JPH10512523A - カートン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 飲料用缶等の複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数がその両側の列の容器数よりも少なくなるように収納するカートン。このカートンは、ハンドル構造（５２）を備えた包装体（１０）によって互いに接続された、一対の重ねられたトレイ構造（７０）を備えている。各トレイは該トレイの内方に延びた保持キール（９４）を有しており、このキールによって、容器の中央列がその両側の列に対して内側にずれた状態に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】 カートン 本発明は、複数の例えばボトルや缶等の物品を携行するためのカートンに関す る。特に、本発明の一態様は、二段又はそれ以上に重ねられた物品を収容するカ ートンに関し、また別の態様は持ち運び用の把手を有したカートンに関している 。 米国特許第 4848651 号明細書から、物品をのせる二つのトレイと外側包装体 とを備えた完全囲繞形のカートンは周知である。Hartness氏によるこの明細書に は、一方が他方に重ねられて成る二つの缶用トレイと、中央パネル，両側部パネ ル，及び両端部パネルを備えて成る包装体とから、どのようにして完全囲繞形の カートンが形成されるかが開示されている。前記包装体は上部トレイ内の缶の頂 部に載置されるとともに、該包装体の前記両側部パネル及び両端部パネルは、上 部及び下部の双方のトレイ上の缶の側部に対して下方に折り曲げられている。こ のカバーパネルは、接着剤のラインに沿って最下部のトレイに取り外し可能に取 り付けられている。 欧州特許第 0341089 号明細書には、ストラップハンドルを備えた、複数の物 品を包装するためのカートンが開示されている。前記ストラップは、このカート ン内に収納されたボトルの肩部に沿うように形状付けられた傾斜壁すなわち斜め ストリップを形成する上端パネルと頂部パネルとから切り出されている。このス トラップは、このカートンの両端壁にヒンジ動作が可能なように接続され、使用 時には、前記両端壁に近接した部分がカートン内部に入り込むことにより残りの 部分が前記頂部パネルから上方に引き出されるものとなっている。開示されたこ のカートンは平面図において八角形を呈すもので、ボトルを、４−５−４−４− ５−４の個数配列で六列に保持するものである。物品のこの配列自体によって、 該カートンの内側における、両端壁部の前記ハンドルストリップがヒンジ取り付 けされた部位の近傍には空間が形成されることになる。 本発明の一態様は、複数の一次容器を少なくとも三列に、中央の列の容器数が その両側の列の容器数よりも少なくなるように収納するカートンを提供するもの で、該カートンは： 前記複数の容器が載置される支持パネルと； 頂部パネルと； 前記頂部パネルに接続された第一及び第二の側部パネルと； 前記支持パネルを前記両側部パネルに対する所定位置に保持するための手段と ； 前記支持パネルと前記両側壁の少なくとも一方との間にあって該パッケージの 内方に向かって延在し、容器の前記中央列を前記両側の列に対して内側にずらし た状態に保持する手段と； を備えている。 前記カートンは、前記頂部パネルと前記第一及び第二の側部パネルの少なくと も一部から形成されるハンドルを備えていてもよい。このようなハンドルは、使 用中にカートン内の前記中央の列に近接した位置に部分的に入り込む。 前記第一及び第二の側部パネルの間に、一次容器の第二の層が載置される底部 パネルが接続されていてもよい。前記支持パネルは、該底部パネルから、これら 一次容器の高さにほぼ等しい寸法分離れているのが好ましい。 前記支持パネルは、該支持パネル上に載置される前記一次容器を保持するため のトレイの一部を形成し、前記支持パネルを所定位置に保持するための前記手段 が、該トレイを前記頂部パネル並びに前記第一及び第二の側部パネルに対して固 定するための固定手段を備えていてもよい。好ましくは、前記固定手段が、前記 トレイ内に載置された前記容器を保持するために、前記頂部パネルと前記第一及 び第二の側部パネルとの間に接続された複数の保持用ガセットを備えており、こ れによって前記トレイが適正位置に固定される。 前記中央列保持手段は、前記支持パネルにヒンジ的に接続された第一のパネル と、該第一のパネルと前記トレイの側壁との間にヒンジ的に接続された第二のパ ネルとを備えていてもよい。これら第一及び第二のパネルは、前記中央の列及び それに隣接した列の端部に位置した容器の間に配されて、それら容器を位置決め する。 前記支持パネルは、前記第一のパネル及び両側壁に接続され、該カートンのた めの底壁を形成するように構成するのが好ましい。 本発明の別の態様は、複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数 がその両側の列の容器数よりも少なくなるように収容するカートンを提供する。 このカートンは： 前記容器が上部に載置される支持パネルと； 頂部パネルと； 前記頂部パネルに接続された第一及び第二の側部パネルと； 前記支持パネルを前記両側部パネルに対する所定位置に保持するための手段と ； 前記支持パネルと前記両側部パネルの少なくとも一方との間にあって該パッケ ージの内方に向かって延在し、容器の前記中央列を前記両側の列に対して内側に ずらした状態に保持する手段、並びに、前記頂部パネルと前記第一及び第二の側 部パネルの少なくとも一部から形成され、使用中に前記カートン内の前記中央の 列に近接した位置に部分的に入り込むハンドルと； を備えている。 本発明の別の態様は、複数の物品を運ぶためのトレイを提供する。該トレイは 、底部パネルとこの底部パネルから上方に突出した両側壁とを備えている。この トレイは、複数の物品を隣接した少なくとも三列に、中央の列の物品数が両外側 の物品数よりも一個少なくなるよう、隣接した二つの列を互いに長手方向にずれ た状態に収容する。さらに、トレイは内方に延びて内部で前記物品が動くのを防 止する手段を備えている。この内方に延びる手段は、前記中央の列の物品の動き を規制するために前記中央の列の両端に設けられている。該内方に延びる手段は 、該トレイの側壁にヒンジ的に接続されて内方に延びる上パネル片と、前記底部 パネルにヒンジ的に接続されて上方に突出した下パネル片とを備え、これら上下 パネル片は互いにヒンジ的動作可能に接続されている。 本発明の別の態様では、複数の物品を運ぶためのトレイを形成するブランクが 提供される。該ブランクは、底部パネル及び該底部パネルにヒンジ的に接続され た両側壁を備えている。前記トレイが組み立てられた状態において、トレイは複 数の物品を隣接した少なくとも三列に、中央の列の物品数が両外側の物品数より も一個少なくなるよう隣接した二つの列が互いに長手方向にずれた状態に収容す る。ブランクは、使用時に前記トレイ内で前記物品が動くのを防止すべく該トレ イの内方に延びる手段を備えている。この内方に突出する手段は、トレイの側壁 から切り出されて該側壁にヒンジ的に接続された上パネル片と、前記底部パネル から切り出されて該底部パネルにヒンジ的に接続された下パネル片とを備え、こ れら上下パネル片は互いにヒンジ的動作可能に接続されている。 この態様のブランクでは、前記底部パネルが第一のパネル部と第二のパネル部 とを備えており、これら両パネル部は前記トレイの頂部と前記両側壁とを含む一 連のパネルによって互いにヒンジ的に接続され、各側壁は前記頂部及び前記底部 パネルにそれぞれヒンジ的に接続されるとともに前記上パネル片の一つを備えて いる。 本発明のまた別の態様は、上記形態のトレイを二つ互いに連結する包装体を形 成するためのブランクを提供するものである。前記トレイは、その一方が他方の 上方に配されて重畳体を成すものである。前記包装体は、最上部のトレイ内の物 品の頂部上に位置する頂部パネルと、該頂部パネルの両端縁にヒンジ的に接続さ れ前記重畳体の両側に位置する一対の側部パネルと、前記両側部パネルにヒンジ 的に接続され、最下部のトレイの下部に固定されるパネルとを備え、かつ、前記 両側部パネル及び／又は頂部パネルが前記重畳体における前記最上部トレイ内の 物品と共働して、この最上部のトレイの、これに隣接したトレイに対する動きを 防止する抑制手段を備えている。 以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して、単なる例として説明 する。 図１は、本発明の第一の実施形態によるカートンの一部である包装体を形成す るブランクの平面図； 図２は、本発明によるカートンの一部であるトレイを形成するブランクの平面 図； 図３及び図４は、図１に示した包装体及び図２に示したトレイを備えた、本発 明によるカートンの第一の実施形態の斜視図； 図５は、本発明によるカートンの第二の包装体を形成するブランクの平面図； 図６、図７、及び図８は、図５に示した包装体及び図２に示したトレイを備え た、本発明によるカートンの第二の実施形態の斜視図； 図９は、本発明の第三の実施形態によるカートンを形成するブランクの平面図 ； 図１０は、図９に示したブランクから形成されるカートンの斜視図； 図１１は、本発明による第三の包装体を形成するブランクの平面図；そして、 図１２は、図１１に示した包装体及び図２に示したトレイを備えたカートンの 斜視図である。 図１ないし図５を参照すると、これらの図には、本発明のカートンと、そのい くつかの構成要素の実施形態を示してある。図１はカートンの一部である包装体 １０を示している。この包装体１０はペーパーボードから形成され、側部パネル １４にヒンジ的動作可能（折り曲げ可能）に接続された端部パネル１２を備えて おり、該側部パネル１４がさらに頂部パネル１６にヒンジ的動作可能に接続され ている。頂部パネル１６はさらに第二の側部パネル１８にヒンジ的動作可能に接 続され、この第二の側部パネル１８が端部パネル２０にヒンジ的動作可能に接続 されている。これらのパネルは、折り曲げ線４２，４４，４６，４８によって互 いに直列的に接続されている。好ましくは、前記両側部パネル１４，１８は破断 ストリップ２２ａ，２２ｂをそれぞれ備えている。ストラップ５２を備えた持ち 運び用ハンドル５０が設けられており、ストラップの両側方には指状タブ５４が ヒンジ的動作可能に接続されている。このハンドル５０は、前記ヒンジ線（折り 曲げ線）４４，４６を横切って延びたカットライン５６によって、前記両側部パ ネル１４，１８及び頂部パネル１６から切り出されている。 この例のものでは、両側部パネル１４，１８の両側と前記頂部パネル１６の両 側との間に延在して複数のガセット２４が設けられている。すなわち、四つのガ セット２４ａ，２４ｂ，２４ｃ，２４ｄである。各ガセットは、ガセット２４ａ を例にとれば、折り曲げパネル２８を側部パネルに接続する穿孔折り曲げ線２６ を備えている。折り曲げパネル２８は、穿孔折り曲げ線３０によって中間ガセッ トパネル３２にヒンジ的動作可能に接続されている。この中間ガセットパネル３ ２と側部パネルとの間には開口３８が設けられており、これによって前記ガセッ ト２４を容易に折り込めるようになっている。中間ガセットパネル３２は、折り 曲げ線３４によって上部ガセットパネル３６に接続されている。上部ガセットパ ネル３６は、折り曲げ線４０に沿って頂部パネル１６にヒンジ的動作可能に接続 されている。 図２は、本発明のカートンの一部である個々のトレイを形成するブランクを示 している。トレイ７０は、それぞれ折り曲げ線７３ｂ，７３ｄ，７３ａ，７３ｃ に沿って四つの側壁７４，７６，７８，８０にヒンジ的動作可能に接続された底 部パネル７２を備えている。二つの側壁７８，８０はコーナー形成部８２を有し ている。この場合これらコーナー形成部は、各側壁７８，８０の両側に設けられ ており、よって、トレイ７０の各コーナーに対してコーナー形成部８２ａ，８２ ｂ，８２ｃ，８２ｄが設けられたものとなっている。コーナー形成部８２ｂを例 にとれば、このコーナー形成部は図２に示す如く、折り曲げ線８５，８７，８９ によって互いどうしが、かつ折り曲げ線８３によって前記側壁７８にヒンジ的動 作可能に接続された一連のパネル部８４，８６，８８，９０を備えている。この コーナー形成部８２ｂの場合を例にすれば、最端部のパネル部９０は、ガセット パネル９２によって折り曲げ線９１，９３を介して、符号７４で示す如き側壁の 側縁にヒンジ的動作可能に接続されている。 このトレイは、８個の缶を３個−２個−３個の列に、しかも隣り合った列を一 缶の半分だけ列方向にずらしてぴったりと、すなわち組重ね状態に収納するよう 構成されたものである。従って、缶飲料等の個々の物品は、自身の両側の列内の ２個ずつと自身の列内の２個の計６個の物品と隣接するものとなる。勿論、トレ イは、何れの個数又は列数の物品でも載るようにすることができる。また、これ らのトレイは、図２に符号９４ａ及び９４ｂで示す如き一つ又は複数のキール(k eel)を備えている。各キールは、一部が前記底部パネル７２から、また一部が側 壁７８又は８０から切り出されたもので、それぞれ、折り曲げ線７５ａ又は７５ ｂによって側壁７８又は８０にヒンジ的動作可能に接続された上パネル片９５ａ 又は９５ｂを備えている。この上パネル片９５ａ又は９５ｂはそれぞれ、折り曲 げ線７３ａ又は７３ｃに一致した折り曲げ線７７において下パネル片９６ａ又は ９６ｂにヒンジ的動作可能に接続されている。これら下パネル片９６ａ又は９６ ｂはさらに、それぞれ折り曲げ線７９ａ又は７９ｂによって前記底部パネル７２ にヒンジ的動作可能に接続されている。このキールは、該トレイが形成された際 に、隣接した３個の物品に当接して物品の順番配列を維持する。 これらのキール９４ａ，９４ｂは、前記側壁７８，８０を立てれば自動的に立 ち上がった状態となる。このトレイを立ち上げて該トレイ上に物品を装填するに は、側壁７８，８０を折り曲げ線７３ａ，７３ｃから上方に折り曲げる。これに より双方のキール９４ａ，９４ｂは自動的に立ち上がる。次いで物品を、両側壁 ７４，７６を閉じる前にこれら側壁７４，７６上を通過させれば、この部分的に 形成されたトレイ上に物品を載置することが可能である。これらキール９４ａ， ９４ｂによって物品は適正な位置に付勢され、これにより物品は上記した３−２ −３配列をとるものとなる。開いた状態にある両側部を閉じるために、前記側壁 ７４，７６は初めに、折り曲げ線７３ｂ，７３ｄから下方に回転される。これに よって、各ガセットパネル９２がこれに接続された前記コーナー形成部８２を内 側に折り曲げる。この動作が継続されて、各コーナー形成部８２における前記各 パネルが僅かに回動し、事実上曲線を描くコーナーを形成する。その後、両側壁 ７４，７６は前記折り曲げ線７３ｂ，７３ｄから持ち上げられ、隣接する各コー ナー形成部に、例えば側部パネルの内面とコーナー形成部８２の端部パネル９０ の外面とを接着することによって取り付けられる。 あるいは、これらトレイは、例えば物品を該トレイ内に押し下げるか、トレイ を物品上に押し下げることによって、その組立後に装填することもできる。 図３は、前記包装体１０、及び前記トレイ７０と同一構成を有する二つのトレ イ７０ａ，７０ｂから形成されるカートン１を示している。カートン１を完成さ せるには、第一のトレイ７０ａを下部トレイ７０ｂの上部に載置して二段構造を 形成する。次に、包装体１０をこの二段構造体の周りに折り曲げて囲み、例えば 前記端部パネル１２，２０を前記最下部のトレイ７０ｂの前記底部パネル７２の 下面に接着することにより、この二段構造体に取り付けることが可能である。 最上部のトレイ７０ａを、例えばそれを前記包装体に接着等せずに包装体に保 持させるために前記ガセット２４が設けられて、これらガセットが、この最上部 のトレイ内の最外方に位置する複数の物品Ａの上部肩部及び頂部に係合する。こ れらのガセットは、該包装体１０の頂部パネル１６を最上部のトレイ７０ａ内に ある物品Ａの頂部上に押し下げ、次いで前記折り曲げパネル２８を内方に折り曲 げて、隣接した側部パネル１４又は１８の内面に当接させることによって形成さ れる。これにより前記ガセットパネル３２，３６が、物品の頂部の一部に合致す るカップ状に折られる。この状態は例えば図３に示してある。またこの動きによ って、両側部パネルが折り曲げ線４４，４６から下方に曲がり始め、この下方へ の動きは上述の二つのトレイを包み込むまで続けられる。このようにして、物品 の各段すなわち各層を保持しつつ、包装体をトレイに極力接着せずに二段構造の カートンを簡単に形成することができる。 このカートンを開くには、前記破断ストリップ２２の一方又は双方を取り除け ばよく、これにより図４に示す如く包装体が各トレイから分離する。この状態と なると、二つのトレイ７０は互いに分離することができる。この場合、前記トレ イ７０が前記キール９４を有しているので、８個の物品を、それら物品がぴった りと詰められかつ該両キールが図３に示す如く隣接した缶の側部に当接した状態 の組重ね状態の３−２−３配列に保持することができる。 勿論、このタイプのカートン内に保持させるトレイはいくつでもよく、収納す るトレイの数が異なった場合に必要となるのは、前記両側部パネル１４，１８の 長さを調節することだけである。また、前記ガセット２４による、あるいはそれ に替わる保持構造は、一段又は多段構造のカートンにおける一つ又は複数のトレ イ又は層に設けることもできる。包装体をトレイに取り付けるためのもう一つの 手段は、接着、あるいは例えば共働作用する一つ又は複数のタブと孔等の機械的 ロック手段が考えられる。その場合、ロック用タブは例えば包装体の方から切り 起こし、前記孔の方はトレイの側壁等、該カートンの別の部分に形成することが できる。図２に示した如きトレイは、それを重ねずに使用すること、あるいは、 何等かの形態を有した頂部カバーを持った又は持たない上記の包装体とは別に使 用することも考えられる。さらに、前記包装体は単一トレイ構造として、及び／ 又は、別形態のトレイと共に使用することもできる。 図５ないし図８は、本発明の第二の実施形態によるカートン１０１を示してい る。本実施形態において、図１ないし図４に示したものと同様の特徴部にはそれ らと同一の二桁の数字の前に１を付した符号を用いている。従って、包装体のブ ランク１１０は、端部パネル１１２，１２０、側部パネル１１４，１１８、及び 頂部パネル１１６を備えたものとなっている。本例では、各側部パネル１１４， １１８の上部側にそれぞれ肩部パネル１６０ａ，１６０ｂが設けられていて、図 ６に示す如く、物品Ａの肩部に沿うようにされている。 図２に示した如きトレイを用いて図６に示す如きカートン１０１を形成するこ とができる。そのためには、形成したそれらのトレイが上述したように互いの上 部に重ねられるが、この例の場合には、それらトレイの前記包装体１１０に対す る向きは上記第一の実施形態のものとは異なる。図６では、前記側壁７６，７４ が露出し、かつ包装体１１０が該トレイの側壁７８，８０に当接している。 包装体及びガセット１２４は上記第一の実施形態の場合と同様に形成できる。 ただし、この構成の優位点は、消費者がより簡単に扱うことのできるハンドルに ある。例えば図８より、両キール９４の上方には空間があり、この空間は、包装 体１１０が各トレイの周りに設けられたときに、両側部パネル１１４，１１８か ら切り起こされたハンドル１５０の下部に近接して位置していることが解る。こ のパッケージを運ぶためにハンドル１５０を引き上げると、前記ハンドル下部が カートンの側部パネルの内側に向かって引き付けられ、これによって頂部パネル １１６とハンドル１５０との距離が増加してハンドル１５０が移動する。さらに これによって、ハンドルにおける、カートンコーナー部近傍の応力が低減される 。好ましいことに、カートンを持ち運部際に、各３個の物品から成る両外側の列 間にハンドルストラップ１５２が割り込むことによってハンドル１５０が上部ト レイ７０ａを保持するようになるので、より優れた安定性が得られる。つまり、 最上部のトレイは、ハンドルストラップ１５２及びガセット１２４の組み合わせ 保持作用によりカートン内に保持される。 本例のものにおいても、図７に示す如く破断ストリップ１１２を除去すること によって前記トレイを包装体１１０から分離でき、これによって、図８に示す如 くトレイへのアクセスが可能となる。勿論、包装体に対するトレイの向きは前記 カートン１又はカートン１０１の何れの場合の向きでもよく、よって該ハンドル トスラップによるロック構造は選択して使用可能である。上部トレイと下部トレ イとの向きを変えることも無論可能である。また勿論、上記の保持機能は最上部 のトレイを包装体に単に接着することによって十分に果たされる。このような場 合には、最上段の物品に対してはガセットを設ける必要がないことに留意された い。ただし、かかるガセットを設けてもよい。何れの場合でも、図５に示した如 き形態の包装体は、トレイが１個のもの、及び／又は、他形態の複数のトレイを 有したものにも使用できる。 図９及び図１０は本発明の第三の実施形態を示したもので、本実施形態では、 ハンドル構造及びキール構造は単層構成のカートンに用いられるものとなってい る。本実施例のものでは、上述した第一及び／又は第二の実施形態において説明 した部分に対応した部分については、それらと同一の下二桁の数字の前に２を付 した符号を用いている。頂部パネル２１６は、肩部パネル２６０ａ，２６０ｂに 接続されており、さらにこれら各肩部パネルは側部パネル２１４，２１８にそれ ぞれ接続されている。側部パネル２１４はその下端縁に沿って底部パネル２７２ に接続されている。底部パネル２７２は、折り曲げ線２７３ｂ，２７３ｄに沿っ て各端縁が接続された一対の端部フラップ２７４，２７６を備えている。 上記説明したトレイに形成されたものと同様のコーナー形成部２８２ａ，２８ ２ｂが設けられており、これらコーナー形成部も、このコーナー形成部を前記端 部フラップ２７４，２７６に接続するガセットパネル２９２を備えている。さら に、側部パネル２１４の側接上部及び頂部パネル２１６にはそれぞれガセット２ ２４ａ，２２４ｂが接続されている。 前記側部パネル２１８の下縁は部分底部パネル２７２ａに接続されている。部 分端部フラップ２７４ａ，２７６ａが各折り曲げ線２７３ｅ，２７３ｆに沿って 部分底部パネル２７２ａに接続されている。 コーナー形成部２８２ｃ，２８２ｄが側部パネル２１８の側縁下部に設けられ ており、ガセット２９２によって前記部分端部フラップ２７４ａ，２７６ａに接 続されている。ガセット２２４ｃ，２２４ｄが前記側部パネル２１８と頂部パネ ル２１６とに接続されている。 図５に示したものと同様のハンドル構造２５０が前記パネル２１４，２１６， ２１８，２６０ａ，２６０ｂに形成されている。キール２９４ａ，２９４ｂが、 前記側部パネル２１８及び部分底部パネル２７２ａと、前記側部パネル２１４及 び底部パネル２７２とにそれぞれ配されている。 使用に際して、該カートンは底部パネル２７２を部分底部パネル２７２ａに接 着してチューブ状に形成することができる。前記キール２９４ａ，２９４ｂが起 こされて、物品が各開口端からそのチューブ形状内に装填される。それら物品は 前記キール２９４ａ，２９４ｂによって正規の組重ね配置とされ、これにより、 使用中にハンドル下部が動くことができる空隙が生じる。 物品を装填した後、コーナー形成部２８２ａ，２８２ｂ，２８２ｃ，２８２ｄ が折り込まれるとともに端部フラップ２７４，２７６が折り立てられ、さらにコ ーナー形成部を接着して該カートンは閉じられる。これによりカートンは図１０ に示す如き状態となる。 図１１及び図１２は、本発明の第四の実施形態に係るカートン３１０を示して いる。本実施例のものでは、上述の各実施形態において説明した部分に対応した 部分については、それらと同一の下二桁の数字の前に３を付した符号を用いてい る。よって、端部パネル３１２，３２０、側部パネル３１４，３１８、及び上部 パネル３１６が設けられたものとなっている。ただし本実施例のものは、両側部 パネル３１４，３１８がそれぞれ、最下部破断部３２２ａ，３２２ｂによって分 割されている。これら各最下部破断部を設けたことにより、端部パネル３１２， ３２０にヒンジ的動作可能に取り付けられた側壁最下部３１４ａ，３１８ａがそ れぞれ形成されている。前記破断部３２２ａ，３２２ｂは比較的広い幅Ｗ１を有 する。好ましくは、前記最下部破断部（すなわち、３２２ａ及び３２２ｂ）の最 上部破断線から、両側部パネルの頂部と頂部パネルとの間の各折り曲げ線３４４ ，３４６間での寸法Ｗ２が、収納する物品の高さにほぼ等しいものとなっている 。よって、両破断ストリップ３２２ａ，３２２ｂを除去すると、図１１に示す如 く、囲繞された最上部トレイ３７０ａが保持される。好ましくは、側部中間パネ ル３１４ｂ，３１８ｂが、隣接した最上部トレイの側部に接着されており、これ によって該包装体のこの上部を、最下部破断部３２２ａ，３２２ｂが除去された 後にも包装体の上部を最上部トレイに連結しておくことができる。最上部のトレ イからこの包装体の残りの部分を取り除けるように、両側部パネルにはさらに破 断ストリップ３２２ｃ，３２２ｄが形成されている。破断ストップを１本のみと することも無論考えられる。例えば、破断ストリップ３２２ｃのみでも最上部ト レイ３７０ａにアクセス可能であるから、その場合は前記破断ストリップ３２２ ｄを省くこともできる。 この包装体を最上部トレイに、例えばストリップ３１４ｂ，３１８ｂを接着す ることによって取り付けることによって、この最上部トレイは、図１２に示す如 く完全な状態のまま取り外すことができる。勿論このトレイも、図５ないし図８ に示した実施形態と同様に向きを変え、それによりハンドルを上部トレイに収納 された物品と共働させてトレイを保持することも可能である。また、保持機能は 、最上部のトレイを包装体に単に接着するのみで十分に得られ、本実施形態では 最上段の物品のためのガセットは設けられていないが、当然かかるガセットを設 けてもよい。 この包装体を最上部トレイに、例えばストリップ３１４ｂ，３１８ｂを接着す ることによって取り付けることによって、この最上部トレイは、図１２に示す如 く完全な状態のまま取り外すことができる。勿論このトレイも、図５ないし図８ に示した実施形態と同様に向きを変え、それによりハンドルを上部トレイに収納 された物品と共働させてトレイを保持することも可能である。また、保持機能は 、最上部のトレイを包装体に単に接着するのみで十分に得られ、本実施形態では 最上段の物品のためのガセットは設けられていないが、当然かかるガセットを設 けてもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１月３０日 【補正内容】 「ＤＥ-Ｕ-8803454 明細書には、互いに離間した二つの壁部から形成された一 体型のパッドを有した少なくとも二つの両側壁を備えたトレイが開示されている 。前記二つの壁部は複数の接続片及び底部タブによって略平行となるように調節 されている。前記パッドは前記底部タブ上に滑り込ませることのできる受入商品 に適合した凹みを有している。この構成では、その他の物品は前記パッドによっ て支持される。 ＦＲ-Ａ-2596972 明細書には、複数の物品をそれら各物品をコーナーに位置さ せた状態で支持するトレイが開示されている。このトレイは、底部と二つの対向 面を備えており、各面が前記底部から部分的に打ち抜かれた切り抜き部を有して いる。この切り抜き部は、その操作位置において各物品を該トレイのコーナー部 に押し付けるためのグリップ機構を構成する凹部が形成されている。」 請求の範囲 １． 複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数がその両側の列 の容器数よりも少なくなるように収容するカートンであって、 前記容器が上部に載置される支持パネル（７２）と； 頂部パネルと（１６）； 前記頂部パネル（１６）に接続された第一及び第二の側部パネル（１４，１８ ） と； 前記支持パネル（７２）を前記両側部パネル（１４，１８）に対する所定位置 に保持するための手段（２４）と； 前記支持パネル（７２）と前記両側部パネル（１４，１８）の少なくとも一方 との間にあって該パッケージの内方に向かって延在し、容器（Ａ）の前記中央列 を前記両側の列に対して内側にずらした状態に保持する中央列保持手段（９４） と； を備えて成るカートン。 ２． 請求項１記載のカートンにおいて、前記頂部パネル（１６）と前記第一 及び第二の側部パネル（１４，１８）の少なくとも一部から形成され、使用中に 前記カートン内の前記中央の列に近接した位置に部分的に入り込むハンドル（５ ０） を備えていることを特徴とするカートン。 ３． 請求項１又は２記載のカートンにおいて、前記第一及び第二の側部パネ ル（１４，１８）の間に接続されて一次容器の第二の層が載置される底部パネル（１２，２０） を備え、前記支持パネル（７２）は、該底部パネル（１２，２０ ） から、これら一次容器の高さにほぼ等しい寸法分離れていることを特徴とする カートン。 ４． 請求項１ないし３の何れかに記載のカートンにおいて、前記支持パネル（７２） が、該支持パネル上に載置される前記一次容器を保持するためのトレイ（７０） の一部を形成し、前記支持パネル（７２）を所定位置に保持するための 前記手段（２４）が、該トレイ（７０）を前記頂部パネル（１６）並びに前記第 一及び第二の側部パネル（１４，１８）に対して固定するための固定手段を備え ていることを特徴とするカートン。 ５． 請求項４記載のカートンにおいて、前記固定手段が、前記トレイ（７０ ） 内に載置された前記容器を保持するために、前記頂部パネル（１６）と前記第 一及び第二の側部パネル（１４，１８）との間に接続された複数の保持用ガセッ ト（３２，３６）を備えており、これによって前記トレイ（７０）が適正位置に 固定されることを特徴とするカートン。 ６． 請求項１ないし５の何れかに記載のカートンにおいて、前記中央列保持 手段（９４）が、前記支持パネル（７２）にヒンジ的に接続された第一のパネル と（９６）、該第一のパネル（９６）と前記トレイの側壁（７８）との間にヒン ジ的に接続された第二のパネル（９５）とを備え、これら第一及び第二のパネル（９６，９５） は、前記中央の列及びそれに隣接した列の端部に位置した容器の 間に配されて、それら容器を位置決めすることを特徴とするカートン。 ７． 請求項１ないし６の何れかに記載のカートンにおいて、前記支持パネル（７２） が、前記第一のパネル及び両側壁（１４，１８）に接続されて、該カー トンの底壁を形成することを特徴とするカートン。 ８． 複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数がその両側の列 の容器数よりも少なくなるように収容するカートンであって、 前記容器が載置される支持パネル（７２）と； 頂部パネル（１１６）と； 前記頂部パネル（１１６）に接続された第一及び第二の側部パネル（１１４， １１８） と； 前記支持パネル（７２）を前記両側部パネル（１１４，１１８）に対する所定 位置に保持するための手段（１２４）と； 前記支持パネル（７２）と前記両側部パネル（１１４，１１８）の少なくとも 一方との間にあって該パッケージの内方に向かって延在し、容器（Ａ）の前記中 央列を前記両側の列に対して内側にずらした状態に保持する手段（９４）、並び に、前記頂部パネル（１１６）と前記第一及び第二の側部パネル（１１４，１１ ８） の少なくとも一部から形成され、使用中に前記カートン内の前記中央の列に 近接した位置に部分的に入り込むハンドル（１５０）と； を備えていることを特徴とするカートン。 ９． 底部パネル（７２）と上方に突出した両側壁（７４，７６，７８，８０ ） とを備え、 複数の物品（Ａ）を、隣接した少なくとも三列に、中央の列の物品数が両外側 の物品数よりも一個少なくなるよう、かつぴったりと詰まった形態とするために 隣接した二つの列が互いに長手方向にずれた状態に収容し、 さらに、内方に延びて、内部で前記物品が動くのを防止する手段（９４）を備 えて成るトレイ（７０）であって、 前記内方に延びた手段（９４）は、前記中央の列の物品の動きを規制するため に前記中央の列の両端に設けられ、該内方に延びた手段（９４）が、該トレイの 側壁（７８，８０）にヒンジ的に接続されて内方に延びた上パネル片（９５）と 、前記底部パネル（７２）にヒンジ的に接続されて上方に突出した下パネル片（ ９６） とを備え、これら上下パネル片（９５，９６）が互いにヒンジ的動作可能 に接続されていることを特徴とするトレイ。 １０． 複数の物品を運ぶためのトレイ（７０）を形成するブランク（１０） であり、底部パネル（７２；２７２）及び該底部パネルにヒンジ的に接続された 両側壁（７４，７６，７８，８０；２７４，２７６，２８２）を備え、前記トレ イが組み立てられた状態において、該トレイは複数の物品を隣接した少なくとも 三列に、中央の列の物品数が両外側の物品数よりも一個少なくなるよう、隣接し た二つの列が互いに長手方向にずれた状態に収容し、さらに、使用時に前記トレ イ内で前記物品が動くのを防止すべく該トレイの内方に延びる手段（９４）を備 えて成るブランク（１０）であって、 前記内方に延びる手段（９４）が、トレイの側壁（７８，８０）から切り出さ れて該側壁にヒンジ的に接続された上パネル片（９５）と、前記底部パネル（７ ２；２７２） から切り出されて該底部パネルにヒンジ的に接続された下パネル片（９６） とを備え、これら上下パネル片（９５，９６）が互いにヒンジ的動作可 能に接続されていることを特徴とするブランク。 １１． 請求項１０記載のブランクにおいて、前記底部パネルが第一のパネル 部（２７２）と第二のパネル部（２７２ａ）とを備え、これら両パネル部は、前 記トレイの頂部（２１６）と、前記両側壁（２１４，２１８）とを含む一連のパ ネルによって互いにヒンジ的に接続され、各側壁（２１４，２１８）は前記頂部（２１６） 及び前記底部パネル（２７２）にそれぞれヒンジ的に接続されるとと もに前記上パネル片の一つを備えていることを特徴とするブランク。 １２． 請求項１０に記載した形態のトレイを二つ互いに連結する包装体を形 成するためのブランクであって、前記トレイ（７０ａ，７０ｂ）は、その一方が 他方の上方に配されて重畳体を成すものであり、前記包装体は、最上部のトレイ（７０ａ） 内の物品の頂部上に位置する頂部パネル（１６）と、該頂部パネル（ １６） の両端縁にヒンジ的に接続され前記重畳体の両側に位置する一対の側部パ ネル（１４，１８）と、前記両側部パネル（１４，１８）にヒンジ的に接続され 、最下部のトレイ（７０ｂ）の下部（７４，７６，７８，８０）に固定されるパ ネル（１２，２０）とを備え、かつ、前記両側部パネル（１４，１８）及び／又 は頂部パネル（１６）が前記重畳体における前記最上部トレイ（７０ａ）内の物 品と共働して、この最上部のトレイ（７０ａ）の、これに隣接したトレイ（７０ ｂ） に対する動きを防止する抑制手段（２４）を備えていることを特徴とするカ ートンブランク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＲ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＫ，ＵＳ，ＶＮ (72)発明者 オークレール，ジャン−ミシェル フランス国 36000 シャトールー ルー ト ドゥ シャテルロール 230

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数がその両側の列 の容器数よりも少なくなるように収容するカートンであって、 前記容器が上部に載置される支持パネルと； 頂部パネルと； 前記頂部パネルに接続された第一及び第二の側部パネルと； 前記支持パネルを前記両側部パネルに対する所定位置に保持するための手段と ； 前記支持パネルと前記両側部パネルの少なくとも一方との間にあって該パッケ ージの内方に向かって延在し、容器の前記中央列を前記両側の列に対して内側に ずらした状態に保持する中央列保持手段と； を備えて成るカートン。 ２． 請求項１記載のカートンにおいて、前記頂部パネルと前記第一及び第二 の側部パネルの少なくとも一部から形成され、使用中に前記カートン内の前記中 央の列に近接した位置に部分的に入り込むハンドルを備えていることを特徴とす るカートン。 ３． 請求項１又は２記載のカートンにおいて、前記第一及び第二の側部パネ ルの間に接続されて一次容器の第二の層が載置される底部パネルを備え、前記支 持パネルは、該底部パネルから、これら一次容器の高さにほぼ等しい寸法分離れ ていることを特徴とするカートン。 ４． 請求項１ないし３の何れかに記載のカートンにおいて、前記支持パネル が、該支持パネル上に載置される前記一次容器を保持するためのトレイの一部を 形成し、前記支持パネルを所定位置に保持するための前記手段が、該トレイを前 記頂部パネル並びに前記第一及び第二の側部パネルに対して固定するための固定 手段を備えていることを特徴とするカートン。 ５． 請求項４記載のカートンにおいて、前記固定手段が、前記トレイ内に載 置された前記容器を保持するために、前記頂部パネルと前記第一及び第二の側部 パネルとの間に接続された複数の保持用ガセットを備えており、これによって前 記トレイが適正位置に固定されることを特徴とするカートン。 ６． 請求項１ないし５の何れかに記載のカートンにおいて、前記中央列保持 手段が、前記支持パネルにヒンジ的に接続された第一のパネルと、該第一のパネ ルと前記トレイの側壁との間にヒンジ的に接続された第二のパネルとを備え、こ れら第一及び第二のパネルは、前記中央の列及びそれに隣接した列の端部に位置 した容器の間に配されて、それら容器を位置決めすることを特徴とするカートン 。 ７． 請求項１ないし６の何れかに記載のカートンにおいて、前記支持パネル が、前記第一のパネル及び両側壁に接続されて、該カートンの底壁を形成するこ とを特徴とするカートン。 ８． 複数の一次容器を少なくとも三列に、中心の列の容器数がその両側の列 の容器数よりも少なくなるように収容するカートンであって、 前記容器が載置される支持パネルと； 頂部パネルと； 前記頂部パネルに接続された第一及び第二の側部パネルと； 前記支持パネルを前記両側部パネルに対する所定位置に保持するための手段と ； 前記支持パネルと前記両側部パネルの少なくとも一方との間にあって該パッケ ージの内方に向かって延在し、容器の前記中央列を前記両側の列に対して内側に ずらした状態に保持する手段、並びに、前記頂部パネルと前記第一及び第二の側 部パネルの少なくとも一部から形成され、使用中に前記カートン内の前記中央の 列に近接した位置に部分的に入り込むハンドルと； を備えていることを特徴とするカートン。 ９． 底部パネルと上方に突出した両側壁とを備え、 複数の物品を、隣接した少なくとも三列に、中央の列の物品数が両外側の物品 数よりも一個少なくなるよう、かつぴったりと詰まった形態とするために隣接し た二つの列が互いに長手方向にずれた状態に収容し、 さらに、内方に延びて、内部で前記物品が動くのを防止する手段を備えて成る トレイであって、 前記内方に延びた手段は、前記中央の列の物品の動きを規制するために前記中 央の列の両端に設けられ、該内方に延びた手段が、該トレイの側壁にヒンジ的に 接続されて内方に延びた上パネル片と、前記底部パネルにヒンジ的に接続されて 上方に突出した下パネル片とを備え、これら上下パネル片が互いにヒンジ的動作 可能に接続されていることを特徴とするトレイ。 １０． 複数の物品を運ぶためのトレイを形成するブランクであり、底部パネ ル及び該底部パネルにヒンジ的に接続された両側壁を備え、前記トレイが組み立 てられた状態において、該トレイは複数の物品を隣接した少なくとも三列に、中 央の列の物品数が両外側の物品数よりも一個少なくなるよう、隣接した二つの列 が互いに長手方向にずれた状態に収容し、さらに、使用時に前記トレイ内で前記 物品が動くのを防止すべく該トレイの内方に延びる手段を備えて成るブランクで あって、 前記内方に延びる手段が、トレイの側壁から切り出されて該側壁にヒンジ的に 接続された上パネル片と、前記底部パネルから切り出されて該底部パネルにヒン ジ的に接続された下パネル片とを備え、これら上下パネル片が互いにヒンジ的動 作可能に接続されていることを特徴とするブランク。 １１． 請求項１０記載のブランクにおいて、前記底部パネルが第一のパネル 部と第二のパネル部とを備え、これら両パネル部は、前記トレイの頂部と、前記 両側壁とを含む一連のパネルによって互いにヒンジ的に接続され、各側壁は前記 頂部及び前記底部パネルにそれぞれヒンジ的に接続されるとともに前記上パネル 片の一つを備えていることを特徴とするブランク。 １２． 請求項１０に記載した形態のトレイを二つ互いに連結する包装体を形 成するためのブランクであって、前記トレイは、その一方が他方の上方に配され て重畳体を成すものであり、前記包装体は、最上部のトレイ内の物品の頂部上に 位置する頂部パネルと、該頂部パネルの両端縁にヒンジ的に接続され前記重畳体 の両側に位置する一対の側部パネルと、前記両側部パネルにヒンジ的に接続され 、最下部のトレイの下部に固定されるパネルとを備え、かつ、前記両側部パネル 及び／又は頂部パネルが前記重畳体における前記最上部トレイ内の物品と共働し て、この最上部のトレイの、これに隣接したトレイに対する動きを防止する抑制 手段を備えていることを特徴とするカートンブランク。