JPH10512172A - 眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法 - Google Patents

眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法

Info

Publication number
JPH10512172A
JPH10512172A JP8522288A JP52228896A JPH10512172A JP H10512172 A JPH10512172 A JP H10512172A JP 8522288 A JP8522288 A JP 8522288A JP 52228896 A JP52228896 A JP 52228896A JP H10512172 A JPH10512172 A JP H10512172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular lens
eye
hollow tube
lubricity
hollow space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8522288A
Other languages
English (en)
Inventor
ヤン,シー−リアン・スタンリー
クナナン,クリスタル・エム
マクニコルズ,トーマス・エム
Original Assignee
アラーガン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=23474025&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH10512172(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by アラーガン filed Critical アラーガン
Publication of JPH10512172A publication Critical patent/JPH10512172A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/08Materials for coatings
    • A61L31/10Macromolecular materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1662Instruments for inserting intraocular lenses into the eye
    • A61F2/1664Instruments for inserting intraocular lenses into the eye for manual insertion during surgery, e.g. forceps-like instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/0084Material properties low friction
    • A61B2017/00845Material properties low friction of moving parts with respect to each other

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 眼内レンズを挿入するための装置および方法を開示する。一具体例において、このような装置には、眼内レンズが通過する中空空間を形成する内壁と、中空空間から眼内に眼内レンズが通過する出口とを含む中空管、および眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で中空管の内壁または内壁付近に共有結合した潤滑性向上成分を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】 眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法 発明の背景 本発明は、眼内レンズ(IOL)を小さい切れ目を介して眼に挿入するための 装置および眼内レンズを眼に挿入する方法に関する。さらに詳しくは本発明は、 折り畳み可能な眼内レンズを眼に挿入するための改良装置およびこのような改良 装置を用い折り畳み可能な眼内レンズを眼に挿入する方法に関する。 眼内レンズは、例えば、白内障の手術後に天然水晶体の代替品として眼に移植 されたり、天然水晶体が残っている眼の光学特性を変えて視力を修正するために 眼に移植される。眼内レンズは、しばしば光学素子を含むと共に好適にはフレキ シブルな固定部材または触覚器(haptic)を含み、この固定部材は、光学素子から 延在して眼に付着し、これにより眼内レンズを所定の位置に固定する。光学素子 は、通常光学的に透明なレンズを含む。このような眼内レンズの眼への移植には 、眼において切れ目を形成することが包含される。この切れ目の寸法は、外傷を 減じたり回復を促進するため、できるだけ小さいことが有利である。 より小さい切れ目を介して眼に眼内レンズを挿入しうるように、折り畳み可能 (変形可能)な眼内レンズが知られている。このような折り畳み可能なレンズの 挿入促進のため、多数の器具が提案されている。 多数の先行技術における眼内レンズ挿入システムによれば、レンズは、末梢端 、即ち眼に近い方の端部または眼内に挿入される方の端部において、装填され、 折り畳まれる。このような「末梢端装填」システムは、しばしばシステムの末梢 端またはその付近において要素を装填するための無駄な空間を形成し、この空間 によって末梢端が比較的大きくなるという欠点を有する。この比較的大きな末梢 端によって、眼内レンズを小さい切れ目を介して挿入することが、不可能ではな いにしても、より困難になる。他方、眼内レンズを末梢端から基部方向の位置で 折り畳んで装填するシステムは、「末梢端装填」システムに対し、眼内レンズお よび/または挿入具に対する応力の減少のようなある種の利点を提供する。 しかしながら、末梢端装填システムまたは基部端装填システムを用いるか否か に拘わらず、挿入具の寸法を制限する1つの要因として、挿入管自体の特性が包 含される。例えば、挿入管の材料、例えばポリプロピレンなどのポリマー材料は 、シリコーンポリマー材料製の光学素子を比較的狭い中空の空間内を通過させる のに適していないか、または通過させることができない。例えば、この導入管は 、とくに比較的疎水性のポリマー材料であったり、折り畳んだ眼内レンズの導入 管内の通過を促進する潤滑性が不充分なポリマー材料製であったりする。 潤滑性が適当ではなかったり、欠如している結果、導入管の中空空間の寸法は 、折り畳んだ眼内レンズの収納のために比較的大きく製造する必要があり、これ は、挿入具の設計上、不利となる。なぜなら、前記したように眼内レンズ挿入の ために切れ目はできるだけ小さいことが有利だからである。加えて、眼内レンズ 通過のため、小さい直径の管を使用した場合、眼内レンズを小さい中空空間内を 通過させるために過剰な力を必要とし、その結果、眼内レンズ損傷の危険が増大 し、また最悪の場合には眼内レンズが配置される眼を傷つける。 1つの解決法として、挿入具を介して眼内レンズを通過させる際に潤滑剤を使 用することが考えられる。しかしながらこのような潤滑剤は、それ自体貴重な空 間を占めるため、この潤滑剤を用いる目的を少なくとも部分的に損なう。また潤 滑剤は、しばしば眼まで達するため、眼の外傷や刺激や損傷を引き起こす危険が ある。 したがって、過剰な力を用いることなくコントロールした方法によって折り畳 んだ眼内レンズの挿入装置内の通過を促進するような、眼内レンズ挿入装置およ びこの装置を用いる方法を提供することが有利である。 発明の概要 眼内レンズを挿入するための新規装置およびこの装置を用いる方法を開示する 。本発明の装置によれば、眼を害することなく潤滑性の向上に成功し、したがっ て、眼内に折り畳んだ眼内レンズを導入するのに有効で信頼性がありかつ過剰と ならない力が使用される。本発明は、その実施が正確で容易であり、また外科的 手法をほとんどまたは全く変更することとならない。すなわち、眼内に眼内レン ズを 挿入する過程の間に、別の潤滑剤や異なる潤滑剤を全く必要としない。さらに、 眼に付加的な薬剤が入ることがなく、このため、眼の汚染や刺激や術後の外傷の 危険が減少する。本発明の方法は、その実施が正確で容易であり、またしばしば 、眼内への眼内レンズの挿入のために従来から使用され満足のゆくように実施さ れてきた外科的手法で実施することができる。 一般に本発明は、眼に眼内レンズを挿入するための装置を提供し、この装置は 、例えば眼内レンズが通過する中空空間を形成する内壁に共有結合した潤滑性向 上成分を含み、これにより眼内レンズの装置内の通過が促進される。このような 潤滑性向上成分の共有結合または共有結合的付着は、所定量の潤滑性向上成分が 存在しているためとくに有効であり、したがって、向上した潤滑性の程度は、長 期間、好適にコントロールされ安定であり、例えば長期間の貯蔵寿命を示す。加 えて、眼内レンズが装置を通過して眼内に入る際に潤滑性向上成分が装置表面か ら不適当にもはがれる機会または危険が減少した。 本発明によれば、共有結合潤滑性向上成分を採用することによって、例えばポ リプロピレンなどのポリマー材料製の挿入具を用い、約3.2mmまたはそれ以下 、好適には約3.0mmまたはそれ以下、より好適には約2.8mmまたはそれ以下の 切れ目を介し、シリコーンをベースとする眼内レンズを導入することに成功した 。 本発明の広範な要旨において、眼内レンズを小さい切れ目を介し眼に挿入する ための装置を提供する。この装置は、眼内レンズが通過する中空空間を形成する 内壁と、中空空間から眼内に眼内レンズが通過する出口とを含む中空管を含む。 潤滑性向上成分は、眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で、中空管の 内壁または内壁付近に共有結合する。この分野で既知の方法、例えば、中空管の プラズマおよび/または他の方法による活性化によって潤滑性向上成分前駆体の 官能基に化学結合しうる官能基を形成したり、中空管および潤滑性向上成分の両 者との反応に有効な二官能性連結成分を用いて、潤滑性向上成分を中空管に共有 結合することができる。潤滑性向上成分の中空管への共有結合のため、他の方法 も使用することができる。 とくに有用な具体例において、潤滑性向上成分は、この潤滑性向上成分を含ま ずに同様な装置の中空空間を介して同じ眼内レンズが通過するのに必要な力に比 べて、中空空間を介して眼内レンズが通過するのに必要な力を減少させるのに有 効である。本発明の特徴であるこの減少した力は、切れ目寸法の減少が得られな い場合でも非常に有用である。即ち減少した力の使用によって、眼内レンズの眼 内への挿入速度を外科医がより高度にコントロールすることができ、加えて、眼 内レンズを挿入する間に眼を損傷する危険を減少させる。 中空管は、好適にはポリマー材料製であり、より好適にはポリプロピレンなど の材料から選択される。 潤滑性向上成分は、好適には親水性成分、親油性成分およびこれらの混合物か らなる群から選ばれる。 有用な一具体例において、本発明の装置は、さらに、中空空間内を通過する眼 内レンズの受け入れに適しかつ適した寸法を有する装填部を含む。潤滑性向上成 分は、好適には眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で装填部に共有結 合する。すなわち、中空管および装填部の両者は、潤滑性向上成分を有効量含有 し、これにより眼内レンズが装填部から中空管を通過し次いで中空管から眼に入 ることを促進する。加えて、潤滑性向上成分によって中空管のみを処理するより も、中空管および装填部の両者(これらは、好適には一緒になって単一の一体成 形ユニットを形成する)を潤滑性向上成分によって処理することが、より好適で ある。 装填部は、例えば未折り畳み状態の眼内レンズの受け入れに適しかつ適した寸 法を有すると共に、折り畳み状態の眼内レンズを保持するのに適しかつ適した寸 法を有する。装填部は、未折り畳み状態から折り畳み状態への眼内レンズの折り 畳みを少なくとも促進するような構造を有することができる。中空管は、折り畳 んだ眼内レンズが通過する中空空間を形成する内壁と、中空空間から眼内に眼内 レンズが通過する出口とを含む。 また、眼に眼内レンズを挿入する方法を提供し、この方法も本発明の範囲に包 含される。一具体例において、この方法は、眼の切れ目または切れ目付近に中空 管の出口または端部開口部を配置し、次いで眼内レンズを中空空間から出口また は開口部を介して眼内に送ることを含む。中空管は、眼内レンズが折り畳み状態 で通過する中空空間を形成する内壁を含む。潤滑性向上成分も含んでおり、この 潤滑性向上成分は、折り畳み状態の眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な 量で中空管の内壁または内壁付近に共有結合している。好適には、潤滑性向上成 分は、この潤滑性向上成分を含まずに同様な装置の中空空間を介して折り畳み状 態の同じ眼内レンズが通過するのに必要な力に対し、中空空間を介して折り畳み 状態の眼内レンズが通過するのに必要な力を減少させるのに有効である。とくに 有用な具体例において、中空管は、ポリプロピレンのようなポリマー材料製であ り、眼内レンズは、シリコーンポリマー材料を含む光学素子を含んでなる。 次ぎに、以下の詳細な記載および請求の範囲の記載、とくに添付の図面を参照 しながら、本発明のこれら要旨および他の要旨を明らかにする。 図面の簡単な記載 図1は、共有結合潤滑性向上成分形成のために処理される本発明の眼内レンズ 挿入具を示す斜視図、 図2は、潤滑性向上成分で処理したのちの、図1に示した眼内レンズ挿入具の 一部を示す部分図、 図3は、開口位置の装填室を有する本発明の装置を示す斜視図、 図4は、閉鎖位置の装填室を有する図3の装置を示す斜視図、 図5は、ハンド部材内に装填した、図4の装置の斜視図、 図6は、図5のほぼ6-6線に沿った、一部断面で示す側面図、 図7は、図5の装置と共にハンド部材を用いて眼内レンズを眼に挿入している 状態を示す一部断面の模式図である。 図面の詳説 図1は、10で全体を示した眼内レンズ挿入具を示し、この挿入具10は、装 填室12および導入管14を含む。図1において、ポリプロピレン製の眼内レン ズ挿入具10は、ポリエチレングリコールのような親水性成分前駆体19を含む バッチ16中に浸漬されようとしている状態で示される。親水性成分前駆体19 によって眼内レンズ挿入具10を処理する目的は、眼内レンズ挿入具10の露出 面全てに、眼内レンズ挿入具10(例えば、装填室12および導入管14によっ て形成される内腔)の潤滑性を向上させて折り畳んだ眼内レンズの挿入具10内 の通過を促進させるような親水性成分前駆体19を共有結合させることである。 眼内レンズ挿入具10の露出面に共有結合親水性成分を形成することは、種々 の方法のうち、いずれか1つの方法によって達成することができる。このような 共有結合被膜形成の例には、次のような開示が包含される:Guire US特許4,979, 959、Guire US特許5,263,992、Guire US特許4,772,906、Guireら US特許5,217,4 92およびGuireら US特許5,258,041。これらの各開示をもって本明細書の記載と する。 ポリエチレングリコール残基のような親水性成分を眼内レンズ挿入具10に共 有結合する、1つの有用な方法は次のとおりである。所定量のポリエチレングリ コール(好適な分子量、例えば約1000)を、ある基と反応させて以下の式の 化合物を形成する。 A-PEG 式中、Aは、眼内レンズ挿入具10の表面への共有結合の特異的活性化に応答 可能な光化学的反応性基、熱化学反応性基または他の種類の反応性基から選択さ れる。PEGは、用いた当初のポリエチレングリコールの残基であって、この当 初の物質の親水性特性または特徴を実質的に全て有する。 光化学的反応性基A(化学線によって活性化される共有結合)は、アリール、 アルキルおよびアシルアジド、オキサジアジン、イソシアネート(ニトレン発生 剤)、アルキルおよび2-ケトジアゾ誘導体およびジアジリン(diazirine)(カル ベン発生剤)、芳香族ケトン(三重酸素発生剤)、芳香族ジアゾニウム誘導体お よび種々のカルボニウムイオンおよびラジカル発生剤に分類することができる。 光化学的反応性基の他の記載については、次の文献を参照できる:Frederick J. Darfler and Andrew M.Tometsko,Chapter 2 of Chemistry and Biochemistry of Amino Acids,Peptides and Proteins(Boris Weinstein,ed)vol.5,Marcel Dek ker,Inc.New York,1978。 熱エネルギーによって活性化される熱化学的反応性基Aは、ハロゲン化ニトロ フェニル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルチオール、アルキル アルデヒド、アルキルメチルイミデート、アルキルイソシアネート、アルキルイ ソチオシアネート、ハロゲン化アルキルなどの基に分類され、これらの基を包含 する。 熱化学反応性基Aとしての使用に適した基には、カルボキシル基、ヒドロキシ 基、一級アミノ基、チオール基、マレイミド、ハリドなどの基が包含される。6 -アミノヘキサン酸、アミノウンデカン酸などのN-オキシスクシンイミドカルボ ン酸エステル、アルキルチオール基、例えばメルカプトコハク酸無水物およびベ ータメルカプトプロピオン酸、ホモシステインチオラクトン、およびポリエチレ ングリコール誘導体が特別な例である。 このようにして形成された化合物A-PEGは、眼内レンズ挿入具10の露出 面に、例えば眼内レンズ挿入具の化合物含有溶液中へのディピングまたは浸漬に よって適用される。次いで得られた被覆眼内レンズ挿入具10は、眼内レンズ挿 入具に化合物A-PEGの残基が共有結合するのに有効な条件にて基Aを眼内レ ンズ挿入具と反応させるのに有効な特別な活性化エネルギー、例えば光および/ または熱などに付す。図2に示すように、眼内レンズ挿入具10は、以上の処理 ののち、表面全てに化合物A-PEGの親水性被膜20を含有する。 眼内レンズ挿入具10に潤滑性向上成分を共有結合させる別の方法によれば、 眼内レンズ挿入具10を、例えばプラズマで前処理して、その露出面を活性化し 、これにより露出面を潤滑性向上成分に共有結合させやすくする。特に有用な具 体例によれば、眼内レンズ挿入具10の露出面をプラズマに付して、潤滑性向上 成分前駆体中の官能基に共有結合するのに効果的な官能基を露出面に形成する。 眼内レンズ挿入具10を活性化して露出面にかかる官能基を形成した直後に、眼 内レンズ挿入具10を前駆体中に、眼内レンズ挿入具10の実質的に全ての露出 面が完全に前駆体によって湿潤されるような期間、ディピングまたは浸漬する。 この時点で、眼内レンズ挿入具10を前駆体本体から取り出し、例えば、特定波 長の有効光エネルギーにさらし、これにより潤滑性向上成分前駆体と眼内レンズ 挿 入具10の露出面、例えば露出面上の官能基との光反応を促進する。一旦、この 反応が生じれば、眼内レンズ挿入具10は、その露出面全てに潤滑性向上成分の 被膜を含むことになる。 眼内レンズ挿入具への潤滑性向上成分の共有結合のための他の方法には、ガン マ線および/または電子ビーム照射を用いてグラフト重合を誘発させることが包 含される。一般に、眼内レンズ挿入具をモノマー(例えば、親水性ポリマー成分 が得られるような化合物)またはモノマー含有溶液中に浸漬する。次いで、浸漬 眼内レンズ挿入具をガンマ線および/または電子ビーム照射に付して、眼内レン ズ挿入具表面へのモノマーのグラフト重合を誘発する。ガンマ線および/または 電子ビーム照射を用いてグラフト重合を誘発することについては、以下の刊行物 の詳細な記載を参照できる:Goldberg et al.,US特許4,806,382、Goldberg et a l.,US特許5,094,876、Goldberg et al.,US特許5,108,776、Goldberg et al.,US 特許5,130,160およびGoldberg et al.,US特許5,290,548(これらの開示をもって 本明細書の記載とする)。なおこれら各特許は、生体適合性に向けられたもので 、潤滑性の向上または眼内レンズ挿入具について、教示も示唆もしていない。 潤滑性向上成分は、好適にはガンマ線または電子ビーム照射を用いずに眼内レ ンズ挿入具に共有結合させる。ガンマ線および電子ビーム照射源は、比較的高価 で嵩高いため、眼内レンズ挿入具の製造設備において、このような照射を用いる ことは比較的困難である。加えて、モノマー含有溶液中に浸漬した眼内レンズ挿 入具をガンマ線または電子ビーム照射に付すことによって、所望の厚みよりも実 質的に厚いグラフトポリマー被膜が形成されうる。これは、過剰な被覆材料を除 去するための不適当で追加の処理工程につながりうる。これらの問題から見て、 共有結合潤滑性向上成分を有する眼内レンズ挿入具を得るには、他の方法を採用 することが好適である。 本発明に有用な潤滑性向上成分は、本明細書に記載のようなそれ自体で潤滑性 向上成分として機能するのに適した成分から選択することができる。潤滑性向上 成分は、眼内レンズが眼に挿入される際に通過する中空空間を形成する中空管の 内壁の潤滑性を向上させるのに有効な量で存在する。好適にはかかる潤滑性向上 成分は、このように向上した潤滑性を比較的長期間、例えば少なくとも約1カ月 または少なくとも約3カ月または少なくとも約6カ月の間付与するのに有効なも のであり、その結果、眼内レンズ挿入具が比較的長い貯蔵寿命を有すると共に、 装填および比較的長期間の貯蔵ののちでも実質的に向上した潤滑特性が得られる ようなものとする。 好適には眼内レンズ挿入具に対する潤滑性向上成分の共有結合は、眼内レンズ が眼内に挿入される際に挿入具にこの成分を固定保持するのに有効なものとする 。すなわち、共有結合は、眼内レンズを眼内に挿入する際にかかる潤滑性向上成 分が眼内に移動するのを実質的に防止するのに有効であることが好適である。し たがって本発明によれば、好適にも、向上した潤滑性および眼内レンズ挿入の容 易性が得られると同時に、潤滑剤によって眼が汚染されることが減少または排除 される。 とくに有用な潤滑性向上成分には、親水性成分、親油性成分およびそれらの混 合物から選択されるものが包含される。親水性潤滑性向上成分は、以下のものに 制限されるものではないが、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロ リドン、ポリ(N-ビニルラクタム)、ポリアクリル酸、酸化ポリエチレン、酸 化ポリプロピレン、ポリビニルピリジン、ポリビニルアルコール、多糖類、ポリ カルボキシメチルセルロース、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリペ プチド、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ヒドロキシエチ ル、ヘパリンなどおよびそれらの混合物から誘導されるものが挙げられる。親水 性潤滑性向上成分を用いる場合、好適には眼内レンズ挿入具を水、例えば生理食 塩液に浸漬またはこれに接触させて、親水性成分を水和する。水和は、親水性成 分の潤滑性向上特性を促進させるのに有効である。 室温にて等張性水性液体によって実質的に水和可能ではない潤滑性向上成分は 、親油性の潤滑性向上成分として考えることができる。有用な親油性潤滑性向上 成分は、以下のものに制限されるものではないが、例えば、1分子当たり炭素数 約10〜約30のカルボン酸、モノステアリン酸グリセロール、モノパルミチン 酸グリセロール、モノオレイン酸グリセロールなどおよびそれらの混合物から誘 導 されるものが挙げられる。 本発明によれば、共有結合を含んでいるため、本明細書に開示した潤滑性向上 成分は、しばしばこれらの成分の既知の前駆体に対しわずかに変形した形態で存 在することに注意すべきである。しかしながら、これら潤滑性向上成分は、対応 する前駆体に対し実質的に同じまたはより良好な潤滑性向上特性をしばしば有し 、加えて、眼内レンズ挿入具に共有結合する付加的な利点を有する。 図3〜7は、露出面全てに潤滑性向上成分20の被膜を含む眼内レンズ挿入具 10の使用方法を説明する。 眼内レンズ挿入具10本体(被膜20以外の挿入具)は、一体成形、例えばポ リプロピレン製ユニットに成形される。装填室12は、第1部材16および第2 部材18を含み、これらの部材は、相互に固定または接続され、挿入具10の長 手軸30に平行な線21に沿って相互の方向にヒンジ運動することができる。 導入管14は、基部端部22、末梢端部24および開口末梢端部26を含む。 補強カラー28は、導入管14の基部端部22と一体になる。 開口末梢端部26は、挿入具10の長手軸30に対し約45度の各度で面取り される。 導入管14は貫通スロット32を含み、このスロット32は、開口末梢端部2 6から基部方向に延在し、導入管14の基部端部22の前方で終端する。貫通ス ロット32は、挿入具10の長手軸30に平行に延在する。 図3に示すように、挿入具10は開口位置である。これに対し、図4では挿入 具10は閉鎖位置である。閉鎖位置において、装填室12は頂部32を含み、こ の頂部32は、第1部材16および第2部材18各々における第1翼部38およ び第2翼部40の各頂部面34および36の組み合わせである。第1および第2 翼部38および40は、以下に記載のように挿入具10の使用の間にそのヒト使 用者が挿入具10を保持し、手で扱うのに効率的である。 ハンド部材50を組み合わせた挿入具を示す図5を参照しながら、挿入具10 をより詳細に説明する。ハンド部材50を組み合わせて使用する場合、挿入具1 0の装填室12は、図2に示す閉鎖位置である。装填室12が閉鎖位置の状態で あって、頂部32が装填室の最高位置である場合、導入管14の開口末梢端部2 6は、挿入具10の長手軸30に対し角度45度で面取りされ、これにより開口 末梢端部はほぼ右手方向に向く(上方から挿入具を見た場合)。加えて貫通スロ ット32は、図3、4および6に示すように開口末梢端部の基部主要部において 開口末梢端部26を横切る。 装填室12が閉鎖位置の状態の図6に関し、装填室12は第1内腔52を形成 し、この内腔は挿入具10の長手軸30に対し平行に延在する。導入管14は、 末梢方向に先細の第2内腔54を形成する。長手軸30に対し横断方向の第2内 腔54の平均断面積は、第2内腔52の平均断面積よりも小さくまた減少されて いる。 第1内腔52は、第2内腔54に対し直線上に配置し、これにより第1内腔5 2の折り畳んだ眼内レンズを第1内腔52から第2内腔54へ直接通過させるこ とができる。基部端部58の先細形態は、第2内腔54の末梢部60に存在する わずかに先細の形態よりもより有用である。基部端部58のより有用な先細形態 は、眼内レンズが第2内腔54内を通過するにつれて、眼内レンズをさらに折り 畳むのに効果的である。さらに折り畳むことは、さらに折り畳んだ眼内レンズを より小さい切れ目を介して眼に挿入できるため、有利である。被膜20から得ら れる向上した潤滑性は、この付加的な折り畳みを促進し、これにより眼内レンズ の付加的な折り畳みに必要な力を減少させることができおよび/または眼内レン ズの付加的な折り畳みの程度を増加させることができ、その結果、最終的に眼内 レンズをより小さい切れ目を介して挿入させることができる。被膜20は、また 第1内腔52および第2内腔54内の眼内レンズ通過の間において、眼内レンズ の引裂きおよび/または損傷の危険を有利にも減少させることができる。 図5は、ハンド部材70および押込棒(押込棒部材)72を組み合わせた挿入 具10を示す。ハンド部材70は、比較的大きく細長い第1貫通開口部74およ び比較的小さく細長い第2貫通開口部76を含む。ハンド部材70は貫通孔78 を含み、この孔は、基部端部80からハンド部材70の末梢端部82に延在する 。ハンド部材70の基部端部84はネジ山86を含み、このネジ山は、押込棒7 2 の基部セグメント90のネジ山88との係合およびかみ合わせに適している。押 込棒72の棒要素92は、貫通孔78、第1内腔52および第2内腔54内を通 過して開口末梢端部26から放出されるのに適している。ハンド部材70および 押込棒72は、外科グレイドのステンレススチールまたは類似材料のような金属 からつくられる。 挿入具10は、以下のように操作し、機能する。眼内レンズを挿入具10内に 装填することを望む場合、挿入具10は、図3に示すような形態に、例えば手で 配置する。装填室12の開口位置の状態で、100で全般的に示すような眼内レ ンズを、例えば鉗子を用い、第1部材16と部材18の間に配置する。この配置 は、図3に示すように、光学素子104の後面102が上方に向くように行う。 眼内レンズ100のフィラメント触覚器106および108は、図3に示すよう に配置し、これによりこれらの固定部材を、横断方向ではなくむしろ長手軸30 に対しほぼ平行に配置する。 図3に示すように配置した眼内レンズ100を用い、例えば、第1および第2 翼部38および40を手で一緒に移動させて図4に示すような閉鎖位置にさせる ことによって第1および第2部材16および18を相互にヒンジ運動させる。装 填室12の閉鎖位置では、眼内レンズ100は折り畳み状態であって、光学素子 104は折り畳まれている。第1および第2部材16および18を相対的に移動 させて装填室12を開口位置から閉鎖位置へ移動させることは、レンズの折り畳 みに効率的である。折り畳んだ眼内レンズ100は、現在第1内腔52に位置す る。明確化のため、図4、5、6および7では折り畳んだ眼内レンズを示してい ない。 図4に示した形態の挿入具10および第1内腔52に配置し折り畳んだ眼内レ ンズ100を用い、挿入具10を図5に示すようにハンド部材70と結合した状 態に配置する。この形態において、導入管14の末梢端部24はハンド部材70 の末梢端部82を越えて末梢方向に延在する。図6に示すように、ハンド部材7 0の基部端部85は、補強カラー28を隣接状態で受け入れるのに適した内壁8 7を含む。 ハンド部材70内に以上のように配置した挿入具10を用い、基部端部80か ら出発し、ハンド部材70の貫通孔78内に押込棒72を配置する。ネジ山88 がネジ山86と接触するにつれて、押込棒72を図7のように回転させ、これに より押込棒72をハンド部材70の基部端部84に対しねじ込む。押込棒要素9 2をハンド部材70の孔78内を徐々に移動させることによって、折り畳んだ眼 内レンズ100を第1内腔52から第2内腔54に移動させ、開口末梢端部26 を介して眼に送る。 次に、図7に関し、眼内レンズ100を、眼120において眼の天然水晶体に よって予め占められた域に配置する。図7は、導入管14の末梢端部24が通過 する切れ目を有する強膜122を示す。これとは別の態様として、切れ目を角膜 を介し形成することができる。末梢端部24は、強膜122の3mmの切れ目を介 し眼122に入るのに充分に小さい断面積を有する。 導入管14は、放出ののち、眼122、すなわち後房、前房、水晶体嚢124 または眼茎溝において眼内レンズ100が眼122の好適な位置に配置しうるま で手で眼122において調節する。外科医は、装填室12の第1内腔52内に眼 内レンズ100を有する導入管14の末梢端部24を、制御しながら配置するこ とができる。末梢端部24を以上のように配置すれば、押込棒72をハンド部材 70上で回転(ネジ込む)させて押込棒要素92を末梢方向に押込み、これによ り眼内レンズ100を第2内腔54を介しそこを通過させ、導入管14の開口末 梢端部26から眼120に送る。眼内レンズ100の後面102は、眼内レンズ が挿入具10から放出されるにつれて眼120においてほぼ前方に向く。すなわ ち、眼内レンズ100は、誤った配置となる反転などが生じることなく、第1内 腔52、第2内腔54および開口末梢端部26を通って眼120に入る。眼12 0において眼内レンズ100を適正に配置するため、挿入後の再配置操作は、あ るにしても比較的ごくわずかである。 眼内レンズ100を眼に挿入したのち、押出棒素子92を基部方向へ導入管1 4内に移動させ、導入管14の末梢端部24を眼から取り出す。要すれば、眼内 レンズ100を眼において、切れ目内に挿入される小型のベントニードルまたは 類似の器具によって再配置することができる。本発明の挿入具の使用によって、 眼内レンズの挿入後の手動操作の必要性が減少または最小化される。 眼内レンズ100を眼120において適切に配置すれば、挿入具10を眼から 取り出し、強膜の切れ目を、例えば常法によって修復することができる。使用の のち、挿入具10は好適には処理する。ハンド部材70および押出棒72は、滅 菌/消毒ののち、再使用することができる。 次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限 定されるものではない。 実施例1 PD701NWポリプロピレン(Himont USA Inc.)製の眼内レンズ挿入具10 本体と同様な構造を有する3つのカートリッジを、プラズマ(PS0350,Plasmal Sc ience)によって100Wで酸素圧0.05torrにて10分間処理した。次いで処 理したカートリッジを、イソプロピルアルコール100ml、アクリルアミド10 g、n-ビニルピロリドン10gおよびベンゾフェノン2gの溶液に3分間浸漬 した。次いでカートリッジを取り出し、紫外線照射に10mW(中圧力Hg-アー クランプ)で2分間さらした。カートリッジの性能を、眼内レンズ(例えば市販 の眼内レンズ、商標名SI-30NB、Allergan Medical Optics)がカートリッ ジ内を眼内レンズおよびカートリッジの破損前に通過できる、3種の試験片の数 によって調べた。比較例として、同様な構造の3つの未処理カートリッジを同様 にテストした。 これらのテスト結果は以下の通りである。 実施例2 さらに、PD701NWポリプロピレン(Himont USA Inc.)製の眼内レンズ挿 入具10本体と同様な構造を有する3つのカートリッジを、プラズマ(PS0350,P lasmal Science)によって50Wで酸素圧0.05torrにて5分間処理した。次い で処理したカートリッジを、テトラヒドロフラン100ml、アクリルアミド10 g、n-ビニルピロリドン10gおよびアゾビスイソブチロニトリルの溶液に5 分間浸漬した。次いでカートリッジを取り出し、80℃に設定したオーブンに2 0分間入れた。過剰の試薬を、IPAを用いて超音波槽によって10分間洗浄し た。カートリッジの性能を、眼内レンズ(例えば市販の眼内レンズ、商標名SI -30NB、Allergan Medical Optics)がカートリッジ内を眼内レンズおよびカ ートリッジの破損前に通過できる、3種の試験片の数によって調べた。比較例と して、同様な構造の3つの未処理カートリッジを同様にテストした。 これらのテスト結果は以下の通りである。 実施例1および2の結果によれば、本発明の処理カートリッジは、カートリッ ジの眼内レンズ通過能力を向上させることが証明された。これら処理カートリッ ジの向上した潤滑性によって、未処理カートリッジ内の眼内レンズ通過に必要な 力に対し、眼内レンズ通過に使用される力を減少させることができた。この力の 減少によって、カートリッジ内の眼内レンズ通過に起因するカートリッジ(挿入 具)および/または眼内レンズ損傷の危険が有利にも減少した。 種々の特定の実施例および具体例を参照しながら、本発明を説明したが、本発 明は、それらに制限されるものでなく、以下の請求の範囲の範囲内であれば種々 の変形例を実施できるものと、理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.小さい切れ目を介して眼に眼内レンズを挿入するための装置であって、 眼内レンズが通過する中空空間を形成する内壁と、中空空間から眼内に眼内レ ンズが通過する出口とを含む中空管、および 眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で、中空管の内壁または内壁付 近に共有結合した潤滑性向上成分 を含む装置。 2.潤滑性向上成分は、この潤滑性向上成分を含まずに同様な装置の中空空間 を介して同じ眼内レンズが通過するのに必要な力に対し、中空空間を介して眼内 レンズが通過するのに必要な力を減少させるのに有効である請求項1記載の装置 。 3.中空管は、ポリマー材料製である請求項1記載の装置。 4.中空管は、ポリプロピレン製である請求項1記載の装置。 5.潤滑性向上成分は、親水性成分、親油性成分およびこれらの混合物からな る群から選ばれる請求項1記載の装置。 6.中空管は、3.2mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レンズが入るような 寸法である請求項1記載の装置。 7.中空管は、3.0mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レンズが入るような 寸法である請求項1記載の装置。 8.中空管は、2.8mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レンズが入るような 寸法である請求項1記載の装置。 9.さらに、中空空間内を通過する眼内レンズの受け入れに適しかつ適した寸 法を有する装填部を含む請求項1記載の装置。 10.潤滑性向上成分は、眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で装 填部に共有結合する請求項9記載の装置。 11.小さい切れ目を介して眼に眼内レンズを挿入するための装置であって、 眼内レンズの受け入れに適しかつ適した寸法を有すると共に、眼内レンズを折 り畳み状態で保持するのに適しかつ適した寸法を有する装填部、 眼内レンズが折り畳み状態で通過する中空空間を形成する内壁と、中空空間か ら折り畳んだ眼内に眼内レンズが折り畳み状態で通過する出口とを含む中空管、 および 折り畳み状態の眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で、中空管の内 壁または内壁付近に共有結合した潤滑性向上成分 を含む装置。 12.中空管は、ポリマー材料製であり、また潤滑性向上成分は、親水性成分 、親油性成分およびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項11記載の装 置。 13.中空管は、3.0mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レンズが入るよう な寸法である請求項11記載の装置。 14.装填部は、眼内レンズを折り畳み状態に折り畳むのに適しかつ適した寸 法を有する請求項11記載の装置。 15.潤滑性向上成分は、折り畳み状態の眼内レンズの中空空間内の通過促進 に有効な量で装填部に共有結合する請求項11記載の装置。 16.眼内レンズを眼に挿入する方法であって、 眼の切れ目または切れ目付近に中空管の出口を配置し、次いで 眼内レンズを中空空間から出口を介し眼内に送ること、および 上記中空管は、眼内レンズが折り畳み状態で通過する中空空間を形成する内壁 と、折り畳み状態の眼内レンズの中空空間内の通過促進に有効な量で中空管の内 壁または内壁付近に共有結合した潤滑性向上成分とを含む ことを特徴とする方法。 17.潤滑性向上成分は、この潤滑性向上成分を含まずに同様な装置の中空空 間を介して眼内レンズが折り畳み状態で通過するのに必要な力に対し、中空空間 を介して眼内レンズが折り畳み状態で通過するのに必要な力を減少させるのに有 効である請求項16記載の方法。 18.中空管は、ポリマー材料製であり、眼内レンズは、シリコーンポリマー 材料を含む光学素子を含んでなる請求項16記載の方法。 19.潤滑性向上成分は、親水性成分、親油性成分およびこれらの混合物から なる群から選ばれ、また中空管は、3.2mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レ ンズが入るような寸法である請求項16記載の方法。 20.中空管は、3.0mm以下の切れ目を介して眼内に眼内レンズが入るよう な寸法である請求項16記載の方法。
JP8522288A 1995-01-17 1996-01-11 眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法 Ceased JPH10512172A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37382295A 1995-01-17 1995-01-17
US08/373,822 1995-01-17
PCT/US1996/000118 WO1996022062A1 (en) 1995-01-17 1996-01-11 Iol insertion apparatus and method for using same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10512172A true JPH10512172A (ja) 1998-11-24

Family

ID=23474025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8522288A Ceased JPH10512172A (ja) 1995-01-17 1996-01-11 眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0804129B2 (ja)
JP (1) JPH10512172A (ja)
DE (1) DE69623256T3 (ja)
ES (1) ES2182961T5 (ja)
WO (1) WO1996022062A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009095975A1 (ja) 2008-01-31 2009-08-06 Menicon Co., Ltd. 医療機器の製造方法
JP2015027548A (ja) * 2007-10-29 2015-02-12 アドヴァンスト ヴィジョン サイエンス インコーポレイテッド 潤滑性眼内レンズ挿入デバイス

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5803925A (en) * 1995-01-17 1998-09-08 Allergan IOL insertion apparatus with covalently bonded lubricant
US6083230A (en) 1997-07-30 2000-07-04 Allergan Method for making IOL insertion apparatus
US5716364A (en) * 1996-07-10 1998-02-10 Allergan IOL insertion apparatus and method for making and using same
US6283975B1 (en) 1996-07-10 2001-09-04 Allergan Sales, Inc. IOL insertion apparatus and method for making and using same
US5810834A (en) * 1996-10-07 1998-09-22 Chiron Vision Corporation Tip formation for inserting a flexible membrane into an eye
US6248111B1 (en) 1999-08-06 2001-06-19 Allergan Sales, Inc. IOL insertion apparatus and methods for using same
US20040267359A1 (en) 2003-06-27 2004-12-30 Harish Makker IOL insertion apparatus and methods for making and using same
NL1029301C2 (nl) * 2005-06-21 2006-12-22 Procornea Nederland B V Wrijving verminderende bekleding.
US20090112222A1 (en) * 2007-10-25 2009-04-30 Bausch & Lomb Incorporated IOL Insertion Apparatus
US10005854B2 (en) * 2010-10-06 2018-06-26 Ast Products, Inc. Functionalized hydrophilic and lubricious polymeric matrix and methods of using same
FR2986532B1 (fr) 2012-02-07 2015-03-13 Polymerexpert Sa Compositions polymeres metastables pour dispositifs d'injection d'implants ophtalmiques
US10588780B2 (en) 2015-03-04 2020-03-17 Alcon Inc. Intraocular lens injector
US10568735B2 (en) 2017-01-13 2020-02-25 Alcon Inc. Intraocular lens injector
US11000367B2 (en) 2017-01-13 2021-05-11 Alcon Inc. Intraocular lens injector
FR3116715A1 (fr) 2020-11-30 2022-06-03 Polymerexpert Sa Polymère apte à former un revêtement glissant pour injecteur ophtalmique

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4170661A (en) * 1977-11-30 1979-10-09 American Hospital Supply Corporation Method of treating intraocular lens and the like
US4500676A (en) 1983-12-15 1985-02-19 Biomatrix, Inc. Hyaluronate modified polymeric articles
US4487865A (en) 1983-12-15 1984-12-11 Biomatrix, Inc. Polymeric articles modified with hyaluronate
JPH073211B2 (ja) 1985-07-17 1995-01-18 日本電装株式会社 燃料蒸発ガス排出抑止装置
US4681102A (en) * 1985-09-11 1987-07-21 Bartell Michael T Apparatus and method for insertion of an intra-ocular lens
EP0233708A3 (en) 1986-02-18 1988-08-03 Precision-Cosmet Co., Inc. Coated substrates
DE3610925C2 (de) * 1986-03-24 1994-11-03 Michael Ulrich Prof D Dardenne Vorrichtung zum Falten einer insbesondere mit zwei seitlichen Kunststoffhaptikplatten versehenen, implantierbaren Intraokularlinse und zum Einbringen der gefalteten Intraokularlinse in das Auge
US4810586A (en) 1986-04-16 1989-03-07 Gregory Halpern Method enhanced polysaccharide coating of plastic objects
US5094876A (en) * 1987-04-10 1992-03-10 University Of Florida Surface modified surgical instruments, devices, implants, contact lenses and the like
US4847324A (en) 1988-04-25 1989-07-11 Hydromer, Inc. Hydrophilic polyvinylbutyral alloys
CH675828A5 (ja) 1988-05-03 1990-11-15 Arcofil Sa
US5272012A (en) 1989-06-23 1993-12-21 C. R. Bard, Inc. Medical apparatus having protective, lubricious coating
US5077352A (en) 1990-04-23 1991-12-31 C. R. Bard, Inc. Flexible lubricious organic coatings
JPH0783761B2 (ja) * 1990-10-04 1995-09-13 テルモ株式会社 医療用具
ATE192487T1 (de) * 1992-02-13 2000-05-15 Surmodics Inc Immobilisierung eines chemischen spezies in einer vernetzten matrix
US5304182A (en) 1992-09-23 1994-04-19 Kabi Pharmacia Ophthalmics, Inc. Apparatus and method for curling and inserting flexible intraocular lenses
EP0723429B1 (en) 1992-09-30 2002-04-10 FEINGOLD, Vladimir Intraocular lens insertion system
US5338312A (en) 1992-10-02 1994-08-16 Becton, Dickinson And Company Article having multi-layered lubricant and method therefor
US5653715A (en) * 1993-03-09 1997-08-05 Chiron Vision Corporation Apparatus for preparing an intraocular lens for insertion
US5716364A (en) 1996-07-10 1998-02-10 Allergan IOL insertion apparatus and method for making and using same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027548A (ja) * 2007-10-29 2015-02-12 アドヴァンスト ヴィジョン サイエンス インコーポレイテッド 潤滑性眼内レンズ挿入デバイス
WO2009095975A1 (ja) 2008-01-31 2009-08-06 Menicon Co., Ltd. 医療機器の製造方法
US8523878B2 (en) 2008-01-31 2013-09-03 Kowa Company, Ltd. Method of producing medical instrument
JP5362590B2 (ja) * 2008-01-31 2013-12-11 興和株式会社 医療機器の製造方法
KR101535406B1 (ko) * 2008-01-31 2015-07-09 코와 가부시키가이샤 의료 기구의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE69623256T3 (de) 2008-01-10
EP0804129B1 (en) 2002-08-28
ES2182961T3 (es) 2003-03-16
EP0804129A1 (en) 1997-11-05
DE69623256D1 (de) 2002-10-02
DE69623256T2 (de) 2003-05-28
EP0804129B2 (en) 2007-10-03
WO1996022062A1 (en) 1996-07-25
ES2182961T5 (es) 2008-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7348038B2 (en) IOL insertion apparatus and method for making and using same
US5716364A (en) IOL insertion apparatus and method for making and using same
EP0952796B1 (en) Iol insertion apparatus
JPH10512172A (ja) 眼内レンズの挿入装置および挿入装置を用いる挿入方法
US6248111B1 (en) IOL insertion apparatus and methods for using same
WO1998001089A9 (en) Iol insertion apparatus and method for making and using same
US6283975B1 (en) IOL insertion apparatus and method for making and using same
US5810833A (en) Deformable lens insertion apparatus
US20050147735A1 (en) Lubricious, biocompatible coatings for medical devices
EP1175187B1 (en) Iol insertion apparatus
JP7121798B2 (ja) 眼内レンズ(iol)インジェクター及びその使用方法
EP4271324A1 (en) Crosslinked polymer coatings for intraocular lens (iol) cartridges and method for creating this coating on the inner surface of the cartridge
WO2003043547A1 (en) Method of tipping an intraocular lens injector cartridge
MXPA01008678A (en) Asymmetric intraocular lens injection cartridge

Legal Events

Date Code Title Description
A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20040406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040427