JPH10510127A - 指向性音響信号プロセッサーとその方法 - Google Patents

指向性音響信号プロセッサーとその方法

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JPH10510127A JP9512787A JP51278797A JPH10510127A JP H10510127 A JPH10510127 A JP H10510127A JP 9512787 A JP9512787 A JP 9512787A JP 51278797 A JP51278797 A JP 51278797A JP H10510127 A JPH10510127 A JP H10510127A
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ニール アショク バドカムカール、
ジョン−トーマス カルデロン ンゴ、
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Abstract

(57)【要約】 2つ以上のマイクロホン(10、12)が、等しい数またはそれより少ない数の別個の音源を含む環境に装着される。付随する反響および残響を伴う各々の音源からの音響エネルギーが、各々のマイクロホンにぶつかる。到着方向情報(20)を用いて、あたかも音響環境が無響であるかのように、第1のモジュール(30)が元の音信号を引出そうとする。反響および残響により生じるかもしれない、チャネル間の残留漏話が、第2のモジュール(50)によって除去される。第1と第2のモジュールは既存の技術を使用して実装することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 指向性音響信号プロセッサーとその方法 本出願は著作権のある資料(著作権1994年、Interval Rese arch Corporation)を含む付録マイクロフィッシュと共に提出 された。付録は46フレームの1マイクロフィッシュから構成される。著作権所 有者は特許・商標庁の特許ファイルまたは記録にある特許文書または特許開示を 複写することには異論がないが、その他に関しては付録に含まれる全ての著作権 を保有するものである。 技術分野 本発明はマイクロホンアレイ信号処理に関し、より詳細には反響および残響の 存在下でこれら信号の混合物から1つの実質的に純粋の音信号を抽出するための 二段階プロセッサーに関する。 発明の背景 人間は多くの音響源を含む環境でも1つの音響源に注意を集中することができ ることが知られている。この現象はしばしば「カクテルパーティ効果」と呼ばれ る。 先行技術において、カクテルパーティ効果を説明するために、物理的装置に関 して、またこれら装置のコンピューターシミュレーションに関して多くの努力が 払われ てきた。1つの先行技術は聴覚情況分析に基づいて音を分離することである。こ の分析では、存在する音響源の性質に関する仮定が活発に用いられる。音は音調 やバースト等の小さな要素に分解でき、それらを次に調和性および時間の連続性 等の属性に従って分類することができると仮定される。聴覚情況分析は1つのマ イクロホンまたは複数のマイクロホンからの情報を用いて実施できる。聴覚情況 分析の初期の例としては、Weintraub(1984、1985、1986 )を参照されたい。聴覚情況分析による音分離に関する他の先行技術としては、 Parsons(1976)、von der MalsburgおよびSch neider(1986)、NaylorおよびPorter(1991)、そ してMellinger(1991)によるものが挙げられる。 聴覚情況分析を含む技術は、人間の聴覚処理のモデルとして科学的観点から興 味深いが、もう少し基本的な進歩がない限り、音分離のために実施可能な技術で あると考えるには、あまりにも計算的に要求が厳しすぎまた専門的すぎる。 音分離のための他の技術は音響源の空間的分離を利用することによって作用す る。最も簡単な装置は、高度に選択的であるが固定された感度パターンを持つマ イクロホンである。例えば、指向性マイクロホンは特定の方向から来る音に対し て最大の感度を持つように設計されているので、他の可聴源に対して1つの可聴 源を高めるた めに使用できる(1967年、Olsonを参照)。同様に、スピーカーの口付 近に装着される接話マイクロホンは遠くの音を拒絶する(例えば、Knowle s CF 2949データシートを参照)。 音響源の空間的分離を利用することによる音響源の分離に関連するマイクロホ ンアレイ処理技術も公知であり、数十年に及ぶ関心事である。初期のマイクロホ ンアレイ技術では、非線形処理が使用された。各出力流において、到着音方向、 「ルック方向」が仮定される。マイクロホン信号はルック方向からの飛行時間の 差を取り除くために遅延される。ルック方向以外の方向からの信号がこうして時 間的に非整列される。出力流内の信号は、本質において、マイクロホンから音の 断片を「ゲーティング」することによって形成される。ある瞬間に、出力はマイ クロホン信号の1つと等しくなるように選択される。KaiserおよびDav id(1960)、Mitchellら(1971)およびLyon(1983 )により開示されたこれらの技術は、望ましくない音が、人間の会話の場合のよ うに、主としてインパルス列から構成される場合に最も良く性能を発揮する。こ れらの非線形技術は計算的に効率的であり、人間のカクテルパーティ工程のモデ ルとして科学的関心事であるが、本来望ましくない音を完全に抑制することがで きないために実用的、または商業的ではない。この抑制ができないということは 、あらゆる瞬間に少なくとも1つのマイクロホンが望 ましい信号だけを含むという不正確な仮定に起因する。 先行技術において線形マイクロホンアレイ処理用に広く知られている技術は、 しばしば「古典的ビーム形成」と称される(Flanaganら、1985年) 。上述の非線形技術のように、ルック方向に対してマイクロホン信号間の飛行時 間の差を取り除くことから処理が始まる。「ゲーティング」の代わりに、遅延マ イクロホン信号は単に平均化される。こうして、いかなるルック方向からの信号 もその元の力の出力で表示され、一方他の方向からの信号は相対的に減衰される 。 古典的ビーム形成はWidrowとBrearley(1988)により発明 され、特許が認められた指向性補聴器に使用されている。古典的ビーム形成器が 所望の音響源に対して望ましくない音響源を減衰できる程度は、(1)アレイ内 のマイクロホンの数、および(2)望ましくない音響源に存在する問題の波長の 最長のものに対するアレイの空間度によって制限される。特に、古典的ビーム形 成器は波長がアレイより長い周波数成分の相対的減衰を提供することができない 。例えば、1フィート幅のアレイは約1kHz以下の周波数成分を大きく減衰す ることができない。 さらに、先行技術において公知のものは、能動的解除アルゴリズムであり、そ れは音分離に関するものである。しかしながら、それは「基準信号」、つまり、 音響源の1つだけから引出される信号を必要とする。例えば、能 動的雑音解除技術(Bose(登録商標)Aviation Headset、 NCT proACTIVE(登録商標)シリーズ、およびSennheise r HDC451 Noiseguard(登録商標)Mobile Head phone用のデータシートを参照)は雑音だけを含む周知の信号を濾過し、そ れを混合物から減じることによって、混合物に対する雑音の影響を減少させる。 同様に、全二重モデム(KellyおよびLogan、1970年;Gritt onおよびLin、1984年)等の反響解除技術は、周知の入信号から反響に よる雑音を取り除くことによって、出信号のSN(雑音に対する信号)比を改善 する。 基準信号を必要としない能動的解除技術は「盲目的」と呼ばれる。現在では、 それらは望ましくない信号がマイクロホンに届く音響行程に関して基礎となる仮 定の現実度に基づいて分類される。この分類の実用的な重要性を理解するために 、能動的解除技術が作用する原則に共通の特徴を思い起こしてみる:処理された マイクロホン信号を減算することによって所定の望ましくない音響源を解除でき る程度は、異なるマイクロホン内で望ましくない音響源を互いに適合するように 複写することができる正確さに最終的に依存する。次に、これは信号処理が如何 に正確に望ましくない信号がマイクロホンに達する音響行程を模倣するかに依存 する。 1つのクラスの盲目的能動的解除技術は「利得ベース」 と呼ぶことができる:各音響源により作られる波形が、相対利得を変化させて同 時にマイクロホンによって受け取られると仮定する。(利得に必要な差を作り出 すために指向性マイクロホンを使用しなければならない)。このように、利得ベ ースのシステムは、時間遅延を適用せず、あるいはその逆にフィルタリングせず に、マイクロホン信号に対して相対利得を適用し、減算することによって、異な るマイクロホン信号内の望ましくない音響源のコピーを解除しようとする。盲目 的能動的解除に対する多数の利得ベースの方法が提案されている:Heraul tおよびJutten(1986)、BhattiおよびBibyk(1991 )、Cohen(1991)、Tongら(1991)、および、Molged eyおよびSchuster(1994)を参照されたい。 同時性という仮定は、マイクロホンが空間で分離される時に破られる。非同時 的混合物を処理することができる盲目的能動的解除技術のクラスは「遅延ベース 」と呼ぶことができる:各音響源により作られる波形は、他のフィルタリングな しに、相対的時間遅延により様々なマイクロホンによって受け取られると仮定す る。(Morita、1991年;Bar−Ness、1993年を参照)。無 響状態では、全方向性マイクロホンで構成されるマイクロホンアレイにとっては この仮定は正しい。しかしながら、マイクロホンに対する音響源からの音響伝播 のこの単純なモデルは、反響および残響が存在する 場合に侵害される。 関係する信号が狭帯域である場合、複合利得係数を使用するために、盲目的能 動的解除用の利得ベース技術の一部を延長することができ(Strube(19 81)、Cardoso(1989、1991)、LacoumeおよびRui z(1992)、Comonら(1994)を参照)、従って制限付きの限度ま で、マイクロホン分離および反響、残響による時間遅延を適応させることができ る。フィルターバンクによってマイクロホン信号が狭帯域成分に分割される場合 、これらの技術を広帯域である可聴信号と共に使用するために適合させることが できる。フィルターバンクにより作られる周波数帯域を別個に処理することがで き、その結果を合計することができる(例えば、Strube(1981)また はComon(1994)の特許を参照)。しかしながら、周波数帯域を横切る 構造が重複するため、それらは本発明に対して計算的に集中的であり、状況の変 さらに適合するのが遅く、統計的誤差が発生しやすく、反響および残響を適応さ せる能力が過度に制限される。 現在公知の最も現実的な能動的解除技術は「たたみこみ」である:各音響源か ら各マイクロホンへの音響伝播の効果がたたみこみフィルターとして形成される 。これらの技術は利得ベースの技術や遅延ベースの技術より現実的である。なぜ ならそれらはマイクロホン間の分離、反響および残響の効果を明快に適応させる からである。 原則として利得や遅延はたたみこみフィルタリングの特殊な場合であるので、そ れらはより一般的である。 たたみこみ能動的解除技術については、最近Juttenら(1992)、V an CompernolleおよびVan Gerven(1992)、Pl attおよびFaggin(1992)、および、DincおよびBar−Ne ss(1994)等が取り上げている。これらの技術は室内音響学の簡素化され すぎたモデルを使用するシミュレーションによって構成される混合物を分離する ために使用されているが、我々の知る限り、それらのいずれも実際の音響環境に おいて混合された信号にうまく適用されていない。Juttenら、Platt およびFaggin、および、DincおよびBar−Nessが使用したシミ ュレートされた混合物は2つの点において実際の室内で発生するであろうものと は異なっている。第1に、シミュレーションに使用されたたたみこみフィルター は室内音響学を形作るのに適当なものよりはるかに短い;それらはオフィスにお ける典型的な数十フィートの反響および残響に比べて、1または2フィートの音 の間接的な伝播を考慮しているだけである。第2に、シミュレーションにおいて 使用される混合物は、まず第1に、部分的に分離されており、すなわち、チャネ ル間の漏話が弱い。実際には、マイクロホンが高度に指向的であり、音響源の幾 何学的外形が抑制されない限り、マイクロホン信号は強い漏話を含むと仮定しな けれ ばならない。 上述のたたみこみ能動的解除技術の限界を克服するために、本発明は二段階構 造を使用する。二段階構造は先行技術に見られる他の二段階構造とは実質的に異 なっている。 二段階信号処理構造はGriffiths−Jimビーム形成器(Griff ithsおよびJim, 1982)において使用されている。Griffit hs−Jimビーム形成器の第一段階は遅延ベースである:2つのマイクロホン 信号が遅延され、古典的ビーム形成器とは対照的に所定のルック方向に対して飛 行時間の差を取り除き、これらの遅延されたマイクロホン信号は減算されて基準 雑音信号を作り出す。別のチャネルにおいて、古典的ビーム形成器と同様に、遅 延されたマイクロホン信号は加算され、雑音に対して所望の音響源が高められた 信号を作り出す。このようにして、Griffiths−Jimビーム形成器の 第一段階は基準雑音信号と、優勢的に所望の音響源である信号を作り出す。標準 の能動的雑音解除技術を用いて出力におけるSN比を改善するために、雑音基準 が第二段階で使用される。 Griffiths−Jimビーム形成器は、残響のある状態では、遅延ベー スの第一段階が所望の信号が全くない基準雑音信号を構成することができない一 方、第二段階はその雑音基準の純正さを頼みにするという欠点を持っている。雑 音基準が所望の音響源で充分混合され ている場合、第二段階は雑音ではなく所望の音響源を抑制する(Van Com pernolle、1990)。このように、Griffiths−Jimビー ム形成器は通常好ましいと考えられる条件下で、つまりマイクロホンにおけるS N比が高い場合の、所望の信号を不正確に抑制する。 Najarら(1994)が別の二段階構造を説明している。その第二段階は 盲目的たたみこみ能動的解除を使用する。しかしながら、その第一段階はGri ffiths−Jimビーム形成器の第一段階とはかなり異なっている。それは それ自体のチャネルにおいて各マイクロホン信号を適応するようにフィルタリン グすることによって別々の出力を作り出そうとする。音響源がスペクトルで同じ 場合、第一段階の後、部分的に分離された出力を作り出すフィルターはほとんど 存在しない。 このように、既存の技術が呈する困難を避けるような音響源の分離のための構 造を提供することが望ましい。 発明の概要 複数源からの音響波を処理するための可聴信号処理システムは、反響および残 響を含む複数源から音響波を受け取るための複数の間隔を開けて配置される変換 器手段からなる。変換器手段はそれに答えて複数の音響信号を発生させる。各々 の複数の変換器手段は反響および残響を含む複数源から音響波を受け取り、複数 の音響信号の 内の1つを発生させる。第1の処理手段が複数の音響信号を受け取り、それに答 えて複数の第1の処理された音響信号を発生させる。複数源からの音響波の反響 および残響がない場合、各々の第1の処理済み音響信号は1つの異なる源からの みの音響波を表わす。第2の処理手段は複数の第1の処理済み音響信号を受け取 り、それに答えて複数の第2の処理済み音響信号を発生させる。複数源からの音 響波の反響および残響がない場合、各々の第2の処理済み音響信号は1つの異な る源からのみの音響波を表わす。 図面の簡単な説明 図1は2つのマイクロホンを使用する、本発明の音響信号プロセッサーの1態 様を示す概略ブロック線図である。 図2は直接信号分離器部分、つまり図1に示したプロセッサーの第1段階を示 す1態様の概略ブロック線図である。 図3は漏話除去器部分、つまり図1に示したプロセッサーの第2段階を示す1 態様の概略ブロック線図である。 図4は図1の信号プロセッサーの直接信号分離器部分に到達し、信号分離を示 す音響波における遅延の概観である。 図5は1つの信号チャネルからの漏話除去を示す、図1の信号プロセッサーの 漏話除去器部分の概観である。 図6は3つのマイクロホンを使用する、直接信号分離器の1態様を示す詳細な 概略ブロック線図である。 図7は3つのマイクロホンを使用する、適当な漏話除去器の1態様を示す詳細 な概略ブロック線図である。 発明の詳細な説明 本発明は多数の出力可聴チャネルと信号処理モジュールを備えた複数のマイク ロホンを使用して、カクテルパーティ効果を模倣する装置である。任意のスペク トル特徴を持つ多数の可聴源を含む複雑な音響環境に置かれた場合、この装置は 出力可聴信号を供給し、各々の信号は多くて1つの元の可聴源からの音を含む。 これらの分離された可聴信号を、補聴器または音声起動装置等の様々なアプリケ ーションに使用することができる。 図1は本発明の1態様の信号分離器プロセッサーを示す概略図である。前述の ように、本発明の信号分離器プロセッサーを多数のマイクロホンと共に使用する ことができる。図1に示した態様では、信号分離器プロセッサーは、約2センチ 程間隔を開けて配置される第1マイクロホン10と第2マイクロホン12からの 信号を受け取る。ここで使用されるように、マイクロホン10と12は変換器( 図示せず)、その関連前置増幅器(図示せず)、およびA/D変換器22、24 (図2に示す)を含む。 好適態様におけるマイクロホン10、12は全方向性マイクロホンであり、そ の各々が環境から音響波を受け 取ることができ、各々第1と第2の音響電気信号14、16を発生させることが できる。マイクロホン10、12は整合感度を持つように選択されるか、または 目盛調節される。指向性マイクロホンまたは他のマイクロホンの代わりに整合さ れた全方向性マイクロホン10、12を使用することにより、後述する直接信号 分離器30が簡略化される。好適態様では、2センチだけ分離された2つのKn owles EM−3046全方向性マイクロホンを使用した。マイクロホンの 全方向性特性を保護するために、このペアを大きな表面から少なくとも25セン チの所に装着した。2つのマイクロホンの出力をステレオマイクロホン前置増幅 器に接続し、前置増幅器の出力がぴったり整合されるように、個々のチャネル利 得を調節することによって整合を達成した。前置増幅器の出力を、各々同時に秒 当たり22,050サンプルでデジタル的に抽出した。これらの抽出された電気 信号14、16は、直接信号分離器30と到着方向(DOA)概算器20に供給 される。 直接信号分離器30はマイクロホン信号から概算を引出すDOA概算器20か らの情報を使用する。発明の別の態様では、DOA情報はマイクロホン信号源以 外から、例えば入力装置を介したユーザーからの直接入力から得ることができる 。 直接信号分離器30は複数の出力信号40、42を発生させる。直接信号分離 器30はマイクロホン10、1 2と同じ数の出力信号40、42を発生させ、直接信号分離器30に供給される のと同じ数の入力信号14、16を発生させる。信号プロセッサー8が置かれて いる環境において音響波信号を発生させる2つの音響源A、Bがあると仮定する と、各々のマイクロホン10、12は両方の音響源からの音響波を検出するであ ろう。従って、マイクロホン10、12により発生された各々の電気信号14、 16は各々音響源A、Bからの音成分を含む。 直接信号分離器30は信号14、16を処理して、各々信号40、42を発生 させ、無響状態(つまり、反響や残響がない状態)では、各々の信号40、42 は1つの音響源のみからの音を表わす電気信号であろう。反響や残響がない場合 、電気信号40は音響源Aからのみの音のものであり、電気信号42は音響源B からのみの音のものであるか、あるいはその逆であろう。このように、無響状態 では、直接信号分離器30は信号14、16で表わされる音の完全な分離を成し 遂げることができる。しかしながら、反響や残響が存在する場合、分離は部分的 である。 直接信号分離器30の出力信号40、42は漏話除去器50に供給される。漏 話除去器50は信号40、42間の漏話を取り除き、完全に分離された信号60 、62を各々成し遂げる。こうして、直接信号分離器30と漏話除去器50はシ ステム8において補足的な役割を果たす。直接信号分離器30は反響や残響がな い場合に混合 される信号の完全な分離を成し遂げることができるが、反響や残響が存在する場 合、部分的な分離だけを作り出す。漏話除去器50は単独で使用された場合、反 響や残響の存在下に混合された音響源の完全な分離をしばしば成し遂げることが できるが、部分的に分離される入力40、42が与えられる場合に最も効果的で ある。 適合時間の経過後、漏話除去器50の各々の出力60、62は1つだけの音響 源:AまたはBからの信号を含む。任意に、これらの出力60、62は、直接信 号分離器30または漏話除去器50により作られる周知の周波数着色を除去する ために、各々後置フィルターに別個に接続することができる。当業者であれば、 この周知の周波数着色を除去する多くの方法があり;これらは費用と効果の観点 で様々であることを認識するであろう。例えば、安価な後置フィルタリング方法 は高音部を減少させ、ベースを押し上げることからなる。 フィルター70、72は各々信号80、82を発生させ、様々な適用において それらの信号を使用することができる。例えば、それらの信号をスイッチボック スに接続し、それから補聴器に接続することができる。 図2において、本発明の信号プロセッサー8の直接信号分離器30部分の1態 様が示されている。マイクロホン変換器は入力信号11、13を発生させ、それ らは各々クロックドサンプルアンドホールド回路により抽出され、次にアナログ −デジタル変換器22、24によりデ ジタル化されて、各々抽出されたデジタル信号14、16を作り出す。 デジタル信号14は第1の遅延ライン32に供給される。好適態様では、遅延 ライン32はサンプリング間隔Tの非整数の倍数によってデジタル的に抽出され た信号14を遅延させ、それは秒当たり22,050サンプルのサンプリング率 を仮定すると、45.35マイクロセカンドであった。遅延の整数部分はデジタ ル遅延ラインを使用して実施される一方、残りの1サンプル間隔より小さなサブ サンプルの遅延は、非因果関係の41の係数を持つ打ち切りsincフィルター を使用して実施される。 詳細には、tのサブサンプル遅延を実施するために、t<Tであると仮定する と、以下のフィルターが使用される: 式中、x(n)は遅延すべき信号であり、y(n)は遅延された信号であり、w (k){k=−20,−19,...,19,20}は41のフィルター係数であ る。フィルター係数はサブサンプル遅延から次のように決定される。 式中、 Sは以下の式により与えられる正規化因数である: 第1遅延ライン32の出力は第2コンバイナー38の負の入力に供給される。 第1デジタル信号14は第1コンバイナー36の正の入力にも供給される。同様 に、他のチャネルに対しては、第2デジタル信号16が第2遅延ライン34に供 給され、それは第1コンバイナー36の負の入力に供給される信号を発生させる 。 好適態様では、サンプルアンドホールドおよびA/D操作はシリコングラフィ ックスインディワークステーション(Silicon Graphics In dy workstation)の可聴入力回路により実施され、遅延ラインと コンバイナーは同じ機械で操作されるソフトウエアにおいて実施された。 しかしながら、アナログ遅延ライン、表面音響波遅延、デジタル低域フィルタ ー、または高いサンプリング率を持つデジタル遅延ライン等の他の遅延ラインを 、デジタル遅延ライン32、34の代わりに使用することができる。同様に、演 算増幅器または特殊目的のデジタルハードウエアを使用するアナログ電圧減算器 等の他のコンバイナーを、コンバイナー36、38の代わりに使用してもよい。 概略的に、直接信号分離器30の機能を図4において見ることができる。反響 または残響がないと仮定して、 マイクロホン12が受け取る音響波信号は音響源Bと、音響源Aの遅延されたコ ピーの合計である。(表示および下記の理論部分を簡略化するために、音響源A とB、及マイクロホン10、12間の時間関係は、マイクロホン10が発生させ る電気信号14が音響源Aと同期しており、マイクロホン12が発生させる電気 信号16が音響源Bと同期していると仮定して説明されている。これは各チャネ ルにおいて1つを自由に選択できる2つの任意の加法時間定数を決定する。)こ のように、マイクロホン12が発生させる電気信号16は音響源Bプラス音響源 Aの遅延されたコピーを表わす電気表示である。同様に、マイクロホン10が発 生させる電気信号14は音響源Aプラス音響源Bの遅延されたコピーを表わす電 気表示である。電気信号14を適当な量だけ遅延させることにより、コンバイナ ー38の負の入力に供給される電気信号は音響源Aの遅延されたコピープラスさ らに音響源Bの遅延されたコピーを表わすであろう。遅延ライン32からの信号 とデジタル信号16の減算が、音響源Aの遅延されたコピーを表わす信号成分を 除去し、(さらにBの遅延されたコピーと共に)純粋の音Bだけを残すであろう 。 各々のデジタル遅延ライン32、34のために設定される遅延量は、DOA概 算器20から供給することができる。相対的時間遅延を概算するための多数の方 法が先行技術において説明されている(例えば、Schmid t, 1981; Royら, 1988; Morita, 1991; A llen, 1991)。このように、DOA概算器20は当業界で公知である 。 別の態様では、全方向性マイクロホン10、12を非常に近接して置かれる指 向性マイクロホンで置き換えることができるであろう。それにより、全ての遅延 が乗算器によって置き換えられ、特に、デジタル遅延ライン32、34が乗算器 により置き換えられるであろう。各々の乗算器は各々のA/D変換器からの信号 を受け取り、それに答えて正または負であり得る、目盛付き信号を発生させるで あろう。 漏話除去器50の好ましい態様が図3に詳細に示されている。漏話除去器50 は、直接信号分離器30から第1の出力信号40を受け取るための第3のコンバ イナー56を含む。さらに、第3のコンバイナー56はその負の入力において、 第2の適応フィルター54の出力を受け取る。第3のコンバイナー56の出力は 第1の適応フィルター52に供給される。第1の適応フィルター52の出力は第 4のコンバイナー58の負の入力に供給され、この入力には直接信号分離器30 からの第2の出力信号42も供給される。第3と第4のコンバイナー56、58 の出力は、各々漏話除去器50の各々の出力信号60、62である。概略的に、 漏話除去器50の機能が図5に示されている。漏話除去器50に対する入力40 、42は直接信号分離器30の出力である。直接信号分離器3 0が完全に適合された、つまり、(a)電気信号40が音響源Bの音響波信号お よびその反響と残響、プラス音響源Aの反響と残響を表わし、同様に(b)電気 信号42が音響源Aの音響波信号およびその反響と残響、プラス音響源Bの反響 と残響を表わすと仮定する。漏話除去器50はフィードバックネットワークであ るので、電気信号62、60が既にBとAの着色されたものに各々対応している ように、適応フィルター52、54が完全に適合されたという仮定を条件として 分析することが最も容易である。適応フィルター52による電気信号60の処理 が、電気信号42に存在する音響源Bの反響および残響に等しい電気信号を発生 させるであろう;これにより、電気信号42から適応フィルター52の出力を減 算することにより、音響源Aからのみの信号成分を持つ出力信号62を残すこと ができる。同様に、適応フィルター54による電気信号62の処理が、電気信号 40に存在する音響源Aの反響および残響に等しい電気信号を発生させるであろ う;これにより、電気信号40から適応フィルター54の出力を減算することに より、音響源Bからのみの信号成分を持つ出力信号60を残すことができる。理論 直接信号分離器30を設計するという目的だけのために、マイクロホン10、 12は全方向性であり、感度が 整合されていると仮定する。 無響状態では、マイクロホン10、12が受け取る、入力信号に対応する信号 x1(t)およびx2(t)は: として形作られ、 式中、w1(t)とw2(t)はマイクロホン10、12に各々到達するので、元 の音響源であり、τ1とτ2は未知の相対時間遅延であり、その各々が正または負 であってよい。 当業者であれば、跳ね返った「負の」時間遅延は全システムに正味時間遅延を 加えることによって達成できることを認識するであろう。 相対時間遅延τ1とτ2は、信号40および42に相応する出力y1(t)とy2( t)を形成するために使用できる。 図2に示すように、これらの操作は時間遅延ユニット32と34、およびコンバ イナー36、38によって達成される。 無響状態では、これらの出力40、42は完全に分離されるであろう;つまり 、各出力40または42は1つの音響源のみからの分担部分を含むであろう。し かしながら、反響状態では、これらの出力40、42は完全に 分離されない。 反響および残響状態においては、マイクロホン10、12が受け取る入力信号 に対応するマイクロホン信号x1(t)とx2(t)は各々: として形作られ、 式中、符号”*”はたたみこみ操作を表わし、インパルス応答 k11’(t)、 k12’(t)、k21’(t)、k22’(t)は反響および残響効果を組み込む。 特に、k11’(t)*w1(t)は入力1(マイクロホン10)において受け 取られる音響源1(w1(t))の反響および残響を表わし、k12’(t)*w2 (t)は入力1(マイクロホン10)において受け取られる音響源2(w2(t ))の反響および残響を表し、k21’(t)*w1(t)は入力2(マイクロホ ン12)において受け取られる音響源1(w1(t))の反響および残響を表わ し、またk22’(t)*w2(t)は入力2(マイクロホン12)において受け 取られる音響源2(w2(t))の反響および残響を表わす。 反響および残響が存在する結果、直接信号分離器30からの出力40と42は 完全に分離されず、その代わりに以下の形態を取る: 式中、フィルターk11(t)、k12(t)、k21(t)、k22(t)は時間シフ トおよび線形の組合せによりk11’(t)、k12’(t)、k21’(t)、k22 ’(t)に関連する。特に、 ある。y1(t)は項k12(t)*w2(t)によって混合され、y2(t)は項 k21(t)*w1(t)によって混合されていることに注意されたい。 漏話除去器の幾つかの可能な形態については、たたみこみによる盲目的音源分 離の題名の下で、本発明の背景部分として説明してきた。本態様では、漏話除去 器は離散時間標本化出力60、62を形成し、よって: 式中、離散時間フィルターh1およびh2は図3の要素52、54に対応し、適応 するように概算される。フィルターh1およびh2は厳密に因果関係を示し、つま りそれらはz1とz2の過去のサンプルにのみ作用する。この構造については、J uttenら(1992)とPlat tおよびFaggin(1992)が別個に説明している。 好適態様においてフィルター係数のために使用される適応規則は、LMS規則 の変形(「適応信号処理」、Bernard WidrowおよびSamuel D. Stearns, Prentice−Hall, Englewoo d Cliffs, N.J., 1985, p99)である。フィルター係 数は、出力z1(n)とz2(n)の新しい値が計算された後、時間ステップnご とに更新される。特に、これらの出力の新しい値を使用して、フィルター係数は 次のように更新される: 式中、mはフィルター係数の適応率を決定する定数であり、例えば、入力信号1 0および12が−1≦x(t)≦+1の範囲にあるように正規化されている場合 は0.15である。当業者であれば、フィルターh1およびh2はFIRsおよび 格子IIRsを含む様々な方法で実施できることを認識するであろう。 説明してきたように、直接信号分離器30と漏話除去器50は反響および残響 を含む音響環境において混合された2つの音響源の完全な分離を適応するように 成し遂げる。しかしながら、出力信号z1(t)およびz2(t)は実際のアプリ ケーションでは満足のいくものではない かもしれない。なぜなら、それらは元の音響源w1(t)およびw2(t)の着色 されたものであるからである、つまり、 式中、ζ1(t)とζ2(t)は反響と残響の混合された効果を表わし、また直接 信号分離器30と漏話除去器50により遂行される様々な周知の信号変換の効果 を表わす。 ある種の商業的適用のための任意の化粧的改良として、フィルター70と72 をネットワークに追加することが望ましい。これらのフィルターの目的はフィル ターζ1(t)とζ2(t)の効果を取り消すことである。当業者ならわかるよう に、この変化し予想可能な正確さの程度に対してこの転化を行うための多くの技 術が現在存在する。 2つの音響源A、Bを分離するための2つのマイクロホン10、12と共に有 用であるものとして、信号プロセッサー8の態様が図1〜5に示されている。明 らかに、本発明はそれらに制限されない。以下のセクションでは2つ以上のマイ クロホンと音響源をどのように適応させるかについて説明する。MマイクロホンとM音響源を備えた一般的な場合 発明は同期的音響源が統計学的に独立している限り、 少なくともM個のマイクロホンがある場合、任意の数Mの同期的音響源を分離す ることができる。 wj(t)をj番目の音響源信号とし、xi(t)をi番目のマイクロホン(m ic)信号とする。tijを音が音響源jからmic iに伝播するために必要な 時間とし、d(tij)を信号をtijだけ遅延させるフィルターのインパルス応答 であるとする。数学的に、d(tij)はtijだけ遅延されるユニットインパルス であり、つまり、 d(tij)=δ(t-tij) 式中、行列表示は全てのM個のmic信号用のこの式のコンパクトな表示を可 能にする: X(t)=D(t)*W(t) 式中、X(t)はM−要素列ベクトルであり、そのi番目の要素はi番目のmi c信号xj(t)であり、D(t)はM×M要素の正方行列であり、そのij番 目の要素(つまり、i番目の列とj番目の縦列にある成分)はd(tij)であり 、w(t)はM−要素列ベクトルであり、そのj番目の要素はj番目の音響源信 号wj(t)である。具体的には、 各音響源wj(t)に対して、i=1,2,...,M用のMmicsに対する遅 延tijが(各音響源に対して異なることができる任意の定数追加因数まで)解っ ている場合、各々の音響源は1つであるが異なる音響源wj(t)からのエネル ギーを含むM信号yj(t)、j=1,2,...,Mは以下のように、mic信号 xj(t)から構成することができる: Y(t)=adjD(t)*X(t) 式中、 はM−要素列ベクトルであり、そのj番目の成分は分離された信号yj(t)で あり、adjD(t)は行列D(t)の随伴行列である。正方行列の随伴行列は 元の行列の各要素をその小行列式で置き換え、その結果を転置することによって 得られる行列である(Thomas Kailathによる「線形システム」( ”Linear Systems”)、Prentice Hall, Inc ., 1980, p.649)。随伴行列と元の行列の積は対角線(ダイアゴ ナル)行列であり、対角線に沿った各々の要素は元の行列の行列式に等しい。こ のように、 式中、|D(t)|はD(t)の行列式である。このように、 yj(t)=|D(t)|*wj(t) j=1,2,...,M である。フィルターインパルス応答|D(t)|によるたたみこみのために、yj (t)は「着色された」またはフィルタリングされたwj(t)である。所望で あれば、|D(t)|の逆であるフィルターにより出力をポストフィルタリング することによって、この着色を取り消すことができる。音響源信号内の最高周波 数とmics間の分離により決定されるある状況下では、フィルター|D(t) |はある周波数ではゼロを持つことができる;これらはフィルター|D(t)| の逆数を正確に実現することを不可能にする。このような状況下では、フィルタ ー逆数を近似させるために利用できる多くの技術(例えば、Leland B. Jacksonによる「デジタルフィルターおよび信号処理」(”Digit al Filters and Signal Processing”), Kluwer Academic Publishers, 1986, p. 146を参照)の1つを使用して、ポストフィルタリングを行うた めの近似フィルターを引出すことができる。遅延tijは、各音響源のために異な っていてよい一定の加法因子に至るまで、mic信号の統計学的特性から概算で きる。これは本出願と同日に出願された、同じ発明者による共に係争中の特許出 願の主題である。あるいは、各々のマイクロホンと各々の音響源の位置が解って いる場合、遅延tijを正確に計算することができる。遠くの、つまりmics間 の最大の分離の数倍離れている音響源に対しては、任意の加法定数に至るまで各 々のmicに対する遅延を計算するために音響源の方向だけが必要である。プロ セッサー8の第1段階、主として直接信号分離器30は、随伴行列adjD(t )を構成するために概算遅延を使用し、その随伴行列をマイクロホン信号X(t )に印加し、以下の式により与えられる第1段階の出力Y(t)を得る: Y(t)=adjD(t)*X(t) 反響および残響がない場合、各出力yj(t)は1つだけの、異なる音響源wj( t)からのエネルギーを含む。 反響および残響が存在する場合、各micは各音響源からの反響、残響と共に 、音響源からの直接信号を受け取る。このように、 式中、eij(t)はj番目の音響源からi番目のmicまでの反響および残響路 のインパルス応答である。これらの式において全てのMは X(t)=D(t)*W(t)+E(t)*W(t) によるコンパクトな行列表記で表わすことができ、式中、E(t)はM×M行列 であり、そのij番目の要素はフィルターeij(t)である。mic信号がD( t)の随伴行列でたたみこまれている場合、分離された信号を得る代わりに、部 分的に分離された信号を得る: 各々のyj(t)は、反響が存在しない場合と同様に、1つの音響源からの着色 された直接信号と、その直接信号を含むあらゆる音響源の反響および残響からの 異なって着色された成分を含むことに注意されたい。 他の音響源の反響および残響はネットワークの第2段階、主として漏話除去器 50によって取り除かれ、漏話除去器50は以下のように各々の出力を発生させ る: 式中、hjk(t)は因果関係の適応フィルターである。(「因果関係」という言 葉はt≦0の場合にhjk(t)=0であることを意味する。)行列形態では、こ れらの式は次のように書かれる: Z(t)=Y(t)-H(t)*Z(t) 式中、Z(t)はM−要素列ベクトルであり、そのj番目の要素はzj(t)で あり、H(t)はM×M要素行列であり、そのダイアゴナル要素はゼロであり、 オフダイアゴナル要素は因果関係の、適応フィルターhjk(t)である。 これらのフィルターは適応フィルター理論(「適応信号処理」(”Adapt ive Signal Processing,” Bernard Widr owおよびSamuel D. Stearns, Prentice−Hal l, Englewood Cliffs, NJ, 1985, p.99 )の最小平均2乗更新規則に類似した規則にしたがって適応される。 これは離散系の場合に最も容易に説明される。離散時間表示と共に使用するための説明的重み更新方法論 まず、時間パラメーターtを離散時間インデックスnで置き換える。次に、時 間nにおける新しい出力を計算する直前に効力のあるH(n)の値を指示するた めに、H(n)[new]という表記を使用する。各々の時間ステップnにおい て、出力Z(n)は に従って計算される。右手のたたみこみはZの過去の値、つまりZ(n−1), Z(n−2),...,Z(n−N) だけを含むことに注意されたい。なぜならHの要素であるフィルターは因果関係 であるからである。(NはH内のフィルターのオーダーであると定義される)。 次にHの要素であるフィルターの係数のために新しい値を計算する。これらは 次の時間ステップにおいて使用される。特に、j≠kの場合の各々のjとkのた めに、次の式を実行する: 第二段階の操作を理解する最も簡単な方法は、zj(t)zk(t−u)のよう な積が平均してゼロである時、H(t)のオフダイアゴナル要素が単位時間あた りゼロの正味変化を持つことを観察することである。W内の音響源は互いに統計 学的に独立していると考えるので、各々の出力zj(t)が異なる音響源、つま りwj(t)の着色されたものになっている時、これらの積は平均してゼロであ る。(音響源と出力間の一致は、音響源のナンバリングが出力のナンバリングと 整合しないように変更することができる。) より詳細には、Z(t)=ψ(t)*W(t)とする。前のパラグラフから、ψ (t)がダイアゴナである時に平均が達成される。加えて、 であることが要求され、従って となる。この関係はひとまとめにして考えられる系の2段階により作られる着色 を決定する。 任意の第3段階は、個々の出力に関する着色量を減少させるのに利用できる多 数の技術の1つを使用することができる。M=3、つまり3つのmicsと3つの音響源を持つ一般的な例 3つのmicsと3つの音響源がある場合、一般的な行列式は、 X=D*W は、 となる。 遅延tijが解っている場合、D(t)の随伴行列は により与えられる。 D(t)の列に連合する遅延に一定の遅延を加えることは、随伴行列を未変更 のまま残すことに注意。これは3つのmicsに対する1つの音響源からの遅延 が、任意の加法定数に至るまで概算される必要があるからであ る。 第1段階、主として直接信号分離器30の出力は、mic信号を随伴行列でた たみこむことによって形成される。 これを達成するネットワークを図6に示している。 反響および残響がない場合、第1段階の出力は個々の音響源であり、遅延行列 の行列式により各々着色される。 反響および残響が存在する一般的な場合、第1段階の各々の出力は各々の音響 源からの反響および残響も含んでいる。適応フィルターのフィードバックネット ワークで構成される第2段階、主として漏話除去器50はこれらの望ましくない 反響や残響の影響を取り除き、各々が1つだけの異なる音響源のエネルギーを含 む出力を各々作り出す。第2段階の行列式 Z=Y-H*Z は、 となり、式中、各々のhijは因果関係の適応フィルターである。これを達成する ネットワークを図7に示している。結論 所定の瞬間にかなりの量の音を放出する音源の数がマイクロホンの数を超えな い限り、マイクロホンの数および連合する信号処理チャネルの数は存在する音源 の全数ほど多くなくてよいことに注目すべきである。例えば、1つの時間間隔の 間に、音源AとBだけが音を出し、別の時間間隔において音源BとCだけが音を 出す場合、最初の間隔の間、出力チャネルは各々AとBに対応し、第2の間隔の 間、出力チャネルは各々BとCに対応する。 前述のように、本発明の好適態様では、発明は付録マイクロフィッシュに記載 するようにソフトウエアにおいて実行された。ソフトウエアコードはSilic on Graphicsからのワークステーション上で実施するためにC++言 語で書かれている。しかしながら、前述のように、本発明のハードウエア実装も 本発明の範囲内で企図されている。このように、例えば、直接信号分離器30と 漏話除去器50はデジタル信号プロセッサーの一部であってもよく、あるいは汎 用コンピューターの一部であっても、アナログ信号処理サーキットリーの一部で あってもよい。加えて、本発明は音響波の処理に制限されない。本発明は、音源 からの信号の分離という問題を持つ、遅延を含む信号を処理するために使用でき る。 本発明には多くの利点と先行技術との違いがある。 1.本発明は目的において聴覚状況分析に基づく音分離に類似しているが、原則 において、また技術においてそ れらと異なっている。 2.聴覚状況分析に基づくアプローチとは対照的に、本発明は空間におけるそれ らの音源の分離と、それらの統計学的独立性を利用することによって、音を分離 する。 3.本発明は装置に対する音源の位置に関してほとんど仮定をしないという点で 、指向性マイクロホンとは異なっている。本装置は問題の音源に向ける必要も、 あるいは問題の音源の近傍に装着する必要もない。必要な選択性はマイクロホン アレイ、つまりマイクロホンの集合により捕えられる信号の処理によって達成さ れる。さらに、達成される選択性ははるかに大きい:指向性マイクロホンはどの 音源も完全に抑制することができない。 4.先行技術の非線形技術は計算的に非常に効率的であり、人間のカクテルパー ティ処理のモデルとして科学的関心事であるが、それらは望ましくない音源の完 全な抑制を達成することが本来できないために、本発明ほど実際的または商業的 重要性を持たない。この不可能性はあらゆる瞬間に、少なくとも1つのマイクロ ホンが所望の信号だけを含んでいるという誤った仮定から生じている。本発明は 線形操作(加算、減算およびフィルタリング)を使用して望ましくない音源を解 除するという点で、これらの非線形技術と異なっている。 5.本発明は「能動的解除」の例である。適時に所望の音源のコピーを整列させ 、それらを共に加算する古典的ビーム形成と対照的に、能動的解除は望ましくな い音源 のコピーを整合させ、それらを減算して解除をもたらす。(望ましくない音源の コピーを「整合させること」は、一般的に適時にそれらを単に再配列する以上の ことを必然的に伴う;通常、それはフィルタリングによってそれらを再整形する ことを含む。)この簡略化された説明を留意すると、能動的解除により達成され る選択度は古典的ビーム形成において重要なものとは異なる要素により決定され ることが解るかもしれない。能動的解除においては、選択度は、望ましくない音 源の同じコピーを次の解除のために異なるマイクロホンから作ることができる正 確さにより決定される。古典的ビーム形成とは対照的に、能動的解除を使用する 音分離装置は原則として、2つだけのマイクロホンを使用して1つの望ましくな い音を完全に取り除くことができる。 6.本発明はさらに基準音を必要としない。 7.基準信号を必要とする能動的解除アルゴリズムと対照的に、本発明は「盲目 的」に操作する: 本発明は処理のために直接利用できる信号、つまり、マイク ロホン信号の全てが音源の混合物であると仮定される最も難しい場合も処理する ことができる。本発明は各音源の到着方向(DOA)を仮定して、音源の盲目的 分離を成し遂げる方法である。このDOA情報は様々な方法で、例えば人間のユ ーザーからの直接条件指定により、あるいはマイクロホン信号からの統計学的概 算により得ることができる。如何に正確にDOA情報が得られるかは、本発 明では重要ではない;重要なことは、音源分離を成し遂げるために如何にDOA 情報が使用するかである。 8.本発明は、マイクロホンの信号受領の同時性という仮定を全く必要としない 点で、利得ベースの能動的解除とは異なる。 9.純粋に遅延ベースの能動的解除、およびそれに加えて遅延に単純な利得を導 入する変形(例えば、Platt & Faggin, 1992)とは対照的 に、本発明は反響および残響の影響を含む音響モデルに基づいている。 10.盲目的、たたみこみによる能動的解除のための2つの先行技術は、本発明 と同様に、二段階構造に基づいている。これらの内、Najarら(1994) の技術は、その第1段階の各々の出力チャネルが1つの入力チャネルだけをフィ ルタリングしたものであるという点で、本発明とは異なる。従って、Najar ら(1994)が説明した系の第1段階は、元の音源が重なっているスペクトル 成分を持っている限り、反響や残響が存在しない場合でも完全な分離を成し遂げ ることができない。 12.二段階構造に基づく他の先行技術はGriffiths−Jim bea mformer (GriffithsおよびJim, 1982)である。G riffiths−Jimビーム形成器はその第2段階で能動的解除を使用し、 それは基準信号を必要とする。必要な基準雑音信号はJp周知のDOA情報を使 用して第1段 階で作られる。この基準雑音信号がかなりの量の所望の信号を含んでいれば、第 2段階は雑音を誤って高め、所望の信号を抑制する(Van Comperno lle, 1989)。本発明では、第2段階は盲目的であり;基準信号として それ自体の出力を使用する。Griffiths−Jimの基準信号とは異なり 、これらはネットワークが順応するにつれて、さらに漸進的に純粋になる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数源からの音を処理するための信号処理システムであって、該システム は: その反響および残響を含む前記複数源から音を受け取り、それに答えて複数の 信号を発生させるための変換器手段、前記複数の変換器手段の各々はその反響お よび残響を含む前記複数源から音を受け取り、前記複数の信号の1つを発生させ ; 複数の信号を受け取り、それに答えて複数の第1の処理済み信号を発生させる 第1の処理手段、前記第1の処理済み信号の各々は1つの音源からの音と、他の 音源からの減少された量の音を表わし;および 前記複数の第1の処理済み信号を受け取り、それに答えて複数の第2の処理済 み信号を発生させる第2の処理手段から成り、前記第2の処理済み信号の各々は 1つの音源のみからの音を表わし、前記第2の処理手段は前記複数の第2の処理 済み信号と前記複数の第1の処理済み信号を組合せて前記複数の第2の処理済み 信号を発生させるために、前記第2の処理手段に前記複数の第2の処理済み信号 を供給するフィードバック手段を含むことを特徴とする信号処理システム。 2.さらに、 前記音のために到着方向信号を発生させる手段を含み; 前記第1の処理手段は前記到着方向信号に答えて、前 記複数の第1の処理済み信号を発生させることを特徴とする、請求項1に記載の システム。 3.変換器手段の数が2であり、第1の処理済み信号の数が2であり、第2の 処理済み信号の数が2である、請求項1に記載のシステム。 4.前記変換器手段は間隔を開けて配置される全方向性マイクロホンである、 請求項1に記載のシステム。 5.前記第1の処理手段は、 各々が前記複数の信号の1つを受け取り、それに答えて遅延された信号を発生 させるための複数の遅延手段;および 各々が少なくとも1つの遅延信号と、前記複数の信号の1つを受け取り、前記 受け取られた遅延信号と前記信号を組合せて、前記第1の処理済み信号の1つを 作り出す、複数の組合せ手段からなる請求項4に記載のシステム。 6.前記マイクロホンが並べて置かれる指向性マイクロホンである、請求項1 に記載のシステム。 7.前記第1の処理手段は、 各々が前記複数の信号の異なる1つを受け取り、それに答えて目盛付き信号を 発生させる、複数の掛け算手段;および 各々が少なくとも1つの目盛付き信号と前記複数の信号の1つを受け取り、前 記受け取った目盛付き信号と前記信号を組合せて、前記第1の処理済み信号の1 つを作 り出す、複数の結合手段からなることを特徴とする、請求項6に記載のシステム 。 8.前記第2の処理手段は、 各々の結合手段が第1の入力と、少なくとも1つの他の入力と、1つの出力を 持つ複数の結合手段;前記結合手段の各々は、前記第1の入力において前記第1 の処理済み信号の1つを受け取り、また前記他の入力において入力信号を受け取 り、前記出力において出力信号を発生させ;前記出力信号は前記複数の第2の処 理済み信号の1つであり、前記第1の入力において受け取る前記第1の処理済み 信号と、前記他の入力において受け取る前記入力信号の合計間の差であり; 複数の適応信号を発生させる複数の適応フィルター手段、各々が前記複数の結 合手段の1つから前記出力信号を受け取り、それに答えて適応信号を発生させ; および 連合した1つの結合手段以外の、前記複数の結合手段の前記他の入力の1つに 、前記複数の適応信号の各々を供給する手段からなることを特徴とする請求項1 、2、3、4、5、6および7に記載のシステム。 9.さらに、複数の第3の処理済み信号を発生させるために、前記第2の処理 済み信号の各々をフィルタリングする手段を含む、請求項8に記載のシステム。 10.前記第2の処理済み信号は低周波数成分と高周波数成分を持つことによ り特徴付けられ、前記フィルタリング手段は前記第2の処理済み信号の高周波数 成分に 対して、低周波数成分をブーストする、請求項9に記載のシステム。 11.複数源からの音を処理するための信号処理システムであって、該システ ムは、 その反響および残響を含む前記複数源から音を受け取り、それに答えて複数の 信号を発生させるための変換器手段、前記複数の変換器手段の各々はその反響お よび残響を含む前記複数源から音を受け取り、前記複数の信号の1つを発生させ ; 前記複数の信号を受け取り、それに答えて複数の第1の処理済み信号を発生さ せる第1の処理手段、前記複数源からの音の反響および残響がない場合、前記第 1の処理済み信号の各々は1つだけの異なる音源からの音を表わし;および 前記複数の第1の処理済み信号を受け取り、それに答えて複数の第2の処理済 み信号を発生させる第2の処理手段から成り、前記複数源からの音の反響および 残響がない場合、前記第2の処理済み信号の各々は1つの音源のみからの音を表 わし、前記第2の処理手段は前記複数の第2の処理済み信号と前記複数の第1の 処理済み信号を組合せて、前記複数の第2の処理済み信号を発生させるために、 前記第2の処理手段に前記複数の第2の処理済み信号を供給するフィードバック 手段を含むことを特徴とする信号処理システム。 12.前記音が音響波であり、前記変換器手段がマイ クロホンである、請求項11に記載のシステム。 13.さらに、複数の第3の処理済み信号を発生させるために、前記第2の処 理済み信号の各々をフィルタリングする手段を含む、請求項12に記載のシステ ム。 14.前記第2の処理済み信号は低周波数成分と高周波数成分を持つことによ り特徴付けられ、前記フィルタリング手段は前記第2の処理済み信号の高周波数 成分に対して、低周波数成分をブーストする、請求項13に記載のシステム。 15.変換器手段の数が2であり、第1の処理済み信号の数が2であり、第2 の処理済み信号の数が2である、請求項11に記載のシステム。 16.前記変換器手段は間隔を開けて配置される全方向性マイクロホンである 、請求項11に記載のシステム。 17.前記第1の処理手段は、 各々が前記複数の信号の1つを受け取り、それに答えて遅延された信号を発生 させるための複数の遅延手段;および 各々が少なくとも1つの遅延信号と、前記複数の信号の1つを受け取り、前記 受け取られた遅延信号と前記信号を組合せて、前記第1の処理済み信号の1つを 作り出す、複数の組合せ手段からなる請求項16に記載のシステム。 18.前記マイクロホンが並べて置かれる指向性マイクロホンである、請求項 11に記載のシステム。 19.前記第1の処理手段は、 各々が前記複数の信号の異なる1つを受け取り、それに答えて目盛付き信号を 発生させる、複数の掛け算手段;および 各々が少なくとも1つの目盛付き信号と前記複数の信号の1つを受け取り、前 記受け取った目盛付き信号と前記信号を組合せて、前記第1の処理済み信号の1 つを作り出す、複数の結合手段からなることを特徴とする、請求項18に記載の システム。 20.前記第2の処理手段は: 各々の結合手段が第1の入力と、少なくとも1つの他の入力と、1つの出力を 持つ複数の結合手段;前記結合手段の各々は、前記第1の入力において前記第1 の処理済み信号の1つを受け取り、また前記他の入力において入力信号を受け取 り、前記出力において出力信号を発生させ;前記出力信号は前記複数の第2の処 理済み信号の1つであり、前記第1の入力において受け取る前記第1の処理済み 信号と、前記他の入力において受け取る前記入力信号の合計間の差であり; 複数の適応信号を発生するための複数の適応フィルター手段、各々が前記複数 の結合手段の1つから前記出力信号を受け取り、それに答えて適応信号を発生さ せ;および 連合した1つの結合手段以外の、前記複数の結合手段の前記他の入力の1つに 、前記複数の適応信号の各々を 供給する手段からなることを特徴とする、請求項11、12、13、14、15 、16、17、18および19に記載のシステム。 21.前記適応フィルター信号の各々がタップ付き遅延ラインからなる、請求 項20に記載のシステム。 22.複数源からの音を処理するための適応フィルターデジタル信号プロセッ サーであって、該システムは、 その反響および残響を含む前記複数源から音を受け取り、それに答えて複数の 信号を発生させるための変換器手段、前記複数の変換器手段の各々はその反響お よび残響を含む前記複数源から音を受け取り、前記複数の信号の1つを発生させ ; 前記複数の信号を受け取り、それに答えて複数の第1の処理済み信号を発生さ せるためのビーム形成器からなる第1の処理手段、前記第1の処理済み信号の各 々が1つの音源からの音と、他の音源からの減少された量の音を表わし; 前記複数の第1の処理済み信号を受け取り、それに答えて複数の第2の処理済 み信号を発生させる第2の処理手段から成り、前記第2の処理済み信号の各々は 1つの音源のみからの音を表わすことを特徴とするシステム。 23.前記第1の処理手段は、 各々が前記複数の信号の1つを受け取り、それに答えて遅延された信号を発生 させるための複数の遅延手段;および 各々が少なくとも1つの遅延信号と、前記複数の信号の1つを受け取り、前記 受け取られた遅延信号と前記信号を組合せて、前記第1の処理済み信号の1つを 作り出す、複数の組合せ手段からなる請求項22に記載のシステム。 24.前記第2の処理手段は、 各々が第1の入力と、少なくとも1つの他の入力と、1つの出力を持ち、出力 において前記第1の入力と前記他の入力の合計間の差を発生させる複数の結合手 段、前記結合手段の各々が、前記第1の入力において前記第1の処理済み信号の 1つを受け取り; 複数の適応信号を発生するための複数の適応フィルター手段、前記適応フィル ター手段の各々が前記複数の結合手段の1つから出力信号を受け取り、それに答 えて適応信号を発生させ;および 連合した1つの結合手段以外の、前記複数の結合手段の前記他の入力に、前記 複数の適応信号の各々1つを供給する手段からなることを特徴とする請求項22 に記載のシステム。 25.前記第1の処理手段と前記第2の処理手段はアナログ回路からなる、請 求項22、23、および24に記載のシステム。 26.前記第1の処理手段と前記第2の処理手段がデジタル信号プロセッサー の一部である、請求項22、23、および24に記載のシステム。 27.前記第1の処理手段と前記第2の処理手段が汎用コンピューターの一部 である、請求項22、23、および24に記載のシステム。 28.前記第1の処理手段と前記第2の処理手段が再形成可能なゲートアレイ 回路である、請求項22、23、および24に記載のシステム。 29.さらに、 前記複数の第2の処理済み信号を受け取り、周波数着色をそこから取り除くた めの、複数の第3の処理手段を含む請求項22、23、および24に記載のシス テム。 30.さらに、 各々が前記複数の信号の異なるものを受け取り、デジタル信号を発生させるた めの複数のサンプリングデジタル変換手段を含み;前記デジタル信号は前記複数 の遅延手段と、前記複数の結合手段に前記信号として供給される、請求項23に 記載のシステム。 31.複数源からの音を処理する方法であって、 複数の変換器手段によって、その反響と残響を含む前記音を受け取り; 前記複数源からその反響と残響を含む前記音を、前記複数の変換器手段の各々 によって電気信号に変換し、それによって複数の電気信号を発生させ; 第一に、前記複数の電気信号を処理して、複数の第1の処理済み信号を発生さ せ、前記複数源からの前記音の反響と残響が存在しない場合には、前記第1の処 理済み 信号の各々は1つの音源からの音と、他の音源からの減少された量の音を表わし ;そして 第二に前記複数の第1の処理済み信号を処理して、複数の第2の処理済み信号 を発生させることから成り、前記複数源からの前記音の反響と残響が存在しない 場合には、前記第2の処理済み信号の各々は1つだけの異なる音源からの音を表 わすことを特徴とする方法。 32.さらに、 前記第2の処理済み信号の各々をフィルタリングして、複数の第3の処理済み 信号を発生させる工程を含む、請求項31に記載の方法。 33.前記第1の処理工程はさらに、 前記複数の電気信号の異なるものを遅延させ、それに答えて遅延信号を発生さ せ;そして 前記複数の電気信号の各々を前記遅延信号の異なるものと組合せて、前記処理 済み信号の1つを発生させることを含む請求項31に記載の方法。 34.さらに、 前記複数の電気信号の各々1つをサンプリングして変換し、それを前記複数の 遅延手段と前記複数の結合手段に、前記電気信号として供給する工程を含む請求 項31に記載の方法。 35.前記第2の処理工程はさらに、 複数の減算手段によって、前記第1の処理済み信号を適応信号から減算し、出 力信号を発生させ、それによっ て複数の出力信号を発生させ; 前記出力信号を適応するようにフィルタリングして、複数の適応信号を発生さ せ;また 前記複数の適応信号の各々1つを前記減算手段の異なるものに供給することを 含む請求項31に記載の方法。
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