【発明の詳細な説明】
コンピューターシステムで１または複数のオプションを選択する方法および装置
本発明は、対話式テレビおよびビデオシステムを含むコンピューターシステム
でオプションを選択する方法および装置に関する。
コンピューターシステムで最も弱いリンクは、いわゆる“マン−マシンインタ
ーフェイス”であると長い間認識されてきた。コンピューターシステムは、コン
ピューターの知識のある人によって設計されなければならないが、ほとんどの端
末ユーザはコンピューターの知識がないであろう。端末ユーザは、コンピュータ
ーシステムが機能するオプションにほとんど興味がない。システム設計者にとっ
て明らかなことがユーザによって難解な段階に成りうる。現在は、コンピュータ
ーシステムを“ユーザにとって使い易くする”ために多くの努力が費やされてい
る。
コンピューターシステムのユーザは、システムで選択し、使用することができ
る種々のオプションを示すアイコンの使用に慣れているであろう。典型的なアイ
コンは、代数的機能を示す計算器の絵表示、ワード処理機能を示す文書の頁、お
よび製図機能を示す絵筆を含む。
スクリーン上のメニューは通常、使用可能なオプションを表す“アイコン”の
表示を与えられている。この明細書では、“アイコン”という用語は、選択可能
なオプションと関係付けられた画像を示すために使用されている。この“アイコ
ン”は、例えばグラフィック、テキスト、または動作画像か、あるいはこれらの
幾つかを組み合わせたものである。アイコンは通常、アイコンに対してカーソー
ルを移動して、マウス制御のもとでそれを“クリックオン”することによって選
択される。多数のオプションがあるとき、ディスプレイ上のアイコンは小さく認
識され、見るのが困難になることがあろう。
テキスト検索システムのような別のシステムでは、リモートコントロール用ハ
ンドセットから数をキーすることによって、到来するテレビジョン信号からテレ
ビジョン装置へ送られる情報を検索して、表示する。オプションの数は、メニュ
ーまたはインデックスとしてスクリーン上に表示される。通常ユーザはテレビジ
ョン装置のスクリーンから幾らか離れて座っており、数多く列挙されたオプショ
ンが表示されているために、とくにユーザの視力が悪いときはユーザがはっきり
と知覚するのが困難な大きさで表示されるので、このシステムは使用し難いこと
が分った。
ディスプレイのクラッターを減少しようとするとき、複数の頁にわたるメニュ
ーが使用され、各頁（スクリーン）には使用可能なオプションの幾つか少数が表
示される。使用頻度にしたがってオプションに順番を付けることによってそれら
に優先順位を付けようとする−すなわち、使用頻度のより多いオプションが使用
頻度のより少ないものよりもメニュー内のより高いレベルに置くシステムが考案
された。このような２つのシステムは同様に、アプリケーションを使用するとき
はいつでも、アプリケーションアイコンのメニューの配置を更新することを含み
、例えば欧州特許第EP427264号明細書および第EP601320号明細書に記載されてい
る。しかしながら、このようなシステムは、一度に表示できるオプションの数が
制限されているという明白な欠点を有する。依然としてユーザにとっては上部ス
クリーン上に現れる最も頻繁に使用されるアプリケーションと関係付けられてい
ない他のオプションを積極的に検索することが必要である。すべてのオプション
を表示するためには、ユーザがキーボードまたはハンドセットによってカーソー
ルを介して命令を入力し、次頁に進めたり、前頁に戻したりすることが必要であ
る。このため、ユーザは必要とされる入力を思い出して頁を変えたり、スクリー
ンに表示された覚書き（メモ）から情報を読み取ることが必要である。スクリー
ンに表示された覚書きは複数の頁メニューというやり方がアドレスを求めるとい
うスクリーンクラッター問題を追加する。したがって、覚書きは非常に小さくな
る。ユーザが見逃す可能性がある大きさでこの情報を与えることと、スクリーン
クラッターを増加することとの間のトレードオフは容易ではないことが理解され
るであろう。
システムが提供しなければならないオプションを使用することをシステムのユ
ーザが強く望んでいるとき、このユーザにとって上述の問題が重要であることが
容易に認識できるであろう。このシステムがユーザに販売用の商品およびサービ
スを与えるものであるとき、これらの問題はより一層重要である。ユーザにとっ
て使い易くないとき、ユーザはシステムの全ての特徴を完全に理解しようとする
のを思いとどまるので、販売するシステムの完全な潜在能力は達成されない。
本発明によると、それぞれがシステムによって提供される１つのまたは１組の
オプションを表すアイコンを表示することと；視覚的重要度の範囲内でアイコン
の少くとも１つの視覚的重要度を変更することと、ユーザ入力を監視することと
；ユーザ入力に対応する１つのまたは１組のオプションを選択することとを含む
コンピューターシステムで１または複数のオプションを選択する方法が提供され
る。
アイコンの視覚的重要度を動的（時間と共に）動的に変更することによって、
多数のアイコンが存在していても、クラッターの発生しないディスプレイを生成
することが可能である。ユーザは、視覚的に最も重要なアイコンに注目するよう
になるので、ユーザは入力してそのオプションを選択するか、または所望であれ
ば、次のオプションが現れるのを待つことができる。再び命令を受けられるが、
ユーザが選択しようとするときは本質的に静止しているオプションがリスト内に
またはアイコンのグループとして表示されている先行技術のメニューシステムと
は対照的に、本発明は将来のユーザに異なるオプションを積極的に注目させて、
選択プロセスを補助する方法を提供する。ユーザが自分でオプションを探索しな
ければならないのではなく、それらがユーザの前に効果的に現れるようになる。
静止したアイコンの背景に対してアイコンを移動するか、または異なる方法で
同じく移動することができる他のアイコンへ移動することによって、視覚的重要
度を変更することができる。視覚的重要度を変更する別の方法は、アイコンの色
彩、輝度、コントラスト、または形状を変化させることによって、あるいは幾つ
かの方法で例えばコントラストをもつ色（カラー）のアイコンの周りにフレーム
を生成してそれにハイライトを付けることによって変更することができる。
少くとも１つのアイコンが視覚的重要度を増すとき、少くとも１つの別のアイ
コンが視覚的重要度を低減するのがよい。これが好ましいとされるのは、１つの
アイコンの大きさの増大が別のアイコンの大きさの減少によって補償されるため
にディスプレイがクラッターを発生しないままであることを保証するからである
。視覚的重要度の減少率は増加率にほぼ適合する方法がとくに好ましい。
都合よく、アイコンは他のアイコンの少くとも幾つかの大きさを変更すること
によって視覚的重要度を変更する。
アイコンの大きさを変えることによって得られる長所は、アイコンを最初に小
さくすることができるので、画面にクラッターを発生せずに、多くの数のアイコ
ンを１つのスクリーン上に表示できることである。視覚的重要度を変更すること
によって、アイコンの寸法を大きくして、それを一層目立たせて、さらにユーザ
が一層容易にそれが何を表しているかを見定め易くする。さらに１つのアイコン
の大きさは、他のアイコンの大きさを小さくすることによって明らかに大きくす
ることもできる。
視覚的重要度を変更する別の方法は、ディスプレイ内のアイコンの位置を変え
ることである。例えば、ディスプレイ内の中央の位置にハイライトを付けること
によって、アイコンをこの位置に移動することができる。
上で説明した方法を組み合わせることによって、視覚的重要度を変更すること
ができる。好ましくは、移動および大きさの変更することによって視覚的重要度
の変更が達成される。これは、ユーザを注目させるのにとくに効果的である、す
なわち好ましくはそれは２次元のディスプレイ上で３次元移動の効果を生成する
ために使用することができるのでよい。
テレビジョンスクリーンまたはビジュアルディスプレイ装置（ＶＤＵ）のよう
な現在のディスプレイフォーマットは二次元であるが、本発明はホログラフィ技
術を使用する３次元のディスプレイ上で使用できることが認識される。この技術
では、フリースペース（自由時間）にアイコンのホログラフィ画像を投影し、ユ
ーザとの間でアイコンを移動して、視覚的重要度を変更することができる。
記載された実施形態では、アイコンが表すオプションに適した情報を含む球を
表示している。アイコンは、数字、文字、またはその他のしるしから成りまたは
含んで、ユーザがシステムに対応する入力を行うことができるようにする。例え
ば、アイコンは数によって選択することができ、ユーザはアイコンによって示さ
れたその数をハンドセットで入力する。それに代って、アイコンはコード化され
たカラー、およびハンドセットまたはその他の入力装置で押される適切なカラー
ボタンであってもよい。情報は、絵で示された情報であってもよい。
視覚的重要度を変更する別の方法は、アイコンに保持されるまたはそれと関係
付けられた絵で示された情報を動画化して、その輝度を増加するか、または不鮮
明状態からそれに焦点を合わせることによって視覚的に目立たせるものである。
ディスプレイ上でクラッターを発生しないで表示することができるよりも多い
オプションがあることが想定される場合は、好ましくがアイコンは周期的にディ
スプレイから消える、すなわち表示されなくなり、その代わりに新しいアイコン
が表示されるようにする。一定期間の後に、元の１または複数のアイコンが、新
しいアイコンまたはその他のアイコンを“置換”するために戻ることができる。
この長所は、ユーザがメニューとオプションとの間でスイッチ（切換えを）する
必要がないことであり、コンピューターに熟練していないユーザでもシステムに
全てのオプションを表示することができるようになる。この方法では、全てのユ
ーザが、必ずしもユーザ入力がなくても使用可能なオプションを見ることができ
る。この特徴は、システムが商品またはサービスを販売することに関係する場合
にとくに重要である。アイコンがディスプレイ上に現れる時間量は制御すること
ができる。等時間長の間、または組織のアイコンを表示することに対して商品ま
たはサービスの提供者に対してシステムのオペレータによって徴収されるコスト
のような取引き環境に応じた時間長にわたって、アイコンを表示することができ
る。
幾つかの方法、例えば他のアイコンと較べて比較的に速い速度で移動するアイ
コンをイベントを示す可聴アラーム、あるいは形状、色彩、輝度、またはコント
ラストの変化、またはフラッシュすることによって、あるいはこれらの組合わせ
によって、新しく表示されたアイコンの視覚的重要度を向上させることができる
。
オプションを選択するためのユーザ入力は、マウス、キーボード、またはキー
パッドのような装置を介して、ケーブルによってシステムにリンクされるか、赤
外線、超音波、またはそれに類似するものを含む無線技術を使用するものである
。
オプションを選択するその他の方法も使用することができ、例えば音響、音声
命令、ディスプレイスクリーンに触れることによって、またはホログラフィディ
スプレイを使用するときは、アイコンに触れるまたは捕獲することによる。
数字または文字のようなアイコンと関係付けられたしるしを入力するか、また
は表示されたカーソールを制御して、アイコン上でそれを移動することによって
オプションを選択することができる。
選択に使用できる著しい数のオプションがあるとき、便宜的に同じしるし異な
るオプションと関係付けてこの異なるオプションが異なる時間に視覚的重要度を
増すようにすることができる。（例えば、通常の０乃至９の数字のキーパッドか
ら）直ちに選択可能な数のオプションよりも多くの数のオプションがあるとき、
このシステムは、（例えば、テレビジョョン装置のリモートコントロール装置で
一般的に見られるように、１０−１９に対して１＋、２０−２９に対して２＋、
等）補助的なキーパッドボタンの使用を必要とせずに、依然として使用し易いと
いう長所を有する。したがって使用可能な種々のオプションが視覚的重要度を変
更するので、同じしるし（すなわち０乃至９）は、これらが視覚的重要度を増す
ように最初に初めの１０のオプションと、次に第２の１０のオプション、などと
関係付けることができる。視覚的重要度の動的な変更によって、しるし（および
１組の関係付けられたオプション）を一定期間の間視界から除去して、その後新
しい組のオプションと関係付けられた視界に再び導入することができる。
本発明の第２の態様にしたがって、ユーザが、次のものを含むコンピューター
システムによって与えられる１つまたは１組のオプションの選択を示して、この
選択を可能にする装置が提供される。前記コンピューターは、
オプションを表すアイコンを表示する手段と、
１または複数のオプションを示すユーザ入力を監視する手段と、
視覚的重要度の範囲で表示された少くとも１つのアイコンの視覚的重要度を
変更する手段とを含む。
都合よく、装置はディスプレイ装置と、ユーザ入力装置と、ユーザ入力装置を
介して、ユーザによる１または複数のオプションの選択のときに、ディスプレイ
装置上で表示画像を制御し、かつユーザ入力を監視するために接続されたプロセ
ッサとを含み、該プロセッサは、少くとも１つのオプションを表す画像の表示装
置上で視覚的重要度の動的な変更を制御するようにプログラムされている。
ここで本発明の特定の実施形態が、図面を参照して例示的に記載される。
図１は、本発明にしたがうコンピューターシステムを示す。
図２は、図１に示されたシステムのディスプレイを示す。
図１は、加入者にビデオフィルムおよびショッピングサービスを供給するコン
ピューターシステムを示している。システムは、電話線２と３および電話ネット
ワーク４を介して多数の加入者装置５（図面にはその中の１つ加入者装置が示さ
れ
ている）に接続された中央コンピューター１を含んでいる。加入者装置５の入力
ポート７は、加入者の敷地に配置された電話６にもサービスする電話線３に接続
されている。加入者装置５の出力ポート８は、同軸ケーブル９を介してテレビジ
ョンセット11のアンテナソケット10に接続されている。テレビジョンセット11は
システムのためのディスプレイ装置であり、スクリーン12上にビデオフィルム、
商品、およびサービス情報を表示することができる。
図１には、加入者13がスクリーン12を観察して、キーパッド15を有する可搬式
リモートコントロール装置14によってシステムを制御することが示されている。
リモートコントロール装置14は、キーパッド15で入力された命令を既知の方法で
点滅する赤外線ダイオード16を介して加入者装置５へ送る。
加入者装置５は、テレビジョン装置11に近い便利な場所に配置されている。装
置５は、マイクロプロセッサ17、入力／出力装置18、メモリ19、受信機20、およ
びビデオ生成器21を含んでいる。メモリ19は、半導体チップ型のランダムアクセ
スメモリ（ＲＡＭ）および読取り専用メモリ（ＲＯＭ）を含んでいる。図面に示
されたこれらの装置を相互接続して、データおよび制御情報を伝送できるように
するバス22が配置されている。
動作の際、ビデオおよび制御信号は電話ネットワーク２、３、および４上を中
央コンピューター１から加入者装置５へ送られる。この情報は、電話の通常の動
作に影響を与えない周波数帯で送られる。すなわち電話６およびシステムは干渉
を生ずることなく同時に使用することができる。
ビデオおよび制御信号は、ポート７、入力出力装置18、およびバス22を介して
マイクロプロセッサ17に送られる。このマイクロプロセッサは制御信号を解釈し
、ビデオ信号をビデオ生成器21へ送る。（制御情報およびビデオ信号の一部も、
将来使用するためにメモリ19に記憶することができる）。
ビデオ生成器21では、ビデオ信号をテレビジョン装置11に適切な周波数に変換
し、この周波数はテレビジョン放送サービスからアンテナによって受信される通
常のテレビジョン信号に対応する。その後テレビジョン装置11は、スクリーン12
上にビデオ画像を表示する。
上述のように、加入者13は赤外線リモートコントロール装置14を使用してシス
テムを制御する。この装置からの赤外線信号は、加入者装置５の受信機装置20の
センサによって受信される。受信機装置20は受信した信号をデコードし、制御情
報をマイクロプロセッサ17へ送る。
制御情報は、マイクロプロセッサ17によって使用されてテレビジョン装置11に
表示されるビデオシーケンスを制御するか、または中央コンピューター１に送り
戻されることが必要とされるサービスまたは商品の注文のような命令として解釈
することができる。情報が戻されるときは、入力／出力装置18および電話ネット
ワーク２、３、４を介して戻される。情報は再び、信号として電話ネットワーク
の通常の動作に影響を与えない周波数で送られる。
ここでシステム上でオプションを選択する方法を説明する。
テレビジョンスクリーン12は、図２に一層はっきりと示されている。スクリー
ン12上に表示されるビデオのシーケンスは、スクリーン領域の周りを移動し、同
時に大きさの範囲内でその大きさを変更する５つの球としてある。これにより、
球を使用して３次元の巡回動作の効果を与え、各球はディスプレイの正面へ向っ
て明白に移動して（加入者13により近付き）、その後（加入者13から離れて）デ
ィスプレイの後方へ後退する。各球は順々にユーザが容易に球を見ることができ
るような視覚的に重要な位置を想定し、その一方で他の球が小さくなっていくと
している。この動作は、矢印23によって図に示されている。
各球は、システムによって供給される個々の組のオプションに対するアイコン
である。図２では、最も視覚的に重要なオプションの組は、参照番号“４”で示
された旅行サービスに関するものである。“最も後ろ”のアイコンは、参照番号
“５”で示された１組の銀行取引きサービスのオプションに関する。各参照番号
“１”、“３”、および“２”のアイコンは、それぞれ演劇および映画のための
オプション、システムによって供給されるビデオフィルム、およびショッピング
のオプションに関する。
最も視覚的に重要であるとして各アイコンが表示される継続期間は各アイコン
ごとに同じであり、アイコンのもとでサービスおよび商品の各供給者が顧客に同
一に現れるようにしている。別の実施形態では、継続期間を変更することが望ま
しいとされ、例えばアイコンが最も視覚的に重要である時間の長さに応じて、オ
プションのディスプレイをした供給者に対して課金することが望ましい場合であ
る。
この実施形態では、加入者13は、２つの方法の中の１つを使用してリモートコ
ントロール装置14でオプションを選択することができる。
第１の方法は、アイコン番号に対応するキーパッド15上のキーを押す方法であ
る。すなわち旅行オプションを選択するためにキー番号４を押し、買い物のため
にキー番号“２”を押す、などである。
第２の方法は、所望のオプションが最も視覚的に目立っているときにキー“０
”を押す方法である。
受信機20はキーが押されたのを検出し、その番号をプロセッサ17に送る。プロ
セッサ17がこの情報を制御コンピューターに送ると、選択されたオプションに関
する次のビデオ信号が送られて、前のように表示される。
押したキーが“０”であるとき、プロセッサ17は、キーを押している時間中に
最も視覚的に重要なアイコンによって表されるオプションの番号を含む情報を制
御コンピューターへ送る。中央コンピューター１は再び、そのオプションに関す
る別のビデオ信号を送ることによって応答する。
別のビデオ信号として、上述のような球形の別のアイコンを含むことができる
。例えば、旅行の組は、特定の旅行オペレータまたは特定の目的地への旅行用の
球を含むことができる。これらのサブオプションは別のサブオプションを含むこ
とができる。サブオプションは、オプションに関して上で説明したのと同様に選
択される。
加入者が商品またはサービスを注文したいとき、プロセッサ17はその情報を中
央コンピューター１に送ると、商品が発送されるか、またはサービスが手配され
る。
図２は５つのアイコンを有するスクリーンを示している。別のオプションが使
用できるとき、アイコンはスクリーンを去って、別の組のオプションを表す別の
アイコンに置換される。このイベントは、テレビジョン装置のスピーカによって
音とされるアラームノートに付随している。
別の球は、特別販売の広告のような特別なイベントを表すディスプレイ領域に
入ることができる。この実施形態では、この球はより小さいカラーのコード化さ
れた球24であり、５つのオプションのアイコンと衝突して、跳ね上がる。加入者
は、キーパッド15上の対応する色のボタンを押すことによってこれらのアイコン
を選択する。
記載された実施形態では、アイコンは旅行、ショー、およびそれらに類似する
もののようなしるしを含むが、アイコンがオプションに関係するスクリーンの静
止または動作画像を含むことができる。したがって、旅行を表す球は、列車、ボ
ート、および飛行機の画像を含むことができる。
上述の実施形態は、隔ったオンライン情報システムとの対話を含んでいるが、
本発明は、例えば個々のパーソナルコンピューターシステムを含むコンピュータ
ーシステムのオプションとして等しく応用可能であり、ここでオプションは簡単
なプログラム、またはこの種のコンピューターシステムで保持されるプログラム
内のオプションであることがすぐに分る。
【手続補正書】
【提出日】１９９７年９月２２日
【補正内容】
（１）請求の範囲を別紙のように訂正する。
（２）明細書第２頁下から６行目と７行目の間に次を挿入する。
『Martin Helanderによる文献("Handbook of Human-Computer Interaction"，17
および18章，363乃至 369頁および 404乃至 407頁，Elsevier Science Publishe
rs，1993年)では、目的指向ユーザインターフェイスとスクリーン設計に関する
種々の問題を取扱っている。１７章では、ユーザがアイコンを選択するとき、選
択したアイコンを何等かの方法で強調すべきであることを記載している。図４に
示されているように、これは選択したアイコンを反転することによって達成され
る。ユーザがアイコンを選択したときに、それのみが他のアイコンよりも視覚的
に一層強調されることは明らかである。したがって、上述の先行技術のシステム
と共通に、ユーザは依然スクリーン上に表示されたアイコンとは関係していない
オプションを積極的に探す必要がある。』
請求の範囲
１．コンピューターシステム上で１または複数のオプションを選択する方法であ
り：
各々が該システムによって与えられる１または１組のオプションを表すアイ
コンを表示すること、
ユーザ入力を監視しながら、視覚的重要度の範囲内で少なくとも１つのアイ
コンの視覚的重要度を変更し、および、
ユーザ入力に応答して、該ユーザ入力に対応する１または１組のオプション
を選択することを含む方法。
２．少くとも１つのアイコンが視覚的重要度を増すとき、少くとも１つの他のア
イコンが視覚的重要度を低減する請求項１記載の方法。
３．視覚的重要度が増す速度と実質的に同じ速度で、視覚的重要度が減少する請
求項２記載の方法。
４．１または複数のアイコンの大きさを変更することによって少くとも部分的に
視覚的重要度を変更する請求項１乃至３の何れか１項記載の方法。
５．アイコンが表示されている場所を変更することによって、少くとも部分的に
視覚的重要度を変更する請求項１乃至４の何れか１項記載の方法。
６．色を変化させることよって、少くとも部分的に視覚的重要度を変更する請求
項１乃至５の何れか１項記載の方法。
７．アイコンの少くとも幾つかの視覚的重要度がシーケンスで変化する請求項１
乃至６の何れか１項記載の方法。
８．アイコンの少くとも１つの表示された位置が、大きさの変化と共に変更され
る請求項１乃至７の何れか１項記載の方法。
９．少くとも２組のアイコン、すなわち第１の組のアイコンおよび第２の組のア
イコンがあり、第１の組のアイコンが表示されているときには、第２の組のアイ
コンが表示されないか、または第１の組のアイコンよりも視覚的に実質的に低い
重要度で表示され、かつシステムのユーザによって表されるオプションを変更す
るために、第１の組と第２の組の間でアイコンを転送する請求項１乃至８の何れ
か１項記載の方法。
１０．少くとも１つのアイコンが、球として示されている請求項１乃至９の何れ
か１項記載の方法。
１１．インデックスが異なるオプションに対するアイコンと関係付けられており
、ユーザがインデックスの関連する１つを選択することによってオプションを選
択することができ、少くとも１つのインデックスは、関係付けられたアイコンが
最初に視覚的重要度を増すときは、第１のアイコンおよび／またはオプションと
関係付けられており、また次に視覚的重要度を増すときは、第２のアイコン／オ
プションと関係付けられている請求項１乃至１０の何れか１項記載の方法。
１２．コンピューターシステムによって与えられる１または１組のオプションを
ユーザに示してかつ選択できるようにする装置であって、
オプションを表すアイコンを表示する手段と、
選択される１または複数のオプションを示すユーザ入力を監視する手段と、
視覚的重要度の範囲内で表示されたアイコンの少くとも１つの視覚的重要度
を変更し、かつ使用の際に監視する手段がユーザ入力を監視しながら動作するよ
うな手段とを含む装置。
１３．視覚的重要度が、１または複数のアイコンの表示された大きさの変化によ
って変更する請求項１２記載の装置。
１４．表示された位置の変更によって視覚的重要度を変更する請求項１２または
１３記載の装置。
１５．視覚的重要度が表示された位置および大きさの両方の変更によって変化し
、その変更によってユーザに対して３次元移動の印象を与える請求項１４記載の
装置。
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フロントページの続き
(81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，
ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ
Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ
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ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ
Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ
，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，
ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ
Ｎ
(72)発明者 ホワイトヘッド、 ニール
イギリス国、ダブリュシー１エー・１ダブ
リュダブリュ・ロンドン、ニュー・オック
スフォード・ストリート、ナンバー・ワ
ン、コモンウェルス・ハウス、フィッチ
(72)発明者 ミード、 パメラ
アメリカ合衆国、マサチューセッツ州
02110、ボストン、ルイス・ワーフ 139、
フィッチ
(72)発明者 シミュラ、 スティーブン
アメリカ合衆国、オハイオ州 43085、ウ
ォーシントン、ピー・オー・ボックス
360、オレンタンジー・リバー・ロード
10350、フィッチ