JPH10508501A - 可搬式清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可搬式清掃装置（１０）は、下面（１６）と、該下面（１６）に、または、該下面の反対側に隣接して配置された第１および第２の支持手段（１８ａ，１８ｂ）とを有している。第１および第２の支持手段（１８ａ，１８ｂ）の間において、前記下面（１６）は、階段の踏み板を受け入れるための上方に向かって延びる凹所（３０）を有している。これは、階段上に安定して配置され得る可搬式清掃装置、例えば、真空掃除機を提供している。

Description

【発明の詳細な説明】 可搬式清掃装置 この発明は、可搬式清掃装置に関し、特に、しかし、排他的ではなく、シリン ダ形式の真空掃除機に関するものである。 真空掃除機を用いる際の主な問題点は、階段を掃除する場合に生じる。真空掃 除機は、階段の下に機械を置いて、ホースを階段の上までずっと届かせることが できるように、非常に長いホースを組み込んでいるのが理想的である。しかし、 そのような長いホースは重くて扱いにくいうえに、製造および取り付けにコスト がかかるので、実用的ではない。通常の環境下において、真空掃除機のユーザは 、フライトに沿う種々の位置において階段上に機械をバランスさせるが、このこ とは、機械を非常に不安定な位置に置くものである。直立式機械または直立使用 とシリンダ使用(cylinder use)とを変更できる機械は、それらの重心位置のため に、シリンダ式機械よりも階段での使用時において若干安定しているが、概して 、真空掃除機は、階段において使用されるときには非常に不安定に配置される。 ユーザは、ホースの操作のために片方の手だけを残して、機械を片手で支持する のが一般的である。また、このように使用される場合、直立形式の機械は階段の 踏み板と接触する車輪上に支持されているので、操作する者の注意がどこかに向 けられているときに真空掃除機が階段から転がり落ちることになる。これは危険 である。 この発明の目的は、階段のフライト上に安定して配置することのできる可搬式 清掃装置を提供することである。また、この発明の他の目的は、階段上における 使用時に、階段の踏み板から転がり落ちない可搬式清掃装置を提供することであ る。 この発明は、請求項１に述べられたような可搬式清掃装置を提供している。好 ましくかつ有利な特徴は、従属する請求項に述べられている。 可搬式清掃装置の本体の下面に上方に向かって延びる凹所を設けることは、装 置が階段上に配置されたときに、階段の踏み板の角部が凹所内に突出することが でき、装置が２つの隣接する踏み板によって支持されることを意味する。これに より、装置本体の重心が装置の最も低い支持点から適切に間隔を開けるように装 置を位置決めすることができ、かつ、そのような凹所を有していない装置に対し て装置本体の重心を下げることができる。この発明に係る可搬式清掃装置は、階 段上での使用に際して、従来の掃除機よりも安定している。もし、この凹所が断 面において実質的に対称であれば、階段上における装置の位置を、装置を不安定 にする危険性を全く伴わずに逆転させることができる。装置と階段の踏み板との 間の相対移動防止手段を装着することによっても、装置が階段の踏み板から転が り落ちる問題を回避することができる。 この発明の実施形態を以下に添付図面を参照しながら説明することにする。 図１は、この発明に係る可搬式清掃装置の概略的な側面図である。 図２は、図１に示された装置の下面を示す概要図である。 図１は、階段２０のフライト上に着座している、この発明に係る真空掃除機１ ０を側面図で示している。これらの図面に示された真空掃除機１０は、シリンダ 形式の真空掃除機、すなわち、塵分離装置への空気入口のみが、ヘッドまたはツ ールを介してホースにより機械に接続されているものを示している。図示された 実施形態において、真空掃除機１０は、ホース（図示略）に接続可能な入口１４ を有する本体１２を具備している。該本体１２内に収容されている塵分離装置の 特性は、この発明において重要ではなく、したがって、詳細な説明は行わない。 しかしながら、図１に示された掃除機１０の塵分離装置は、本質的にサイクロン 式のものであることが好ましい。 この掃除機１０の本体１２は下面１６を有している。また、本体１２には車輪 １８ａ，１８ｂが、そのへりが前記下面１６の平面の下に突出するように配置さ れている。これらの車輪１８ａ，１８ｂは、平坦面上で使用されるときに、真空 掃除機１０の支持手段を形成する。これらの車輪１８ａ，１８ｂは真空掃除機１ ０のための他の任意の形態の支持手段により置き換えることができるけれども、 これらの支持手段は、平坦面上を横切って真空掃除機１０を容易に引きずること ができるような性質のものであることが好ましい。これらの車輪１８ａ，１８ｂ は、ローラ、キャスター、スキッドまたは滑動部により置き換えることができ、 かつ、同様に、任意の所望の大きさとすることができる。これらの車輪１８ａ， １８ｂの大きさが異なっている必要はない。 前記下面１６には、該下面１６の全幅を横切って延び、上方に延びる凹所３０ が組み込まれている（図２参照）。この凹所３０は下面１６の傾斜部分３２，３ ４により構成されており、該傾斜部分３２，３４は頂部３６において交差してい る。図１に示された凹所３０の概略形状は、傾斜部分３４とほぼ直角に交わる傾 斜部分３２を有する三角形状である。これらの傾斜部分３２，３４は等しい長さ である必要はないが、これらの傾斜部分３２，３４の長さがかなり異なる場合に は不都合である。さらに、前記頂部３６の角度は直角である必要はないけれども 、９０°から大きく変動することは望ましくない。しかしなから、前記凹所３０ は、前記下面１６に概略垂直な軸線回りに実質的に対称的であるように形成され ていることが理想的である。これにより、所望により、階段２０に対して掃除機 １０の位置を逆転させることができる。 前記下面１６は、真空掃除機１０が適当な角度で傾けられかつ連続する階段の 踏み板上に配置されたときに、該下面１６の部分または本体１２がそれぞれの階 段の踏み板の上面に直接接触するように形成されている。前記車輪１８ａ，１８ ｂはこれにより、階段２０と接触しない状態に維持される。図１に示されるよう に、真空掃除機１０が階段上に配置されたときの下面１６の階段の踏み板２０と の接触点は、好ましくは角の部分であることが好ましい。これにより、真空掃除 機１０の階段の踏み板２０上面へのグリップが補助され、真空掃除機１０が所望 の位置から滑る危険性が最小化される。図には示されていないけれども、グリッ プ増大手段が下面１６の適当な領域に設けられていてもよく、例えば、滑らない 表面を有するゴムパッドまたはプラスチック材料を接触点に設けることもできる 。 本体１２および下面１６を傾斜部分３２，３４が階段２０の水平壁面および垂 直壁面に直接当接するような大きさにすることもできる。そのような装置では、 滑り防止材料は傾斜部分３２，３４のいずれかまたは両方を被覆または被うよう に用いられる。 図１に示されたような傾斜した方法で真空掃除機が位置決めされたときに、重 心が下側の階段と掃除機１０との接触点の左側に配置された線に沿って動作する ように、真空掃除機１０の重心が配置されていることは、当然に本質的なことで ある。そうでなければ、掃除機は不安定となりひっくり返ってしまうからである 。 真空掃除機１０の本体１２には、ユーザが該真空掃除機１０を適当な階段２０ 上に配置することを補助するためのハンドル（図示略）が設けられていることが 好ましい。該ハンドルは、真空掃除機１０が階段上および平坦面上で使用される 際に使い易いように配置されていることが理想的である。 上述した実施形態は、真空掃除機に関するものであるけれども、この発明に係 る可搬式清掃装置は、洗浄装置（例えば、湿式洗剤または乾燥パウダで処理する もの）、湿式収集装置、蒸気掃除機またはその他の同様の階段上で使用する可搬 式装置であってもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年９月１０日 【補正内容】 また、このように使用される場合、直立形式の機械は階段の踏み板と接触する 車輪上に支持されているので、操作する者の注意がどこかに向けられているとき に真空掃除機が階段から転がり落ちることになる。これは危険である。 独国実用新案第Ｇ９３０２６４５．５号は、階段のフライト上に安定して配置 され得る真空掃除機を開示している。しかしながら、その下面の形状は、掃除機 を安定に維持し得るために、特定高さのけあげ板を必要とするので、この掃除機 の用途範囲は限定されている。もし、けあげ板の高さが、掃除機の寸法と同じで ないならば、接触表面によって提供される支持は実質的に低減されることになる 。 この発明の目的は、階段のフライト上に安定して配置することのできる可搬式 清掃装置を提供することである。また、この発明の他の目的は、階段上における 使用時に、階段の踏み板から転がり落ちない可搬式清掃装置を提供することであ る。 この発明は、請求項１に述べられたような可搬式清掃装置を提供している。好 ましくかつ有利な特徴は、従属する請求項に述べられている。 可搬式清掃装置の本体の下面に上方に向かって延びる凹所を設けることは、装 置が階段上に配置されたときに、階段の踏み板の角部が凹所内に突出することが でき、装置が２つの隣接する踏み板によって支持されることを意味する。これに より、装置本体の重心が装置の最も低い支持点から適切に間隔を開けるように装 置を位置決めすることができ、かつ、そのような凹所を有していない装置に対し て装置本体の重心を下げることができる。この発明に係る可搬式清掃装置は、階 段上での使用に際して、従来の掃除機よりも安定している。もし、この凹所が断 面において実質的に対称であれば、階段上における装置の位置を、装置を不安定 にする危険性を全く伴わずに逆転させることができる。 さらに、前記頂部３６の角度は直角である必要はないけれども、９０°から大き く変動することは望ましくない。しかしながら、前記凹所３０は、前記下面１６ に概略垂直な軸線回りに実質的に対称的であるように形成されていることが理想 的である。これにより、所望により、階段２０に対して掃除機１０の位置を逆転 させることができる。 前記下面１６は、真空掃除機１０が適当な角度で傾けられかつ連続する階段の 踏み板上に配置されたときに、該下面１６の部分または本体１２がそれぞれの階 段の踏み板の上面に直接接触するように形成されている。前記車輪１８ａ，１８ ｂはこれにより、階段２０と接触しない状態に維持される。図１に示されるよう に、真空掃除機１０が階段上に配置されたときの下面１６の階段の踏み板２０と の接触点は、好ましくは角の部分であることが好ましい。これにより、真空掃除 機１０の階段の踏み板２０上面へのグリップが補助され、真空掃除機１０が所望 の位置から滑る危険性が最小化される。図には示されていないけれども、グリッ プ増大手段が下面１６の適当な領域に設けられていてもよく、例えば、滑らない 表面を有するゴムパッドまたはプラスチック材料を接触点に設けることもできる 。 図１に示されたような傾斜した方法で真空掃除機が位置決めされたときに、重 心が下側の階段と掃除機１０との接触点の左側に配置された線に沿って動作する ように、真空掃除機１０の重心が配置されていることは、当然に本質的なことで ある。そうでなければ、掃除機は不安定となりひっくり返ってしまうからである 。 真空掃除機１０の本体１２には、ユーザが該真空掃除機１０を適当な階段２０ 上に配置することを補助するためのハンドル（図示略）が設けられていることが 好ましい。該ハンドルは、真空掃除機１０が階段上および平坦面上で使用される 際に使い易いように配置されていることが理想的である。 上述した実施形態は、真空掃除機に関するものであるけれども、この発明に係 る可搬式清掃装置は、洗浄装置（例えば、湿式洗剤または乾燥パウダで処理する もの）、湿式収集装置、蒸気掃除機またはその他の同様の階段上で使用する可搬 式装置であってもよい。 請求の範囲 １．下面と、該下面に、または該下面の反対側に隣接して配置された第１および 第２の支持手段と、これら第１および第２の支持手段の間の前記下面に配置され た、階段の踏み板を受け入れるための上方に延びる凹所とを有する本体を具備す る可搬式清掃装置であって、 前記下面が、さらに、前記装置を階段のフライト上に支持するための接触手段 を具備し、 それによって、前記装置が階段のフライト上に配置されたときに、前記接触手 段が、階段の隣接する踏み板上に接触するようになり、かつ、これらの２つの踏 み板の間の段鼻が、前記凹所内に接触することなく収容されることを特徴とする 可搬式清掃装置。 ２． 前記接触手段が、前記下面にまたはその周囲に形成された角張った縁部よ りなることを特徴とする請求項１記載の装置。 ３． 前記凹所が、断面において、前記下面に略直交する軸線回りに、実質的に 対称的であることを特徴とする請求項１または請求項２記載の装置。 ４． 前記凹所が、断面において、実質的に三角形状であることを特徴とする請 求項１から請求項３のいずれかに記載の装置。 ５． 前記三角形の頂部が、前記凹所の実質的に中央に配置され、かつ、直角で あることを特徴とする請求項４記載の装置。 ６． 前記下面が、階段上での使用の際に、前記装置と前記階段の踏み板との相 対移動を防止する手段を組み込んでいることを特徴とする請求項１から請求項５ のいずれかに記載の装置。 ７． 前記第１および第２の支持手段が、車輪よりなることを特徴とする請求項 １から請求項６のいずれかに記載の装置。 ８． 前記装置が、サイクロン式の真空掃除機であることを特徴とする請求項１ から請求項７のいずれかに記載の装置。 ９． 前記装置が、シリンダ形式の真空掃除機であることを特徴とする請求項１ から請求項８のいずれかに記載の装置。 １０． 添付図面を参照して記載された実質的に前述のような可搬式清掃装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 下面と、該下面に、または該下面の反対側に隣接して配置された第１およ び第２の支持手段とを具備する可搬式清掃装置であって、 前記下面が、前記第１および第２の支持手段の間に、階段の踏み板を受け入れ るための上方に延びる凹所を有することを特徴とする可搬式清掃装置。 ２． 前記凹所が、断面において、前記下面に略垂直な軸の回りに実質的に対称 的であることを特徴とする請求項１記載の装置。 ３． 前記凹所が、断面において実質的に三角形状であることを特徴とする請求 項１または請求項２記載の装置。 ４． 前記三角形の頂部が前記凹所の実質的に中央に配置されかつ直角であるこ とを特徴とする請求項３記載の装置。 ５． 階段上での使用において、前記本体が２つの隣接する階段の踏み板上に支 持されることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記載の装置。 ６． 前記下面が、階段上での使用の際に、前記装置と前記階段の踏み板との相 対移動を防止する手段を組み込んでいることを特徴とする請求項１から請求項５ のいずれかに記載の装置。 ７． 前記第１および第２の支持手段が、車輪よりなることを特徴とする請求項 １から請求項６のいずれかに記載の装置。 ８． 前記装置が、サイクロン式の真空掃除機であることを特徴とする請求項１ から請求項７のいずれかに記載の装置。 ９． 前記装置が、シリンダ形式の真空掃除機であることを特徴とする請求項１ から請求項８のいずれかに記載の装置。 １０． 添付図面を参照して記載された実質的に前述のような可搬式清掃装置。