JPH1052330A - 耐震縦型収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】地震発生の際の家具の転倒や収納物品の落下散
乱による災害を防止することに加え小さなスペースでも
大きな収納能力をもち、しかも収納物が見やすく出し入
れの簡単な機能を備えることが収納器具の課題である。 【解決手段】そのため縦型収納庫の本体を床面から天井
までの１本の柱として建物に直に固定して振動に対する
強度を高めるとともにスライドレールに乗せた内引き出
しの底板張り出し部分がスライドレール附属品に喰い込
んでいる為揺れに強く、前方に飛び出して脱落するおそ
れはない。また内引き出しは上から見やすく収納物の出
し入れが簡単で、しかも人が持ちやすい大きさの間口６
７ｃｍとし収納重量２５ｋｇに耐えられるような丈夫さ
でありながらクラッチ金具により脱着が可能で、上下段
の入れ替えも容易である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は一般家庭をはじめ業務
用各事業所などの集会場所における収納物品の縦型収納
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭や商店、事業所、学校、病院な
どの集会場所で使われている和洋ダンス、食器棚、書
庫、備品庫等の収納器具は床面から人の身長ほどの高さ
に置かれ、天井との空間部分に物品を分散してのせたり
また床面には日常使用頻度の高い物品を手元近くに置こ
うとして更にスペースを狭く、しかも乱雑になったりし
て、取り出すために余分な時間を費やしてしまう結果収
納スペース不足に対する不満が募っている現状にある。
更に地震の発生時には収納器具本体が転倒したり、内部
や上部の物品が落下散乱して大きな災害を被る例も少な
くない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】地震による被害を防止
し、更に限られたスペースで大きな収納能力を求めるた
めに、それぞれの分野で研究が進められているがまだ充
分とはいえず「安全でしかも機能的な収納器具」に対す
る要望はますます高まっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するもので、整理整頓を進めながら物品の収容能
力を高め床面から天井までを「１本の柱」として建物に
直に固定し更に引き出しの落下を防止する機能を備えた
縦型収納庫として地震災害を予防するもので、しかも大
きな収納能力を備えたものである。

【０００５】

【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して以下に
詳述する。

【０００６】

【図１及び図２】は耐震縦型収納庫の立面図である。本
体１は床面から天井までの高さで建物に直に固定し、最
高部は笠木３にて調節する。扉２は他の家具の色に合わ
せることができ、丁番１−２により本体に取り付ける。
本体１には内引き出し４、及び外引き出し５、６を付け
る。本体１及び内引き出し４、外引き出し５、６とも木
製の他スティール、ステンレス、アルミ、プラスチック
製とすることができる。

【０００７】

【図３及び図４】は内引き出し４の表側と裏側の立面図
である。底板４−２には収納物が移動しないようシート
を貼り付け裏側には引き出し４の上下段の入れ替えを容
易にし、着脱を簡単にするクラッチ金具４−３を取り付
ける。内引き出し４の大きさは人が容易に抱えられるよ
う間口６７ｃｍとし更に収納物重量は２５ｋｇであり、
段数が多いので見出しを付けたりカラーで識別すること
ができる。また前面部は収納物が取り出し易く内部を見
やすくするためアールをつけてある。

【０００８】

【図５】は内引き出し４を引き出した場合の落下防止装
置の断面図である。本体１にビス７−３により固定した
スライドレール７−１に乗った内引き出し４の底板４−
２の張り出し部分４−４にレールに付いた落下防止金具
７−２を喰い込ませる。

【０００９】

【図６】は内引き出しを脱着するクラッチ金具とその操
作の状態の図である。内引き出し４を手前に引き出し、
両手でクラッチ４−３を握り上に持ち上げるとレール７
−１から内引き出し４を取り外す事ができる。

【００１０】

【図７】はスライドレール７を本体１に固定した状態の
図である。スライドレール７は内引き出し４ではなく本
体１に固定し前後にスライドするので、収納物の大きさ
により上下の間隔を決める事ができる。スライドレール
７の本体１への取り付けには長尺ビス７−３を使用して
安全性を高めている。

【００１１】

【図８】はスライドレール７に内引き出し４を乗せた状
態の図である。内引き出し４はレールの落下防止金具７
−２によって固定されており、更にスライドレール７は
本体１に長尺ビス７−３によって止められて横ぶれに耐
えられるようになっている。

【００１２】

【発明の効果】上記のように本発明によって地震の際の
転倒や物品の散乱による被害を防止するばかりでなく、
小さなスペースでも床面から天井まで縦型で有効に活用
する事により物品を１ケ所にまとめて隙間なく収納し、
引き出し全体を上から確認できるので探す手間が省け必
要な物品を迅速に取り出して生活や業務の機能性を高め
る事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１及び図２】 耐震縦型収納庫の立面図

【図３及び図４】 内引き出しの構造図

【図５】 内引き出し落下防止装置の断面
図

【図６】 内引き出し取り外しのためのク
ラッチ金具と操作図

【図７】 スライドレールを本体に固定し
た状態図

【図８】 スライドレールに内引き出しを
装着した断面図

【符号の説明】

１ 本体 １−２ 丁番 ２ 扉 ３ 笠木 ４ 内引き出し ４−１ 内引き出しの側板 ４−２ 内引き出しの底板 ４−３ クラッチ金具 ４−４ 底板張り出し部分 ４−５ 内引き出しの幕板 ４−６ 内引き出しの背板 ５ 外引き出し ６ 外引き出し ７ スライドレール金具 ７−１ レール ７−２ 落下防止金具 ７−３ 長尺ビス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ） 床面から天井まで木製、スティー
   ル製、アルミ製、ステンレス製による縦型の収納庫を設
   ける。 （ロ） 収納庫本体は８本〜１０本のビスで建物に直に
   固定する。 （ハ） 収納庫本体内にはスライドレールにより、床面
   の外引き出しから天井部分まで内引き出しを取り付けて
   使用する。
2. 【請求項２】木製、スティール製、アルミ製、ステンレ
   ス製、プラスチック製などの落下防止装置付き内引き出
   しを設けた請求項１内の引き出し収納装置。