JPH1052489A - カニューレ及び補助循環装置 - Google Patents

カニューレ及び補助循環装置

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JPH1052489A
JPH1052489A JP8212853A JP21285396A JPH1052489A JP H1052489 A JPH1052489 A JP H1052489A JP 8212853 A JP8212853 A JP 8212853A JP 21285396 A JP21285396 A JP 21285396A JP H1052489 A JPH1052489 A JP H1052489A
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tube
cannula
resin tube
port
discharge
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JP8212853A
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Nobumasa Tsutsui
宣政 筒井
Hiroshi Yoshito
浩 吉戸
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BUAAYU KK
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BUAAYU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも外径寸法の細径化を図ることがで
き、しかも、柔軟性が高くて折れ曲がりにくいカニュー
レ及び補助循環装置を提供すること。 【解決手段】 補助循環装置は、カニューレ1と血液ポ
ンプ3とを備え、カニューレ1は、吸入口11及び吐出
口13を有する可撓性のチューブ15と、吸入口11か
らチューブ15内への流体の流入を許容する一方、チュ
ーブ15内から吸入口11外への流体の流出を阻止する
吸入弁17と、チューブ15内から吐出口13外への流
体の流出を許容する一方、吐出口13からチューブ15
内への流体の流入を阻止する柔軟膜状の吐出弁19とを
備えている。チューブ15の肉中には、補強部材21が
固着されている。補強部材21は、帯状のステンレス線
を螺旋状に巻回したもので、帯の一方の面を外周に向け
ると共に、その裏側となる他方の面を内周に向ける形で
螺旋を描いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左心室ないし大動
脈にかけて挿入されて、血液を左心室側から吸入して大
動脈側に吐出することによる血流の補助循環に使用され
るカニューレと、このカニューレを装着した補助循環装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、弁膜症等の慢性心不全や
急性心筋梗塞、開心術後の心原性ショック等の進行性か
つ不可逆性の心不全に対して、薬剤投与や酸素吸入等の
治療の他に、機械的補助循環による処置が行われること
がある。
【0003】この機械的補助循環を実施する装置の一種
として、本願出願人は、特開平7−231934号公報
において、左心室ないし大動脈にかけて挿入されて、血
液を左心室側から吸入して大動脈側に吐出するカニュー
レと、このカニューレを装着した補助循環装置とを既に
提案している。このカニューレ及び補助循環装置によれ
ば、心臓の負担を増加させることなく、流量補助と拍動
的な圧補助とが実現でき、心停止時の補助循環としても
きわめて有効であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカニューレ及び補助循環装置によれば、まず、必要
な血液流量を確保するだけの内径が必要で、その上で、
カニューレに内部の増圧および減圧に耐えるだけの強度
が必要となるため、これらの条件を満足させるには、樹
脂製チューブの外径をかなり太く形成せざるを得ず、カ
ニューレを血管内に挿入する際に患者の負担が大きいと
いう問題があった。
【0005】また、この様に外径が太くて相応に強度の
ある樹脂チューブは、柔軟性に欠けるものとなりやすい
ため、湾曲した血管に挿入した場合に折れ曲がり(キン
ク)が発生しやすく、万一折れ曲がった場合には、挿入
時であれば挿入操作が困難になり、補助循環実施中であ
れば早急に対処をしないと所期の補助循環がなされなく
なるという問題もあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、従来よりも外径寸法の細
径化を図ることができ、しかも、柔軟性が高くて折れ曲
がりにくいカニューレと、そのカニューレを装着した補
助循環装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】上述
の目的を達成するため、本発明は、請求項1記載の通
り、一方の端に開口する吸入口、および該吸入口から設
定距離を保って側壁に穿設された吐出口を有する可撓性
の樹脂チューブと、前記吸入口に対して前記樹脂チュー
ブの内側に設置され、前記吸入口から前記樹脂チューブ
内への流体の流入を許容する一方、前記樹脂チューブ内
から前記吸入口への流体の流出を阻止する柔軟膜状の吸
入弁と、前記樹脂チューブの外周側で前記吐出口を覆っ
て設置され、前記樹脂チューブ内から前記吐出口への流
体の流出を許容する一方、前記吐出口から前記樹脂チュ
ーブ内への流体の流入を阻止する柔軟膜状の吐出弁とを
備えたカニューレにおいて、前記樹脂チューブと略同径
の螺旋状に成形された金属からなり、前記樹脂チューブ
を巻回する形で該樹脂チューブに固着された補強部材を
備えたことを特徴とする。
【0008】上記構成において、樹脂チューブと略同径
とは、少なくとも、樹脂チューブの内径以上の外径を有
し、かつ樹脂チューブの外径以下の内径を有することを
意味し、このようなサイズとすることにより、補強部材
によって樹脂チューブを巻回する形で、補強部材を、樹
脂チューブの外周、内周、又は肉中のいずれかに固着す
ることができる。
【0009】以上のように構成された本発明のカニュー
レは、補強部材を備えた樹脂チューブ(以下、単にチュ
ーブともいう)を、例えば右鎖骨下動脈から吸入口側を
先頭にして挿入し、大動脈弁を挟んで吸入口を左心室側
に吐出口を大動脈側に位置させて使用される。この時、
チューブの他端(手元側端)は体外に残しておき、その
後に単一の流出入口から吸入・吐出を交互に行うポンプ
の流出入口に接続する。また、使用に先だってカニュー
レおよびポンプ内の空気抜きを実施する。
【0010】ポンプが吸入行程にあるときには、チュー
ブ内が相対的に陰圧状態となるので、吸入弁が開弁状態
となり、左心室内の血液が吸入口からチューブ内へ流入
する。他方、ポンプが吐出行程にあるときには、チュー
ブ内が相対的に陽圧状態となるので、吐出弁が開弁状態
となり、チューブ内の血液が大動脈へと流出する。ま
た、この際、ポンプの吐出圧はチューブ内の血液を介し
て大動脈側の血液に伝達され、大動脈内の血圧を増圧す
る。
【0011】このように、ポンプの吸入・吐出に応じて
左心室から大動脈への血流を発生させ、流量補助ができ
る。しかも、ポンプの吸入・吐出行程に対応してチュー
ブ内の圧力が陰圧から陽圧、陽圧から陰圧へと交互に切
り替わるので、拍動的な圧補助ができる。血液ポンプ
を、例えば左心室収縮時に吸入し左心室拡張時に吐出す
るように、心臓の拍動に合わせて稼動させれば、左心室
収縮時には左心室内の血液を吸入するので収縮に際して
の心臓の負担が低減され、左心室拡張時には大動脈に供
給される血液が増大されると同時に大動脈内の血圧が増
圧される。なお、左心室拡張時には左心室と大動脈とが
大動脈弁で遮断されるので、カニューレから大動脈内に
吐出された血液が左心室側へ流入することはない。
【0012】したがって、心臓の負担を増加させること
なく、流量補助と拍動的な圧補助とが実現される。ま
た、心停止状態にあっても上述のように血流と拍動とを
確保できるので、心停止時の補助循環としてきわめて有
効である。また特に、本発明のカニューレは、樹脂チュ
ーブに上述の如き補強部材を設けてあるので、チューブ
の肉厚を薄くしても内部の増圧および減圧に耐えるだけ
の強度がある。そのため、従来品と同等の内径を設定し
た場合でも、従来の樹脂チューブより外径を細くするこ
とができ、血行障害等を招きにくく、血管内への挿入時
における患者の負担が軽減される。また、補強部材は、
螺旋状に巻回される形で固着されているので、樹脂チュ
ーブが本来有する柔軟性を失うことはなく、むしろ、チ
ューブの強度が向上した分だけ、樹脂自体の肉厚を薄く
でき、しかも、従来以上に柔らかい樹脂材料を使うこと
もできるので、従来よりも柔軟性は高くすることがで
き、湾曲した血管に挿入した場合にも折れ曲がりが発生
しない。
【0013】ところで、上記補強部材は、金属線材を螺
旋状に成形したものであれば、例えば、金属線材自体の
断面形状等については特に限定されないが、請求項2記
載の如く、前記補強部材が、長尺な帯状体からなり、該
帯状体の一方の面が内周、他方の面が外周となる形で螺
旋状に成形されていると、必要な強度を確保しながら、
より細径化を図ることができる点で有利である。
【0014】すなわち、ここでいう帯状体は、ある程度
の幅と、その幅に比べるとかなり薄い厚さを有するもの
であるが、この様な帯状体を、帯状体の一方の面が内
周、他方の面が外周となる形で螺旋状に成形すれば、帯
状体の厚さ寸法が多少薄くなっても、幅寸法を大きくす
ることで必要な強度を確保できるので、同程度の強度と
なるように丸棒状、角棒状の線材を螺旋状に成形した場
合に比べ、補強部材自体の肉厚を薄くできる。したがっ
て、カニューレの細径化を図るにはきわめて好適であ
る。
【0015】更に、請求項3記載の補助循環装置は、請
求項1又は請求項2に記載のカニューレと、該カニュー
レの前記樹脂チューブの他方の端に連通する流出入口、
および該流入出口に連通する液室を備え、該液室の容積
を変化させることにより、前記流出入口を介して前記カ
ニューレから流体を吸入、または前記流出入口を介して
前記カニューレへ流体を吐出するポンプとを備えたの
で、上記カニューレを使った補助循環を実施でき、上記
カニューレについて述べたとおりの効果を発揮する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明するカニューレ及
び補助循環装置は、本発明の実施形態の一例に過ぎず、
本発明の構成手段は下記の具体的な装置等に限定されな
い。
【0017】補助循環装置は、図1に示す様に、カニュ
ーレ1と血液ポンプ3とを備え、両者がコネクタ5によ
って接続されている。上記カニューレ1は、吸入口11
及び吐出口13を有する可撓性のチューブ15と、吸入
口11に対してチューブ15の内側に設置され、吸入口
11からチューブ15内への流体の流入を許容する一
方、チューブ15内から吸入口11外への流体の流出を
阻止する柔軟膜状の吸入弁17と、チューブ15の外周
側で吐出口13を覆って設置され、チューブ15内から
吐出口13外への流体の流出を許容する一方、吐出口1
3からチューブ15内への流体の流入を阻止する柔軟膜
状の吐出弁19とを備えている。
【0018】この内、吸入口11は、チューブ15の最
先端に装着された先端部材15aに4つ穿設され、その
内側にセグメント化ポリウレタン製の吸入弁17が装着
されている。この吸入弁17は、図2(b)の模式図に
示す様に、吸入口11の内周側に密着する形状で、その
中心だけが先端部材15aの内側に接着されている。そ
のため、チューブ15の内部が陰圧になった場合は、図
2(a)に示す様に、外部から流入する流体に逆らわな
い形状に変形する一方、チューブ15の内部が陽圧にな
った場合は、図2(b)に示す様に、吸入口11の内周
側に密着する形状に復帰し、外部への流体の流出を阻止
する。
【0019】一方、吐出口13は、2個1組として12
0度回転対称な位置に3箇所(即ち、計6個)形成さ
れ、その外周を覆うように、セグメント化ポリウレタン
製の吐出弁19が装着されている。吐出弁19は、チュ
ーブ15の外周に密着する筒状で、両端部がチューブ1
5の外周面に接着されている。また、この吐出弁19に
は、吐出口13とは互い違いとなる120度回転対称な
位置に、計3本のスリット19aが形成されている。こ
れにより、チューブ15の内部が陰圧になった場合は、
吐出弁19が吐出口13を覆って密着する一方、チュー
ブ15の内部が陽圧になった場合は、吐出弁19が図2
(b)に示す様に膨張し、吐出口13から流出して吐出
口13と吐出弁19との間に流入した流体は、スリット
19aを介して外部に流出する。
【0020】更に、上記カニューレ1における特徴的な
構成として、チューブ15の肉中に、図1に示す通り、
補強部材21が固着されている。この補強部材21は、
帯状のステンレス線を螺旋状に巻回したもので、帯の一
方の面を外周に向けると共に、その裏側となる他方の面
を内周に向ける形で螺旋を描いている。また、補強部材
21は、チューブ15の先端付近から吐出口13よりも
遠位端側までと、吐出口13よりも近位端側からチュー
ブ15の近位端付近までの2つの領域に固着され、その
間の吐出口13付近には配設されていない。
【0021】この様な補強部材21を設けると、チュー
ブ15の強度が向上するため、従来と同等の強度および
内径寸法を確保しながら、チューブ15の外径寸法を細
くすることができる。より具体的には、補強部材21を
設けていない従来品の場合、5.5mmの内径を確保す
ると約7.5〜8.5mm程度の外径になっていたもの
が、補強部材21を設けることで、同じ5.5mmの内
径を確保しても外径を約6.5〜7.5mm程度にまで
細径化できるようになる。したがって、より血管径の細
い患者への適用も可能になり、また、血行障害等を招く
ケースもより少なくなるものと期待される。
【0022】さて一方、血液ポンプ3は、図2(a)、
同図(b)に示す様に、内部に変形自在な柔軟膜状の隔
壁31によって仕切られた液室33と気室35とを備え
ている。気室35側には給排気ノズル37が連通し、こ
の給排気ノズル37を介して気室35に気体を給排でき
る。ちなみに、この給排気ノズル37には、IABP、
補助人工心臓等で使用されている様な周知のエア駆動装
置が接続され、心拍に同期させて気体の給排が行われ
る。一方、液室33には流出入口39が連通し、この流
出入口39にカニューレ1が接続されている。
【0023】なお、コネクタ5には、図1に示した通
り、チューブ15内に連通する側チューブ41が設けら
れ、側チューブ41の端部には三方活栓43が設けられ
ている。この側チューブ41は、チューブ15内の圧力
を監視したり、抗血栓剤や造影剤などの投与を行うのに
利用される。
【0024】次に、上記補助循環装置の使用方法につい
て説明する。補助循環の実施に当たっては、カニューレ
1を、例えば右鎖骨下動脈から挿入し、先端部材15a
を左心室内にまで挿入すると共に、吐出口13は大動脈
内に位置させる。ちなみに、チューブ15の挿入は、従
来のカニューレと同様にスタイレットを用いて行われ
る。この際、先端部材15aは、最先端が略半球状とさ
れているので、挿入抵抗が低減されると同時に、血管内
面を傷つける可能性も少なくなる。また、吐出弁19
は、チューブ15に密着しているの、挿入の妨げとなる
ことがなく、特に、吐出弁19の両端がチューブ15に
接着されているので、血管内に挿入、抜去する際に端部
からめくれる様なことがなく、確実且つスムーズに挿
入、抜去を行える。また、チューブ15には補強部材2
1を設けてあるので、血管内への挿入時にチューブ15
に折れ曲がりが生じにくく、挿入操作をスムーズに実施
することができる。
【0025】先端部材15aおよび吐出口13が上述の
位置に至った後、スタイレットを抜去し、カニューレ1
と血液ポンプ3とを接続する。また、側チューブ41か
らカニューレ1および血液ポンプ3内の空気抜きを行
う。なお、血液ポンプ3は、事前にエア駆動装置(図示
略)に接続されている。
【0026】続いて、エア駆動装置を稼動させて、例え
ば患者の心拍に同期させて血液ポンプ3への空気の給排
を行い、気室35の圧力を増減変化させる。気室35を
減圧させると、図2(a)に示す様に、液室33および
チューブ15内が陰圧状態となるので、血液が吸入口1
1からチューブ15を経て液室33へと流入する。この
際、吸入弁17は、流入する血液により内側にすぼまる
ように変形するため、吸入口11からの血液の流入は阻
害されない。しかも、4箇所の吸入口11の開口面積の
総計は、チューブ15の径方向の断面積よりも大きいの
で、血液の流入は良好である。一方、吐出弁19は、チ
ューブ15の内側と外側(即ち、大動脈側)との圧力差
により、吐出口13に吸引されて吐出口13を被覆して
いるため、吐出口13からチューブ15内へ血液が流入
することはない。このため、血液ポンプ3による血液の
吸入は、左心室のみからとなる。
【0027】次に、気室35を増圧させると、図2
(b)に示す様に、気室35に対して液室33の圧力が
相対的に低くなるので、隔壁31は収縮変形し、液室3
3の容積が減少する。液室33の容積減少により、液室
33内の血液はチューブ15側へ吐出される。吸入弁1
7は、チューブ15内の血液の圧力により先端部材15
aに向かって押圧され、吸入口11に密着する。したが
って、吸入口11からの血液の流出は阻止される。一
方、チューブ15内の血液の圧力は、吐出弁19を内側
から外側へと押圧するので、吐出弁19は、風船の様に
膨らみ、スリット19aを介して、血液が吐出口13か
ら大動脈へ流出する。また、血液ポンプ3の吐出圧はチ
ューブ15内の血液を介して大動脈側の血液に伝達さ
れ、大動脈内の血圧を昇圧する。
【0028】この様に、上記補助循環装置によれば、血
液ポンプ3の圧力を増減することにより、左心室の血液
を吸入口11から吸入し、吐出口13から大動脈に吐出
する。これにより、左心室から大動脈側への血流を発生
させ、流量補助ができる。また、大動脈内への血液の吐
出に伴って大動脈内の血圧を昇圧できる。しかも、血液
ポンプ3からの圧力に応じてチューブ15内の圧力が陰
圧から陽圧、陽圧から陰圧へと交互に切り替わるので、
拍動的な圧補助ができる。さらに、左心室の収縮時に左
心室内の血液を吸入するので、収縮に際しての心臓の負
担が低減される。したがって、本補助循環装置によれ
ば、心臓の負担を増加させることなく、流量補助と拍動
的な圧補助とが実現され、その上、心停止状態にあって
も上述のように血流と拍動とを確保できるので、心停止
時の補助循環としてきわめて有効である。
【0029】また特に、チューブ15に補強部材21を
設けたので、従来よりもチューブ15の外径寸法の細径
化を図ることができ、しかも、チューブ15の柔軟性が
高くなって挿入時等に折れ曲がりにくくなる。以上、本
発明の実施形態について説明したが、本発明の具体的な
構成については、上記以外にも、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内の種々なる態様を採用することができる。
【0030】例えば、上記例では、血液ポンプとして
は、上述の空気圧駆動によるものの他に、往復ピストン
式のポンプやダイヤフラムポンプ等を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 補助循環装置を示す正面図である。
【図2】 補助循環装置の動作状態を示す模式図で、
(a)は吸入状態、(b)は吐出状態を示す。
【符号の説明】
1・・・カニューレ、3・・・血液ポンプ、5・・・コ
ネクタ、11・・・吸入口、13・・・吐出口、15・
・・チューブ、15a・・・先端部材、17・・・吸入
弁、19・・・吐出弁、19a・・・スリット、21・
・・補強部材、31・・・隔壁、33・・・液室、35
・・・気室、37・・・給排気ノズル、39・・・流出
入口、41・・・側チューブ、43・・・三方活栓。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端に開口する吸入口、および該吸
    入口から設定距離を保って側壁に穿設された吐出口を有
    する可撓性の樹脂チューブと、前記吸入口に対して前記
    樹脂チューブの内側に設置され、前記吸入口から前記樹
    脂チューブ内への流体の流入を許容する一方、前記樹脂
    チューブ内から前記吸入口への流体の流出を阻止する柔
    軟膜状の吸入弁と、前記樹脂チューブの外周側で前記吐
    出口を覆って設置され、前記樹脂チューブ内から前記吐
    出口への流体の流出を許容する一方、前記吐出口から前
    記樹脂チューブ内への流体の流入を阻止する柔軟膜状の
    吐出弁とを備えたカニューレにおいて、 前記樹脂チューブと略同径の螺旋状に成形された金属か
    らなり、前記樹脂チューブを巻回する形で該樹脂チュー
    ブに固着された補強部材を備えたことを特徴とするカニ
    ューレ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカニューレにおいて、 前記補強部材が、長尺な帯状体からなり、該帯状体の一
    方の面が内周、他方の面が外周となる形で螺旋状に成形
    されていることを特徴とするカニューレ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    のカニューレと、 該カニューレの前記樹脂チューブの他方の端に連通する
    流出入口、および該流入出口に連通する液室を備え、該
    液室の容積を変化させることにより、前記流出入口を介
    して前記カニューレから流体を吸入、または前記流出入
    口を介して前記カニューレへ流体を吐出するポンプとを
    備えたことを特徴とする補助循環装置。
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