JPH10509391A - 容量が可変である書類用ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの平坦部および背部により構成されるフォルダと、該フォルダの形状や容量に対応しており、２つの相対的に大きいベースおよび３つの側面によって構成されるボックスとを備えたタイプの、容量が可変である書類用ファイルである。フォルダ(２)およびボックス(３)は、２つの別個の部材(２ａ,２ｂ;３ａ,３ｂ)によって個々に製作されており、これらの部材は、背部の幅方向に、互いに部分的に重ねられている。各フォルダ部材(２ａ,２ｂ)は、平坦部と、内側背部ウイング(２１ａ)あるいは外側背部ウイング(２１ｂ)とを備えており、各ボックス部材(３ａ,３ｂ)は、１つのベースと、内側面ウイング(３１ａ)あるいは外側面ウイング(３１ｂ)とを備えている。フォルダ(２)の背部ウイング(２１ａ,２１ｂ)およびボックス(３)の側面ウイング(３１ａ,３１ｂ)には、一方の部材が他方の部材に対して相対運動をなすべく相互に作用するスライド係合手段(４,５)が備えられ、必要であれば、各部材を所定位置に相互固定する手段(６,７)が備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 容量が可変である書類用ファイル 本発明は、容量が可変である書類用ファイルに関する。本発明は、フォルダと 、該フォルダと協働するボックスとを備えた公知のファイルの欠点を減じること を目的とする。 フォルダは、２つの平坦部および背部によって構成され、適当と思われる場合 にはばねペーパーホルダ、リング、あるいは他のデバイスを内側に備えており、 分冊や特にプリンターのプリントアウトなどの、ばらばらのあるいはつながって いるシートを綴じる。このフォルダに形状や容量が対応するボックスが、相対的 に大きいベースおよび３つの側面によって構成されるが、１つの側面がなく、フ ォルダを挿入することができる。 公知のタイプのファイルは、空のときには、製造所、配送所、あるいはエンド ユーザーの敷地内に保管されており、その寸法すなわち不変の最大容量により決 まる一定の空間をふさいでしまう。さらに、容量の異なるファイルを利用したい という要求があるため、生産者は背部の幅が異なるファイルの製造を強いられて おり、そのコストは製品の最終的な価格に反映されることになる。 本発明の目的は、上述した欠点を排除することができるように、上記したタイ プのファイルの構成に改良を加えることである。 本発明においては、ファイルは、２つの別個の部材で個々に製作されたフォル ダおよびボックスを備えており、上記部材はそれぞれ、上記フォルダの背部およ び上記ボックスの幅方向に、互いに部分的に重ねられている。上記フォルダの各 部材は、平坦部と、内側背部ウイングあるいは外側背部ウイングとをそれぞれ備 えており、上記ボックス部材は、１つのベースと、内側面ウイングあるいは外側 面ウイングとをそれぞれ備えている。上記フォルダの背部ウイング、および、上 記ボックスの側面ウイングには、一方の部材が対応する他方の部材に対して相対 運動をなすべく互いに相互作用をなすスライド係合手段と、必要であれば、各部 材を所定位置に相互固定する手段とが備えられている。 好都合なことに、ファイルの背部の幅を多様にすることができるように、互い に相互作用をなす上記スライド係合手段は、スライド接続するための複数のピン 部材と、該ピン部材がスライドするための対応する複数の孔とによって構成され 、上記フォルダおよび上記ボックスの各部材に形成されている。 互いに相互作用をなす上記相互固定手段が備えられている場合には、フォルダ およびボックスの２つの部材を保持して、上記スライド係合手段が達する幅を一 時的に決定することが可能である。上記相互固定手段は、複数の内向きの突出部 と、上記突出部を受け入れるための対応する複数の凹部あるいはそれと同様の他 の手段とによって構成され、上記フォルダおよび上記ボックスの各部材に形成さ れている。 好都合なことに、上記フォルダの背部の外側ウイングに形成された孔と、上記 フォルダの背部の内側ウイングに形成された対応する細長開口とによって構成さ れる、上記フォルダを把持する手段が備えられている。 上記フォルダの背部の外側ウイングの外面には、必要であれば、特定の部材を 保持するための手段が備えられる。 本発明を好ましい実施形態を参照して説明するが、本発明の発明の概念から逸 脱することなく他の変形実施例が可能であることを理解されたい。添付の図面に おいて、 図１は、本発明に係るファイルの斜視図であって、フォルダはボックスから取 り出されている。 図２は、図１に示したフォルダの部分斜視図である。 図３は、図１に示したボックスの側面の一部分を拡大して示す平面図である。 図面を参照すると、図１には本発明に係るファイル１の全体が示されている。 このファイル１はフォルダ２とボックス３とを備えている。ファイル１は、特に プリンターのプリントアウトや有孔シートなどの保管を目的とするが、これに限 定されない。この目的のために、フォルダ２内に、フォルダ２と一体あるいは別 体のバインディングデバイスやシートホルダ(図示せず)を備えていてもよい。 従前のタイプのフォルダは、概ね、背部によって接続される２つの平坦部によ って構成される。本発明では、フォルダ２は、２つの別個の部材２ａ,２ｂによ っ て製作される。各フォルダ部材２ａ,２ｂは、平坦部２０ａあるいは２０ｂと、 内側背部ウイング２１ａあるいは外側背部ウイング２１ｂとをそれぞれ備えてお り、上記背部ウイングは、背部の幅方向に、互いに部分的に重ねられている。 同様に、問題の公知のタイプのフォルダと協働するボックスの形状や容量はフ ォルダに対応するようにされている。このボックスは相対的に大きい２つのベー スおよび３つの側面によって構成されており、一つの側面はなく、フォルダを挿 入することができる。本発明では、本発明のフォルダと協働するボックス３は、 ２つの別個の部材３ａ,３ｂによって製作される。各ボックス部材３ａ,３ｂは、 相対的に大きいベース３０ａあるいは３０ｂと、内側面ウイング３１ａあるいは 外側面ウイング３１ｂとをそれぞれ備えており、上記背部ウイングは、ボックス の背部の幅方向に、互いに部分的に重ねられている。 フォルダ２の部材２ｂの外側背部ウイング２１ｂ(図２)、およびボックス３の 部材３ｂの外側面ウイング３１ｂ(図３)には、ピン部材４が同様に備えられてい る。ピン部材４は、フォルダ２の２つの部材２ａと２ｂとが、また、ボックスの ２つの部材３ａと３ｂとが、背部の幅方向に相対的にスライドして係合する手段 として備えられている。 スライドして接続するピン部材４は、フォルダ２の部材２ａの内側背部ウイン グ２１ａ、およびボックス３の部材３ａの内側ウイング３１ａに形成された対応 する孔５に係合する。 フォルダ２の部材２ａ,２ｂとボックス３の部材３ａ,３ｂとを所定の相互位置 に達した箇所で保持するために、フォルダ２の部材２ｂの外側背部ウイング２１ ｂおよびボックス３の部材３ｂの外側ウイング３１ｂに、内向きの突出部６をそ れぞれ複数個形成してもよい。これらの突出部６は、フォルダ２の部材２ａの内 側背部ウイング２１ａとボックス３の部材３ａの内側ウイング３１ａとにそれぞ れ形成された、対応する複数の受け入れ凹部７と相互作用をなす。 フォルダ２をつかむために、フォルダの部材２ｂの外側背部ウイング２１ｂに は孔８(図２)が形成され、フォルダの部材２ａの内側背部ウイング２１ａには上 記孔に対応する細長開口９が形成される。 フォルダの外側背部ウイング２１ｂの表面上には、ラベルホルダ１０などの特 定の部材を保持するための手段が設けられる。 フォルダ２およびボックス３はいずれも、再利用のあるいは再利用可能なポリ プロピレンなどのプラスチック材や厚紙で製作するとよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ， ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 容量が可変である書類用ファイルにして、 ２つの平坦部および背部によって構成され、シートホルダ、特にプリンターの プリントアウトの有孔シート用のシートホルダを内側に備えることができるフォ ルダと、 形状や容量が上記フォルダに対応しており、２つの相対的に大きいベースおよ び３つの側面によって構成され、４つ目の側面はなく、上記フォルダを挿入する ことができるボックスとを備えており、 上記フォルダ(２)および上記ボックス(３)は、２つの別個の部材(２ａ,２ｂ; ３ａ,３ｂ)で個々に製作されており、上記部材はそれぞれ、上記フォルダの背部 および上記ボックスの幅方向に、互いに部分的に重ねられており、上記フォルダ の各部材(２ａ,２ｂ)は、平坦部(２０ａ,２０ｂ)と、内側背部ウイング(２１ａ) あるいは外側背部ウイング(２１ｂ)とをそれぞれ備えており、 上記各ボックス部材(２３ａ,３ｂ)は、１つのベース(３０ａ,３０ｂ)と、内側 面ウイング(３１ａ)あるいは外側面ウイング(３１ｂ)とをそれぞれ備えており、 上記フォルダ(２)の背部ウイング(２１ａ,２１ｂ)、および、上記ボックス(３) の側面ウイング(３１ａ,３１ｂ)には、一方の部材が対応する他方の部材に対し て相対運動をなすべく互いに相互作用をなすスライド係合手段(４,５)と、それ ぞれの部材を所定位置に相互固定する手段とが備えられていることを特徴とする ファイル。 ２． 互いに相互作用をなす上記スライド係合手段(４,５)は、スライド接続す るための複数のピン部材(４)と、該ピン部材(４)がスライドするための対応する 複数の孔(５)とによって構成され、上記フォルダおよび上記ボックスの部材(２ ａ,２ｂ,３ａ,３ｂ)の各ウイング(２１ａ,２１ｂ,３１ａ,３１ｂ)に設けられた ことを特徴とする、請求項１記載のファイル。 ３． 互いに相互作用をなす上記相互固定手段(６,７)は、複数の内向きの突出 部(６)と、上記突出部(６)を受け入れるための対応する複数の凹部(７)とによっ て構成され、上記フォルダおよび上記ボックスの各部材(２ａ,２ｂ,３ａ,３ｂ) の各ウイング(２１ａ,２１ｂ,３１ａ,３１ｂ)に形成されることを特徴とする、 請求項２記載のファイル。 ４． 上記フォルダ(２)をつかむ手段が設けられており、上記フォルダ部材(２ ｂ)の外側背部ウイング(２１ｂ)に形成された孔(８)と、上記ボックス部材(２ａ )の内側背部ウイング(２１ａ)に形成された対応する細長開口(９)とによって構 成されることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載のファイル。 ５． 上記フォルダ(２)の外側背部ウイング(２１ｂ)の外面には、特定の部材を 保持するための手段(１０)が備えられていることを特徴とする、請求項１〜４の いずれかに記載のファイル。 ６． 上記フォルダおよび上記ボックスを構成する材料はプラスチック材よりな ることを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載のファイル。 ７． 上記フォルダおよび上記ボックスを構成する材料は厚紙よりなることを特 徴とする、請求項１〜７のいずれかに記載のファイル。