JPH1052044A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH1052044A
JPH1052044A JP8218138A JP21813896A JPH1052044A JP H1052044 A JPH1052044 A JP H1052044A JP 8218138 A JP8218138 A JP 8218138A JP 21813896 A JP21813896 A JP 21813896A JP H1052044 A JPH1052044 A JP H1052044A
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孝一 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクロコンバータを構成する各サイリスタ
のゲートを点弧する導通角の範囲を拡大して、安定した
出力電圧制御を行うことが可能な電源装置を提供する。 【解決手段】 目標波出力回路14から出力された目標
波の電圧が検出電圧より高い場合には、正ゲート制御部
15aが作動するように選択される一方、目標波の電圧
が検出電圧より低い場合には、負ゲート制御部15bが
作動するように選択される。正ゲート制御部15aまた
は負ゲート制御部15bのうち、選択されたゲート制御
部の各比較器において、目標波出力回路14からの目標
波と同期信号形成回路18からのノコギリ波とが比較さ
れ、両者が一致した時点で、当該サイリスタSCRk±
のゲートに対して、所定幅を有するワンショットパルス
が出力され、導通角制御がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用周波数等の単
相交流電源として使用される電源装置に関し、特に、サ
イクロコンバータの出力を各種負荷に単相交流として供
給する汎用性のある電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一定周波数の交流電力を他の異な
る周波数の交流電力に直接変換する装置として、サイク
ロコンバータと呼ばれるものは知られている。
【0003】かかる従来のサイクロコンバータは、通常
は商用周波数の電源ラインや大出力の発電機の出力を入
力として使用されるものであり(たとえば、特公昭60
−9429号公報参照)、一般的には交流電動機の駆動
用に使用されている。
【0004】以下、図3〜8を参照してサイクロコンバ
ータの動作原理を説明する。
【0005】図3は、従来のサイクロコンバータの構成
の一例を示す電気回路図である。
【0006】同図に示すように、サイクロコンバータ
(Cycloconverter)CCは、12個のサイリスタSCR
k±(k=1,…,6)により構成され、そのうち6個
のサイリスタSCRk+で構成されるブリッジ回路(以
下、「正コンバータ」という)BC1からは正の電流が
出力され、残りの6個のサイリスタSCRk−で構成さ
れるブリッジ回路(以下、「負コンバータ」という)B
C2からは負の電流が出力される。
【0007】たとえば、内燃エンジンにより駆動される
27極(このうち3極は、サイリスタSCRk±の各ゲ
ートを制御する同期信号を生成するために用いられる)
の3相発電機の3相交流出力がサイクロコンバータCC
に入力された場合には、クランク軸1回転につき9サイ
クルの交流が得られる。そして、エンジン回転数の範囲
を、たとえば1200rpm〜4500rpm(すなわ
ち、20Hz〜75Hz)に設定した場合には、上記3
相交流出力の周波数は、エンジン回転数の9倍の180
Hz〜675Hzになる。
【0008】前記3極のコイル(以下、このコイルを
「サブコイル」といい、他のコイルを「メインコイル」
という)から得られる3相電流(U相、V相およびW相
の各電流)は、図4に示すように、6個のフォトカプラ
PCk(k=1,…,6)の各1次側発光ダイオード
(LED)と6個のダイオードDk(k=1,…,6)
とにより構成されるブリッジ型の3相全波整流回路FR
に供給される。この3相全波整流回路FRによって全波
整流された3相電流は、一次側LEDにより光に変換さ
れ、この光出力は、フォトカプラPCkの各2次側光セ
ンサ(図示せず)により電流に変換される。すなわち、
3相全波整流回路FRにより全波整流された3相電流に
応じた電流が2次側光センサにより取り出される。そし
て、この取り出された電流は、後述するように、サイリ
スタSCRk±の各ゲートの導通角を制御する同期信号
(たとえばノコギリ波)を生成するために用いられる。
【0009】図5は、図3または4のU相、V相および
W相間に印加される電圧の推移、およびフォトカプラP
Ckがオンするタイミングを示す図である。
【0010】各線間電圧(U−V,U−W,V−W,V
−U,W−U,W−V)が、図5のように変化したとき
に、3相全波整流回路FRにより全波整流された出力波
形は、メインコイルから得られる各線間電圧波形の周期
の1/6となる。たとえば、位相角が60°〜120°
であるとき、すなわちU−V間電圧が他の線間電圧に比
べて最も高いとき、フォトカプラPC1およびPC5は
ペアでオン(他のフォトカプラはオフ)されるため、3
相全波整流回路FRからは、U−V間電圧に応じた電圧
が出力される。すなわち、3相全波整流回路FRから
は、各線間電圧の最大値に応じた電圧が出力されるの
で、この電圧の周期は60°となり、メインコイルの電
圧の周期360°に対して、1/6となる。
【0011】また、図5には、サイリスタSCRk±の
各ゲートを点弧(turn on)させるタイミングも示さ
れ、同図には、各ゲートの導通角を120°〜0°の範
囲で点弧させるときのタイミングが示されている。
【0012】このタイミングに従って、サイクロコンバ
ータCCから電流を出力するときには、正コンバータB
C1の各ゲートを点弧する一方、サイクロコンバータC
Cへ電流を吸収(供給)するときには、負コンバータB
C2の各ゲートを点弧する。
【0013】なお、点弧は、同図に示す範囲に亘って継
続して行う必要はなく、同図の斜線で示すパルスをゲー
トに印加しても、同様の動作が得られる。
【0014】図6は、導通角α=120°,60°で正
または負コンバータBC1,BC2の各サイリスタSC
Rk±を点弧したときにサイクロコンバータCCから出
力される波形を示す図である。
【0015】同図において、(a)は、導通角α=12
0°で正コンバータBC1の各サイリスタSCRk+を
点弧したときにサイクロコンバータCCから出力される
波形を示し、(b)は、導通角α=120°で負コンバ
ータBC2の各サイリスタSCRk−を点弧したときに
サイクロコンバータCCから出力される波形を示し、
(c)は、導通角α=60°で正コンバータBC1の各
サイリスタSCRk+を点弧したときにサイクロコンバ
ータCCから出力される波形を示し、(d)は、導通角
α=60°で負コンバータBC2の各サイリスタSCR
k−を点弧したときにサイクロコンバータCCから出力
される波形を示している。
【0016】たとえば、導通角α=120°で正コンバ
ータBC1の各サイリスタSCRk+を点弧したとき
に、サイクロコンバータCCから出力される波形は、図
6(a)に示すように、全波整流波形となる。また、導
通角α=60°で正コンバータBC1の各サイリスタS
CRk+を点弧したときに、サイクロコンバータCCか
ら出力される波形は、図6(c)に示すように、多量の
高調波成分を含む波形となるが、サイクロコンバータC
Cの出力側にハイカットフィルタを接続すると、この高
調波成分は除去されて、その平均電圧が出力される。前
述のように、入力発電機を27極の3相発電機とし、エ
ンジン回転数を3600rpmとすると、高調波の基本
波の周波数は、次のようになる。
【0017】60Hz(=3600rpm)×9倍波×
3相×2(全波)=3.24kHz そして、正コンバータBC1の導通角αを0°〜120
°の範囲で変化させることにより、サイクロコンバータ
CCは、平均電圧が0V〜全波整流電圧の範囲内の任意
の正の電圧を出力することができる。また、負コンバー
タBC2の導通角αも、同様に変化させることで、サイ
クロコンバータCCは、平均電圧が0V〜−全波整流電
圧の範囲内の任意の負電圧を出力することができる。
【0018】次に、導通角αを0°〜120°の範囲で
変化させる方法を説明する。
【0019】図7は、導通角αを制御するために生成さ
れた基準ノコギリ波を示す図であり、同図の基準ノコギ
リ波は、前記図4のフォトカプラPCkの2次側光セン
サで検出された電流に基づいて生成される。
【0020】正コンバータBC1のサイリスタSCR1
+に対応する基準ノコギリ波は、導通角αが120°〜
0°の範囲で、α=0°のときに0Vになるノコギリ波
が対応する。そして、60°ずつ位相差を有するノコギ
リ波が、それぞれサイリスタSCR1+,6+,2+,
4+,3+,5+の順に各サイリスタSCRk+に対応
する。
【0021】一方、負コンバータBC2のサイリスタS
CR1−に対しては、上記サイリスタSCR1+と上下
対称で位相が180°ずれたノコギリ波を生成する。そ
して、正コンバータBC1と同様に、60°ずつ位相差
を有するノコギリ波が、それぞれサイリスタSCR1
−,6−,2−,4−,3−,5−の順に各サイリスタ
SCRk−に対応する。
【0022】このように、基準波形は、正および負コン
バータBC1,BC2の各サイリスタSCRk±に対応
した12個のノコギリ波によって構成される。これらの
ノコギリ波は、目標波形rと12系統の比較器(図示せ
ず)により、それぞれ比較され、その交点(たとえばサ
イリスタSCR1+では点TO)が各サイリスタSCR
k±の導通角となる。
【0023】そして、目標波として正弦波を採り、導通
角αを正弦波状に変化させることにより、図8に示すよ
うに、サイクロコンバータCCから、正弦波出力を得る
ことができる。入力波形の周波数が、たとえば540H
zであり、この入力波形から50Hzの正弦波出力を得
るときには、入力正弦波の一部を約65個つなぎ合わせ
た波形となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサイクロコンバータCCでは、その出力端子に容量
性の負荷が接続され、負荷側に正の電位があるときに、
出力電圧を下げるという制御を行うと、各サイリスタS
CRk±の導通角と出力電圧との関係に不連続点が発生
し、出力電圧を安定に維持できない場合があった。
【0025】すなわち、負荷側に正の電位があるときに
出力電圧を下げるには、負荷の正電荷を吸収する必要が
あり、このとき、上記従来のサイクロコンバータCCは
導通角αを120°〜0°の範囲に限定しているため、
正コンバータBC1では負荷の正電荷を吸収できず、し
たがって負コンバータBC2で吸収しなければならなか
った。そして、負コンバータBC2によってこの正電荷
を吸収した場合には、上述のように、負コンバータBC
2からの出力電流は−全波整流電圧〜0Vであるため、
負荷の正電位は0Vまで急激に下がることになり、出力
電圧に不連続点が発生する。
【0026】これを解決するために、導通角を120°
〜−60°に拡大する、すなわち図9に示すようにノコ
ギリ波の幅を拡大すると、負コンバータBC2で正の電
圧まで負荷の電荷を吸収することができるため、出力電
圧に不連続点が発生せず、制御の安定性を保つことがで
きる。
【0027】しかし、このように導通角を負側まで拡大
すると、図10に示すように、正および負コンバータB
C1,BC2の出力範囲がオーバーラップするため、目
標波rと当該ノコギリ波との交点がTO1およびTO2
の2点となり、正または負コンバータBC1,BC2の
いずれを選択し、これに対応するサイリスタSCRk±
のゲートを点弧すればよいか判断できないという問題が
生じた。
【0028】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、サイクロコンバータを構成する各サイリスタのゲー
トを点弧する導通角の範囲を拡大して、安定した出力電
圧制御を行うことが可能な電源装置を提供することを目
的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、3相発電機と、この発電機の3相巻線出力に
接続され、互いに逆並列接続されて、単相電流を出力す
るサイクロコンバータを構成する1組の可変制御ブリッ
ジ回路と、この互いに逆並列接続された可変制御ブリッ
ジ回路を、負荷に給電される電流の半周期毎に交互に切
り換え動作させて単相の交流電流を出力する電源装置に
おいて、前記1組の可変制御ブリッジ回路の各ゲートを
制御するゲート制御信号に動作ラップ区間を設けるとと
もに、この動作ラップ区間において、出力検出電圧と目
標設定電圧との比較結果に基づいて前記可変制御ブリッ
ジ回路のうちいずれか一方のブリッジ回路を動作させ、
前記負荷に容量性負荷が含まれている場合に、この負荷
に対する電荷の供給または吸収を行うようにしたことを
特徴とする。
【0030】また、好ましくは、前記ゲート制御信号に
より制御される各可変制御ブリッジ回路のゲート制御角
の幅を180°とするとともに前記動作ラップ区間を6
0°とし、この動作ラップ区間において、前記出力電圧
が前記設定電圧より高い場合には、負側の可変制御ブリ
ッジ回路を動作させて前記負荷の電荷を吸収する一方、
前記出力電圧が前記設定電圧より低い場合には、正側の
可変制御ブリッジ回路を動作させて前記負荷へ電荷を供
給するようにしたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明の実施の一形態に係る電源
装置の概略構成を示すブロック図であり、図中、前記図
3で説明した要素に対応する構成要素には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0033】図1において、1および2はそれぞれ交流
発電機の固定子に独立して巻装された出力巻線であり、
1は3相主出力巻線(メインコイル)であり、2は3相
副出力巻線(サブコイル)である。
【0034】図2は、上記交流発電機の断面図であり、
同図において、3相メインコイル1は、領域A1内の2
1極のコイルで構成され、3相サブコイル2は、領域A
2内の3極のコイルで構成されている。そして、回転子
Rには、8対の永久磁石の磁極が形成されており、内燃
エンジン(図示せず)によって回転駆動されるように構
成されている。
【0035】図1に戻り、3相メインコイル1の3つの
出力端U,V,Wは、それぞれ正および負コンバータB
C1,BC2の入力端U,V,Wに接続され、サイクロ
コンバータCCの出力側は、その出力電流の高調波成分
を除去するためのLCフィルタ3に接続され、LCフィ
ルタ3の出力側は、この出力である高調波成分が除去さ
れた電流に応じた電圧を検出するための出力電圧検出回
路5に接続されている。そして、出力電圧検出回路5の
負側入力端は、本制御系のグランドGNDに接続され、
出力電圧検出回路5の正側および負側の両入力端から単
相出力を得るように構成されている。
【0036】出力電圧検出回路5の出力側は、この出力
電圧の近似実効値を演算して出力する近似実効値演算回
路8に接続され、近似実効値演算回路8の出力側は、比
較器9の負側入力端子に接続されている。比較器9の正
側入力端子には、本電源装置の基準電圧値を出力する基
準電圧出力回路10が接続され、比較器9の出力側は、
この比較結果に応じた制御関数(たとえば比例関数等)
を演算して出力する制御関数演算回路11が接続されて
いる。
【0037】そして、制御関数演算回路11の出力側
は、正弦波発振器13から出力される、たとえば商用周
波数50Hzまたは60Hzの正弦波の振幅を制御する
振幅制御回路12に接続され、振幅制御回路12には正
弦波発振器13の出力側も接続されている。振幅制御回
路12は、制御関数演算回路11から出力された制御関
数に応じて、正弦波発振器13から出力される正弦波の
振幅を制御する振幅制御信号を出力する。
【0038】振幅制御回路12の出力側は、この出力信
号(振幅制御信号)に応じて目標波を出力する目標波出
力回路14に接続され、目標波出力回路14の出力側
は、サイクロコンバータCCを構成する各サイリスタS
CRk±のゲートの導通角を制御する導通角制御部15
および比較器16の正側入力端子に接続されている。
【0039】導通角制御部15は、正コンバータBC1
の各サイリスタSCRk+のゲート(以下、「正ゲー
ト」という)の導通角を制御する正ゲート制御部15a
と、負コンバータBC2の各サイリスタSCRk−のゲ
ート(以下、「負ゲート」という)の導通角を制御する
負ゲート制御部15bとにより構成されている。
【0040】各ゲート制御部15a,15bは、それぞ
れ6個の比較器(図示せず)を有し、各比較器は、前記
図7で説明したように、前記目標波と前記同期信号(基
準ノコギリ波)とを比較し、両者が一致した時点で当該
ゲートを点弧する。
【0041】比較器16の負側入力端子には、前記出力
電圧検出回路5の出力側が接続され、比較器16の出力
側は、正ゲート制御部15aおよび負ゲート制御部15
bに接続されている。比較器16は、出力電圧検出回路
5から出力される電圧と前記目標波とを比較し、その比
較結果に応じて高(H)レベル信号または低(L)レベ
ル信号を出力する。
【0042】比較器16からHレベル信号が出力される
と、正ゲート制御部15aが作動する一方、負ゲート制
御部15bは停止し、Lレベル信号が出力されると、こ
れとは逆に、正ゲート制御部15aが停止する一方、負
ゲート制御部15bは作動するように構成されている。
【0043】前記3相サブコイル2の出力側は、たとえ
ば前記図4の3相全波整流回路FRを有する同期信号形
成回路18に接続されている。同期信号形成回路18
は、3相サブコイル2からの3相出力に応じて、前記図
9で説明したノコギリ波を形成して出力する。
【0044】なお、本実施の形態では、同期信号形成回
路18は、3相サブコイル2からの3相出力に応じて同
期信号を形成するように構成したが、これに限らず、3
相サブコイル2に代えて単相サブコイルを用い、この単
相出力に応じて同期信号(基準ノコギリ波)を形成する
ようにしてもよい。
【0045】同期信号形成回路18の出力側は、正ゲー
ト制御部15aおよび負ゲート制御部15bに接続され
ている。ここで、同期信号形成回路18と各ゲート制御
部15aおよび15bとを接続する各接続ラインは、そ
れぞれ6本の信号線で構成され、その各信号線は、それ
ぞれ前記ゲート制御部15aおよび15bの各比較器に
接続され、各比較器には、図9で説明したタイミングの
ノコギリ波が供給される。
【0046】正ゲート制御部15aの6個の比較器の出
力側は、それぞれ正コンバータBC1の各サイリスタS
CRk+のゲートに接続され、負ゲート制御部15bの
6個の比較器の出力側は、それぞれ負コンバータBC2
の各サイリスタSCRk−のゲートに接続されている。
【0047】以下、以上のように構成された電源装置の
動作を説明する。
【0048】前記回転子Rがエンジンにより回転駆動さ
れると、3相メインコイル1の各相間には、前述したよ
うに電圧が印加される。そして、導通角制御部15によ
りサイリスタSCRk±の各ゲートが点弧されると、こ
れに応じてサイクロコンバータCCから電流が出力さ
れ、この電流はフィルタ3によりその高調波成分が除去
され、出力電圧検出回路5により電圧が検出される。こ
のようにして検出された各電圧は、近似実効値演算回路
8により、その近似実効値電圧が演算されて出力され
る。
【0049】この近似実効値電圧は、比較器9により、
基準電圧出力回路10から出力された基準電圧値と比較
され、その比較結果に応じて制御関数演算回路11によ
り制御関数(比例関数)が演算され、振幅制御回路12
により、この演算された制御関数に応じて、正弦波発振
器13から出力された、50Hzまたは60Hzの正弦
波の振幅が制御され、目標波出力回路14により目標波
(正弦波)が出力される。すなわち、この目標波の振幅
は、同期信号形成回路18から出力されたノコギリ波の
振幅と大きく違わない振幅に調整される。
【0050】同期信号形成回路18により形成されるノ
コギリ波は、前記図9で説明したノコギリ波と同様のも
のであり、導通角αを120°〜−60°の範囲で可変
制御できるように、前記図7のノコギリ波に対してノコ
ギリ波の幅を拡げたものである。
【0051】目標波出力回路14から出力された目標波
は、比較器16により、出力電圧検出回路5から出力さ
れた検出電圧と比較され、目標波の電圧が検出電圧より
高い場合には、比較器16からHレベル信号が出力され
て、正ゲート制御部15aが作動するように選択される
一方、目標波の電圧が検出電圧より低い場合には、比較
器16からLレベル信号が出力されて、負ゲート制御部
15bが作動するように選択される。
【0052】このようにして、導通角αの制御範囲を拡
大することによって生じる前記問題点、すなわち正コン
バータBC1または負コンバータBC2のいずれを作動
させればよいか判断できないと云う問題点を、目標波の
電圧値と検出電圧値との大小を比較し、この比較結果に
応じて、正コンバータBC1または負コンバータBC2
のいずれか一方のコンバータを選択し作動させることに
より解決している。
【0053】正ゲート制御部15aまたは負ゲート制御
部15bのうち、選択されたゲート制御部の各比較器に
おいて、目標波出力回路14からの目標波と同期信号形
成回路18からのノコギリ波とが比較され、両者が一致
した時点で、当該サイリスタSCRk±のゲートに対し
て、所定幅を有するワンショットパルスが出力され、導
通角制御がなされる。
【0054】このように、本実施の形態では、サイリス
タSCRk±の各ゲートの導通角αを120°〜−60
°の範囲に拡大し、正コンバータBC1または負コンバ
ータBC2うちいずれのコンバータを作動させるか決定
しなければならない場合に、目標電圧>検出電圧の場合
には正コンバータBC1を作動させて負荷に電流を供給
する一方、目標電圧<検出電圧の場合には負コンバータ
BC2を作動させて負荷から電荷を吸収するようにした
ので、容量性の負荷が接続されたときにも、サイリスタ
SCRk±の各ゲートの導通角と出力電圧との関係に不
連続点が発生することを防止でき、出力を安定に維持す
ることが可能になる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
1組の可変制御ブリッジ回路の各ゲートを制御するゲー
ト制御信号に動作ラップ区間を設けるとともに、この動
作ラップ区間において、出力検出電圧と目標設定電圧と
の比較結果に基づいて前記可変制御ブリッジ回路のうち
いずれか一方のブリッジ回路を動作させ、前記負荷に容
量性負荷が含まれている場合に、この負荷に対する電荷
の供給または吸収を行うようにしたので、出力電圧に不
連続点が発生することを防止し、これにより、出力電圧
制御を安定化させることが可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る電源装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の交流発電機の断面図である。
【図3】従来のサイクロコンバータの構成の一例を示す
電気回路図である。
【図4】ブリッジ型の3相全波整流回路の構成を示す電
気回路図である。
【図5】図3または4のU相、V相およびW相間に印加
される電圧の推移、フォトカプラがオンするタイミン
グ、および各サイリスタのゲートを点弧させるタイミン
グを示す図である。
【図6】導通角α=120°,60°で正または負コン
バータの各サイリスタを点弧したときにサイクロコンバ
ータから出力される波形を示す図である。
【図7】導通角αを制御するために生成された基準ノコ
ギリ波を示す図である。
【図8】図3のサイクロコンバータにより生成された5
0Hzの正弦波を示す図である。
【図9】導通角を120°〜−60°に拡大したとき
に、この範囲内の導通角制御をおこなうことができるノ
コギリ波の一例を示す図である。
【図10】導通角を120°〜−60°に拡大したとき
に、生ずる問題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 3相メインコイル(3相出力巻線) 5 出力電圧検出回路 14 目標波出力回路 15 導通角制御部 16 比較器 BC1 正コンバータ(可変制御ブリッジ) BC2 負コンバータ(可変制御ブリッジ) CC サイクロコンバータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相発電機と、この発電機の3相巻線出
    力に接続され、互いに逆並列接続されて、単相電流を出
    力するサイクロコンバータを構成する1組の可変制御ブ
    リッジ回路と、この互いに逆並列接続された可変制御ブ
    リッジ回路を、負荷に給電される電流の半周期毎に交互
    に切り換え動作させて単相の交流電流を出力する電源装
    置において、 前記1組の可変制御ブリッジ回路の各ゲートを制御する
    ゲート制御信号に動作ラップ区間を設けるとともに、こ
    の動作ラップ区間において、出力検出電圧と目標設定電
    圧との比較結果に基づいて前記可変制御ブリッジ回路の
    うちいずれか一方のブリッジ回路を動作させ、前記負荷
    に容量性負荷が含まれている場合に、この負荷に対する
    電荷の供給または吸収を行うようにしたことを特徴とす
    る電源装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート制御信号により制御される各
    可変制御ブリッジ回路のゲート制御角の幅を180°と
    するとともに前記動作ラップ区間を60°とし、この動
    作ラップ区間において、前記出力電圧が前記設定電圧よ
    り高い場合には、負側の可変制御ブリッジ回路を動作さ
    せて前記負荷の電荷を吸収する一方、前記出力電圧が前
    記設定電圧より低い場合には、正側の可変制御ブリッジ
    回路を動作させて前記負荷へ電荷を供給するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100320342B1 (ko) * 1998-04-17 2002-01-10 가와모토 노부히코 엔진발전기

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