JPH1051650A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

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JPH1051650A
JPH1051650A JP8200298A JP20029896A JPH1051650A JP H1051650 A JPH1051650 A JP H1051650A JP 8200298 A JP8200298 A JP 8200298A JP 20029896 A JP20029896 A JP 20029896A JP H1051650 A JPH1051650 A JP H1051650A
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晴子 川上
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秀和 関沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本来の画像の画質を劣化させることなくカラー
画像に付加情報を重畳させることができ、しかも重畳し
た付加情報を確実に抽出できるカラー画像処理装置を提
供する。 【解決手段】カラー画像読み取り部101により読み取
られたカラー画像に重畳すべき付加情報を付加情報発生
部103で発生させ、パターン発生部104および加算
器105によってカラー画像の色差または彩度を付加情
報により変化させることによりカラー画像に付加情報を
重畳し、この付加情報が重畳されたカラー画像をカラー
画像出力部107で記録するカラー画像処理装置におい
て、付加情報が重畳されたカラー画像をフーリエ変換し
て得られるフーリエ変換面上で付加情報を表す周期成分
が2次元に配列され、かつ配列された位置によって周期
成分の強度が異なるようにカラー画像に付加情報を重畳
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像処理装置
に係り、特に主たるカラー画像に別の付加情報を重畳し
て記録を行い、また付加情報が重畳されたカラー画像か
ら付加情報を抽出するカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像にテキストデータなどの付加
情報を埋め込んで記録する技術は、例えば中村、松井ら
による“カラー濃度パターンによる画像へのテキストデ
ータの合成符号化法”、画像電子学会誌、第17巻第4
号(1988)、pp.194−198、により知られ
ている。この方法は、カラー濃度パターン法での冗長性
を利用してテキストデータを重畳するものであるが、一
般にカラー濃度パターン法は解像度が粗くなり、高精細
画像を表現できない欠点がある。また、付加情報の埋め
込みによる画素配列のばらつきから生じる色むら等の画
質劣化が起こることも欠点である。
【0003】一方、付加情報の埋め込み記録を高精細表
示が可能なディザ画像記録に応用した例が田中、中村、
松井による“2k元ベクトルによる組織的ディザ画像へ
の文字情報の埋め込み”、画像電子学会誌、第19巻第
5号(1990)、pp.337−343により知られ
ている。この方式においても、文字情報などを埋め込む
ことで本来の画像の画質劣化が生じる欠点がある。ま
た、この方法は誤差拡散記録などの高精細記録方式には
適用できない。
【0004】また、特開平4−294682号公報に
は、黄インクに情報を付加する方法が述べられている。
この方法では、原画像が黄色成分をのみを含む画素だけ
でほとんどが構成されている場合はよいが、他の色を含
む場合には単に黄色を加えるだけでは目立たないという
ことは保証できない。さらに、シアンのみやマゼンタの
みなど、黄色成分を含まない場合には、付加情報を埋め
込むことができない。
【0005】これらの問題点を解消する技術として、色
差方向もしくは彩度方向に付加情報により変調を施して
付加情報をカラー画像に重畳させて埋め込み記録する方
式が特開平7−123244号公報に開示されている。
この方式によれば、小さい領域にも付加情報を埋め込む
ことが可能である。しかし、この方式では付加情報が重
畳されたカラー画像を読み取り、付加情報を抽出する
際、重畳対象となっている画点の色度にかかわらず一定
の条件で付加情報の抽出処理を行っているため、重畳対
象の色度がベタもしくは白もしくはそれに近い色度を呈
している場合、付加情報を表す成分の強度が弱いことが
多く、誤抽出の原因になることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の付加情報をカラー画像に重畳して埋め込む技術では、
付加情報の重畳により画質を劣化させたり、また画像に
よっては付加情報を正しく抽出することが困難となると
いう問題点があった。
【0007】本発明は、本来の画像の画質を劣化させる
ことなくカラー画像に付加情報を重畳させることがで
き、しかも重畳した付加情報を確実に抽出することがで
きるカラー画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るカラー画像処理装置は、カラー画像に
重畳すべき付加情報を発生する付加情報発生手段と、カ
ラー画像の色差または彩度を付加情報により変化させる
ことによりカラー画像に付加情報を重畳する付加情報重
畳手段とを備え、付加情報重畳手段は、付加情報が重畳
されたカラー画像をフーリエ変換して得られるフーリエ
変換面上で付加情報を表す周期成分が2次元に配列さ
れ、かつ配列された位置によって周期成分の強度が異な
るようにカラー画像に付加情報を重畳することを基本的
な特徴とする。
【0009】より具体的には、付加情報重畳手段は以下
のように付加情報の重畳を行う。 (1)付加情報が重畳されたカラー画像をフーリエ変換
して得られるフーリエ変換面上で、付加情報を表す周期
成分が同心円状に配列されるようにカラー画像に付加情
報を重畳する。このように付加情報を表す周期成分を同
心円状に配置することによって、フーリエ変換面上で周
期成分を矩形状に配置する場合と比較して、周期成分同
士の重ね合わせによる低周波成分の発生が少なくなり、
画質劣化を引き起こしにくなる。
【0010】(2)付加情報が重畳されたカラー画像を
フーリエ変換して得られるフーリエ変換面上で、斜め方
向に並ぶ周期成分の強度が水平および垂直方向に並ぶ周
期成分の強度より大きくなるようにカラー画像に付加情
報を重畳する。画像の斜め方向(水平・垂直方向以外の
方向)に並ぶ周期成分に対する感度が低いという人間の
視覚特性の特徴から、斜め方向に並ぶ周期成分の強度を
大きくしても視覚上の画質劣化を生じない。従って、画
質劣化を伴うことなく付加情報の強度を平均的に大きく
できるため、付加情報を確実に抽出することが可能とな
る。
【0011】(3)付加情報が重畳されたカラー画像を
フーリエ変換して得られるフーリエ変換面上で、付加情
報を表す周期成分の強度がカラー画像の視感度が低い色
の領域ほど大きくなるようにカラー画像に付加情報を重
畳する。視感度とは人間の目の色差や彩度に対する感度
であり、これが低い領域ほど付加情報を表す周期成分の
強度を大きくすることによって、視感度の高い領域で画
質劣化を生じることなく、周期成分の強度を平均的に大
きくして、付加情報の抽出を確実に行うことが可能とな
る。
【0012】カラー画像への付加情報の重畳は、上記
(1)〜(3)の処理を2つ以上組み合わせても構わな
い。また、本発明においてはフーリエ変換面上の所定角
度の方向に付加情報の抽出角度検出のための複数の周期
成分を配列する手段を有していてもよい。
【0013】さらに、本発明はカラー画像の色差または
彩度を付加情報により変化させることにより付加情報を
重畳したカラー画像を読み取る読み取り手段と、この読
み取り手段により読み取られたカラー画像から付加情報
を抽出する処理を行う付加情報抽出処理手段とを備え、
付加情報抽出処理手段は、読み取り手段により読み取ら
れたカラー画像を小領域に分割し、これら各小領域内の
色度に関する代表信号値を求め、代表信号値が所定の範
囲内にある場合のみ付加情報を抽出する処理を行うこと
を特徴とする。
【0014】このようにすると、例えば付加情報の抽出
が困難な色度が低い領域では付加情報の抽出処理を行わ
ないようにすることにより、付加情報の誤抽出を避ける
とともに、無意味な処理を行わないために処理速度を上
げることができる。
【0015】また、付加情報抽出処理手段はさらに読み
取り手段により読み取られたカラー画像から付加情報の
有無判定を閾値処理により行う機能を備え、代表信号値
の大きさによって閾値処理のための閾値を切り替えるこ
とを特徴とする。このようにすると、例えば色度が低い
領域では閾値を小さくすることによって、付加情報の有
無判定を正確に行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明をカラープリンタに
適用した第1の実施形態に係るカラー画像処理装置の記
録側の構成を示すブロック図である。
【0017】カラー画像読み取り部101はカラースキ
ャナによって構成され、主走査および副走査を行って図
示しない原稿上の画像(以下、原画像という)を読み取
り、赤、緑、青の3原色成分からなるカラー画像信号
R,G,Bを出力する。これらのカラー画像信号R,
G,Bは色変換部102に入力され、インク量Y,M,
Cに変換される。インク量信号Y,M,Cは、カラー画
像出力部107で使用されるイエロー、マゼンタ、シア
ンの各色のインクの量を指定する信号であり、Y=M=
C=「0」の場合は白、Y=M=C=「1」の場合は黒
をそれぞれ表す。
【0018】一方、付加情報発生部103からは、記録
されるカラー画像に重畳する付加情報として所定のコー
ド情報、例えばカラー画像読み取り部101が読み取っ
た原稿が人物の顔写真ならば、その人物に付随するID
番号などのコード情報が発生される。このコード情報に
従ってパターン発生回路104より後述するように埋め
込み用パターン信号が発生され、この埋め込み用パター
ン信号が加算器105によりインク量信号Y,M,Cに
加算される。
【0019】加算器105で付加情報に応じた埋め込み
用パターン信号が加算された後のインク量信号Y′,
M′,C′は、誤差拡散処理部106により公知の誤差
拡散処理が施された後、例えばインクジェット方式、電
子写真方式その他のカラープリンタによれ構成されるカ
ラー画像出力部107に供給される。これによりカラー
画像出力部107は、付加情報が重畳されたカラー画像
を出力する。
【0020】パターン発生部104は、付加情報発生部
103から出力される付加情報(コード情報)を埋め込
み用パターン信号に変換する回路であり、基本的には付
加情報が重畳されたカラー画像をフーリエ変換して得ら
れるフーリエ変換面上で付加情報を表す周期成分が2次
元に配列され、かつ配列された位置によって周期成分の
強度が異なるように構成される。
【0021】図2に、このフーリエ変換面上の付加情報
を表す周期成分のビット配置の一例を示す。同図の「埋
込周波数」と称するドットに示すように、フーリエ変換
面上で付加情報を表す周期成分のビット位置を同心円状
に配置する。このように付加情報を表す周期成分のビッ
ト位置を同心円状に配置することによって、フーリエ変
換面上で周期成分のビット位置を矩形状に配置する場合
と比較して、周期成分同士の重ね合わせによる低周波成
分の発生が少なくなり、画質劣化を引き起こしにくなる
ので、より多くの付加情報を重畳することが可能とな
る。
【0022】すなわち、フーリエ変換面上で周期成分の
ビット位置を矩形状に配置すると、同一の矩形上に配置
された各ビット位置の周期成分の周波数が異なるため、
その周波数差に相当する低周波成分が発生し、これが画
質を損なってしまう。これに対し、本実施形態のように
周期成分のビット位置を同心円状に配置すれば、同じ半
径の円周上に位置する周期成分は同一周波数であり周波
数差がないので、このようなて低周波成分の発生はな
く、従ってフーリエ変換面全体としてみても、画質を損
なう原因となる低周波成分の発生は少ないことになる。
【0023】フーリエ変換面上での付加情報を表す周期
成分の周波数および角度は、予め図2に示されるように
設定されており、低周波の100dpiから200dp
iまでの間の5箇所にビットが割り当てられている。こ
れはカラー画像出力部107またはカラー画像読み取り
部101におけるノイズの混入を考慮しての対策であ
り、ノイズが混入する高周波領域は避けている。
【0024】さらに、図2の例では主走査軸上の複数箇
所に、付加情報抽出時に必要なフーリエ変換面上の方向
基準となる方向検出用ビットが割り当てられており、か
つその中の少なくとも一つのビットには原画像や付加情
報のビットに割り当てられていない周波数、特にカラー
画像出力部107などで成分の劣化の比較的少ない低周
波(ここでは、75dpiがこれに相当)が割り当てら
れている。このように複数箇所に方向検出用ビットを割
り付けることにより、カラー画像出力部107などでノ
イズが混入したり、原画像自体が周期成分を有している
場合でも、付加情報の抽出を確実・容易に行うことがで
きる。
【0025】フーリエ変換面上での具体的な付加情報の
データの割り付けは、次の通りである。今、例えば付加
情報が“101100………0”なる35ビットのバイ
ナリデータである場合、第1ビット目の“1”に対応し
て、フーリエ変換面上の番号「1」が付されている位置
(周波数、角度)に周期成分を付加する。以下、第3ビ
ット目、第4ビット目の“1”に対応して、番号
「3」,「4」が付されている位置に周期成分を付加す
る。この割り付けは図2に示すように単純な配列にして
もよいが、部外者が情報を読み取れないようにランダム
に設定してもよい。
【0026】図1の構成において、フーリエ変換面上に
おけるの付加情報を表す周期成分の重畳は、以下に示す
手順で行う。今、付加情報を表す周期成分が主走査方向
となす角度をθとし、また周期成分の周期をwl(dot/c
ycle) 、強度をαとすると、主走査方向および副走査方
向の座標点(x,y)における周期成分の重畳に伴うイ
ンク量信号の信号値の変動幅(振幅)は、次式で表すこ
とができる。
【0027】 ΔC2=(α/2)・ cos(2π・x・ cosθ/wl+2π・y・ sinθ/ wl) (1) 図1のパターン発生部104では、付加情報発生部10
3からのコード情報を受けて、振幅ΔC2に応じたパタ
ーン信号を発生する。そして、加算器105において色
変換部102からのインク量信号Y,M,Cに、ΔC2
を次式に示す配分で加算する。
【0028】 Y′=Y+ΔC2/3 M′=M−ΔC2/6 C′=C−ΔC2/6 (2) 付加情報を表す全ての周期成分に対して同様の処理を行
い、付加情報を重畳したカラー画像をカラー画像出力部
107によって出力する。
【0029】ところで、この付加情報を表す周期成分に
よる原画像の画質劣化を防止するためには、周期成分が
視覚的に妨害感を与えないようにする必要がある。そこ
で本実施形態では、この周期成分の強度や周期を人間の
視覚特性を考慮して以下のように設定する。
【0030】図3は、人間の視覚限界のピーク周波数よ
りも高い周波数の記録が可能なカラープリンタを用いて
記録を行ったサンプルを被験者に観察させ、輝度、色差
および彩度に関する人間の階調識別能を調査した結果を
表わしたグラフである。この図3を見ても明らかなよう
に、人間の階調識別能は輝度(明暗)方向よりも色差
(図の例ではY−B)方向に対してかなり低いというこ
とが分かる。
【0031】また、図3より3cycle/mm以下の低周波で
は急激に視感度が高くなっていることが分かる。このこ
とは、付加情報を表す周期成分のパターンに3cycle/mm
以下の低周波を使用すると、視覚的に識別可能な階調数
は100階調程度になってしまい、妨害感がないように
パターンを作成すべく強度αを小さく抑えると、周期成
分を抽出する際、S/Nの高いカラースキャナを使用し
ない限りパターンが周期成分がノイズに埋もれてしまう
可能性が高くなることを意味する。
【0032】従って、周期成分の周期は3cycle/mm以上
の高周波となるように設定することが望ましく、具体的
にはカラー画像出力部107に使用するカラープリンタ
の分解能が6dot/mm以上(約150dpi 以上)であるこ
とが望ましい。
【0033】また、図3に示されるように周波数が高い
ほど識別能力が落ちるので、各周波数において識別可能
なレベルの限界までに周期成分の強度を設定することが
望ましい。
【0034】さらに、人間の視覚特性は画像の斜め方向
(水平・垂直方向以外の方向)に並ぶ周期成分に対する
感度が低いというもう一つの特徴がある。この点に着目
して本実施形態では、付加情報を表す周期成分の配列の
角度が0°もしくは90°以外の場合の強度ΔC2が大
きくなるように、例えば0°もしくは90°の場合の略
2倍程度となるように設定している。これにより視覚上
の画質劣化を生じることなく、付加情報の強度を平均的
に大きくできるため、付加情報を確実に抽出することが
可能となる。
【0035】また、本発明ではより多くの付加情報を重
畳しやすくするために、カラー画像読み取り部101で
読み取られた画像の輝度・色差に応じて付加情報の強度
を切り替えることが望ましい。
【0036】図4は、同一周期のサイン波状パターンに
対する人間の目の輝度および色差の視感度分布を表した
図であり、中心に近付くほど感度が高くなっている。こ
の図4から、色差方向の値が小さく、中間的な輝度を持
つ色に対して周期成分を重畳すると、パターンが目に付
きやすいことが分かる。そこで、本実施形態では特に図
4の中心の視感度の高い領域内の色に対しては、付加情
報を表す周期成分を重畳しないか、もしくは重畳する周
期成分の強度を小さく抑え、視感度が低くなるに従って
重畳する周期成分の強度を大きくするようにしている。
【0037】一方、色差の大きい色あるいは白もしくは
黒に近い色(すなわち、カラー画像出力部107が再現
できる色領域の最外殻の色)に対して付加情報の周期成
分を重畳すると、オーバーフロー処理などを行う必要が
ある場合が多く、画像のDC成分そのものが変化してし
まうおそれがある。そこで、インク量信号Y,M,Cの
値のいずれかが「0」または「1」に近い値の場合、重
畳する周期成分の強度を小さくするように調整する。
【0038】例えば、インク量信号Y,M,Cの信号値
がY=0.95、M=0.15、C=0.10の場合
は、式(2)中に示したΔC2/3もしくはΔC2/6
を加えるか差し引いた値が「0」〜「1」の範囲に収ま
るようにする必要がある。従って、この場合ΔC2は±
0.15以内に抑えるように設定する。このような処理
を行うと、原画像のDC成分を変化させることがないの
で、画像の色度変化を最小限に抑えつつ、付加情報を重
畳することが可能となる。
【0039】図5は、以上の点を考慮して原画像の各小
領域毎に付加情報として埋め込む周期成分の強度を決定
する方法を示す模式図である。例えば、人物の背景は感
度の高い無彩色である場合が多いので、重畳する周期成
分の強度は抑えた方がよい。人物の顔など、肌色の部分
は多少感度が低くなるので、重畳する周期成分の強度を
より大きくする。また、洋服は一概には言えないが、あ
る程度鮮やかな色が使われている場合は、重畳する周期
成分の強度をより大きくする。なお、髪や白襟の部分は
色立体の最外殻に相当する場合が多いので、付加情報の
周期成分を重畳しないか、重畳するとしても強度を最低
レベルに抑える必要がある。
【0040】一方、本実施形態ではカラー画像出力部1
07として表現できる階調数の限られたカラープリンタ
を用いる場合を想定して、多値もしくは2値の誤差拡散
法を用いて疑似階調表現を行う。なお、誤差拡散パター
ンの発生は図1に示したように、付加情報をインク量信
号に重畳する加算器105の後段に設けられた誤差拡散
処理回路105によって行う。このようにして誤差拡散
パターンを利用した階調表現を行うと、重畳した付加情
報によって発生するノイズは誤差拡散パターンより目に
付きにくくなる。
【0041】このように本実施形態によると、カラー画
像出力部107のS/N比が低い場合でも、付加情報の
重畳対象の原画像の色度、原画像自体が持つ周期成分の
有無などに拘わらず、原画像の画質を劣化させることが
なく、しかも以下に述べる付加情報の抽出処理を確実に
行うことができる。
【0042】次に、本実施形態における付加情報の抽出
処理について説明する。図6は、本実施形態に係るカラ
ー画像処理装置の再生側の概略構成を示すブロック図で
ある。カラー画像読み取り部201は、図1のカラー画
像出力部107の分解能以上の読み取り分解能を有し、
カラー画像出力部107により付加情報が重畳されたカ
ラー画像を記録した記録物上の画像を読み取り、カラー
画像信号R,G,Bを出力する。これらのカラー画像信
号R,G,Bは読み取りカラー画像出力として取り出さ
れるとともに、付加情報抽出処理部202に入力され
る。付加情報抽出処理部202は、カラー画像に重畳さ
れている付加情報を抽出して出力する。
【0043】次に、図7に示すフローチャートを用いて
付加情報抽出処理の概要について説明する。まず、カラ
ー画像読み取り部201で記録物上の付加情報が重畳さ
れた画像を読み取り(ステップS102)、次いで画像
の切り出し単位である小領域の数menをセットする
(ステップS103)。次に、読み取った画像からステ
ップS102でセットされた数menだけの小領域を切
り出し、各小領域毎に代表信号値として小領域内の画素
値の平均値またはある代表画素値を算出する(ステップ
S104〜S105)。次に、この代表信号値に基づい
てデコード処理の有無やデコード処理の際の閾値の設定
といったデコード方法の選択を行った後、切り出した小
領域に対して付加情報のデコード処理を行う(ステップ
S106〜S107)。
【0044】そして、ステップS103でセットした小
領域の数menだけステップS104〜S107の処理
を繰り返す(ステップS108〜109)。全ての小領
域に対する処理が終了したら、総合判定を行い(ステッ
プS110)、画像に重畳された付加情報の出力を行う
(ステップS111)。
【0045】なお、付加情報が重畳された画像の読み取
りは図7に示すように初めに全て行う必要は必ずしもな
く、小領域毎に読み取っても差し支えない。図8〜図9
は、図7で説明した付加情報抽出処理のアルゴリズムを
さらに詳しく示したフローチャートである。
【0046】まず、カラー画像読み取り部201により
カラー画像信号R,G,Bとして読み取られた画像を後
述する2次元フーリエ変換を行うサイズrw×rwと同
サイズの小領域に分割し(ステップS201〜ステップ
S204)、小領域内のカラー画像信号R,G,Bの平
均値もしくは所定の画点(例えば小領域の中心に位置す
る画点)の信号値Rm,Gm,Bmを代表信号値として
求め(ステップS205)、その代表信号値Rm,G
m,Bmによって付加情報抽出処理を行うか否かを判定
する(ステップS206)。これは原画像が白、黒、あ
るいは黄色か青のベタに近い色であると、付加情報の周
期成分の一部から半分までが無効になってしまい、周期
成分が画像読み取り部201で発生するノイズに埋もれ
て誤抽出につながるおそれがあるので、このような領域
をデコード処理の対象から外すために行われる。すなわ
ち、代表信号値Rm,Gm,Bmが所定の範囲内にある
場合のみ、その小領域をデコード処理の対象とする。
【0047】また、同時にデコードの際の閾値thも代
表信号値Rm,Gm,Bmに基づいて決定する。例え
ば、中間レベルの無彩色における閾値th0として、彩
度の高い色ほど閾値を低くするように倍率を設定し、そ
れぞれの小領域に合った閾値を求める(ステップS20
7〜S210)。
【0048】図9に、この閾値決定処理の様子を模式的
に示す。この図は、ポートレートのような画像の一部が
入力された場合の例を示したものである。ここでは、領
域1は背景に相当し、インク量信号Y,M,Cは共に信
号値が「0」であり、付加情報はほとんど重畳されてい
ないとものして、閾値処理を行わないと判定する。領域
2〜4も黒にほとんど近く、同様の理由で閾値処理を行
わないものとする。また、領域6は中間色であるが比較
的白に近い色であり、付加情報の周期成分の強度が低い
ので、閾値をth0/2と低めにして処理を行う。以
下、全ての領域について予め処理の有無と閾値の決定を
行っておく。
【0049】次に、付加情報のデコード処理を行い(ス
テップS214)、その小領域から抽出した付加情報を
メモリに書き込む(ステップS215〜S217)。以
下、同様の操作を全ての小領域に対して行う(ステップ
S220〜S221)。
【0050】次に、図8のステップS214のデコード
処理の詳細について図10〜図11に示すフローチャー
トを参照して説明する。まず、付加情報の抽出対象と見
なされた小領域のカラー画像信号R,G,BのG−Bの
色差成分に相当する色差信号CC2を求める(ステップ
S301)。次に、この色差信号CC2に対して、2次
元フーリエ変換を行う(ステップS302)。そして、
フーリエ変換面上で付加情報の抽出角度の検出を行う。
【0051】以下は、2次元フーリエ変換を行った場合
のアルゴリズムを表す。2次元フーリエ変換の変換結果
は、複素成分を含めてrw×rw個のデータとして出力
される。カラー画像読み取り部201に用いるカラース
キャナの分解能をrp(単位はdpi)、フーリエ変換
対象の小領域のサイズの一辺をrw(単位はdot、r
w=128dot程度で十分)、スタートビットとして
追加した周期成分の最低周波数をrs(0)とすると、
フーリエ変換面上の付加情報抽出角度θをチェックする
座標(x,y)は、 x=rw/2・(rs(0)/rp・cosθ) y=rw/2・(rs(0)/rp・sinθ) (3) より求めることができる。初期値として、θ=0の座標
点のスペクトルの値をセットする(ステップS303〜
S304)。以下、角度θを−π/2〜π/2の範囲で
変化させて、スペクトルの値が最大となる座標点に相当
する角度θを抽出角度θo とする(ステップS305〜
S315)。なお、このフローチャートに示したアルゴ
リズムでは、θをチェックする範囲をπ/4毎に区切っ
て、同時に大小関係を調べていく方法を用いて効率を上
げるようにしたが、他の方法でθをチェックしてもよ
い。
【0052】次に、付加情報抽出角度θo を見込んだ座
標にビットのチェック箇所を変更し(ステップS31
9)、各ビットについてスペクトルの有無をチェックす
る。周波数rs(n)、角度θnの組合わせのスペクト
ルをチェックする座標(xn,yn)は、次式の通りで
ある。
【0053】 x=rw/2・(rs(n)/rp・cos(θn+θo )) y=rw/2・(rs(n)/rp・sin(θn+θo )) (4) 座標(xn,yn)における値が所定の閾値th以上で
あるかどうかを調べ、閾値以上である場合のみスペクト
ルが有ると見なす。ここで、閾値thは全ての角度、周
波数に対して共通の値でなく、それぞれの付加情報抽出
時の劣化を考慮して異なる値に設定した方が誤抽出を極
力小さくすることができる。すなわち、フーリエ変換面
上の座標位置に応じて閾値thを異ならせることが望ま
しい。例えば周波数方向を例にとると、高い周波数ほど
カラー画像出力部とカラー画像読み取り部における劣化
が激しいので(但し、厳密に言えば、各装置のMTFな
どによっても個体差があるので、一概にはその劣化の度
合いは断言できない)、閾値thを低い値に設定した方
がスペクトルの検出の際に有利である。また、角度につ
いても一般に斜め方向の周期成分が比較的劣化が大きい
ので、閾値thを小さくした方が都合が良い。
【0054】また、この閾値thは小領域の色度によっ
ても切り替えた方が判定の精度が向上する。すなわち、
小領域の代表信号値Rm,Gm,Bmによって、付加情
報の周期成分よりもノイズ成分の方が大きい部分は排除
されているものの、やはり対象領域の色度による周期成
分とノイズ成分の大小関係が異なり、ベタに近い色度の
領域ほど閾値thを下げる必要が出てくる。
【0055】さらに、ビットの有無の確認時に、座標
(xn,yn)のみでなく周辺画素の閾値処理も行うこ
とが好ましい(ステップS322〜S329)。これ
は、入出力系の分解能が必ずしも一致していない場合な
ど、座標点の値が半端になる可能性があるためである。
そこで、周辺座標を含む3×3あるいはそれ以上のサイ
ズの座標について、前述のように閾値処理によってスペ
クトルの有無をチェックする。この対象画素もしくは周
辺画素の一つでも閾値th以上のスペクトルの存在を確
認した場合、対象ビットをONとする(ステップS33
0〜S332)。
【0056】以上の操作で各ビットのチェックを行った
後、アドレスの照合などを行って、埋め込んだ付加情報
のデコードを行う。このような付加情報の重畳(埋め込
み)および抽出処理を行うことにより、通常のカラープ
リンタシステムを用いて、画質劣化を伴うことなく40
ビット以上の容量のデータを付加情報として重畳するこ
とが可能となる。
【0057】以上のようにして、本実施形態によればカ
ラー画像読み取り部201に用いるカラースキャナで発
生するノイズが多く、通常の方法では付加情報の抽出が
困難な場合でも、確実に付加情報を抽出することが可能
となる。また、本実施形態では付加情報の抽出が困難な
小領域をデコード処理の対象から外すことによって、処
理速度を上昇させることができる。
【0058】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。本実施形態はカラー画像の
彩度を付加情報により変化させることにより、付加情報
を重畳するようにしたものであり、基本的には第1の実
施形態と同様に、図1に示した構成のカラー画像処理装
置を用いて付加情報の重畳を行う。
【0059】このようにカラー画像の彩度を変化させて
付加情報を重畳することによるメリットとしては、第1
の実施形態の中で用いた図3からも明らかなように、人
間の視覚特性はB−Yの色差方向に対して感度が低い
が、彩度方向に対してはさらに感度が低いために、付加
情報の重畳による本来の画像の劣化が少ないことが挙げ
られる。
【0060】以下、具体的に説明すると、本実施形態で
はカラー画像に一定量のノイズを付加する。すなわち、
付加するノイズの量をΔC2とすると、ノイズ付加後の
色度Y′,M′,C′は次色に表す通りである。
【0061】 Y′=Y+ΔC2・(2Y−M−C) /(6・((M−C)2 +(Y−M)21/2 ) M′=M+ΔC2・(2M−C−Y) /(6・((M−C)2 +(Y−M)21/2 ) C′=C+ΔC2・(2C−Y−M) /(6・((M−C)2 +(Y−M)21/2 ) (5) なお、原画像がモノクロ画像である場合はY=M=Cと
なり、上述の分子の部分が0になるため、画面内のほと
んどの画点に対して情報を付加する方向が定まらず、前
記情報を付け加えることが困難になる。そこで、このよ
うにM−C、Y−Mの値が共にある一定の範囲内の値に
とどまり、原画像がモノクロであると見做された場合
は、第1の実施形態と同様にB−Yの色差方向に対して
情報を付加するように処理を切り替える。すなわち画面
内における色差信号の分布を求め、その広がりの及ぶ範
囲が予め設定した値に収まる場合、式(2)に示す方法
で出力値を求める。
【0062】次に、本実施形態における付加情報の抽出
処理について説明する。本実施形態における付加情報抽
出処理の大部分は、第1の実施形態と同様である。すな
わち、初めに画像読み取り部201で読み取られた画像
を第1の実施形態と同様に小領域に分け、各小領域の代
表信号値を求める。その際、読み取った画像の色差成分
R−GおよびG−Bの絶対値をパラメータとして閾値処
理を行い、フーリエ変換以降の処理の有無を判定する。
ここでは、読み取られた画像のR−GおよびG−Bの絶
対値を表す値が閾値に満たない小領域を付加情報抽出処
理の処理対象とする。
【0063】具体的には、まず画像読み取り部201で
画像を読み取って得られたカラー画像信号R,G,Bか
ら、次式により彩度成分を表す信号値CCRを抽出す
る。 CCR=((R−G)2 +(G−B)21/2 (6) 次に、この信号値CCに対して、フーリエ変換以降の処
理を行う。その手順については、第1の実施形態とほぼ
同様でよい。さらに、第1の実施形態における付加情報
の抽出処理で説明したように、原画像の彩度が低く、モ
ノクロとして処理を行った部分に対しては、Y−Bの色
差方向に変調をかけた周期成分を付加する。従って、対
象となっている小領域の代表信号値の色差成分を表す値
の絶対値が共に閾値に満たない場合、第1の実施形態と
同様にG−Bの色差CC2を求めてフーリエ変換以降に
処理を行う。
【0064】フーリエ変換以降の方向検出およびデコー
ドの手順は、第1の実施形態と全く同様であるが、ビッ
トチェックの閾値処理を行うための閾値は第1の実施形
態と異なる値を用いる。すなわち、閾値は使用するカラ
ー画像出力部やカラー画像読み取り部によるが、第1の
実施形態の場合よりやや小さめの値に設定した方が好ま
しい。但し、原画像がモノクロに近い場合は、第1の実
施形態と同じ値に設定しても問題はない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば付
加情報が重畳されたカラー画像をフーリエ変換して得ら
れるフーリエ変換面上で付加情報を表す周期成分が2次
元に配列され、かつ配列された位置によって周期成分の
強度が異なるようにカラー画像に付加情報を重畳するこ
とによって、S/N比の低いカラー画像出力装置を用い
た場合でも、付加情報の重畳対象である原画像の色度や
原画像自体の有する周期成分の有無などに関わらず、原
画像の色度変化などの画質劣化を最小限に抑えながら、
付加情報を重畳することが可能となる。
【0066】また、本発明によればカラー画像の色差ま
たは彩度を付加情報により変化させることにより付加情
報を重畳したカラー画像を読み取り、付加情報を抽出す
る際に、読み取られたカラー画像を小領域に分割し、こ
れら各小領域内の色度に関する代表信号値が所定の範囲
内にある場合のみ付加情報を抽出する処理を行うことに
より、付加情報が重畳された画像の読み取りに用いるス
キャナのノイズが多い場合でも、付加情報の誤抽出を避
けるとともに、無意味な処理を行わないことによる処理
速度の向上を図ることができる。また、この代表信号値
に基づいて色度が低い領域では閾値を小さくすることに
よって、付加情報の有無判定を正確に行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー画像処理装置
の記録側の構成を示すブロック図
【図2】同実施形態における付加情報を表す周期成分の
フーリエ変換面上のビット配置を示す図
【図3】輝度、色差および彩度に関する人間の目の階調
識別能を示す図
【図4】人間の目の輝度および色差の視感度分布を示す
【図5】原画像の各領域に付加情報として重畳する周期
成分の強度決定方法を示す図
【図6】同実施形態に係るカラー画像処理装置の再生側
の構成を示すブロック図
【図7】同実施形態における付加情報抽出処理の概要を
示すフローチャート
【図8】同実施形態における付加情報抽出処理の詳細を
示すフローチャート
【図9】同実施形態における付加情報抽出処理に用いる
閾値選択処理の様子を模式的に示す図
【図10】同実施形態におけるデコード処理を示すフロ
ーチャート
【図11】同実施形態におけるデコード処理を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
101…カラー画像読み取り部 102…色変換部 103…付加情報発生部 104…パターン発生部 105…加算器 106…誤差拡散処理部 107…カラー画像出力部 201…カラー画像読み取り部 202…付加情報抽出処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像に重畳すべき付加情報を発生す
    る付加情報発生手段と、 前記カラー画像の色差または彩度を前記付加情報により
    変化させることにより該カラー画像に該付加情報を重畳
    する付加情報重畳手段とを備え、 前記付加情報重畳手段は、前記付加情報が重畳されたカ
    ラー画像をフーリエ変換して得られるフーリエ変換面上
    で該付加情報を表す周期成分が2次元に配列され、かつ
    配列された位置によって該周期成分の強度が異なるよう
    に該カラー画像に該付加情報を重畳することを特徴とす
    るカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記付加情報重畳手段は、前記付加情報が
    重畳されたカラー画像をフーリエ変換して得られるフー
    リエ変換面上で該付加情報を表す周期成分が同心円状に
    配列されるように該カラー画像に該付加情報を重畳する
    ことを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記付加情報重畳手段は、前記フーリエ変
    換面上で斜め方向に並ぶ周期成分の強度が水平および垂
    直方向に並ぶ周期成分の強度より大きくなるように前記
    カラー画像に前記付加情報を重畳することを特徴とする
    請求項1または2に記載のカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記付加情報重畳手段は、前記付加情報が
    重畳されたカラー画像をフーリエ変換して得られるフー
    リエ変換面上で該付加情報を表す周期成分の強度が該カ
    ラー画像の視感度が低い色の領域ほど大きくなるように
    該カラー画像に該付加情報を重畳することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】前記フーリエ変換面上の所定角度の方向に
    前記付加情報の抽出角度検出のための複数の周期成分を
    配列する手段を有することを特徴とする1〜4のいずれ
    か1項に記載のカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】カラー画像の色差または彩度を付加情報に
    より変化させることにより該付加情報を重畳したカラー
    画像を読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られたカラー画像から前
    記付加情報を抽出する処理を行う付加情報抽出処理手段
    とを備え、 前記付加情報抽出処理手段は、前記読み取り手段により
    読み取られたカラー画像を小領域に分割し、これら各小
    領域内の色度に関する代表信号値を求め、該代表信号値
    が所定の範囲内にある場合のみ前記付加情報を抽出する
    処理を行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】カラー画像の色差または彩度を付加情報に
    より変化させることにより該付加情報を重畳したカラー
    画像を読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られたカラー画像から前
    記付加情報を抽出する処理および該付加情報の有無判定
    を閾値処理により行う付加情報抽出処理手段とを備え、 前記付加情報抽出処理手段は、前記読み取り手段により
    読み取られたカラー画像を小領域に分割し、これら各小
    領域内の色度に関する代表信号値を求め、該代表信号値
    が所定の範囲内にある場合のみ前記付加情報を抽出する
    処理を行い、かつ該代表信号値の大きさによって前記閾
    値処理のための閾値を切り替えることを特徴とするカラ
    ー画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6912069B1 (en) 1999-10-29 2005-06-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus
JP2007166218A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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