JPH10512776A - 陰イオン性オリゴ糖類型活性成分の経皮投与のためのイオントフォレーゼ装置 - Google Patents

陰イオン性オリゴ糖類型活性成分の経皮投与のためのイオントフォレーゼ装置

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JPH10512776A JP8522675A JP52267596A JPH10512776A JP H10512776 A JPH10512776 A JP H10512776A JP 8522675 A JP8522675 A JP 8522675A JP 52267596 A JP52267596 A JP 52267596A JP H10512776 A JPH10512776 A JP H10512776A
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも部分的にイオン化された形態の、陰イオン性オリゴ糖類、特には五糖類、のような活性成分を含む電解質を収容する貯留部品と接触している可逆的負極、単独の正極もしくは電解質を収容する容器と組み合わされている正極,及び両電極に接続可能な電気信号発生器を具備する装置。この電気信号発生器は、前記電極間に生じる平均電流密度が0.05−0.25mA/cm2であるような平均電圧を有する電気信号を前記電極間に印加するように配置される。負極と組み合わされている貯留部品内の活性成分の量は、電極のcm2当り及び1cm2の電極を通過する電流のmAh当り0.5−12mgである。

Description

【発明の詳細な説明】 陰イオン性オリゴ糖類型活性成分の 経皮投与のためのイオントフォレーゼ装置 本発明は、陰イオン性オリゴ糖類型医薬活性成分、特には、とりわけ抗血栓及 び/又は抗凝血活性を有する合成陰イオン性オリゴ糖類の経皮投与のためのイオ ントフォレーゼ装置に関する。 血液凝固はその複雑さで有名な生理学的現象である。接触活性化及び組織因子 のような特定の刺激は、血漿中に存在する一連の凝血因子の連続的な活性化の引 き金となる。 刺激の性質とは関わりなく、その最終工程は同一である。すなわち、活性化さ れたX(Xa)因子がII因子(プロトロンビンとも呼ばれる)を活性化し、こ のII因子は、その活性化された形態(IIa因子、トロンビンとも呼ばれる) で、可溶性線維素原の部分的なタンパク分解を引き起こして血餅の主要構成要素 である不溶性線維素を放出させる。 正常な生理状態の下では、凝血因子の活性は、同じく血漿中に存在する抗トロ ンビンIII(AT III)及びヘパリン補因子II(HC II)のような タンパク質によって制御さ れる。AT IIIは、多数の凝血因子、特にはXa及びIIa因子に対する阻 害活性を発揮する。 したがって、Xa因子及びIIa因子が、引き金となる刺激とは無関係の凝血 の最後の2つの工程に関与するため、これら2つの因子の阻害が抗凝血及び抗血 栓活性を得る優先的な方法である。 下記式(I) (ここで、Rは−COCH3又は−SO3−を表す) の五糖類はAT IIIへの結合に適する構造を有する。この化合物(R=−S O3 -)は、約10年前に全化学合成により得られた(P.Sinay et a l.,Carbohydrate Research (1984),132 C5)。 それ以来、全化学合成により得られ、かつ抗血栓及び抗凝血活性を有する多く の合成陰イオン性オリゴ糖類が文献に記述されている(例えば、EP−A−0, 084,999、EP−A −0,113,599、EP−A−0,165,134、EP−A−0,301 ,618、EP−A−0,454,220及びEP−A−0,529,715を 参照のこと)。 この型のオリゴ糖類が有し得る抗凝血及び抗血栓活性は、それらをヒトの治療 における活性成分として有用なものにする。 不幸なことに、それらがかなり大きな分子量、強い陰イオン性電荷及び親水性 を有し、胃腸管バリアを通過することが不可能であるため、それらを経口投与す ることができず、それらは本質的に非経口的に、例えば皮下もしくは静脈内に、 投与される。 そのような場合、化合物が胃腸管を通過する必要がないことから、非経口投与 に代わる可能性のあるものでは経皮投与あることが知られている。しかしながら 、前述の型のオリゴ糖類は、全身濃度が有効治療値に到達するに十分な速さでは 皮膚に浸透しないことが観察されている。 イオントフォレーゼは特定の活性成分の被験者への経皮投与を可能にすること が知られており、これらの活性成分は、一般に、低分子量及びイオン性を有する 化合物からなる。 これを行うには、少なくとも部分的にイオン化された形態の 活性成分を保持する水溶液もしくは水性ゲルを用いて操作を行い、一方では、活 性電極と呼ばれる第1の電極(該第1の電極は、投与しようとする活性成分のイ オンと同じ極性を有し、かつ、その活性成分を保持して被験者の皮膚の第1の領 域に接触して配置される貯留部品に接触して配置される)と、他方では、バック 電極もしくは受動電極と呼ばれる第2の電極(該第2の電極は、活性成分に関連 するものと反対の極性を有し、かつ、前記第1の領域とは異なる被験者の皮膚の 第2の領域と直接もしくは無関係(indifferent)電解質を介して接触して配置 される)との間に電気信号を印加する。この電極間への電気信号の印加によって 生じる電流がこのように形成された回路を流れると、活性成分のイオンが、同じ 極性を有する電極(活性電極)を離れ、被験者の皮膚及び組織を通過して、反対 の極性の電極(バック電極)に向けて移動し、被験者の循環系に入り込む。 イオントフォレーゼにおいて通常用いられる再利用可能な電極、例えば、炭素 、プラチナもしくはチタン電極を使用するイオントフォレーゼ法を用いて、陰イ オン性のオリゴ糖類型誘導体の経皮通過の可能性を研究することにより、出願人 の企業は、 前記誘導体について得られる経皮流動が、治療的な投与のために達成されるべき である流動よりもかなり少なかったことを観察している。 参考文献EP−A−0,556,112は、特には陰イオン型の、医薬活性成 分の経皮投与のためのイオントフォレーゼ装置に関するものであり、この装置は 負極(又は陰電極:negative electrode)組立体(assembly)、正極(又は陽電 極:positeve electrode)組立体及びこの2つの電極に接続することが可能な電 気信号発生器を具備する。前記負極組立体は活性電極と呼ばれる負極からなり、 少なくとも部分的にイオン化された形態の活性成分を保持する電解質を含有する 貯留部品(reservoir element)に接触している。この貯留部品は、それが被験 者の皮膚のある領域に接触して配置された場合に、前記負極と前記領域との間の イオンの導伝継続性を確実なものとするために配置されている。前記正極組立体 は、(i)正極単独、又は好ましくは(ii)少なくとも1種の電解質を収容す る容器部品(receptacle element)と接触する正極のいずれかからなり、この容 器部品は、それが被験者の皮膚のある部分に接触して配置された場合に、前記正 極と前記部分との間のイオンの導伝継 続性を確実なものとするために配置されている。貯留部品に接触している負極は 少なくとも部分的にイオン化可能な金属化合物で形成され、その金属イオンは、 少なくともこの装置が作動する際に、対応する金属に電気化学的に還元され、か つその金属と共に電気化学的に可逆の系を形成して可逆的負極を構成することが 可能である。前記発生器は、前記電極間に0.03ないし0.5mA/cm2の 平均電流密度が発生するような平均電圧で前記電極間に電気信号を印加するため に配置される。 陰イオン型の活性成分を用いての参考文献EP−A−0,556,112のイ オントフォレーゼ装置の実施は、本質的に、適度な分子量を有する生成物、すな わちナトリウムバルプロエート(sodium valproate)を、5重量%ないし15重 量%の範囲の濃度、すなわち0.3モル濃度ないし0.9モル濃度で使用するこ とにより説明されている。この濃度は、電極のcm2当り及び電極のcm2当りの 電流のmAh当り50mgを超えることを表す。 活性成分の分子量が増大する場合、活性成分のイオンの拡散及び移送数が、競 合イオン、特にAgClをベースとする負極(カソード)で生成するCl-イオ ンの拡散及び移送数と比較 して減少することが知られている。皮膚が耐え得る電流密度で電極の単位表面積 当りの活性成分の有意の通過を得ることが望ましい場合、活性成分の濃度を、し たがって電極の貯留器中の活性成分の総量を増加させる必要があるが、これには 、初期量の99%を上回ることがあり得る量の活性成分が消費されずに貯留器中 に残るという欠点がある。さらに、あらゆるイオントフォレーゼの過程に生じる 電気浸透の現象によって皮膚を通る水の流れを生じる。この水の流れは、正極か ら負極に循環し、かつ陰イオン性活性成分のイオンの移動を、このイオンの大き さの増加に伴って、すなわち、活性成分の分子量の増加に伴つて、より強く相殺 する。 したがって、陰イオン性活性成分の許容可能なイオントフォレーゼによる経皮 流動の必要と負極に関連付けられている貯留器中に最初に存在する活性成分の十 分量の使用とを調和させながら、参考文献EP−A−0,556,112に記述 されるイオントフォレーゼ装置を用いてバルプロエート型の生成物よりも実質的 に大きな分子量を有する陰イオン性活性成分を経皮投与することは明らかに不可 能だった。 出願人の企業は、可逆的負極を備える、参考文献EP−A− 0,556,112に記述されるものに匹敵する型のイオントフォレーゼ装置を 利用して陰イオン性オリゴ糖類型誘導体の経皮投与を実施することが、電極間に 生じる平均電流密度が0.05ないし0.25mA/cm2の範囲の値であるよ うな平均電圧でこれらの電極間に電気信号を印加し、かつ前記オリゴ糖類活性成 分が負極に関連付けられる貯留部品内に参考文献EP−A−0,556,112 でバルプロエート型の陰イオン性活性成分について教示されるものよりも実質的 に少ない量で最初に存在する場合に、治療処置に適合する値の血漿濃度に到達す るイオントフォレーゼによる経皮流動を得、かつ十分量の活性成分を同時に用い ながら可能であったことを示している。 本発明によるイオントフォレーゼ装置は、活性電極と呼ばれる負極からなる負 極組立体(該負極は、少なくとも部分的にイオン化されている形態の活性成分を 保持する電解質を含む貯留部品と接触しており、該貯留部品はそれが被験者の皮 膚のあある領域に接触して配置された場合に、該負極と該領域との間のイオンの 導伝継続性を確実なものとするために配置されている)、(i)正極単独、又は 好ましくは(ii)少なくとも1種の電解質を収容する容器部品と接触している 正極のいずれか からなる正極組立体(該容器部品は、それが被験者の皮膚のある部分に接触して 配置された場合に、該正極と該部分との間のイオンの導伝継続性を確実なものと するために配置されている)、及び該2つの電極に接続することが可能な電気信 号発生器を具備し、該貯留部品に接触している負極は少なくとも部分的にイオン 化可能な金属化合物で形成され、その金属イオンは、少なくともこの装置が作動 する際に、対応する金属に電気化学的に還元され得、かつ該金属と共に電気化学 的に可逆の系を形成して可逆的負極を構成することが可能であり、かつ該発生器 は、該電極間に生じる平均電流密度が0.03ないし0.5mA/cm2である ような平均電圧で該電極間に電気信号を印加するために配置され、該装置は、負 極に関連付けられる貯留部品内に存在する活性成分が、2ないし12の糖類単位 からなるオリゴ糖類のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩で表される陰イオ ン性オリゴ糖類(該陰イオン性オリゴ糖類は、該単位の幾つかもしくは全てのO H基が、少なくとも部分的に、−OSO3 -、−COO-、−NHSO3 -、−NH −アシル、−OPO3 --及び−OT(Tが炭化水素基を表す)から選択される官 能基で置換され、かつイオントフォレーゼ投与に適する イオン的な性質を有する)から選択されることを特徴とし、かつ該電流密度が0 .05mA/cm2ないし0.25mA/cm2の範囲の値を有することを特徴と し、かつ該負極に関連付けられる該貯留部品内に最初に存在する活性成分の量が 電極のcm2当り及び電極のcm2当りの電流のmAh当り0.5ないし12mg に相当することを特徴とする。 少なくとも部分的に負極を構成し得る金属化合物の中で、化合物AgCl及び CuClに非限定的に言及することができる。 特には、負極は、金属化合物をこれに対応する金属と組み合わせることによっ て形成することができる。 負極の材料は支持体にデポジットさせることが可能であり、この支持体は絶縁 体、特にはポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、ポリエステルのような絶縁 プラスチック又は電流が存在しない状態で活性成分を保持する電解質による腐蝕 に耐性の金属性もしくは非金属性の導電性材料、例えば、銀、チタン、プラチナ 、ステンレス鋼、炭素、グラファイト及び導電性ポリマーで構成することができ る。 本発明の方法において用いられる正極は、チタン、プラチナ、ステンレス鋼の ような金属もしくは金属合金、又はその代わり に、炭素、グラファイト及び導電性ポリマーのような非金属性導電性材料で作製 することが可能である。正極を、少なくとも部分的に、電気化学的な酸化によっ て消費され得る金属、例えば、Al、Cu、Mg、Zn及びAgのような金属で 形成することもできる。この場合、電気化学的な酸化によって消費され得る前記 金属は、特には、電気化学的な酸化によって生じる金属イオンと共に電気化学的 に可逆な系を形成し、装置の作動中可逆的である正極を構成し得る、銀のような 金属から選択することができる。電気化学的な酸化によって消費され得る正極の 材料は、絶縁体、特にはポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、ポリエステル のような絶縁プラスチック、又はその代わりに、金属性もしくは非金属性の導電 性材料、例えば、チタン、プラチナ、ステンレス鋼、炭素、グラファイト及び導 電性ポリマーからなる支持体にデポジットさせることが可能である。 負極及び/又は正極は、ポリマーバインダー、粉末状もしくは繊維状導電性充 填材、特にはカーボンブロックもしくは短グラファイト線維、並びに分割形態の 、すなわち、負極の場合には単独もしくは対応する金属と組み合わせられている 電気化学的に還元可能な金属化合物、正極の場合には電極を構成するよ うに選択される金属もしくは金属合金である、電極の活性材料をベースとする組 成で形成される複合電極を構成するように配置することができる。このポリマー バインダーは、好ましくは、ELF AQUITAINE及びSANOFIによ って1994年7月26日に出願されたフランス特許出願9409231号に記 述される、1,2−エポキシプロパン及び/又は1,2−エポキシブタンをベー スとするポリマーである。 陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分の所定の総量を被験者に経皮投与すること を可能にする本発明によるイオントフォレーゼ装置の別の態様によると、導電性 支持体又は絶縁性支持体に結合する限定された量の電気化学的に消費され得る材 料で形成される、制限電極と呼ばれる電極(ここで、該電気化学的に消費され得 る材料は、該制限電極が負極である場合、電気化学的に還元し得る金属化合物で あり、又は、該制限電極が正極である場合、電気化学的な酸化によって消費され 得る金属、特にはAl、Mg、Zn及びAgのような金属であり、かつ該導電性 支持体は、電流が存在しない状態で該制限電極に関連付けられる電解質による腐 蝕に耐性である材料であって、かつ該制限電極が負極である場合、該電解質の存 在下において少なくともア ルミニウムと等しい水素過電位を有するか、あるいは、該制限電極が正極である 場合、電気化学的な酸化では消費され得ない材料で作製される)が構成されるよ うに負極及び正極の1方又は他方が配置される。一方、該限定された量の電気化 学的に消費され得る材料が、その電気化学的な消費に必要な電気量が所定の総量 の活性成分を被験者に投与するのに必要な電気量に対応するように選択され、電 極間の電流の流れが該制限電極の消費可能な材料が消費された場合に事実上断絶 し、かつ陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分が負極に接触する貯留部品内に被験 者に投与される所定の総量を上回る量だけ最初に存在するようになされる。 制限電極に特に適する絶縁支持体の1つは、ポリプロピレン、PVC、ポリエ チレン又はポリエステルのような絶縁プラスチックで作製される支持体である。 制限負極の導電性支持体として、アルミニウム、銀、チタン、タンタル、バナ ジウム、ステンレス鋼、亜鉛、炭素、グラファイト及び導電性ポリマーから選択 される材料で作製される支持体を有利に選択することができる。例として、制限 正極に適切な支持体は、プラチナ、チタン、ステンレス鋼、金、炭素、グ ラファイト及び導電性ポリマーから選択される材料で作製される支持体である。 負極もしくは正極の金属性導電性支持体はバルクの支持体であっても、絶縁プ ラスチックフィルムにデポジットした非常に薄い金属からなるものであってもよ い。これらの金属デポジットは、例えば、真空メタライジング又は陰極スパッタ リング法のような公知の技術によって生成させることができる。 本発明による装置において非制限もしくは制限負極として用いることができる 電極の限定されない例として、銀、銅、ステンレス鋼、炭素、ポリプロピレン、 ポリエチレン又は導電性ポリマー支持体上のAgClもしくはCuClをベース とする電極に言及することができる。本発明による装置において用いることがで きる非制限もしくは制限消費可能正極の例として、Al、Ag、Cu、Mg及び Znから選択される電気化学的な酸化によって消費され得る金属をベースとする 非制限電極、及びポリプロピレンもしくはポリエステルのような絶縁支持体又は チタン、ステンレス鋼、プラチナ、炭素、グラファイト及び導電性ポリマーから 選択される支持体上にデポジットするこの型の金属をベースとする制限電極に非 限定的に言及することが できる。 上に示されるように、制限電極の電気化学的に消費され得る材料は、この電極 中に、その電気化学的な消費に必要な電気量が所定の総量の陰イオン性オリゴ糖 類型の活性成分を被験者に投与するのに用いられる電気量に対応するような量だ け存在する。この後者の電気量は用いられるイオントフォレーゼシステムに依存 し、すなわち、可逆的な負極及び正極に接触する反応媒体、電極に印加される電 気信号並びにその電極の性質に依存するものであり、用いられるイオントフォレ ーゼシステムの各々の型に対する従来の試験によって決定される。 電気発生器は、負極(活性電極)と正極(バック電極)との間に、強度型(in tensiometric signal)信号、すなわち設定平均強度、例えば定常(強度不変信号 (intensiostatic signal))の信号、又は、好ましくは、電位差型(potentiometri c)信号、すなわち設定平均電圧、例えば定常(電位差不変信号(potentiostatic signal))の信号のいずれであってもよい電気信号を印加する。この強度型も しくは電位差型の電気信号は、連続するものであってもパルスであってもよく、 かつ恒久的なものであっても断続的なものであってもよく、一時的な極 性の反転を伴っても伴わなくてもよい。その周波数は0ないし500kHz、特 には0ないし100kHzを範囲をとり得る。電気信号がパルス型である場合に は、0.05ないし0.95、特には0.1ないし0.8の範囲の衝撃係数、す なわち、その繰り返しがパルス型信号を形成するパルス要素の持続期間とこのパ ルスの2つの連続する出現を分離する間隔期間との間の割合を有し得る。 負極と正極との間に発生器によって印加される信号の平均電圧は、これらの電 極間に発生する平均電流密度が0.05ないし0.25mA/cm2、好ましく は0.05ないし0.2mA/cm2の値を有するように、0.1ないし50ボ ルト、特には0.3ないし20ボルトの間で選択することが有利である。 本発明による装置の電気信号発生器は、一時的な極性の反転を伴う、もしくは 伴わない、連続もしくはパルス型の、かつ恒久的もしくは断続的な、上に定義さ れる特性を有する、設定平均強度もしくは設定平均電圧の電気信号を発生させる ことが可能な公知の型のいかなるものであってもよい。 負極に接触する貯留部品内に存在する電解質は水溶液又は水性ゲルを有利に含 み、粘着性であってもなくてもよく、少なく とも部分的にイオン化されたナトリウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属 の塩又はカルシウムのようなアルカリ土類金属の塩の形態の投与しようとする陰 イオン性オリゴ糖類型の活性成分を保持する。同様に、任意に正極と接触してい る電解質は、少なくとも部分的に、粘着性であってもなくてもよい水溶液又は水 性ゲルの形態にある。これらの水溶液又は水性ゲルは、問題の貯留部品内に存在 する電解質の全てを構成してもよく、あるいはこの電解質の一部のみを形成して もよい。この場合、それらは、電極と皮膚との間のイオンの導伝継続性を断絶せ ず、かつ電極と皮膚との間の接着性の質を向上させるように選択される、その電 解質の残部を形成する非水性媒体中に分散させる。これらの水溶液又は水性ゲル は、イオントフォレーゼ技術においてよく知られる通りに得ることができる。水 性ゲル又は濃水溶液の例は、特には、それぞれUS−A−4,766,164及 びUS−A−3,163,166に記述されている。 陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分を保持する水性媒体は、正極に関連付けら れる電解質が用いられる場合にはこの電解質を構成する水性媒体と同様に、必要 であれば、活性成分の経皮通過を促進することが可能な薬剤、例えば血管拡張性 物質及び /又は両親媒性物質を保持してもよい。両親媒性物質の言及し得る非限定的な例 は、アルコール型又はエステル型の化合物である。これらの物質は、媒体中の活 性成分の良好な溶解性を可能にする濃度で用いられる。 上に示されるように、負極に関連付けられる貯留部品内に最初に存在する陰イ オン性オリゴ糖類型の活性成分の量は、前記電極のcm2当り及びこの電極のc m2当りの電流のmAh当り0.5mgないし12mg、好ましくは1mgない し8mgである。 投与しようとする活性成分は、負極に関連付けられる貯留部品内だけではなく 、正極に関連付けられる容器部品内にも導入することができる。この場合、この イオントフォレーゼ装置の負極及び正極は、還元及びイオン化可能な金属化合物 及びそれに対応する金属をベースとする可逆的電極、例えば、Ag/AgClの 対をベースとする可逆的電極からなる。これらの電極に印加する電気信号の極性 を反転させることにより、負極の貯留部品及び正極の容器部品から交互に活性成 分を投与することが可能になる。 この場合、電極の各々に関連付けられる貯留容器部品内に最 初に存在する陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分の量は、電極のcm2当り及び 電極のcm2当りの電流のmAh当り0.5mgないし6mg、好ましくは0. 5mgないし4mgである。 本発明が関与する陰イオン性オリゴ糖類は、2ないし12の単位、特には3な いし8の糖類単位からなる化合物のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、特に はナトリウム、カリウム又はカルシウム塩からなる。この陰イオン性オリゴ糖類 の幾つかもしくは全ての単位のOH基は、少なくとも部分的に、−OSO3 -、− COO-、−NHSO3 -、−NH−アシル、−OPO3 --、−OT(ここでTは、 炭化水素基、特には脂肪族もしくは芳香族炭化水素基を表す、特には、−OTは アルコキシ官能基である)ような官能基よって置換されている。この陰イオン性 オリゴ糖類は、イオントフォレーゼ投与に適するイオン性を有する。このオリゴ 糖類は、特には、全化学合成によって得られる陰イオン性オリゴ糖類である。 特には、このオリゴ糖類は、 − 2ないし12個の交互のウロン酸(グルクロン酸もしくはイズロン酸)及 びグルコサミン単糖類単位からなり、かつ、OH基の他に、−SO3 -、−NHS O3 -及び−N−アシル官 能基、特には−N−アセチル官能基、及び特定の場合には、アルコキシ基、特に はメトキシ基をアノマーOH基の代わりとして含む、参考文献EP−A−0,0 84,999に記述される合成オリゴ糖類(この型のオリゴ糖類の例は、上記式 (I)で表される化合物を含む、抗血栓及び/又は抗凝血特性を有する五糖類で ある); − ウロン酸及びグルコサミン単糖類単位からなり、かつ−SO3 -及び−O− PO3 --官能基を含む、参考文献EP−A−0,165,134に記述される、 抗血栓活性を有する合成オリゴ糖類; − ウロン酸単位及びグルコサミン単位からなり、このグルコサミン構造単位 の3位に−OSO3 -基を有する、参考文献EP−A−0,301,618に記述 される、抗血栓及び/又は抗凝血特性を有する五糖類; − ウロン酸及び、特定の三糖類鎖配列を有しかつO−アルキルもしくは−O −SO3−官能基を含むグルコースの誘導体である、参考文献EP−A−0,4 54,220に記述されている抗血栓及び/又は抗凝血特性を有する合成オリゴ 糖類; − −NHSO3−、N−アセテート又はOH官能基がアル コキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ又は−O−SO3 -基で置換されてい る、参考文献EP−A−0,529,715に記述される、抗血栓特性及び平滑 筋細胞の増殖に対する阻害活性を有する合成硫酸化グリコサミノグリカン誘導体 ; − ウロン酸単位及びグルコサミン単位からなり、かつこのグルコサミン単位 の−NHSO3 -、N−アセテート官能基、及び任意に、ウロン酸及びグルコサミ ン単位のOH基がアルコキシ又は−O−SO3 -基で置換されている、ELF S ANOFI及びAKZOによって1993年4月22日に出願されたフランス特 許出願93 04769号に記述される、抗血栓活性を有する合成3−デオキシ ヘパリン誘導体; − ウロン酸(グルクロン酸もしくはイズロン酸)及びD−ガラクトサミン単 糖類単位からなる、参考文献EP−A−0,113,599に記述される合成オ リゴ糖類; から選択することができる。 本発明に従って用いられる陰イオン性オリゴ糖類は、特には三、四、五もしく は六糖類であり、より特別には五糖類、特には下記式(II)の五糖類である: (ここで、Rは−SO3 -又はアシル基、特にはアセチル基であり、R1及びR2は 同一であるか異なっており、H又は−SO3を示し、かつR3はH又は低級アルキ ル基、特には−CH3を表す)。 本発明による装置は、(i)その負極が可逆的負極であり、正極が通常の正極 又は非可逆的もしくは可逆的の消費可能な正極のいずれかであり、かつ負極に関 連付けられる貯留部品が少なくとも部分的にイオン化された形態の陰イオン性オ リゴ糖類型の活性成分を保持し、(ii)その電気信号発生器が、電極間に生じ る平均電流密度が0.05ないし0.25mA/cm2、好ましくは0.05な いし0.2mA/cm2であるような平均電圧を有する電気信号を電極間に印加 するために配置され、かつ(iii)負極に関連付けられる貯留部品内又は負極 もしくは正極に関連付けられる貯留部品もしくは容器部品内に最初に存在する陰 イオン性オリゴ糖類型の活性成分の量が 上記に示される値であるように変更されている、あらゆる公知のイオントフォレ ーゼ装置から作製することができる。 適当であるならば、負極又は正極は、制限電極を構成するように上記に示され るように配置することができる。 特には、本発明による装置は、各々50cm2未満、特には1ないし30cm2 の面積を有する電極及び小型化された電気信号発生器を具備する、ブレスレット によって固定され、あるいはおそらく皮膚に固着される携帯可能な自給式装置で あってもよい。したがって、本発明による自給式携帯型装置は、装置の負極が可 逆的負極であり、かつ電気信号発生器及び各電極に関連付けられる貯留容器部品 が上記に示されるように配置されるという条件付きで、例えば参考文献US−A −4,325,367、EP−A−0,060,452及びFR−A−2,50 9,182に記述される自給式携帯型イオントフォレーゼ装置に類似する構造を 有し得る。 負極は、例えば、銀、銅、炭素、ポリプロピレン、ポリエチレン又は導電性ポ リマー支持体上のAgCl又はCuClをベースとする電極であってよい。正極 は、通常の正極、例えば、チタン、プラチナ、ステンレス鋼のような金属もしく は金属合 金で、又はその代わりに、炭素もしくはグラファイトのような非金属性の導電性 材料で作製される電極であっても、あるいはその代わりに、非可逆的もしくは可 逆的な消費可能な正極、例えば、ポリプロピレンもしくはポリエステルのような 絶縁支持体上又はチタン、ステンレス鋼、プラチナ、炭素、グラファイト及び導 電性ポリマーから選択される支持体上に任意にデポジットする、Al、Cu、M g、Zn及びAgのような金属で作製される電極であってもよい。負極及び陽極 の一方及び/又は他方を、制限電極を構成するために上記に示されるように配置 することができるこの負極及び正極は、各々、50cm2未満、特には1ないし 30cm2の面積を有する。 負極組立体及び正極組立体を接着剤で皮膚に固定する場合、各電極組立体の貯 留容器部品における皮膚と接触させることが意図されている面又は該面を取り巻 く領域に、イオン導電性接着剤層を提供することにより行うことができる。 Ag/AgClの対をベースとする少なくとも1つの負極を備え、好ましくは このAg/AgClの対をベースとする負極及び正極を有する場合には、本発明 によるイオントフォレーゼ装置は、ELF AQUITAINE及びSANOF Iによっ て1994年9月2日に出願されたフランス特許出願9410541号に記述さ れるような、活性成分の経皮投与の進行の程度を監視するための組立体(assemb ly)をさらに具備していてもよい。 以下、本発明を実施例により説明するか、これに限定されるものではない。 実施例1: 定電圧のイオントフォレーゼによるナトリウムペンタサッカライド塩の経皮通 過の研究。 使用したペンタサッカライドは、Rが−SO3 -である前述化学式(1)に相当 するものである。 操作は同一構造のイオントフォレーゼセルの中で行った。各イオントフォレー ゼセルは断面積が2cm2である同軸上に並んだ、すなわち、ドナーコンパート メント、レシーバーコンパートメント、バック電極コンパートメントの順で配置 された3つの隣接するシリンダー型のコンパートメントから成っており、それぞ れのコンパートメントは、経皮拡散を調べるための膜として用いるヌードラット (OFA/hr/hr)の皮膚片により、次のコンパートメントとは漏出のない 形で仕切られた。ド ナーコンパートメントの容積は0.5mlであり、0.65「ゴールドスタンダ ード(Golden standard)」単位/μgの抗Xa因子活性を有する前述のペンタ サッカライドのナトリウム塩の2重量%水溶液が入っており、ペンタサッカライ ドの量は電極の活性表面2cm2当たり10mgであった。レシーバーコンパー トメントは容量が10mlであり、500ppmのNaN3が補充された生理食 塩水溶液が入っており、マグネティックバーで撹拌された。バック電極コンパー トメントはドナーコンパートメントと同一であり、500重量ppmのNaN3 を含む2重量%の塩化ナトリウム水溶液を0.5ml入れた。レシーバーコンパ ートメントと反対側の端で、ドナーコンパートメントに負電極が装着された。ド ナーコンパートメントと同様に、バック電極コンパートメントにも陽電極(バッ ク電極)が装着された。 ラットの皮膚サンプルは皮下組織を除去し、500ppmのNaN3を加えた 生理食塩水溶液に15分間置いてから、真皮側をレシーバーコンパートメントに 向けてイオントフォレーゼセル内に取り付けるまで、−40℃で凍結し保存した 。 実施した各試験は、4つの同一のイオントフォレーゼセルで 同時に開始した。それぞれの皮膚に対して活性交換表面積(active exchange su rface area)は2cm2であった。 パルス型電流発電器を用いることで、平行に設置した4つのセルの電極間にピ ーク電圧が2.2ボルト、衝撃係数50%(即ち、平均電圧1.1ボルト)、周波 数25kHzの電位差不変型の電気信号を作り出すことができた。 各セルのドナーコンパートメントの電極を該発電器の陰極に、バック電極を陽 極に接続し、発電器により発生したパルス型電流を6時間通電した。 上記時間の終了時点で、レシーバーコンパートメントに含まれる媒質のアリコ ートを取り出し、各セルのドナーおよびレシーバーコンパートメントを分けてい る皮膚を通過したペンタサッカライドの量をアッセイにより測定した。第2回目 のサンプルを、各実験開始24時間後、即ち電気信号を停止してから18時間後 に採取した。 1aから1eまでの5種類の試験を以下の通り行った。 ・試験1a:陰電極と陽電極は厚さ10μmのチタンフィルムから構成される 。受動的経皮拡散を測定するために、両電極には電圧をかけなかった。 ・試験1b:陰電極と陽電極は厚さ60μmのグラファイトシートから構成さ れる。 ・試験1c:陰電極と陽電極は厚さ10μmのチタンフィルムから構成される 。 ・試験1dと1e:陰電極は厚さ15μmの銀フィルムから構成され、1.8 mAh/cm2に相当する塩化銀層を保有するためにあらかじめその1つの面を 塩化物化処理してあり、一方陽電極は厚さ15μmの銀フィルムから構成され、 その表面を僅かに塩化物化処理(0.1mAh/cm2相当の塩化銀量)し、両 電極の塩化物化処理された表面はラット皮膚膜に接する側に配置された。 銀フィルムは5mA/cm2の直流電流を流すことで電気化学的に塩化物化処 理し、一方、絶縁粘着プラスチックフィルムにより保護された面の一方にある各 銀フィルムは、0.1Nの塩酸浴に浸し、同じ塩酸浴に浸したグラファイト電極 に関して陽極を構成した。銀フィルム上に所望量の塩化銀を形成させるため、電 流量を回路内に直列に設置した積分電流計を用いてモニターした。 試験1a−1dでは、各セルのドナーとレシーバーコンパー トメントには、リン酸一水素ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムからなる0. 06モル緩衝液組成物が等モル量入っており、該コンパートメントのpHは約7 に保たれている。試験1eでは緩衝液は使用していない。試験1dと1eでは、 電極間に発生した平均電流密度は約0.20mA/cm2であった。 各試験について、媒質1ml中の平均抗Xa因子活性を、4つのセルのレシー バーコンパートメントから得たアリコートより求め、この活性を通電6時間後な らびに各実験開始24時間後、即ち上記電流の通電を停止してから18時間後の コンパートメント内に拡散したペンタサッカライド量とした。 レシーバーコンパートメントのペンタサッカライドのアッセイは、その抗Xa 因子活性の調査に基づいた。アッセイはレシーバーコンパートメントから得た媒 質サンプルに直接、あるいは希釈した後に、STAGO社より供給されたROT ACHR の追加緩衝液、そしてウシ抗トロンビンIIIを用い、HITACHI717ア ッセイ装置にて行った。抗Xa因子活性を13単位/mlに調製された「ゴール ドスタンダード」ペンタサッカライド溶液を用いてキャリブレーションカーブを 作成し た。 得られた結果を表1に示す。 抗Xa因子活性のレベルはレシーバーコンパートメント中のペンタサッカライ ド濃度を反映することから、表1より、グラ ファイトやチタンの様な不可逆的電極を使用した場合はイオントフォレーゼによ りレシーバーコンパートメント中に拡散したペンタサッカライドの量が極めて少 なくかつ受動的移動量に近似しており、一方、Ag/AgCl陰電極(可逆的電 極)を使用した場合には、緩衝液存在下においてさえ上記の量は非常に大きく増 加した。チタンやグラファイトの様な非消費型電極と異なり、これらの可逆的電 極では水の加水分解を回避することができ、従って処理中の陰電極ならびに陽電 極に於ける大きなpH変動も回避することができる。従って、ドナーコンパート メント内の緩衝作用を有する物質を存在させる必要がなくなり、可逆的電極の別 の優位な特徴となっている。計測試験1eに見られる様に、緩衝液が無い状態で 得られるイオントフォレーゼ下の経皮流量は、他の全ての試験と比べてより大き な増加を示した(137μg/cm2/mAh)。 実施例2: 指定強度でのイオントフォレーゼによるナトリウムペンタサッカライド塩の経 皮的通過に関する研究 研究は実施例1の方法で行ったが、以下の点に改良を加えた。 ・各セルの強度を一定に設定したイオントフォレーゼを実施 ・パルス型電流に換えて直流を使用 ・試験2dではドナーならびにバック電極コンパートメント に水を加水分解しないAg/AgCl型の電極を装備したため、両コンパートメ ントについては緩衝液を使用しなかった。 作業は、各セル端末間に生じる電圧に関係なく一定強度になるようにセット可 能な発電器を使用して、4つのイオントフォレーゼセルの各々の電極について0 .4mA、即ち0.2mA/cm2の定直流電流を設定して6時間実施した。 発電器により生じた0.4mAの定強度直流電流を、各セルのドナーコンパー トメントを該発電器の陰電極に接続し、さらにバック電極を陽極に接続して6時 間通電した。 試験2aから2dのそれぞれについては、レシーバー媒質1ml当たりの平均 の抗Xa因子活性を、レシーバーコンパートメントから採取したアリコートで測 定し、この活性値を上記通電6時間後ならびに各実験開始24時間後、即ち該通 電停止18時間後の、レシーバーコンパートメント内に拡散したペンタサッカラ イドの量とした。 得られた結果を表2にまとめた。 各試験の総拡散量をμg/cm2で表すと、4.64(試験2a)、45(試 験2b)、38(試験2c)および185(試験2d)、即ちAg/AgCl電 極に関し154μ/cm2/mAhである。 前に定電圧下に実施した試験と比較して、グラファイトやチタン電極でのイオ ントフォレーゼによる拡散は受動的拡散に比 べより有意な差となったが、塩化銀電極の性能は極めて優れた状態を維持してい た。 実施例3 設定電流密度でのイオントフォレーゼによるペンタサッカライドナトリウム塩 のミニブタへの投与 専門家は、イオントフォレーゼによる医薬品のヒトへの投与を研究する上でミ ニブタのYUCATAN種は優れた動物モデルであると考えている。それは、こ の動物の皮膚の構造がヒトの皮膚の構造に極めて良く似ているからである。 前述実施例で使用したペンタサッカライドのナトリウム塩のイオントフォレー ゼによる投与と、該物質の皮下注射あるいは静脈注射による投与とを比較するこ とを目的に、上記ミニブタに対し以下の試験を行った。 これらの試験用に粘着電極セットを幾組か作成し、各組は投与するペンタサッ カライドを保持する第一貯留部品に接触する可逆的陰電極(活性電極)から構成 されるドナー電極組立体と無関係電解質を保持する第二貯留部品(容器部品)に 接触した陽電極(バック電極)により構成される受動電極組立体を有した。 各電極組立体は、これに限定されるものではないが、図中に概要を示した構造 に近似した構造を有していた。 図にあるように、各電極組立体は軸方向にシリンダー型をした凹部2を有する ポリエチレンフォームでできたディスク1を含んでおり、該ディスクは粘着面3 と非粘着面4を有し、両面はそれぞれ2cm幅の環形状を有している。ディスク の凹端部5は非粘着面側に位置し、塩化物化処理された銀ディスクのフォーム中 に位置する電極6によって仕切られており、該ディスクの断面積は20cm2で ある。電極ディスクの塩化物化処理面7は凹部の内側に向いている。該ディスク の非塩化物化処理面は、電気伝導的接着法により該表面に結合されたプシュボタ ン型のコンタクトコネクタ−8を有し、ディスク1と同軸を成すしコンタクトコ ネクタ−8へのアクセスを可能せしめる同軸の凹部10を有するポリエチレンフ ォームでできた支持ディスク9に圧着されている。該サポートディスクは、電極 6とディスク1の中間の直径を有し、ディスク1の非粘着面の上に結合している 。ディスク1内にある凹部2は貯留部品を形成する導電性ヒドロゲル11で満た されている。ディスク1の粘着面3は皮膚装着用の感圧接着剤で被覆され、貯留 部品11に隣接す る該表面3と表面12は最初は取り外し可能な非接着性ポリエステル保護フィル ムで覆われており、該フィルムは皮膚に適用する前に取り去る。 ドナー電極組立体において、塩化銀陰電極(活性電極)は1.8mAh/cm2 相当の塩化銀を含んでおり、これによってイオントフォレーゼ処理中、電極を 通る電流を一定に、即ち1.2mAh/cm2に、維持することができた。陰電 極に付属する貯留部品は、キサンタンと3%の乾燥抽出物を含むキャロブ抽出物 をベースとし、2重量%の前述の化学式(I)のペンタサッカライドのナトリウ ム塩を含むヒドロゲルにより、2mmの厚さ、すなわち電極20cm2当たり4 gの量で満たされていた。従って、処置を受ける動物1匹について、ドナー電極 組立体としては4mg/cm2の割合で80mgのペンタサッカライドを含んだ 。 受動電極組立体では、塩化物化した銀から成る陽電極(バック電極)が0.1 mAh/cm2に相当する塩化銀量を含み、該電極に付属する貯留部品は、ペン タサッカライドを含まず、その代わりに4重量%のNaClを含む点だけ異なる 、ドナー電極組立体内に存在するのと同様のヒドロゲルから構成された。 各電極組立体対の電極に接続可能な電気信号発生器により、該電極の間に、強 度を調製された、周波数25kHz、衝撃係数50%のパルス型電気信号を送る ことが可能となった。 各試験の5日前に、動物に薬物投与の実験では公知である2つの頚部へのカテ ーテル留置を行い、抗Xa因子活性を測定し、それによって皮膚を通して循環系 に入った活性体の量を調べ、イオントフォレーゼ処置の有効性を確認するための 定期採血ができる様にした。 実験1日前より絶食させた動物を特製ハンモックに置いた。取り外し可能保護 フィルムを前もって取り除いた電極組立体の1組を、前もって湿らせたティシュ で清浄化した動物の背の脊椎の左右いずれかに固定し、さらに本目的用の接触コ ネクタ−のために設計されたクリップに合致するケーブルを用いて、ドナー電極 組立体の陰電極を発電器の陰極に、そして受動電極組立体のバック電極は該発電 器の陽極に接続した。 発電器を用いて、動物に固定した電極組立体の各対の陽電極と陰電極の間の電 流を、6時間の間4.8mA(すなわち、0.20mA/cm2の電流密度)に 設定し、各実験開始後30時間、すなわちイオントフォレーゼ処置終了25時間 後ま サンプルを得た。イオントフォレーゼ試験は平均体重11.4kgの5匹の雄の ミニブタを用いて実施した。 イオントフォレーゼによる活性成分の投与実験に加えて、前述(試験3b)同 様の手段で、比較試験3a、3c、ならびに3dも以下の通り実施し、各試験は イオントフォレーゼ投与の例の同様に2匹から4匹のミニブタを用いて実施した : 試験3a:電流を流さない状態でイオントフォレーゼ試験3b同様に電極組立 体を装着する。 試験3c:ペンタサッカライド0.240mg/kgの注射液の丸薬静脈注射 。 試験3d:ペンタサッカライド0.200mg/kgの注射液の皮下注射。 これら試験3a,3c,3dでは、試験3bのイオントフォレーゼ処置例と同 様に各実験開始後30時間まで採血を定期的に複数回行った。 本発明(試験3b)と比較試験(試験3a、3cならびに3d)による試験条 件下で、同一活性成分で処置された同一体重、同一種の動物で得られた平均血漿 レベルを比較するために、抗 Xa因子の「ゴールデンスタンダード」単位で表した各種血液サンプルの血漿レ ベルを表3に示した。 表3の結果の比較から、本発明によるイオントフォレーゼ処置により、抗Xa 因子活性で表した血漿レベルは、静脈注射あるいは皮下注射処置に於ける血漿レ ベルに比べ高いことが示された。血漿レベルの上昇は速やかであり、処置の間は 一様で、通電中止後緩やかに低下した。 このタイプの活性成分をイオントフォレーゼで投与する場合、特に一日を僅か に越え、且つより低い電流密度で投与する場合、抗Xa因子を用いて表わされる 良好な抗血栓作用を有する活性成分の血漿濃度が比較的長時間、血漿濃度のピー ク形成無しに得ることができる。 様々な処置の期間中の血漿レベルの変化を示すカーブ下の面積を比較すること で、薬物動態の専門家は、動物体重の関数としてイオントフォレーゼにより実際 に投与されたペンタサッカライド量を計算することができる。試験3bの場合、 該投与量は20cm2当たり7±1.3mg、すなわち1.2mAh/cm2当た り350μg/cm2、換言すると1mAh/cm2当たり292μg/cm2と 見積もられた。 生物学的利用能、つまり電極内に存在する活性成分量に対して標準化した実際 に投与された活性成分のレベルはおよそ9% であり、in vitro試験で観察された利用分画よりも高い値であった。 実施例4: 直流の方向が定期的逆転するよう電流密度設定したイオントフォレーゼによるペ ンタサッカライドのナトリウム塩のミニブタへの投与 実施例3と同一の発電器と同一の型の電極を用いて、以下の条件にて4匹のミ ニブタを対象に以下のイオントフォレーゼ投与試験を行った。 電極は、実施例3と同一の構造を有し、20cm2の活性表面積を持つ。電極 自体は15μmの厚さの、1cm2当たり0.5mAhの塩化銀の割合で電気的 酸化により塩化物化処理された銀フィルムから成った。貯留部品も20cm2の 表面積を持ち、ポリプロピレン繊維を補充したセルロース繊維から成るブロッテ ィングペーパーのシートから成り、2重量%のペンタサッカライドと0.2重量 %のNaClを含む水溶液で50mg/cm2まで含浸されている。各電極、ア ノードおよびカソードは全て1gの溶液を含んでおり、すなわち20cm2の活 性表面積について20mgのペンタサッカライド(1mg/ cm2)を保有していた。従って、40mgのペンタサッカライドが全ての動物 に投入された。 発電器により、合計8時間の間30分おきに電流の方向が定期的に逆転する、 2.5mA、即ち125μA/cm2の一定電流が供給された。これは、直流電 流の1mA/cm2の通過に相当する。 電極はそれぞれ同一の構造と組成を有し、陽極及び陰極として交互に機能した 。また各貯留器には塩化ナトリウムが存在しているため、可逆的電極として永続 使用でき、活性成分の加水分解(pHの変化を伴う)反応、あるいは酸化/還元 反応を回避することができる。 試験4aでは、平均体重11.8kgの動物3匹を使用し、電極は装着するが 発電器には接続せず、試験4bでは平均体重12.3kgの4匹の動物全てに、 8時間にわたり、電流方向が30分毎に自動的に逆転する2.5mAの電流を流 した。 試験4aと4bでは、実施例3と同様に、各実験開始後30時間まで定期的に 血液サンプルを採取した。 各種サンプルの血漿レベルを、試験4aと4bを相互に比較し、また実施例3 の結果、特に静脈内注射および皮下注射例で ある3cならびに3dと比較することを目的に表4に示した。 薬物動態の専門家によると、試験4bの時間に伴う血漿レベル変化を示す曲線 下の面積と、試験3cならびに3dの同様の面積を比較することで、処置の間に 投与されたペンタサッカライドの平均量を極めて正確に評価することができる。 受動試験4aの場合に、その量は0であり、試験4bでは8.45±1.5mg ペンタサッカライドであった。 80mgのペンタサッカライドが入った前試験との比較では、より良好な生物 学的利用能が観察された。すなわち、試験3bがおよそ9%であったのに対し試 験4bでは約21%であった。mAh当たりの投与ペンタサッカライド量が試験 3bでは292μg/cm2であったのに対し、試験4bでは372μg/cm2 であることから電気的効率も良好であった。 この定期的かつ交互に流れを変える電流を用いると、前の相の間に塩化銀の還 元によって発生した各貯留器の中の塩素イオンを消費することができ、治療効果 イオンと塩素イオンとの競合を減少させ、表面単位当たりの活性成分量を減少さ せることができる。更に、可逆的電極の使用が、カソードコンパートメントとア ノードコンパートメント中に交互に存在する活性成分に作用する酸化/還元反応 の阻止に有用であることも示されている。 現在イオントフォレーゼ装置は小型化され、毎日の生活の為に持ち運ぶことが 可能となっていることから、本発明に基づくイオントフォレーゼの実施は、上記 の型のペンタサッカライド、ならびにより一般的に類縁体、もしくは近縁の陰イ オンオリゴ サッカライド類のデリバリーの為の、特に興味深いガレノス式方法を形成する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミユレ,ダニエル フランス国、エフ−64000・ポー、リユ・ フレデリツク−ミストラル、12 (72)発明者 バルビエ,アラン フランス国、エフ−34980・サン−クレマ ン−ドウ−リビエール、ル・ベルベデー ル、アブニユ・ミラドウ、280 (72)発明者 ソナル,アンリ フランス国、エフ−34000・モンペリエ、 リユ・ドウ・メツツ、13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.陰イオン型の医薬活性成分を経皮投与するためのイオントフォレーゼ装置 であって、活性電極と呼ばれる負極からなる負極組立体(該負極は、少なくとも 部分的にイオン化されている形態の活性成分を保持する電解質を収容する貯留部 品と接触しており、該貯留部品はそれが被験者の皮膚のある領域に接触して配置 された場合に、該負極と該領域との間のイオンの導伝継続性を確実なものとする ために配置されている)、(i)正極単独、又は好ましくは(ii)少なくとも 1種の電解質を収容する容器部品と接触している正極のいずれかからなる正極組 立体(該容器部品は、それが被験者の皮膚のある部分に接触して配置された場合 に、該正極と該部分との間のイオンの導伝継続性を確実なものとするために配置 されている)、及び該2つの電極に接続することが可能な電気信号発生器を具備 し、該貯留部品に接触している負極は少なくとも部分的にイオン化可能な金属化 合物で形成され、その金属イオンは、少なくとも該装置が作動する際に、対応す る金属に電気化学的に還元され得、かつ該金属と共に電気化学的に可逆の系を形 成して可逆的負極 を構成することが可能であり、かつ該発生器は、該電極間に発生する平均電流密 度が0.03ないし0.5mA/cm2であるような平均電圧で該電極間に電気 信号を印加するために配置され、該装置は、負極に関連付けられる貯留部品内に 存在する活性成分が、2ないし12の糖類単位からなるオリゴ糖類のアルカリ金 属又はアルカリ土類金属の塩で表される陰イオン性オリゴ糖類(該陰イオン性オ リゴ糖類は、該単位の幾つかもしくは全てのOH基が、少なくとも部分的に、− OSO3 -、−COO-、−NHSO3 -、−NH−アシル、−OPO3 --及び−OT (Tは炭化水素基を表す)から選択される官能基で置換され、かつイオントフォ レーゼ投与に適するイオン的な性質を有する)から選択されることを特徴とし、 かつ該電流密度が0.05mA/cm2ないし0.25mA/cm2の範囲の値を 有することを特徴とし、かつ該負極に関連付けられる該貯留部品内に最初に存在 する活性成分の量が電極のcm2当り及び電極のcm2当りの電流のmAh当り0 .5ないし12mgに相当することを特徴とする装置。 2.前記陰イオン性オリゴ糖類が全化学合成によって得られることを特徴とす る請求項1に記載の装置。 3.少なくとも部分的に負極を構成し得る金属化合物が化合物AgCl及びC uClから選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。 4.負極の材料が支持体上にデポジットし、該支持体が絶縁体、特には、ポリ プロピレン、ポリエチレン、PVC、ポリエステルのような絶縁プラスチックか らなるか、あるいは、電流が存在しない状態で活性成分を保持する電解質による 腐蝕に耐性の金属性もしくは非金属性の導電性材料、例えば、銀、チタン、プラ チナ、ステンレス鋼、炭素、グラファイト及び導電性ポリマーからなることを特 徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の装置。 5.負極がAg/AgClの対をベースとすることを特徴とする請求項4に記 載の装置。 6.正極が、チタン、プラチナ、ステンレス鋼のような金属もしくは金属合金 からなるか、又は、炭素もしくはグラファイトのような非金属性導電性材料から なるか、あるいは、少なくとも部分的に、電気化学的な酸化によって消費され得 る金属、例えば、Al、Cu、Mg、Zn及びAgのような金属からなり、該電 気化学的な酸化によって消費され得る金属が、特には、 電気化学的な酸化によって生じる金属イオンと共に電気化学的に可逆な系を形成 して可逆的な正極を構成し得るものから選択されることを特徴とする請求項1な いし6のうちのいずれか1項に記載の装置。 7.正極がAg/AgClの対をベースとすることを特長とする請求項6に記 載の装置。 8.陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分の所定の総量を被験者に投与するため の請求項1ないし7のいずれか1項による装置であって、負極及び正極の1つ以 上が、導電性支持体又は絶縁性支持体に結合する限定量の電気化学的に消費され 得る材料で形成される、制限電極と呼ばれる電極を構成する様に配置され、ここ で、該電気化学的に消費され得る材料は、該制限電極が負極である場合は電気化 学的に還元し得る金属化合物であり、又は、該制限電極が正極である場合は電気 化学的な酸化によって消費され得る金属、特にはAl、Mg、Zn及びAg等の 金属であり、かつ該導電性支持体は、電流が存在しない状態で該制限電極に関連 付けられる電解質による腐蝕に耐性である材料であって、かつ該制限電極が負極 である場合、該電解質の存在下において少なくともアルミニウムと等しい水素過 電位を有す るか、あるいは、該制限電極が正極である場合、電気化学的な酸化では消費され 得ない材料で作製され、一方、該量が限定された電気化学的に消費され得る材料 は、その電気化学的な消費に必要な電気量が所定の総量の活性成分を被験者に投 与するのに必要な電気量に対応するように、かつ、電極間の電流の流れが該制限 電極の消費可能な材料が全て消費された場合に事実上断絶する様に選択され、か つ、作動開始時に、陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分が負極に接触する貯留部 品内に被験者に投与される所定の総量を上回る量だけ存在することを特徴とする 装置。 9.電気信号発生器が、強度型信号(すなわち設定平均強度の信号)又は電位 差型信号(すなわち設定平均電圧の信号)を負極と正極との間に印加し、該電気 信号は、一時的な極性の反転を伴う、もしくは伴わない、連続的なものもしくは パルスであり、かつ恒久的なものもしくは断続的なものであり、並びに0ないし 500kHz、特には0ないし100kHzの範囲の周波数を有することを特徴 とする請求項1ないし8のうちのいずれか1項に記載の装置。 10.前記電気信号が、0.05ないし0.95、特には 0.1ないし0.8の範囲の衝撃係数(すなわち、その繰り返しがパルス型信号 を形成するパルス要素の持続期間とこのパルスの2つの連続する出現を分離する 間隔期間との間の割合)を有するパルス型信号であることを特徴とする請求項9 に記載の装置。 11.負極と正極との間に印加される信号が、該電極間に生じる平均電流密度 が0.05ないし0.25mA/cm2、特には0.05ないし0.2mA/c m2の値を有するように、0.1ないし50ボルト、特には0.5ないし20ボ ルトの間で選択される平均電圧を有することを特徴とする請求項9又は10に記 載の装置。 12.陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分を保持する水性媒体及び/又は他の 電解質を構成する水性媒体が、該活性成分の経皮通過を促進し得る物質、例えば 、血管拡張物質及び/又は、特にはアルコール型もしくはエステル型の化合物の ような、両親媒性物質を保持することを特徴とする請求項1ないし11のうちの いずれか1項に記載の装置。 13.負極に関連付けられる貯留部品内に存在する陰イオン性オリゴ糖類型の 活性成分が3ないし8の糖類単位からなるオ リゴ糖類のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩、特にはナトリウム、カリウ ム又はカルシウム塩から選択され、ここで、該オリゴ糖類の幾つかもしくは全て の単位のOH基は、少なくとも部分的に、−OSO3 -、−COO-、−NHSO3 - 、−NH−アシル、−OPO3 --、−OT(Tは炭化水素基、特には脂肪族もし くは芳香族炭化水素基を表し、−OTは特にはアルコキシ基である)のような官 能基よって置換され、かつ該オリゴ糖類はイオントフォレーゼ投与に適するイオ ン性を有し、該オリゴ糖類は、特には、全化学合成によって得られる陰イオン性 オリゴ糖類であることを特徴とする請求項1ないし12のうちのいずれか1項に 記載の装置。 14.陰イオン性オリゴ糖類が三、四、五又は六糖類、特には、五糖類である ことを特徴とする請求項13に記載の装置。 15.陰イオン性オリゴ糖類が交互のウロン酸及びグルコサミン単位、又は交 互のウロン酸及びグルコース単位、あるいは、交互のウロン酸及びガラクトサミ ン単位からなることを特徴とする請求項1ないし14のうちのいずれか1項に記 載の装置。 16.陰イオン性オリゴ糖類が下記式(II)の五糖類であることを特徴とす る請求項14に記載の装置: (ここで、Rは−SO3 -又はアシル基、特にはアセチル基であり、R1及びR2は 同一であるか異なっており、H又は−SO3を示し、かつR3は低級アルキル基、 特にはCH3を表す) 17.負極に関連付けられる貯留部品内に最初に存在する活性成分の量が、電 極のcm2当り及び電極のcm2当りの電流のmAh当り1mgないし8mgに相 当することを特徴とする請求項1ないし16のうちのいずれか1項に記載の装置 。 18.正極が可逆的負極と同じ種類の可逆的電極であり、負極に関連付けられ る貯留部品及び正極に関連付けられる容器部品の各々が最初に、電極のcm2当 り及び電極のcm2当りの電流のmAh当り0.5mgないし6mg、好ましく は0.5mgないし4mgに相当する量の陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分を 保持し、かつ電気信号発生器が、活性成分を前記貯留部品及び前記容器部品から 交互に投与するために前記電極に印加される電気信号の極性を反転するように配 置されることを特 徴とする請求項1ないし16のうちのいずれか1項に記載の装置。 19.陰イオン性オリゴ糖類型の活性成分、特には、合成陰イオン性オリゴ糖 類を被験者(患者)に経皮投与するための請求項1ないし18のうちのいずれか 1項によるイオントフォレーゼ装置の使用であって、該活性成分が2ないし12 の糖類単位、特には3ないし8の糖類単位からなるオリゴ糖類のアルカリ金属又 はアルカリ土類金属の塩、特にはナトリウム、カリウム又はカルシウム塩から選 択され、ここで、該オリゴ糖類の幾つかもしくは全ての単位のOH基は、少なく とも部分的に、−OSO3 -、−COO-、−NHSO3 -、−NH−アシル、−O PO3 --、−OT(Tは炭化水素基、特には脂肪族もしくは芳香族炭化水素基を 表し、−OTは、特にはアルコキシ基である)のような官能基よって置換され、 かつ該オリゴ糖類はイオントフォレーゼ投与に適するイオン性を有する、ことを 特徴とする前記使用。
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