JP2006514904A - カートン及びカートンブランク - Google Patents

Abstract

カートンとカートンを形成するためのブランクとが、開放した頂部を有するトレイ部（１０）と、該トレイ部の頂部を閉じるためにトレイ部（１０）に接続されるカバー（１００）とを備える。トレイ部が、把手開口部（５４、６２）をそれぞれ有する一対の対向する端部壁（１２，１６）を有し、カバー（１００）が、トレイ部（１０）の端部壁（１２，１６）の内側に配置される一対の端部フラップ（１１２，１２０）を有する。本発明のもう一つの特色はまた、上記のカートンと該カートン内に保持される折り畳み可能な携行器（２９１，３９１）とを備えたパッケージを含む。

Description

本発明は、例えばビンなどの一群の物品を収容するための、ボール紙あるいは類似の折り曲げ可能なシート材料から形成された２つの部材からなるパッケージングケースに関するものである。本発明は、カートン内に配置される折り畳み可能な携行器を有するパッケージをも含むものである。

例えば特許文献１を見ると、パッケージングにおいて２つの部材からなるカートンを製造することが知られており、異なる材料から形成された２つのブランクを使用することができるという利点が存在する。物品を受け入れるために第１のブランクを形成し、それから完全な取り囲みパッケージを形成するために第２のブランクを用いることは一般的である。第２のブランクは、一般にカートンの外面に用いられ、接着剤あるいは他の適当な周知の固定手段によってそこに固定される。この工程の１つの不具合は、カートンを縦方向及び横方向に固定する必要があり、パッケージング工程の複雑さを増大させるということである。
欧州特許第０４２８３９７号明細書

本発明及びその好ましい実施例は、上述の先行技術の問題を克服あるいは少なくとも緩和しようとするものである。

本発明の第１の特色は、複数の物品を保持するためのカートンであって、開放した頂部を有するトレイ部と、該トレイ部の頂部を閉じるために該トレイ部に接続されたカバーとを備え、前記トレイ部が、把手開口部をそれぞれ有する一対の対向する端部壁を有し、前記カバーが、前記トレイ部の端部壁の内側に配置される一対の端部フラップを有しているカートンを提供する。好ましくは、前記カバーの端部フラップが、前記トレイ部の把手開口部を実質的に閉じるために前記端部壁の内面に沿って配置され、前記端部フラップが、前記開口部内にユーザーの手が挿入されるのに応じてたわむように、前記カバーに折り曲げ可能に接続されている。

本発明のこの特色の追加の特徴によれば、前記カバーの端部フラップが、ユーザーの手を保護するために前記把手開口部と収容された物品との間に挿入されている。

本発明のこの特色のさらに追加の特徴によれば、前記カバーが、前記トレイ部の外面に固定された一対の対向する側部パネルを有している。

いくつかの実施例では、前記端部壁に折り曲げ可能に接続され、かつ、前記外側端部壁の内面と平坦に面接触するように下方に折り曲げられた補強フラップをさらに備え、前記端部フラップが、前記カバーの上方側への移動を制限するために前記補強フラップの自由端縁に係合している。好ましくは、前記補強フラップが、前記把手開口部のまわりにおいて前記端部壁を補強するために該端部壁と平坦に面接触するように配置されている。

好ましくは、前記トレイ部及びカバーが、それぞれ第１及び第２の別個のブランクから形成されている。より好ましくは、前記第１及び第２のブランクが、異なる材料から形成されている。

本発明のこの特色の他の追加の特徴によれば、前記カバーが、該カートンの開放を容易にするために開封帯を有している。好ましくは、前記開封帯が、前記カバーの側部壁パネルを横切って横方向に延びている。

本発明の第２の特色は、基部壁パネルと該基部壁パネルの対向する側部端縁に折り曲げ可能に接続された第１の端部壁及び第２の端部壁とを備えた請求項１〜１０のいずれかに記載のトレイ部を形成するためのブランクと、請求項１〜１０のいずれかに記載の前記カバーを形成するための第２のブランクとを提供する。

本発明の第３の特色は、トレイ部とカバーとを有するパッケージを構成する方法であって：
（ｉ）前記トレイ部の側部及び端部を形成するステップと；
（ｉｉ）前記トレイ部の対向する側部に前記カバーパネルを固定するステップと；
（ｉｉｉ）前記トレイの端部と前記物品との間に前記カバーパネルの端部フラップを挿入するステップと；
を備えた方法を提供する。

本発明の第４の特色は、パッケージであって、カートンと、複数列に配列されて前記カートン内に収容された物品と、平坦な折り畳み状態に折り曲げられて前記カートン内に配置された折り畳み可能携行器とを備えているパッケージを提供する。好ましくは、前記携行器が、複数の物品の隣接する列の間に配置されていてもよい。より好ましくは、前記携行器が、自動的に平坦となる基部を備えたセルフ組み立て機能を有していてもよい。前記携行器が、該携行器を持ち上げることができる運搬把手を有していてもよい。好ましくは、前記携行器が、バスケットスタイルの携行器を含んでいてもよい。

本発明の第５の特色は、前記カートンが、開放した頂部を有するトレイ部と、該トレイ部の頂部を閉じるために該トレイ部に接続されたカバーとを備え、前記トレイ部が、把手開口部をそれぞれ有する一対の対向する端部壁を有し、前記カバーが、前記トレイ部の端部壁の内側に配置された一対の端部フラップを有しているパッケージを提供する。好ましくは、前記カバーの端部フラップが、前記トレイ部の把手開口部を実質的に閉じるために前記端部壁の内面に沿って配置され、前記端部フラップが、前記開口部内にユーザーの手が挿入されるのに応じてたわむように、前記カバーに折り曲げ可能に接続されている。

本発明のこの特色の追加の特徴によれば、前記カバーの端部フラップが、ユーザーの手を保護するために前記把手開口部と収容された物品との間に挿入されている。

本発明のこの特色のさらなる追加のの特徴によれば、前記カバーは、前記トレイ部の前記外面に固定された一対の対向する側部パネルを有している。

いくつかの実施例では、前記端部壁に折り曲げ可能に接続され、かつ、前記外側端部壁の内面と平坦に面接触するように下方に折り曲げられた補強フラップをさらに備え、前記端部フラップが、前記カバーの上方側への移動を制限するために前記補強フラップの自由端縁に係合している。好ましくは、前記補強フラップが、前記把手開口部のまわりにおいて前記端部壁を補強するために該端部壁と平坦に面接触するように配置されている。

好ましくは、前記トレイ部及びカバーが、それぞれ第１及び第２の別個のブランクから形成されている。より好ましくは、前記第１及び第２のブランクが、異なる材料から形成されている。

本発明のこの特色の他の追加の特徴によれば、前記カバーが、該カートンの開放を容易にするために開封帯を有している。好ましくは、前記開封帯が、前記カバーの側部壁パネルを横切って横方向に延びている。

本発明の第６の特色は、基部壁パネルと該基部壁パネルの対向する側部端縁に折り曲げ可能に接続された第１の端部壁及び第２の端部壁とを備えた前述の請求項のいずれかに記載のトレイ部を形成するためのブランクと、上述した前記カバーを形成するための第２のブランクとを提供する。

本発明の第７の特色は、トレイ部とカバーとを有するパッケージを構成する方法であって：
（ｉ）前記トレイ部の前記側部及び端部を形成するステップと；
（ｉｉ）前記トレイ部の前記対向する側部に前記カバーパネルを固定するステップと；
（ｉｉｉ）前記トレイの前記端部と前記物品との間に前記カバーパネルの端部フラップを挿入するステップと；
を備えた方法を提供する。

本発明の第８の特色は、パッケージであって、カートンと、前記カートン内に収容された第１及び第２のグループの物品と、前記カートン内に配置されるとともに前記第１のグループの物品が積み込まれた、組み立てられた携行器とを備え、前記第２のグループの物品が、前記組み立てられて積み込まれた携行器を受け入れるためのスペースを画成するように配置されているパッケージを提供する。

以下、添付の図面を参照しつつ、単なる一例としての例示的な実施例を説明する。

図面、特に図１及び２を参照すると、カートンを形成するための２つの部材のブランク１０，１００が示されており、各ブランクは、ボール紙あるいは例えばプラスチックなどの類似の折り曲げ可能なシート材料からなっている。

図１に示されるようなトレイ部Ｔを形成するためのブランク１０に注目すると、基部及び端部壁構造を形成するための複数のパネルを備えている。この実施例では、折り曲げ線１８及び２０に沿ってそれぞれ隣のものに折り曲げ可能に接続された第１の端部壁パネル１２と基部壁パネル１４と第２の端部壁パネル１６とを備えている。好ましくは、折り曲げ線３２及び３６に沿ってそれぞれ基部壁パネル４０の縦方向の端縁に折り曲げ可能に接続された対向する側部壁パネル３０及び３４をさらに備えている。

側部壁パネルをセットアップ状態に維持するため、以下により詳細に説明されるように、側部壁パネル３０及び３４のそれぞれ１つに端部壁パネル１２を接続するためのサポートフラップ配置をさらに備えている。サポートフラップ構造は、この実施例では、折り曲げ線４０ａに沿って端部壁パネル１２に折り曲げ可能に接続されたサポートフラップ４２ａを備えている。好ましくは、サポート構造の一部を形成する傾斜コーナーパネル３８ａをさらに備えており、該傾斜コーナーパネル３８ａは、端部壁パネル１２とサポートフラップ４２ａとの中間に配置され、かつ、折り曲げ線４４ａに沿ってサポートフラップ４２ａに折り曲げ可能に接続されている。

側部壁３４のためのサポートフラップ構造は、折り曲げ線４８ａに沿って端部壁パネル１２に折り曲げ可能に接続されたサポートフラップ５０ａを備えている。また、サポート構造の一部を形成する傾斜コーナーパネル４６ａを備えており、該傾斜コーナーパネル４６ａは、側部壁パネル１２とサポートフラップ５０ａとの中間に配置され、かつ、折り曲げ線５２ａに沿ってサポートフラップ５０ａに折り曲げ可能に接続されている。

同様に、反対側の端部壁構造は、上記の２つの段落で説明したような配置と同一のサポートフラップ配置から形成されている。したがって、同様の参照符号を添字「ｂ」とともに使用し、それ以上詳細には説明しない。

実施例の１つの部類では、折り曲げ線２４及び２８に沿って第１及び第２の端部壁パネル１２及び１６にそれぞれ折り曲げ可能に接続された補強パネル２２及び２６をさらに備えている。把手開口部５４及び６２が、対向する端部壁パネル１２，１６から切り出されて設けられていてもよく、また、各補強パネルは、使用中に該補強パネル２２及び２６が把手開口部５４及び６２のそれぞれを取り囲むが該開口部には干渉しないようにする凹所５６及び６４をさらに備えている。把手クッションパネル５８及び６６が設けられるとともに、該把手クッションパネル５８及び６６が折り曲げ線６０及び６８に沿ってそれぞれの端部壁パネル１２及び１６に折り曲げ可能に接続されていてもよい。

傾斜コーナーパネル３８ａ，４６ａを有する実施例では、補強パネル２２及び２６の側部端縁に折り曲げ可能に接続された補強フラップ２７，２９をさらに備えていてもよい。

折り目線７０，７２，７４及び７６が、使用中に持ち上げ時の応力を把手から離れる方向へ向けるように使用されていてもよい。

カバーＣを形成するためのブランク１００が図２に示されており、折り曲げ線１０３及び１０４に沿ってそれぞれ隣のものに折り曲げ可能に接続された第１の側部壁パネル１０６と頂部パネル１０２と第２の側部壁パネル１０８とを備えている。好ましくは、内側端部パネル１１２を備え、また、折り曲げ線１１６に沿って互いに折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線１１４に沿って頂部壁パネル１０２に折り曲げ可能に接続された傾斜サポートパネル１１０を備えていてもよい。同様に、第２の内側端部壁パネル１２０を備え、また、折り曲げ線１２４に沿って互いに折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線１２２に沿って頂部壁パネル１０２に折り曲げ可能に接続された傾斜サポートパネル１１８を備えていてもよい。

いくつかの実施例において、側部サポートフラップ１２６，１２８，１３０及び１３４が設けられ、これらは折り曲げ線１２７及び１２９；１３２及び１３６に沿ってそれぞれ内側端部壁パネル１１２及び１１８に折り曲げ可能に接続されている。

図２の実施例ではまた、セットアップ状態のカートンの内部へアクセスするために使用される一対の開封帯１３８，１４０が示されている。使用に際して、各開封帯は、側部壁パネル１０６及び１０８に沿って縦方向に延びる対向する引き裂き線１４２，１４４；１４６，１４８を備えている。好ましくは、ユーザーが開封帯をつかむのを補助するために該開封帯の一端にタブ配置１６０を備えている。

図１及び２のブランクから完成したパッケージを形成するために一連の連続した折り曲げ及び接着操作が必要であり、これを図３〜８を参照しつつ詳細に説明する。折り曲げ及び接着操作は、１つ以上の直線機械で実行することができ、そのため、カートンを回転したり、その構造をひっくり返したりする必要がない。折り曲げ工程は、以下に記載されたものに限定されず、特定の製造必要条件によって変えることができる。

図１及び２に示されるブランクからのカートンの構造の第１のステージは、端部壁パネル１２及び１６が折り曲げ線１８及び２０に沿って内方側に折り曲げられることによって形成されるトレイ部Ｔである。加えて、サポートフラップ４２ａ，５０，４２ｂ及び５０ｂが、隣接する折り曲げ線４０，４４ａ；４８ａ，５２ａ；４０ｂ，４２ｂ；４８ｂ，５２ｂに沿ってそれぞれの傾斜コーナーパネルとともに内方側に折り曲げられることによって、側部サポート構造が形成されている。その後、側部壁パネル３０及び３４が、それぞれ折り曲げ線３２及び３６に沿って内方側に折り曲げられ、それぞれのサポートフラップ４２ａ，４２ｂ；５０ａ，５０ｂに固定される。トレイＴは、図３に示されるようにセットアップ状態となる。

補強パネル２２及び２６を有するそれらの実施例において、該補強パネルは、折り曲げ線２４及び２８に沿ってそれぞれ内方側に折り曲げられ、図３に示されるそれぞれの側部壁パネル１２及び１６に対して面接触するような配置とされる。同様に、補強フラップ２７，２９は、傾斜パネル３８及び４６に対して面接触するような配置とされ、補強パネル２２及び２６の自由末端縁Ｅがカートン内に配置される。

その後、周知のように、物品が、ビンとトレイ部との間の相対的な垂直移動によってトレイ部Ｔに積み込まれる。カバー部Ｃ（図４に示す）は、第１の側部壁パネル１０６がトレイ部Ｔの側部壁パネル３４に固定されることによってトレイ部に貼り付けられる。頂部パネル１０２は、折り曲げ線１０３に沿って側部壁パネル１０６の平面内から折り曲げられ、内側端部壁構造は、内側端部壁パネル１１２及び１２０と傾斜パネル１１０，１１８とを折り曲げ線１１４及び１２２に沿ってそれぞれ内方側に折り曲げることによって形成される。

側部サポートフラップ１２６，１２８，１３０及び１３４を有するそれらの実施例において、該側部サポートフラップは、内方側に折り曲げられて、それぞれの側部壁パネル１０６及び１０８に対して面接触するような配置とされる。

内側端部壁パネル１１２，１２０は、それから物品Ａとトレイ部Ｔの端部壁１２，１４との間に位置するようにトレイ部内に挿入される。最後に、側部壁パネル１０８が、折り曲げ線１０４に沿って頂部壁パネル１０２に対して下方側に折り曲げられてトレイ部Ｔの側部壁パネル３０に固定され、カートンが、図５に示すようにセットアップ及び積み込み状態となる。この配置の１つの利点は、カバーが縦方向の端縁のみに沿ってトレイ部Ｔに固定され、それによってパッケージング工程が簡略化することである。

いくつかの実施例において、カバーＣの内側端部壁パネル１１２及び１２０は、カバーパネルの上方側への移動を制限するために、補強パネル２２及び２６の自由末端縁Ｅを係合させるように構成されており、それによってより剛性を有する配置を提供する。この配置は、図５ａに示されている。

図５に示される配置のさらなる利点は、カバーの内側端部パネル１１２及び１１４が、トレイ部Ｔの把手開口部Ａを閉じるために、外側端部壁パネル１２及び１４の内面に沿って配置されていることである。内側端部壁パネル１１２及び１２０は、カバーＣに折り曲げ可能に接続されているため、開口部内にユーザーの手が挿入されるのに応じてたわむ。これらの内側端部壁のさらなる利点は、それらがユーザーの手をビンとの接触から保護するために使用されることであり、王冠コルクが使用される場合には重要である。

図６，７及び８は、カートンの内部へアクセスする方法を示しており、ユーザーは、タブ配置１５０をつかんで、図６に示されるように引き裂きライン１４２及び１４０に沿って開封帯１３８を引き裂く。カバーＣは、カートンの内容物を露出させるために折り曲げ線１０４に沿って上方側に折り曲げることができる。また、図８に示されるように、他方の開封帯１４０を取り除くことによって完全にカバーＣを取り除き、トレイ部を露出させることが可能である。側部壁パネル１０６，１０８とトレイ部の内側側部壁パネル３０及び３４とから形成される２層構造のために、側部壁パネルの高さが高くなることが明らかである。

図９及び１０のブランクは、折り畳み可能な物品携行器の２つの例を示しており、該物品携行器は、図１及び２のブランクからのカートン内に配置でき、いくつかの物品をカートンから運び出すために用いることができる。

図９に示される実施例に注目すると、ブランク２００は、ボール紙あるいは他の適当な折り曲げ可能なシート材料からなり、携行器の側部、端部及び基部を形成する複数のパネルを備えている。この実施例では、折り曲げ線２１０，２１２，２１４に沿って隣のものに折り曲げ可能に接続された、第１の側部壁パネル２０２と第１の端部壁パネル２０４と第２の側部壁パネル２０６と第２の端部壁パネル２０８とを備えている。

基部構造は、折り曲げ線２１８に沿って第１の側部壁パネル２０２に折り曲げ可能に接続された第１の基部壁パネル２１６と、折り曲げ線２２６に沿って第２の側部壁パネル２０６に折り曲げ可能に接続された第２の基部壁パネル２２４とから形成されている。好ましくは、折り曲げ線２２２及び２３０に沿ってそれぞれの端部壁パネル２０４及び２０８にそれぞれ折り曲げ可能に接続された端部サポートフラップ２２０及び２２８をさらに備えている。

図９の実施例では、折り曲げ線２３４及び２３８に沿って第２の基部壁パネル２２４にそれぞれ折り曲げ可能に接続された第１及び第２のフラップ２３２及び２３６を備えているため、重なり合うパネル配置によって携行器が組み立てられたときに、基部壁構造が自動的に形成される。さらに、折り曲げ線２４２及び２４６に沿って第１の基部壁パネル２１６に折り曲げ可能に接続された第３及び第４のフラップ２４０，２４４を備えている。

複数の部材からなる把手を備えた把手構造が設けられている。図９では、折り曲げ線２５４に沿って第２の側部壁パネル２０６に折り曲げ可能に接続された第１の把手パネル２５２が示されている。第２の把手パネル２５６は、第１の把手パネルの折り曲げ線２５４から離間した折り曲げ線２５８に沿って第２の側部壁パネル２０６に折り曲げ可能に接続されている。内側サポートパネル２６０及び２６４は、折り曲げ線２６２及び２６６に沿って第１の側部壁パネル２０２にそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。

さらに、把手パネル２５２，２５６及びサポートパネル２６０のそれぞれには、把手開口部ＨＡが形成されている。クッションパネルが設けられていてもよい。ブランクの両端部を互いに固定するために、折り曲げ線２５０に沿って第２の端部壁パネル２０８に折り曲げ可能に接続された固定フラップ２４８をさらに備えている。

図１０において参照符号３００によって示された携行器ブランクに注目すると、その側部、端部及び基部構造は、図９に示された実施例と実質的に同一であり、「２００」番台ではなく「３００」番台の参照符号が使用されている。したがって、相違点のみをより詳細に説明する。

この実施例では、固定フラップが、折り曲げ線３５０に沿って第１の側部壁パネル３０２に折り曲げ可能に接続されている。

ブランク３００の把手構造は、中央に位置する２層の把手配置と個々のセルとによって形成されている。第１の把手パネル３６０は、折り曲げ線３７６に沿って第１の端部壁パネル３０４に折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線３６２に沿って内側の第２の端部壁パネル３６４に折り曲げ可能に接続されている。個々のセルは、横方向仕切部パネル３７０，３７５から形成されており、該仕切部パネルは、折り曲げ線３７０及び３７８に沿って第１の側部壁パネル３０２にそれぞれ折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線３７４及び３７９に沿って把手パネル３６０にそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。把手開口部ＨＡと１つまたは複数のクッションパネルとが設けられている。

第２の把手パネル３８０は、折り曲げ線３９６に沿って第２の端部壁パネル３０８に折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線３８２に沿って内側の第２の端部壁パネル３８４に折り曲げ可能に接続されている。個々のセルは、横方向仕切部パネル３９０，３９５から形成されており、該仕切部パネルは、折り曲げ線３９０及び３９８に沿って第２の側部壁パネル３０６にそれぞれ折り曲げ可能に接続され、かつ、折り曲げ線３９４及び３９９に沿って把手パネル３８０にそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。同様に、把手開口部ＨＡと１つまたは複数のクッションパネルとが設けられている。

図９の携行器を構成するために、図１１Ａ、１１Ｂ及び１１Ｃを参照すると、把手サポートパネル２６４が、側部壁パネル２０２に面接触するような配置に折り曲げられ、かつ、把手パネル２５６が、同様に折り曲げ線２５８に沿って側部壁パネル２０６に面接触するような配置に折り曲げられる。基部パネル２１６，２２０，２２４，２２８が、折り曲げ線２１８，２２２，２２６及び２３０に沿ってそれぞれ内方側に折り曲げられ、ブランクが、図１１Ｂに示される状態となる。

カートンの一方の側部を形成するパネルが、折り曲げ線２１２に沿ってもう一度折り曲げられ、そして、基部フラップ２３２及び２４０が、基部パネル２２０及び２２８に接着される（クロスハッチングで示す）か、さもなければ周知の固定手段によって固定される。把手サポートパネル２６０及び２６４が把手パネル２５２及び２５６にそれぞれ固定され、固定フラップ２４８が側部壁パネル２０２に固定されることにより、携行器２９１は、トレイ部Ｔにおける物品列の間に挿入される準備のできた、あるいは、１つ以上の物品Ａを受け入れるように組み立てられる準備のできた、図１１Ｃに示される平坦な折り畳み状態となる。

図１２Ａ及び１２Ｂに示される携行器ＣＡを組み立てるために、先端縁ＬＥ（図１１Ｃ）及び後端縁ＴＥ（図１１Ｃ）を押すことにより、側部及び端部壁パネルが離れるように移動し、携行器が、図１２Ａに示される略垂直な配置となるように折り曲げ線２１０，２１２，２１４，２５０に沿って折り曲げられる。同時に、パネル２１６，２２８と２２４，２２０とは、側部及び端部壁が形成されるときに下方側の方向へ向けて下方側へ押し出されるため、基部壁が、自動的に組み立てられる、フラップ２３６及び２４４は、重なり合う配置となるように移動し、かつ、図１２Ｂに示されるように互いに係合する。このように、携行器が、物品を積み込むために供給される準備のできたセットアップ状態となる。把手パネル２５２及び２５６の離間した配置により、把手配置が複数のセルを画成していることが理解される。

図１０の携行器を構成するために、図１３Ａ，１３Ｂ及び１３Ｃを参照する。基部パネル３１６，３２０，３２４，３２８が、折り曲げ線３１８，３２２，３２６及び３３０に沿ってそれぞれ内方側に折り曲げられ、ブランクが、図１３Ｂに示される状態となる。第１の側部壁パネル３０２と第１の端部壁パネル３０４と固定フラップ３４８とが、それから、折り曲げ線３１２に関して折り曲げられて、第２の端部壁パネル３０８と側部壁パネル３０６とのそれぞれに面接触するような配置とされ、そして、固定フラップが、接着剤（図１３Ｂにおいてクロスハッチングされている）あるいは周知技術の他の手段によって、端部壁パネル３０８に固定される。把手パネル３６０及び３８０は、接着剤あるいは周知技術の他の手段によって、互いに面接触するような配置とされる。基部フラップ３３２及び３４０が、基部パネル３２０及び３２８に接着される（クロスハッチングで示す）か、さもなければ周知の固定手段によって固定されることにより、基部壁構造が形成され、携行器３９１は、トレイ部Ｔにおける物品列の間に挿入される準備のできた、あるいは、１つ以上の物品Ａを受け入れるように組み立てられる準備のできた、図１３Ｃに示される平坦な折り畳み状態となる。

携行器を組み立てるために、図１２Ａ及び１２Ｂを参照して説明された携行器の実施例と同一の方法が使用され、したがってそれ以上詳細には説明しない。

実施例の１つの部類では、携行器２９１，３９１は、平坦な折り畳み状態となるように折り曲げられ、物品Ａの隣接する列の間に差し込まれる。したがって、それらは図８及び１４に示されるようにトレイＴ内に保持される。あるいは、携行器２９１，３９１は、図８、１５及び１６に示されるように、組み立てられて多数列の物品が積み込まれるようにしてトレイＴに用いられる。したがって、カバー部Ｃがそれから上述のようにしてトレイ部に貼り付けられ、それによって、第１の側部壁パネル１０６がトレイ部Ｔの側部壁パネル３４に固定される。頂部パネル１０２が、折り曲げ線１０３に沿って側部壁パネル１０６の平面内から折り曲げられ、そして、内側端部壁構造が、図１７に示されるように、折り曲げ線１１４及び１２２に沿って内側端部壁パネル１１２及び１２０と傾斜サポートパネル１１０，１１８とをそれぞれ内方側に折り曲げることによって形成される。

図１７のパッケージの内部へアクセスするために、ユーザーは、タブ配置１５０をつかんで、引き裂きライン１４２及び１４０に沿って開封帯１３８を引き裂く。カバーＣは、トレイの内容物を露出させるために、折り曲げ線１０４に沿って上方側に折り曲げることができる。また、他方の開封帯１４０を取り除くことによって完全にカバーＣを取り除き、トレイ部を露出させることが可能である。

携行器２９１あるいは３９１は、トレイ部から取り除かれて、上述のように組み立てられる。それから、トレイ部から所望の量を取り除いてそれらを例えば冷蔵庫に運び込むために、シャトルパックとして機能するようにいくつかの物品Ａが積み込まれる。

本発明及びその好ましい実施例は、完全に取り囲まれたトレイにおける折り畳み可能なアクセス構造を提供するための配置に関するものである。しかしながら、本発明は、様々な携行器に適用することができ、上述した完全な取り囲みタイプのものに限定されることはなく、かつ、例えば２つの部材からなる巻き付けカートンなどの多数の用途に使用することができることが想定される。

ここで使用された「頂部」、「基部」、「端部」、「側部」、「内方側」、「外方側」、「上方側」及び「下方側」などの方向を示す基準は、それぞれのパネルをそのような方向に限定するものではなく、単に、これらのパネルを互いに区別するために機能しているのみである。折り曲げ可能な接続というどんな言及も、必然的に単一の折り曲げ線のみに言及していると解釈されるべきではなく、実際には、本発明の範囲から逸脱することなく、折り曲げ可能な接続を、刻み目線、切り取り線あるいは折り曲げ線のうちの１つ以上から形成可能となっていることが想定される。

本発明の範囲内において様々な変形がなされていてもよいと理解されるべきであり、例えば、パネル及び開口部のサイズ及び形状が、異なるサイズあるいは形状の物品を収容するために調節されていてもよいし、あるいは、頂部及び基部の閉鎖構造が使用されていてもよい。カートンは、異なる配列で複数の物品を収容していてもよい。

本発明の好ましい実施例によるカートン用のトレイ部を形成するためのブランクの平面図である。 本発明の好ましい実施例によるカートン用のカバー部を形成するためのブランクの平面図である。 図１及び２のブランクからのカートンの構造を示す図である。 図１及び２のブランクからのカートンの構造を示す図である。 図１及び２のブランクからのカートンの構造を示す図である。 図５に示されるカートンの一部の断面であり、トレイ及びカバーの端部壁の配置を示す図である。 カートン内の物品にアクセスするために開放されたカバーを示す図である。 カートン内の物品にアクセスするために開放されたカバーを示す図である。 図５に示されるカートンのトレイ部を示す図である。 折り畳み可能な携行器の実施例の平面図である。 折り畳み可能な携行器の実施例の平面図である。 図９のブランクからの携行器の構造を示す図である。 図９のブランクからの携行器の構造を示す図である。 図９のブランクからの携行器の構造を示す図である。 図９の携行器の基部壁の構造を示す図である。 図９の携行器の基部壁の構造を示す図である。 図１０のブランクからの携行器の構造を示す図である。 図１０のブランクからの携行器の構造を示す図である。 図１０のブランクからの携行器の構造を示す図である。 トレイ及びカバー部を含むパッケージの構造と折り畳み可能なカートンを示す図である。 図１３の折り畳み可能な携行器とトレイ部とを示す図である。 トレイ及びカバー部を含むパッケージの構造と折り畳み可能なカートンを示す図である。 トレイ及びカバー部を含むパッケージの構造と折り畳み可能なカートンを示す図である。

符号の説明

１０ ブランク
１２，１６ 端部壁パネル
１４ 基部壁パネル
２２，２６ 補強パネル
３０，３４ 側部壁パネル
５４，６２ 把手開口部
１００ ブランク
１０２ 頂部パネル
１０６，１０８ 側部壁パネル
１１２，１２０ 端部壁パネル
１３８，１４０ 開封帯
２００，３００ ブランク
２９１，３９１ 携行器
Ｔ トレイ部
Ｃ カバー部

Claims (28)

1. カートンであって、
   開放した頂部を有するトレイ部と、該トレイ部の頂部を閉じるために該トレイ部に接続されたカバーとを備え、
   前記トレイ部が、把手開口部をそれぞれ有する一対の対向する端部壁を有し、前記カバーが、前記トレイ部の端部壁の内側に配置される一対の端部フラップを有していることを特徴とするカートン。
2. 請求項１に記載のカートンにおいて、
   前記カバーの端部フラップが、前記トレイ部の把手開口部を実質的に閉じるために前記端部壁の内面に沿って配置され、前記端部フラップが、前記開口部内にユーザーの手が挿入されるのに応じてたわむように、前記カバーに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするカートン。
3. 請求項１または２に記載のカートンにおいて、
   前記カバーの端部フラップが、ユーザーの手を保護するために前記把手開口部と収容された物品との間に挿入されていることを特徴とするカートン。
4. 請求項１〜３のいずれかに記載のカートンにおいて、
   前記カバーが、前記トレイ部の外面に固定された一対の対向する側部パネルを有していることを特徴とするカートン。
5. 請求項１〜４のいずれかに記載のカートンにおいて、
   前記端部壁に折り曲げ可能に接続され、かつ、前記外側端部壁の内面と平坦に面接触するように下方に折り曲げられた補強フラップをさらに備え、
   前記端部フラップが、前記カバーの上方側への移動を制限するために前記補強フラップの自由端縁に係合していることを特徴とするカートン。
6. 請求項５に記載のカートンにおいて、
   前記補強フラップが、前記把手開口部のまわりにおいて前記端部壁を補強するために該端部壁と平坦に面接触するように配置されていることを特徴とするカートン。
7. 請求項１〜６のいずれかに記載のカートンにおいて、
   前記トレイ部及びカバーが、それぞれ第１及び第２の別個のブランクから形成されていることを特徴とするカートン。
8. 請求項７に記載のカートンにおいて、
   前記第１及び第２のブランクが、異なる材料から形成されていることを特徴とするカートン。
9. 請求項１〜８のいずれかに記載のカートンにおいて、
   前記カバーが、該カートンの開放を容易にするために開封帯を有していることを特徴とするカートン。
10. 請求項９に記載のカートンにおいて、
    前記開封帯が、前記カバーの側部壁パネルを横切って横方向に延びていることを特徴とするカートン。
11. 基部壁パネルと該基部壁パネルの対向する側部端縁に折り曲げ可能に接続された第１の端部壁及び第２の端部壁とを備えた請求項１〜１０のいずれかに記載のトレイ部を形成するためのブランクと、請求項１〜１０のいずれかに記載の前記カバーを形成するための第２のブランク。
12. パッケージであって、
    カートンと、複数列に配列されて前記カートン内に収容された複数の物品と、平坦な折り畳み状態に折り曲げられて前記カートン内に配置された折り畳み可能携行器とを備えていることを特徴とするパッケージ。
13. 請求項１２に記載のパッケージにおいて、
    前記携行器が、複数の物品の隣接する列の間に配置されていることを特徴とするパッケージ。
14. 請求項１３に記載のパッケージにおいて、
    前記携行器が、自動的に平坦となる基部を備えたセルフ組み立て機能を有していることを特徴とするパッケージ。
15. 請求項１２〜１４のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記携行器が、該携行器を持ち上げることができる運搬把手を有していることを特徴とするパッケージ。
16. 請求項１５に記載のパッケージにおいて、
    前記携行器が、バスケットスタイルの携行器を含んでいることを特徴とするパッケージ。
17. 請求項１２〜１６のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記カートンが、開放した頂部を有するトレイ部と、該トレイ部の頂部を閉じるために該トレイ部に接続されたカバーとを備え、前記トレイ部が、把手開口部をそれぞれ有する一対の対向する端部壁を有し、前記カバーが、前記トレイ部の端部壁の内側に配置された一対の端部フラップを有していることを特徴とするパッケージ。
18. 請求項１７に記載のパッケージにおいて、
    前記カバーの端部フラップが、前記トレイ部の把手開口部を実質的に閉じるために前記端部壁の内面に沿って配置され、前記端部フラップが、前記開口部内にユーザーの手が挿入されるのに応じてたわむように、前記カバーに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするパッケージ。
19. 請求項１７または１８に記載のパッケージにおいて、
    前記カバーの端部フラップが、ユーザーの手を保護するために前記把手開口部と収容された物品との間に挿入されていることを特徴とするパッケージ。
20. 請求項１７〜１９のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記カバーが、前記トレイ部の外面に固定された一対の対向する側部パネルを有していることを特徴とするパッケージ。
21. 請求項１７〜２０のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記端部壁に折り曲げ可能に接続され、かつ、前記外側端部壁の内面と平坦に面接触するように下方に折り曲げられた補強フラップをさらに備え、
    前記端部フラップが、前記カバーの上方側への移動を制限するために前記補強フラップの自由端縁に係合していることを特徴とするパッケージ。
22. 請求項２１に記載のパッケージにおいて、
    前記補強フラップが、前記把手開口部のまわりにおいて前記端部壁を補強するために該端部壁と平坦に面接触するように配置されていることを特徴とするパッケージ。
23. 請求項１７〜２２のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記トレイ部及びカバーが、それぞれ第１及び第２の別個のブランクから形成されていることを特徴とするパッケージ。
24. 請求項２３に記載のパッケージにおいて、
    前記第１及び第２のブランクが、異なる材料から形成されていることを特徴とするパッケージ。
25. 請求項１７〜２４のいずれかに記載のパッケージにおいて、
    前記カバーが、該パッケージの開放を容易にするために開封帯を有していることを特徴とするパッケージ。
26. 請求項２５に記載のパッケージにおいて、
    前記開封帯が、前記カバーの側部壁パネルを横切って横方向に延びていることを特徴とするパッケージ。
27. 基部壁パネルと該基部壁パネルの対向する側部端縁に折り曲げ可能に接続された第１の端部壁及び第２の端部壁とを備えた請求項１２〜２６のいずれかに記載のトレイ部を形成するためのブランクと、請求項１〜２６のいずれかに記載の前記カバーを形成するための第２のブランクと、請求項１〜２６のいずれかに記載の携行器を形成するための第３のブランク。
28. パッケージであって、
    カートンと、前記カートン内に収容された第１及び第２のグループの物品と、前記カートン内に配置されるとともに前記第１のグループの物品が積み込まれた、組み立てられた携行器とを備え、
    前記第２のグループの物品が、前記組み立てられて積み込まれた携行器を受け入れるためのスペースを画成するように配置されていることを特徴とするパッケージ。
    

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