作業者がその都度2つの挾持部
材を接続端部に取付けたり、取り外したりする必要があ
る。したがって、挾持部材を接続端部に取り付けたり、
取り外したりする作業が面倒で、時間がかかり、生産性
が低いという問題があった。また、プレス機を用いてい
るため、安全性に十分注意を払う必要があった。
【0011】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、作業
者の負担が少なく、安全で作業性および生産性を向上さ
せるとともに、精度の高いベント角を得ることができる
ようにしたトラス弦材の端部角度付け加工機を提供する
ことにある。
ためになされたもので、その目的とするところは、作業
者の負担が少なく、安全で作業性および生産性を向上さ
せるとともに、精度の高いベント角を得ることができる
ようにしたトラス弦材の端部角度付け加工機を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、両面にディンプルが形成された接続端部を
両端に有するトラス弦材の端部角度付け加工機であっ
て、水平面内において回動自在なテーブルと、このテー
ブル上に設けられ垂直面内において回動自在なダイス取
付部材と、このダイス取付部材に設けられ前記接続端部
を挟持する固定ダイスおよび可動ダイスと、この可動ダ
イスを固定ダイスに対して接近離間させるダイス用駆動
装置と、前記ダイス取付部材を回動させる駆動装置と、
トラス弦材の前端および/または後端を保持する手段と
を備えたことを特徴とする。また、本発明は、ダイス取
付部材の回動角度を設定する角度設定部材を備えたこと
を特徴とする。また、本発明は、ダイス取付部材の回転
軸の回動角度を検出し、駆動モータを停止させるスイッ
チを備えたことを特徴とする。また、本発明において、
ダイス取付部材の駆動装置は、シリンダ本体とピストン
ロッドとからなるシリンダからなり、前記ピストンロッ
ドをダイス取付部材の軸にアームを介して連結したこと
を特徴とする。また、本発明において、ダイス取付部材
の駆動装置は、駆動モータからなり、この駆動モータの
回転をカム機構によってダイス取付部材の軸に伝達する
ことを特徴とする。さらに、本発明において、ダイス取
付部材の駆動装置は、駆動モータからなり、この駆動モ
ータの回転を歯車伝達機構によってダイス取付部材の軸
に伝達することを特徴とする。
に本発明は、両面にディンプルが形成された接続端部を
両端に有するトラス弦材の端部角度付け加工機であっ
て、水平面内において回動自在なテーブルと、このテー
ブル上に設けられ垂直面内において回動自在なダイス取
付部材と、このダイス取付部材に設けられ前記接続端部
を挟持する固定ダイスおよび可動ダイスと、この可動ダ
イスを固定ダイスに対して接近離間させるダイス用駆動
装置と、前記ダイス取付部材を回動させる駆動装置と、
トラス弦材の前端および/または後端を保持する手段と
を備えたことを特徴とする。また、本発明は、ダイス取
付部材の回動角度を設定する角度設定部材を備えたこと
を特徴とする。また、本発明は、ダイス取付部材の回転
軸の回動角度を検出し、駆動モータを停止させるスイッ
チを備えたことを特徴とする。また、本発明において、
ダイス取付部材の駆動装置は、シリンダ本体とピストン
ロッドとからなるシリンダからなり、前記ピストンロッ
ドをダイス取付部材の軸にアームを介して連結したこと
を特徴とする。また、本発明において、ダイス取付部材
の駆動装置は、駆動モータからなり、この駆動モータの
回転をカム機構によってダイス取付部材の軸に伝達する
ことを特徴とする。さらに、本発明において、ダイス取
付部材の駆動装置は、駆動モータからなり、この駆動モ
ータの回転を歯車伝達機構によってダイス取付部材の軸
に伝達することを特徴とする。
【0013】本発明において、可動ダイスはダイス用駆
動装置によって動作し、トラス弦材の接続端部を固定ダ
イスに押し付ける。テーブルは水平面内において回動さ
れることにより接続端部に形成されたコイン角に応じて
それを挟持するダイスの角度付けを行う。駆動装置によ
りダイス取付部材を垂直面内において回動させると、固
定ダイスと可動ダイスが接続端部を折り曲げベント角を
付与する。駆動装置としては、シリンダ、駆動モータ等
が用いられる。シリンダのピストンロッドは、アームを
介してダイス取付部材の軸に連結される。駆動モータの
回転はカム機構を介してダイス取付部材の軸に伝達され
る。スイッチはリミットスイッチ等からなり、アームが
ベント角に相当する角度だけ回動するとそれを水平方向
の動きに変換されてその水平方向の移動距離に応じて動
作し、駆動モータの駆動を停止させる。
動装置によって動作し、トラス弦材の接続端部を固定ダ
イスに押し付ける。テーブルは水平面内において回動さ
れることにより接続端部に形成されたコイン角に応じて
それを挟持するダイスの角度付けを行う。駆動装置によ
りダイス取付部材を垂直面内において回動させると、固
定ダイスと可動ダイスが接続端部を折り曲げベント角を
付与する。駆動装置としては、シリンダ、駆動モータ等
が用いられる。シリンダのピストンロッドは、アームを
介してダイス取付部材の軸に連結される。駆動モータの
回転はカム機構を介してダイス取付部材の軸に伝達され
る。スイッチはリミットスイッチ等からなり、アームが
ベント角に相当する角度だけ回動するとそれを水平方向
の動きに変換されてその水平方向の移動距離に応じて動
作し、駆動モータの駆動を停止させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るト
ラス弦材の端部角度付け加工機の正面図、図2は同加工
機の平面図、図3は同加工機の要部の背面図、図4は図
2のIV−IV線で破断した拡大断面図、図5は図2の
V−V線断面図、図6は図2のVI−VI線で断面した
テーブルの拡大断面図、図7はパイプ保持手段の側面図
である。なお、従来技術の欄で示した構成部材等につい
ては同一符号をもって示し、その説明を省略する。これ
らの図において、トラス弦材2の端部角度付け加工機3
0は、床上に設置された平面視形状が略正方形の基台3
1と、この基台31の一側に連設された細長いベッド3
2を備えている。
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るト
ラス弦材の端部角度付け加工機の正面図、図2は同加工
機の平面図、図3は同加工機の要部の背面図、図4は図
2のIV−IV線で破断した拡大断面図、図5は図2の
V−V線断面図、図6は図2のVI−VI線で断面した
テーブルの拡大断面図、図7はパイプ保持手段の側面図
である。なお、従来技術の欄で示した構成部材等につい
ては同一符号をもって示し、その説明を省略する。これ
らの図において、トラス弦材2の端部角度付け加工機3
0は、床上に設置された平面視形状が略正方形の基台3
1と、この基台31の一側に連設された細長いベッド3
2を備えている。
【0015】基台31の上面には、固定テーブル33
と、この固定テーブル33上に設けられ駆動モータ35
によって回動されるテーブル34と、このテーブル34
を固定テーブル33に固定する複数個のクランプ装置3
6等が配設されている。
と、この固定テーブル33上に設けられ駆動モータ35
によって回動されるテーブル34と、このテーブル34
を固定テーブル33に固定する複数個のクランプ装置3
6等が配設されている。
【0016】固定テーブル33は、円板状に形成され、
基台31上に固定されている。テーブル34は、図6に
示すように固定テーブル33と略大きさが等しい円板状
で、後方側の一部周面に矩形の取付部34A(図2参
照)が一体に突設されており、この取付部34Aには後
述するダイス取付部材38の軸40を回動させる駆動装
置42と、軸40の回動角度を設定する角度設定部材4
3が配設されている。また、テーブル34は、図6に示
すように固定テーブル33の上面の中央に設けた軸44
によって回転自在に軸支されている。軸44は、固定テ
ーブル33上にボルト45によって固定されており、上
端部外周面にはテーブル34の抜けを阻止するフランジ
44aが一体に突設されている。
基台31上に固定されている。テーブル34は、図6に
示すように固定テーブル33と略大きさが等しい円板状
で、後方側の一部周面に矩形の取付部34A(図2参
照)が一体に突設されており、この取付部34Aには後
述するダイス取付部材38の軸40を回動させる駆動装
置42と、軸40の回動角度を設定する角度設定部材4
3が配設されている。また、テーブル34は、図6に示
すように固定テーブル33の上面の中央に設けた軸44
によって回転自在に軸支されている。軸44は、固定テ
ーブル33上にボルト45によって固定されており、上
端部外周面にはテーブル34の抜けを阻止するフランジ
44aが一体に突設されている。
【0017】さらに、テーブル34の上面には、前記駆
動モータ35が水平取付板46および垂直取付部46A
を介して取付けられている。取付板46は、テーブル3
4の上面の外周部寄りに形成され一端がテーブル34の
外周面に開放する半径方向に長い溝47内に移動調整可
能に配設され、先端部がテーブル34の側方に突出して
いる。駆動モータ35は、取付板46の先端部上面に下
向きに設置され、出力軸48が取付板46に設けた孔4
9より下方に突出している。出力軸48には、駆動ギア
51が嵌合され、キー52によって固定されている。こ
の駆動ギア51は、前記固定テーブル33の外周に設け
たチェーン53と噛み合っている。したがって、トラス
弦材の接続端部に形成されたコイン角に応じてダイス7
2,73を所定位置に設定するため駆動モータ35を駆
動すると、駆動ギア51がチェーン53の周囲を回転
し、これによってテーブル34が軸部材44を中心して
水平面内において回動する。駆動歯車51とチェーン5
3は、垂直取付部46Aを移動調整することにより最適
な噛み合い状態に保持される(図6参照)。
動モータ35が水平取付板46および垂直取付部46A
を介して取付けられている。取付板46は、テーブル3
4の上面の外周部寄りに形成され一端がテーブル34の
外周面に開放する半径方向に長い溝47内に移動調整可
能に配設され、先端部がテーブル34の側方に突出して
いる。駆動モータ35は、取付板46の先端部上面に下
向きに設置され、出力軸48が取付板46に設けた孔4
9より下方に突出している。出力軸48には、駆動ギア
51が嵌合され、キー52によって固定されている。こ
の駆動ギア51は、前記固定テーブル33の外周に設け
たチェーン53と噛み合っている。したがって、トラス
弦材の接続端部に形成されたコイン角に応じてダイス7
2,73を所定位置に設定するため駆動モータ35を駆
動すると、駆動ギア51がチェーン53の周囲を回転
し、これによってテーブル34が軸部材44を中心して
水平面内において回動する。駆動歯車51とチェーン5
3は、垂直取付部46Aを移動調整することにより最適
な噛み合い状態に保持される(図6参照)。
【0018】前記クランプ装置36は、基台31上に固
定された取付部材55の上端部に軸56を介して回動自
在に設けられた押圧レバー57と、この押圧レバー57
を動作させるエアシリンダ58等で構成されている。押
圧レバー57は、一端部の下面にテーブル34を押圧す
るボルト61が取付けられ、他端部がエアシリンダ58
のピストンロッド59によって突き上げられるように構
成されている。なお、クランプ装置36としては、この
ような構造のものに限らず種々のクランプ装置を用いる
ことができる。
定された取付部材55の上端部に軸56を介して回動自
在に設けられた押圧レバー57と、この押圧レバー57
を動作させるエアシリンダ58等で構成されている。押
圧レバー57は、一端部の下面にテーブル34を押圧す
るボルト61が取付けられ、他端部がエアシリンダ58
のピストンロッド59によって突き上げられるように構
成されている。なお、クランプ装置36としては、この
ような構造のものに限らず種々のクランプ装置を用いる
ことができる。
【0019】前記ダイス取付部材38は、図2に示すよ
うに平面視L字状に形成され基台31の前後方向におい
て互いに対向する2つのフレーム68,68と、これら
のフレーム68,68の一端部を連結する連結板69と
で構成されることにより平面視コ字状(クランク状)に
形成されている。各フレーム68の外側面には、前記軸
40が一体に突設されている。軸40は、前記テーブル
34の上面に前後方向に対向して立設された2つの支柱
66,66の上端部にそれぞれ設けた軸受67,67に
よって回転自在に軸支されている。
うに平面視L字状に形成され基台31の前後方向におい
て互いに対向する2つのフレーム68,68と、これら
のフレーム68,68の一端部を連結する連結板69と
で構成されることにより平面視コ字状(クランク状)に
形成されている。各フレーム68の外側面には、前記軸
40が一体に突設されている。軸40は、前記テーブル
34の上面に前後方向に対向して立設された2つの支柱
66,66の上端部にそれぞれ設けた軸受67,67に
よって回転自在に軸支されている。
【0020】前記連結板69は、図4および図5に示す
ように上端がフレーム68の上方に延在し、下端側にベ
ッド32方向に略直角に折り曲げられた折曲部69Aを
一体に有している。この折曲部69Aの上面には、固定
台71を介して固定ダイス72が固定されている。さら
に、連結板69の内側面には、駆動装置74によって昇
降され前記固定ダイス72とともにコイン角に形成され
たトラス弦材2の接続端部5を挟持する可動ダイス73
が配設されている。
ように上端がフレーム68の上方に延在し、下端側にベ
ッド32方向に略直角に折り曲げられた折曲部69Aを
一体に有している。この折曲部69Aの上面には、固定
台71を介して固定ダイス72が固定されている。さら
に、連結板69の内側面には、駆動装置74によって昇
降され前記固定ダイス72とともにコイン角に形成され
たトラス弦材2の接続端部5を挟持する可動ダイス73
が配設されている。
【0021】駆動装置74としては、本実施の形態にお
いては油圧またはエアシリンダを用いた例を示す。この
シリンダ74は、連結板69の内側面上端部に取り付け
た保持部材75によってシリンダ本体74Aを下に向け
て保持され、このシリンダ本体74の下方に突出するピ
ストンロッド74Bの下端部にダイス受け台75が螺合
によって固定されている。ダイス受け台75は、前記取
付板69の内側面を摺動面として昇降し、下面に前記可
動ダイス73が前記固定ダイス72と対応するように固
定されている。
いては油圧またはエアシリンダを用いた例を示す。この
シリンダ74は、連結板69の内側面上端部に取り付け
た保持部材75によってシリンダ本体74Aを下に向け
て保持され、このシリンダ本体74の下方に突出するピ
ストンロッド74Bの下端部にダイス受け台75が螺合
によって固定されている。ダイス受け台75は、前記取
付板69の内側面を摺動面として昇降し、下面に前記可
動ダイス73が前記固定ダイス72と対応するように固
定されている。
【0022】前記固定ダイス72と可動ダイス73の互
いに対向する対向面には、トラス弦材2の接続端部5の
両面に設けられているディンプル4(図11(D)参
照)と同一形状の凹凸部77,78とストッパ79,8
0がそれぞれ設けられている。凹凸部77,78は、図
4に示すように対向面の略右半分の部分に形成され、ト
ラス弦材2の接続端部と略等しい長さを有している。ス
トッパ79,80は、前記接続端部5の先端面が突き当
てられることによりトラス弦材2を位置決めするもの
で、前記凹凸部77,78の対向面の略中央に設けられ
ている。接続端部5は、先端がストッパ79に突き当て
られた状態において、基部5aが前記軸40の中心Oと
略一致し、この基部5aより折り曲げられベント角βが
付与される。
いに対向する対向面には、トラス弦材2の接続端部5の
両面に設けられているディンプル4(図11(D)参
照)と同一形状の凹凸部77,78とストッパ79,8
0がそれぞれ設けられている。凹凸部77,78は、図
4に示すように対向面の略右半分の部分に形成され、ト
ラス弦材2の接続端部と略等しい長さを有している。ス
トッパ79,80は、前記接続端部5の先端面が突き当
てられることによりトラス弦材2を位置決めするもの
で、前記凹凸部77,78の対向面の略中央に設けられ
ている。接続端部5は、先端がストッパ79に突き当て
られた状態において、基部5aが前記軸40の中心Oと
略一致し、この基部5aより折り曲げられベント角βが
付与される。
【0023】前記軸40を回動させる前記駆動装置42
としては、油圧またはエアシリンダ、駆動モータ等が使
用されるが、これに限らず手動により操作するものであ
ってもよい。油圧またはエアシリンダを用いた場合は、
図2および図3に示すようにシリンダ本体42Aをテー
ブル34の突出部34A上に設けたブラケット86の上
端部に固定し、ピストンロッドに連結された連結杆42
Bを軸40に設けたアーム90の先端部に連結ピン91
によって連結し、このピストンロッドに連結された連結
杆42Bの直線往復運動をアーム90によって回転運動
に変換するようにしている。前記ピストンロッドに連結
された連結杆42Bの前方には、軸40の回動を制限す
る前記角度設定部材43が設けられている。この角度設
定部材43は、テーブル34上に固定したブラケット9
4に取付けられ、所望のベント角β並びにスプリングバ
ック量両に応じて移動調整される。角度設定部材43と
しては、例えばボルトが用いられる。
としては、油圧またはエアシリンダ、駆動モータ等が使
用されるが、これに限らず手動により操作するものであ
ってもよい。油圧またはエアシリンダを用いた場合は、
図2および図3に示すようにシリンダ本体42Aをテー
ブル34の突出部34A上に設けたブラケット86の上
端部に固定し、ピストンロッドに連結された連結杆42
Bを軸40に設けたアーム90の先端部に連結ピン91
によって連結し、このピストンロッドに連結された連結
杆42Bの直線往復運動をアーム90によって回転運動
に変換するようにしている。前記ピストンロッドに連結
された連結杆42Bの前方には、軸40の回動を制限す
る前記角度設定部材43が設けられている。この角度設
定部材43は、テーブル34上に固定したブラケット9
4に取付けられ、所望のベント角β並びにスプリングバ
ック量両に応じて移動調整される。角度設定部材43と
しては、例えばボルトが用いられる。
【0024】一方、軸40を回動させる駆動装置として
駆動モータを用いる場合は、図8(A)に示すように駆
動モータ42とカム機構96を用いる。カム機構96
は、出力軸42Aに固定された円板97を備え、この円
板97の外周寄りに一端が連結されたリンク98の他端
とアーム90を連結棒99によって連結している。連結
棒99は支持部材101によって移動自在に保持され
る。また、リミットスイッチ100を連結棒99に設け
た突子102に対応して設け、連結棒99の前進移動に
より軸40を所望のベント角βに相当する角度だけ回動
させると突子102が回動角度に応じて位置が設定され
るリミットスイッチ100をOFFにし駆動モータ42
を停止させるようにする。また、カム機構96の代わり
に歯車伝達機構を用いることができる。歯車伝達機構と
しては、ピニオンと、このピニオンの回転を直線往復運
動に変換するラックが用いられる。
駆動モータを用いる場合は、図8(A)に示すように駆
動モータ42とカム機構96を用いる。カム機構96
は、出力軸42Aに固定された円板97を備え、この円
板97の外周寄りに一端が連結されたリンク98の他端
とアーム90を連結棒99によって連結している。連結
棒99は支持部材101によって移動自在に保持され
る。また、リミットスイッチ100を連結棒99に設け
た突子102に対応して設け、連結棒99の前進移動に
より軸40を所望のベント角βに相当する角度だけ回動
させると突子102が回動角度に応じて位置が設定され
るリミットスイッチ100をOFFにし駆動モータ42
を停止させるようにする。また、カム機構96の代わり
に歯車伝達機構を用いることができる。歯車伝達機構と
しては、ピニオンと、このピニオンの回転を直線往復運
動に変換するラックが用いられる。
【0025】手動操作によって軸40を回動させる場合
は、図8(B)に示すように支持部材101によってね
じ棒103を回転自在にかつ進退移動自在に保持し、こ
のねじ棒103の一端をアーム90に連結し、他端にハ
ンドル104を設け、このハンドル104によってねじ
棒103を前進させて角度設定部材43に突き当てるよ
うにすればよい。
は、図8(B)に示すように支持部材101によってね
じ棒103を回転自在にかつ進退移動自在に保持し、こ
のねじ棒103の一端をアーム90に連結し、他端にハ
ンドル104を設け、このハンドル104によってねじ
棒103を前進させて角度設定部材43に突き当てるよ
うにすればよい。
【0026】前記ベッド32は、トラス弦材2の軸線方
向に長く形成され、上面に平行な2本のレール110が
ベッド32の略全長にわたって敷設されている。レール
110の上には、前記トラス弦材2の後端側を水平に保
持する保持手段111が加工すべきトラス弦材2の長さ
に応じて移動調整可能に配設されている。
向に長く形成され、上面に平行な2本のレール110が
ベッド32の略全長にわたって敷設されている。レール
110の上には、前記トラス弦材2の後端側を水平に保
持する保持手段111が加工すべきトラス弦材2の長さ
に応じて移動調整可能に配設されている。
【0027】前記保持手段111は、図7に示すように
レール110に沿って移動可能な可動台113と、この
可動台113上に立設された長さの異なる2本の支柱1
14,115と、短い方の支柱114の上端に設けられ
た第1の保持具116と、この第1の保持具116とと
もにトラス弦材2を挟持する第2の保持具117と、こ
の第2の保持具117を昇降させる駆動装置118等で
構成されている。第1の保持具116と第2の保持具1
17の互いに対向する面には、トラス弦材2が嵌合し得
る半円形の凹部119,120がそれぞれ形成されてい
る。長い方の支柱115の内側面には、第2の保持具1
17を摺動自在に案内する縦方向に長いレール121が
設けられている。前記駆動装置118は、油圧またはエ
アシリンダからなり、シリンダ本体118Aが支柱11
5の上端部に設けたブラケット状の取付台122にピス
トンロッド118Bを下に向けて固定されている。ピス
トンロッド118Bの下端には前記第2の保持具117
が固定されている。
レール110に沿って移動可能な可動台113と、この
可動台113上に立設された長さの異なる2本の支柱1
14,115と、短い方の支柱114の上端に設けられ
た第1の保持具116と、この第1の保持具116とと
もにトラス弦材2を挟持する第2の保持具117と、こ
の第2の保持具117を昇降させる駆動装置118等で
構成されている。第1の保持具116と第2の保持具1
17の互いに対向する面には、トラス弦材2が嵌合し得
る半円形の凹部119,120がそれぞれ形成されてい
る。長い方の支柱115の内側面には、第2の保持具1
17を摺動自在に案内する縦方向に長いレール121が
設けられている。前記駆動装置118は、油圧またはエ
アシリンダからなり、シリンダ本体118Aが支柱11
5の上端部に設けたブラケット状の取付台122にピス
トンロッド118Bを下に向けて固定されている。ピス
トンロッド118Bの下端には前記第2の保持具117
が固定されている。
【0028】なお、図1および図2に示すように前記基
台31の上面にも、トラス弦材2の前端側を保持する保
持手段125が設置されているが、この保持手段125
は、基台31上にトラス弦材2の軸線方向に移動不能に
固定されている点で、前記保持手段111と異なるだけ
で、その他の構成は全く同じである。したがって、同一
構成部材については同一符号をもって示し、その説明を
省略する。
台31の上面にも、トラス弦材2の前端側を保持する保
持手段125が設置されているが、この保持手段125
は、基台31上にトラス弦材2の軸線方向に移動不能に
固定されている点で、前記保持手段111と異なるだけ
で、その他の構成は全く同じである。したがって、同一
構成部材については同一符号をもって示し、その説明を
省略する。
【0029】次に、上記構造からなる加工機30による
ベント角βの成形加工を説明する。加工に供されるトラ
ス弦材2は、パイプ径25〜250mmφ、パイプ肉厚
1〜10mmt、パイプ長さ1〜3mmで、押出成形さ
れたJISA6063合金材、A6061合金材等のT
4調質材である。本加工に先立ってコイン角やツイスト
角等の角度付けを予め行なったものを被加工材とするの
が好適である。先ず、トラス弦材2を保持手段111,
125の第1の保持具116上に載せて水平に保持す
る。トラス弦材2が短い場合は、図1に二点鎖線で示す
ように保持手段111を基台31の近くに移動させる。
また、テーブル34をトラス弦材2の接続端部5のコイ
ン角αに応じて回動させ、固定ダイス72と可動ダイス
73の角度付けを行う。次に、トラス弦材2の一方の接
続端部5を図4に示すように固定ダイス72の上に載せ
ストッパ79に突き当てる。そして、この状態で、可動
ダイス73を下降させて固定ダイス72とともに接続端
部5を挟持する。また、保持手段111,125の第2
の保持具117を下降させて第1の保持具116とでト
ラス弦材2を保持する。さらに、角度設定部材43を移
動調整し、ピストンロッド42Bとの距離を所望のベン
ト角β並びにスプリングバック量に応じた距離に設定す
る。これにより加工の準備が完了する。なお、接続端部
5を折り曲げたとき、スプリングバックにより角度が小
さくなるため、予めスプリングバックによる角度を実操
作によって求め、この角度をベント角βに加えた角度を
曲げ角度として設定する。
ベント角βの成形加工を説明する。加工に供されるトラ
ス弦材2は、パイプ径25〜250mmφ、パイプ肉厚
1〜10mmt、パイプ長さ1〜3mmで、押出成形さ
れたJISA6063合金材、A6061合金材等のT
4調質材である。本加工に先立ってコイン角やツイスト
角等の角度付けを予め行なったものを被加工材とするの
が好適である。先ず、トラス弦材2を保持手段111,
125の第1の保持具116上に載せて水平に保持す
る。トラス弦材2が短い場合は、図1に二点鎖線で示す
ように保持手段111を基台31の近くに移動させる。
また、テーブル34をトラス弦材2の接続端部5のコイ
ン角αに応じて回動させ、固定ダイス72と可動ダイス
73の角度付けを行う。次に、トラス弦材2の一方の接
続端部5を図4に示すように固定ダイス72の上に載せ
ストッパ79に突き当てる。そして、この状態で、可動
ダイス73を下降させて固定ダイス72とともに接続端
部5を挟持する。また、保持手段111,125の第2
の保持具117を下降させて第1の保持具116とでト
ラス弦材2を保持する。さらに、角度設定部材43を移
動調整し、ピストンロッド42Bとの距離を所望のベン
ト角β並びにスプリングバック量に応じた距離に設定す
る。これにより加工の準備が完了する。なお、接続端部
5を折り曲げたとき、スプリングバックにより角度が小
さくなるため、予めスプリングバックによる角度を実操
作によって求め、この角度をベント角βに加えた角度を
曲げ角度として設定する。
【0030】次に、トラス弦材2の接続端部5をベント
加工する。このベント加工は、駆動装置42を駆動して
軸40を所定の角度だけ回動させることにより行われ
る。すなわち、軸40を回動させると、ダイス取付部材
38が軸40と一体に回動するため、固定ダイス72と
可動ダイス73が軸40を中心として回動し、接続端部
5をその基部から折り曲げベント角βを付与する。
加工する。このベント加工は、駆動装置42を駆動して
軸40を所定の角度だけ回動させることにより行われ
る。すなわち、軸40を回動させると、ダイス取付部材
38が軸40と一体に回動するため、固定ダイス72と
可動ダイス73が軸40を中心として回動し、接続端部
5をその基部から折り曲げベント角βを付与する。
【0031】この接続端部5のベント加工が終わると、
今度はトラス弦材の他端部側の接続端部5のベント加工
を同様に行なう。他端部側の接続端部5をベント加工す
る場合は、トラス弦材2を加工機30から一旦取り外し
て反転させ、再度加工機30に上記したと同様に装着し
て行う。
今度はトラス弦材の他端部側の接続端部5のベント加工
を同様に行なう。他端部側の接続端部5をベント加工す
る場合は、トラス弦材2を加工機30から一旦取り外し
て反転させ、再度加工機30に上記したと同様に装着し
て行う。
【0032】このように、本発明においては、可動ダイ
ス73を駆動装置74により下降させて固定ダイス72
と可動ダイス73でトラス弦材2の接続端部5を挟持
し、ダイス取付部材38を駆動装置42によって回動さ
せることにより接続端部5を折り曲げてベント角βの角
度付けを行うようにしたので、トラス弦材2の加工機3
0への装着作業が容易でボルト等を締め付けたりする必
要がなく、短時間に装着することができ、作業性および
生産性を向上させることができる。また、スプリングバ
ック量を考慮してダイス取付部材38の回動角度を設定
しているので、高い精度のベント角βを得ることができ
る。なお、設備投資に見合うトラス弦材の需要があり、
一層の生産性が要求される場合には、レール110上に
図2に示すダイス取付部38等を対称的に配設してトラ
ス弦材の両端を同時に加工することもできる。また、本
加工が行われたトラス弦材は、最終的にT6調質処理を
行なった後に実用に供される。
ス73を駆動装置74により下降させて固定ダイス72
と可動ダイス73でトラス弦材2の接続端部5を挟持
し、ダイス取付部材38を駆動装置42によって回動さ
せることにより接続端部5を折り曲げてベント角βの角
度付けを行うようにしたので、トラス弦材2の加工機3
0への装着作業が容易でボルト等を締め付けたりする必
要がなく、短時間に装着することができ、作業性および
生産性を向上させることができる。また、スプリングバ
ック量を考慮してダイス取付部材38の回動角度を設定
しているので、高い精度のベント角βを得ることができ
る。なお、設備投資に見合うトラス弦材の需要があり、
一層の生産性が要求される場合には、レール110上に
図2に示すダイス取付部38等を対称的に配設してトラ
ス弦材の両端を同時に加工することもできる。また、本
加工が行われたトラス弦材は、最終的にT6調質処理を
行なった後に実用に供される。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、水平面内に
おいて回動自在なテーブルと、このテーブル上に設けら
れ垂直面内において回動自在なダイス取付部材と、この
ダイス取付部材に設けられ前記接続端部を挟持する固定
ダイスおよび可動ダイスと、この可動ダイスを固定ダイ
スに対して接近離間させるダイス用駆動装置と、前記ダ
イス取付部材を回動させる駆動装置と、前記ダイス取付
部材の回動角度を設定する角度設定部材とで構成したの
で、トラス弦材の加工機への装着、取外し作業が容易
で、作業性、生産性および安全性を向上させるととも
に、高い精度のベント角を得ることができる。これによ
ってトラスベース構造体、特に好適にはドーム型トラス
ベース構造体を設計条件に適合するように構成すること
ができる。
おいて回動自在なテーブルと、このテーブル上に設けら
れ垂直面内において回動自在なダイス取付部材と、この
ダイス取付部材に設けられ前記接続端部を挟持する固定
ダイスおよび可動ダイスと、この可動ダイスを固定ダイ
スに対して接近離間させるダイス用駆動装置と、前記ダ
イス取付部材を回動させる駆動装置と、前記ダイス取付
部材の回動角度を設定する角度設定部材とで構成したの
で、トラス弦材の加工機への装着、取外し作業が容易
で、作業性、生産性および安全性を向上させるととも
に、高い精度のベント角を得ることができる。これによ
ってトラスベース構造体、特に好適にはドーム型トラス
ベース構造体を設計条件に適合するように構成すること
ができる。
【図1】 本発明に係るトラス弦材の端部角度付け加工
機の正面図である。
機の正面図である。
【図2】 同加工機の平面図である。
【図3】 同加工機の要部の背面図である。
【図4】 図2のIV−IV線で破断した拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】 図2のV−V線断面図である。
【図6】 図2のVI−VI線で断面したテーブルの拡
大断面図である。
大断面図である。
【図7】 パイプ保持手段の側面図である。
【図8】 (A)、(B)はそれぞれ駆動装置の他の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
【図9】 (A)、(B)は半球状ドーム型トラスベー
ス構造体の平面図および正面図である。
ス構造体の平面図および正面図である。
【図10】 トラス格点を形成する接合構造部を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図11】 (A),(B),(C),(D)はトラス
弦材の正面図、平面図、側面図および接続端部の拡大図
である。
弦材の正面図、平面図、側面図および接続端部の拡大図
である。
1…ドーム型のトラスベース構造体、2…トラス弦材、
4…ディンプル、5…接続端部、30…加工機、31…
基台、34…テーブル、38…ダイス取付部材、40…
軸、42…駆動装置、42A…シリンダ本体、42B…
ピストンロッド、43…角度設定部材、74…ダイス用
駆動装置、72…固定ダイス、73…可動ダイス、90
…アーム、96…カム機構、100…リミットスイッ
チ、111…保持手段、125…保持手段。
4…ディンプル、5…接続端部、30…加工機、31…
基台、34…テーブル、38…ダイス取付部材、40…
軸、42…駆動装置、42A…シリンダ本体、42B…
ピストンロッド、43…角度設定部材、74…ダイス用
駆動装置、72…固定ダイス、73…可動ダイス、90
…アーム、96…カム機構、100…リミットスイッ
チ、111…保持手段、125…保持手段。
Claims (6)
- 【請求項1】 両面にディンプルが形成された接続端部
を両端に有するトラス弦材の端部角度付け加工機であっ
て、 水平面内において回動自在なテーブルと、このテーブル
上に設けられ垂直面内において回動自在なダイス取付部
材と、このダイス取付部材に設けられ前記接続端部を挟
持する固定ダイスおよび可動ダイスと、この可動ダイス
を固定ダイスに対して接近離間させるダイス用駆動装置
と、前記ダイス取付部材を回動させる駆動装置と、トラ
ス弦材の前端および/または後端を保持する手段とを備
えたことを特徴とするトラス弦材の端部角度付け加工
機。 - 【請求項2】 請求項1記載のトラス弦材の端部角度付
け加工機において、 ダイス取付部材の回動角度を設定する角度設定部材を備
えたことを特徴とするトラス弦材の端部角度付け加工
機。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のトラス弦材の端
部角度付け加工機において、 ダイス取付部材の回転軸の回動角度を検出し、駆動モー
タを停止させるスイッチを備えたことを特徴とするトラ
ス弦材の端部角度付け加工機。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載のトラス弦材
の端部角度付け加工機において、 ダイス取付部材の駆動装置は、シリンダ本体とピストン
ロッドとからなるシリンダからなり、前記ピストンロッ
ドをダイス取付部材の軸にアームを介して連結したこと
を特徴とするトラス弦材の端部角度付け加工機。 - 【請求項5】 請求項1,2または3記載のトラス弦材
の端部角度付け加工機において、 ダイス取付部材の駆動装置は、駆動モータからなり、こ
の駆動モータの回転をカム機構によってダイス取付部材
の軸に伝達することを特徴とするトラス弦材の端部角度
付け加工機。 - 【請求項6】 請求項1,2または3記載のトラス弦材
の端部角度付け加工機において、 ダイス取付部材の駆動装置は、駆動モータからなり、こ
の駆動モータの回転を歯車伝達機構によってダイス取付
部材の軸に伝達することを特徴とするトラス弦材の端部
角度付け加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245696A JP3498490B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | トラス弦材の端部角度付け加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245696A JP3498490B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | トラス弦材の端部角度付け加工機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052730A true JPH1052730A (ja) | 1998-02-24 |
JP3498490B2 JP3498490B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=16622935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21245696A Expired - Fee Related JP3498490B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | トラス弦材の端部角度付け加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498490B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035235A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Sango Co Ltd | 金属管の曲げ加工方法 |
CN107252837A (zh) * | 2017-05-25 | 2017-10-17 | 上海航天设备制造总厂 | 一种球头对接桁内型面成形方法 |
KR20230068522A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 양금옥 | 트러스 구조를 만들기 위한 보강구조물의 절곡장치 |
-
1996
- 1996-08-12 JP JP21245696A patent/JP3498490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006035235A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Sango Co Ltd | 金属管の曲げ加工方法 |
CN107252837A (zh) * | 2017-05-25 | 2017-10-17 | 上海航天设备制造总厂 | 一种球头对接桁内型面成形方法 |
CN107252837B (zh) * | 2017-05-25 | 2019-03-05 | 上海航天设备制造总厂 | 一种球头对接桁内型面成形方法 |
KR20230068522A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 양금옥 | 트러스 구조를 만들기 위한 보강구조물의 절곡장치 |
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Publication number | Publication date |
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JP3498490B2 (ja) | 2004-02-16 |
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