JPH10512928A - 4級アンモニウム化合物、ポリシロキサン化合物および結合剤材料を含むティッシュペーパー製品 - Google Patents

4級アンモニウム化合物、ポリシロキサン化合物および結合剤材料を含むティッシュペーパー製品

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JPH10512928A JP8519806A JP51980696A JPH10512928A JP H10512928 A JPH10512928 A JP H10512928A JP 8519806 A JP8519806 A JP 8519806A JP 51980696 A JP51980696 A JP 51980696A JP H10512928 A JPH10512928 A JP H10512928A
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Abstract

(57)【要約】 2成分化学柔軟剤組成物及び結合剤材料、恒久的もしくは一時的な湿潤紙力増強用結合剤のいずれか、及び/又は乾燥紙力増強用結合剤を含むティッシュペーパー製品が開示される。この2成分化学柔軟化組成物は4級アンモニウム化合物及びポリシロキサン化合物を含む。好ましい4級アンモニウム化合物には、二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムクロライド及び/又は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェートのようなジアルキルジメチルアンモニウム塩が含まれる。好ましいポリシロキサンには、重合体側鎖の約10モルパーセント未満がアミノ官能基を含むアミノ官能性ポリジメチルポリシロキサンが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 4級アンモニウム化合物、ポリシロキサン化合物 および結合剤材料を含むティッシュペーパー製品 発明の分野 本発明はティッシュペーパー製品に関する。特には、2成分化学柔軟剤組成物 及び結合剤材料、恒久的もしくは一時的な湿潤紙力増強用結合剤(wet strength binders)、及び/又は乾燥紙力増強用結合剤(dry strength binders)を含むティ ッシュペーパー製品に関する。この処理されたティッシュウェブは、美顔用ティ ッシュペーパー製品又は化粧用ティッシュペーパー製品のような、柔らかく、吸 収性で、耐リント性のペーパー製品の製造に用いることができる。 発明の背景 しばしばティッシュ又はペーパーティッシュウェブ又はシートと呼ばれるペー パーウェブ又はシートには、現代社会で広範な用途が見出される。美顔用及び化 粧用ティッシュのような品目は商業上の主要品目である。これらの製品の4つの 重要な物理的特性がそれらの紙力強度、それらの柔軟性、水系に対するそれらの 吸収性を含むそれらの吸収性、及び湿潤時のそれらの耐リント性を含むそれらの 耐リント性であることが長い間認識されている。2つもしくは3つの特性を同時 に改善することに加えて、他のものに深刻な影響を与えることなくこれらの特性 の各々を改善することに研究開発の努力が向けられている。 紙力強度は、この製品及びその構成ウェブの物理的完全性を維持し、使用条件 下、特には湿潤時における引裂け、ほころび及び細断化に対する抵抗する能力で ある。 柔軟性は、消費者が、彼/彼女が特定の製品を持ったとき、それを彼/彼女の 皮膚に擦りつけたとき、又はそれを彼/彼女の手の中で揉んだときに受ける触感 である。この触感は幾つかの物理的特性の組み合わせによって与えられる。一般 に、当業者は、柔軟性に関連する重要な物理的特性は剛性、表面の滑らかさ、及 びその製品が製造される紙ウェブの潤滑性であると考えている。剛性は、通常、 そのウェブの乾燥引張強さ及びそのウェブを作り上げる繊維の剛性に直接依存す るものと考えられる。 吸収性は、大量の液体、特には水溶液又は水性分散液を吸収する製品及びその 構成ウェブの能力の尺度である。消費者が認める全体としての吸収性は、一般に 、所定のティッシュペーパーの塊が液体を吸収する速度に加えて、その塊が飽和 時に吸収する液体の総量の組み合わせであると考えられる。 耐リント性は、湿潤時を含む使用条件下において一緒に結合する繊維製品及び その構成ウェブの能力である。換言すると、耐リント性が高いほどそのウェブが 糸屑を出す傾向が低下する。 紙ウェブの紙力強度の増強に湿潤紙力増強用樹脂を使用することは広く知られ ている。例えば、ウエストフェルト(Westfelt)はセルロースの化学と 技術(Cellulose Chemistry and Technolog y)、第13巻、813−825頁(1979)で多くのそのような材料を記述 し、それらの化学を論じている。1973年8月28日に発行された米国特許第 3,755,220号で、フレイマーク(Freimark)らは、剥離剤とし て知られる特定の化学添加物が製紙プロセスでのシート形成の間に生じる自然の 繊維−繊維結合を妨げることに言及している。この結合の減少は、より柔らかな 、すなわち粗さがほとんどないペーパーのシートにつながる。フレイマークらは 、続いて、湿潤紙力増強用樹脂を剥離剤と共に使用して剥離剤の望ましくない効 果を補うことを教示している。これらの剥離剤は乾燥引張強さ及び湿潤引張強さ の両者を減少させる。 また、シャウ(Shaw)も、1974年6月28日に発行された米国特許第 3,821,068号で、化学剥離剤はティッシュペーパーウェブの剛性を低下 させ、それによって柔軟性を強化するのに用いることができることを教示してい る。 化学剥離剤は、1971年1月12日にハーベイ(Hervey)らに発行さ れた米国特許第3,554,862号のような様々な参考文献に開示されている 。これらの材料には、塩化ココトリメチルアンモニウム、塩化オレイルトリメチ ル アンモニウム、塩化二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウム及び塩化ステアリル トリメチルアンモニウムのような4級アンモニウム塩が含まれる。 1979年3月13日に発行された米国特許第4,144,122号のエマニ ュエルソン(Emanuelsson)及び1984年10月9日に発行された 米国特許第4,476,323号のヘルステン(Hellsten)らは、ビス (アルコキシ(2−ヒドロキシ)プロピレン)4級アンモニウム塩化物のような 錯化4級アンモニウム化合物をウェブの柔軟化に使用することを教示している。 また、これらの著者は、脂肪アルコールのエチレンオキシド及びプロピレンオキ シド付加物のような非イオン性界面活性剤を使用することで剥離剤によって生じ る吸収性の減少の克服も試みている。 イリノイ州シカゴのアルマック社(Armak Company)は、その広 報76−17(1977)で、ジメチル二(水素化)獣脂アンモニウムクロライ ドをポリオキシエチレングリコールの脂肪酸エステルと組み合わせて使用するこ とのより、ティッシュペーパーウェブに柔軟性及び吸収性の両者を付与すること を開示している。 ペーパーウェブの改善に向けた研究の例示的な結果の1つが1967年1月3 1日にサンフォード(Sanford)およびシッソン(Sisson)に発行 された米国特許第3,301,746号に記述されている。この特許に記述され る方法によって製造されたペーパーウェブの高い品質、及びこれらのウェブから 形成された製品の商業上の成功にも関らず、製品の改善を求める研究努力は続け られている。 例えば、1979年1月19日に発行された米国特許第4,158,594号 のベッカー(Becker)らは、彼らが取り組んでいる方法が強く、柔らかい 繊維シートを形成することを記述している。より具体的には、彼らは、ティッシ ュペーパーウェブ(これは化学剥離剤を添加することにより柔軟化されていても よい)の紙力増強用を、処理の間にそのウェブの一面を微細なパターンで配置さ れているクレープ表面にそのウェブの一面及びその微細なパターンで配置されて いるクレープ表面に接着している接着剤(例えば、アクリルラテックスゴムエマ ルジョン、水溶性樹脂、又は弾性接着剤)で接着させ、そのウェブをそのクレー プ表面で覆ってシート材料を形成することにより増強可能であることを教示して いる。 本発明の2成分化学柔軟化組成物は4級アンモニウム化合物及びポリシロキサ ン化合物を含む。予期せぬことに、この2成分化学柔軟化組成物が、いずれかの 成分を個別に使用して得られる柔軟性の利点と比較して、処理されたティッシュ ペーパーの柔軟性を改善することが見出されている。加えて、処理されたティッ シュのリント/柔軟性の関係も大きく改善される。 あいにく、4級アンモニウム化合物及びポリシロキサン化合物を含む化学柔軟 化組成物の使用は処理された紙ウェブの紙力増強用および耐リント性を低下させ ることがある。出願人は、紙力増強用及び耐リント性の両者を湿潤及び乾燥紙力 増強用樹脂並びに製紙分野において公知の定着補助樹脂のような適切な結合剤を 使用することにより改善することが可能であることを発見している。 本発明はティッシュペーパーに全般的に適用することができるが、特には、1 976年11月30日にモルガン・ジュニア(Morgan Jr.)らに発行 された米国特許第3,994,771号及び1981年11月17日にカーステ ンズ(Carstens)らに発行された米国特許第4,300,981号、に 記述されるもののような多プライ(multi-ply)、多層ティッシュペーパー製品に 適用可能である。これらの両者は引用することによりここに組み込まれる。 本発明のティッシュペーパー製品は、糸屑化を制御し、及び/又は2成分化学 柔軟化組成物の使用の結果生じる引張強さの損失があるならばそれを補うために 、有効量の結合剤材料、恒久的もしくは一時的のいずれかの湿潤紙力増強用結合 剤、及び/又は乾燥紙力増強用結合剤を含む。 本発明の目的は、柔らかく、吸収性で、耐リント性のティッシュペーパー製品 を提供することである。 また、本発明の目的は、柔らかく、吸収性で、耐リント性のティッシュペーパ ー製品を製造する方法を提供することでもある。 以下の開示を読むことによって容易に明らかになるように、これらの目的及び その他の目的が本発明を用いることにより達成される。 発明の要約 本発明は、 a)製紙用繊維; b)約0.01%ないし約3.0%の4級アンモニウム化合物; c)約0.01%ないし約3.0%のポリシロキサン化合物:及び d)約0.01%ないし約3.0%の結合剤材料、湿潤紙力増強用結合剤及び /又は乾燥紙力増強用結合剤のいずれか、 を含む、柔らかく、吸収性で、耐リント性のティッシュペーパー製品を提供する 。 本発明における使用に適する4級アンモニウム化合物の例には、二獣脂ジメチ ルアンモニウムクロライド(DTDMAC)、二獣脂ジメチルアンモニウムメチ ルスルフェート(DTDMAMS)、二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメ チルスルフェート(DHTDMAMS)、二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウ ムクロライド(DHTDMAC)のような公知のジアルキルジメチルアンモニウ ム塩が含まれる。 本発明において使用するためのポリシロキサン材料の例には、ポリマー上の約 10モル%未満の側鎖がアミノ官能基を有するアミノ官能性ポリジメチルポリシ ロキサンが含まれる。ポリシロキサンの分子量を確定することが困難であるため 、ここではポリシロキサンの粘度を分子量の客観的に確定可能な証拠として用い る。 したがって、例えば、約125センチストークスの粘度を有するポリシロキサン には約2モル%の置換が非常に有効であり、約5,000,000センチストー クス以上の粘度が置換のあるなしに関らず有効であることが見出されている。こ のようなアミノ官能基での置換に加えて、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エ ーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基、 及びチオール基で有効に置換することもできる。これらの有効な置換基のうち、 アミノ基、カルボキシル基、及びヒドロキシル基を含む一群の基がその他のもの よりも好ましく、アミノ官能基が最も好ましい。 典型的な商業的に入手可能なポリシロキサンにはダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なダウ8075(DOW8075)及びダウ20 0(DOW200)、並びにユニオン・カーバイド(Union Carbid e)から入手可能なシルウェット720(Silwet720)及びウカルシル EPS(Ucarsil EPS)が含まれる。 結合剤という用語は、様々な湿潤及び乾燥紙力増強用添加物、並びに当該技術 分野において公知の定着助剤を指す。これらの材料は、化学柔軟化組成物によっ て生じる引張強さの減少を妨げるとともに、この製品が必要とする機能的紙力増 強用を生じ、本発明のティッシュペーパーウエブの耐リント性を改善する。適切 な結合剤材料の例には、恒久的な湿潤紙力増強用結合剤(すなわち、デラウェア 州、ウィルミングトン(Wilmington)のハーキュリーズ社(Herc ules Incorporated)が市販するキメン557H(Kymen e557H))、一時的な湿潤紙力増強用樹脂;(ジャパン・カルレット(Ja pan Carlet)によって製造されるカルダス(Caldas)又はナシ ョナル・スターチ(National Starch)によって製造されるコボ ンド1000(Cobond1000)のようなカチオン性ジアルデヒド澱粉系 樹脂及び乾燥紙力増強用結合剤(すなわち、デラウェア州、ウィルミングトン( Wilmington)のハーキュリーズ社(Hercules Incorp orated)によって市販されているカルボキシメチルセルロース及びニュー ジャージー州、ブリッジウォーター(Bridgewater)のナショナル・ スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch and C hemical corporation)によって市販されるレジボンド53 20(Redibond5320))が含まれる。 本発明のティッシュペーパー製品は、好ましくは、約0.01%ないし約3. 0%の結合剤材料、恒久的もしくは一時的な湿潤紙力増強用結合剤、及び/又は 約0.01%ないし約3.0%の乾燥紙力増強用結合剤を含む。 理論によって結び付けられることなく、4級アンモニウム柔軟剤化合物がティ ッシュシートの繊維−繊維水素結合を解消するように作用する有効な剥離剤であ るものと信じられる。水素結合の解消とポリシロキサン柔軟剤との組み合わせは 、湿潤及び乾燥紙力増強用結合剤での化学結合の導入と共に、紙力増強用及び耐 リント性を妥協することなくティッシュシートの結合密度を全体として低下させ る。 結合密度が低下することにより、表面の柔らかさが改善された全体としてより柔 軟なシートが製造される。これらの物理的特性の変化の重要な尺度はFFE指数 (カーステンズ(Carstens))及びバルク柔軟性、摩擦の滑り及び粘着 係数、並びにアムパルスキー(Ampulski)ら、1991 国際紙物理会 議会報(International Paper Physics Cofe rence Proceedings)、第1巻(book 1)、19−30 頁に記述されている生理的な表面の滑らかさである。これを引用文献としてここ に組込む。 簡潔に述べると、本発明のティッシュペーパー製品を製造する方法は、ポリシ ロキサン化合物を除く前述の成分から単一層もしくは多層製紙用構成体(paper m aking furnish)を形成する工程、この製紙構成体をフォドリニエール(Fourdrini er)ワイヤのような有孔表面上に堆積させる工程、及びこの堆積した構成体を脱 水する工程を含む。ポリシロキサン化合物は、好ましくは、乾燥したティッシュ ペーパーウェブの少なくとも一面に加える。得られた単一層もしくは多層ティッ シュウェブを1以上の別のティッシュウェブと組み合わせて多プライ(multi-ply )ティッシュを形成することができる。 ここでのパーセンテージ、比率及び割合の全ては、他に指定されない限り、重 量を基準とするものである。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を特定して指摘し、かつ明瞭に請求する請求の範囲で終わ るが、関連する図面と共に考慮される以下の説明から本発明がより深く理解され るものと信じられる。この図面では次の通りである。 図1は、本発明による2プライ、2層ティッシュペーパーの断面図である。 図2は、本発明による3プライ、単一層ティッシュペーパーの断面図である。 図3は、本発明による1プライ、3層ティッシュペーパーの断面図である。 図4は、本発明による柔らかいティッシュペーパーの製造に有用な製紙装置の 図である。 以下に、本発明をより詳細に説明する。 発明の詳細な説明 本明細書は、本発明とみなされる主題を特定して指摘し、かつ明瞭に請求する 請求の範囲で終わるが、以下の詳細な説明及び添付の例を読むことから本発明が より深く理解され得るものと信じられる。 ここで用いられる場合、“耐リント性”という用語は、湿潤時を含む使用条件 下において共に結合する繊維製品及びその構成ウェブの能力である。換言すると 、耐リント性が高いほどそのウェブが糸屑を出す傾向が低下する。 2成分化学柔軟剤組成物 本発明は、4級アンモニウム化合物及びポリシロキサン化合物を含有する化学 柔軟剤組成物を必須成分として含む。4級アンモニウム化合物のポリシロキサン 化合物に対する比率は約3.0:0.01ないし0.01:3.0の範囲をとり 、好ましくは、4級アンモニウム化合物のポリシロキサン化合物に対する重量比 は約1.0:0.3ないし0.3:1.0であり、より好ましくは、4級アンモ ニウム化合物のポリシロキサン化合物に対する重量比は約1.0:0.7ないし 0.7:1.0である。これらの種類の化合物の各々を以下に詳細に説明する。 A.4級アンモニウム化合物 化学柔軟化組成物は、以下のことを含む。ここで用いられる場合、“結合剤” という用語は、様々な湿潤及び乾燥紙力増強用樹脂並びに製紙分野において公知 の固着補助樹脂を指す。 ここで用いられる場合、“水溶性”という用語は、25℃で水に少なくとも3 %溶解し得る材料を指す。 ここで用いられる場合、“ティッシュペーパーウェブ、ペーパーウェブ、ウェ ブ、ペーパーシート及びペーパー製品”という用語は全て、水性製紙用構成体を 形成する工程、この構成体をフォドリニエール・ワイヤのような有孔表面上に堆 積させる工程、及びこの構成体を加圧のあるなしに関らず重力もしくは真空支援 排水により、及び蒸発により脱水する工程を含むプロセスによって製造されたペ ーパーのシートを指す。 ここで用いられる場合、“水性製紙用構成体”は製紙用繊維及び後述の化学物 質の水性スラリーである。 ここで用いられる場合、“多層ティッシュペーパーウェブ、多層ペーパーウェ ブ、多層ウェブ、多層ペーパーシート及び多層ペーパー製品”という用語は全て 、好ましくは異なる種類の繊維を含んでなる水性製紙用構成体の2以上の層から 調製されるペーパーのシートを指し、これらの繊維は典型的にはティッシュペー パーの製造で用いられる比較的長い軟材及び比較的短い硬材繊維である。これら の層は、好ましくは、1以上の無限有孔スクリーン上に希釈繊維スラリーの独立 した流れを堆積させることにより形成する。個々の層をまず独立したワイヤ上で 形成した場合には、続いてこれらの層を(濡れたまま)合わせて積層複合ウェブ を形成する。 ここで用いられる場合、“多プライティッシュペーパー製品”という用語は、 少なくとも2つのプライ(ply)からなるティッシュペーパーを指す。個々のプラ イは、各々、単一層又は多層ティッシュウェブからなるものでもよい。この多プ ライ構造は、2以上のティッシュペーパーウェブを例えば糊付け又はエンボス加 工によって互いに結合することにより形成する。 多種多様な木材パルプの全てが、通常、本発明で用いられる製紙用繊維を含む ことが予想される。しかしながら、木綿ライナー、バガス、レーヨンのような他 のセルロース繊維パルプを用いることも可能であり、否定されるものではない。 ここで有用な木材パルプには、例えば粉砕木材、熱機械的パルプ及び化学熱機械 的パルプ(CTMP)を含む機械的パルプの他に、クラフト、亜硫酸及び硫酸パ ルプのような化学パルプが含まれる。落葉樹及び針葉樹の両者から誘導されたパ ルプを使用することができる。 レーヨン、ポリエチレン及びポリプロピレン繊維のような合成繊維も上述の天 然セルロース繊維と組み合わせて利用することができる。入手可能な例示的なポ リエチレン繊維の1つが、ハーキュリーズ社(デラウェア州ウィルミングトン) から入手可能な登録商標パルペックス(Pulpex)である。 硬材のパルプ及び軟材のパルプの両者を、この2つの配合物の他に、用いるこ とができる。ここで用いられる硬材のパルプという用語は落葉樹(被子植物)の 木材から誘導される繊維パルプを指す。ここで、軟材のパルプは針葉樹(裸子植 物)の木材から誘導される繊維パルプである。ユーカリ樹のような硬材パルプは 、後述の多層ティッシュペーパーウェブの外層に特に適している。これに対して 、北部産の軟材クラフトパルプは内層(1もしくは複数)もしくはプライ(1も しくは複数)に好ましい。再生紙から誘導される低コスト繊維も本発明に適用可 能であり、これには、元の製紙を容易にするために用いられた充填材及び接着剤 のような非繊維物質の他に、上述のカテゴリーのあらゆるもの又はその全てが含 まれ得る。 必須成分、約0.01重量%ないし約3.00重量%、好ましくは約0.01 重量%ないし約1.00重量%の下記式を有する4級アンモニウム化合物。 (R14-m−N+−[R2m- (ここで、 mは1ないし3であり; R1の各々はC1−C8のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル( hydrocarbyl)もしくは置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、 又はそれらの混合物であり; R2の各々はC9−C41のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル もしくは置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はそれらの 混合物であり;かつ X-は任意の柔軟剤適合アニオンである。) スウエルン(Swern)編、ベイリーズ産業油及び脂肪製品(Bailey ’s Industrial Oil and Fat Products)、 第3版、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)(ニューヨーク1964)で論じられるように、獣脂は様々な組成を 有する天然物質である。スウエルンが編集した上述の参考文献の表6.13は、 典型的には、獣脂の脂肪酸の78%以上が16もしくは18個の炭素原子を含む こ とを示す。典型的には、獣脂中に存在する脂肪酸の半分が不飽和であり、主にオ レイン酸のフォームにある。天然のものに加えて合成“獣脂”が本発明の範囲に 入る。好ましくは、R2の各々はC16−C18のアルキルであり、最も好ましくは 、R2の各々は直鎖のC18のアルキルである。好ましくは、R1の各々はメチルで あり、X-はクロライド又はメチルスルフェートである。任意に、R2置換基は植 物油資源から誘導することができる。 本発明での使用に適する4級アンモニウム化合物の例には、二獣脂ジメチルア ンモニウムクロライド、二獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート、二( 水素化)獣脂ジメチルアンモニウムクロライドのような公知のジアルキルジメチ ルアンモニウム塩が含まれ、二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメチルスル フェートが好ましい。この特定の物質は、オハイオ州ダブリン(Dublin) のウィトコ社(Witco Company Inc.)から“Varisof t”137”の商品名で商業的に利用することができる。 B.ポリシロキサン化合物 一般に、本発明で使用するのに適切なポリシロキサン材料には以下の式のシロ キサン単量体単位を有するものが含まれる。 −[−Si(R1)(R2)−O−]− ここで、R1及びR2は、独立のシロキサン単量体単位の各々について、各々独立 に水素又はアルキル基、アリール基、アルケニル基、アルカリール基、アラルキ ル基、シクロアルキル基、水素化炭化水素基もしくは他の基であり得る。)特定 の単量体単位のR1及びR2基は隣接する単量体単位の対応する官能基と異なって いてもよい。加えて、ポリシロキサンは直鎖もしくは分岐鎖であってもよく、又 は環構造を有していてもよい。さらに、基R1及びR2は独立に、シロキサン基、 ポリシロキサン基、シラン、及びポリシラン基のような、しかしこれらに限定さ れるものではないシラセアス(silaceous)官能基であってもよい。基R1及びR2 は、例えば、アルコール基、カルボン酸基、アルデヒド基、ケトン基及びアミノ 基、アミド基を含む種々の有機官能基のあらゆるものを有していても よい。 例示的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ シル、オクチル、デシル、オクタデシル等である。例示的なアルケニル基は、ビ ニル、アリル等である。例示的なアリール基は、フェニル、ジフェニル、ナフチ ル等である。例示的なアルカリール基は、トイル、キシリル、エチルフェニル等 である。例示的なアラルキル基は、ベンジル、アルファーフェニルエチル、ベー ターフェニルエチル、アルファーフェニルブチル等である。例示的なシクロアル キル基は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等である。例示的な 水素化炭化水素基は、クロロメチル、ブロモエチル、テトラフルオロエチル、フ ルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロトイル、ヘキサフルオロキシ リル等である。 有用なポリシロキサンの粘度は、ティッシュペーパーに塗布するためにポリシ ロキサンが流動可能であるか、もしくは流動可能にすることができる限りにおい て、ポリシロキサンの粘度が一般に変化するのと同様に広範囲にわたって変化し 得る。好ましくは、ポリシロキサンは約100ないし約1000センチポアズの 範囲の固有粘度を有する。ポリシロキサンを開示する参考文献には、1958年 3月11日にグリーン(Geen)に発行された米国特許第2,826,551 号;1976年6月22日にドラコッフ(Drakoff)に発行された米国特 許第3,964,500号;1982年12月21日にパダー(Pader)に 発行された米国特許第4,364,837号、1991年10月22日にアンプ ルスキー(Ampulski)らに発行された米国特許第5,059,282号 ;及びウールストン(Woolston)に対する1960年9月28日に公開 された英国特許第849,433号が含まれる。これらの特許の全ては引用する ことによりここに組み込まれる。また、ポリシロキサンを一般的に広範囲に列挙 して説明する、ペトラルク・システムズ社(Petrarch Systems ,Inc.)が1984年に配布したケイ素化合物(Silicon Comp ounds) 、181−217頁も引用することによりここに組み込まれる。 ポリシロキサンは、湿潤ウェブ塗布又は乾燥ウェブ塗布によってティッシュペ ーパーに塗布することができる。ウェブの少なくとも一面はポリシロキサンと接 触しているべきである。ポリシロキサンは、好ましくは、生のフォームの、又は 適切な界面活性乳化剤で乳化された水溶液として乾燥ウェブに塗布する。塗布の 容易さの点では乳化シリコーンが最も好ましい。これは、生のシリコーン水溶液 が急速に水相及びシリコーン相に分離する傾向にあり、それによりウェブ上での シリコーンの均等な分布が付与されるためである。好ましくは、ポリシロキサン はウェブをクレープ(crepe)処理した後に乾燥ウェブに塗布する。 ポリシロキサン化合物を乾燥ティッシュウェブに塗布する好ましい方法は、1 993年9月21日にアンプルスキー(Ampulski)に発行された米国特 許第5,246,546号及び1993年6月1日にアンプルスキー(Ampu lski)らに発行された同第5,215,626号に記述されており、これら の両者は引用することによりここに組み込まれる。この’546号特許に記述さ れる好ましい方法においては、ポリシロキサン化合物は、好ましくは、カレンダ ーロール上に吹き付けられる。 ほとんどの場合において、ポリシロキサン処理の前に製紙プロセスの一部とし て乾燥ウェブがクレープ処理されているが、ペーパーウェブを乾燥し、及び/又 はクレープ処理する前にこのペーパーウェブにポリシロキサンを塗布することも 意図されている。可能な限り水を使用せずにポリシロキサンを乾燥ウェブに塗布 することが好ましい。これは、乾燥シートを水で湿らせると、乾燥することによ って部分的に回復できるだけであるシートの強度が低下するものと信じられるた めである。したがって、ポリシロキサンが溶解し、もしくは混和する、ヘキサン のような適切な溶媒を含む溶液としてポリシロキサンを塗布することが意図され ている。 好ましくは、柔らかな触感を付与するに十分な量のポリシロキサンをティッシ ュペーパーの両面に塗布する。ティッシュペーパーの一面にポリシロキサンを塗 布する場合、そのうちの幾らかは少なくとも部分的にティッシュペーパーの内部 に浸透する。これは、ポリシロキサンが溶液として塗布された場合に、顕著であ る。ポリシロキサンが湿潤ティッシュペーパーウェブに塗布された場合に反対の 表面へのポリシロキサンの浸透を容易にするのに有用であることが見出される方 法の1つは、塗布に続くそのティッシュペーパーの真空脱水である。湿潤ティッ シュウェブにポリシロキサン化合物を塗布するのに好ましい方法が1992年1 1月17日にアンプルスキー(Ampulski)らに発行された米国特許第5 ,164,046号に記述されており、これは引用することによりここに組み込 まれる。 湿潤紙力増強用結合剤材料 本発明は、約0.01重量%ないし約3.0重量%、好ましくは約0.01重 量%ないし約1.0重量%の、恒久的もしくは一時的な、湿潤紙力増強用結合剤 材料を必須成分として含む。 A.恒久的な湿潤紙力増強用結合剤材料 恒久的な湿潤紙力増強用結合剤材料は次の化学物質の群から選択される:ポリ アミド−エピクロロヒドリン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、スチレン−ブタジ エンラテックス樹脂;不溶化ポリビニルアルコール樹脂;尿素−ホルムアルデヒ ド樹脂;ポリエチレンイミン樹脂;キトサン重合体樹脂及びそれらの混合物。好 ましくは、恒久的な湿潤紙力増強用結合剤材料は、ポリアミド−エピクロロヒド リン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、及びそれらの混合物からなる群より選択さ れる。恒久的な湿潤紙力増強用結合剤材料は、糸屑化を制御する作用をし、化学 柔軟剤組成物から生じる引張強さの損失があるならばそれを補う作用もする。 ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、特に有用であることが見出されてい るカチオン性湿潤強度樹脂である。このような樹脂の適切な型が共にケイム(K eim)に対して1972年10月24日に発行された米国特許第3,700, 623号及び1973年11月13日に発行された3,772,076号に記述 されており、これらの両者は引用することによりここに組み込まれている。有用 なポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の商業的な源の1つがデラウェア州ウィ ルミングトンのハーキュリーズ社であり、ここはKymeme”557Hの商標 名でこのような樹脂を市販している。 ポリアクリルアミド樹脂も湿潤紙力増強用樹脂として有用であることが見出さ れている。これらの樹脂は、1971年1月19日にコスシア(Coscia) らに発行された米国特許第3,556,932号及び1971年1月19日にウ イリアムズ(Williams)らに発行された同第3,556,933号に記 述されており、これらの両特許は引用することによりここに組み込まれている。 ポリアクリルアミド樹脂の商業的な源の1つがコネチカット州スタンフォードの アメリカン・サイアナミド社(American Cyanamid Co.) であり、ここはParez”631NCの商標名でそのような樹脂の一つを市販 している。 本発明において有用であることが見出されているさらに別の水溶性カチオン性 樹脂は、尿素ホルムアミド樹脂及びメラミンホルムアミド樹脂である。これらの 多官能性樹脂のより一般的な官能基は、窒素に結合しているアミノ基およびメチ ロール基のような窒素含有基である。ポリエチレンイミン型の樹脂にも本発明に おける有用性が見出されている。 B.一時的な湿潤紙力増強用結合剤材料 上述の湿潤強度添加物は、典型的には、恒久的な湿潤強度を有するペーパー製 品、すなわち、水性媒体中に置かれた場合にその初期湿潤強度の実質的な部分を 全期間にわたって保持するペーパーを生じる。しかしながら、ある種のペーパー 製品の中には恒久的な湿潤強度が不必要であり、望ましくない特性であり得るも のがある。化粧用ティッシュペーパーのようなペーパー製品は、一般に、短期間 の使用の後、腐敗システム等に捨てられる。このペーパー製品がその耐加水分解 性の強度特性を恒久的に保持する場合、これらのシステムの詰まりが生じること がある。最近、製造者らは、湿潤強度が目的とする用途に十分であるものの水に 浸漬した場合には低下するペーパー製品に一時的な湿潤紙力増強用添加物を添加 している。湿潤紙力強度の低下は腐敗システムを通るペーパー製品の流れを容易 にする。 適切な一時的な湿潤紙力増強用樹脂の例には、ナショナル・スターチ・アンド ・ケミカル社(ニューヨーク州ニューヨーク)が市販しているナショナル スタ ーチ7 8−0080(National Starch 78−0080)の ような、変性澱粉一時的湿潤紙力増強剤が含まれる。この種の湿潤紙力増強剤は 、 カチオン性澱粉重合体をジメトキシエチル−N−メチル−クロロアセトアミドと 反応させることにより製造することができる。また、澱粉一時的湿潤紙力増強剤 は1987年6月23日にソラーレック(Solarek)らに発行された米国 特許第4,675,394号にも記述されており、これは引用することによりこ こに組み込まれる。好ましい一時的な湿潤紙力増強用樹脂には、1991年1月 1日にビジョルクイスト(Bjorkquist)に発行された米国特許第4, 981,557号に記述され、引用することによりここに組み込まれるものが含 まれる。 上に列挙される恒久的および一時的な湿潤紙力増強用樹脂の両者の種類及び具 体的な例については、列挙される樹脂が完全に例示的なものであり、本発明の範 囲を制限することを意味するものではないことが理解されるべきである。 適合する湿潤紙力増強用樹脂の混合物も本発明の実施において使用することが 可能である。 乾燥紙力増強用結合剤材料 本発明は、約0.01重量%ないし約3.0重量%、好ましくは約0.01重 量%ないし約1.0重量%の、以下の材料群から選択される乾燥紙力増強用結合 剤材料を任意の成分として含む:(エヌ ジェイ ウェイン(N.J.Wayn e)のアメリカン・サイアナミドによって製造されるシプロ 514(Cypr o 514)とアコーストレングス 711(Accostrength 71 1)との組み合わせのような)ポリアクリルアミド;ナショナル・スターチ・ア ンド・ケミカル社、ニュージャージー州ブリッジウォーターから入手可能な(レ ジボンド 5320及び2005(Redibond 5320and2005 ))のような澱粉:(アレンタウン(Allentown)、ペンシルバニア州 )のエア・プロダクツ社(Air Products Inc)によって製造さ れるエアボル 540(Airvol 540)のような)ポリビニルアルコー ル;グアル又はイナゴマメゴム:及び/又は(デラウェア州ウィルミングトンの ハーキュリーズ社からのCMCのような)カルボキシメチルセルロース。好まし くは、乾燥紙力増強用結合剤材料は、カルボキシメチルセルロース樹脂、及び非 変性澱 粉系樹脂及びそれらの混合物からなる群より選択される。乾燥紙力増強用結合剤 材料は、糸屑化を制御する作用をし、化学柔軟剤組成物から生じる引張強さの損 失があるならばそれを補う作用もする。 一般に、本発明の実施に適切な澱粉は水溶性及び親水性を特徴とする。例示的 な澱粉材料には、それらによって適切な澱粉材料の範囲を限定することを意図す るものではないが、コーン澱粉及びポテト澱粉が含まれ、工業上アミオカ(amio ca)澱粉として知られるワックス状コーン澱粉が特に好ましい。アミオカ澱粉は 、通常のコーン澱粉がアミロペクチン及びアミロースの両者を含むのに対して完 全にアミロペクチンである点において通常のコーン澱粉とは異なる。アミオカ澱 粉の様々な独特の特徴は、“アミオカ−ワックス状コーンからの澱粉(Amio ca−The Starch from Waxy Corn)”、エイチ エ イチ ショプメイヤー、フード・インダストリーズ(H.H.Schopmey er、Food Industries)、1945年12月、106−108 頁(1476−1478通巻頁)にさらに記述されている。この澱粉は、顆粒フ ォームであることが好ましいが、顆粒フォームであっても分散フォームであって もよい。この澱粉は、顆粒の膨潤が誘発されるように十分火が通されていること が好ましい。より好ましくは、澱粉の顆粒を、火を通すことにより、この澱粉の 顆粒が分散する直前の時点まで膨潤させる。このように高度に膨潤した澱粉顆粒 は“十分火が通されている”と呼ばれる。一般に、分散のための条件は、澱粉顆 粒のサイズ、顆粒の結晶化度、及び存在するアミロースの量により変化し得る。 例えば、十分に火が通されたアミオカ澱粉は、約4倍濃度の澱粉顆粒の水性スラ リーを約190°F(約88℃)で約30ないし約40分間加熱することにより 調製することができる。他の使用可能な例示的な澱粉には、ナショナル・スター チ・アンド・ケミカル社(ニュージャージー州ブリッジウォーター)から入手可 能な、アミノ基のような窒素含有基及び窒素に結合するメチロール基を含むよう に変性しているもののような変性カチオン性澱粉が含まれる。このような変性澱 粉材料は、主として、湿潤及び/又は乾燥強度を高めるためのパルプ構成体添加 物として用いられる。このような変性澱粉材料が非変性澱粉よりも高価であるこ とを考慮すると、一般に後者が好ましい。 塗布の方法には、好ましくは湿潤最終添加、噴霧、及び、あまり好ましくはな いが、印刷による、他の化学添加物の塗布に関して前述したものと同じものが含 まれる。結合剤材料は、単独で、化学柔軟化組成物の添加と同時に、その前に、 又はそれに続いて、ティッシュペーパーウェブに塗布することができる。少なく とも有効量の結合剤材料、恒久的もしくは一時的な湿潤紙力増強用結合剤、及び /又は乾燥紙力増強用結合剤、好ましくはKymemeR557Hのような恒久 的な湿潤紙力増強用樹脂及びCMCのような乾燥紙力増強用樹脂の組み合わせ、 をシートに塗布し、非結合剤処理のシートに対して糸屑化が制御され、かつ同時 に乾燥時の強度が増加しているものの、それ以外は同等であるシートを得る。好 ましくは、乾燥繊維重量に基づく計算で約0.01%ないし約3.0%の結合剤 材料を乾燥シートに保持させ、より好ましくは、約0.1%ないし約1.0%の 結合剤材料を保持させる。 本発明の方法の第2の工程は、上述の化学柔軟剤組成物及び結合剤材料を添加 物として用いる単一層もしくは多層製紙用構成体を有孔表面に載置することであ り、第3の工程は、そのように載置された構成体から水を除去することである。 これらの2つの処理工程の遂行に用いることができる技術及び装置は製紙分野に おける技術者には容易に明らかであろう。本発明の好ましい多層ティッシュペー パーの態様は、乾燥繊維に基づいて約0.01重量%ないし約3.0重量%、よ り好ましくは約0.1重量%ないし1.0重量%のここに記述される化学柔軟化 組成物及び結合剤材料を含む。得られる単一層もしくは多層ティッシュウェブは 1以上の他のティッシュウェブと合わせて多プライティッシュペーパーを形成す ることができる。 本発明は、通常のフェルト圧縮ティッシュペーパー;高バルクパターン密度テ ィッシュペーパー;及び高バルク非緊密ティッシュペーパーを含むがそれらに限 定されるものではなく、ティッシュペーパー全般に適用することができる。これ らから製造されるティッシュペーパー製品は単一層構造体であっても、多層構造 体であってもよい。積層ペーパーウェブから形成されるティッシュ構造は、19 76年11月30日にモルガン・ジュニア(Morgan、Jr.)らに発行さ れた米国特許第3,994,771号、1981年11月17日にカーステンズ (Carstens)に発行された米国特許第4,300,981号、1979 年8月28日にダニング(Dunning)らに発行された米国特許第4,16 6,001号、及び1994年9月7日に公開されたエドワーズ(Edward s)らの欧州特許公報0 613 979 A1号に記述されており、これらの すべては引用することによりここに組み込まれる。一般に、湿式堆積した複合、 柔軟性、嵩高、及び吸収性のペーパー構造は、好ましくは異なる種類の繊維を含 んでなる構成体の2以上の層から調製する。これらの層は、好ましくは、希釈繊 維スラリーの独立した流れを1以上の無限有孔スクリーン上に堆積することによ り形成され、この繊維は典型的には多層ティッシュペーパー製品において用いら れる比較的長い軟材および比較的短い硬材の繊維である。個々の層が最初に独立 したワイヤで形成される場合には、続いてこれらの層を(湿ったまま)合わせて 積層複合ウェブを形成する。続いてこの積層ウェブを、開口メッシュ乾燥/押印 織物の表面に、低密度製紙プロセスの一部としてこのウェブに流圧を加えた後そ の織物上で熱的に予備乾燥させることにより、一致させる。このウェブは繊維の 種類点で層をなしていてもよく、あるいはそれぞれの層の繊維含有物は本質的に 同じであってもよい。多層ティッシュペーパーは、好ましくは、10g/m2な いし約65g/m2の基本重量、約0.60g/cm3以下の密度を有する。好ま しくは、基本重量は約35g/m2以下であり、密度は約0.30g/cm3以下 である。最も好ましくは、密度は0.04g/cm3ないし約0.20g/cm3 である。 本発明の好ましい態様において、ティッシュ構造は、1981年11月17日 に発行され、引用することによりここに組み込まれる、カーステンズ(Cars tens)の米国特許第4,300,981号に記述される多層ペーパーウェブ から形成される。カーステンズによると、このようなペーパーは、多層であり、 少なくとも約60%、好ましくは85%以上の短い硬材の繊維を含む最上表面層 を有し、約1.0以下、より好ましくは約0.7以下、最も好ましくは約0.1 以下の最上表面層のHTR(ヒューマン・テキスチャー・リスポンス(Huma n Texture Response))−テキスチャーを有し、約60以上 、好ましくは約90以上の最上表面のFFE(自由繊維端(Free Fibe r End))−指数を有することにより、高度の主観的に感知される柔らかさを 有する。このようなペーパーの製造プロセスには、その最上表面を決定する短い 硬材繊維の間の十分な繊維間結合を破壊して、ティッシュペーパーの最上表面の 必要なFFE−指数を達成するに十分なそれらの自由端部分を提供する工程が含 まれる。このような結合破壊は、その最上表面層(短い繊維の層)がしっかりと 接着されているクレープ処理表面からティッシュペーパーを乾燥クレープ処理す ることによって達成され、このクレープ処理は少なくとも約80%、好ましくは 少なくとも約95%精度の測定値(乾燥)で行われるべきである。このようなテ ィッシュペーパーは、通常のフェルト、又は有孔キャリア織物を用いることによ り製造することができる。このようなティッシュペーパーは比較的高い嵩密度で あってもよいが、そうである必要はない。 本発明のティッシュペーパー製品に含まれる個々のプライは、好ましくは、少 なくとも2つの重複層、内層およびその内層に隣接する外層、を含む。外層は、 好ましくは、約0.2mmないし約1.5mmの平均繊維を有する、約60重量 %以上の比較的短い製紙用繊維の主要フィラメント状構成要素を含む。これらの 短い製紙用繊維は典型的には硬材の繊維であり、好ましくは、ユーカリ樹繊維で ある。その代わりに、所望であれば、亜硫酸繊維、熱砕木パルプ、化学熱砕木パ ルプ(CTMP)繊維、再生繊維、及びそれらの混合物のような短い繊維の低コ スト資源を外層に用いることが可能であり、又は内層に配合することができる。 内層は、好ましくは、少なくとも約2.0mmの平均繊維長を有する、約60重 量%以上の比較的長い製紙用繊維の主要フィラメント状構成要素を含む。これら の長い製紙用繊維は典型的には軟材の繊維であり、好ましくは、北部産の軟材ク ラフト繊維である。 本発明の好ましい態様においては、少なくとも2つの多層ティッシュペーパー ウェブを並列関係で配置することにより美顔用ティッシュペーパー製品が形成さ れる。例えば、第1の2層ティッシュペーパーウェブ及び第2の2層ティッシュ ペーパーウェブを並列関係に配置することにより、2層2プライティッシュペー パー製品を製造することができる。この例では、各プライは内層及び外層を有す る2層ティッシュシートである。この外層は、好ましくは短い硬材の繊維を含み 、 内層は、好ましくは長い軟材の繊維を含む。この2つのプライを、各プライの外 層の短い硬材の繊維が外部に面し、長い軟材の繊維を含む内層が内部に面するよ うに合わせる。換言すると、各プライの外層がそのティッシュの1つの露出表面 を形成し、各プライの内層の各々が美顔用ティッシュペーパーウェブの内部に向 かって配置される。 図1は、本発明による2層2プライ美顔用ティッシュペーパーの断面図である 。図1を引用すると、2層2プライウェブ10は2つのプライ15を並列関係に 含んでなる。各プライ15は内層19及び外層18を含んでなる。外層18は、 内層19が主に長い製紙用繊維17を含んでなるのに対して、主に短い製紙用繊 維16を含んでなる。 本発明の別の態様においては、3つの単一層ティッシュペーパーウェブを並列 関係に配置することによりティッシュペーパー製品が形成される。この例では、 各プライは軟材又は硬材の繊維で製造される単一層ティッシュシートである。そ の外部プライは、好ましくは短い硬材の繊維を含み、内部プライは、好ましくは 長い軟材の繊維を含む。この3つのプライを短い硬材の繊維が外部に面するよう に合わせる。図2は、本発明による単一層3プライ美顔用ティッシュペーパーの 断面図である。図2を引用すると、この単一層3プライウェブ20は3つのプラ イを並列関係に含んでなる。2つの外部プライ11は、内部プライ12が主に長 い製紙よう繊維17を含んでなるのに対して、主に短い製紙用繊維16を含んで なる。この態様の変形(図示せず)においては、2つの外部プライの各々は2つ の重複層を含んでなっていてもよい。 本発明のさらに別の態様においては、ティッシュウェブの3つの層を合わせて 1プライにすることによりティッシュペーパー製品が形成される。この例では、 1プライティッシュペーパー製品は軟材および/又は硬材の繊維で製造される3 層ティッシュシートを含んでなる。外層は、好ましくは短い硬材の繊維を含み、 内層は、好ましくは長い軟材の繊維を含む。これらの3つの層は、短い硬材の繊 維が外部に面するように形成される。図3は、本発明による1プライ3層化粧用 ティッシュの断面図である。図3を引用すると、1プライ3層ウェブ30は3つ の層を並列関係に含んでなる。2つの外層18は、内層19が主に長い製紙用繊 維17を含んでなるのに対して、主に短い製紙用繊維16を含んでなる。 上述の議論から、本発明が3プライ…単一層又は2プライ…2層、1プライ… 3層等を含むティッシュペーパー製品に限定されるものと結論付けるべきではな い。4級アンモニウム化合物、ポリシロキサン化合物及び結合剤材料を含む、積 層された、もしくは均一なティッシュペーパー製品の全てが本発明の範囲に含ま れることが特に意図されている。 好ましくは、大部分の4級アンモニウム化合物及びポリシロキサン化合物が本 発明のティッシュペーパー製品の少なくとも1つの外層(又は3プライ単一層製 品の外部プライ)に含まれる。より好ましくは、大部分の4級アンモニウム化合 物及びポリシロキサン化合物が外層(又は3プライ単一層製品の外部プライ)の 両者に含まれる。ティッシュペーパー製品の外層又は外部プライに添加する場合 には、化学柔軟化組成物が最も有効であることが発見されている。4級化合物及 びポリシロキサン化合物の混合物は本発明の多プライもしくは多層ティッシュペ ーパー製品の柔らかさを増強する作用を行う。図1、2及び3を引用すると、4 級アンモニウム化合物は黒丸14で表され、ポリシロキサン化合物は“S”で埋 められた丸22で表される。図1、2及び3では、大部分の4級アンモニウム化 合物14及びポリシロキサン化合物22が、それぞれ、外層18及び外部プライ 11に含まれることが分かる。 しかしながら、多層ティッシュペーパー製品の耐リント性が4級アンモニウム 化合物及びポリシロキサン化合物を含めることにより低下することも発見されて いる。したがって、糸屑化の制御のため、及び引張強さの増強に結合剤材料が用 いられる。好ましくは、これらの結合剤材料は本発明のティッシュペーパー製品 の内層(又は3プライ製品の内部プライ)及び少なくとも1つの外層(又は3プ ライ単一層製品の外部プライ)に含められる。より好ましくは、大部分の結合剤 材料はティッシュペーパー製品の内層(又は3プライ製品の内部プライ)に含め られる。図1、2及び3を引用すると、恒久的及び/又は一時的な湿潤紙力増強 用結合剤材料は白丸13で図示され、乾燥紙力増強用結合剤材料は十字で埋めら れた菱形21で図示される。図1、2及び3では、大部分の結合剤材料13及び 21がそれぞれ内層19及び内部プライ12の両者に含まれることが分かる。 4級アンモニウム化合物及びポリシロキサンを含む化学柔軟化組成物と結合剤 材料との組み合わせにより、優れた柔らかさと耐リント特性を有するティッシュ ペーパー製品が生じる。大部分の化学柔軟化組成物をティッシュペーパーの外層 又は外部プライに選択的に添加することにより、その有効性が増強される。典型 的には、結合剤材料は糸屑化を制御するためにティッシュシート全体に分散させ る。しかしながら、化学柔軟化組成物と同様に、結合剤材料を最も必要な場所に 選択的に添加することができる。 通常通り圧縮された多層ティッシュペーパー及びそのようなペーパーを製造す る方法は当該技術分野において公知である。このようなペーパーは、典型的には 、製紙用構成体を多孔形成ワイヤ上に堆積させることにより製造する。この形成 ワイヤは、当該技術分野においては、しばしばフォドリニエールワイヤと呼ばれ る。該構成体は、形成ワイヤー上に堆積されるとウェブと呼ばれる。このウェブ を、脱水フェルトに移送し、加圧して温度を上昇させて乾燥させることにより脱 水する。ここで記述されるプロセスによるウェブの製造のための特定の技術及び 典型的な装置は、当業者に公知である。典型的なプロセスにおいては、加圧され たヘッドボックス内に低密度パルプ構成体が提供される。このヘッドボックスに は、パルプ構成体の薄い堆積物をフォドリニエールワイヤ上に配送して湿潤ウェ ブを形成するための開口がある。このウェブを、次に、典型的には、真空脱水に より約7%ないし約25%(全ウェブ重量基準)の繊維含量に脱水し、さらに、 機械的部材、例えば円筒形ロールを対向させることにより発生する圧力にウェブ をさらす加圧操作により脱水する。 次いで、この脱水されたウェブを、当該技術分野においてヤンキードライヤ(Y ankee dryer)として知られるストリームドラム装置によって移送の間にさらに加 圧し、乾燥させる。圧力は、ウェブに押し付けられる対向する円筒形ドラムのよ うな機械的手段によってこのヤンキードライヤで発生させることができる。ウェ ブがヤンキー表面に押し付けられるときに、このウェブに真空を適用することも できる。複数のヤンキードライヤドラムを用い、それによりこれらのドラム間で 任意にさらに押し付けてもよい。形成される多層ティッシュペーパー構造体を、 この後、通常の加圧多層ティッシュペーパー構造体と呼ぶ。このようなシートは 、 ウェブ全体がその繊維が湿っているうちに実質的な機械的圧縮力を受け、その後 圧縮状態のまま乾燥するため、緊密であるものと考えられる。 パターン圧縮強化ティッシュペーパーは、比較的低い繊維密度の比較的高いバ ルク域及び比較的高い繊維密度の圧縮強化帯の配列を有することを特徴とする。 この高バルク域はまた、基部領域の域としても特徴付けられる。圧縮強化帯はま た、稜領域とも呼ばれる。この圧縮強化帯は、高バルク域に不連続に間隔をあけ て配置されてもよく、あるいは高バルク域に完全にもしくは部分的に互いに連結 されていてもよい。パターン圧縮強化ティッシュペーパーウェブを製造するため の好ましいプロセスは、1967年1月31日にサンフォード(Sanford )およびSisson(シッソン)に発行された米国特許第3,301,746 号、1976年8月10日にピーター・G・エイヤーズ(Peter G.Ay ers)に発行された米国特許第3,974,025号、及び1980年3月4 日にポール D.トロクハン(Paul D.Trokhan)に発行された米 国特許第4,191,609号、及び1987年1月20日にポール D.トロ クハン(Paul D.Trokhan)に発行された米国特許第4,637, 859号、1990年1月17日にウェント(Wendt)らに発行された米国 特許第4,942,077号、1994年9月28日に公開されたヒランド(H yland)らの欧州特許公報0 617 164 A1、1994年9月21 日に公開されたハーマンズ(Hermans)らの欧州特許公報0 616 0 74 A1に開示されており、これらの全ては引用することによりここに組み込 まれる。 一般に、パターン圧縮強化ウェブは、好ましくは、製紙用構成体をフォドリニ エールワイヤのような有孔形成ワイヤ上に堆積させて湿潤ウェブを形成し、次い でそのウェブを支持体のアレイに並列させることにより調製する。このウェブを 支持体の配列に押し付け、それによりそのウェブの支持体の配列と湿潤ウェブと の接触点に幾何学的に対応する位置に圧縮強化帯を形成する。この操作の間圧縮 されないウェブの残りは高バルク域と呼ばれる。この高バルク域は、真空型装置 もしくはブロースルードライヤ(blow-through dryer)を用いるもののような流圧 をかけることによりさらに脱圧縮強化することができる。このウェブを脱水し、 任意に、高バルク域の圧縮を実質的に回避するような様式で予備乾燥する。これ は、好ましくは、真空型装置もしくはブロースルードライヤを用いるもののよう な流圧をかけることにより、あるいは高バルク域を圧縮しないようにウェブを支 持体のアレイに機械的に押し付けることにより達成される。脱水、任意の予備乾 燥及び圧縮強化帯の形成の操作は、実行される処理工程の総数を減らすために統 合され、もしくは部分的に統合されてもよい。圧縮強化帯の形成、脱水、及び任 意の予備乾燥に続いて、好ましくは機械的圧迫を回避しながら、ウェブを乾燥さ せて完成させる。好ましくは、多層ティッシュペーパー表面の約8%ないし約5 5%に、高バルク域の少なくとも125%の相対密度を有する圧縮強化稜が含ま れる。 支持体の配列は、好ましくは、圧力がかけられた際の圧縮強化帯の形成を容易 にする支持体の配列として作動する稜のパターン化された変位を有する押印キャ リア織物である。前に押印キャリア織物と呼ばれる支持体の配列を構成する稜の パターンは、1967年1月31日にサンフォード(Sanford)およびシ ッソン(Sisson)に発行された米国特許第3,301,746号、197 4年3月21日にサルバキー ジュニア(Salvucci、Jr.)らに発行 された米国特許第3,821,068号、1976年8月10日にアイエルズ( Ayers)に発行された米国特許第3,974,025号、1971年3月3 0日にヒリードベック(Friedbeg)らに発行された米国特許第3,57 3,164号、1969年10月21日にアムネウス(Amneus)に発行さ れた米国特許第3,473,576号、1980年12月16日にトロクハン( Trokhan)に発行された米国特許第4,239,065号、及び1985 年7月9日にトロクハン(Trokhan)に発行された米国特許第4,528 ,239号に開示されており、これらの全ては引用することによりここに組み込 まれる。 好ましくは、まず構成体を、フォドリニエールワイヤのような有孔形成キャリ ア上で湿潤ウェブに形成する。このウェブを脱水して、押印織物に移送する。そ の代わりに、構成体をまず、押印織物としても作動する有孔支持キャリア上に堆 積させてもよい。形成されたら、その湿潤ウェブを脱水し、好ましくは、約40 %ないし約80%の選択された繊維含量まで熱で予備乾燥する。脱水は吸引ボッ クスもしくは他の真空装置で、又はブロースルードライヤで行うことができる。 押印織物の稜の刻印を、ウェブを乾燥させて完成させる前に、上に論じられるよ うにウェブに刻み付ける。これを遂行する方法の1つは、機械的な圧力を加える ことによるものである。これは、例えば、押印織物を支持するニップロールをヤ ンキードライヤのような乾燥ドラムの面に押し付け、その際ウェブをこのニップ ロールと乾燥ドラムとの間に配置することにより行うことができる。また、好ま しくは、吸引ボックスのような真空装置で、もしくはブロースルードライヤで流 圧をかけることにより、乾燥の終了前に、ウェブを押印織物に対して成形する。 最初の脱水の間、独立した引き続く処理段階、又はそれらの組み合わせで、流圧 をかけて圧縮強化帯の刻印を誘発することができる。 非圧縮、非パターン圧縮強化多層ティッシュペーパー構造体が、1974年3 月21日にジョセフ エル、サルバキー ジュニア及びピーター エヌ イアノ ス(Joseph L.Salvucci、Jr.及びPeter N.Yia nnos)に発行された米国特許第3,812,000号及び1980年6月1 7日にヘンリー イー ベッカー、アルバート エル マッコネル及びリチャー ド シュッツ(Henry E.Becker、Albert L.McCon nell、及びRichard Schutte)に発行された米国特許第4, 208,459号に記述されており、これらの両者は参照することによりここに 組み込まれる。一般に、非圧縮、非パターン圧縮強化多層ティッシュペーパー構 造体は、製紙用構成体をフォドリニエールワイヤのような有孔形成ワイヤ上に堆 積させて湿潤ウェブを形成し、このウェブから排水し、このウェブの繊維含量が 少なくとも80%になるまで機械的に圧縮することなくさらに水を除去し、かつ このウェブをクレープ処理することにより調製する。水は、真空脱水及び熱的乾 燥によりウェブから除去する。得られる構造体は、柔らかであるが弱い、比較的 圧縮されていない繊維の高バルクシートである。好ましくは、クレープ処理の前 に、ウェブの部分に結合剤材料を塗布する。 本発明のティッシュペーパー製品は、柔らかな吸収性ティッシュペーパー製品 が必要なあらゆる用途で使用することができる。本発明のティッシュペーパー製 品の特に有利な用途は、化粧用ティッシュ及び美顔用ティッシュ製品である。 本発明の方法における第1の工程は、水性製紙用構成体の形成である。この構 成体は、製紙用繊維(以下、木材パルプと呼ぶことがある)、少なくとも1種の 4級アンモニウム化合物、及び結合剤材料、恒久的もしくは一時的な湿潤紙力増 強用結合剤材料の混合物、及び/又は任意に乾燥紙力増強剤及び湿潤剤を含み、 これらの全ては以下で説明される。本発明の方法における第2の工程は、ポリシ ロキサン化合物及び界面活性剤の溶液をクレープ処理後の乾燥ティッシュウェブ の少なくとも一面に噴霧することである。 図4は、柔らかいクレープ処理ティッシュペーパーペーパーを製造するための 本発明の製紙方法の好ましい態様を説明する図である。これらの好ましい態様を 、図4を引用する以下の議論で説明する。 図4は、本発明によるペーパーを製造するための好ましい製紙装置80の側部 立面図である。図4を引用すると、製紙装置80は、頂部チャンバ82、中心チ ャンバ82.5、及び底部チャンバ83を有する積層ヘッドボックス81、スラ イスルーフ84、並びにブレストロール86、デフレクタ90、真空吸引ボック ス91、コーチロール92、及び複数のターニングロール94を結んで輪を描く フォドリニエールワイヤ85を含む。その操作において、第1の製紙用構成体を 頂部チャンバ82を通して汲み上げ、第2の製紙用構成体を中心チャンバ82. 5を通して汲み上げ、これに対して第3の製紙用構成体は底部チャンバ83を通 して汲み上げて、そこからスライスルーフ84の外に上下の関係でフォドリニエ ールワイヤ85上に出し、その上に層88a、及び88b、及び88cを有する 初期ウェブ88を形成する。脱水はこのフォドリニエールワイヤ85により生じ 、デフレクタ90及び真空ボックス91によって支援される。このフォドリニエ ールワイヤが矢印で示される方向に戻るとき、それがブレストロール86を越え て別のパスを開始する前にシャワ95がそれを洗浄する。ウェブ移送帯93で、 この初期ウェブ88は真空移送ボックス97の作用により有孔キャリア織物96 に移送される。キャリア織物96は、このウェブを、圧縮ロール102の作用に より、移送帯93から真空脱水ボックス98、ブロースループレドライヤ100 、及び2つのターニングロールを通過させた後、ヤンキードライヤ108に移送 す る。その後、キャリア織物96は、さらなるターニングロール101、シャワ1 03、及び真空脱水ボックス105を通過することにより、そのループを完了す るときに洗浄されて脱水される。予備乾燥された紙ウェブは、スプレーアプリケ ータ109によって塗布された接着剤の助けを借りて、ヤンキードライヤ108 の円筒状表面に接着して固定される。ヤンキードライヤ108によって加熱され たこの流れ及び図示されない手段によって乾燥フード110を通して加熱されて 循環する熱空気によって乾燥が完了する。その後、ウェブはドクターブレード1 11によってヤンキードライヤ108から乾燥クレープ処理される。その後、こ れは、ヤンキー側層71、中心層73、及び反ヤンキー側層75を含むペーパー シート70と呼ばれる。その後、ペーパーシート70はカレンダーロール112 及び113の間、リール115の周辺部分に送られ、そこからシャフト118に 配置されるコア117上のロール116に巻き取られる。 ポリシロキサン化合物はペーパーシート70に塗布する。図4に示される態様 において、乳化ポリシロキサン化合物を含む水溶液は、ポリシロキサンがティッ シュウェブの両面に塗布されるのか、あるいは一面だけに塗布されるのかに応じ て、スプレーアプリケータ124及び125を通してペーパーシート70に吹き 付けられる。図4はカレンダーロール上に吹き付けられたポリシロキサンを示す が、ポリシロキサン化合物はカレンダーロール112及び113の後に乾燥ペー パーシート70に添加することもできる。 さらに図4を引用すると、ペーパーシート70のヤンキー側層71の起源はヘ ッドボックス81の底部チャンバ83を通して汲み上げられた構成体であり、こ の構成体はフォドリニエールワイヤ85に直接塗布されてその上で初期ウェブ8 8の層88cとなる。ペーパーシート70の中心層73の起源はヘッドボックス 81のチャンバ82.5を通して配送された構成体であり、この構成体は層88 cの頂部に接する層88bを形成する。紙シート70の反ヤンキー側層75の起 源はヘッドボックス81の頂部チャンバ82を通して配送された構成体であり、 この構成体は初期ウェブ88の層88bの頂部に接する層88aを形成する。図 4は3層ウェブの製造に適合するヘッドボックスル81を有する製紙装置80を 示すが、ヘッドボックス81はその代わりに非積層、2層又は他の多層ウェブの 製造に適合していてもよい。 さらに、図4の製紙装置80での本発明を体現するペーパーシート70の製造 に関しては、フォドリニエールワイヤ85は、良好に形成されるように短繊維構 成体を構成する繊維の平均長に対して比較的短いスパンを有する細かいメッシュ のものでなければならず、有孔キャリア織物96は、初期ウェブの織物側が織物 96のフィラメント間空間で増大するのを実質的に防ぐため、長繊維構成体を構 成する繊維の平均長に対して比較的短い開口スパンを有する細かいメッシュを有 するべきである。また、例示的ペーパーシート70を製造するためのプロセス条 件に関しては、ペーパーウェブは、クレープ処理の前に、好ましくは約80%の 繊維含量、より好ましくは約95%の繊維含量まで乾燥する。 分子量の決定 A.序論 重合体物質を本質的に識別する特徴はそれらの分子サイズである。重合体を様 々な用途で使用可能にする特性はほとんど全てがそれらの巨大分子の性質に由来 する。これらの物質を完全に特徴付けるためには、それらの分子量及び分子量分 布を定義し、かつ特徴付けるいくらかの手段が必須である。分子量(molecular w eight)よりも相対分子質量(relative molecular mass)という用語を使用するほ うが正しいのではあるが、重合体技術では前者がより一般的に用いられる。分子 量分布の決定は常に行われるものではない。しかしながら、これはクロマトグラ フィー技術を用いて一般的な慣習になりつつある。もちろん、分子サイズを分子 量平均で表すことが頼みの綱である。 B.分子量平均 相対分子質量(Mi)を有する分子の重量分率(Wi)を表す単純な分子量分布 を考えると、幾つかの有用な平均値を定義することができる。特定のサイズ(Mi )の分子量(Ni)の数字に基づいて平均を算出することにより数平均分子量が 得られる。 n=SNii/SNi この定義の重要な結果は、グラムでの数平均分子量に分子のアボガドロ数が含 まれることである。 この分子量の定義は、単分散分子種、すなわち同じ分子量を有する分子のもの と一致する。より重要なことは、多分散ポリマーの所定の量における分子数を同 じ方法で決定することができれば、nを容易に算出することができるという認識 である。これは、束一性特性の測定の基礎である。 所定の量(Mi)の分子の重量分率(Wi)に基づいて平均算出することにより 重量平均分子量の定義が導かれる。 W=SWii/SWi=SNii 2/SNii Wは、それが重合体の溶融粘度及び機械的特性のような特性をより正確に反映す るため、nよりも有用な重合体の分子量を表す手段であり、したがって、これを 本発明で用いる。 分析及び試験手順 ここでティッシュペーパーウェブ上に保持される処理化学物質の量の分析は、 適用可能な技術分野において許容されるあらゆる方法によって行うことができる 。例えば、ティッシュペーパーによって保持されるジ(オレイル)ジメチルアン モニウムクロライド、二(獣脂)ジメチルアンモニウムクロライドのような4級 アンモニウム化合物の濃度は、その4級アンモニウム化合物をジクロロメタンの ような有機溶媒で溶媒抽出し、次いでジミジウムブロマイドジスルフィンブルー (Dimidium Bromide Disulphine B1ue)混合指示薬、ニューヨーク州カルレプレー ス(Carle Place)のガラルド−シュレシンガー・インダストリー( Gallard−Schlesinger Industries)から入手可 能な製品#19189を用いてアニオン性/カチオン性滴定することにより決定 することができる。ポリシロキサン化合物の濃度は、この油性化合物を有機溶媒 で 溶媒抽出し、次いで原子吸光分光分析でその抽出物中の油性化合物の濃度を決定 することにより決定することができる。同様に、ティッシュペーパーによって保 持されるポリヒドロキシ化合物の濃度は、そのポリヒドロキシ化合物を溶媒で溶 媒抽出することにより決定することができる。幾つかの場合には、関心のあるポ リヒドロキシ種から妨害化合物を除去するためにさらなる手順が必要となること がある。例えば、ウェイブル(Weibull)溶媒抽出法では、ポリエチレングリコー ルを非イオン性界面活性剤から単離するために食塩水を用いる(ロングマン ジ ー エフ(Longman,G.F.)、洗浄剤及び洗浄剤製品の分析(The Analysis of Detergents and Detergen t products) ウィリー・インターサイエンス(Wiley int erscience)、ニューヨーク、1975、312頁)。その後、ポリヒ ドロキシ種を分光分析又はクロマトグラフィー技術により分析することができる 。例えば、少なくとも6つのエチレンオキシド単位を有する化合物は、典型的に は、アンモニウムコバルトチオシアネート法(ロングマン ジー エフ(Lon gman,G.F.)、洗浄剤及び洗浄剤製品の分析 ウィリー・インターサイ エンス、ニューヨーク、1975、346頁)によって分光分析的に分析するこ とができる。ガスクロマトグラフィー技術もポリヒドロキシ型の化合物の分離及 び分析に用いることができる。グラファイト化ポリ(2,6−ジフェニル−p− フェニレンオキシド)ガスクロマトグラフィーカラムが、3ないし9の範囲のエ チレンオキシド単位数を有するポリエチレングリコールの分離に用いられている (オールテック(Alltech)クロマトグラフィー・カタログ、ナンバー3 00、158頁)。 アルキルグリコシドのような非イオン性界面活性剤の濃度はクロマトグラフィ ー技術によって決定することができる。バーンズ(Burns)は、アルキルグ リコシドを分析するための光散乱検出を用いる高速液体クロマトグラフィー法を 報告している(バーンズ エイ(Burns,A.)、ワルドホフ エイチ(W aldhoff,H.)、ウインクル ダブリュ(Winkle,W.)、クロ マトグラフィー(Chromotographia) 、第27巻、1989、3 40頁)。アルキルグリコシド及び関連種の分析においては超臨界流体クロマト グラフィー(SFC)技術も記述された(ラフォース エム(Lafosse, M.)、(ローリン ピー(Rollin,P.)、エルファキール シー(E lfakir,C.)、モリン アローリー エル(Morin−Allory ,L.)、マーテンズ エム(Martens,M.、ドルー エム(Dreu x,M.)、クロマトグラフィー誌(Journal of chromato graphy)、第505巻、1990、191頁)。直鎖アルキルスルホネー トのようなアニオン性界面活性剤の濃度は、水で抽出し、次いでその抽出物中の アニオン性表面活性剤を滴定することにより決定することができる。幾つかの場 合には、2相滴定分析の前に妨害物から直鎖アルキルスルホネートを単離するこ とが必要となることがある(クロス ジェイ(Cross,J.)、アニオン性 界面活性剤−化学分析(Anionic Surfactants − Che mical Analysis) 、デッカー(Dekker)、ニューヨーク、 1977、18頁、222頁)。澱粉の濃度は、その澱粉をアミラーゼ消化して グルコースにし、次いで比色分析でグルコース濃度を決定することにより決定す ることができる。この澱粉分析に対しては、澱粉を含まないペーパーのバックグ ランド分析を行って、妨害するバックグランド種による可能性のある寄与を取り 去らなければならない。これらの方法は例示的なものであり、ティッシュペーパ ーによって保持される特定の成分の濃度の決定に有用であり得る他の方法を排除 することを意味するものではない。 A.パネル柔軟性 理想的には、柔軟性を試験する前に、試験しようとするペーパーサンプルをT APPI法#T4020M−88に従って調整するべきである。ここで、サンプ ルを、10ないし35%の相対湿度レベル及び22ないし40℃の温度範囲で2 4時間予備調整する。この予備調整工程の後、サンプルを、48ないし52%の 相対湿度及び22ないし24℃の温度範囲で24時間調整するべきである。 理想的には、柔軟性パネル試験は一定の温度及び湿度の部屋の範囲内で行うべ きである。これが実現可能ではない場合には、対照を含む全てのサンプルを同一 の環境露出条件で実験するべきである。 柔軟性試験は、アメリカ試験及び材料協会(American Societ y For Testing and Materials)によって1968 年に発行され、引用することによりここに組み込まれる“感覚試験法マニュアル (Manual on Sensory Testing Methods)” 、ASTMスペシャル・テクニカル・パブリケーション(ASTM Speci al Technical Publication)434に記述されるもの に類似する形で、一対の比較として行う。柔軟性は、相違対試験(Paired Difference Test)と呼ばれるものを使用する主観的な試験で 評価する。この方法は、被検物質それ自体の外部に存在する標準を使用する。触 感柔軟性については、2つのサンプルを被験者がそれらのサンプルが分からない ように提示し、触った際の柔軟性に基づいてそれらのうちの1つを選択するよう に被験者に要求する。この試験の結果はパネル採点単位(PSU)と呼ばれる形 で報告する。ここでPSUで報告される柔軟性データを得るための柔軟性試験に 関しては、多数の柔軟性パネル試験を行う。各試験においては、3組の対になっ たサンプルの相対柔軟性を評価するため、10回の柔軟性の判定の実施が求めら れる。これらのサンプルの対は、各判定時に一対判定し、各対の一方のサンプル をXと呼び、他方をYと呼ぶ。簡単に述べると、各Xサンプルをそれと対をなす Yサンプルに対して以下のように等級付けする。 1.XがYよりも僅かに柔軟であるかもしれないと判定される場合にはプラス 1の等級を与え、YがXよりも僅かに柔軟であるかもしれないと判定される場合 にはマイナス1の等級を与え; 2.XがYよりも僅かに柔軟であることが確実であると判定される場合にはプ ラス2の等級を与え、YがXよりも僅かに柔軟であることが確実であると判定さ れる場合にはマイナス2の等級を与え; 3.XがYよりもかなり柔軟であると判定される場合にはXにプラス3の等級 を与え、YがXよりもかなり柔軟であると判定される場合にはマイナス3の等級 を与え;及び、最後に、 4.XがYよりも完全に柔軟であると判定される場合にはXにプラス4の等級 を与え、YがXよりも完全に柔軟であると判定される場合にはマイナス4の等級 を与える。 これらの等級を平均し、その結果得られる値はPSUの単位である。得られる データは1つのパネル試験の結果であると考えられる。2つ以上のサンプル対を 評価する場合には、全てのサンプルを対になった統計分析によりそれらの等級に 従って順序付けてランク付けする。その後、そのランクを、ゼロ基準標準として 選択されたサンプルにゼロPSU値を与えるのに必要な値だけ上又は下に移動す る。それにより、他のサンプルは、そのゼロ基準標準に対するそれらの相対等級 によって決定されるプラスもしくはマイナス値を有する。実施されて平均がとら れたパネル試験の数字は、約0.2PSUが主観的に受ける柔軟性における有意 の相違を表すようなものである。 B.親水性(吸収性) ティッシュペーパーの親水性は、一般には、水に濡れるそのティッシュペーパ ーの傾向を指す。ティッシュペーパーの親水性は、乾燥ティッシュペーパーが水 で完全に濡れるのに必要な期間を決定することによりある程度は定量することが できる。この期間は“濡れ時間”と呼ばれる。濡れ時間の一貫した繰り返し可能 な試験を提供するため、次の手順を濡れ時間の決定に用いることができる。第1 に、調整サンプル単位シート(ペーパーサンプルの試験のための環境条件は、T APPI法T402で指定されるように22ないし24℃及び48ないし52% R.H.である)、約4−3/8インチ×4−3/4インチ(約11.1cm× 12cm)のティッシュペーパー構造体を与える。第2に、このシートを4つの 四半分が並ぶ形に折り畳み、手で(清浄プラスチック手袋で覆って、又はドーン (Dawn)のようなグリース除去洗浄剤で十分に洗浄して)直径約0.75イ ンチ(約1.9cm)ないし約1インチ(約2.5cm)のボールに丸める。第 3に、この丸められたシートを3リットルのパイレックスガラスビーカーに収容 された22ないし24℃の3リットルの蒸留水の表面に置く。この技術によるペ ーパー試験の全てが、22ないし24℃及び48ないし52%相対湿度の制御さ れた温度及び湿度の部屋の範囲で行われるべきであることも注意するべきである 。その後、サンプルボールを水面上1cm以下の距離から水面に注意深く置く。 そ のボールが水面に着水した瞬間に、タイマーを同時に動かす。第4に、第1のボ ールが完全に濡れた後、第2のボールを水中に入れる。これは、ペーパーの色が その乾燥した白色から完全に濡れたときのより暗い灰色がかった色合いに移り変 わることにより容易に分かる。第5のボールが完全に濡れた後、タイマーを停止 し、その時間を記録する。 各サンプルについて、少なくとも5つのボールの5組(総数25個のボール) を実施するべきである。最終的に報告される結果は、この5組のデータについて とられた算出平均及び標準偏差であるべきである。測定の単位は秒である。5組 の5つのボール(総数=25個のボール)を試験した後には水を換えなければな らない。ビーカーの内壁に膜又は残留物が見られた場合には、ビーカーを十分に 洗浄することが必要となることがある。 水吸収速度を測定する別の技術はパッド沈降測定によるものである。関心のあ るティッシュペーパー及び全ての対照を22ないし24℃及び48ないし52% 相対湿度で最低24時間調整した後(TAPPI法#T4020M−88)、5 ないし20枚のティッシュペーパーシートのスタックを2.5”ないし3.0” の寸法に裁断する。この裁断は、ダイ・カッティング・プレス、通常のペーパー カッター、又はレーザー・カッティング技術を用いることにより行うことができ る。手でハサミで切断することは、サンプルの取り扱いにおける非再現性及びペ ーパーの汚染の可能性のため、好ましいものではない。 ペーパーサンプルスタックを裁断した後、それをワイヤメッシュサンプルホル ダに注意深く置く。このホルダの機能は、サンプルを破壊を最小限に止めて水面 上に配置することである。このホルダは形状が円形であり、約4.2”の直径を 有する。互いに平行に走り、その周囲のスポット溶接点を横切る真直ぐな均等の 間隔の5本の金属ワイヤがある。これらのワイヤ間の間隔は約0.7”である。 このワイヤメッシュスクリーンは、その表面にペーパーを置く前に清浄で乾燥し ているべきである。3リットルのビーカーに、約3リットルの22ないし24℃ の温度で安定している蒸留水を充填する。水面に波又は表面の移動がないことを 確認した後、ペーパーを収容したスクリーンを注意深く水面の頂部に置く。サン プルが表面に浮いた後、スクリーンサンプルホルダを下方に移動し続けてサンプ ルホルダスクリーンの把手をビーカーの側部にかける。これで、スクリーンがペ ーパーサンプルの水の吸収を妨げることはない。ペーパーサンプルが水面に着水 した瞬間にタイマーを動かす。この紙スタックが完全に濡れた後、タイマーを停 止させる。これは、紙の色がその乾燥した白色からより完全に濡れた際の暗い灰 色がかった色合いに移り変わるのを注視することにより容易に視覚的に観察され る。完全に濡れたときに、タイマーを停止させて合計時間を記録する。この合計 時間は、その紙パッドが完全に濡れるのに要する時間である。 この手順を、少なくともさらに2つのティッシュペーパーパッドで繰り返す。 5つ未満のペーパーパッドは、水を廃棄し、かつ22ないし24℃の温度の新鮮 な水でビーカーを後洗浄及び再充填することなく実行するべきである。また、新 しく独特なサンプルを実行する場合には、常に水を新鮮な開始状態に変更するべ きである。所定のサンプルについて最終的に報告される時間値は、測定された3 ないし5つのスタックについての平均及び標準偏差であるべきである。この測定 の単位は秒である。 本発明のティッシュペーパーの態様の親水性の特徴は、もちろん、製造直後に 測定することができる。しかしながら、親水性の実質的な増加はそのティッシュ ペーパーが製造された後の最初の2週間、すなわちそのペーパーが製造に続いて 2週間熟成された後、に生じ得る。このため、濡れ時間は、好ましくはこの2週 間の期間の最後に測定する。したがって、2週間の熟成期間の最後に、室温で測 定された濡れ時間を“2週間濡れ時間”と呼ぶ。また、関心のあるペーパー製品 の長期間保存条件及び/又はそれらが露出される可能性のある過酷な温度及び湿 度の両者を試みて模倣するため、その紙サンプルの任意の熟成条件が必要となる こともある。例えば、関心のあるペーパーサンプルを49ないし82℃の温度に 1時間ないし1年さらすことにより、ペーパーサンプルが商取引において経験し 得る潜在的に苛酷な露出条件の幾つかを模倣することができる。また、ペーパー サンプルをオートクレーブ処理することによっても、そのペーパーが商取引にお いて経験し得る苛酷な熟成条件を模倣することができる。苛酷な温度試験の後、 そのサンプルを22ないし24℃の温度及び48ないし52%の相対湿度で再調 整しなければならないことは繰り返さなければならない。また、全ての試験は、 制御された温度及び湿度の部屋の範囲で行わなければならない。 C.密度 ティッシュペーパーの密度は、この用語がここで用いられる場合、g/ccに 変換するためのそこに組み込まれる適当な単位変換を備える、キャリパーで除し たそのペーパーの基本重量として算出される平均密度である。ティッシュペーパ ーの厚さは、ここで用いられる場合、95g/in2(15.5g/cm2)の圧 縮負荷を受けているときのその紙の厚みである。厚さは、スィング−アルバート ・モデル89−11厚み試験機(ペンシルバニア州フィラデルフィアのスィング −アルバート社(Thwing−Albert co.)で測定する。紙の基本 重量は、典型的には、8プライ厚の4”×4”パッド(pad)について決定する。 このパッドをTAPPI法#T4020M−88に従って予備調整し、その重量 をグラムの単位で最も近い10000グラムまで測定する。基本重量を3000 平方フィート当たりのポンドの単位で報告するために適当な変換を行う。 D.リント 乾燥リント 乾燥リントは、スーザーランド耐磨耗試験機(Sutherland Rub Tester)、黒フェルト片(約2.4mmの厚み及び約0.2gm/cc の密度を有するウール製。このようなフェルト材料はハンコック・ファブリック (Hancock Fabric)のような織物小売り店から容易に入手可能で ある)、4ポンドの重り及びハンター・カラー・メーター(Hunter Co lor meter)を用いて測定することができる。このスーザーランドテス ターは、荷重サンプルを静止サンプルを横切って前後に往復させることが可能な モーター駆動の装置である。黒フェルト片は4ポンドの重りにつける。ティッシ ュサンプルをカードボード片(オハイオ州シンシナチ、コルダジェ(Corda ge)から入手したクレセント#300(Crescent#300)に載置す る。その後、テスターが5往復荷重フェルトを静止ティッシュサンプル全体に擦 りつけて移動する。擦りつけの間にティッシュにかけられる荷重は約33.1g m/cm2である。黒フェルトのハンター・カラーL値を擦りつけの前後に決定 する。この2つのハンター・カラー読み取り値の相違が乾燥リントの測定を構成 する。乾燥リントを測定するための従来の技術において公知の他の方法も用いる ことができる。 湿潤リント ティッシュサンプルの湿潤リント特性を測定するための適切な手段が、199 0年8月21日にウオルター(Walter)らに発行された、引用することに よりここに組み込まれる、米国特許第4,950,545号に記述されている。 この手順は、本質的に、ティッシュサンプルを2つの鋼製ロールを通過させるこ とを含み、この鋼製ロールのうちの一方は水浴中に部分的に浸されている。ティ ッシュサンプルからのリントは水浴によって湿っている鋼製ロールに移る。この 鋼製ロールを連続して回転させることにより、リントが水浴中に堆積する。この リントを回収して数える。ウオルターらの特許の第5欄第45行目−第6欄第2 7行目を参照のこと。湿潤リントを測定するための従来技術において公知の他の 方法も用いることができる。 任意の成分 製紙において一般に使用される他の化学物質を、それらが柔軟化、繊維材料の 吸収性、及び本発明の4級アンモニウム及びポリシロキサン柔軟化化合物の柔軟 性強化作用に重大な悪影響を及ぼさない限りにおいて、ここに記述される化学柔 軟化組成物又は製紙用構成体に添加することができる。 湿潤剤 本発明は、乾燥繊維に基づいて約0.005重量%ないし約3.0重量%、よ り好ましくは約0.03重量%ないし1.0重量%の湿潤剤を任意の成分として 含むことが可能である。 ポリヒドロキシ化合物 化学柔軟化組成物は、約0.01重量%ないし約3.00重量%、好ましくは 約0.01重量%ないし約1.00重量%の水溶性ポリヒドロキシ化合物を任意 の成分として含む。 本発明において有用なポリヒドロキシ化合物の例には、約150ないし約80 0の重量平均分子量を有するポリグリセロール並びに約200ないし約4000 、好ましくは約200ないし約1000、最も好ましくは約200ないし約60 0の重量平均分子量を有するポリオキシエチレングリコール及びポリオキシプロ ピレングリコールが含まれる。約200ないし約600の重量平均分子量を有す るポリオキシエチレングリコールが特に好ましい。上述のポリヒドロキシ化合物 の混合物も用いることができる。例えば、グリセロールと約200ないし100 0、より好ましくは約200ないし600の重量平均分子量を有するポリオキシ エチレングリコールとの混合物が本発明において有用である。好ましくは、グリ セロールのポリオキシエチレングリコールの重量比は約10:1ないし1:10 の範囲をとる。 特に好ましいポリヒドロキシ化合物は、約400の重量平均分子量を有するポ リオキシエチレングリコールである。この物質は、コネチカット州ダンバリー( Danbury)のユニオン・カーバイド・カンパニーから“PEG−400” の商品名で商業的に入手可能である。 非イオン性界面活性剤(アルコキシル化物質) 本発明において湿潤剤として使用することができる適切な非イオン性界面活性 剤には、エチレンオキサイド及び、任意にプロピレンオキサイド、の脂肪族アル コール、脂肪酸、脂肪族アミン等との付加生成物が含まれる。 以下に記述される特定の型のアルコキシル化物質のあらゆるものを非イオン性 界面活性剤として用いることができる。適切な化合物は、以下の式の実質的に水 溶性の界面活性剤である。 R2−Y−(C24O)Z−C24OH ここで、固体及び液体組成物の両者のR2は、第1、第2及び分岐鎖アルキル基 及び/又はアシルヒドロカルビル基;第1、第2及び分岐鎖アルケニルヒドロカ ルビル基;並びに第1、第2及び分岐鎖アルキル基及びアルケニル置換フェノー ルヒドロカルビル基からなる群より選択され、このヒドロカルビル基は約8ない し約20個の、好ましくは約10ないし約18個の炭素原子のヒドロカルビル鎖 長を有する。より好ましくは、このヒドロカルビル鎖長は、液体組成物について は約16ないし約18個の炭素原子であり、固体組成物については約10ないし 約14個の炭素原子である。ここでのエトキシル化非イオン性界面活性剤の一般 式において、Yは典型的には−O−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、 又は−C(O)N(R)R−であり、ここでR2及びRは、それが存在する場合 、前に述べられているたものと同じ意味を有し、及び/又はRは水素であっても よく、かつzは少なくとも約8、好ましくは少なくとも約10−11である。存 在するエトキシレート基が少なくなると、柔軟剤組成物の性能及び、通常、安定 性が低下する。 ここでの非イオン性界面活性剤は、約7ないし約20、好ましくは約8ないし 約15のHLB(親水性−親油性バランス)によって特徴付けられる。もちろん 、R2及びエトキシレート基の数を定義することにより、その界面活性剤のHL Bは一般的に決定される。しかしながら、濃縮液体組成物に対してここで有用な 非イオン性組成物が比較的長鎖のR2基を含み、比較的高度にエトキシル化され ていることが注目される。短いエトキシル化基を有するアルキル鎖がより短い界 面活性剤が必要なHLBを有することもあるが、それらはここでは有効なもので はない。 非イオン性界面活性剤の例は以下である。本発明の非イオン性界面活性剤はこ れらの例に限定されるものではない。これらの例において、整数は分子中のエト キシル(EO)基の数を定義する。 直鎖アルコキシル化アルコール a.直鎖第1アルコールアルコキシレート ここに列挙される範囲内のHLBを有するn−ヘキサデカノール及びn−オク タデカノールのデカ−、ウンデカ−、ドデカ−、テトラデカ−、及びペンタデカ エトキシレートは、本発明の背景において有用な湿潤剤である。ここで組成物の 粘性/分散性変性剤として有用な例示的なエトキシル化第1アルコールは、n− C18EO(10);及びn−C10EO(11)である。“オレイル”鎖長の範囲 での混合天然もしくは合成アルコールのエトキシレートもここで有用である。こ のような物質の具体的な例には、オレイルアルコール−EO(11)、オレイル アルコール−EO(18)、及びオレイルアルコール−EO(25)が含まれる 。 b.直鎖第2アルコールアルコキシレート ここに列挙される範囲内のHLBを有する3−ヘキサデカノール、2−オクタ デカノール、4−エイコサノール、及び5−エイコサノールのデカ−、ウンデカ −、テトラデカ−、ペンタデカ−、オクタデカ−、及びナノデカエトキシレート は、本発明において湿潤剤として用いることができる。本発明において湿潤剤と して用いることができる例示的なエトキシル化第2アルコールは、2−C16EO (11);2−C20EO(11);及び2−C16EO(14)である。 直鎖アルキルフェノキシル化アルコール アルコールアルコキシレートの場合と同様に、ここに列挙される範囲内のHL Bを有するアルキル化フェノール、特には一価アルキルフェノール、のヘキサ− ないしオクタデカエトキシレートは、本組成物の粘性/分散性変性剤として有用 である。p−トリデシルフェノール、m−ペンタデシルフェノール等のヘキサ− ないしオクタデカエトキシレートがここで有用である。ここでの混合物の湿潤剤 として有用な例示的なエトキシル化アルキルフェノールは、p−トリデシルフェ ノールEO(11)及びp−ペンタデシルフェノールEO(18)である。 ここで用いられ、当該技術分野において一般に認識されるように、非イオン性 配合におけるフェニレン基は2ないし4個の炭素原子を有するアルキレン基に等 しい。ここでの目的のため、フェニレン基を含む非イオン性物質は、アルキル基 の炭素原子に各フェニレン基当たり約3.3個の炭素原子を加えた合計として算 出される炭素原子の等価数を含むものと考える。 オレフィン性アルコキシレート ここに列挙される範囲内のHLBまでエトキシル化することが可能な、この直 前に開示されるものに対応する第1及び第2の両者のアルケニルアルコール、並 びにアルケニルフェノールを、湿潤剤として本発明において用いることができる 。 分岐鎖アルコキシレート エトキシル化可能な、公知の“OXO”プロセスから入手可能な分岐鎖第1及 び第2アルコールを、湿潤剤として本発明において用いることができる。 上記エトキシル化非イオン性界面活性剤は、単独で、もしくは組み合わせて、 本組成物において有用であり、この“非イオン性界面活性剤”という用語は混合 非イオン性表面活性剤を包含する。 界面活性剤を用いる場合、その濃度は、ティッシュペーパーの乾燥繊維重量に 基づいて、好ましくは約0.01重量%ないし約2.0重量%である。界面活性 剤は、好ましくは、8個以上の炭素原子を有するアルキル鎖を含む。例示的なア ニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルスルホネート及びアルキルベンゼンスルホ ネートである。例示的な非イオン性界面活性剤は、クローダ社(Croda、I nc.)(ニューヨーク州ニューヨーク)から入手可能なCrodesta S L−40のようなアルキルグリコシドエステル;1977年3月8日にダブリュ ウ ケイ ラングトン(W.K.Langdon)らに発行された米国特許第4 ,011,389号に記述されるアルキルグリコシド;及びグリコ・ケミカル社 (Glyco Chemical、Inc.)(コネチカット州グリーンウィッ チ(Greenwich))から入手可能なペゴスパース 200 ML(Pe gosuperse 200 ML)及びローン・ポーレンク・コーポレーショ ン(Rhone Poulenc Corporation)(ニュージャージ ー州クランバリー(Cranbury))から入手可能なイゲパル RC−52 0(IGEPAL RC−520)のようなアルキルポリエトキシル化エステル を含むアルキルグリコシドである。 上の任意の化学添加物の列挙は単に例示を目的とするものであり、本発明の範 囲を限定しようとするものではない。 以下の例は本発明の実施を説明するものであるが、それらを限定しようとする ものではない。 例1 この例の目的は、2種類の化学柔軟剤組成物、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂及 び乾燥紙力増強用樹脂で処理された柔らかな吸収性及び耐リント性多プライ美顔 用ティッシュペーパーの製造に通常の乾燥及び積層製紙の製造技術を用いる方法 を説明することである。化学柔軟剤系の一方(以下、第1の化学柔軟剤と呼ぶ) は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート(DHTDMAM S)及びポリオキシエチレングリコール400(PEG−400)を含み、他方 (以下、第2の化学柔軟剤と呼ぶ)はアミノ官能性ポリジメチルシロキサン及び このシロキサンの疎水性を補う適切な湿潤剤を含んでなる。 本発明の実施において、プラント規模のS−ラップ(S−wrap)、ツィン ワイヤ形成の製紙装置を用いる。第1の化学柔軟剤組成物は固体状態のDHTD MAMS及びPEG−400の均質な予備混合物であり、これを約88℃(19 0°F)の温度で溶融する。次に、この溶融混合物を調整水タンク(温度- 66 ℃)に分散させてサブミクロンの多孔体(vesicle)の分散液を形成する。この多 孔体分散液の粒子径を光学顕微鏡技術を用いて決定する。粒子径範囲は約0.1 ないし1.0ミクロンである。第2の化学柔軟剤を、まずアミノポリジメチルシ ロキサン(すなわち、ニューヨーク州ウォーターフォード(Waterford )のGEシリコーンズ(GE Silicones)によって市販されているC M2266)の水性エマルジョンを水と混合し、次に湿潤剤(すなわち、オハイ オ州コロンバス(Columbus)のカールシャムスUSA社(Karlsh amns USA,Inc.)によって市販されているAcconon)に湿潤 剤1当たりシロキサン2の重量比で配合する。 第2に、NSKの3重量%水性スラリーを通常のリパルパ(re-pulper)で製造 する。このNSKスラリーを穏やかに精製し、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(す なわち、デラウェア州ウィルミングトンのハーキュリーズ社によって市販されて いるキメン(Kymene)”557LX)の12.5%溶液を全シート乾燥繊 維の0.25重量%の割合でNSKストックパイプに添加する。NSK繊維上へ の恒久的湿潤紙力増強用樹脂の吸着をインラインミキサによって高める。乾燥紙 力増強用樹脂(すなわち、デラウェア州ウィルミングトンのハーキュリーズ社か らのCMC)の2%溶液を、ファンポンプの前に、全シート乾燥繊維の0.08 3重量%の割合でNSKストックに添加する。このNSKスラリーを、ファンポ ンプの時点で、約0.2%含量に希釈する。 第3に、ユーカリ樹の繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造す る。第1の化学柔軟剤混合物の2%溶液を、インラインミキサの前に、全シート 乾燥繊維の0.15重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに添加する。この ユーカリ樹スラリーを、ファンポンプの時点で、約0.2%含量に希釈する。 これらの個別に処理された構成体の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2= 100%ユーカリ樹)を個別に保ちながらヘッドボックスを通過させ、ワイヤ上 に堆積させて、等部分のNSK及びユーリ樹を含む2層初期ウェブを形成する。 このワイヤを通して脱水する。形成ワイヤは(ミシシッピ州フローレンス(Fl orence)のリンドセイ・ワイヤ社(Lindsay Wire Inc. )によって市販されている) Lindsay、シリーズ2164又はそれに類 似するデザインである。この初期湿潤ウェブをワイヤから通常のフェルトに移送 する。この移送の時点での繊維含量は約8%である。圧縮及び真空支援排出によ り、ウェブの繊維含量が少なくとも35%になるまでさらに脱水を遂行する。次 に、このウェブを、ヤンキードライヤ(Yankee dryer)の表面にユーカリ樹繊維層 をヤンキーに接触させて付着させる。このウェブをドクターブレードで乾燥クレ ープ処理する前に、繊維含量を概算で96%に増加させる。ドクターブレードは 約16°の斜角を有し、ヤンキードライヤに対して約85°の衝突角を与えるよ うに配置する。ヤンキードライヤは約1100mpm(毎分メートル)…約36 07毎分フィートで作動させる。乾燥ウェブを鋼上にゴムを張ったカレンダーニ ップを通過させる。第2の化学柔軟剤の18%溶液をカレンダー系の下部鋼性ロ ールに均一に噴霧する。これは、ペーパーウェブのユーカリ樹層に全シート乾燥 繊維の0.15重量%の割合で最少量の水分を伴って移る。この乾燥ウェブを約 88 0mpm(2860毎分フィート)の速度でロールに巻く。 このウェブを、図1に示されるような2層、2プライ美顔用ティッシュペーパ ーに変換する。この多プライ美顔用ティッシュペーパーは約18#/3M平方フ ィートの基本重量を有し、約0.25%の恒久的湿潤紙力増強用樹脂、約0.0 83%の乾燥紙力増強用樹脂、約0.15%の第1の化学柔軟剤混合物及び約0 .15%の第2の化学柔軟剤混合物を含む。重要なことに、得られる多プライテ ィッシュペーパーは柔らかく、吸収性があり、良好な耐リント性を有し、かつ美 顔用ティッシュペーパーとしての使用に適する。 例2 この例の目的は、2種類の化学柔軟剤組成物、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂及 び乾燥紙力増強用樹脂で処理された柔らかな吸収性及び耐リント性多プライ美顔 用ティッシュペーパーの製造に通常の乾燥及び積層製紙の製造技術を用いる方法 を説明することである。化学柔軟化系の一方(以下、第1の化学柔軟剤と呼ぶ) は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート(DHTDMAM S)及びポリオキシエチレングリコール400(PEG−400)を含み、他方 (以下、第2の化学柔軟剤と呼ぶ)はアミノ官能性ポリジメチルシロキサン及び このシロキサンの疎水性を補う適切な湿潤剤を含んでなる。 本発明の実施において、パイロット規模のフォドリニエール製紙装置を用いる 。第1の化学柔軟剤組成物は固体状態のDHTDMAMS及びPEG−400の 均質な予備混合物であり、これを約88℃(190°F)の温度で溶融する。次 に、この溶融混合物を調整水タンク(温度”66℃)に分散させてサブミクロン の多孔体の分散液を形成する。この多孔体分散液の粒子径を光学顕微鏡技術を用 いて決定する。粒子径範囲は約0.1ないし1.0ミクロンである。第2の化学 柔軟剤を、まずアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨーク州ウォ ーターフォードのGEシリコーンズによって市販されているCM2266)の水 性エマルジョンを水と混合し、次に湿潤剤(すなわち、テキサス州ヒューストン (Houston)のシェル・ケミカル社(Shell Chemical C o.)によって市販されているネオドル 25−12(Neodol 25−1 2)に 湿潤剤1部当たりシロキサン2部の重量比で配合する。 第2に、NSKの3重量%水性スラリーを通常のリパルパーで製造する。この NSKスラリーを穏やかに精製し、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(すなわち、デ ラウェア州ウィルミングトンのハーキュリーズ社によって市販されているキメン (Kymene)”557H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.2重量%の 割合でNSKストックパイプに添加する。NSK繊維上への恒久的湿潤紙力増強 用樹脂の吸着をインラインミキサによって高める。乾燥紙力増強用樹脂(すなわ ち、ウィルミングトン、デラウェア州ウィルミングトンからのCMC)の0.2 5%溶液を、ファンポンプの前に、全シート乾燥繊維の0.05重量%の割合で NSKストックに添加する。このNSKスラリーを、ファンポンプの時点で、約 0.2%含量に希釈する。 第3に、ユーカリ樹の繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造す る。恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(すなわち、キメン(Kymene)”557 H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.05重量%の割合でユーカリ樹ストッ クパイプに添加し、次いでCMCの0.25%溶液を全シート乾燥繊維の0.0 25重量%の割合で添加する。第1の化学柔軟剤混合物の2%溶液を、ファンポ ンプの前に、全シート乾燥繊維の0.15重量%の割合でユーカリ樹ストックパ イプに添加する。このユーカリ樹スラリーを、ファンポンプの時点で、約0.2 %含量に希釈する。 これらの個別に処理された構成体の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2= 100%ユーカリ樹)を個別に保ちながらヘッドボックスを通過させ、フォドリ ニエールワイヤ上に堆積させて、等部分のNSK及びユーカリ樹を含む2層初期 ウェブを形成する。このフォドリニエールワイヤを通し、デフレクタ及び真空ボ ックスの支援で脱水する。このフォドリニエールワイヤは、1インチ当たりそれ ぞれ105本の機械方向の単フィラメント及び107本の機械に交差する方向の 単フィラメントを有する5シェッド(shed)の朱子織形状のものである。この初 期湿潤ウェブをフォドリニエールワイヤから通常のフェルトに移送する。この移 送の時点での繊維含量は約8%である。圧縮及び真空支援排出により、ウェブの 繊維含量が少なくとも35%になるまでさらに脱水を遂行する。次に、このウェ ブを、ヤンキードライヤの表面にユーカリ樹繊維層をヤンキーに接触させて付着 させる。このウェブをドクターブレードで乾燥クレープ処理する前に、繊維含量 を概算で96%に増加させる。ドクターブレードは約25°の斜角を有し、ヤン キードライヤに対して約81°の衝突角を与えるように配置する。ヤンキードラ イヤは約800fpm(毎分フィート)…約244毎分メートルで作動させる。 乾燥ウェブを鋼上にゴムを張ったカレンダーニップを通過させる。第2の化学柔 軟剤の15%溶液をカレンダー系の下部鋼性ロールに均一に噴霧する。これは、 ペーパーウェブのユーカリ樹層に全シート乾燥繊維の0.15重量%の割合で最 少量の水分を伴って移る。この乾燥ウェブを約650fpm(約198毎分メー トル)の速度でロールに巻く。 このウェブを、図1に示されるような2層、2プライ美顔用ティッシュペーパ ーに変換する。この多プライ美顔用ティッシュペーパーは約18#/3M平方フ ィートの基本重量を有し、約0.25%の恒久的湿潤紙力増強用樹脂、約0.0 75%の乾燥紙力増強用樹脂、約0.15%の第1の化学柔軟剤混合物及び約0 .15%の第2の化学柔軟剤混合物を含む。重要なことに、得られる多プライテ ィッシュペーパーは柔らかく、吸収性があり、良好な耐リント性を有し、かつ美 顔用ティッシュとしての使用に適する。 例3 この例の目的は、2種類の化学柔軟剤組成物、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂及 び乾燥紙力増強用樹脂で処理された柔らかな吸収性及び耐リント性多プライ美顔 用ティッシュペーパーの製造にブロースルー乾燥及び積層製紙の製造技術を用い る方法を説明することである。化学柔軟化系の一方(以下、第1の化学柔軟剤と 呼ぶ)は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムクロライド(DHTDMAC) 及びポリオキシエチレングリコール400(PEG−400)を含み、他方(以 下、第2の化学柔軟剤と呼ぶ)はアミノ官能性ポリジメチルシロキサン及びこの シロキサンの疎水性を補う適切な湿潤剤を含んでなる。 本発明の実施において、パイロット規模のフォドリニエール製紙装置を用いる 。第1の化学柔軟剤組成物は固体状態のDHTDMAC及びPEG−400の均 質 な予備混合物であり、これを約88℃(190°F)の温度で溶融する。次に、 この溶融混合物を調整水タンク(温度”66℃)に分散させてサブミクロンの多 孔体の分散液を形成する。この多孔体分散液の粒子径を光学顕微鏡技術を用いて 決定する。粒子径範囲は約0.1ないし1.0ミクロンである。第2の化学柔軟 剤を、まずアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨーク州ウォータ ーフォードのGEシリコーンズによって市販されているCM2266)の水性エ マルジョンを水と混合し、次に湿潤剤(すなわち、テキサス州ヒューストンのシ ェル・ケミカル社によって市販されているNeodol 25−12)に湿潤剤 1部当たりシロキサン2部の重量比で配合する。 第2に、北部産軟材クラフト繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパー で製造する。このNSKスラリーを穏やかに精製し、恒久的な湿潤紙力増強用樹 脂(すなわち、ウィルミングトン、デラウェア州ウィルミングトンによって市販 されているキメン(Kymene)”557H)の2%溶液を全シート乾燥繊維 の0.75重量%の割合でNSKストックパイプに添加する。NSK繊維上への 恒久的湿潤紙力増強用樹脂の吸着をインラインミキサによって高める。乾燥紙力 増強用樹脂(すなわち、ウィルミングトン、デラウェア州ウィルミングトンから のCMC)の1%溶液を、ファンポンプの前に、全シート乾燥繊維の0.2重量 %の割合でNSKストックに添加する。このNSKスラリーを、ファンポンプの 時点で、約0.2%含量に希釈する。 第3に、ユーカリ樹繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造する 。恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(すなわち、Kymene”557H)の2%溶 液を全シート乾燥繊維の0.2重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに添加 し、次いでCMCの1%溶液を全シート乾燥繊維の0.05重量%の割合で添加 する。第1の化学柔軟剤混合物の2%溶液を、ファンポンプの前に、全シート乾 燥繊維の0.2重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに添加する。このユー カリ樹スラリーを、ファンポンプの時点で、約0.2%含量に希釈する。 これらの個別に処理された構成体の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2= 100%ユーカリ樹)を個別に保ちながらヘッドボックスを通過させ、フォドリ ニエールワイヤ上に堆積させて、等部分のNSK及びユーカリ樹を含む2層初期 ウェブを形成する。このフォドリニエールワイヤを通し、デフレクタ及び真空ボ ックスの支援で脱水する。このフォドリニエールワイヤは、1インチ当たりそれ ぞれ105本の機械方向の単フィラメント及び107本の機械に交差する方向の 単フィラメントを有する5シェッドの朱子織形状のものである。この初期湿潤ウ ェブをフォドリニエールワイヤから1985年7月9日にトロクハン(Trok han)に発行された米国特許第4,528,239号に従って製造されたフォ トポリマーベルトに移送する。この移送の時点での繊維含量は約15%である。 真空支援排出により、ウェブの繊維含量が少なくとも28%になるまでさらに脱 水を遂行する。このパターン化されたウェブを空気ブロースルーにより約65重 量%の繊維含量まで予備乾燥する。次に、このウェブを、ポリビニルアルコール (PVA)の0.25%水溶液を含む吹き付けられたクレープ処理接着剤でヤン キードライヤの表面に付着させる。このウェブをドクターブレードで乾燥クレー プ処理する前に、繊維含量を概算で96%に増加させる。ドクターブレードは約 25°の斜角を有し、ヤンキードライヤに対して約81°の衝突角を与えるよう に配置する。ヤンキードライヤは約800fpm(毎分フィート)(約244毎 分メートル)で作動させる。乾燥ウェブを鋼上にゴムを張ったカレンダーニップ を通過させる。第2の化学柔軟剤の15%溶液をカレンダー系の下部鋼性ロール に均一に噴霧する。これは、紙ウェブのユーカリ樹層に全シート乾燥繊維の0. 15重量%の割合で最少量の水分を伴って移る。この乾燥ウェブを約680fp m(約208毎分メートル)の速度でロールに巻く。 このウェブを、図1に示されるような2層、2プライ美顔用ティッシュペーパ ーに変換する。この多プライ美顔用ティッシュペーパーは約20#/3M平方フ ィートの基本重量を有し、約0.95%の恒久的湿潤紙力増強用樹脂、約0.1 25%の乾燥紙力増強用樹脂及び約0.25%の化学柔軟剤混合物を含む。重要 なことに、得られる多プライティッシュペーパーは柔らかく、吸収性があり、良 好な耐リント性を有し、かつ美顔用ティッシュとしての使用に適する。 例4 この例の目的は、2種類の化学柔軟剤組成物、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂及 び乾燥紙力増強用樹脂で処理された柔らかな吸収性及び耐リント性多プライ美顔 用ティッシュペーパーの製造に通常の乾燥製紙技術を用いる方法を説明すること である。化学柔軟化系の一方(以下、第1の化学柔軟剤と呼ぶ)は二(水素化) 獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート(DHTDMAMS)及びポリオ キシエチレングリコール400(PEG−400)を含み、他方(以下、第2の 化学柔軟剤と呼ぶ)はアミノ官能性ポリジメチルシロキサン及びこのシロキサン の疎水性を補う適切な湿潤剤を含んでなる。 本発明の実施において、パイロット規模のフォドリニエール製紙装置を用いる 。第1の化学柔軟剤組成物は固体状態のDHTDMAMS及びPEG−400の 均質な予備混合物であり、これを約88℃(190°F)の温度で溶融する。次 に、この溶融混合物を調整水タンク(温度”66℃)に分散させてサブミクロン の多孔体の分散液を形成する。この多孔体分散液の粒子径を光学顕微鏡技術を用 いて決定する。粒子径範囲は約0.1ないし1.0ミクロンである。第2の化学 柔軟剤を、まずアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨーク州ウォ ーターフォードのGEシリコーンズによって市販されているCM2266)の水 性エマルジョンを水と混合し、次に湿潤剤(すなわち、テキサス州ヒューストン のシェル・ケミカル社によって市販されているNeodol 25−12)に湿 潤剤1部当たりシロキサン2部の重量比で配合する。 第1に、NSKの3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造する。このN SKスラリーを穏やかに精製し、恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(すなわち、ウィ ルミングトン、デラウェア州ウィルミングトンによって市販されているKyme ne”557H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.25重量%の割合でNS Kストックパイプに添加する。NSK繊維上への恒久的湿潤紙力増強用樹脂の吸 着をインラインミキサによって高める。乾燥紙力増強用樹脂(すなわち、ウィル ミングトン、デラウェア州ウィルミングトンからのCMC)の0.25%溶液を 、ファンポンプの前に、全シート乾燥繊維の0.05重量%の割合でNSKスト ックに添加する。このNSKスラリーを、ファンポンプの時点で、約0.2%含 量に希釈する。 この処理されたNSKの流れをフォドリニエールワイヤ上に堆積させて単一層 初期ウェブを形成する。このフォドリニエールワイヤを通し、デフレクタ及び真 空ボックスの支援で脱水する。このフォドリニエールワイヤは、1インチ当たり それぞれ105本の機械方向の単フィラメント及び107本の機械に交差する方 向の単フィラメントを有する5シェッドの朱子織形状のものである。この初期湿 潤ウェブをフォドリニエールワイヤから通常のフェルトに移送する。この移送の 時点での繊維含量は約8%である。圧縮及び真空支援排出により、ウェブの繊維 含量が少なくとも35%になるまでさらに脱水を遂行する。次に、このウェブを ヤンキードライヤの表面に付着させ、このウェブをドクターブレードで乾燥クレ ープ処理する前に繊維含量を概算で96%に増加させる。ドクターブレードは約 25°の斜角を有し、ヤンキードライヤに対して約81°の衝突角を与えるよう に配置する。ヤンキードライヤは約800fpm(毎分フィート)−−約244 毎分メートルで作動させる。この乾燥ウェブを650fpm(約200毎分メー トル)の速度でロールに巻く。 第2に、ユーカリ樹の繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造す る。恒久的な湿潤紙力増強用樹脂(すなわち、Kymene”557H)の1% 溶液を全シート乾燥繊維の0.05重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに 添加し、次いでCMCの0.25%溶液を全シート乾燥繊維の0.025重量% の割合で添加する。第1の化学柔軟剤混合物の2%溶液を、ファンポンプの前に 、全シート乾燥繊維の0.15重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに添加 する。このユーカリ樹スラリーを、ファンポンプの時点で、約0.2%含量に希 釈する。 この処理されたユーカリ樹の流れをフォドリニエールワイヤ上に堆積させて、 等部分のNSK及びユーカリ樹を含む2層初期ウェブを形成する。このフォドリ ニエールワイヤを通し、デフレクタ及び真空ボックスの支援で脱水する。このフ ォドリニエールワイヤは、1インチ当たりそれぞれ105本の機械方向の単フィ ラメント及び107本の機械に交差する方向の単フィラメントを有する5シェッ ドの朱子織形状のものである。この初期湿潤ウェブをフォドリニエールワイヤか ら通常のフェルトに移送する。この移送の時点での繊維含量は約8%である。圧 縮及び真空支援排出により、ウェブの繊維含量が少なくとも35%になるまでさ らに脱水を遂行する。次に、このウェブをヤンキードライヤの表面に付着させ、 このウェブをドクターブレードで乾燥クレープ処理する前に繊維含量を概算で9 6%に増加させる。ドクターブレードは約25°の斜角を有し、ヤンキードライ ヤに対して約81°の衝突角を与えるように配置する。ヤンキードライヤは約8 00fpm(毎分フィート)…約244毎分メートルで作動させる。乾燥ウェブ を鋼上にゴムを張ったカレンダーニップを通過させる。第2の化学柔軟剤の15 %溶液をカレンダー系の下部鋼性ロールに均一に噴霧する。これは、紙ウェブに 全シート乾燥繊維の0.15重量%の割合で最少量の水分を伴って移る。この乾 燥ウェブを650fpm(約200毎分メートル)の速度でロールに巻く。 このウェブを、図2に示されるような3プライ美顔用ティッシュペーパーに変 換する。柔らかいユーカリ樹プライが外側であり、強いNSKプライが内側であ る。この多プライ美顔用ティッシュペーパーは約26#/3M平方フィートの基 本重量を有し、約0.12%の恒久的湿潤紙力増強用樹脂、約0.033%の乾 燥紙力増強用樹脂、約0.10%の第1の化学柔軟剤混合物及び約0.10%の 第2の化学柔軟剤混合物を含む。重要なことに、得られる多プライティッシュペ ーパーは柔らかく、吸収性があり、良好な耐リント性を有し、かつ美顔用ティッ シュとしての使用に適する。 例5 この例の目的は、2種類の化学柔軟剤組成物、一時的な湿潤紙力増強用樹脂及 び乾燥紙力増強用樹脂で処理された柔らかな吸収性及び耐リント性単プライ化粧 用ティッシュペーパーの製造にブロースルー乾燥及び積層製紙の製造技術を用い る方法を説明することである。化学柔軟化系の一方(以下、第1の化学柔軟剤と 呼ぶ)は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムクロライド(DHTDMAC) 及びポリオキシエチレングリコール400(PEG−400)を含み、他方(以 下、第2の化学柔軟剤と呼ぶ)はアミノ官能性ポリジメチルシロキサン及びこの シロキサンの疎水性を補う適切な湿潤剤を含んでなる。 本発明の実施において、パイロット規模のフォドリニエール製紙装置を用いる 。第1の化学柔軟剤組成物は固体状態のDHTDMAC及びPEG−400の均 質 な予備混合物であり、これを約88℃(190°F)の温度で溶融する。次に、 この溶融混合物を調整水タンク(温度”66℃)に分散させてサブミクロンの多 孔体の分散液を形成する。この多孔体分散液の粒子径を光学顕微鏡技術を用いて 決定する。粒子径範囲は約0.1ないし1.0ミクロンである。第2の化学柔軟 剤を、まずアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨーク州ウォータ ーフォードのGEシリコーンズによって市販されているCM2266)の水性エ マルジョンを水と混合し、次に湿潤剤(すなわち、テキサス州ヒューストンのシ ェル・ケミカル社によって市販されているNeodol 25−12)に湿潤剤 1当たりシロキサン2の重量比で配合する。 第2に、北部産軟材クラフト繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで 製造する。このNSKスラリーを穏やかに精製し、一時的な湿潤紙力増強用樹脂 (すなわち、ニューヨーク州ニューヨークのナショナル・スターチ・アンド・ケ ミカル社によって市販されているNational Starch 78−00 80)の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.4重量%の割合でNSKストックパ イプに添加する。NSK繊維上への一時的湿潤紙力増強用樹脂の吸着をインライ ンミキサによって高める。このNSKスラリーを、ファンポンプの時点で、約0 .2%含量に希釈する。 第3に、ユーカリ樹繊維の3重量%水性スラリーを通常のリパルパで製造する 。第1の化学柔軟剤混合物の2%溶液を、インラインミキサの前に、全シート乾 燥繊維の0.3重量%の割合でユーカリ樹ストックパイプに添加し、次いでCM Cの1%溶液を全シート乾燥繊維の0.25重量%の割合で添加する。このユー カリ樹スラリーを2つの均等な流れに分け、ファンポンプの時点で、約0.2% 含量に希釈する。 これらの個別に処理された構成体の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2及 び3=100%ユーカリ樹)を個別に保ちながらヘッドボックスを通過させ、フ ォドリニエールワイヤ上に堆積させて、約30%のNSK及び70%のユーカリ 樹を含む3層初期ウェブを形成する。このウェブは、図3に示されるように、ユ ーカリ樹を外側に、NSKを内側にして形成する。このフォドリニエールワイヤ を通し、デフレクタ及び真空ボックスの支援で脱水する。このフォドリニエール ワイヤは、5シェッド、84Mデザインである。この初期湿潤ウェブをフォドリ ニエールワイヤから44×33 5A乾燥/押印織物に移送する。この移送の時 点での繊維含量は約15%である。真空支援排出により、ウェブの繊維含量が約 28%になるまでさらに脱水を遂行する。このパターン化されたウェブを、空気 ブロースルーにより約65重量%の繊維含量まで予備乾燥する。次に、このウェ ブを、ポリビニルアルコール(PVA)の0.25%水溶液を含む吹き付けられ たクレープ処理接着剤でヤンキードライヤの表面に付着させる。このウェブをド クターブレードで乾燥クレープ処理する前に、繊維含量を概算で96%に増加さ せる。ドクターブレードは約25°の斜角を有し、ヤンキードライヤに対して約 81°の衝突角を与えるように配置する。ヤンキードライヤは約800fpm( 毎分フィート)(約244毎分メートル)で作動させる。乾燥ウェブを鋼上にゴ ムを張ったカレンダーニップを通過させる。第2の化学柔軟剤の15%溶液をカ レンダー系の両ロールに均一に吹き付ける。これは、ペーパーウェブのユーカリ 樹層に全シート乾燥繊維の0.15重量%の割合で最少量の水分をともって移る 。この乾燥ウェブを約680fpm(約208毎分メートル)の速度でロールに 巻く。 このウェブを3層、1プライ化粧用ティッシュペーパーに変換する。この1プ ライ化粧用ティッシュペーパーは約18#/3M平方フィートの基本重量を有し 、約0.4%の一時的湿潤紙力増強用樹脂、約0.25%の乾燥紙力増強用樹脂 、約0.3%の第1の化学柔軟剤混合物及び約0.15%の化学柔軟剤混合物を 含む。重要なことに、得られる1プライティッシュペーパーは柔らかく、吸収性 があり、良好な耐リント性を有し、かつ化粧用ティッシュとしての使用に適する 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UZ,VN (72)発明者 モンティース、ジョエル・ケント アメリカ合衆国、オハイオ州 45106、ベ セル、セント・ルート・ナンバー232 2887 (72)発明者 オステンドルフ、ワード・ウイリアム アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、オレゴン・パス 6331 (72)発明者 ファン、ディーン・バン アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、タイラーズ・クロッ シング 6512 (72)発明者 トロカーン、ポール・デニス アメリカ合衆国、オハイオ州 45013、ハ ミルトン、ウァーベル・ロード 1356

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ティッシュペーパー製品において、 a)製紙用繊維; b)0.01%ないし3.0%の4級アンモニウム化合物; c)0.01%ないし3.0%のポリシロキサン化合物;及び d)0.01%ないし3.0%の結合剤材料、湿潤紙力増強用結合剤及び/又 は乾燥紙力増強用結合剤のいずれか、好ましくは湿潤紙力増強用結合剤及び乾燥 紙力増強用結合剤の両者、 を含むことを特徴とするティッシュペーパー製品。 2. 少なくとも2つのパイルを有する請求項1に記載のティッシュペーパー製 品であって、該パイルの各々が少なくとも2つの重複層、内層及び該内層に隣接 する外層を有し、該ティッシュペーパー製品が好ましくは2つのパイルを並列関 係で有し、該パイルは該ティッシュペーパーにおいて各プライの該外層が該ティ ッシュペーパー製品の1つの露出面を形成し、かつ該プライの該内層の各々が該 ティッシュペーパー製品の内部に向けて配置されるように配向されるティッシュ ペーパー製品。 3. 大部分の4級アンモニウム化合物及び大部分のポリシロキサン化合物が前 記外層の少なくとも1つ、好ましくは前記外層の両者に含まれる、請求項2に記 載の多層ティッシュペーパー製品。 4. 大部分の結合剤が前記内層の少なくとも1つに含まれる、請求項2又は請 求項3に記載の多層ティッシュペーパー製品。 5. 前記結合剤の大部分が前記外層に含まれる、請求項2又は請求項3に記載 の多層ティッシュペーパー製品。 6. 2つの前記内層の各々が、少なくとも2.0mmの平均長を有する比較的 長い製紙用繊維を含み、2つの前記外層の各々が0.2mmないし1.5mmの 平均長を有する比較的短い製紙用繊維を含む、請求の範囲第2項ないし第5項の いずれかに記載の多層ティッシュペーパー製品。 7. 前記内層が軟材の繊維、好ましくは北部産軟材クラフト繊維を含み、前記 外層が硬材の繊維、好ましくはユーカリ樹繊維を含む、請求項2から6のいずれ かに記載の多層ティッシュペーパー製品。 8. 前記湿潤紙力増強用結合剤がポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、ポリ アクリルアミド樹脂、及びそれらの混合物から選択され、好ましくはポリアミド −エピクロロヒドリン樹脂である恒久的な湿潤紙力増強用結合剤材料、又は、カ チオン性ジアルデヒド澱粉ベースの樹脂、ジアルデヒド澱粉樹脂及びそれらの混 合物から選択され、好ましくはカチオン性ジアルデヒド澱粉系樹脂である一時的 な湿潤紙力増強用結合剤であり、かつ前記乾燥紙力増強用結合剤がカルボキシメ チルセルロース樹脂、澱粉系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルアルコ ール樹脂及びそれらの混合物から選択され、好ましくはカルボキシメチルセルロ ース樹脂である、請求の請求項1から7のいずれかに記載のティッシュペーパー 製品。 9. 4級アンモニウム化合物が下記式を有し、好ましくは二(水素化)獣脂ジ メチルアンモニウムクロライド又は二(水素化)獣脂ジメチルアンモニウムメチ ルスルフェートである、請求の範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載のティ ッシュペーパー製品。 (R14-m−N+−[R2m- (ここで、 mは1ないし3であり; R1の各々はC1−C8のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル もしくは置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はそれらの 混合物、好ましくはC1−C8のアルキル基であり; R2の各々はC9−C41のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル もしくは置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はそれらの 混合物、好ましくはC16−C18のアルキルであり;かつ X-はあらゆる柔軟剤適合アニオン、好ましくは塩化物又はメチルスルフェー トである。) 10. 前記ポリシロキサン化合物が、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ ル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エス テル基、及びチオール基から選択され、好ましくはアミノ官能基である水素結合 官能基を有するポリジメチルシロキサンであり、該水素結合官能基は20モル% 以下、好ましくは10%モル以下、最も好ましくは1.0モル%ないし5モル% の置換のパーセントで存在し、該ポリシロキサンは25センチストークスないし 20,000,000センチストークスの粘度を有する、請求項1から9のいず れかに記載のティッシュペーパー製品。
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