JPH1052114A - 共生微生物利用緑化方法及び共生微生物利用緑化版 - Google Patents

共生微生物利用緑化方法及び共生微生物利用緑化版

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JPH1052114A
JPH1052114A JP8209694A JP20969496A JPH1052114A JP H1052114 A JPH1052114 A JP H1052114A JP 8209694 A JP8209694 A JP 8209694A JP 20969496 A JP20969496 A JP 20969496A JP H1052114 A JPH1052114 A JP H1052114A
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JP
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greening
soil
symbiotic
symbiotic microorganisms
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JP8209694A
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Inventor
Tokiharu Nakaoka
時春 中岡
Yoshito Shirai
義人 白井
Tetsuya Ueda
哲也 上田
Yoshitada Yamagishi
善忠 山岸
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GREEN TEC KK
HANSHIN KOGYO KK
Osaka Gas Co Ltd
Daisue Construction Co Ltd
Original Assignee
GREEN TEC KK
HANSHIN KOGYO KK
Osaka Gas Co Ltd
Daisue Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共生微生物を付加して植物の生育を良好にす
ることである。 【解決手段】 連通空隙を有するポーラスコンクリート
からなり、表面側の第1層と底部側の第3層の間に共生
微生物が混入する培土からなる第2層を狭持した緑化
版、又は単層のポーラスコンクリート版を予め土表又は
岩および法面補強工表面、並びにコンクリート面に固着
し、前記緑化版又は前記ポーラスコンクリート版の表面
に共生微生物と種子を混入した培土を吹き付け、共生微
生物により植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性を向上させ
ることにより植生の良好な生育と安定化を図る

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の生育の妨げ
となるアルカリ土壌や乾燥から植物を保護する共生微生
物を利用した緑化方法および緑化版に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の吹付けによる緑化方法では、吹付
土層が薄く乾燥しやすい状況にあり、給水や施肥もでき
ないため、植生が生育してもすぐに枯れる等、生育にば
らつきが生じていた。又、従来のポーラスコンクリート
を用いた緑化方法では、植物の生育環境の改善のため、
保水性、透水性、保肥性を考慮し、保水剤の添加等様々
な工夫がなされているが、植物の根張りに対しコンクリ
ートの空隙が狭いことや、自然環境では肥料および水等
の供給不足が生じること、さらにはセメントを使用する
ことによる高アルカリ条件になることから、植物が生育
してもすぐに枯れてしまうという問題があり、積極的な
緑化への適用には至っていない。アルカリ条件下では、
植物の生長に必要な土壌要素のうち鉄、マンガン、亜
鉛、銅、ホウ素等が吸収されにくくなり、要素欠乏にな
り種々の生育障害が現れる。また、灌水設備が利用でき
ない法面では、雨水に頼らざるを得ず、そのため乾燥に
耐える植物は未だ選別されておらず、芝等の単子葉植物
のみが試験的に使用されているにすぎない。この場合に
おいても、長期間にわたる植生の安定は実現されていな
い。また、乾燥対策に保水剤を使用すると、水分が植物
の根部から保水剤の方へ吸い寄せられ、緑化版に水分が
ある状態でも植物は枯死するという現象が起こることが
あり、乾燥対策に保水剤を使用するのは実用的ではなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】土壌pHが高いアルカ
リ条件下においては鉄、マンガン、亜鉛、銅が不溶化
し、欠乏症が生じる。これらが欠乏すると、植物の環境
耐性が著しく低下し、枯死しやすい状態になる。また、
ホウ素は、土壌pHが高いと土壌中のホウ素が固定され
植物根から吸収されにくくなる。ホウ素欠乏下では多量
のフェノール類が蓄積し、組織の褐変やコルク化の原因
となる。また、新葉の生育が停止したり、根毛の細胞伸
長が阻害される。本発明は、高アルカリ条件下での植裁
植物の様々な生育障害症状の発現に対し、VA菌根菌を
植物に接種共生させることにより生育障害症状を抑制
し、さらに植裁植物の種類の多様性、乾燥等の環境耐性
を向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明は、土表、岩、
法面補強工表面や単層又は多層構造で構成し連通空隙を
有するポーラスコンクリートの表面に、種子と共生微生
物を混入した培土を吹き付け、共生微生物により植物の
アルカリ耐性及び乾燥耐性を向上させ、植生の良好な生
育と安定化を図ることを特徴とする共生微生物利用緑化
方法である。第2発明は、連通空隙を有するポーラスコ
ンクリートからなり、表面側の第1層と底部側の第3層
の間に共生微生物が混入する培土からなる第2層を狭持
した緑化版、又は単層のポーラスコンクリート版を予め
土表又は岩および法面補強工表面、並びにコンクリート
面に固着し、前記緑化版又は前記ポーラスコンクリート
版の表面に共生微生物と種子を混入した培土を吹き付
け、共生微生物により植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性
を向上させることにより植生の良好な生育と安定化を図
ることを特徴とする共生微生物利用緑化方法である。第
3発明は、連通空隙を有するポーラスコンクリートから
なる表面側の第1層と底部側の第3層の間に培土を狭持
した緑化版の培土に種子と共生微生物を予め入れること
により植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性を向上させ、植
生の良好な生育と安定化を図ることを特徴とする共生微
生物利用緑化版である。第4発明は、表面側の第1層と
底部側の第3層の間に培土からなる第2層を狭持した緑
化版の第1層に複数の貫通孔が設けてあり、前記貫通孔
には筒状カプセルが内挿してあり、前記筒状カプセルに
は予め発芽養生してある草木若しくは草木の種子が植え
られた培土が充填してあり、前記第2層の培土と筒状カ
プセルに充填した培土のうち、少なくとも筒状カプセル
の培土には共生微生物が混入してあることを特徴とする
共生微生物利用緑化版である。第5発明は、表面側の第
1層と底部側の第3層の間に培土からなる第2層を狭持
した緑化版の第1層に複数の貫通孔が設けてあり、予め
共生微生物を共生させておいた草木を共生微生物を混入
していない培土に移植し、かつ前記貫通孔に内挿する筒
状カプセルに充填してあることを特徴とする共生微生物
利用緑化版である。第6発明は、共生微生物にVA菌根
菌を使用する請求項1、2の共生微生物利用緑化方法で
ある。第7発明は、共生微生物にVA菌根菌を使用する
請求項3〜5の共生微生物利用緑化版である。
【0005】
【発明の実施の形態】
(第1発明の実施例)図1は、製材化したVA菌根菌1
と種子2および培土3を含んだ高圧縮空気を噴射するコ
ンプレッサ100を示している。
【0006】コンプレッサ100から噴出した圧縮空気
の通路110に、スクリューコンベア付き通路101か
らVA菌根菌1、種子2を含有した培土3を送出し、通
路100の先端の噴出口10から培土3を噴出する。
【0007】VA菌根菌1は、胞子、菌糸、植物共生根
の形態で粉末クレー中に均一に混合し製材化されてい
る。予め種子2を入れておいた培土3の容積1リットル
当たりに製材化したVA菌根菌1を10〜30g程度の
割合で添加して混合する。製材化したVA菌根菌1の1
g中には、VA菌根菌の胞子が約10〜1000個程度
となるように調整してある。
【0008】種子2(植物)は、繁殖が旺盛な多年生草
本で、かつ汎用性から種子が安価で大量に入手可能な豆
科トリフォリウム属のシロツメ草、豆科ミヤコグサ属の
バードフット・トレフォイル及びイネ科のシバ草のケナ
フマットシバ(商品名)等が好ましいが、種子(植物)
はこれらに限定するものではない。
【0009】培土3は、砂およびピーストモスのほか、
無菌的な多孔質の人工軽量培土を混合し、植物の根5
(図2)の生育に適する空隙性(一般的には20〜30
%)および保水性を調整してある。
【0010】緑化する土壌又はポーラスコンクリート5
0(以下土壌50と呼ぶ。)にコンプレッサ100の噴
出口10を向け、圧縮空気と共に種子2とVA菌根菌1
を含有する培土3を噴出する。噴出された培土3は、土
壌50に付着し、種子2はやがて生長して根5を培土3
及び土壌50内に張り巡らせる。
【0011】植物と共生し、植物の根中に樹枝状体を形
成する真菌類を総称してVA菌根菌と総称する。VA菌
根菌は、分類学的には、Glomales目に属し、現
在6属約150種が同定されている。
【0012】内生菌根菌であるVA菌根菌1は、図2に
示すように菌糸1aの一部が宿主である植物の根5の細
胞間隙5aに侵入して、皮層細胞内に樹枝状体1bを発
達させる。他方、根5周辺の培土3へも菌糸1aを伸ば
し、培土3の養分を取り込んで宿主である植物の根(図
2の根5)に送り込む。つまり、菌糸1aの介在によっ
て、根5の張り巡らした範囲(以下菌根域と称する)は
一段と拡大されることになる。これにより、拡散速度の
遅い培土3中のリン酸などの吸収量は、菌共生のない場
合と比較して著しく増加する。
【0013】さらにこの菌根域の拡大によって、耐病
性、耐寒性が付与される。上述したように、VA菌根菌
1は、植物が種子の段階、または発芽直後の苗の育苗時
に使用すると良好な生育に著しい効果を奏する。
【0014】また、培土3中でネットワーク状に広がっ
た菌糸が、ミネラルや水分も吸収し、それらを共生した
根を通じて植物に与える。従って、共生した植物は、生
育促進(健全化、根張り促進、開花促進等)、乾燥耐性
の向上といったメリットが得られる。
【0015】VA菌根菌は、一般の植物が生育可能な温
度で、土壌pH3〜9程度であれば共生活性を保持す
る。乾燥耐性も植物の萎れ点程度までは活性を保持す
る。
【0016】第1発明の実施例では、土壌50に直接培
土3を吹き付けていたが、培土3をポーラスコンクリー
トからなる緑化版(図示せず)に吹き付ければ第2発明
となる。
【0017】(第3発明の実施例)図3に示す第3発明
による連通空隙を有するポーラスコンクリートからなる
緑化版200は、通気、透水、保水、乾燥防止等の機能
を有する表面側(上側)の第1層21と、通気、透水、
保水、根張り層の機能を有する底部側(下側)の第3層
23との間に種子の発芽、生育、保水、保肥機能を有す
る培土30からなる第2層22を狭持している。培土3
0は第1発明の実施例で使用した種子2およびVA菌根
菌1を含有している。
【0018】緑化版200は、全体の大きさが500×
500×85mmで、上面21に直径16mmの孔20
を30mmの中心間隔で計36個設けてあり(図3には
そのうちの10個のみを表示)、ポーラスコンクリート
の空隙率は約20%である。
【0019】図3に示すように、第3層23の下部の縁
23aには面とりが施してあり、複数の緑化版200を
隣接して据え付ける際に、緑化版間に土壌50が入り込
むことによる噛み込みを防止している。
【0020】図6に示すように、緑化版200を構造体
50aに設置する場合、根張りによる構造体の劣化防止
や根張りの構造体への侵入遮断機能を有するコンクリー
ト及び樹脂からなる第4層24を一体に備えてもよい。
【0021】VA菌根菌1は、図2で示すように種子2
が発芽した植物の根5に作用し、その生育を促進する。
【0022】(第4発明の実施例)図4に示す緑化版3
00の上面31には、カプセル孔32が設けてあり、第
1、第3発明の実施例と同様に培土30にはVA菌根菌
1を含有させてある。腐食性のある柔らかい布や紙でで
きた筒状カプセル35の内部には、VA菌根菌1を含有
する培土40が充填してあり、培土40には予め発芽養
生したシロツメ草等の苗33が植え付けてある。
【0023】筒状カプセル35を緑化版300のカプセ
ル孔32に挿入すると、苗33はやがて筒状カプセル3
5から培土30内へ根を伸ばし、緑化版300は一様な
緑化を形成する。
【0024】第1発明の実施例では、土壌50(図1)
に直接培土3を吹き付けていたが、VA菌根菌を植物と
確実に共生させるには、手間は掛かるが、図4に示すよ
うに予め共生させた苗33を緑化版300に移植する方
が良好に共生させることができる。
【0025】
【発明の効果】内生菌根菌である共生微生物(VA菌根
菌)は、菌糸の一部が根の細胞間隙に進入して、皮層細
胞内に樹枝状体を発達させ、また、根周辺の土壌環境へ
も菌糸を伸ばして、土壌養分を取り込み、宿主である植
物に送り込む。これにより、土壌での拡散速度の遅いリ
ン酸などの吸収量は菌共生のない場合の数倍に達する。
この菌根域の拡大は、植物の耐病性、耐乾性を向上させ
る効果がある。VA菌根菌と共生関係にある植物は、V
A菌根菌の無接種の植物に比べ、菌根域の拡大により活
着が高まり、環境変化に対して順応し易くなる。特に、
夏期の乾燥、高温に対して、VA菌根菌と共生関係にあ
る植物は、強い抵抗性を示す。したがって、VA菌根菌
と共生関係にある植物は、長期にわたり安定した植生を
維持することができる。従来の緑化版では、植物の発
芽、生育に差が生じ易く、植物の一様な生育が必要な緑
化版においては極めて不都合であったが、第3〜第5及
び第7発明を適用すると、共生微生物の作用により植物
の一様な生育が可能となり、緑化版全体として一様な緑
化を図りやすくなり、緑化版の生産性が向上する。さら
に、植物がVA菌根菌と共生関係を築くことにより、従
来は緑化には不向きであったアルカリ耐性が弱いとされ
る植物をセメント緑化版の植裁植物として用いることが
可能となる。共生微生物の作用により、植物のアルカリ
耐性が向上し、セメントによるアルカリ性過多の土壌に
おいても植生が安定する。
【0026】第1、第2発明を適用すると、設置済みの
緑化版に手軽に共生微生物を付加した種子を散布するこ
とができる。
【0027】第3、第4発明の緑化版は、極めて簡単な
方法で製造でき、植裁植物にアルカリ条件、乾燥、高温
に対し抵抗性を付与し、長期にわたり安定した植裁を維
持することができる。
【0028】第4発明において、共生微生物(VA菌根
菌)を第2層の培土には付与せず、筒状カプセルに充填
した培土内のみに付与すると、植物の育苗段階でVA菌
根菌が確実に植物と共生し、しかもVA菌根菌の付与す
る量も少なくて済むため、経済的である。
【0029】第5発明を適用すると、予め共生微生物
(VA菌根菌)を混入した培土で草木を養生するので、
草木とVA菌根菌を確実に共生させることができ、ま
た、草木に共生したVA菌根菌と共に筒状カプセルに移
植するので、VA菌根菌の消費量を必要最小限にするこ
とができ、非常に経済的である。
【0030】第1〜第7発明を適用すると、共生微生物
(VA菌根菌)の無添加時と比較して植物の生長が良好
となり、早期に緑化版上もしくは土表を覆い尽くし、迅
速な緑化が可能となる。このように表面を覆う植生状況
では、版内の水分の乾燥も早めに抑えることができ、施
工可能期間(夏期の施工は乾燥が厳しいため、これ以前
に緑化を完成する必要がある)の拡大を図ることができ
る。
【0031】緑化版の設置場所が傾斜角40度程度の斜
面地(法面)であれば、緑化版内の培土層は傾斜に沿っ
て下方へ移動せず、緑化版の上方に空隙が発生すること
がなく、また、緑化版内の培土層が降雨により流出しな
いことを実験により確認している。従って、傾斜角40
度程度までの斜面地においても、平地で使用する緑化版
をそのまま適用することができ、法面の緑化が可能であ
る。また、傾斜角が40度を越える斜面地および壁面に
おいては、培土層を小区画に区切り、小区画を例えば図
5に示すハニカム構造にすると緑化版内の培土の偏りを
防止することができる。
【0032】VA菌根菌は、土壌中からのリン酸、ミネ
ラル、水分の吸収効率を向上させるため、付与する肥
料、特にリン酸肥料を削減することができ、有機肥料や
緩効性肥料と組み合わせることで、長期間施肥効果を維
持することができる。合わせて、給水作業も大幅に削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 共生微生物と種子を土壌に播種(散布)する
装置の縦断面略図である。
【図2】 VA菌根菌が植物に共生する状況を示す縦断
面図である。
【図3】 緑化版の第2層の培土に種子と共生微生物を
含有させた状態を示す縦断面図である。
【図4】 予め養生した苗を備えた筒状カプセルを緑化
版に装填した状態を示す縦断面図である。
【図5】 培土層をハニカム形の小区画に区分けした状
況を示す平面図である。
【図6】 図3の緑化版の下部に根張り不能な第4層を
設けた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 VA菌根菌(共生微生物) 2 種子 3 培土 20 孔(貫通孔) 21 上面 30 培土 31 上面 32 カプセル孔 33 苗(草木) 35 筒状カプセル 40 培土 50 土壌(ポーラスコンクリート) 100 コンプレッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中岡 時春 大阪府大阪市福島区福島6丁目8番10号 大末建設株式会社内 (72)発明者 白井 義人 兵庫県小野市万勝寺町字中山969番の1 阪神工業株式会社内 (72)発明者 上田 哲也 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 山岸 善忠 広島県因島市重井町宮の上949番地 株式 会社グリーンテック内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土表、岩、法面補強工表面や単層又は多
    層構造で構成し連通空隙を有するポーラスコンクリート
    の表面に、種子と共生微生物を混入した培土を吹き付
    け、共生微生物により植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性
    を向上させ、植生の良好な生育と安定化を図ることを特
    徴とする共生微生物利用緑化方法。
  2. 【請求項2】 連通空隙を有するポーラスコンクリート
    からなり、表面側の第1層と底部側の第3層の間に共生
    微生物が混入する培土からなる第2層を狭持した緑化
    版、又は単層のポーラスコンクリート版を予め土表又は
    岩および法面補強工表面、並びにコンクリート面に固着
    し、前記緑化版又は前記ポーラスコンクリート版の表面
    に共生微生物と種子を混入した培土を吹き付け、共生微
    生物により植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性を向上させ
    ることにより植生の良好な生育と安定化を図ることを特
    徴とする共生微生物利用緑化方法。
  3. 【請求項3】 連通空隙を有するポーラスコンクリート
    からなる表面側の第1層と底部側の第3層の間に培土を
    狭持した緑化版の培土に種子と共生微生物を予め入れる
    ことにより植物のアルカリ耐性及び乾燥耐性を向上さ
    せ、植生の良好な生育と安定化を図ることを特徴とする
    共生微生物利用緑化版。
  4. 【請求項4】 表面側の第1層と底部側の第3層の間に
    培土からなる第2層を狭持した緑化版の第1層に複数の
    貫通孔が設けてあり、前記貫通孔には筒状カプセルが内
    挿してあり、前記筒状カプセルには予め発芽養生してあ
    る草木若しくは草木の種子が植えられた培土が充填して
    あり、前記第2層の培土と筒状カプセルに充填した培土
    のうち、少なくともどちらか一方には共生微生物が混入
    してあることを特徴とする共生微生物利用緑化版。
  5. 【請求項5】 表面側の第1層と底部側の第3層の間に
    培土からなる第2層を狭持した緑化版の第1層に複数の
    貫通孔が設けてあり、予め共生微生物を共生させておい
    た草木を共生微生物を混入していない培土に移植し、か
    つ前記貫通孔に内挿する筒状カプセルに充填してあるこ
    とを特徴とする共生微生物利用緑化版。
  6. 【請求項6】 共生微生物にVA菌根菌を使用する請求
    項1、2の共生微生物利用緑化方法。
  7. 【請求項7】 共生微生物にVA菌根菌を使用する請求
    項3〜5の共生微生物利用緑化版。
JP8209694A 1996-08-08 1996-08-08 共生微生物利用緑化方法及び共生微生物利用緑化版 Pending JPH1052114A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328744A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Chubu Electric Power Co Inc 雑草抑制緑面化方法
CN107023023A (zh) * 2017-04-17 2017-08-08 三峡大学 边坡植被恢复结构及方法
CN112854250A (zh) * 2020-12-31 2021-05-28 武汉工程大学 一种利用微生物和植物联合固化道路边坡土壤的方法

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