JPH1052396A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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Publication number
JPH1052396A
JPH1052396A JP8213537A JP21353796A JPH1052396A JP H1052396 A JPH1052396 A JP H1052396A JP 8213537 A JP8213537 A JP 8213537A JP 21353796 A JP21353796 A JP 21353796A JP H1052396 A JPH1052396 A JP H1052396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
nitride powder
endoscope
boron nitride
outer peripheral
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8213537A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Shibata
義範 柴田
Riyuusuke Adachi
滝介 安達
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP8213537A priority Critical patent/JPH1052396A/ja
Publication of JPH1052396A publication Critical patent/JPH1052396A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化消毒剤が侵入しても優れた潤滑性が維持さ
れ、有毒物の発生もない内視鏡を提供すること。 【解決手段】可撓管3,5によって外装された挿入部2
の長手方向に、チューブ類64,65,68、光学繊維
束62,69又は信号ケーブルなどからなる内蔵物が挿
通された内視鏡において、上記可撓管3,5内の少なく
とも一部分において、上記内蔵物の外周面に窒化硼素粉
末を塗布した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管によって
外装された挿入部内にチューブ類、光学繊維束又は信号
ケーブルなどからなる内蔵物が挿通された内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】可撓管によって外装された内視鏡の挿入
部は使用時に不規則に屈曲されるが、内視鏡の挿入部内
には、チューブ類、光学繊維束又は信号ケーブルなどか
らなるいわゆる内蔵物が全長にわたって挿通されてい
て、挿入部が屈曲される度に内蔵物が軸線方向に相対的
に移動して擦れあう。
【0003】したがって、屈曲の繰り返しによる摩擦に
よって内蔵物が磨耗したり破損しないようにするために
は、各内蔵物の外周面や挿入部可撓管の内周面等に潤滑
剤を塗布する必要がある。
【0004】そのための潤滑剤としては、二硫化モリブ
デン粉末、四フッ化エチレン樹脂粉末、或いはカーボン
粉末等があるが、四フッ化エチレン樹脂粉末は潤滑性が
不十分であり、カーボン粉末は電気伝導率が高くて内視
鏡の挿入部内に用いるのには適さない。そこで従来は、
主に二硫化モリブデン粉末を各内蔵物の外周面や挿入部
可撓管の内周面等に塗布していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡は、使用後に洗
浄消毒、滅菌等を行う必要があるが、最近は、過酢酸系
(CH3 COOOH)や過酸化水素系(H2 2 )等の
酸化作用を利用した消毒が行われている。
【0006】ところが、そのような酸化消毒剤は、水等
に比べて浸透性が非常に大きいので、挿入部可撓管の被
覆外皮等に水を通さない程度の微細なピンホールができ
た場合でも、酸化消毒剤はピンホールを通って可撓管内
に侵入してしまう場合がある。特に、湾曲管の被覆ゴム
チューブにはそのようなピンホールができる可能性が高
い。
【0007】二硫化モリブデンは、そのような酸化消毒
剤に触れると化学反応を起こして分解し、潤滑性が失わ
れて内蔵物の破損を招いたり、有毒の硫化水素(H
2 S)や硫黄酸化物(SO2 、 SO3 )等が発生する恐
れがある。
【0008】そこで本発明は、酸化消毒剤が侵入しても
優れた潤滑性が維持され、有毒物の発生もない内視鏡を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡は、可撓管によって外装された挿入
部の長手方向に、チューブ類、光学繊維束又は信号ケー
ブルなどからなる内蔵物が挿通された内視鏡において、
上記可撓管内の少なくとも一部分において、上記内蔵物
の外周面に窒化硼素粉末を塗布したことを特徴とする。
【0010】なお、上記挿入部の一部分が、遠隔操作に
よって屈曲自在な湾曲管によって外装されていて、上記
窒化硼素粉末が、少なくとも上記湾曲管内において上記
内蔵物の外周面に塗布されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図3は内視鏡を示しており、全体
的に可撓管3によって外装された挿入部2が、操作部1
に連結されている。
【0012】挿入部2の先側の部分は、操作部1に設け
られた操作ノブ4を回転操作することによって遠隔的に
任意の方向に屈曲させることができる湾曲管5によって
外装されている(湾曲管5も可撓管3の一部ということ
ができる)。
【0013】湾曲管5の先端には、対物光学系や処置具
突出口等が設けられた先端部本体6が連結されている。
7は、図示されていない光源装置に接続されるコネクタ
である。
【0014】図2は、先端部本体6から湾曲管5部分に
かけての側面断面図であり、図1は湾曲管5の途中の部
分の正面断面図である。先端部本体6に内蔵された対物
光学系61による被写体の結像位置には、イメージガイ
ドファイババンドル62の入射端面が配置されている。
【0015】また、対物光学系61の表面に向けて突設
された送気送水ノズル63に連通して、送気チューブ6
4と送水チューブ65とが設けられ、処置具突出口67
に連通して鉗子チャンネル68が設けられている。
【0016】湾曲管5は、多数の節輪51をリベット5
2で回動自在に連結して全方向に屈曲自在に形成された
管状体の外周に網状管54を被覆し、さらにその外周に
弾力性のあるゴムチューブからなる外皮55を被覆して
構成されている。
【0017】最先端の節輪51aに先端が固着された4
本の操作ワイヤ53は、節輪51の内周面に沿って、上
下左右の位置に配置されている。その結果、図4に示さ
れるように、どの操作ワイヤ53も牽引されていない時
は湾曲管5がほぼ真っ直ぐの状態になり、操作部1に設
けられた操作ノブ4を回転操作して任意の操作ワイヤ5
3を牽引すると、図5に示されるように、牽引された操
作ワイヤ53の方向に湾曲管5が湾曲する。なお、図4
及び図5では、網状管54と外皮55の図示を省略して
ある。
【0018】挿入部2内には、各種内蔵物が全長にわた
って挿通されている。図1は湾曲管5における断面を示
しており、図2に示されているイメージガイドファイバ
バンドル62、送気送水チューブ64,65、鉗子チャ
ンネル68及び操作ワイヤ53の他、ライトガイドファ
イババンドル69等も内蔵物として挿通されている。
【0019】なお、電子内視鏡の場合には、イメージガ
イドファイババンドル62の代わりに、対物光学系によ
る被写体の結像位置に置かれる撮像素子に接続された信
号ケーブルが挿通される。
【0020】このような各種内蔵物の外周面には、挿入
部2内の全長にわたって、窒化硼素粉末が塗布されてい
る。また、可撓管3と湾曲管5の内周面にも全体的に窒
化硼素粉末が塗布されている。
【0021】窒化硼素(英語では、ボロンナイトライ
ド)は、潤滑性が非常に高いだけでなく、融点が約30
00℃と高くて耐熱性に優れ、耐酸化性も1000℃ま
で問題がなく化学的に安定している。
【0022】したがって、内視鏡消毒に用いられる過酸
化水素や過酢酸等の酸化消毒材に触れても有毒物質等を
発生せず、長期にわたって潤滑性が失われない。また、
電気絶縁性が大きいので、内視鏡の挿入部に使用しても
電気安全性が高い。
【0023】そして、窒化硼素を粉末のまま用いるの
で、黒鉛の結晶構造そのものの性質を維持することがで
きて減磨効果が大きく、薄く塗布するだけで十分な潤滑
効果が得られるので、内視鏡の挿入部2が太くならず、
患者に対する挿入時の負担を軽減することができる。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば窒化硼素粉末を内蔵物の外周面
だけに塗布しても内蔵物保護のための潤滑効果を得るこ
とができ、挿入部2のなかで特に小さな曲率半径で繰り
返し屈曲される湾曲管5内の部分にだけ窒化硼素粉末を
塗布してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、挿入部可撓管内の少な
くとも一部において内蔵物の外周面に化学的安定性の高
い窒化硼素粉末を塗布したことにより、長期にわたって
優れた潤滑性を維持して内蔵物の磨耗や破損を防止する
ことができ、しかも酸化消毒材に触れても有毒物質等を
発生せず、電気安全性も高い等の優れた効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の湾曲管部分の正面断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態の挿入部先端部分の側面断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態の内視鏡の全体外観図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の真っ直ぐな状態の湾曲管
部分の略示側面図である。
【図5】本発明の実施の形態の湾曲した状態の湾曲管部
分の略示側面図である。
【符号の説明】
2 挿入部 3 可撓管 5 湾曲管 62 イメージガイドファイババンドル 64,65 送気送水チューブ 68 鉗子チャンネル 69 ライトガイドファイババンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓管によって外装された挿入部の長手方
    向に、チューブ類、光学繊維束又は信号ケーブルなどか
    らなる内蔵物が挿通された内視鏡において、 上記可撓管内の少なくとも一部分において、上記内蔵物
    の外周面に窒化硼素粉末を塗布したことを特徴とする内
    視鏡。
  2. 【請求項2】上記挿入部の一部分が、遠隔操作によって
    屈曲自在な湾曲管によって外装されていて、上記窒化硼
    素粉末が、少なくとも上記湾曲管内において上記内蔵物
    の外周面に塗布されている請求項1記載の内視鏡。
JP8213537A 1996-08-13 1996-08-13 内視鏡 Withdrawn JPH1052396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213537A JPH1052396A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213537A JPH1052396A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1052396A true JPH1052396A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16640839

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JP8213537A Withdrawn JPH1052396A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 内視鏡

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JP (1) JPH1052396A (ja)

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