JPH10509542A - モデル予測制御装置および方法 - Google Patents

モデル予測制御装置および方法

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JPH10509542A JP8513998A JP51399896A JPH10509542A JP H10509542 A JPH10509542 A JP H10509542A JP 8513998 A JP8513998 A JP 8513998A JP 51399896 A JP51399896 A JP 51399896A JP H10509542 A JPH10509542 A JP H10509542A
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Abstract

(57)【要約】 プロセス入力信号(Xk)とプロセス出力信号(Yk)を有するプロセス(34)の動作を制御するモデル予測制御装置及び方法である。プロセスモデルに従って未来定常状態における予測のプロセス出力信号(Yk+n+m-2を決定し、その予測のプロセス出力信号と所望の設定点信号(Ysp)との差に従って定常誤差信号を決定し、推定定常誤差(e)の修正のために必要な1組の未来プロセス入力変化信号(x)を、未来時におけるプロセス入力において少なくとも1つのステップ応答を提供することによって、決定する。次に、次のネット・プロセス入力変化が、任意の未来プロセス入力信号変化(本方法によって計算される次のプロセス入力変化信号のために先に計算されたもの)と合計されている、前記未来プロセス入力変化信号(x)の組の現在の決定された第1要素の合計に従って、適用される。モデルは、速度の形で表される。プロセス調整パラメータは、定常プロセスゲインによって分割された定常誤差に従って計算されるプロセス入力信号変化に対して、プロセス入力変化の現在決定の第1要素とネット・プロセス入力変化を減衰させるのに利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 モデル予測制御装置および方法 技術分野 本発明は、制御対象の動的モデルの未来のプロセス応答を予測し、その予測を 考慮に入れて調節器の出力を計算するように構成したモデル予測制御装置および 方法に関するものである。詳しく述べると、動的モデルの疑似逆行列(pseudo-i nverse)の適当な列を使用して、最小二乗誤差を最小にするプロセス制御レギュ レータを提供する。背景技術 本発明の制御装置は新しいタイプのモデル予測制御(model predict control; MPC)調節器である。MPC技法は、一般に、プロセスモデルを使用して、制 御すべきプロセス変数の未来の状態を予測し、1つまたはそれ以上のプロセス入 力(調節器出力)を操作して、予測点と設定点間の予想誤差を最小にする。MPC の変形としては、モデル予測発見的学習制御(model predict heuristic control ;MPHC)(Richalet et al,1978)、モデルアルゴリズム的制御(modelalgo rithmic control;MAC)(Mahra et al,1979)、動的マトリックス制御(dy namic matrix control;MDC)(Cutler and Ramaker,1980; Prett and Gill ete,1979)、および線形動的マトリックス制御(linear dynamic matrix control ;LDMC)(Garcia and Morshedi,1986)がある。これらの方法のすべてに おいて、モデルは制御アルゴリズムの本質的な部分であり、調節器応答の予測と 計算の両方に使用される。 MPCを支える基本的アイデアは、プロセスのステップ応答またはインパルス 応答ベクトルでプロセスのモデルを作ることである。これらのモデルはプロセス 入力から1つまたはそれ以上のプロセス出力を予測し、そして一連の調節器入力 の線形最適化を用いて調節器の最適応答を計算する。既存の方法では、最適化問 題は調節器の各工程で実時間で解く。これを最小にするため、二次プログラミン グ(quadratic programming;QP)法と線形二次レギュレータ(linear quadr atic regulator;LQ)法を使用している。 従来のMPC技法にある幾つかの問題がMPC技法の使用を制限してきた。M PCのほとんどの定式化は、技術者が多くの調整可能パラメータを指定して望ま しい閉ループ応答を記述する必要がある。望ましい応答を鋭敏にし過ぎると、例 えモデルがプロセスに適合していても、場合によって不安定な性能をもたらすの で、プロセスと調節器の両方に通じた専門家がこれらの調整を行わなければなら ない。さらに、理論上すべてのMPC調節器には同等な古典的な調節器が存在す るので、MPC技法は本質的に古典的な制御よりすぐれていない。 更新間隔ごとにQPまたはLQ最適化を行うすべてのMPCコントローラはか なりの計算費用がかかる。MPC制御の利用は、単一計算機を専用して一般に数 秒の間隔で少数のプロセス変数を制御する利用に限られている。MPCのほとん どの現在の利用は監視制御として行われている。その場合、MPC調節器は通常 の調節器の設定点を操作して一定の総合最適プロセス性能を達成する。 さらに、MPC調節器、詳細にはQP法を使用しないMPC調節器の中には、 すべての実際のプロセスにおいて見られる制約が存在すると不安定になるものが ある。QP−MPC調節器は制約を取り扱う困難さは少ないが、計算的により複 雑である。それに加えて、ほとんどのMPC調節器はプロセス・ダイナミックス またはオフライン調整法のどちらかを事前に知っている必要がある。 すべての場合において、プロセスとプロセスモデルの不一致は不安定な性能を 生み出すことがある。これは、プロセス応答が非線形である場合に多い。既存の MPC調節器が高度に複雑であるため、望ましい全動作範囲にわたって高い制御 性能を与える最適調整パラメータを得るのは、これらの制御対象を使用する技術 者にとって難しい仕事であることが多い。 これらの問題を解決するために、最近、連続プロセス制御に対するファジー論 理手法と中立ネットワーク手法が開発された。ファジー論理は、より容易に特定 の調節器の挙動に発見的学習ルールを組み込むことができる。これにより、連続 プロセス調節器を特定の利用により容易に適応させることができる。中立ネット ワークは包括的非線形モデル化法を使用してプロセスの挙動を記述する。性能を 改善するため、中立ネットワークの包括的モデル化を使用してプロセス動的モデ ルを自動的に作って、てMPC調節器に組み込むことができる。しかし、中立ネ ットワークモデルは、少ない情報を生成し、その情報から最適制御応答を予測す るブラックボックスである。発明の開示 本発明の調節器は、例えばマイクロコンピュータをベースとする高速、多ルー プ制御システムにおける比例積分微分(PID)制御に置き換えることができる 汎用プロセス調節器を生成するというゴールをもつMPC制御の概念の上に立っ ている。この調節器が追求する利点は、利用の容易さ、自動調整、向上した制御 性能、および低い計算費用である。 本発明の第1の特徴は、プロセスの事前知識無しに自動的にモデルを習得し、 調整することである。 本発明の第2の特徴は、最適に調整されたPIDよりすぐれていて、サンプル したプロセス制御について理論的に完全な応答に近い性能である。 本発明の第3の特徴は、計算の必要性が非常に少なく、かつ最新のCPUアー キテクチャーによく適合することである。 本発明の第4の特徴は、複雑なプロセス・ダイナミックスを有効に取り扱える ことである。 本発明の第5の特徴は、プロセス入力および出力に関する制約が不安定を引き 起こさないことである。 本発明の第6の特徴は、適応制御が可能なことである。 本発明の第7の特徴は、本発明がPI調節器およびPID調節器と完全に両立 し、PI調節器およびPID調節器を調整するため使用できることである。 本発明の第8の特徴は、本発明が非線形プロセス応答を補償するように作るこ とができることである。 本発明の第9の特徴は、本発明がプロセス負荷(フィードフォワード)と相関 する信号を補償できることである。 本発明の第10の特徴は、減衰および分割パラメータを用いることにより、任 意の望ましいプロセス応答を実現するよう容易に調節できることである。 本発明の一態様によれば、これらの特徴および利点は、プロセス入力信号とプ ロセス出力信号をもつプロセスの動作を制御する装置および方法によって得られ る。本方法は、プロセスモデルによって未来の定常状態での予測プロセス出力信 号を決定すること、予測プロセス出力信号と望ましい設定点信号との差によって 定常誤差信号を決定すること、および未来の時点におけるプロセス出力に少なく とも1つのステップ応答を与えることによって、推定定常誤差を補正するために 必要な一組の未来プロセス入力変化信号を決定することを含んでいる。そのあと 本方法に従って、次のプロセス入力変化信号として前に計算した未来プロセス入 力変化信号は合計した前記一組の未来プロセス入力変化信号の決定したばかりの 第1要素の合計に従って、次の正味プロセス入力変化を加える。モデルは速度形 で表現することが好ましい。そのほか、定常プロセスゲインで除算した定常誤差 に従って、正味プロセス入力変化およびプロセス入力変化の決定したばかりの第 1要素をプロセス入力変化信号に対して減衰させるため、プロセス調整パラメー タを利用できる。さらに、調節器に対しプロセス入力のダイナミックレンジの限 界を明らかにするため、クリッピング・フィルタが設けられている。図面の簡単な説明 以下の添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。 第1図は、m=3の場合の本発明の調節器アーキテクチャーを示すブロック図 である。 第2図(A)〜(C)は、m=3の場合の調節器プロトコルを示すフローチャ ートである。 第3図は、調節器校正手続きを示すフローチャートである。 第4図(A)〜(C)は、調節器のクリッピング手続きを示す、プロセス入力 対サンプリング間隔のグラフである。 第5図(A)〜(E)は、最適に調整したPID調節器の性能と比較した、本 発明の調節器の性能を示す画面表示である。好ましい実施例の説明 本発明の以下の説明では、次の記号を使用する。 Y 設定点と比較されるプロセス出力(調節器入力) X プロセス入力(調節器出力) y プロセス出力の一組の変化を記述するベクトル x プロセス入力の一組の変化を記述するベクトル a プロセスのインパルス応答を記述するベクトル n ベクトルaの要素の数 i,j 与えられたベクトルの要素の指標 A y=Axであるように選択したプロセスの行列モデル x0 最後のnのプロセス入力の変化(調節器出力変化のメモリ) A0 未来定常プロセス出力を予測するのに用いたAの積分形 y00に基づくプロセス出力の予測未来変化 m プロセス入力に対する一組の変化の要素の数 h サンプリング間隔 w プロセス動的ウィンドウ(事象水平線) A-1 Aの逆行列 A+ Aの疑似逆行列 a++の最適列 s 各要素がA0列の合計に相当しているベクトル s1 定常プロセスゲイン e 予測定常誤差 P1 減衰パラメータ P2 分割パラメータ YSP 設定点 本発明の調節器は、速度形のインパルス応答モデルを用いることが好ましい。 このモデルは係数の1つ以上のベクトルを必要としない簡単なものである。イン パルス応答ベクトルは次式で表されるプロセス入力とプロセス出力の相対的変化 の関係を記述する。 ここで、yk=Yk−Yk-1であり、Xk=Xk−Xk-1である。 インパルス応答ベクトルの各要素“ai”は、間隔k−i+1におけるプロセ ス入力の変化に帰することができる、任意の決められたサンプリング間隔kにお けるプロセス出力の部分変化を表す。特にこのモデルの定式化は他の線形モデル にまさる幾つかの利点を有する。 第1に、モデルは少ない有限数のサンプルを用いて作ることができるので、計 算費用が少ない。開ループで安定な任意のプロセスの場合、事象水平線(event horizon)が存在し、それを越えるとプロセス入力の個々の変化はプロセス出力 に顕著な効果を持たない。従って、長さnのベクトルを選択することができる。 ここで、nサンプリング間隔が事象水平線(n=w/h)である。ベクトルaは 無限長さの概念ベクトルを正確に近似する。ここで、要素nを越えるすべての要 素は0に近い値をもつ。 第2に、このモデルの要素は、任意の形式の入力または設定点の変化に対する プロセスの開ループ応答または閉ループ応答から計算することができる。例えば 、インパルス応答モデルは、プロセス入力(開ループ)または調節器設定点(閉 ループ)に対するステップ関数を適用することによって決定できる。モデルはプ ロセスデータの線形回帰(linear regression)によって計算することが好ましい 。開ループモードでステップ応答から得たデータは特に簡単に使用できる。その 理由は、プロセス入力の各変化がプロセス入力の前の変化から線形的に独立して いるからである。モデルの乱暴な最小二乗推定は、プロセス入力の数レンジにわ たって行った多くの応答実験からの観測結果を使うことができる。 従来のMPC調節器は一般に次の形のモデルを使用している。 はプロセス入力の前の値に対するプロセス出力の依存関係の係数である。Uは、 このモデルの他の項を適用した後に残った定常オフセットから推論することがで きるプロセスに対する非測定負荷すなわちバイアスである。モデルの自己回帰係 数は上に述べた速度形の中に見られないから、この速度形モデルは厳密に明示的 な予測モデルであることに注意されたい。速度モデルはプロセス変数の変化だけ に関係があり、絶対値には関係がないので、Uは除かれる。 本発明の別の実施例は、プロセス出力の前の変化に基づいてプロセス出力の変 化を予測する1つまたはそれ以上の暗黙項(implicit term)を含むモデルを使 用できるであろう。そのようなモデルは、ここに記載した制御アーキテクチャー に似た制御アーキテクチャーを使用し、同様に開ループが安定でないプロセスも 取り扱うことができるであろう。 本発明に使用した好ましい速度モデルは極めて多目的に使用できる。遅延(de lays)とn番目の遅れ(lags)は容易にモデル化される。初期応答が最終応答の 反対方向である複雑なダイナミックスでもモデル化することができる。もしプロ セス出力の定常応答が入力の変化に対しほぼ線形であり、プロセスが開ループ安 定であれば、どんな複雑なプロセスの動的挙動でもモデル化することができる。 非線形の定常挙動は、動的モデルとは独立したプロセス入力または出力に関する 変換を線形化することによって補正することができる。 従来のMPC法と異なり、本発明の調節器は積分動作だけをもつ真の速度形調 節器である。調節器は、各更新サイクルごとに、現プロセス入力で積分されるプ ロセス入力の変化を計算する。調節器は前のプロセス入力の知識を必要としない 。調節器の速度性は、PID調節器におけるリセット−ワインドアップに似てい る他のMPC調節器における限界をもつ問題を除去する。さらに、オペレータは 、調節器を自動モードにしたままで、調節器出力を手動でオーバーライドするこ とができる。 次に第1図を参照して説明する。調節器1は各サイクルについてプロセス入力 に対する一組の多数の変化を計算する。これらの変化のうち最初の変化だけが実 施されるが、他の変化は格納され、未来の更新サイクルのとき実施される。これ らの変化の計算はプロセスモデルの疑似逆行列を用いて行われる。この疑似逆行 列を用いる理由は、モデルの係数によっては、線形モデルが完全逆行列を持たな いかも知れないからである。この対象の測定が最小二乗法による場合は、特異値 分解が疑似逆行列を見つける適当な手段である。疑似逆行列は、プロセスモデル に適用したとき、プロセス出力の中で単位ステップ応答を実現することに最も近 い一組の出力変化を表す、本発明に従って、一組のメンバーは最小二乗基準によ って選択することが好ましい。疑似逆行列を見つける別の通常の方法を用いてこ ともできる。プロセスモデルの疑似逆行列は、モデルの係数から明白に決定され る。それは一回で見つけることができる(モデルを習得したとき)。この理由で 、調節器の各ステップごとの最適化は必要ない。 本発明の調節器1のアーキテクチャーは従来のMPC調節器とは著しく異なっ ている。調節器の加算器42からの出力は、他のMPC調節器において行われて いるように、現在プロセス出力Ykから差し引くのでなく、現在プロセス出力Yk に加えられる。前のプロセス入力変化は未来のプロセス挙動を予測するのに用い るため、メモリ24に格納される。調節器は、この予測値Yk+n+m-2と設定点Ys p の差にのみ作用し、モデル化誤差または現在のプロセス出力に作用しない。こ の調節器は、同等な古典的調節器が存在しない点で、従来のMPC調節器とは異 なる。実際に、本発明の調節器1は、ほとんどの用途において、古典的なPID 方式の調節器よりすぐれた閉ループ性能を生み出すことができる。 それに加えて、調節器1は、一組の調節器の変化を実施可能なものに修正する ことによって、処理された出力Ykに関する制約を取り扱うことができる。この 技法はクリッピングと呼ばれる。さらに、モデルとプロセスが一致してない場合 に、調節器の出力を修正することによって、調節器の性能を微調整し、堅牢性を 高めるための調整を行うことができる。 第1図に上記方法を実施するための実施例をブロック図で示し、第2図にその 対応する工程を示す。第1図と第2図は、m=3の実施例を示す。しかし、mが 他の値の場合の調節器の動作も容易に理解することができるであろう。 特に、本発明が考えている調節器は、発明の原理から逸脱せずに以下に説明す る機能を提供するため、プログラムに従って、または特注集積回路を介した直接 の電気接続によって、または産業界で知られた方法のどれかを使用して両者を組 み合わせることによって具体化することができる。この分野の専門家は、ここに 記載した発明の開示から、調節器の独創的な機能を実際に具体化する数多くの代 案(本発明の範囲に含まれる)を市販の半導体集積回路技術が示唆していること は理解されるであろう。 調節器1はプロセスまたはプラント34の出力Ykを制御する。添字kは調節 器の現在サイクルを示す。従って、現在サイクルkの間は、プロセス入力(調節 器出力)はXkであり、プロセス出力はYkである。調節器1は設定点Yspによっ てプロセス出力Ykを調節する(ステップ202)。加算器10はYsp−Yk+n+m -2 から誤差信号eを計算する(ステップ204)。m=3の場合には、予想未来 信号はYk+n+1である。次に、誤差信号に2つの調整パラメータ(すなわちブロ ック12と14にある減衰パラメータP1と分割パラメータP2)を乗算する(ス テップ206)。これらは調節器を調整するのに使用する随意パラメータであり 、使用しない場合は、それぞれ“1”にセットしてもよい。 次に、誤差信号(調整パラメータによって修正された)に、ブロック16(任意 の適当な記憶装置でもよい)の中に格納されたa+を乗算する(ステップ208) 。ブロック16はkサイクルの間に、次の3サイクルにわたってプロセスに適用 す した値を次のサイクルのときブロック24へシフトする(ステップ210)。ブ ロック24(例えばシフトレジスタとして具体化してもよい)は前に計算した値 フトされる。 212)。このコンポーネントは分割の効果によるものであり、ブロック18に おいて、ブロック12の出力(eP1)に1−P2を乗算し、さらにブロック20に おいて1/s1を乗算することによって作られる。前の2つのサイクルのとき に加算器22の出力を加算する(ステップ214)。 クリッピング・ブロック28は、前のサイクルにおけるクリッピングに起因す るxk+1に前のすべてのクリッピング変化を加算する(ステップ216)。クリ ッピング機能は、調節器の出力がプロセス入力の許容可能な最大値Xmaxまたは 最小値Xminの外側に入るかどうか決定する。第2図は、最大レンジ状況を記述 しており、これによって最小レンジ状況へ容易に拡張できる。もしxk+xk+1> Xmaxであれば、D=xk+xk+1−Xmaxを計算する。値xk+1はXmax−xk+1へ セットする。1サイクル後、ステップ216におけるxk+1に2Dを加算し、そ して2サイクル後、xk+1からDを減算する。(ステップ218〜226) 第1図のブロック16、24、および28に関する上記の機能は、代わりにか つ好ましいものとして、以下のように具体化することができる。ブロック24に は単一線形シフトレジスタ(m=3k場合には、3つの要素を使用する)が入っ 初は0であろう。次に、ブロック24内のシフトレジスタの第1、第2、および 値をそれぞれ加算する。ブロック24からのこれら3つの値をすべてクリッピン グ・ブロックへ送って上に述べたように調節し、そのあとシフトレジスタ24へ 戻す。 この時シフトレジスタの第1要素には望ましい入力変化が入っており、累算器 30へ送られる。シフトレジスタの残りの要素は次のサイクルに備えていったん 左へシフトされる。m=3について計算した上記の方法論は、mの他の値にも容 易に拡張できる。 累算器30は新しく計算した値xk+1をxkへ加算する(ステップ228)。加 算器32によってオプションの手動バイアス機能が行われる(ステップ230)。 調節器出力xkがプロセスまたはプラント34の入力に加えられる(ステップ2 32)。 全予想未来出力変化は次のように計算する。格納ブロック36(例えばシフト レジスタとして具体化することができる)は、前のプロセス入力変化を表すベク トルx0を格納する。各新しいサイクルごとに、xk+1値をこのレジスタにシフト し、すべての既存の値を右へシフトする(ステップ234)。ブロック38に おいて、x0ベクトルにsベクトルを乗算し、過去のプロセス入力変化に起因す る予測プロセス出力変化を得る(ステップ236)。 にs1を乗算し、計算した未来プロセス入力変化に起因する予測プロセス出力変 化を得る(ステップ238)。ブロック40と38の出力を加算器42で加算し 、全予測未来プロセス出力変化を得る(ステップ240)。次に、この値を加算 器44でYkに加算し、予測未来プロセス出力信号Yk+n+m-2を得る(ステップ2 42)。新しいサイクルごとに、現在設定点を読み取り、現在プロセス出力をサ ンプルし、予測未来出力信号Yk+n+m-2を計算する。操作理論 以上説明したように、本発明の速度モデルの実施例を表す式は次の方程式で表 すことができる。 ここで、yk=Yk−Yk-1であり、xk=Xk−Xk-1である。この方程式は都合よ く次のように行列表記法で表すことができる。 y=Ax (4) ここで、Aは(n+m+1)×mの行列であり、xはプロセス入力変化のm要素 ベクトル(例えばm×1列の行列)である。 このモデルはプロセス出力の変化をいくつもの過去の入力変化の加重合計とし て表しているので、ai係数が重み因子である場合は、ここでは速度モデルと呼 んでいる。 いっんプロセスのモデル係数を決定しさえすれば、モデルは式(4)で定義し た行列Aとして表されるので都合がよい。従って、指標kで特徴づけられる或る 時点に、プロセスが定常状態でなければ、かつもし前の入力変化信号(すなわち 、xk-n+2,xk-n+3,...xk)のn−1要素ベクトルx0が既知であり、同 様にプロセス出力信号Ykも既知であれは、それ以上のプロセス入力変化は起き ないと仮定すると、未来の時点k+n−1(その後、それ以上の出力変化は起き ない)に対応する定常出力値Yk+n-1を計算することができる。明らかに、最初 に行列乗算A00を行って予測出力変化信号y0 k+1,y0 k+2,...y0 k+n-1の ベクトルを求め、次に予測出力変化ベクトルの要素を合計し、その結果をYkに 加算することによって、Yk+n-1を決定することができる。この概念はモデル予 測制御の予測水平線法(prediction horizon approach)のアイデアと似ている 。従って、定義方程式は次のように表される。 ここで、n−1より大きなpについては、y0は0の値をとる。A0は明らかに以 下の書くことができる。 もしkで特徴づけられる時点で、YkとX0が既知であれば、ベクトルx(すな わち、x,x,...x)で特徴づけられるmの次の(すなわち未来の)入力変 化信号の効果は、行列A′(上記A0行列を追加のm列およびm行だけ拡張した もの)を生成することによって、次のように、表すことができることがわかる。 すなわち、 A′は2つの行列A0とAに分割することができ、従ってk+1からk+n+ m−1までの各間隔ごとのプロセス出力変化の合計は次式で表せることがわかる 。 すなわち、この方程式から、k+n+m−1における予測プロセス出力信号は 、(過去のプロセス入力変化に基づいたk+n−1における予測プロセス出力信 号)+(未来のプロセス入力変化xに起因するプロセス出力変化の合計)に等し いことがわかる。また、ベクトルy(すなわちAx)は、制御対象が定常状態( すなわちx0=0)にあるとき加えられたプロセス入力xに起因するプロセス出 力変化に等しいことがわかる。後でわかるように、次のskを定義すると便利で ある。 (8)式を用いて(7)式を次のように書き直すことができる。 し暗示されているが、2つのベクトルの積は、第2ベクトル(すなわち列の行列 ) によって第1ベクトル(すなわち行の行列を生成する)の転置行列の行列乗算を 実行して作られた内積(すなわちスカラー積)に一致し、その結果スカラー量が 生じることがわかる。 式(9)は、行列乗算A00を行い、次に得られた出力ベクトルを合計するこ とを、前の変化x0のベクトルとsの乗算がこの合計を直接生み出すように、A0 (すなわちs2...sn)の列から合計を作ってベクトルsを得るステップで置 き換える。同様に、スカラー量s1はAの任意の単一列の合計を表し、従って未 来のプロセス入力に起因する未来のプロセス出力変化の合計は上に示したように 簡単に表すことができる。 k+m+n−1で表される未来の時点における定常プロセス誤差は次のように 表すことができる。 この式から、括弧内の項はk+n−1における定常誤差(eと定義する)である プロセス入力信号xを選択することによって、誤差eを0に減らすことができる 。式(9)を参照すると、考えられる解は、xベクトル要素の合計が定常プロセ スゲインで除した誤差の負量と等しいことであることがわかる。簡単な例は、定 常プロセスゲインで除した予測誤差の負量に等しい大きさをもつ1つの要素を除 いて、0にするべきxのすべての要素を選択することであろう。これはデッドビ ート制御に相当し、誤差をゆっくり相殺することがわかる。 本発明によれば、好ましい制御方法論は、ある未来の時点に、誤差eを相殺す る少なくとも1つのステップ応答プロセス出力が生じるようにxを決定すること であることがわかる。単一ステップ応答プロセス出力を採用し、そしてこのステ ップ応答をできるだけ早い時点に発生させることが好ましい。式(10)とA′ を相殺することと同等であり、従ってk+n−1における誤差は0になり、それ より後は、それ以上の出力変化は起きない(すなわち定常状態になる)ことがわ かるであろう。さらに、この判断基準は、yの1つの要素を1に、他のすべての 要素を0に設定し、そして未来のプロセス入力x(あとで誤差で基準化しなけれ ばならない)についてy=Axを解くことと同等であることがわかるであろう。 そのような解xを繰り返して使用し、プロセス制御を行うことができる。すなわ ち、各繰り返しごとに、誤差eが計算され、次にxが乗算される。 以上の説明によれば、各繰り返しごとに、mの未来プロセス入力変化信号が決 定されるので、kごとに、まだ実施されていない前の(すなわちk−1)繰り返 しから推定したm−1のプロセス入力変化の未来の値、まだ実施されていないk −2繰り返しから推定したm−2のプロセス入力変化の未来の値、等が存在する ことが理解されるであろうう。すなわち、決められたk+iの未来のプロセス入 力変化に対し、前の繰り返しから前に計算したm−iのプロセス入力変化値が存 在する。上から理解されるように、最終定常出力に対する未来プロセス入力変化 の効果は、未来プロセス入力変化の合計に定常プロセスゲインs1を乗算するこ とによって直接決定することができる。従って、上記の方程式を、前に計算した 未来プロセス入力変化を含むように修正することができる。すなわち、式(10) ここで、x′は未来におけるk+m−1までのすべての未来時点について前に計 算した未来プロセス入力変化の合計を表すスカラー量である。これらの未来の値 は各サイクルごとに累積することができる。そのとき、未来における前に計算し た未来プロセス入力のm−1の間隔を考慮に入れた予測未来定常誤差はk+n+ m−2における定常誤差に一致する。時点k+n+m−2に於ける定常誤差を相 殺するために、予測定常誤差に等しい大きさをもつステップ応答を生じさせるこ とによって、その誤差を相殺するであろうベクトルxを決定する。そのとき、プ ロセスに加えられる次の正味のプロセス入力変化信号は、現在のx(すなわちxk+1 )の最初の要素と、過去における前に計算したプロセス入力変化ベクトルの jの間隔からの(k+j+1)番目の要素の合計になるであろう。jは1から (m−1)に及んでいる。 上述のように、設定点の現在の知識、プロセス出力の現在の値、前のプロセス 入力、および前に計算した未来プロセス入力変化(x′として累積した)に基づ いて、この未来定常状態において残っているプロセス誤差を式(11)に従って 計算することができる。プロセス制御の一般的な目標は、この予想未来プロセス 誤差を可能な限り迅速に除去するであろう「プロセス入力xに対する変化のベク トル」を見つけ出すことである。理想的なプロセス応答ベクトルは、予想誤差に 正確に等しく、符号が反対である第1要素内に単一非零値を有しているであろう 。そのような完全な制御が実際の目標であるとはっきり言えない。アナログシス テムの場合は、完全な制御は不可能であるばかりでなく、連続信号の項で定義す ることもできない。「完全な」制御は決められたサンプリング間隔に関して達成 できるだけである。この定義に暗に含まれていることは、実際のプロセスでは、 サンプル間隔の間に生じるプロセス出力の値は必ずしも直線的にに変化しないか も知れないことである。従って、完全な制御は離散的サンプルの見地から完全に 見えるだけである。サンプル間のリップルは、プロセス遅れ時間がサンプル間隔 に対し小さい場合に問題になることがある。 完全なステップ応答の目的は、従来のIMC調節器の線形最小化問題とは異な る制御目標を提示する方法である。他のIMC調節器において、デッドビート調 整は遅れをもつプロセスに対して不可能であり、不安定な調整になることがある 。本発明に従って、1サイクル目標は1サイクル+プロセス不動作時間に変更さ れる。この目標は設定点変化に対するRMSプロセス誤差を最小にする結果を達 成する。本発明の方法および装置の特徴に従って、このステップ応答プロセス制 御目標は、望ましい変化に従ってyを設定し、次に行列代数を用いてxについて 解くことによって達成される。xについての解は、逆行列A-1をいったん計算し 、次にアルゴリズムの各ステップごとに決定したxに誤差を簡単に乗算すること によって迅速に見つけることができる。この方法を通じて、従来のMPC法が必 要とする複雑な線形最適化と比べて、必要な計算を更新ごとのただ2つのベクト ル乗法に変えることができる。 大部分の実際のプロセスに対し線形代数を使用することに遭遇する実際問題は 、 遅延があると、行列Aが対角線上に0または非常に小さい値を有することである 。この事実は行列が病気の状態であることを保証している。もしm<nであれば 、1つ以上の解が存在するであろう。厳密に言えば、A-1は存在しないことが多 い。しかし、通常の行列代数に従って、プロセス制御の一般的問題を解くのに理 論上適した性質をもつ「疑似逆行列」を計算することができる。疑似逆行列は特 異値分解(singular value decomposition;SVD)によって決定される。SV Dは元の行列を2つの直交正規化行列と「特異」値(すなわちLSR=A)を含 む1つの対角線行列に分解する。この因数分解は、非零の特異値の逆数を計算し 、元の分解の左部分と右部分の転置行列を乗算することによって、疑似逆行列A+ を作るのに使用することができる。この疑似逆行列は、プロセス入力に対する 変化の最適なセットを見つけ出すのに必要なすべての情報が入っている非正方形 のm×n行列である。いったん疑似逆行列を計算しさえすれば、疑似逆行列は繰 り返し適用することができ、そして調節器に対する最適調整定数として作用する 。 望ましいプロセス応答は今までどおり望ましい全変化に等しいただ1つの非零 要素をもつベクトルによって表される。しかし、プロセスは不動作時間(tp) を含んでいることがあり、従って、次のサンプル間隔に変化を作ることができな いかも知れないので、理想的な応答ベクトルを実際に達成できるものに変更しな ければならない。第1要素を望ましい変化に設定する代わりに、要素yi(i= tp/h)が設定され、すべての他の要素が零に設定される。 本発明の制御基準に従って、いくつかの付随する利点を認めることができる。 第1に、望ましい応答ベクトルはただ1つの非零要素をもつので、制御計算を実 行するのに必要なのは疑似逆行列のただ1つの列である。すなわち、j番目の要 素として“1”を有する望ましい応答ベクトルに作用する疑似逆行列は、J番目 の列に等しい解xを生成する。第2に、たとえ知らなくとも、疑似逆行列はプロ セス不動作時間を決定するのに必要な情報を既に含んでいる。 従って、ステップ出力応答を最良に生成する疑似逆行列の列を決定するために 、各列は入力として利用することができ、それぞれの出力を一定の尺度に従って 比較することができる。疑似逆行列の各列を入力として利用することは、行列A A+を生成することに相当する。疑似逆行列の最良の列を選択する方法は、上記 行列 から恒等行列を減算し、次に各列の二乗を合計することによって、誤差ベクトル を計算することである。追加の考察事項は将来できるだけ早く応答を提供するこ とである(例えば疑似逆行列の最良の最左列)。或る状況においては、複数の列 の加重平均を作ることが好ましいかも知れないことを理解されるであろう。選択 した解は、a+と定義され、上述のようにプロセス制御装置および方法の各繰り 返しに使用するため格納される。校正 本発明の制御方法および装置を作動させる時や、適応制御装置として動作中に 、校正ルーチンが実施される。この校正操作は出力変化xを計算するため調節器 によって使用されるa+の要素と全出力変化を計算するためモデルによって使用 されるsの要素を自動的に決定し、格納する。この校正操作は行列代数手法を使 用して速度モデルインパルス応答係数aiを抽出することが好ましい。未来の出 力変化を予測するモデルは、これらの係数から表現され、そしてsが得られるよ うに簡単化することができる。a+は制御基準に従って決定することができる。 校正タスクは、一般に、制御装置の起動時に校正を行い、さらに適応制御を達成 するためプロセス制御の間じゅう連続的に働くことがある多重タスク処理環境に おいて別個のプログラムによって実施することができる。 次に第3図を参照して、校正操作を説明する。係数aiはプロセスのインパル ス応答に相当することは理解されるであろう。ステップ302において、プロセ ス出力とプロセス入力間の線形回帰(linear regression)に従って推定誤差の或 る測度を最小にするように係数aiを選択することが好ましい。例えば、一般的 な1つの測度は多数のサンプルについて平均した平均二乗誤差である。一例とし て、ウィンドウ(少なくとも2n+mサンプルの長さが好ましく、その中にプロ セス入力(例えばステップ入力または何かの任意入力)に対し行われた変化があ る)の間に、プロセス入力とプロセス出力をサンプルして、格納する。次に、多 重線形回帰を実行して、インパルス応答モデル係数aiを決定することができる 。しかし、回帰手法を適用する多くのやり方が存在すると考えられる。例えば、 回帰手法は多くの期間にわたって統計的に平均することができる。その場合、各 期間中に、任意または非任意プロセス入力が加えられる。非任意プロセス入力を 選 択した場合は、プロセス入力ダイナミックレンジの異なるレンジにわたってそれ らの入力を加えることができる。例えば、一連の単位ステッププロセス入力を加 えて、プロセス入力レンジを拡張することができる。同様に、それぞれが異なる ステップ高さ値をもつ一連のステッププロセス入力を加えることができる。非任 意プロセス入力の例はプロセス制御中のプロセス入力信号である。 係数aiを決定した後、ステップ304において、sベクトル要素と定常プロ セスゲインs1を計算し、格納する。ステップ306において、Aの疑似逆行列 (すなわちA+)をSVDによって計算する。次にステップ308において、積 AA+を作り、その積から恒等行列(identity matrix)を減算し、得られた要素を 2乗し、列を合計して誤差ベクトルを得る。ステップ310において、ステップ 308で最小2乗誤差を生成したA+の列を選択し、a+として割り当てる。この a+は調節器1の次の繰り返し(例えば適応制御)に使用するため、更新するま で格納する。 上記説明において、mの値は既知であると仮定した。以下に述べるように、m はプロセス動態のある程度の知識によって決定することもできるし、また望まし いプロセス制御を得るため必要なmの最小値を確認するためいろいろなmの値に ついてプロセス制御を試験して決定することもできる。 以下の例は、本発明の機能、特性、および工程を明らかにするために記載した ものであり、本発明がそれらに限定されると解してはならない。 プロセス入力がnサイクルの間一定であったと仮定すると、プロセス入力は定 常状態であるはずである。与えられた任意の入力変化xのセットに対するプロセ ス変化yのベクトルを予測することは可能であり、この予測は行列乗算(matrix multiplication)を用いて実行することができる。 この行列乗算においては、次の例に示すように、長さnのインパルス応答ベク トルを使用してn+m−1行とm列を有するより低い三角形の非正方行列Aを作 る。例1 この例においては、仮想プロセスは一次遅れ+不動作時間の応答を有する。遅 れTは2サイクルに等しく、不動作時間は1サイクルである。全プロセスゲイン は1.0である。プロセスは最初定常状態にある。しかし、特定の時点に、プロ セス入力が3ステップで値:X0+4,X0,X0+1へ変化する。プロセスに関 する知識から10要素インパルス応答モデルを作る。 実際の用途では、プロセスに関する詳しい知識はわからないので、回帰(regr ession)を実行してインパルス応答モデルを確かめることが好ましい。しかし、 この例では、次の回帰公式によってステップ応答のサンプルを推定することがで きる。 各サンプル間の差を求めると、インパルス応答ベクトルが得られる。 この例の入力変化ベクトルは3つの要素をもつ。 全プロセスゲインが1.0であることがわかっているので、プロセスの最終的 全変化はxの合計に等しくなければならない。すべての中間プロセス応答を推定 するために、行列乗算で全プロセス応答ベクトルを計算しなければならない。 行列モデルAは、行列の各列に1行だけ斜め下にずれた、ベクトルaから選ん だメンバーを有する12×3行列として作られている。残った要素は零で埋めら れている。行列の各列は、プロセス入力ベクトルの個々の要素に関連づけられた 1つの未来サンプル間隔において、プロセス出力の部分変化を定めるために使用 する重み係数を表している。 モデルAを変化xに適用することは、ここでは単なる行列乗算の問題であり、 単一出力ベクトル長さ12が得られる。 同じ行列Aを使用して与えられた任意の3プロセス入力変化のセットに対する 予想プロセス出力変化を決定することができる。この例から、予想プロセス出力 変化の合計はs1(例えばAの或る列の合計)とxコンポーネントの合計との積 で表すことができることがわかる。例2 疑似逆行列から最良のベクトルを選択する方法を次の例で示す。 この例では、複雑な動的プロセスモデルは10要素ベクトルで表される。1の ゲイン、2サンプルの不動作時間、3の時定数をもつ二次遅れ、および0.8の 減衰係数について、このモデルの係数を計算した。結果は倍精度で計算されたが 、便宜上、最初の4つの小数けたのみが表示される。 モデル係数は 0.0000 0.0000 0.1835 0.2256 0.2016 0.1547 0.1069 0.0676 0.0390 0.0200 である。 この例では、どんな誤差でも補正する3入力変化の最適セットを予測できる疑 似逆行列が見つかるであろう。最初に、モデルを例1に示した行列の形にする。 すなわち、プロセスモデルを次の12×3行列で表される。 次に、この行列を特異値分解によって分解し、2つの行列と特異値のベクトル を得る。この手順の詳細はこの分野の専門家には周知である。得られた左と右の 行列は直交しているので、それらの転置行列(transpose)はそれらの逆行列と 同等である。また、それらの行列の各行と列の2乗の合計は1.0に等しい。 R(右)行列は以下のように計算される。 L(左)行列は以下のように表される。 ところが、特異値は以下のように計算される。 0.6589 0.2400 0.0959 この時点で、それらのすべての特異値を有意値として容認するか、またはもし それが残部のものより非常に小さければ、それを拒否するかの選択を行わなけれ ばならない。ここで、対角線上の容認した特異値の逆数をもつ3×12行列が作 られる。もし小さい特異値を拒否したならば、対角線上の対応する値は0にセッ トされる。 特異値の逆数から作られた行列を以下に示す。 ここで、疑似逆行列はRSLTの積から計算され、以下の3×12行列によっ て与えられる。 疑似逆行列は12ベクトルを含む3×12行列であり、その行列からステップ 応答を具体化する最良のベクトルを選択しなければならない。選択するために、 行列形式の元のプロセスモデルに疑似逆行列を乗算する。この12×12行列の 各列は、疑似逆行列の列の1つから作られた入力に対する予想プロセス応答を表 している。この数値例の場合、疑似逆行列とプロセスモデルの積は次の12×1 2行列を生成する。 もし元のプロセスモデルが不動作時間を持たなければ、この積の第1列はすべ て0を含んでいないであろう。しかし、この場合には、プロセスは即座に応答す ることはできなく、最良の可能な結果は2サイクルのプロセス遅れを含んでいる はずである。疑似逆行列とプロセスモデルの積の最良の列は、単一の単位ステッ プ変化に最も近いものである。列3はこの目標に最も近い。さらに、最初の2つ の列を除いて、各列の総計は約1.0であることに注目されたい。これは、例え プロセス動的モデルが不完全であっても、定常プロセス応答は正常であることを 意味する。最良の列に関する選択処理を自動化するため、上記の行列から恒等ベ クトルを減算し、次に各列の2乗を合計することによって、誤差ベクトルを計算 する。この選択処理は、以下のような2乗した誤差の合計のベクトルをもたらす 。 1.0000 1.0000 0.0041 0.1742 0.6914 0.6946 0.7464 0.8382 0.9158 0.9630 0.9841 0.9882 この誤差ベクトルは、各プロセス応答がどのくらい理想的な挙動から遠いかを 表している。この例の場合、明らかに列3が最良である。しかし、場合によって は、2つの隣接する列はほぼ同一の誤差をもつことがあろう。さらに最小の遅延 も目標であるから、この誤差を最小にする第1列を選択することが好ましい。従 って、a+に疑似逆行列の選択した列が割り当てられ、それは以下のように表さ れる。 5.4271 -6.6682 2.2428 従って、プロセス出力の中に1単位ステップ変化を作るために、プロセス入力 の中に一連の3つのステップ変化を作る。それらの値は上に計算したベクトルに よって与えられる。プロセス応答は避けられない2サンプルの遅れをもつほぼ完 全なステップ変化になるであろう。このベクトルの比を適用すれば、どんな望ま しい変化でも作ることができる。プロセスの制約 取り扱わなければならないもう1つの実際問題は、実世界の用途では、プロセ ス入力を妥当に設定する際に常に制限が存在することである。調節器1は、一組 の特定の値でなく一組の望ましい変化を生成するので、速度調節器として分類す ることができる。速度形を用いる利点は、制約の存在をより容易に取り扱うこと ができることと、他のMPC調節器を不安定にするリセット・ワインドアップに 似た問題を避けることができることである。制約を取り扱う方法は、調節器の出 力をプロセス入力に加える前にその出力をフィルタにかけることである。このフ ィルタ(すなわち、第1図のクリッパー29)は、変化をクリップ処理してプロ セス入力を許容レベルに制限するように設計されている。クリップ処理は望まし いインパルス変化と最終変化の両方を保存するやり方で実施しなければならない 。第4図に示した次の例は実行しなければならない事柄を示す。 この例では、プロセスモデルおよび疑似逆行列は前の例の場合と同じである。 プロセス出力は現在2.0の値をもつ定常状態にあり、オペレータは設定点変化 を2.5にしたばかりである。また、プロセス入力は0〜4.0の範囲に制限さ れている。最初に、疑似逆行列のベクトルと予想未来プロセス誤差から、制約の ない望ましいプロセス入力変化を計算する。プロセスは定常状態にあるので、予 想未来プロセス誤差は−0.5である。従って、疑似逆行列のベクトルに0.5 を乗算することによって、望ましいプロセス入力変化を計算する。望ましいプロ セス入力変化は、2.7136 -3.3341 1.1214 である。 第4A図のグラフは、それらの変化がプロセス入力をどのように変えるかを示 す。必要な最初の変化は 2.0 〜 4.7136 のプロセス入力を取るであろうが、そ れは範囲外である。従って4.0で停止する。ここで、望ましい変化ベクトルが 範囲外のプロセスを取らないように、望ましい変化ベクトルを調節する。単にベ クトルの第1要素から 0.7136 を減算することは十分ではない。その理由は、そ れにより総計、従ってこの変化のセットの定常インパクトが変わるからである。 従って、総計が変わらないように、第2要素に 0.7136 を加算すべきである。こ こで、プロセス入力変化は 2.0000 -2.6205 1.1214 であり、プロセス入力 に対するそれらの効果を第4B図に示す。 これはベターであるが、さらに改善することができる。プロセス入力を上下に ちょっと突く目的は、プロセスにインパルスを与えてその運動を望ましい方向に 加速することである。3ステップ調節は正負2つのインパルスと、決まった最終 調節から成っている。最初の2つの変化をクリップすることによって、正のイン パルスは縮小されるが、負のインパルスは変わらない。このやり方で、プロセス 応答は望ましい応答よりかなり遅速になるであろう。この問題を解決するために 、正のインパルスから前に減算した同じ量だけ負のインパルスを縮小する。すな わち、再び 0.7136 を第2要素に加算し、第3要素から 0.7136 を減算する。こ こで望ましい最終の変化ベクトルは、2.000 -1.9069 0.4078 である。 このクリッピング・アルゴリズムは適用が簡単であり、効果があり、そして堅 牢である。このアルゴリズムが変化を作るのを遅らせると、制御変化の正味の効 果は多少遅延するが、定常インパクトは変わらない。従って、次の更新サイクル において、必要などんな新しい変化も、モデル化の誤差、新しい設定点変化、ま たはプロセスの擾乱の結果に過ぎないであろう。各サイクルにおいて、要求され たが、まだ実行ていない調節器の変化(すなわちxk+1)は保存され、未来の定 常プロセス出力を推定するため使用される。計算要求の簡単化と削減化 調節器の計算を速やかに行わせるために、幾つかの簡単化をすることができる 。ランタイムにおいて、モデルA0を独占的に使用して、まだ起きていない全予 想変化を予測する。モデルA0を乗算し、次に得られた出力ベクトルを合計する 代わりに、モデルA0の列を合計してベクトルsを得て、前の変化x0のベクトル にこのベクトルsを乗算してこの合計を直かに生成する。 別の本質的な簡単化は、m(予測未来誤差を補正するため必要な変化のベクト ルxの長さ)を小数に制限することである。m=1の特殊なケースでは、Aの疑 似逆行列の各要素は単にaの合計の逆数(定常プロセスゲインS1)である。こ のケースでは、調節器はプロセス入力の操作を最小にする簡単な単一ステップ変 化を作る。m=1の調節器は、単一ステップ変化を作ることによって設定点変化 に対し応答し、そのあとプロセスが応答するのを待つ。従って、閉ループの動態 は開ループの動態と同じになるであろう。ほとんどの場合、これは最適ではない 。m=2に設定すると、調節器は、望ましい方向により迅速に、しかしオーバー シュート無しにプロセスを駆動させるように計算した2つの変化のセットを作る ことができる。せいぜい一次遅れと不動作時間をもつどんなプロセスに対しても 、m=2の調節器はプロセス出力からステップ応答を成し遂げることができる。 真 のプロセス応答はプロセス出力のサンプルからわかるような簡単なものではない ことを認識することが大切である。完全な制御は、抜き取ったサンプルから「完 全」に見えるだけである。より短い更新サイクルを選択すれば、プロセス動態の より細かい分解を観察できる。同様に、より短い更新サイクルを用いれば、調節 器はより迅速に補正を行うことができる。 二次の動態をもつプロセスの場合、m=3の調節器は十分にステップ状プロセ ス応答を達成することができる。この原理はより高次の動態へ拡張し、m=(動 態の次数)+1に設定することができるが、実際には、m=3に設定すれば、ほ とんどすべての用途において十分な性能を得ることができる。プロセスの疑似逆 行列を計算するSVD法は極めて堅牢である。雑音が存在したり、あるいはモデ ルが不完全でも、SVD法によってコンピュータ計算される疑似逆行列は常に算 出することができ、より控え目になる傾向がある。m=3では、一次の動態をも つプロセスは一般にA+の第3列が0に近い値を含む疑似逆行列をもたらすであ ろう。プロセスが複雑なより高次の動態を呈する場合、疑似逆行列は解の誤差を 最小にするので、せいぜい二次の動態をとる疑似逆行列は今までどおりすぐれた 応答を生成するであろう。 モデルのインパルス応答ベルトルの長さに関する実際の限界は約20要素であ る。もしモデルのウィンドウがプロセスが定常状態に達するのを許すほど広くな ければ、20以上の制御更新が起きるまでは、制御応答は設定点変化に対する残 留誤差を完全に除去できないであろう。ほとんどすべての用途において、この問 題を解決する最良の方法は、20要素のモデルがプロセスの完全な動的挙動を取 得するまで、更新サイクルの期間を長くすることである。プロセス目標を果たすための調整 調節器のさらに別の改善点は、調節器に制御目標を果たすためオペレータが調 節可能な2つの新しい調整パラメータを導入したことである。これら2つのパラ メータは減衰パラメータP1と分割パラメータP2である。用途の中には、プロセ スの閉ループ応答とその開ループ応答とが同等であることが望ましいものがある 。より迅速な応答は何の経済的な利点をもたないことがあるのに、必要な余分の 出力変化はアクチュエータにより多くの磨耗と引裂きを引き起こすであろう。 このケースでは、m=1の調節器で十分である。他のケースでは、速度と磨耗と のある程度の妥協が必要である。m=1の場合の調節器出力ベクトルはSVDの 重機械類に頼らずに算出することができるので、m=1およびm=3ベクトルの ほんの一部分を用いて調節器出力ベクトルを計算することは簡単である。分割パ ラメータP2は、m=3調節器出力ベクトルの何パーセントを使用するかを決定 する。P1=100%の設定は常に最も迅速なプロセス応答を生成し、P2=0% の設定は最も簡単な調節器出力を生成する。さらに、P2パラメータを使用して mの異なる値の間で調節器出力ベクトルを分割することができ、P2パラメータ が厳密には単一分割に限定されないことは理解されるであろう。 プロセス応答が若干非線形であるケースや調整手順がプロセスの動態をモデル に正確に一致させるのに失敗したケースでは、調節器が最適でない結果を生成す ることがある。プロセス雑音が相当なケースでは、より遅速な制御応答により、 プロセスアクチュエータの磨耗はより以上に少なくなるであろう。調節器応答を 遅くする有効な方法は、各更新サイクルごとに予測誤差のわずかなパーセントを 補正することである。このパーセントは減衰パラメータP1によって表され、要 求に応じて変更することができる。P1は0〜150%に設定することができる 。P1=100%は設定点変化に対し最適の応答を与えるが、プロセスロード変 化は誤差を過剰補正することによってよって迅速に補正することができる。過剰 補正が150%以下である限り、ほとんどの場合において、今までどおり安定な 制御応答が維持されるであろう。ロード変化に対し非常に迅速な応答を必要とす るプロセスの場合には、P1=150%の設定は最適により近い応答を与えるこ とができる。 P1とP2を一緒に使用して、モデル化誤差と雑音を補正することができる。堅 牢な制御性能は、非線形のプロセスの挙動や、プロセス動態の変化によって生じ たモデル化誤差が存在する中で、調節器が安定な制御を維持することを意味する 。P1とP2のどちらかの設定を低くすれば、調節器の堅牢性は向上するであろう 。調節器の性能 多様なプロセスの動態のシミュレーションにおいて、本発明の調節器の性能と 最適に調整したPID制御アルゴリズムのそれとを比較した。それらの試験の結 果を第5A図〜第5E図に示す。各ケースにおいて、設定点変化についてITA Eを最小にする公式を使用して調整定数を算出することによって、PID調節器 を調整した。調節器モデル、すなわち算出した疑似逆行列のパラメータにおいて 、調節器の応答を最適化するための調整は必要なかった。 第5A図において、プロセスシミュレーションは4秒の一次遅れと3の不動作 時間を与える。第5A図は調節器の自動調整プログラムに対するプロセスモデル とユーザーインタフェースの図形表示を示す。 第5B図において、プロセス制御システムからの画面は2つの同一プロセス( 最適に調整されたPIDアルゴリズムによって制御される応答と、本発明の調節 器によって制御される応答)を示している。最初の2つの擾乱は設定点変化であ り、2番目の3つの擾乱はロード変化である。 図の上半分に本発明の調節器の応答52が、そして下半分にPIDの応答54 が表示されている。本発明の調節器は設定点変化とロード変化の両方に対しPI D調節器よりかなり迅速に応答する。設定点変化に対する応答は単一ステップ変 化に非常に近い。プロセスロード変化に対する応答はそれほど劇的に違っていな いが、かなりより迅速に安定する。 本発明の調節器はPID制御とは非常に異なるやり方でこの高性能を達成する 。第5C図は、同様な一連の同じシミュレーション中の本発明の調節器の出力5 6と、プロセス応答58の両方を示す。設定点変化に対する応答において、本発 明の調節器は、プロセスに何かの変化が起きる前に、幾つかのステップ変化を作 ることに注目されたい。そのあと、調節器はプロセスが応答するのをじっと待つ 。 遅れに加えて、減衰がやや不足気味の二次プロセスモデルを用いてより実際的 なシミュレーションを行うことができる。ここで、4秒の遅延とそれに続くτ= 5および減衰係数=0.7をもつ二次遅れによってプロセスをモデル化した。こ のプロセスは「ばね」のようで、制御が非常に難しい。図5D図は、本発明の調 節器がどのように設定点変化とロード変化に対し迅速な、オーバーシュートの無 い応答62を維持することができるかを示す。しかし、例えうまく調整されてい ても、PID出力64で示すように、PID調節器はプロセスを安定化すること が難しい。 さらに現実味を加えるために、正規分布乱数発生器を用いてシミュレーション に雑音を加えた。第5E図は、シミュレーションのレンジ限界に近い或る大きな 設定点変化を作った場合の結果を示す。雑音に対する調節器の応答を小さくする ため、この試験の場合、P1を50%に設定した。クリッピング・アルゴリズム が、出力制約が存在する中で、最大出力で経過した時間の長さを増すことによっ て、プロセスのきびきびした応答68を維持するのをどれだけ助けているかに注 目されたい。 雑音のある信号を使って本発明の調節器を調整すると、モデルは一定の誤差を 含む。このケースにおいて、得られた調節器が今までどおり安定かつすぐれた性 能を生成するので、SVD疑似逆行列法が非常に堅牢であることがわかる。 本発明の調節器は、計算費用が非常に安い。試験は、すべての最適化をオンに し、80486/80487 CPU のためのコード発生オプションを含む Watcom C コンパイ ラ(バージョン9)でコンパイルしたコードで実施した。また、試験は、Intel 80486 を備え、33MHzで動作するマイクロコンビュータを使用して実施した。 このコンピュータで、本発明の調節器は、1アップデート(更新)当たり64マ イクロ秒を必要としたのに、個別PID調節器は同じコンピュータで約10マイ クロ秒を必要とした。 制御ループが平均2秒に一度更新される多重タスクシステムの典型的な用途に おいて、本発明の500制御ループが使用可能であったならば、制御計算に費や す時間は、この種のマシンで利用可能なCPU時間のわずか1.6%であろう。 60MHzで動作する Intel-Pentium プロセッサを装備したマイクロコンピュー タを使用する場合は、コードは1更新当たり15マイクロ秒未満で実行された。 このチップの並列処理能力とすぐれた浮動点処理能力はベクトル計算によく適合 している。制御ループを更新するのに必要な総時間は、そのほかに、データの取 得および調節器出力の更新のための時間を含んでいるはずである。高速並列処理 インタフェースを Intel-Pentium プロセッサと組み合わせて使用すると、この 総時間は約80マイクロ秒/ループである。I/Oハードウェアをアクセスする のに必要な時間は限界操作(limiting step)になる。高速制御の用途では、1ミ リ秒制御サイクルの複数ループを必要とする制御を、調節器と、同時に低価格の マイクロコンピュータハードウェアを使用して実行することができる。 調整の際、SVDアルゴリズムを使用する疑似逆行列の計算は、最も計算が集 中する処理である。これらの目的のため、逆変換しなければならない行列は22 ×3である。この計算は試験したすべての 80486をベースとするシステムにおい て1以下のCPU時間を必要とする。適応制御を使用すると、調整プログラムは 制御プログラムより低い優先順位で実行することができるので、高速制御の用途 の性能とは干渉しないであろう。PID調整 プロセス制御の用途を設計する際にさらに技術者を支援するために、本発明の モデルを使用して個別PID調節器に最適な調整定数を計算することができる。 また tangent and point 法 または two point 法を使用して、与えられた性 能測度を最適にするゲイン、積分時間、および微分時間の設定値を計算するのに 使用する一次遅れと不動作時間を推定することができる。 Rovira(1981)は、P IまたはPID調節器に関して最小積分時間加重平均誤差を与える調整定数の公 式を発表している。PIおよびPID制御を使用して適切な制御を実施できるこ とが多いこと、そして上に述べたアーキテクチャに必要な余分の計算上の負担も 正当化されないことから、PIおよびPID制御に最適な定数をモデルから計算 することは多くの用途においてより都合がよい。これらの制御手法は、調節器を ある手法から他の手法へ切り換えできるように、そして本発明、PI、およびP ID方式の制御の下での制御性能を自動的に比較できるように具体化することが できる。フィードフォワード制御 上に述べたように、本発明の調節器はSISO(単一入力単一出力)調節器で ある。しかし、同じ手法をMIMO(複数入力複数出力)制御へ拡張することが できる。この展開の第1ステップはMISO(複数入力単一出力)制御であり、 ある入力(プロセス出力)を設定点と比較し、その他のプロセス信号を使用して プロセスのロード変化を予想する。その他のプロセス信号と目標信号間の動的関 係はインパルスモデルで表現することができる。行列乗算を使用してこれらのモ デルを適用し、モデル予測をなおいっそう調節する、従って自動補償を導入する ことができる。同様に、線形代数法を使用して、予想される擾乱を最小にするた めの理想的な補償を算出することができる。この方式の制御は、フィードバック トリム付きのフィードフォワード制御に似た、既存の制御法を使用するポピュラ ーな制御手法である。本手法の利点は、フィードフォワード・ゲインが自動的に 見つかることと、遅延および遅れを補償するため信号が自動的に調整されること である。適応制御 本発明のモデルは動作中に調節器の応答の中に擾乱を導入せずに変えることが できる。調節器は前の出力変化および過去の計算から望ましい変化について知識 を保有しているだけであり、未来のプロセス状態の予測を保有していない。予測 は現在プロセス変数のサンプルのみを基礎にして行われ、各サイクルごとに単一 ベクトル乗算によって新しくされる。この能力は、閉ループモード中にプロセス モデルのための新しいデータを取得する能力と協同して、適応制御のための独自 の可能性を生み出す。しかし、われわれはプロセスのロード変化が調節器出力の 変化のせいであることを望んでいないので、適応制御は注意深く利用しなければ ならない。この問題の1つの解決策は、設定点の変更を行うたびに、既存のプロ セスモデルを改善するためのサンプルを採取することである。その新しいモデル 化情報を古い情報に置き換えるか、または古い情報と平均することにより、新し いモデルを得ることができる。調節器を復帰させるために、新しい疑似逆行列と モデルの合計を計算しなければならない。適応アルゴリズムはこれらすべてのス テップを、オペレータの介入なしに、復帰が必要が否かを判断する入力としてモ デルの統計的測度とデータに対するモデルの適合度を使用して、実行することが できる。もし希望ならば、この適応調整手順を使用してPI定数とPID定数を 更新することができる。応用 プロセス制御に対する本発明の可能な用途は数多くあるが、幾つかの具体的な 例として、流体流量の簡単な制御、化学反応器の制御、ディスクドライブ内の機 械式位置決め装置の制御がある。 流体流量の制御は、流量測定トランスジューサ、流量制御弁、アナログディジ タル変換器、ディジタルアナログ変換器、本発明の制御法を実行するようにプロ グラムされた算術プロセッサを用いて行うことができる。流量測定トランスジュ ーサは流量を測定し、流量に比例した電気信号を発生する。この信号はアナログ ディジタル変換器でディジタルワードに変換される。この変換器の出力は2進信 号であり、その値は限定された範囲を越えて流量に比例しており、ディジタルワ ードのビット数で制限される精度を有する。 算術プロセッサは周期的に2進流量信号をロードし、流量を希望設定点にする であろう制御弁の値を算出する。設定点は任意の入出力装置、例えはCRT端末 とキーボードを用いて算術プロセッサに入力される。同様にP1とP2の設定値も 算術プロセッサのメモリに入力される。調節器に必要なモデル係数と疑似逆行列 は算術プロセッサのRAMまたはROMに格納することができる。これらの値は 上述の方法を用いて同じまたは異なる算術プロセッサで計算される。 算術プロセッサは制御サイクルを実行するたびに流量制御弁の希望位置に比例 している1つの値を計算する。このディジタル値はディジタルアナログ変換器へ 送られ、そこでアナログ信号へ変換された後、自動制御弁へ送られる。代わりに 、ディジタル信号を直接受け取り、この信号の値に比例するように弁を位置決め する自動制御弁を使用してもよい。 この用途に本発明の方法を使用する利点は、本方法によって制御される流量が 設定点の変化または非測定ロードの変化(例えば弁の両側の圧力の変化)に対し 通常のPID調節器よりも迅速に応答できることである。本発明の調節器はアク チュエータの動作に固有の遅れ、信号伝達の遅れ、流れている流体の運動量によ って生じた弁位置に対する応答の遅れ、をうまく補償することができる。 さらに、本発明の調節器は簡単で、かつ迅速に実行されるので、多重流量制御 装置は単一算術プロセッサを使用することができる。例えば、60Mhzのクロ ック速度で動作する Intel Pentium プロセッサを備えたマイクロコンピュータ を使用した場合、本発明の制御方法は約15.0マイクロ秒を要することがわか った。またデータを取得し、制御方法を実施し、データを弁へ送るために必要な 総時間は約80マイクロ秒を要することがわかった。1個のマイクロコンピュー タを使用して1000の別個の流量を制御する場合は、1秒ごとに1回、プロセ ッサは時間の約8%だけ制御計算を行う。多重タスク動作方式を使用する場合は 、残った時間は他の活動、例えばオペレータに対する値の表示、データロギング 、あるいは他の装置の制御や監視に使用することができるであろう。 化学反応器の制御は、プロセス出力が製造した製品の品質に関係する物理的ま たは化学的性質の測度でもよいことを除き、流体流量の制御に似ている。例えば 、もし反応器が重合反応器であれば、製品の粘度が製品の品質の望ましい測度で あろう。その他の適当な測度としては、pH、比重、導電率、または滴定法、分 光法、クロマトグラフ法、またはその他の分析法によって測定される化学試料の 分析であろう。この品質の測度は同様にディジタル信号へ変換され、そのディジ タル信号は本発明の方法を使用してプロセス入力の希望する設定に比例する値を 計算する算術プロセッサにおいて処理される。プロセス入力は、化学反応剤また は触媒の流量、加熱流体または冷却流体の流量、または抵抗発熱体への電流量、 または問題の製品品質の測度に対し効果を有するその他の入力であってもよい。 本発明の方法で計算した値は、そのほか、流量制御の設定点として適当なプロセ ス入力に使用することができるので、同じ算術プロセッサを使用して流量制御を 行う時、特に算術プロセッサが本発明の方法を使用する時、特に有利である。 化学反応の制御に使用する本発明の制御方法は、プロセスにおいて化学物質が 滞留する時間が望ましいプロセス制御期間に比べて長い時、特に有利である。例 えば、プラグフロー重合反応器は1分間の滞留時間を有し、10秒ごとに1回粘 度が測定される。重合触媒の流量をプロセス入力として使用すれば、この触媒の 流量の変化は約60秒の間に粘度に測定できるほどの影響を及ぼさないであろう 。この大きな信号遅れを通常のPID制御法で取り扱うことは難しいが、本発明 の制御方法はこの信号遅れを取り扱うことができる。例えば、もしオペレータが 粘度の希望設定点を変更すれば、本発明の調節器は、そのモデルに基づいて、粘 度を希望の量だけ変化させるのに必要な触媒レベルの変更を直ちに行うであろう 。いったんこの変更を加えられると、モデルがプロセスの不動作時間を補償する ので、本発明の調節器によるそれからの制御動作は60秒の間遅らされるであろ う。 回転中の光学媒体または磁気媒体を読み取るために使用されるデバイスでは、 データを読み取る、または書き込む前に、読取り書込みヘッドを媒体の特定の位 置(トラック)に置かなければならない。ヘッドをこの位置へ動かすのに必要な 時間は、一般に、大量のデータを取り扱うデータ格納検索デバイスの動作中の時 間限定ステップである。ヘッドの移動は電磁デバイス、例えば音声コイルまたは サーボモータを用いて行われる。各ケースにおいて、ヘッドの移動は電気信号で 制御される。駆動のときヘッドの正確な位置を測定する手段が存在しなければな らない。この測定はディジタルまたはアナログ電気信号のどちらでもよい。ヘッ ドの位置決めに使用する制御方法は、できるだけ迅速にヘッドを希望位置へ動か し、しかもデータを媒体へ(から)転送することが可能になる前に、測定値を所 定の公差内に安定させなければならない。ヘッドを安定させるのに要する時間は 整定時間と呼ばれる。 この用途の場合、本発明の制御方法は特に有利である。もし電気機械式アクチ ュエータが音声コイル方式であれば、それは、電磁石と、電磁石を通過する電流 に比例する平衡位置へヘッドが動くように配置したばねとから成っている。ヘッ ドの質量と位置決めアームがこの方式の機械系を振動させるので、機械式減衰装 置も必要である。ヘッド位置決め装置の動的過程は線形二次微分方程式を用いて 記述することができる。通常のPID調節器をヘッド位置決め装置のフィードバ ック制御に使用した場合、整定時間は、ヘッドが新しい希望位置を最初に横断す るのに要する時間に比べて長い。PID法と異なり、本発明のフィードバック制 御方法はヘッド位置決め装置の二次動特性を補償することができる、従って閉ル ープモード中の振動を防止することができる。本発明の制御方法の振動を減衰さ せる能力は整定時間を少なくとも50%短縮することができる。 ヘッド位置決め装置の整定時間をそれ以上に短縮するために、アクチュエータ の移動スパンが媒体上の最小トラックおよび最大トラックを越えて延びるように 、音声コイルアクチュエータを設計することができる。本発明の制御方法は、ヘ ッドをより迅速に希望位置へ動かすため、結局はヘッドを過剰伸長させる一時的 信号を発生する。例えば、もし位置決め装置へ加える電流が通常0〜100mA であれば、25mAおよび75mAの電流に対応する媒体上の平衡位置は媒体に 及んでおり、機械的停止具が最初のトラックおよび最後のトラックを越える実際 の 動きを阻止するであろう。 ディスクドライブのヘッド位置決め装置を制御するとき、本発明の制御方法の ためのサンプリングおよび更新レイトは非常に迅速(一般に1ミリ秒未満)でな ければならない。他のモデル予測制御方法と比べて簡単な本発明の制御方法は、 この制御を低価格の汎用マイクロプロセッサを使用して行うことができる。 要約すると、本発明に従って各更新ごとに調節器によって実行される基本的ス テップは次の通りである。プロセスからYを取得する。未来のプロセス変化を決 定する。必要な補正を計算する。クリッピング・アルゴリズムを適用する。第1 変化要素を既存の調節器信号に加算し、更新した値をプロセスへ送る。x0の要 素を右へシフトし、第1要素を今行った変更と置き換える。まだ行われない変更 を左へ1要素だけシフトする。 a+およびsの要素は校正操作によって自動的に設定された定数である。この 校正操作は前に説明した行列代数法を以下の順序で使用する。ウィンドウ(少な くとも2n+3サンプルの長さであることが好ましく、その中にプロセス入力に 対しなされた変更が存在する)の間にプロセス入力とプロセス出力を抽出する。 複数線形回帰を実行し、インパルス応答モデルを決定する。インパルス応答モデ ルから(n+2)×3行列を作り、疑似逆行列を計算する。疑似逆行列の最良の 列を見つけて、a+に割り当てる。インパルス応答モデルaから予測器合計ベク トルsを計算する。ベクトルsの第1要素はプロセスゲインに等しい。 調整タスクは、通常、多重タスク環境において別個のプログラムによって実行 される。このタスクは適応制御を逐行するため連続的に操作することができる。 P1,P2の調整定数と、疑似逆行列と、モデルの定数はすべて動作中に、プロセ ス内に擾乱を持ち込まずに変更することが可能である。 最適性能を達成するには、制御装置がプロセスサンプリングと調節器出力の更 新のタイミングを同期化できることが重要である。プロセス制御に使用される幾 つかの装置において、データ取得ハードウェアは調節器サイクルとは非同期で、 多数の場所から入力を走査する。このケースでは、データ取得ハードウェアによ って導入される遅れは一定でないので、確実にモデル化することはできない。プ ロセス雑音が存在する時には、調節器更新の整倍数であるサンプリングレートと 協同して、データフィルタ処理を導入することができる。データフィルタ処理は 、フィルタの時定数が調節器の更新サイクルに等しいか、またはそれ未満である ように実行しなければならない。より長いフィルタ処理が行われると、フィルタ がプロセス遅れを加算するので、調節器はより厳密な変更を行うことによってこ の遅れを補償しようと試みるであろう。この正味の効果は、雑音に対する感度を 減らすフィルタの試みが調節器によって妨害されることである。 以上、本発明の好ましい実施例を示して説明したが、本発明はいろいろな他の 組合せおよび環境において使用することが可能であり、またここに記載した独創 的な概念の範囲内で変更または修正を行うことができることを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 利用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プラント入力信号と該プラント入力信号に依存するプラント出力信号とを有 するプラントを制御する電子モデル予測制御装置において、 前記プラントのインパルス応答行列の疑似逆行列から得られたデータ要素の ベクトルを収容する第1のメモリと、 先行の制御サイクルの間に計算された、未来のプラント入力信号の変化を示 すデータを収容する第2のメモリと、 過去の入力信号変化のベクトルを収容する第3のメモリと、 過去のプラント入力信号の変化によって未来のプラント出力信号の変化が過 去のプラント入力信号変化の前記ベクトルから得られるようにするデータ要素を 収容する第4のメモリと、 電子プロセッサとを備え、該電子プロセッサが、 プラント出力信号のサンプルを受取り、 前記の先行制御サイクルの間に計算された未来プラント入力信号変化を示す 前記データと、前記プラントの定常ゲインと、前記過去のプラント入力信号の変 化による前記未来プラント出力信号と、前記プラント出力信号サンプルとから、 予想の未来プラント出力信号を計算し、 設定点信号と前記予想の未来プラント出力信号とから誤差信号を計算し、 前記誤差信号と、前記疑似逆行列から得られた前記データ要素ベクトルと、 前記の先行制御サイクルの間に計算された未来プラント入力信号変化を示す前記 データとから、プラント入力信号変化を計算する、 ように構成されており、 前記プラント入力信号変化は、前記プラント出力信号を制御するように、前 記プラント入力信号に適用される ことを特徴とする制御装置。 2.請求項1に記載の制御装置において、前記第1、第2、第3及び第4電子メ モリが単一のメモリ装置によって具現されていることを特徴とする制御装置。 3.請求項2に記載の制御装置において、前記メモリはRAMであることを特徴 とする制御装置。 4.請求項1に記載の制御装置において、前記プロセッサはプログラム制御下に あることを特徴とする制御装置。 5.請求項1に記載の制御装置において、前記プロセッサは直接電気接続によっ て実施されていることを特徴とする制御装置。 6.請求項1に記載の制御装置において、前記プラント入力信号変化は、前記プ ラント入力信号に適用される前に、前記プラント入力信号を、しきい値に制限す るように前記プラント入力信号変化をクリップするため、更に処理されており、 該処理は、 前記プラント入力信号変化に加えられた前記プラント入力信号が前記しきい 値を越えるときを決定し、前記しきい値を越える量に等しいクリップ値を算出し 、 前記プラント入力信号変化から前記クリップ値を減算し、 次の制御サイクルのために計算したプラント入力信号変化に、前記クリップ 値を2回加算し、 未来の2制御サイクルのために計算したプラント入力信号変化から、前記ク リップ値を減算すること を包含することを特徴とする制御装置。 7.請求項1に記載の制御装置において、前記プラント入力信号変化は、前記プ ラント入力信号に適用される前に、前記プラント入力信号を、しきい値に制限す るように前記プラント入力信号変化をクリップするため、更に処理されており、 該処理は、 前記プラント入力信号変化に加えられた前記プラント入力信号が前記しきい 値を越えるときを決定し、前記計算したプラント入力信号を、修正値の合計がゼ ロになるように複数の制御サイクルにわたって、修正すること を包含することを特徴とする制御装置。 8.請求項1に記載の制御装置において、前記誤差信号には減衰率が乗算されて いることを特徴とする制御装置。 9.請求項1に記載の制御装置において、分割の因子が、前記疑似逆行列から得 られたデータ要素ベクトルと疑似逆行列から得られた他の少なくとも1つのベク トルとによって前記プラント入力信号変化へ負担を分配するように用いられるこ とを特徴とする制御装置。 10.請求項9に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られた他の少な くとも1つのベクトルは、前記プラントの定常ゲインの逆行列から成る単一の要 素ベクトルであることを特徴とする制御装置。 11.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られたデータ要 素ベクトルは、該疑似逆行列の最適列の要素から成るベクトルであることを特徴 とする制御装置。 12.請求項11に記載の制御装置において、前記疑似逆行列の最適列は、少なく とも一部が、前記インパルス応答の行列モデルに前記疑似逆行列を乗算し、単位 行列で減算し、最小2乗誤差を算出することによって、決定されることを特徴と する制御装置。 13.請求項12に記載の制御装置において、更に、前記疑似逆行列の最適列は、 早期のプラント出力信号応答を提供するために、最良の最左列を選択することに よって決定されることを特徴とする制御装置。 14.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られた前記デー タ要素ベクトルは、前記疑似逆行列の少なくとも2つの列での加重平均から成る ベクトルであることを特徴とする制御装置。 15.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られた前記デー タ要素ベクトルは、該疑似逆行列の2つの列の間の補間値から成るベクトルであ ることを特徴とする制御装置。 16.請求項1に記載の制御装置において、前記第2、第3メモリは、シフトレジ スタから成ることを特徴とする制御装置。 17.請求項1に記載の制御装置において、前記第4メモリに含まれる前記データ 要素は、各要素がA0列の合計に相当しているベクトルから成る(A0は前記イン パルス応答行列の積分形である)ことを特徴とする制御装置。 18.請求項1に記載の制御装置において、前記第4メモリに含まれる前記データ 要素は、要素がA0行列の要素に相当している行列から成る(A0は前記イン パルス応答行列の積分形である)ことを特徴とする制御装置。 19.請求項1に記載の制御装置において、前記プラントは、流量測定トランスジ ューサと流量制御弁を有する流体流動システムから成り、前記プラント出力信号 は前記流量測定トランスジューサから得られ、前記プラント入力信号は前記流量 制御弁に適用されることを特徴とする制御装置。 20.請求項1に記載の制御装置において、前記プラントは、品質測定トランスジ ューサと、該品質測定の影響を受けるアクチュエータとを有する化学反応機シス テムから成り、前記プラント出力信号は前記品質測定トランスジューサから得ら れ、前記プラント入力信号は前記アクチュエータに適用されることを特徴とする 制御装置。 21.請求項1に記載の制御装置において、前記プラントは、流量制御装置を有す る化学反応機システムから成り、前記プラント入力信号は前記流量制御装置の設 定点に適用されることを特徴とする制御装置。 22.請求項1に記載の制御装置において、前記プラントは、読み取り及び/又は 書き込みヘッドと、該ヘッドのアクチュエータと、回転する記憶媒体とを有する 記憶装置から成り、前記プラント出力信号は、前記記憶媒体上での前記ヘッドの 位置に関係しており、前記プラント入力信号は、前記記憶媒体上での前記ヘッド の位置を制御するように、前記ヘッドアクチュエータに適用されることを特徴と する制御装置。 23.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られた前記デー タ要素ベクトルは、3つのデータ要素を有することを特徴とする制御装置。 24.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列から得られた前記デー タ要素ベクトルは、前記プラント+1のモデルの動態の次数に等しい多数のデー タ要素を有することを特徴とする制御装置。 25.請求項1に記載の制御装置において、前記疑似逆行列は、特異値分解によっ て計算されることを特徴とする制御装置。 26.請求項1に記載の制御装置において、前記インパルス応答行列は、約20個 の要素を有するインパルス応答ベクトルから得られることを特徴とする制御装置 。 27.請求項1に記載の制御装置において、新たなモデル化情報が設定点変化の間 に得られ、該新モデル化情報が、新モデルを得るのに使用され、これにより、適 応制御を実施することを特徴とする制御装置。 28.請求項1に記載の制御装置において、前記プロセッサに前記設定点を提供す るため、CRT(陰極線管表示器)とキーボードとを含むことを特徴とする制御 装置。 29.請求項1に記載の制御装置において、前記インパルス応答行列は、線形回帰 線によって決定されるインパルス応答ベクトルから得られることを特徴とする制 御装置。 30.プロセス入力信号と該プロセス入力信号に依存するプロセス出力信号とを有 するプロセスを制御するモデル予測制御方法において、 前記プロセス出力信号をサンプリングし、 先行の制御サイクルの間に計算された、未来のプロセス入力信号の変化を示 すデータと、前記プロセスの定常ゲインと、過去のプロセス入力信号の変化によ る未来プロセス出力信号と、前記プロセス出力信号サンプルとから、予想の未来 プロセス出力信号を計算し、 設定点信号と前記予想の未来プロセス出力信号とから誤差信号を計算し、 前記誤差信号と、前記プロセスのインパルス応答行列モデルの疑似逆行列か ら得られたデータ要素ベクトルと、前記の先行制御サイクルの間に計算された未 来プロセス入力信号変化を示す前記データとから、プロセス入力信号変化を計算 し、 前記プロセス入力信号変化を、前記プロセス出力信号を制御するように、前 記プロセス入力信号に適用する ことから成ることを特徴とする制御方法。 31.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセス入力信号変化は、前記 プロセス入力信号に適用される前に、前記プロセス入力信号を、しきい値に制限 するように前記プロセス入力信号変化をクリップするため、更に処理されており 、該処理は、 前記プロセス入力信号変化に加えられた前記プロセス入力信号が前記しきい 値を越えるときを決定し、前記しきい値を越える量に等しいクリップ値を算出し 、 前記プロセス入力信号変化から前記クリップ値を減算し、 次の制御サイクルのために計算したプロセス入力信号変化に、前記クリップ 値を2回加算し、 未来の2制御サイクルのために計算したプロセス入力信号変化から、前記ク リップ値を減算すること を包含することを特徴とする制御方法。 32.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセス入力信号変化は、前記 プロセス入力信号に適用される前に、前記プロセス入力信号を、しきい値に制限 するように前記プロセス入力信号変化をクリップするため、更に処理されており 、該処理は、 前記プロセス入力信号変化に加えられた前記プロセス入力信号が前記しきい 値を越えるときを決定し、 前記計算したプロセス入力信号を、修正値の合計がゼロになるように複数の 制御サイクルにわたって、修正すること を包含することを特徴とする制御方法。 33.請求項30に記載の制御方法において、更に、前記誤差信号に、減衰率を乗 算することを特徴とする制御方法。 34.請求項30に記載の制御方法において、更に、分割の因子を用いて、疑似逆 行列から得られたデータ要素ベクトルと疑似逆行列から得られた他の少なくとも 1つのベクトルとによって前記プロセス入力信号変化への負担を分配することを 特徴とする制御方法。 35.請求項34に記載の制御方法において、前記疑似逆行列から得られた他の少 なくとも1つのベクトルは、前記プロセスの定常ゲインの逆行列から成る単一の 要素ベクトルであることを特徴とする制御方法。 36.請求項30に記載の制御方法において、前記疑似逆行列から得られたデータ 要素ベクトルは、該疑似逆行列の最適列の要素から成るベクトルであることを特 徴とする制御方法。 37.請求項36に記載の制御方法において、前記疑似逆行列の最適列は、少なく とも一部が、前記インパルス応答の行列モデルに前記疑似逆行列を乗算し、単位 行列で減算し、最小2乗誤差を算出することによって、決定されることを特徴と する制御方法。 38.請求項37に記載の制御方法において、更に、前記疑似逆行列の最適列は、 早期のプロセス出力信号応答を提供するために、受け入れ可能な最小2乗誤差を 有する最左列を選択することによって決定されることを特徴とする制御方法。 39.請求項30に記載の制御方法において、前記疑似逆行列から得られた前記デ ータ要素ベクトルは、前記疑似逆行列の少なくとも2つの列での加重平均から成 るベクトルであることを特徴とする制御方法。 40.請求項30に記載の制御方法において、前記疑似逆行列から得られた前記デ ータ要素ベクトルは、該疑似逆行列の2つの列の間の補間値から成るベクトルで あることを特徴とする制御方法。 41.請求項30に記載の制御方法において、更に、過去プロセス入力信号変化に よって前記未来プロセス出力信号変化を得るステップを含み、該未来プロセス出 力信号変化を、過去プロセス入力信号変化のベクトルに、各要素が、A0列(A0 は前記インパルス応答行列の積分形である)の合計に相当している場合のベクト ルを乗算することによって得ていることを特徴とする制御方法。 42.請求項30に記載の制御方法において、更に、前記過去プロセス入力信号変 化によって前記未来プロセス出力信号変化を得るステップを含み、該未来プロセ ス出力信号変化を、過去プロセス入力信号変化のベクトルに、要素がA0行列( A0は前記インパルス応答行列の積分形である)の要素に相当している行列を乗 算し、その結果のベクトルを合計することによって得ていることを特徴とする制 御方法。 43.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセスは、流量測定トランス ジューサと流量制御弁を有する流体流動システムから成り、前記プロセス出力信 号を前記流量測定トランスジューサから得ており、前記プロセス入力信号を前記 流量制御弁に適用することを特徴とする制御方法。 44.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセスは、品質測定トランス ジューサと、該品質測定の影響を受けるアクチュエータとを有する化学反応機シ ステムから成り、前記プロセス出力信号を前記品質測定トランスジューサから得 ており、前記プロセス入力信号を前記アクチュエータに適用することを特徴とす る制御方法。 45.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセスは、流量制御装置を有 する化学反応システムを含み、前記プロセス入力信号は前記流量制御装置の設定 点に適用されることを特徴とする制御方法。 46.請求項30に記載の制御方法において、前記プロセスは、読み取り及び/又 は書き込みヘッドと、該ヘッドのアクチュエータと、回転する記憶媒体とを有す る記憶アクセスシステムから成り、前記プロセス出力信号を、前記記憶媒体上で の前記ヘッドの位置から得ており、前記プロセス入力信号を、前記ヘッドを制御 するように、前記ヘッドアクチュエータに適用することを特徴とする制御方法。 47.請求項30に記載の制御方法において、新たなモデル化情報を設定点変化の 間に得ており、該新モデル化情報を新モデルを得るのに使用し、これにより、適 応制御を実施することを特徴とする制御方法。 48.請求項30に記載の制御方法において、インパルス応答ベクトルを、線形回 帰によって決定し、該インパルス応答ベクトルからインパルス応答行列を得るこ とを特徴とする制御方法。 49.請求項30に記載の制御方法において、更に、 前記インパルス応答行列モデルによって、PI及び/又はPID制御装置の ための最適調整定数を決定し、 前記定数を、前記プロセスの選択的制御のために、交代的な制御技術によっ て、格納する ことから成ることを特徴とする制御方法。 50.プロセス入力信号と該プロセス入力信号に依存するプロセス出力信号とを有 するプロセスの動作を制御する方法において、 前記プロセス出力信号のサンプルを取得し、 前記プロセス出力信号の前記サンプルとプロセスモデルとによって、未来の 定常状態における予測のプロセス出力信号を決定し、 前記予測プロセス出力信号と所望の設定点信号との差に従って定常誤差信号 を決定し、 前記プロセス入力信号に適用された場合に、未来時における前記プロセス出 力信号において少なくとも1つの推定ステップ応答を生じることによって、前記 推定定常誤差信号が実質的にキャンセルされるように計算された1組の未来プロ セス入力信号変化を決定し、 前記未来プロセス入力信号変化の組の第1のメンバーを、前記プロセス動作 の制御のために、前記プロセス入力信号に適用する ことから成ることを特徴とする方法。 51.請求項50に記載の方法において、前記1組の未来プロセス入力信号変化を 決定するステップが、 前記プロセスモデルの行列の疑似逆行列の最適列を示す所定のデータ要素の ベクトルを、前記定常誤差信号によってスケーリングすることを含む ことを特徴とする方法。 52.請求項51に記載の方法において、前記未来プロセス入力信号変化の組が、 前記プロセス入力信号に適用される場合、未来時における前記プロセス出力信号 において単一の推定ステップ応答を生じることを特徴とする方法。 53.請求項50に記載の方法において、前記1組の未来プロセス入力信号変化を 決定するステップが、 前記プロセスモデルの行列の疑似逆行列の少なくとも2つの加重平均を示す 所定のデータ要素のベクトルを、前記定常誤差信号によってスケーリングするこ とを含むことを特徴とする方法。 54.請求項53に記載の方法において、前記未来プロセス入力信号変化の組が、 前記プロセス入力信号に適用される場合、未来時における前記プロセス出力信号 において単一の推定ステップ応答を生じることを特徴とする方法。 55.請求項50に記載の方法において、前記1組の未来プロセス入力信号変化を 決定するステップが、 前記プロセスモデルの行列の疑似逆行列の2つの列の間の補間値を示す所定 のデータ要素のベクトルを、前記定常誤差信号によってスケーリングすることを 含むことを特徴とする方法。 56.請求項55に記載の方法において、前記未来プロセス入力信号変化の組が、 前記プロセス入力信号に適用される場合、未来時における前記プロセス出力信号 において単一の推定ステップ応答を生じることを特徴とする方法。 57.請求項50に記載の方法において、前記プロセスは、流体流動プロセスであ り、前記プロセス入力信号は流量を制御しており、前記プロセス出力信号は流量 の指示を提供していることを特徴とする方法。 58.請求項50に記載の制御方法において、前記プロセスは、化学反応プロセス であり、前記プロセス入力信号は品質の測定を行い、前記プロセス出力信号は前 記品質測定の指示を提供することを特徴とする制御方法。 59.請求項50に記載の制御方法において、前記プロセスは、データ記憶装置の データアクセスプロセスであり、前記プロセス出力信号がデータヘッドの移動に 関連付けられ、前記プロセス入力信号は前記データヘッドの移動を制御すること を特徴とする制御方法。 60.プロセス入力信号と該プロセス入力信号に依存するプロセス出力信号とを有 するプロセスを制御する電子モデル予測制御装置において、 前記プロセスのインパルス応答行列の疑似逆行列の1またはそれ以上の列か ら得られたデータ要素のベクトルを格納する電子メモリ手段と、 プロセス出力信号サンプルを受取る手段と、 予想の未来プロセス出力信号を計算し、該予想の未来プロセス出力信号と設 定点信号とから誤差信号を計算し、該誤差信号と前記疑似逆行列の1またはそれ 以上の列から得られたデータ要素のベクトルと先行制御サイクル中に計算した未 来プロセス入力信号変化を示すデータとから、プロセス入力信号変化を計算する 電子プロセッサ手段と、 前記プロセス入力信号変化を、前記プロセス出力信号を制御するために、前 記プロセス入力信号に適用する手段と から成ることを特徴とする制御装置。 61.請求項60に記載の制御装置において、前記データ要素ベクトルは、前記プ ロセスの前記インパルス応答行列モデルの前記疑似逆行列の最適列を示すことを 特徴とする制御装置。 62.請求項61に記載の制御装置において、1組の入力信号変化として前記プロ セスに使用されるとき、所定の基準値に従って最良の推定ステップ応答出力を生 成する列を決定することによって、前記最適列が選択されることを特徴とする制 御装置。 63.請求項62に記載の制御装置において、前記基準値は最小2乗誤差を含むこ とを特徴とする制御装置。 64.請求項60に記載の制御装置において、更に、前記設定点信号を前記プロセ ッサ手段に提供するためのデータエントリ手段を含むことを特徴とする制御装置 。 65.プロセス入力信号と該プロセス入力信号に依存するプロセス出力信号とを有 するプロセスの動作を制御する方法において、 前記プロセス出力信号のサンプルを取得し、 前記プロセス出力信号の前記サンプルとプロセスモデルとによって、未来の 定常状態における予測のプロセス出力信号を決定し、 前記予測プロセス出力信号と所望の設定点信号との差に従って定常誤差信号 を決定し、 前記プロセス入力信号に適用された場合に、未来時における前記プロセス出 力信号において少なくとも1つの推定ステップ応答を生じることによって、前記 推定の定常誤差が実質的にキャンセルされるように計算された1組の未来プロセ ス入力信号を決定し、 前記未来プロセス入力信号の組の第1のメンバーを、前記プロセス動作の制 御のために、前記プロセス入力信号に適用する ことから成ることを特徴とする方法。 66.複数のプロセス入力信号と該プロセス入力信号の少なくとも1つに依存する プロセス出力信号とを有するプロセスの動作を制御する方法において、 前記プロセス出力信号のサンプルを取得し、 前記プロセス出力信号の前記サンプルとプロセスモデルとによって、未来の 定常状態における予測のプロセス出力信号を決定し、 前記予測プロセス出力信号と所望の設定点信号との差に従って定常誤差信号 を決定し、 前記複数のプロセス入力信号に適用された場合に、未来時における前記プロ セス出力信号において少なくとも1つの推定ステップ応答を生じることによって 、前記推定の定常誤差が実質的にキャンセルされるように計算された1組の未来 プロセス入力信号変化を、各プロセッサ入力信号について、決定し、 前記未来プロセス入力信号変化の各組の第1のメンバーを、前記プロセス動 作の制御のために、前記プロセス入力信号の対応のものに適用する ことから成ることを特徴とする方法。 67.請求項66に記載の方法において、各プロセッサ入力信号についての前記未 来プロセス入力信号変化は、前記複数のプロセス入力信号に適用された場合、単 一の推定ステップ応答を生じることを特徴とする方法。 68.複数のプロセス入力信号と、各々が該プロセス入力信号の少なくとも1つに 依存する、複数のプロセス出力信号とを有するプロセスの動作を制御する方法に おいて、 前記複数のプロセス出力信号の各々の対応のサンプルを取得し、 前記対応のサンプルとプロセスモデルとによって、未来の定常状態における 対応の予測プロセス出力信号を、各プロセス出力信号について、決定し、 各プロセス出力信号について、前記対応の予測プロセス出力信号と対応の設 定点信号との差に従って、対応の定常誤差信号を決定し、 各組が前記複数のプロセス入力信号の1つに対応する、未来プロセス入力信 号変化の複数組を、各プロセス出力信号について、決定し、該未来プロセス入力 信号変化の複数組は、前記複数のプロセス入力信号に適用された場合に、未来時 における前記複数のプロセス出力信号の対応する1つにおいて少なくとも1つの 推定ステップ応答を生じることによって、前記対応の推定定常誤差が実質的にキ ャンセルされるように計算されており、 前記未来プロセス入力信号変化の対応する組の第1のメンバーの合計を、前 記プロセス動作の制御のために、前記複数のプロセス入力信号の各々に適用す る ことから成ることを特徴とする方法。 69.請求項68に記載の方法において、前記複数組の未来プロセス入力信号変化 は、前記複数のプロセス入力信号に適用された場合、単一の推定ステップ応答を 生じることを特徴とする方法。 70.プロセス入力信号と該プロセス入力信号に依存するプロセス出力信号とを有 するプロセスを制御するモデル予測制御方法において、 前記プロセス出力信号をサンプリングし、 前記プロセス出力信号サンプルと過去のプロセス入力信号変化とによって、 未来のプロセス出力信号変化から予想の未来プロセス出力信号を計算し、 前記予想未来プロセス出力信号と設定点信号とから誤差信号を計算し、 前記プロセスのインパルス応答モデルに従って決定される定常プロセスゲイ ンの疑似逆行列によって乗算された前記誤差信号からプロセス入力信号変化を計 算し、 前記未来プロセス入力信号変化を、前記プロセス出力信号の制御のために、 前記プロセス入力信号に適用する ことから成ることを特徴とする方法。
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