JPH10509622A - 弁付き静脈流体ラインコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ほぼ剛性のカニューレと、カニューレと使用可能に連通すべく配置された弁部材とを含む弁。弁部材は、ほぼ弾性の材料から形成され、それを通って延びるスリットを有し、カニューレに対して第１の閉鎖位置と第２の開放位置との間で移動できる。スリットは、弁部材が第１の閉鎖位置にあるときには、弁部材の材料の弾性によってほぼ閉じ、弁部材が第１の閉鎖位置から第２の開放位置へと移動する間、カニューレはこれと協働してスリットを通って延び、カニューレおよび弁部材を通る流体の流路を確立する。弁部材が第１の閉鎖位置にあるときにスリットを確実に封止すべく流体流路の流体の流れと独立した封止手段も設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 弁付き静脈流体ラインコネクタ 技術分野 本発明は、一般に弁付きの流体ラインコネクタ、より詳細にはシリンジやめす ルエルアダプタなどの二つの医療用器具またはコンポーネントを接続して、シリ ンジからめすルエルへの非経口投与用の流体の流れを提供するコネクタまたはア ダプタ用の弁に関し、この弁はコネクタ取付け前の流体の流れを妨げ、それによ って各コンポーネントの取付けとその後のコンポーネント間での流体の流れを可 能にし、コンポーネントを取り外すと、流体の流れに関係なく、確実な封止を自 動的に提供する。発明の背景 流体の非経口投与においては、通常、シリンジ、バイアルなどの容器から患者 への所望の流体または薬剤の流れを提供するため、幾つかの医療用器具またはコ ンポーネントを投与の時点で容易に相互接続する。このようなコンポーネントは 、通常は様々なコネクタ、アダプタ、弁および流体ラインを含む。 たとえば、シリンジまたはその他の容器は、通常、静脈流体ラインやＩＶなど の薬剤投与セットに接続され、シリンジの流 体または薬剤をＩＶセットに分配する。ＩＶセットは、流体または薬剤を患者の 血流に投与する静脈穿刺装置に接続される。 シリンジをＩＶセットに接続するため、コネクタまたはアダプタを使用し、こ れは通常、まずシリンジに固定してから、ＩＶセットの口またはコネクタに固定 される。シリンジをコネクタに取り付けた時点で、通常はコネクタ内の弁を作動 し、流体または薬剤の流れがシリンジを出て、コネクタを通りＩＶセットに入れ るようにする。 このようなアダプタの一例は、国際出願Ｎｏ．ＰＣＴ／ＵＳ９２／１０３６７ 号（国際公開Ｎｏ．ＷＯ９３／１１８２８）で開示され、これは、予め切除した スリットがあるまたはない再使用可能なシールキャップを有し、このキャップが 、弁内に含まれるスパイクの鋭い先端で繰り返し穴をあけることができる、医療 用弁を提供する。医療用弁を切り離した後に、シールキャップ内の予め切除した スリットまたはスパイクによって形成された開口部を再封止するため、シールキ ャップは、一体成形した感圧部材および付随の管状スペースを含む。 管状スペースは、医療用弁を取り付けた患者の血圧など、加圧流体で満たされ ている。流体は、感圧部材に押しつけられ、 開口部または予め切除したスリットを閉じる。 しかし、このような再封止機能は、加圧流体の流れに依存するが、これは多く の応用例では起用できない。また、このような流体の圧力が存在する場合でも、 シールキャップを頻繁に封止することは不適切なことが多く、漏れや汚染を生じ る可能性がある。 したがって、アダプタやコネクタなどの医療用コンポーネントに使用するため の、非経口流体分配システムの二つのコンポーネント間で流体または薬剤の流れ を確立するために利用でき、コンポーネントを切り離した時点で、流体の流れに 関係なく自動的に確実な封止を行い、漏れを防止して汚染を軽減する弁を提供す ることが望ましい。発明の概要 本発明は、非経口流体分配システムのコネクタやアダプタなどの、医療用コン ポーネントのハウジング内で使用する弁を提供する。弁は、ハウジング内に取り 付けられたほぼ剛性のカニューレおよびカニューレと連通して使用できるようハ ウジング内に配置された弁部材とを含む。 弁部材は、スリットが延びたほぼ弾性の材料から形成され、 ハウジング内で第１の閉鎖位置と第２の開放位置との間で移動可能である。スリ ットは、弁部材が第１の閉鎖位置にある場合、弁部材の材料の弾性によってほぼ 閉じている。 カニューレは、弁部材が第１の閉鎖位置から第２の開放位置へと移動して、カ ニューレと弁部材とを通る流体の流路を確立する間、協働してスリットを通って 延びる。流体の流路内で流体の流れと独立したシーリング部材も設けられ、これ は弁部材が第１の閉鎖位置にあるときに、自動的にスリットを確実に封止する。 弁の好ましい形態では、カニューレは鈍端カニューレで、弁部材を非使用時に 第１の閉鎖位置に維持し、弁部材を別のコンポーネントまたは流体分配システム から切り離したとき弁部材を第２の開放位置から第１の閉鎖位置に戻すためのば ねバイアスが弁部材とハウジングの間に設けられる。また、弁部材はおすルエル 部材によって作動し、第１の位置と第２の位置との間での移動を提供する部分を 含むことが好ましく、この部分は、無菌状態を維持するために使用前後に洗浄で きるように、ハウジング外部から接近可能である。 弁部材のハウジングは、通常、所望の医療用コンポーネント 間に取り付ける接続部分を有するコネクタまたはアダプタとして形成される。弁 部材およびハウジングは、協働して所望の封止を提供することが好ましく、この 封止は弁部材の適切な修正によって強化できる。 本発明のその他の多くの利点および特徴は、本発明の以下の記述、特許請求の 範囲および添付の図面から容易に明らかになろう。図面の簡単な説明 第１図は、医療用コンポーネントのハウジング内で閉鎖位置にある、本発明の 弁の実施形態の縦方向断面図である。 第２図は、開放位置にある、第１図の弁およびハウジングの縦方向断面図であ る。 第３図は、医療用コンポーネントのハウジング内の閉鎖位置にある、本発明の 弁の別の実施形態の縦方向断面図である。 第４図は、開放位置にある、第３図の弁およびハウジングの縦方向断面図であ る。好ましい実施形態の説明 本発明は、多くの形態での実施形態が可能であるが、本明細書および添付の図 面は、本発明の例として一つまたは複数の形 態を開示する。本発明は、記載された実施形態に限定されるものではなく、本発 明の範囲は、添付の特許請求の範囲で指摘される。 説明しやすいよう、本発明の装置を、通常の操作位置で記載しており、この位 置に対して上方、下方、水平等の用語を使用する。ただし、本発明の装置は、本 明細書で記載した位置以外の方向で製造、保存、輸送、および販売できることを 理解されたい。 本発明の装置の実施形態を示す図の一部は、当業者には理解できる従来通りの コンポーネント、構造細部および機械要素を示す。しかし、このような要素の詳 細な説明は、本発明を理解するためには必要ないのでここでは行わない。 第１図を参照すると、本発明の弁の実施形態を、全体として参照番号１０で示 す。この図では、弁１０は、コネクタまたはアダプタ１２などの流体または薬剤 分配システムの医療用コンポーネント内で使用される。ただし、弁１０は、本発 明の教示から逸脱することなく、様々なコンポーネントとともに使用できること を理解されたい。 弁１０は、コネクタ１２のハウジング１４内に固定されるこ とが好ましく、実質的に、弁またはストッパ部材１６、カニューレ１８およびば ね２０を含む。コネクタ１２は、第１図の左から右へ流体または薬剤が流れるよ う、一方向の流体コネクタとして設計することが好ましいが、流体の流れる方向 、さらにコネクタ１２の特定の詳細、サイズおよび形状は、所望に応じて二方向 の流体の流れを提供することを含め、変更できることを理解されたい。 簡潔に述べると、使用時には、先端がおす型のルエルシリンジ（図示せず）を ハウジング１４の第２の端部２４に接続すると、弁部材１６が第１図の第１の閉 鎖位置から矢印「Ａ」の方向に移動し、第２図の第２の開放位置になる。このよ うな移動中に、カニューレ１８は弁部材１６内に形成されたスリットを通って延 び、これによって、第２の端部２４に接続したシリンジからの流体は、ハウジン グ１４の第１の対向端部２２に固定されたコネクタ部材２８に流れることができ る。 おすルエルを第２の端部２４から切り離すと、弁部材１６は、ばね２０の力の ために自動的に第１の閉鎖位置に戻り、弁部材１６は、自動的かつ確実にスリッ トを封止し、流体がそれ以上スリットを流れないようにする。次に、弁１０およ びコネクタ １２の構造の詳細について述べる。 ハウジング１４は、第１および第２の対向端部２２および２４、および弁１０ が内部に固定された内部チャンバ２６を含むことが好ましい。第１の端部２２は 、ＩＶセットの管などを通じて患者と接続する、中央先細係合柱３０を有するね じ付きのおすコネクタ部材２８を含む。 おすコネクタ部材２８は、別個の部材として形成し、溶接（好ましくは音波溶 接）、接着剤または何らかの所望の方法などでハウジング１４の第１の端部２２ に固定することが好ましい。あるいは、おすコネクタ部材２８を、ハウジング１ ４の第１の端部２２と一体成形することもできる。ハウジング１４の第２の端部 ２４は、先端がおす型のルエルシリンジを受けるめすコネクタ部材２５として形 成される。 どんなタイプの流体、薬剤または血液流ラインも、めすコネクタ部材２５に接 続できることを銘記されたい。説明しやすいように、シリンジのおす端部が第２ の端部２４のめすコネクタ部材２５に接続し、めすルエルが第１の端部２２のお すコネクタ部材２８に接続し、めすルエルがＩＶセットなどの非経口流体分配シ ステムと連絡するものとして本発明を述べる。シリン ジ、めすルエルおよびＩＶセットは、話を簡潔にするために省略した。 第２の端部２４の外面３２は、おすルエルロックコネクタなどを接続するため の、一つ以上の耳、ねじまたは同様の部材３４を含むように形成することが好ま しい。内部チャンバ２６のほぼ円筒形の部分３６は、第２の端部２４と共に含ま れ、第１の外側端部３８から第２の内側端部４０へと内側に延びることが好まし い。 円筒形部分３６の第２の内側端部４０は、ハウジング１４の残りの長さを延び て第１の端部２２へと至る、チャンバ２６の中心のほぼ円筒形の部分４２と連絡 する。円筒形部分３６と中心部分４２との間に、下記のようにばね２０の力に対 抗して弁部材１６と係合する肩部４３が形成される。使用中にコネクタ１２を容 易に把持するよう、ハウジング１４の外面に一つ以上の係合リブ４４を形成する ことができる。 弁部材１６は、Ｔ形の断面形状を有し、ハウジング１４内で弁部材１６の封止 能力を低下させずに回転できるよう、ほぼ円形の形状である。したがって、弁部 材１６は、「Ｔ」の頂部を形成する第１の端部４６と、第１の端部４６の一方側 と一体成 形された第１の端部５０および第２の端部５２を有する基部４８とを含む。 所望の封止を提供するため、弁部材１６は、ゴム、シリコンなど実質的に弾性 の材料から形成することが好ましい。しかし、弁部材１６の材料は、弁部材１６ が下記のように機能する限り、変更することができる。 第１図の第１の閉鎖位置にある場合に、カニューレ１８を弁部材１６に固定す るため、弁部材１６の第１の端部４６および基部４８は、内部に通路５４が形成 される。通路５４は、カニューレと係合するよう、カニューレ１８の直径よりわ ずかに小さい直径で形成され、弁部材１６内を第１の外側端部５６から第２の内 側端部５８まで延びる。 カニューレ１８が弁部材１６を通って延びるために、弁部材１６を通って、端 部５２から通路５４の第２の内側端部５８まで延びるスリット６０が形成される 。スリット６０は、カニューレ１８の外周の約１／２に対応する長さを有するこ とが好ましいが、これは変更することができる。 あるいは、通路５４を省略し、弁部材１６を所望に応じて延長して、それを通 ってスリット６０が延びるようにすることが できる。このような配置構成では、カニューレ１８がスリット６０を貫通し、第 １図の閉鎖位置で弁部材１６に部分的に侵入する。 スリット６０を積極的に封止するため、弁部材１６の基部４８の端部５２は、 その周辺に外向きに形成された一つまたは複数のリップ６２を含むことが好まし い。リップ６２は、ハウジング１４の円形部分３６の表面と係合して、特に弁１ ０が第１図の第１の閉鎖位置にあるときに、スリット６０を確実に閉じる。また 、リップ６２は、「ワイパ封止」を提供して、ストッパ部材１６とハウジング１ ４との間に汚染物質が残存するのを防止する。 弁部材１６の封止能力を変化させるため、リップ６２のサイズおよび形状を変 化させることができる。たとえば、リップ６２は、サイズを大きくするか違う形 状にすることができるが、円筒形部分３６は、その寸法が該当する基準によって 設定されているため、通常は変化しない。 リップ６２は、弁１０が第２図の第２の開放位置へ移動する間、カニューレ１ ８を強力に把持し、弁１０がその位置にある限り、その把持力を維持することに も役立つ。弁１０が第２の 開放位置に移動するにつれ、リップ６２はハウジング１４の円筒形部分３６に沿 って滑動して、円筒形部分３６に当たって屈曲したり圧縮したりし、スリット６ ０内にカニューレ１８を収容する。 弁部材１６が第１図の閉鎖位置で、ばね２０の力に対抗してハウジング１４か ら排出されないよう、弁部材１６の端部４６は、ハウジング１４の肩４３と係合 する。 カニューレ１８は、おすコネクタ２８に接続された第１の端部６４と、スリッ ト６０を通って延びる第２の対向端部６６とを含む。カニューレ１８は鈍く、封 止による摩擦加重を座屈なく受ける剛性材料であることが好ましい。 プラスチックのペネトレータまたはカニューレ（図示せず）を使用する場合は 、スリットに挿入する間の強度および安定性のため、円錐形または先端が尖って いなければならない。しかし、このような円錐形のプラスチックペネトレータで は、良好な再封止が得られない。円錐形のペネトレータの周囲でストッパが圧縮 すると、スリットが拡大し、ストッパ材料がより大きい圧縮永久歪みを経験する ことがあるからである。 たとえば、円錐形のペネトレータおすトッパのスリットに挿 入する場合、円錐形のペネトレータを深く挿入するほど、円錐形の針入度径の直 径が増加するために、スリットの拡張が大きくなる。必要以上に開くか、長時間 開いたままであると、ストッパの材料が圧縮永久歪みを獲得し、これによってス トッパが閉鎖位置に戻っても、封止能力がなくなる。 弁１０にばねのバイアスを与え、おすルエルから切り離した時に、弁部材１６ を第１の閉鎖位置に押しやるよう、ハウジング１４のチャンバ２６の中心部分４ ２内に、ばね２０を配置する。ばね２０はカニューレ１８を囲み、弁部材１６の 第１の端部４６に形成された座部６９の周囲の第１の端部６８と、おすコネクタ 部材２８と一体成形された円錐形部分７１の周囲の第２の端部７０とに据え付け られる。 したがって、おすルエルを挿入することによって、弁部材１６を第１の閉鎖位 置から第２の開放位置に移動すると、ばね２０が第２図に示すように圧縮し、お すルエルを除去すると、ばね２０は弁部材１６を第１図の第１の閉鎖位置に自動 的に戻す。 使用時には、針のない完全なシリンジのおすルエルの先端（図示せず）を、め すコネクタ部材２５に接続することが好ましい。 次に、ＩＶラインのめすルエルをおすコネクタ部材２８に接続する。 しかし、所望の場合、めすルエルを最初に接続することができる。いずれの場 合も、弁部材１６の端部５２は、無菌状態を維持するために、おすルエルを接続 する前に洗浄するか、綿棒で拭くことが好ましい。 おすルエルを弁部材１６の端部５２に挿入すると、弁部材１６が矢印「Ａ」の 方向に移動する。このような移動中に、カニューレ１８の第２の端部６６が強制 的にスリット６０を通り、これによってリップ６２がハウジング１４の円筒形部 分３６に当たって屈曲し、圧縮する。 おすルエルを完全に挿入し、ハウジング１４へのおすルエルの係合をロックす ると、ばね２０が圧縮され、カニューレ１８の第２の端部６６が弁部材１６の端 部５２より外へ延びて、おすルエルの流路と連絡する。次に、シリンジを作動し て、カニューレ１８の通路５４によって薬剤を弁部材１６内およびそれを通って 放出し、おすコネクタ部分２８およびＩＶラインを通って患者へと送る。 シリンジが空になると、おすルエルを切り離すことができ、 これで弁部材１６はばね２０の力によって閉鎖位置に自動的に戻る。それと同時 に、ハウジング１４の円筒形部分３６と係合し、弁部材１６の端部５２の外周を 支持し、これによって弁部材１６の材料を確実かつ機械的に封止するリップ６２ によって、スリット６０が確実に封止される。 第３図および第４図は、全体として参照番号１０ａとされる、本発明の弁のも う一つの実施形態を示す。ここで同様の要素は、同じ参照番号に下付文字「ａ」 を付けて特定する。この実施形態では、ハウジング１４ａの円筒形部分３６；ａ は、内部カラー７２付きで形成され、弁部材１６ａはＴ字形の断面形状やリップ ６２を持たず、その中間部分の周辺に、外側に延びる環状部分７４を含む。 環状部分７４は、弁部材１６ａがばね２０ａの力に対抗してハウジング１４ａ の外に押し出されないよう、カラー７２と係合する第１の先細端部７６を含む。 先細端部７６がカラー７２と係合すると、第３図の閉鎖位置でスリット６０ａの 半径方向の封止を機械的に補助することにもなる。というのは、ばね２０ａの力 に対抗してカラー７２と接触することにより、先細端部７６が、スリット６０ａ に向かって内側に押しやられるか らである。 環状部分７４の第２の対向端部７８は、ばね２０ａの第１の端部６９ａを据え 付ける環状凹み８０を含む。端５２ａと反対側の弁部材１６ａの端部分８２は、 直径が小さくなり、ばね２０ａの範囲内に受け入れられる。端部分８２も、環状 部分７４の近傍の第１の端部８４から、ばね２０ａ内でおすコネクタ２８ａに向 かって延びる第２の端部８６へとわずかに先細形にする。ばね２０ａの内径は、 第１の端部８４における環状部分８２の直径より小さく、したがってｍの締りば めが得られ、対向端部５２ａで、カニューレ１８ａへスリット６０ａが半径方向 の封止力を与える。 弁部材１６ａの通路５４ａは、直径が拡大して通路５４ａの第２の内側端部６ ６ａを形成する凹み８８を含む。凹み８８は、ばね２０ａと先細端部分８２との 係合によって提供されたカニューレ１８ａとの封止係合を増大させるため、端部 分８２にある程度の可撓性を与える。カニューレ１８ａに対する端部分８２の封 止をさらに強化するため、ばね２０ａの範囲内にある端部分８２の直径を拡大す ることができる。 この実施形態の操作は、第１図および第２図の実施形態と同 様である。しかし、この実施形態では、ばね２０ａの力に対抗するハウジング１ ４ａのカラー７２と弁部材１６の先細端部７６との係合による半径方向の封止に よって、スリット６０ａの封止が強化される。封止は、ばねの内径の収縮によっ ても強化される。また、環状部分７４を先細形にするか、他の変形など、環状部 分７４の直径を変更して、ハウジング１４ａの円筒形部分３６ａの壁との摩擦接 触を最小限に抑えることができる。 本発明の以上の詳細な説明、およびその図から、本発明の本当の趣旨および新 しい概念の範囲または原理から逸脱することなく、無数の変更および修正ができ ることが容易に分かる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バレンテインシツク，チヤールズ・シー アメリカ合衆国、イリノイ・60087、ウオ ークガン、パイン・グローブ・38540

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ほぼ剛性のカニューレと、 前記カニューレと使用可能に連通すべく該カニューレに接続された弁部材であ って、該弁部材が、その中をスリットが延びるほぼ弾性の材料から形成されて第 １の閉鎖位置と第２の開放位置との間で前記カニューレに対し移動可能であり、 前記弁部材が前記第１の閉鎖位置にあるとき、前記スリットは前記弁部材の材料 の弾性によってほぼ閉じると共に、前記弁部材が前記第１の閉鎖位置から前記第 ２の開放位置へと移動する間、前記カニューレはこれと協働して前記スリットを 通って延び、前記カニューレおよび前記弁部材を通る流体流路を確立する弁部材 と、 前記流体流路内の流体の流れから独立しており、前記弁部材が前記第１の閉鎖 位置にあるときに前記スリットを確実に封止するための半径方向内側の周方向支 持を自動的に与える封止手段を備える弁。 ２．前記カニューレが鈍端カニューレである請求の範囲第１項に記載の弁。 ３．前記弁部材が使用されていないときに前記弁部材を前記第１の閉鎖位置に 維持し、前記弁部材を流体ラインのコンポーネントから切り離したときに前記弁 部材を前記第１の閉鎖位置から前記第２の開放位置へと自動的に戻すばね手段を 含む請求の範囲第１項に記載の弁。 ４．前記ばね手段が前記弁部材の一部として一体成形される請求の範囲第３項 に記載の弁。 ５．前記ばね手段がコイルばね部材である請求の範囲第３項に記載の弁。 ６．前記弁部材がこれに接続されたおすルエル部材によって動作して前記第１ の位置と第２の位置との間を移動する請求の範囲第１項に記載の弁。 ７．前記弁部材の少なくとも一部が洗浄のために接近可能である請求の範囲第 １項に記載の弁。 ８．ハウジングと、前記ハウジング内に取り付けられたほぼ剛性のカニューレ と、前記カニューレと使用可能に連通すべく前記ハウジング内に配置された弁部 材であって、前記弁部材が、その中をスリットが延びるほぼ弾性の材料から形成 されて前記ハウジング内で第１の閉鎖位置と第２の開放位置との間で移動 可能であり、前記弁部材が前記第１の閉鎖位置にあるときは前記スリットが前記 弁部材の前記材料の弾性によってほぼ閉じると共に、前記弁部材が前記第１の閉 鎖位置から前記第２の開放位置へと移動する間、前記カニューレはこれと協働し て前記スリットを通って延び、前記カニューレおよび前記弁部材を通る流体の流 路を確立する弁部材と、前記流体流路内の流体の流れから独立しており、前記弁 部材が前記第１の閉鎖位置にあるときに前記スリットを確実に封止するために半 径方向内側の周方向支持を自動的に与える封止手段を備える静脈流体ライン用コ ネクタ。 ９．前記カニューレが鈍端カニューレである請求の範囲第８項に記載のコネク タ。 １０．前記弁部材が使用されていないときに前記弁部材を前記第１の閉鎖位置 に維持し、前記弁部材を静脈流体ラインから切り離したときに前記弁部材を前記 第２の閉鎖位置から前記第１の開放位置へと自動的に戻すばね手段を含む請求の 範囲第８項に記載のコネクタ。 １１．前記ばね手段が前記弁部材の一部として一体成形される請求の範囲第１ ０項に記載のコネクタ。 １２．前記ばね手段がコイルばね部材である請求の範囲第１０項に記載のコネ クタ。 １３．前記弁部材がこれに接続されたおすルエル部材によって動作して前記第 １の位置と第２の位置との間を移動する請求の範囲第８項に記載のコネクタ弁。 １４．前記弁部材の少なくとも一部が洗浄のためにハウジングの外部から接近 可能な請求の範囲第８項に記載のコネクタ。 １５．前記封止手段は、前記スリットの自動的で確実な封止を与えるために前 記ハウジングの一部と協働して封止係合すべく選択された所定の形状を有する前 記弁部材の部分を含んでいる請求の範囲第８項に記載のコネクタ。 １６．前記弁部材における前記部分が前記弁部材の弾性材料と一体成形された 外側に延びるリップである請求の範囲第１５項に記載のコネクタ。 １７．前記弁部材における前記部分が前記弁部材の前記弾性材料と一体成形さ れた先細の係合部分である請求の範囲第１５項に記載のコネクタ。 １８．所望の医療用コンポーネントを取り付けてその間に流路を確立する第１ および第２の接続手段を含む請求の範囲第８ 項に記載のコネクタ。 １９．前記弁部材は、前記カニューレに対して前記弁部材を封止するように前 記ばねの内径と協働して係合する部分を含む請求の範囲第１０項に記載のコネク タ。