JPH10509779A - 改良窓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、窓枠（２）と開き窓（１）からなる改良窓に関し、後者は、窓枠（２）内にリンクアーム機構（１８，２２）を介して装着されている。開き窓（１）は、窓枠（２）内の閉止位置から、半回転を越えて完全に逆転された窓枠（２）内の閉止位置へ旋回することができる。更に、前記後者の位置から、同一方向へ或いは反対側逆方向へ旋回することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良窓 本発明は、開き窓がその枠体内に枢着されている改良された窓に関する。 二重ガラス或いは三重ガラスの窓が最近発展してきているが、この種の窓ガラ スは、強い熱輻射がガラスを通して進入するのを防止する。その代わりに、熱輻 射の一部は大気中に逆反射される。このようにして、特に夏の間強い日光が建物 内部を加熱するのを防止し、そしてこの結果、例えば空気調和装置の運転に要す るエネルギを節約することが可能となる。多くの場合、ベニシアン・ブラインド も不要とすることができる。 しかしながら、夏が秋そして冬へと移行すると、前記条件は逆転する。この期 間中は、加熱された屋内からの熱が窓を通して大気中へ輻射されるのを防止する ことが望まれる。 本発明は、前記形式の窓によって得られる利点が年間を通して達成されるよう な改良を提供する。このことは、開き窓を、窓枠内の閉止位置から、半回転を越 えて完全に逆回転された閉止位置へ旋回可能に、そして、この逆回転閉止位置か ら、更に、同一方向へ或いは反対側逆方向へ旋回可能に構成することによって達 成される。このような改良によって、使用者は、その希望に応じて特定の期間、 窓のどちら側を外側に向けるか内側へ回転するかを選択することができる。 次に、本発明を添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。図において、 図１は、開き窓とその窓枠の一部を示す断面図であり、 図２は、窓枠とその開き窓−この窓枠は、種々の旋回位置をとり得る−を示す 略図であり、 図３は、開き窓のロック手段を含む窓枠の拡大断面図であり、そして、 図４は、前記ロック手段の斜視図である。 以下説明する窓は、窓枠２内に枢着される開き窓１からなる。開き窓１の、両 隅部分間の各わき柱は、２つの構造輪郭部３，４とガラスストリップとしての第 三の輪郭部５とを有する。３つの輪郭部３，４，５は互いに平行に延在する。構 造輪郭部３，４は、低伝熱性のブリッジ部材６，７で連結されることにより、開 き窓１の図示左側の外面と図示右側の外面との間に発生する熱接続を防止する。 案内ブシュ８が構造輪郭部３，４の間に配置されている。 ガラスストリップとしての第三の輪郭部５は、構造輪郭部４を越えて延在する 長手方向の端縁部ウエブ９を形成され、そしてこのウエブは、構造輪郭部３上の 対応する長手方向端縁部ウエブ１０と共に、窓ガラスユニット１１−図示実施例 では、３つの窓ガラスからなる−の端縁部部分を収容するスペースを画定する。 ねじ１２−図１には、その１つのみが示されている−が、開き窓１の前記わき柱 に添って等間隔に配置され、輪郭部５を構造輪郭部３および４に対して固定する 。 開き窓のわき柱は、そのねじ螺入面上に、窓ガラスユニット１１に隣接する領 域内で輪郭部５の長手方向端縁部ウエブ９を閉塞する被覆ストリップ１３を備え 、そしてこのストリップは、輪郭部５の反対側長手方向端縁部の領域内に横断端 縁部部分１４を形成されており、そしてこの横断端縁部部分は、輪郭部５上の対 応する形状の横断端縁部部分１５に把持的に係合されている。横断端縁部部分１ ４は横断端縁部部分１５に対してねじ１６手段−図１には、その１つのみが示さ れている−を介して取着することができ、そしてこのねじは、開き窓１が窓枠２ 内で閉止位置にある際には、開き窓１と窓枠２の間に隠蔽されるように指向され ている。すなわち、開き窓の取り外しによる住居侵入の意図が困難とされている 。 開き窓１の内側面は、被覆ストリップ１３と同じ形状の被覆ストリップ１７を 装着される。しかしながら、この被覆ストリップ１７は、この側からはねじ１２ にアクセスされないので、構造輪郭部３に対して単にスナップ固定されるだけで 充分である。 図２に示すように、開き窓１は、それ自体は公知の構造からなる旋回機構また は装置を介して、窓枠２に対し旋回可能に構成されている。装置はリンクアーム １８から構成され、そして、その一端部は開き窓１内のピボット１９上に枢着さ れ、一方その他端部には窓枠２に形成された溝２１内を移動するブシュ２０が設 けられている。第二のリンクアーム２２が、その一端部を窓枠２内に枢着される と共に、その他端部を、リンクアーム１８に対し、開き窓上のピボット１９より はいくらか内側の位置で関節結合されている。案内ブシュ８は溝２３内を移動す るが、この溝２３は、溝２１と平行に延在しそしてその両端部はそれぞれ大気中 に開口される横方向溝２４および２５内に延長されている。 図３および４に、回転部材形式の、すなわち、一端部に手動ホイール２７を他 端部に止め金を支持する回転軸２６からなるロック手段を示す。手動ホイール２ ７を回動すると、止め金２８は、スリット２９内の引込み位置から、案内ブシュ ８の後側のロック位置内へ下向きに移動することができる。 従来技術においては、開き窓１は、窓枠２に対して、図２に鎖線で示すように 連続して旋回することができる。本発明においては、開き窓１の旋回は、矢印３ ０方向へ継続されて窓枠２内における開き窓１の位置まで達せられることができ 、そしてこの間は、案内ブシュ８が横方向溝２４内を案内される。この１８０° 逆転された位置では、開き窓１は、その一端縁部は通常のロック装置手段（図示 せず）を介してロックすると共に他端部は回転装置２６，２７，２８手段を介し て固定することが可能である。そして、本発明においては、この開き窓１が、次 いで前記回転部材を開放位置へ回動することにより、前記位置から、前記方向と 同一方向外向きに或いは反対方向後ろ向きに旋回することが可能である。 本発明によれば、その開き窓１および窓枠２の設計によって、被覆ストリップ １３，１７のいずれの方が外側ストリップを形成するか、内側ストリップを形成 するかは重要な問題ではない。窓ガラス１１が、熱輻射を遮断すべく序文中で述 べたような方法で使用される際に、本発明に係る窓は、熱輻射が屋外から遮断さ れるべきなのか或いは屋内から遮断されるべきなのかを考慮することによって、 季節に関係なく最適に利用することができる。窓の操作が簡単であるので、強い 日光を遮断できる可能性が僅か数時間だけである場合にも、容易に用いられるこ とができる。 本発明は、上述した実施例に限定されることなく、添付される請求の範囲の範 囲内において種々に変更することができる。窓は、水平または垂直に旋回するよ う構成し得ることは勿論である。

【手続補正書】特許法第１８４条の４第４項 【提出日】１９９６年４月８日 【補正内容】 補正・請求の範囲 １．窓枠（２）と開き窓（１）からなり、開き窓（１）が、この開き窓の中央 点のピボット（１９）上に、それぞれのピボット（１９）と窓枠（２）上との間 を延在するリンクアーム機構（１８，２２）を介して枢着されている改良回転窓 において、 窓枠（２）が、その対向する両側面内に形成される長手方向溝（２３）であっ て、その両端部のそれぞれを、窓枠（２）の外面上に開口する横方向溝（２４お よび２５、それぞれ）に連続されている長手方向溝を有し、そして、開き窓（１ ）が、前記長手方向および横方向溝（２３，２４，２５）の中の関連する１つの 溝−すなわち、開き窓（１）が、窓枠（２）内の閉止位置から、半回転を越えて 完全に逆転された閉止位置へ旋回可能であり、そして、この逆転閉止位置から更 に同一方向へまたは反対側逆方向へ旋回可能である溝−内を移動される案内ブシ ュ（８）を有することを特徴とする改良回転窓。 ２．窓枠（２）の上部部分に配置されるロック手段（２６，２７，２８）であ って、手動ホイール（２７）および止め金（２８）を支持する回転軸（２８）か らなる回転部材形式からなり、止め金が、案内ブシュ（８）の後ろ側のブロック 位置に接離移動されることにより開き窓（１）がそれぞれ閉止または開放される ロック手段を有することを特徴とする請求項１記載の改良回転窓。 ３．開き窓（１）の両隅部分の間の各わき柱は、互いに平行に延在する２つの 構造輪郭部（３，４）であって、低伝熱性のブリッジ要素（６，７）で連結され ると共にそれらの間に案内ブシュ（８）が固定される２つの構造輪郭部と、構造 部（３，４）と平行に延在する第三の輪郭部（５）であって、ガラスストリップ として用いられると共に、その一方の長手方向端縁部ウエブ（９）と構造輪郭部 の一方（３）の長手方向端縁部ウエブ（１０）との間に、単一または複数のガラ ス窓ガラスユニット（１１）の端縁部部分を収容するスペースが画定される第三 の輪郭部とから構成され、そして、ねじ（１２）が設けられて、窓ガラスストリ ップ輪郭部（５）が構造輪郭部（３，４）に固定されることを特徴とする請求項 １記載の改良回転窓。 ４．被覆ストリップ（１３）が、窓ガラスユニット（１１）に隣接する領域内 で窓ガラスストリップとして用いられる輪郭部（５）の長手方向端縁部ウエブ（ ９）を閉塞するように、開き窓のねじ（１２）螺入側に設けられ、そして、前記 被覆ストリップ（１３）は、輪郭部（５）の反対側長手方向端縁部の領域内に、 窓ガラスストリップ輪郭部（５）の対応する形状の横断端縁部部分（１５）上に 把持的に係合する横断端縁部部分（１４）を形成されると共に、この横断端縁部 部分（１４）は、前記後者の横断端縁部部分（１５）に対して、開き窓（１）の 閉止位置では窓枠（２）と開き窓（１）との間に隠蔽されるねじ（１６）手段を 介して取着されることを特徴とする請求項３記載の改良回転窓。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ， ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｌ Ｒ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ， ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．窓枠（２）と開き窓（１）からなり、開き窓（１）が、この開き窓の中央 点のピボット（１９）上に、それぞれのピボット（１９）と窓枠（２）上との間 を延在するリンクアーム機構（１８，２２）を介して枢着されている改良窓にお いて、 開き窓（１）が、窓枠（２）内の閉止位置から、半回転を越えて完全に逆転さ れた閉止位置へ旋回可能であり、そして、この逆転閉止位置から、更に、同一方 向へまたは反対側逆方向へ旋回可能であることを特徴とする改良窓。 ２．窓枠（２）が、その対向する両側面内に形成される長手方向溝（２３）で あって、その両端部のそれぞれを、窓枠（２）の外面上に開口する横方向溝（２ ４および２５、それぞれ）に連続されている長手方向溝を有し、そして、開き窓 （１）が、前記長手方向および横方向溝（２３，２４，２５）の中の関連する１ つの溝内を移動される案内ブシュ（８）を有することを特徴とする請求項１記載 の改良窓。 ３．窓枠（２）の上部部分に配置されるロック手段（２６，２７，２８）であ って、前記開き窓（１）が窓枠（２）内へ旋回されて案内ブシュ（８）が横方向 溝（２４）内へ挿入された後で前記ブシュを固定するロック手段を有することを 特徴とする請求項２記載の改良窓。 ４．開き窓（１）の両隅部分の間の各わき柱は、互いに平行に延在する２つの 構造輪郭部（３，４）であって、低伝熱性のブリッジ要素（６，７）で連結され ると共にそれらの間に案内ブシュ（８）が固定される２つの構造輪郭部と、構造 部（３，４）と平行に延在する第三の輪郭部（５）であって、ガラスストリップ として用いられると共に、その一方の長手方向端縁部ウエブ（９）と構造輪郭部 の一方（３）の長手方向端縁部ウエブ（１０）との間に、単一または複数のガラ ス窓ガラスユニット（１１）の端縁部部分を収容するスペースが画定される第三 の輪郭部とから構成され、そして、ねじ（１２）が設けられて、窓ガラスストリ ップ輪郭部（５）が構造輪郭部（３，４）に固定されることを特徴とする請求項 １記載の改良窓。 ５．被覆ストリップ（１３）が、窓ガラスユニット（１１）に隣接する領域内 で窓ガラスストリップとして用いられる輪郭部（５）の長手方向端縁部ウエブ（ ９）を閉塞するように、開き窓のねじ（１２）螺入側に設けられ、そして、前記 被覆ストリップ（１３）は、輪郭部（５）の反対側長手方向端縁部の領域内に、 窓ガラスストリップ輪郭部（５）の対応する形状の横断端縁部部分（１５）上に 把持的に係合する横断端縁部部分（１４）を形成されると共に、この横断端縁部 部分（１４）は、前記後者の横断端縁部部分（１５）に対して、開き窓（１）の 閉止位置では窓枠（２）と開き窓（１）との間に隠蔽されるねじ（１６）手段を 介して取着されることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の改良窓。