JPH10508872A - 活性酸素阻害剤の制御送達を用いる癒着の低減 - Google Patents

活性酸素阻害剤の制御送達を用いる癒着の低減

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JPH10508872A JP8529500A JP52950096A JPH10508872A JP H10508872 A JPH10508872 A JP H10508872A JP 8529500 A JP8529500 A JP 8529500A JP 52950096 A JP52950096 A JP 52950096A JP H10508872 A JPH10508872 A JP H10508872A
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Abstract

(57)【要約】 SODおよび他の活性酸素阻害剤が、バリア物質と組み合わせて、癒着の形成および所望ではない細胞の増殖を防止または減少させるために、組織傷害の局部に直接適用される。好ましいバリア物質は、疾患組織に直接適用される、AOIの制御放出を提供する重合ヒドロゲルである。実施例は、腹腔内(I.P.)へのボーラスにより、および局部に適用されたヒドロゲル系からの局部持続的放出により投与されたときの、ラットにおける骨盤癒着におよぼすSODの効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 活性酸素阻害剤の制御送達を用いる癒着の低減 発明の背景 本発明は、一般に、手術上の癒着の防止および低減の領域にある。 癒着は、手術の共通の合併症である。それらは、体内の種々の領域で進行し得 、そして手術前に別々であった組織が、治癒の過程で、共に接着するようになる ことにより特徴付けられる。癒着により引き起こされる損傷の型および程度は、 変化し得、その範囲は、閉塞に起因する腸内におけるような生命を脅かすものか ら、腱および脊髄におけるような、慢性的痛みおよび骨盤腔における不妊、心膜 におけるさらなる外科的処置の妨害物となるものまで及ぶ。骨盤癒着の手術後の 形成は、婦人科手術を受けた患者に重大な問題を残し、そして不妊症の主な原因 である。一般に、女性における骨盤癒着の最も共通の原因は、手術前の子宮内膜 炎および骨盤炎症性疾患である。 手術上の傷害または感染の結果としてのインタクトな腹膜に対する損傷は、病 態生理学的事象のカスケードを起こす。手術的傷害および感染の3時間以内には 、虚血および再潅流損傷による、血管透過性の増大をもたらす血管系への損傷、 およびさらなる血管損傷をもたらす炎症応答がある。漿液血液流体およびフィブ リンマトリックスの浸出液は、さらなる虚血を誘導し、これはフィブリンマトリ ックスの耐久性およびコラーゲン性癒着、ならびにフィブリン分解産物を得るた めのフィブリン溶解、フィブリンマトリックスの吸収、および正常な修復をもた らす。このカスケードは、好中球およびマクロファージ両方の炎症部位への移動 を含む、炎症に関連する予期される事象を包含する。この細胞移動との関連して いるのは、炎症部位での酸素ラジカルの産生を誘導する迅速なレスピラトリーバ ーストである。十分なフリーラジカル捕捉剤の非存在下では、高濃度の酸素ラジ カルは、脈管の完全性を担う細胞を含む周囲のインタクトな細胞を損傷し得る。 この増大した血管の透過性は、フィブリン癒着のためのマトリックスとして働く タ ンパク質様の漿液血液状液体の浸出を誘導し得る。さらに、増大した血管透過性 は、血流の局所的な妨害、および結果として血管供給を含む管内の細胞死を導く 。この虚血事象後の組織の再潅流は、さらなる酸素ラジカルの産生を誘導し、そ して最終的に、フィブリン癒着形成の程度をさらに悪化させる。 通常の環境下において、プラスミノゲンアクチベーター活性(PAA)のフィブリ ン溶解能力は、このようなフィブリン沈殿の吸収および従来の腹膜治癒を誘導す る。しかし、重篤な組織損傷の存在下では(例えば、手術的外傷後)、PAAの減 少は、異常な持続的フィブリン沈殿、および最終的には、成熟したコラーゲン性 癒着を誘導する。細心の切開(すなわち、癒着溶解)は、相変わらず存在する癒 着に対する最も広範に受け入れられる処置である。従って、手術の実質的な部分 は、癒着の効果を修復するために引き続く手術を必要とする。この手順は、一般 に、「癒着溶解」と呼ばれる;いくつかの器官系においては、この手順は、例え ば腱の除去においては、特定の名称、「腱癒着剥離」を有する。 癒着の形成および再形成の防止において用いられる可能性のある治療条件は広 範囲であり、そして手術時の骨盤腔内への液体の浸出、2つの対向する表面間の 機械的バリア、および静脈内注射された薬理学的薬剤または局所的に塗布された 薬理学的薬剤を含む(Tulandi、「手術後の癒着におけるリンガーラクテート(Rin ger's Lactate)の効果」、Diamonら編、第381巻、Progress in Clinical and Bi ological Research(NY、Wiley-Liss 1993)59-63;Schwartzら、Sem .in Repro. Endocrin. 9:89-99(1991);Pjilmanら、Eur .J.Ost & Gyn.Repro.Biol. 53 :155-163(1994);およびMonkら、Am .J.Obstet.Gynecol. 170:1396-1403(199 4))。しかし、徴候的な癒着形成の発生率は高いままで、そして癒着防止に対す る臨床的必要性がなおも存在する。 種々の種類の療法が、最初の癒着形成(「一次」癒着)を防止するために用いら れている。これらは、水溶性ポリマーおよび/または生物学的に活性な分子(「 薬物」)を用いる洗浄を包含し、これは通常あまり効果的ではない。しかし、カ タラーゼと組み合わせたスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の使用は、Poretz ら、(Int .J.Fertil. 36:39-42、1991)による研究において、ウサギの子宮内 膜炎誘導癒着を防止または低減した。恒久的な機械的バリア(例えば、TeflonTM シート)は、効果的であり得るが除去するのが困難である;そして酸化セルロー ス(InterCeedTM,Johnson & Johnson)のような分解性バリア、および分解性重合 ゲル(Sawhneyら、1993;Hill-Westら、1994)は、一次癒着の防止において顕著な 有用性を有し得る。Tsimoyiannisら(Acta Chir .Scand. 155:171-174、1989)は 、手術前の静脈内ボーラスでSOD、カタラーゼ、DMSO(ジメチルスルホキシド)、 またはアロプリノールの投与後に、ラットにおける一次癒着の発生率が約50%低 減し、そして虚血関連のラットにおける一次癒着の誘導の重篤度が50〜70%低減 することを報告した。PCT WO 93/16687は、水溶性または実質的に水溶性のマク ロマー(さらなる重合を可能にする重合性基を有するポリマー)が、1つの細胞ま たは組織と、1つの細胞または組織との相互作用を最小にするバリアとして適用 され得ると教示する。 これらの薬物の共通の性質は、組織への酸化的損傷を導く経路をそれらが阻害 することであると仮定される。SOD、カタラーゼ、およびDMSOは、それぞれ活性 酸素種(例えば、スーパーオキシド、過酸化物、またはヒドロキシルラジカル)を 直接破壊し;アロプリノールは、過酸化水素を産生する、酵素キサンチンオキシ ダーゼを阻害することが知られている。組織における活性酸素種の効果を直接ま たは間接的に阻害するこれらの化合物は、本明細書中において「活性酸素阻害剤 」、またはAOIという。 スーパーオキシドジスムターゼ(SOD、二量体分子量=31.5kDa、四量体=67kDa )は、脳、腎臓、および心臓を含む広範な種々の組織における虚血/再潅流事象 の処置において効果的であった(Schneiderら、Fr .Rad.Biol.& Med. 3:21-26 (1987);Zimmermanら、Am .J.Med.Sci. 307:284-292(1994);Voogdら、F r. Rad .Biol.& Med. 11:71-75(1991);Fridovich 、Arch.Bioch.& Biophys. 247:1-11(1986);Kontosら、CNS Trauma 3:257-263(1986))。SODが、骨盤 癒着の防止に効果的であり得るという証拠もある(Tsimoyiannisら、Acta Chir Scand. 155:171-174(1989);Portzら、Int .J.Fert. 36:39-42(1991);O 'Learyら、Ann .Surg. June:693-698(1987))。しかし、血流からのその迅速な 排出のために、SODを用いる効力は限られている(Petkauら、Res .Commun.Chem .Pathol.Pharmacol. 15:641-654(1976);Odlundら、Pharmacol .Toxic 62 :95-100 (1988))。効力の改善は、排出の速度を低減するための化学的改変を包含する血 流中のSOD含有率を増加するためのストラテジー(Pyatakら、Res .Comm.Chem.P ath.Pharm. 29:113-127(1980);Hill-Westら、Obstet .Gynecol. 83:59-64(1 994))、および高頻度の反復の注射からもたらされた(O'Learyら、1987)。 一度形成された癒着の除去は、癒着形成の防御より実質的により困難である。 不運なことに、一次癒着を効果的に防止する製剤(例えば、Hill-Westら、1994) は、癒着溶解後の再癒着(「二次」癒着)を防止するには実質的効果はより少ない ものであり得る。一次癒着と二次癒着間の正確な生物学的相違は公知ではないが 、一次癒着の形成が、他の細胞によってその後移植され、そして恒久的な血管化 組織中へ発達する、非接合部の間のフィブリンブリッジの耐久性に依存している 可能性がある。最初のフィブリンブリッジの形成または安定化を破壊することは 少しは、一次癒着形成を防止する傾向がある。しかし、二次癒着は、先在する損 傷組織(すなわち溶解した一次癒着)に適用した通常の治癒プロセスの結果であり 得る。詳細にはまだ理解されていないが、治癒プロセスは、いくつかの細胞型の 動員および新しいコラーゲンの形成を包含し、そして代表的には完全な修復を得 るために、2週間まで続く最初の段階それに続く成熟の数カ月を有する。これら の相違のために、一次癒着防止に効果的な処置は、癒着溶解後の癒着の再形成を 防止するための増強を必要とする。 要約すると、多数の手術を受けた患者の場合のように、損傷が繰り返される患 者においては特に、癒着除去において、効果的な組成物の報告は全くない。 それゆえ、手術後または感染後の癒着を防止するための方法および組成物を提 供することが、本発明の目的の一つである。 発明の要旨 SODおよび他の活性酸素阻害剤が、バリア物質と組み合わされて、癒着の形成 および所望ではない細胞の増殖を防止または低減させるために、直接的に組織損 傷の局部において適用される。好ましいバリア物質は、疾患組織に直接適用され る、AOIの制御放出を提供する重合ヒドロゲルである。 実施例は、腹腔内(I.P.)へのボーラスにより、および局所的に適用されたヒド ロゲル系からの局部持続的放出により投与されたときの、ラットにおける骨盤癒 着におよぼすSODの効果を示す。 図面の簡単な説明 図1は、2000U SOD/ml対10,000U SOD/mlの投与量において、未処置の動物(黒 棒)と比較しての、ヒドロゲル(‖‖‖)、SODのみ(≡)、およびヒドロゲルを介し て局所的に送達されたSOD(白棒)での処置の、一次癒着のラット子宮角モデルに おける効力%の棒グラフである。 図2は、2000U SOD/ml、5,000U SOD/ml,および10,000U SOD/mlの投与量にお いて、未処置の動物(黒棒)と比較しての、ヒドロゲル(‖‖‖)、SODのみ(≡)、 およびヒドロゲルを介して局所的に送達されたSOD(白棒)での処置の、二次癒着 のラット子宮角モデルにおける効力%の棒グラフである。 図3は、一次癒着モデル(白棒)および二次癒着モデル(黒棒)の両方について、 未処置の動物(黒棒)と比較しての、ヒドロゲル(‖‖‖)、SODのみ(≡)、および ヒドロゲルを介して局所的に送達されたSOD(白棒)の効力%の棒グラフである。 発明の詳細な説明 本明細書中に記載のように、組織癒着(特に、二次組織癒着)の防止または最 小化を提供する方法および組成物が記載される。この方法および組成物では、活 性酸素阻害剤(例えば、SOD)が、ヒドロゲル処方物において、損傷領域に局所 適用される。好ましい実施態様では、ヒドロゲルは、ポリエチレングリコールジ ラクチドジアクリレートのような生体適合性生分解性マクロマー溶液の光重合に よってインサイチュで重合される。あるいは、またはさらに、バリア材が、活性 酸素阻害剤、および活性酸素阻害剤(「AOI」)の制御送達手段と併用して用い られ得る。これらの材料(ヒドロゲルを包含する)は、他に特定されない限り、 一般に「バリア材」と呼ばれる。 バリア材: 一次バリア材: バリア材は、液体、ペースト、または他の流動形態として投与され得、そして 適用部位またはその周辺で適合するバリアを形成するように体内で局所的に変化 され得るか、または固体バリアとして投与され得る。バリア材は、生体に温和で あるべきであり、そして特に重篤な局所炎症応答を誘発してはならない。本質的 に全ての移植片は、移植後に一時的に局所反応をもたらす。温和または生体適合 性の材料は、延長されたまたは漸増する炎症応答を誘発しない。好ましいバリア 材は分解性であるか、または生体液に曝されることにより合理的な時間内で消散 するはずである。好ましいバリア材はまた、直接損傷組織に局所的に送達され得 るように、数時間から数週間にわたるAOIの制御送達のデポ剤としても働くはず である。 好ましいバリア材はゲルである。最も好ましいのは、溶液中への漸次消散、自 然加水分解、酵素分解、またはこれらの組み合わせにより、インビボで吸収され ル系、ポリアルキレンオキシド(それらのいくつかのメンバーは、体温でゲルを 形成するが、室温では液状である);およびHubbellら(WO 93/17669)およびSawh neyら,J .Biomed.Mats.Res. 28,831-838(1994)により記載の光重合性ゲルで ある。プルロニックゲル系は、引用されたHubbellの材料と同様に、抗癒着バリ ア(Henryらの米国特許第4,911,926号および第5,135,751号;Henryの米国特許第 5,366,735号)および薬物送達ビヒクル(Viegasらの米国特許第5,292,516号)と して知られる。 多数の他の処方物が、薬物送達能を有するバリア材として潜在的に作用し得る 。これらは、Dunnらの米国特許第4,938,763号、Danielsらの米国特許第5,108,75 5号、Sudmannらの米国特許第4,913,903号、Cohnらの米国特許第5,100,992号およ び第4,826,945号、Zalipskyらの米国特許第5,219,564号、De Lucaらの米国特許 第4,741,872号および第5,160,745号、Churchillらの米国特許第4,526,938号およ び第4,942,035号、Dombの米国特許第4,888,413号、Nowinskiらの米国特許第4,51 1,478号、della Valleeらの米国特許第4,957,744号、Feigenの米国特許第4,925, 677号、Hinghamらの米国特許第4,994,277号、Franzらの米国特許第5,364,622号 、およびEnglishらの米国特許第4,804,691号の重合体を包含する。ヒアルロン酸 材(ヒアルロン酸ゲルおよび膜を包含する)もまた、損傷組織へのAOIの局所送 達 に適切である。 ファブリックとして投与された酸化セルロースは、体液中でゲルを形成し、そ して薬物を送達し得る(Sheffieldらの米国特許第4,889,722号)。しかし、それ は幾分か炎症性であると考えられており、従って好ましくない。純粋に機械的な 分解性材料)はあまり好ましくないが、薬物を直接損傷組織に局所制御送達する ための他の手段と併用すれば適切であり得る。 あまり好ましくはないが、容易に分解できないゲルバリアが用いられ得る。こ れらは、アガロース、架橋ポリアクリルアミド、ゲル化ポリビニルアルコール、 ゲル化または架橋HEMA(ポリヒドロキシメチルアクリレート)、架橋デキストラ ン、および他の公知のゲル化材のような材料を包含する。これらは、非常に生体 適合性であり得、そして薬物送達に適切である。 ヒドロゲル中のゲル形成ポリマーの濃度は、周知のように可変である。適切な ポリマー濃度は、少なくとも所望の処置期間の間(典型的には、数日から数週間 である)、適用部位で持続するために十分な機械的特性を有するゲルを与える濃 度である。種々のポリマーの最小有効ゲル化濃度は、超純アガロースについて0. 1%(w/w)程度の低さから、Hubbellらのポリマーについては3〜5%の間まで、 での範囲である。上限は、溶解度、粘度、ゲルの脆性の開始、形成後の過剰膨潤 、組織上の適用モノマーの浸透効果、および処置において適用されるポリマーの 量を最小化する必要性により課される。これらの要因およびそれらの操作は当該 分野で公知であり、そしてポリマーによって変化する。濃度の上限は、アガロー スについては2%程度の低さから、Hubbellらのポリマーについては25〜30%の 間まで、ポロキサマーについては50%またはそれ以上の濃度までで変化し得る。 バリアおよび送達手段について好ましい材料は、特定の重要な特性によって特 徴づけられる。これらの特性としては、生体適合性;1日から数週間にわたる送 達時間;送達されるAOIとの適合性;およびより好ましい実施態様では、生分解 性が挙げられる。好ましい材料は、少なくともいくらかの水を含有し、生理学的 に受容可能な塩および緩衝液をさらに含有する;別の方法で材料の機械的特性お よび拡散特性と適合する場合には、より高いレベルの水が好ましい。単独の材料 において、バリア機能と制御送達機能とを組み合わせることが好ましい。このよ うな材料としては、ヒドロゲルが好ましい。 以下の実施例に示すように、好ましい態様は、AOI(好ましくはSOD)の溶液中 への取り込みである。この溶液はまた、生体適合性で生分解性のゲル形成光重合 性モノマー、および適切な光開始剤、緩衝液、および安定剤を含有する;混合溶 液を癒着溶解が行われた部位に送達して、そして罹患領域を保護する;そして組 成物を光重合し、数日から1週間を超える間にわたってAOIを緩慢に放出するバ リアゲルを創出する。 上述のように、光重合性材料の濃度は可変である。実施例において用いられた 特定の材料については、モノマーの好ましい濃度は、緩衝等張生理食塩水中で10 %から約25% w/wの範囲である。濃度がより高ければ、AOIの放出はより緩慢に かつより長くなり、そしてバリアとしてより長く持続するが、対応してより粘性 になり、腹壁鏡またカテーテルを通して行われる場合、適用がより困難になり得 る。他の材料は、前述のように、異なる好ましい濃度を有する。 薬物送達手段。 制御送達手段は、ゲルに加えて、またはゲルの代わりに用いられ得る。以下の 特性を有する、当該分野で公知の多数の生理学的に受容可能な薬物送達材料が存 在する: 1.送達手段は、局所性または少なくとも潜在的に局所性でなければならない 。それにより、内容物を主に特定の標的器官または領域に送達し得る。適切な手 段は、ヒト用途のためには好ましくないが、浸透ポンプ(例えば、アルゼット(A lz 2.送達手段は、生体適合性でなければならず、そして特に、体内で実質的に 炎症性であってはならない。例示的な制御送達手段は、生体腐食性ポリマー中に 捕捉された薬物の小粒子を包含する。この生体腐食性ポリマーとしては、ポリグ リコリド、ポリラクチド、またはポリ無水物が挙げられ、例えば、Mathiowitzら の米国特許第4,898,734号;Dombの米国特許第5,175,235号;Gerhartらの米国特 許第5,286,763号;およびSaudekらの米国特許第4,745,161号に記載される。この 小粒子は、必要に応じて放出遅延シェルで被覆されている。この小粒子は、次い で、癒着が防止されるべき部位に送達される。好ましくは、小粒子を、バリア膜 またはゲルのような部位の周辺にとどめるさらなる手段を伴う。制御送達手段は 、送達されるべき薬物が高い水溶解度を有し、かつ低分子量である場合に、特に 重要である。 3.好ましくは、送達手段は、薬物の送達と同時にまたはその後に引き続いて 体内で分解する。可能なヒドロゲル材料として上述したポリマーのほとんどは、 前段落中に列挙したポリマーと同様に生分解性である。ポリ(ヒドロキシ酸)の ような正統な腐食性ポリマー(例えば、ポリグリコリド、ポリラクチド、および ポリカプロラクトン)は、いくつかの新規のポリマーよりやや炎症性であるが、 多くの状況において適切である。 薬学的に活性な化合物 活性酸素阻害剤。 本明細書中に使用されるように、AOIは、活性酸素種を破壊するか、またはそ の形成を防止する化合物として定義される。活性酸素種は、超酸化物、過酸化物 (一般には過酸化水素)、およびヒドロキシルラジカル(OH)を包含する。活性酸 素から誘導された他の活性種もまた包含され、これらとしては、例えば、次亜塩 素酸イオン(OCl-)、炭水化物上のヒドロキシルフリーラジカル、「一重項酸素」 、またはオゾンが挙げられる。活性酸素種は、組織を直接損傷する。さらに、活 性酸素種は、損傷部位に細胞を誘引することにより、または他の方法で炎症応答 を刺激することにより、間接的な損傷を引き起こし得る。 好ましい抗酸化剤は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)である。SODは、超 酸化物ラジカルを破壊することにより、組織傷害および炎症を防止すると考えら れている。SODの形態のいずれもが適切である。供給源はヒト(免疫原性の最小 化のために好ましい)を包含し、そして他の公知の供給源(ウシおよび細菌を包 含する);種々の組織(例えば、肝臓、赤血球など)由来のSOD;任意の機能的 金属イオン(例えば、マンガン、鉄、銅、および亜鉛)を有するSODもまた包含 する。組換えヒトSODの一形態(マンガン)はHecklらの米国特許第5,260,204号 に記載されている。これは、組換えヒト銅/亜鉛SODの供給源としてChironの欧 州特許出願第138111号を援用している。ペンダントポリマー(例えば、ポリエチ レングリコールまたはポリビニルアルコール)で修飾されたSOD;組換えまたは トランスジェニックプロセスにより生成された天然SOD;および変異またはプロ テインエンジニアリングにより生成されたSODの変異形態もまた包含される。こ れらのプロセスの全てが当該分野で公知である。 部位へのSODまたは抗酸化剤クラスの他のタンパク質ベース薬物の送達の別の 方法は、部位に注入された形質転換細胞による発現、および哺乳動物プロモータ ーを含む組換えDNA(例えば、プラスミド、発現カセット、またはウイルスベク ター)によるその部位での細胞の一過性形質転換を包含する。これらは、任意の 適切な手段(これらの手段としては、カテーテルおよび他の類似のデバイスを介 するエレクトロポレーションまたはイオントホレシスを介する、溶液中のリポソ ーム、重合性複合物(polymeric composite)を含む)、および当該分野で公知の 他の技術により局所的に送達され得る。抗酸化活性を有する(すなわち、活性酸 素を破壊するかまたはその形成を防止する)他の薬物は、SODと併用して、互い に併用して、または単独のいずれかで癒着の防止において用いられ得る。タンパ ク質薬物は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、および一般的なオキシダーゼまた は酸化酵素(例えば、シトクロームP450、グルタチオンペルオキシダーゼ、およ び他の天然または変性ヘムタンパク質)を包含する。ほとんどのこのような分子 は、検出可能なペルオキシダーゼ活性を有する。小分子薬物は、活性酸素種を直 接吸収するかまたは不活化することにより作用し得る。これらは、ビタミンC( アスコルビン酸)およびビタミンE(トコフェロール)、食物添加酸化防止剤( 例えば、BHTおよびBHA;ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニ ソール)、フェノール性化合物およびキノン、および高遮蔽(highly hindered) 窒素フリーラジカルスカベンジャー(例えば、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン )を包含する。他の薬物は、酵素活性を変化させることにより作用し、そしてこ れらは非常に有効であり得る。アロプリノールは、酵素キサンチンオキシダーゼ を阻害し、超酸化物の生成を実質的に妨害し、そして非常に有効であることが見 出された。他のキサンチンオキシダーゼ阻害剤もまた有効であると予想される。 ベラパミルはカルシウムチャンネルブロッカーとして知られ、そして血管拡張剤 として使用される。これは、実施例に記載のモデルにおける一次癒着の防止に非 常に有効である。その作用機構は不明であるが、刺激されたときに活性酸素を分 泌すると考えられる細胞(例えば、マクロファージ)の刺激を妨害し得る。本明 細書中で定義するように、ベラパミルは、活性酸素の阻害剤である。 癒着処方物の防止において有効な材料が、すべてではないが、活性酸素に対し て作用する。線維素溶解剤(fibrinolytics)のような他の材料もまた用いられ得 る。これらの材料としては、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲンアクチベータ ー、およびアンクロドが挙げられる。これらの材料は、例えば、Dunnら、Am .J. Obstet.Gynecol. 164:1327-1330(1991)により記載されるように、単独で有効 であり得るが、AOIと併用されたとき増強され得る。 処方物 部位に投与されるAOIの量は、特定の部位、および用いられる制御送達手段の 性質に対して調整される。適切な出発量は単回用量である;次いで、これは、量 を最適化するためにより多量または少量に調整され得る。以下の実施例に示され る結果は、広い至適範囲またはプラトーがSODについて存在することを示す;他 の研究では、多くの適切なAOIもまた広い有効領域を示す。損傷部位に低レベル の阻害剤を長期で存在させることは、手術の直後の影響における保護を提供する だけでなく、治癒過程の少なくとも初期の間における傷害および炎症もまた最小 にとどめ、そして一般に、より低い有効用量での使用を可能にする。 AOIおよびバリア材の処方物は、インビボ条件下で約0.5日から約20日までの期 間にわたって損傷組織に直接AOIを送達するはずである。これは、好ましくは、A OIを取り込むゲルによって制御されるが、また、膜またはファブリックのような 機械的バリアによっても提供され得る。処方物はまた、阻害剤の放出を制御する ための付加手段を含有し得る。このような手段としては、例えば、マイクロスフ ェア、マイクロカプセル、マイクロ粒子、またはリポソームが挙げられる(本明 細書中ではまとめて「マイクロスフェア」と称する)。特にAOIが約20,000ダル トン未満の小粒子であるとき、ここでは、AOIがマイクロスフェアからゲルに放 出され、処方物は、そこから単独またはゲルからのAOIの放出と組み合わされて 組織に拡散する。他の制御送達手段は、インタクトなまたは細分化したゲル、ポ リマーに放出可能に結合したAOIを有するポリマー、およびAOIまたはAOIと不活 性塩または有機分子との複合体の緩慢に溶解する粒子を含有し得る。例えば、遊 離塩基としてのベラパミルは事実上水に不溶性であり、一方その塩酸塩は非常に 可溶性である。従来の経時放出マイクロカプセルに液状の遊離塩基形態を包括す ることは、重合バリアにマイクロカプセルを取り込むことにより、より長期の送 達を提供するために用いられ得る。 処方物は、薬学的処方物の分野で公知の賦形剤、緩衝液、保存剤、および他の 一般添加剤をさらに含有し得る。処方物はまた、バリアの形成に必要とされる成 分を含有し得る。このような成分としては、例えば、重合誘導剤または重合賦与 剤が挙げられる。これらは、光開始剤、連鎖移動剤、およびコモノマーを包含し 得る。 処方物は、使用直前に混合するため、1つより多くの容器中で調製され得、そ して凍結乾燥、凍結、乾燥、冷蔵、または他の一般に用いられる手段により安定 化され得る。処方物は滅菌されなければならない;処方物の成分が不安定である 場合、濾過滅菌および無菌充填が好ましい。 処置方法 組織への処方物の適用 処方物は、任意の適切な手段によって罹患組織に適用され得る。これらは、噴 霧、医薬含有液での洗浄、器具を用いるかまたは手による塗布、および予備形成 された阻害剤含有バリアの直接移植を包含する。バリアがゲルまたは他の固体形 態である場合、ゲルは移植され得る;しかし好ましくは、ゲル前駆体と送達され るべき阻害剤との混合物の溶液が適用部位に送達され、そして適切な手段によっ て直接組織上でゲル化される。好ましいゲル化手段は、それらの簡易性のため、 温度変化または剪断の停止による物理的ゲル化;および光反応性ゲル化モノマー の光重合である。化学酸化還元反応、イオン架橋、および他のゲル生成法もまた 用いられ得る。 送達およびゲル化機能を行うための器具は、当該分野で公知の原理および器具 を用いて、特定の適用のために選択される。これらは、典型的には、身体の内部 部位に最小限に侵襲するアクセスのためのカテーテルまたは腹壁鏡;腱または創 傷修復におけるように表面または外科的に曝された部位のための注射器;および 重合反応が必要とされるときの適切な光源を含む。いくつかの適切な器具は、米 国特許第5,328,471号、米国特許第5,213,580号、および米国特許出願第08/054,3 85号(WO 94/24962)、第08/036,128号(WO 94/21324)、および第08/265,448号 に詳細に記載される。これらは、本明細書中に参照として援用される。 医療適用 本明細書中に記載の組成物、医薬、および方法での処置は、癒着が形成し、そ して潜在的または実際に有害な影響を有する任意の部位に対して意図される。こ れらは、以下における、一次癒着、および特に二次癒着を包含する:腹腔(腸− 腸、および腸−腹膜を包含する);骨盤腔(尿管、卵巣、またはファロピウス管 の他の構造体(互いおよび骨盤壁を包含する)への癒着を包含する);腱および その支持構造体(腱−滑車または腱−滑膜を包含する);神経鞘の修復;脊柱ま たは脊髄板の修復;心膜;炎症およびパンヌス形成を防止するための関節の処置 ;および機能を損傷するかまたは痛みを引き起こす癒着が形成される任意の状況 。さらに、この組成物は、望ましくない組織増殖が起こっている他の状態におい て用いられ得る。これらは、動脈の再狭窄、ケロイドまたは過形成性瘢痕の修復 、管を閉塞する肥大(例えば、良性前立腺肥大)、および子宮内膜症を包含し得 る。 本発明は、以下の非限定的な実施例を参照することによってさらに理解される 。以下の研究は、(1)局所的に送達されたスーパーオキシドジスムターゼを用 いる可能性を実証し、そして(2)手術後癒着の防止においてヒドロゲル送達SO Dの効力をヒドロゲル単独またはSOD単独と比較するように設計した。 実施例1:モデル化合物の放出 SODタンパク質とFocalGelシステムの成分との適合性を、インビトロで検討し た。SODとヒドロゲル(hydrogel)システムの各成分との適合性を、ゲル電気泳動 、逆相HPLC、キャピラリー電気泳動、および酵素活性アッセイ(チトクロームC )により、SODの任意の効果についての試験を段階的に検討した。ゲルの光重合 体化はUV光線を必要とするので、UV照射(340〜400nm)のSOD安定性に対する 効果もまた評価した。 ヒドロゲルマクロマー(プレポリマー)調製 これまでに行われた全ての研究において、ヒドロゲルを以下の方法を用いて同 コール(PEG)8000を加えた。滅菌濾過の後、バイアルを満たし、そして水およ びt-ブタノールを凍結乾燥により除去した。これらの研究に使用する前に、ヒド 成した。 A.処方物適合性研究 ヒドロゲル処方物中のSOD適合性を、段階研究設計を用いて検討した。各処方 物成分のSOD安定性を、紫外線照射(365nm)の存在下および非存在下で検討した 。これらの研究において、タンパク質の安定性を、ゲル電気泳動(SDS-PAGEおよ びネイティブPAGE)、HPLC、キャピラリー電気泳動、およびチトクロームCの還 元による酵素的活性によって評価した。 コントロールサンプルは、1つのバイアルのSOD(15,000U、5mg)を1.5mLのP BSで最終[SOD]=10KU/mLになるように希釈することにより調製した。さらに、40 w)を1つのバイアルのSOD(最終[SOD]=10KU/mL)に加えることにより調製した 。全ての紫外線処理サンプルについては、300μLのサンプル溶液を、20秒間また は60秒間のいずれかで照射した。ヒドロゲル処理サンプルを、1.0mLのヒドロゲ ル溶液をSODのバイアルに最終[SOD]=15KU/mLになるように加えることにより調 製した。1.5mLのPBSをヒドロゲルに加えた後に、200μLのこの溶液を、20秒間ま たは60秒間のいずれかで光重合した。サンプルを、分析の前に、37℃のインキュ ベーター中に24時間置いた。 電気泳動のためのサンプルは、100μLのサンプルを300μLのサンプル緩衝液 (Bio-Rad techinical manual LIT-188 REV C)で希釈することにより調製した 。サンプルは分析の前には加熱しなかった。SODがヒドロゲルから遊離した場合 (これらの場合には、20μLを使用した)サンプルを除いて、10μLのサンプルを ゲルに載せた。スタンダードを、販売業者のプロトコルに従って泳動した。電気 泳動ゲル中の分子量バンドを、画像解析により積分した。 四量体構造で存在するタンパク質のバルクとともに、同一ではない2つの低分 子量サブユニット形態が存在するように思われる。相対的な適合性比較のための ベースラインを得るために、最初に、生理食塩溶液(照射していない)コントロ ールを用いてSODのSDS-PAGEを行った。このデータは、92%のタンパク質が高分 子量形態(67kDa)で存在し、残りの8%のタンパク質が低分子量モノマー種(1 5.5kDa)のままであることを示唆する。12.7kDaのピークもまた存在したが、バ ンドの強度は非常に弱く、従って定量できなかった。開始剤およびマクロマー処 方物成分を添加しても、相対的なバンド強度はほぼ一定のままであり、そしてUV 照射を加えても明らかな変化は観察されなかった。 SODコントロール溶液(PBS pH7.4中のSOD、[SOD]=1.33および3.33mg/mL)の ネイティブPAGE分析は、タンパク質含量に直接比例するバンド強度を有する単一 コントロールにより示されたものに類似するSODバンド移動および強度を示す。 SODを含有する1つのバイアルに2mLの開始剤溶液をピペッティングすること (最終[SOD]=7.5KU/mL)。SOD/開始剤の300μLのアリコートを、ブラックレイ (Black Ray)ランプ(出力=10mW/cm2、1max=365nm)下で照射した。分析の結 果を、SODピークの全面積、計算されたSOD量、予想されるSOD量、およびパーセ そしてSOD/開始剤サンプルにおいて観察されたレベルと比較した。 2分および5分の照射時間を用いたバルクゲル重合によってSODをまたヒドロ ゲル中に組み込んだ。重合の後、SODを、200μLのバルクゲル(8mm×10mm)から PBS中に2日間にわたって抽出した。各抽出サンプルをSOD量について分析し、そ ーク面積は、UV照射後(照射時間5分まで)、非照射コントロールと比較して一 ドロゲルからのSOD抽出は、86.4であり、そして予想されたレベルの78.2%を回 収した。抽出は完全ではなさそうである。なぜなら、SODは49時間で部分的にし か放出されないことがインビトロで示されたからである。ヒドロゲルから抽出し たSODに関するクロマトグラムは、ピーク分布がコントロール溶液のものと同様 のままであったことを示す。 キャピラリー試験を行った。この実験の準備において、水中のSODの標準曲線 を作製した(1.48〜11.84KU/mL)。SOD適合性サンプルを、1.2、1.6、および11. 9KU/mLに調製した。CEによる分離は、3つの鋭いピーク(3.15、3.20、および3. 27分)の存在を示す。第3のピークは、第4のピークである可能性がある肩を有 する。各ピークをそれぞれ積分し、そして第3のピークは、肩のピーク領域を含 むように積分した。SOD濃度に対する全ピーク面積の標準曲線は、[SOD]=1.48〜 /F127(未照射)で検出されたSODのレベルが130であり、そして予想されたレベ ルの82%であったことを示す。SOD/開始剤サンプルが照射された場合、SODレベ ルは、SOD濃度に関わらず高いままであった。低い[SOD]サンプル(1.2KU/mL)由 来の結果は、より高い濃度(11.9KU/mL)で調製されたものよりも、応答可変性 であることを示した。バルク光重合されたヒドロゲルから抽出したSODは、予想 されるSODレベルの89〜108%が回収されたことを示し、そしてピーク分布がSOD コントロールと同様に保たれたことを示した。 標準的なアッセイ条件下で、0.1mM EDTAを含有する50mMリン酸カリウム緩衝液 (pH 7.8)中の5×10-5Mキサンチンオキシダーゼ(XOD)を用いて25℃でチトク ロームC(10-5M)還元を測定した。50%のチトクロームC還元の阻害を、1ユ ニットのSOD活性として定義した。連続的な分光光度率測定を、Hitachi UV/Vis 分光光度計を用いて550nmで5分間行った。適合性溶液を調製し、そして[SOD]= 5000U/mLに処理し、次いで通常の生理食塩溶液で最終[SOD]=10U/mLに希釈した 。 相対的な比活性を、処理溶液の活性とコントロール溶液の活性([コントロール] =10U/mL、チトクロームC還元活性の50%の阻害を有する)とを比較することに より決定した。 通常の生理食塩溶液中のSOD(10U/mL、照射なし)を、相対的な適合性比較の ためのコントロールサンプルとして使用した。アッセイにより定義された理論的 な酵素活性は50%の阻害活性であり、そしてコントロール溶液は予想される応答 (51.5%の阻害)を示した。開始剤および/またはマクロマー成分を加えても、 SOD活性における劇的な変化は観察されなかった。さらに、SOD/ヒドロゲル処方 物をUV照射に1分間曝した場合も、SOD活性のレベル(50.9%の阻害)が保持さ れた。 インビトロの放出特性 続いて、4つのレベルのSOD(1、3、5、および10KU/mK)を含有するバルク 光重合されたヒドロゲルデバイスを調製し、そしてSODのインビトロの放出キネ ティックスについて評価した。紫外線(10mW/cm2)の存在下または非存在下で、 ヒドロゲルプレポリマー溶液の個々の成分の各々にSODを溶解した。次いで、SOD を、ゲル電気泳動(SDS PAGEおよびネイティブPAGE)、逆相HPLC、キャピラリー 電気泳動、および酵素活性アッセイ(チトクロームC還元阻害として)により特 徴づけた。これらの技術を用いても、タンパク質の特性または酵素活性には変化 が見られなかった。バルクヒドロゲルからのSOD放出のキネティックスを、1,000 〜10,000U/mLの範囲のヒドロゲル充填で、インビトロで決定した。 10%マクロマー溶液を、通常の生理食塩溶液中の1200ppmのIrgacureおよび3 %のF127を用いて調製した。インビボ研究設計を平行させ、SODの4つの用量( 1、3、5、および10KU/mL)をマクロマー溶液に混合し、そして200μLのアリ コート(365nm、10mW/cm2)中でバルク光重合した。PBS中のSOD放出を、ミクロB CA法を用いて長時間モニターした;放出されたSODの活性もまた、チトクローム C阻害分析を用いて特徴づけた。 ヒドロゲル架橋密度および効果的な分子種サイズは、ヒドロゲルからの薬物放 出キネティックスの2つの主要な決定因子である。この場合、SODの3つの分子 量種(67kDaオリゴマー、15.5および12.7kDaモノマー)が存在する。デキストラ ンモデル成分を用いたデータにもとづいて、低分子量種が最初の12時間にゲルか ら完全に溶出され、そして中程度の分子量種(67kDa)が最初の48時間に、最初 に一気に放出され、表面上の拡散領域が奪われたことの証拠として延長された放 出を伴うことを示す。 インビトロでの生理食塩溶液中のヒドロゲルからのSOD放出は二相性であった 。10%マクロマー溶液から形成されたヒドロゲルは、取り込まれたSODの90%を4 8時間で(t1/2=4時間)放出し、残りの10%をゼロ次キネティックスによって 以後7日間(t100=8日間)にわたって放出した。デキストランで得られたデー タと比較すると、大分子量種の妨げられた拡散率を有して結合した薬物拡散経路 の長さの増大は、放出の持続時間を8日間に拡大することをもたらす。サンプル 溶出培地の比活性分析は、拡大した処方物の安定性を示す。 実施例2:ラットモデルにおける一次癒着の阻害 動物モデル インビボの効力実験を、一次および二次ラット子宮角癒着モデル(RUHAM)で 行い、IP巨丸剤により送達された場合と制御されたヒドロゲル送達とでSODの相 対的な効力を比較した。コントロールグループは、未処置の(傷害された)動物 およびヒドロゲル(SODなし)動物を含む。最終的なインビボの効力実験は、一 次および二次RUHAMモデルにおいて用量範囲実験設計(1、3、5、および10KU/ mL)を用いた。インビボの評価実験のために用いた終点は、処置後1週間であっ た。 実験は2つのラット子宮角モデルを用いて行い、これは、最初の虚血性の発作 に応答して癒着を発生する。第1のモデルは、7日間の期間で新規の癒着を生じ る(一次モデル)。第2のモデルは、再形成(二次)モデルであり、これにより 一次モデルで発生したフィブリンの癒着が分離し、そして癒着の再形成が癒着分 離の7日後に観察される。40匹の性的に成熟した雄性Sprague-Dawleyラット(22 5〜250グラム)を一次癒着モデルに用いた。動物を、ケタミン(25mg/mL)、キ シラジン(1.3mg/mL)、およびアセプロマジン(0.33mg/mL)の混合物4ml/Kgの 筋肉内注射後に麻酔した。外科手術中、無菌技術を使用した。腹部を準備した後 、3センチメートルの下部正中線切開を行い、骨盤腔を曝した。子宮角を、血管 弧 を曝すように配置した。子宮角の中心部分に対する虚血を、二極性の電気メスを 用いて血管弧を焼灼することにより誘導した。最小の血流を維持し、器官の生存 を確実にするために、角に血液を供給するほとんどの前方および後方の血管を焼 灼するようには処置を行わなかった。2つのさらなる外傷を、電気メスを用いて 角の対腸管粘膜の表面に約2.5cm間隔で形成した。外科手術による傷害の後、動 物を、無秩序な様式で4つの処置グループのうちの1つに割り当てた。筋肉腹膜 層および覆っている腹膜を、4−0のビクリル(vicryl)吸収可能縫合で閉じ、そ して皮膚切開を、7mmのステンレス鋼針を用いて閉じた。 動物を、1週間の終わりに癒着形成について評価した。子宮角の「癒着パーセ ント」は、癒着に携わる子宮角の測定された長さを子宮角の全体の長さで割り、 100をかけることにより計算される。「パーセント効果」は、100−「癒着パーセ ント」である。 第2の実験において、一次癒着モデルの開始の7日後、動物(n=40)を開腹 し、もう一度子宮角を曝した。顕微的な外科技術を用いて、子宮角と他の器官と の間の癒着を注意深く切り開き、分離した。二極性の電気メスを用いて血流遮断 を維持した。癒着分離の完成において、動物を異なるグループに割り当て、プロ トコルに従って処置し、そして腹膜腔を閉じた。動物を、1週間の期間の終わり に癒着再形成について評価し、そして癒着スコアを上記のように計算した。 一次および二次癒着モデルの両方において、動物を、以下の実験設計に従って 4つのグループの1つに無秩序に割り当てた: グループ1:さらなる処置を伴わないコントロール傷害 グループ2:ヒドロゲルバリアのみ グループ3:SODのみ グループ4:ヒドロゲル含有SOD グループ2およびグループ4を処置する(ヒドロゲルが必要とされる場合)た めに、処方物を上記のように調製し、そして0.25mLの溶液を、動物当たり1mLの 全容量で子宮角の中央および側方表面に載せた。調製物を、20秒間、20mW/cm2の 名目上の照射を誘導する長波紫外線に曝することにより実質的に光重合した。 グループ3においては、通常の生理食塩溶液で再構成された凍結乾燥したSOD を、上記のように0.25mLのアリコート中の各子宮角の表面に滴下した。一次およ び二次癒着形成における用量の効果を決定するために、4回の実験を行った。2, 000〜10,000U/mLの範囲の用量を、直接腹膜組織に適用された場合とヒドロゲル 処方物の補充物として加えられた場合とで比較した。 一次癒着モデルにおける結果 結果を図11に示す。全ての「未処置の」コントロール動物(グループ1)にお いて、93%またはそれより多い子宮角表面が近隣の子宮間膜および/または器官 と癒着し、7%またはそれより少ない効力スコアがもたらされた。癒着形成にバ リアとして適用されたヒドロゲル(グループ2)は、11〜46%効力の範囲の効力 スコアの広い範囲を示した。SOD溶液の適用(グループ3)は、86〜93%の効力 スコアをもたらした。ヒドロゲル含有SODが適用された(グループ4)場合、効 力スコアは79〜85%の範囲であった。SODまたはヒドロゲル内に取り込まれたSOD のボーラス用量はそれぞれ2,000(10000U/kg)または10,000U/mL(50,000U/kg) であったが、効力における有意な効果は観察されなかった。 実施例3:ラットモデルにおける癒着再形成の防止 二次癒着モデルにおける結果 結果を図2に示す。全ての「未処置の」コントロール動物(グループ1)にお いて、94%またはそれより多い子宮角表面が近隣の子宮間膜または他の器官と癒 着し、6%またはそれより少ない効力スコアがもたらされた。癒着再形成にバリ アとして適用されたヒドロゲル(グループ2)は、20〜40%の効力スコアをもた らした。SOD溶液が適用された場合(グループ3)は、スコアは0〜29%の範囲 の数であった。最後に、ヒドロゲルへの組み込み後のSODの適用(グループ4) は、67〜94%の間の範囲の効力スコアをもたらした。SODのボーラス用量または ヒドロゲル内に取り込まれたSODの用量がそれぞれ2,000、5,000、または10,000U /mLであった場合、効力における有意な効果は観察されなかった。 用量の関数として有意な相違が見出されなかったので、個々の実験から得られ たデータを組み合わせ、一次と二次の両方のモデルについて処置グループ間の相 違を図3に示すように要約した。 Diamondら、Fert .and Ster. 47:864(1987);Petersら、Br .J.Obstet.Gyn. 99:59(1992);Lucianら、Obstet .& Gyn. 74:220(1989);Lucianoら、Fert .and Ster. 48:1025(1987);およびSurreyら、J .Repro.Med. 27:658(1982)は、 動物モデルにおける二次癒着の縮小が、一次癒着もより困難であることを示した 。本明細書に示されたデータに基づけば、ラットにおける一次および二次癒着が 、異なる病理学的順序を通じて形成されるようである。損傷部位における癒着形 成についての組織学的評価および傾向が比較される場合、2つのモデル間の相違 が明らかになる。フィブリンの分離に続く癒着の再吸収は、一次モデルにおいて 7日目から28日間起こった。対照的に、二次癒着モデルは、8週間にわたって再 吸収されない持続的なコラーゲン様癒着をもたらす。これらのデータは、単回の ボーラスが提供し得るよりも二次癒着を防止するためにより長い期間持続する薬 理学的な介入が必要であることを示す。この二次モデルで形成される癒着は、臨 床的な状態において経験されたものに質的に類似する。ヒドロゲルの他の処方物 が癒着モデルにおいて効力を産生していたが、本研究に用いられた特定の処方物 および適用方法は、バリアとして辺縁性の効力を提供した。しかし、同じ処方物 中に充填されたSOD、またはSOD溶液の子宮角への直接の適用は、一次モデルにお いてはるかにより高い効力を示した。これは、この一次癒着モデルにおいて、効 力が病理学的順序における早期の介入によりSODによって産生されることを示し 、これは、炎症の開始段階中の酸素誘導ラジカルの産生と一致する。さらに、血 液からのSODの除去速度が迅速であるために、ボーラス用量により示される効力 は短時間の構成において起こったことが推測され得る。二次モデルにおいては、 バリア単独またはSODのボーラスが適用された場合に効力が劇的に減退した。し かし、治療の2つの様式が組み合わされた(すなわち、バリアがSODと充填され た)場合、有意なレベルの効力が達成された。これは、SODに対するより延長さ れた曝露が、一次モデルにおいて形成される短命フィブリンの癒着よりもむしろ 、臨床的な集団において形成される癒着に類似する、分離した、成熟コラーゲン 様癒着を処置する場合に必要とされるという仮説を支持する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 47/32 A61K 37/50 AED

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.組織部位における細胞増殖を阻害する組成物であって、該組織部位で重合バ リアを形成するために重合し得る物質、ならびに活性酸素種の阻害剤、不活性塩 と該阻害剤の複合体、および有機分子と該阻害剤との複合体からなる群から選択 される、有効量の1つまたはそれ以上の化合物を含み、ここで該阻害剤がカタラ ーゼではない、組成物。 2.薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1に記載の組成物。 3.活性酸素種の阻害剤以外の生物学的に活性な化合物をさらに含む、請求項1 に記載の組成物。 4.前記阻害剤が、ポリマーに放出可能に結合される、請求項1に記載の組成物 。 5.前記阻害剤が、リポソーム、マイクロ粒子、またはマイクロカプセルにカプ セル化される、請求項1に記載の組成物。 6.前記阻害剤が、インタクトなまたは粉末化したゲル中に存在する、請求項1 に記載の組成物。 7.重合したとき、前記物質がヒドロゲルを形成する、請求項1に記載の組成物 。 8.重合したとき、前記物質がインビボで生分解性である、請求項1に記載の組 成物。 9.前記物質が、光重合性である、請求項1に記載の組成物。 10.前記阻害剤が、スーパーオキシドジスムターゼ、アロプリノール、ベラパ ミル、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の 組成物。 11.前記阻害剤が、スーパーオキシドジスムターゼである、請求項10に記載 の組成物。 12.患者の組織部位における細胞増殖と関連した医学的条件を防止または緩和 する方法であって、該組織部位で重合バリア形成するように重合し得る物質、な らびに活性酸素種の阻害剤、該阻害剤と不活性塩との複合体、および該阻害剤と 有機分子との複合体からなる群から選択された1つまたはそれ以上の有効量の化 合物を含む組成物を、その処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、方 法。 13.前記組成物が、薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項12に 記載の方法。 14.前記組成物が、活性酸素種の阻害剤以外の生物学的に活性な化合物をさら に含む、請求項12に記載の方法。 15.前記阻害剤が、放出可能にポリマーに結合する、請求項12に記載の方法 。 16.前記阻害剤が、リポソーム、マイクロ粒子、またはマイクロカプセル中に カプセル化される、請求項12に記載の方法。 17.前記阻害剤が、インタクトなまたは粉末化したゲル中に存在する、請求項 12に記載の方法。 18.重合したとき、前記物質がヒドロゲルを形成する、請求項12に記載の方 法。 19.重合したとき、前記物質がインビボで生分解性である、請求項12に記載 の方法。 20.前記物質が、光重合性である、請求項12に記載の方法。 21.前記阻害剤が、スーパーオキシドジスムターゼ、アロプリノール、ベラパ ミル、カタラーゼ、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求 項12に記載の方法。 22.前記阻害剤が、スーパーオキシドジスムターゼである、請求項12に記載 の方法。 23.前記医学的条件が、手術後癒着、再狭窄、ケロイド瘢痕化、肥大性瘢痕化 、肥大性管閉塞、良性前立腺肥大、および子宮内膜症からなる群から選択される 、請求項12に記載の方法。 24.組織部位での細胞増殖と関連した医学的条件を処置することにおける使用 のための薬物を調製するための、請求項12〜23のいずれかに記載の組成物の 使用。
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