JPH105193A - 身長体重計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身長と体重とを同時にかつ手軽に測定できる
装置を得る。 【解決手段】 基台３にロードセル２を介して支持され
た台板１と、基台の背後から立設されかつ頂部に台板１
の中央直上にまで延びる庇部７を一体に備えた背面材６
と、前記庇部の台板１の中央直上に位置する部分に下向
きに設けられたレーザないし超音波発振器及び受信器８
と、計測値の最大値を選択する最大値選択手段とを備え
ている。前記レーザないし超音波発振器及び受信器８
は、レーザないし超音波を発振したときとその反射波を
受信したときとの時間差を計測し、その時間差により身
長を測定する。最大値選択手段は、設定された時間内に
おける身長の測定値の最大値を選択する。好ましくは、
背面材６に身長の測定値を表示する身長表示部１２と体
重の測定値を表示する体重表示部１３とを設ける。ま
た、背面材６を基台３及び台板１に対して折り畳み自在
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、身長と体重とを
同時に計測することを可能とした身体測定器に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に用いられている体重計は、人
が載る台を備え、その台に載せられたものの重量を表示
する表示器を備えたものである。また身長計は、目盛を
付けた柱に昇降自在な横木が設けられ、柱に沿って起立
した人の頭の頂部に前記横木を当て、そのときの横木の
高さを柱に設けた目盛で読み取って身長を測定するとい
うものである。

【０００３】身長と体重とを同時に測定することができ
る装置として、特開平４−３６４４２６号に開示された
ものがある。この公報の身長体重計では、身長の測定手
段として超音波を用いている。すなわち、超音波を下方
から上方に向けて発振し、被測定者の頭部に関連して反
射させ、その反射波を受けることにより、身長を測定す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、学校、病
院、保健所、体育施設などで、身長と体重とをより手軽
に測定することができる装置を得ることを課題としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の身長体重計
は、基台３にロードセル２を介して支持された台板１
と、基台の背後から立設されかつ頂部に台板１の中央直
上にまで延びる庇部７を一体に備えた背面材６と、前記
庇部の台板１の中央直上に位置する部分に下向きに設け
られたレーザないし超音波発振器及び受信器８と、計測
値の最大値を選択する最大値選択手段とを備えている。
前記レーザないし超音波発振器及び受信器８は、レーザ
ないし超音波を発振したときとその反射波を受信したと
きとの時間差を計測し、その時間差により身長を測定す
る。最大値選択手段は、設定された時間内における身長
の測定値の最大値を選択する。

【０００６】請求項２の発明は、上記事項を備えた身長
体重計において、背面材６が身長の測定値を表示する身
長表示部１２と体重の測定値を表示する体重表示部１３
とを備え、背面材６が基台３及び台板１に対して折り畳
み自在であることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】被測定者は、背面材６に向かって台板１上に立
ち、測定を開始する。台板１に設けたロードセル２は、
台板１上に立った人の体重を検出する。通常用いられて
いるロードセルの検出精度は、５０００分の１であり、
体重を５０ｇ単位で計測できるようにした場合には、０
〜２５０ｋｇまでの範囲の体重を測定できる。レーザな
いし超音波発振器は、所定時間たとえば３秒なら３秒の
間、繰り返してレーザないし超音波を発振して、被測定
者の頭頂で反射した反射波を受信器で受け、その時間差
により被測定者の身長を演算する。被測定者は、測定時
間中台板上で揺れたり傾いたりすることが考えられるか
ら、身長は上記所定時間のあいだ繰り返して計測し、最
も高い身長を計測した値を選択して身長の計測値とす
る。

【０００８】この身長の最大値を選択するための最大値
選択手段は、例えばコンピュータのソフトウエアによ
り、図２に示す手段、すなわち各回の測定値と記憶値と
を比較し、もし新たな測定値が記憶値より大きければ、
記憶値を新たな測定値に置き換えるという処理をすべて
の計測値に対して行ってやればよい。

【０００９】請求項２の身長体重計では、測定された身
長及び体重の測定値は、背面材６の前面に設けた表示器
１２及び１３に表示される。被測定者は、背面材６に向
かって立つことにより、これらの表示器１２、１３に表
示された測定値を読むことができる。表示器特に体重表
示器１３は、コントラストを調整可能にした液晶表示器
を用い、表示面を台板１上に立った被測定者の顔に向け
て設置しておくことにより、例えば体育施設に設置する
場合など、他人に体重の測定値を見られないようにでき
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】図はこの発明の身長体重計の一例
を示したものである。台板１は、ロードセル２を介して
基台３に支持されており、台板１の手前辺の下方両側
に、前車輪４が基台３に自由回転可能に軸支して設けら
れている。基台４の背後側には、蝶番５を介して背面材
６が立設されており、この背面材の頂部は、円弧を描い
て屈曲されて庇部７が形成されている。庇部７は台板１
の中心の直上部まで延びており、当該直上部の位置にレ
ーザ発振器及びその受信器８が装着されている。

【００１１】測定状態では台板１と背面材６とは略直角
の位置関係になっているが、この身長体重計を移動した
り倉庫等に収容しておくときは、蝶番５部分で基台を上
方に折り曲げ、基台及び台板１を背面材６に添設した状
態とする。

【００１２】蝶番５の両側部分には、後車輪９が自由回
転可能に軸着されている。背面材６には、縦方向に身長
を示す目盛１１が設けてあり、その横にプラズマディス
プレイからなる身長の測定値の表示部１２が設けられて
いる。プラズマディスプレイ１２には、測定された身長
を示す位置まで棒グラフ状の表示が延びることにより、
測定値を表示する。この表示位置は、前述したように、
設定された計測期間での最大値である。

【００１３】体重の測定値の表示器１３は、背面材の中
間部の斜めの板面１４上に装着された液晶パネルであ
り、斜めの板面１４は台板１上に立った被測定者の顔に
向くように設けてある。ロードセル２によって測定され
た体重は、この液晶表示板に数値で表示される。体重の
測定値の表示板の下方には、プリンタが配置されてお
り、所望により（押しボタンを押したり百円硬貨を投入
することにより）測定値を印刷した紙片１５が出力され
るようになっている。

【００１４】以上説明した装置は、体育施設や場合によ
っては薬局やスーパーマーケットの店頭に設置して使用
するものであるが、たとえば学校、病院、保健所などで
使用するときは、計測値を信号線でコンピュータに伝達
して、多数の被測定者の測定値を次々とコンピュータの
記憶装置に記録したり、コンピュータに記憶されている
データペースの被測定者毎のレコードに新しい測定値を
追加記録する等の処理を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す斜視図

【図２】身長の測定値の最大値選択手段の例を示すフロ
ーチャート

【符号の説明】

１ 台板 ３ 基台 ６ 背面板材 ７ 庇 ８ レーザ発振器及び受信器 12 身長表示部 13 体重表示器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台(3) にロードセル(2) を介して支持
   された台板(1) と、基台の背後から立設されかつ頂部に
   台板(1) の中央直上にまで延びる庇部(7) を一体に備え
   た背面材(6) と、前記庇部の台板(1) の中央直上に位置
   する部分に下向きに設けられたレーザないし超音波発振
   器及び受信器(8) と、計測値の最大値を選択する最大値
   選択手段とを備え、前記レーザないし超音波発振器及び
   受信器(8) がレーザないし超音波を発振したときとその
   反射波を受信したときとの時間差により身長を測定し、
   最大値選択手段は設定された時間内における身長の測定
   値の最大値を選択することを特徴とする、身長体重計。
2. 【請求項２】 背面材(6) が身長の測定値を表示する身
   長表示部(12)と体重の測定値を表示する体重表示部(13)
   とを備え、背面材(6) が基台(3) 及び台板(1) に対して
   折り畳み自在である、請求項１記載の身長体重計。