JPH10508290A - ウィルス抑止性抗両受体によるかぜの複合治療法 - Google Patents

ウィルス抑止性抗両受体によるかぜの複合治療法

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JPH10508290A
JPH10508290A JP8507471A JP50747196A JPH10508290A JP H10508290 A JPH10508290 A JP H10508290A JP 8507471 A JP8507471 A JP 8507471A JP 50747196 A JP50747196 A JP 50747196A JP H10508290 A JPH10508290 A JP H10508290A
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エム.,ジュニア グワルトニイ,ジャック
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ザ センター フォー イノベイティブ テクノロジー
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Abstract

(57)【要約】 かぜ、及びインフルエンザ、急性副鼻腔炎、急性耳炎、及び慢性閉塞性の肺の病気の感染性増悪など関連した疾患は、抗ウィルス薬と抗炎症性化合物との複合物をかぜ又はインフルエンザウィルスに感染している患者に提供することによって最適に治療される。かぜウィルスに感染している人に投与された一つの抗ウィルス薬及び二つの抗炎症性化合物は、個々のかぜ症状の重度及びかぜ症状の全体の数と重度はもちろん、かぜの進行見込み及び、ウィルスの抜け殻の量と持続時間を減少させる。抗ピスタミン薬やアルファ作用薬のような化合物と抗ウィルス及び抗炎症薬との複合活性を補充すると、鼻のために驚異的によくなる。粘液分泌物の量を減少させたり鼻腔内粘液の粘度を減少させたりする抗炎症性化合物を用いると治療効果がとくによくなる。COVAM療法と呼ばれるこの複合療法は、耐性に優れ、また短期毒性の事実もない。

Description

【発明の詳細な説明】 ウィルス抑止性抗両受体によるかぜの複合治療法 関連出願の相互参照 この出願は米国特許第5,240,694号の一部継続出願である1993年 8月26日提出の米国特許出願第08/112,588号、すなわち米国特許第 号の一部継続出願(CIP)である。上記特許および特許出願の全内容を この参照によりこの明細書に組み入れる。 明細書 発明の背景 発明の分野 本発明は一般にかぜの治療方法に関し、さらに詳しくは、抗ウィルス性および 抗メディエイター(抗両受体)の薬剤を用いるかぜの治療方法およびキットに関 する。 従来技術の開示 「かぜ」は、急性で軽症な呼吸の疾患の同定のために、医者及び素人の何れに も使用される昔からの言葉である。1956年にライノウィルスが発見されてか ら、かぜの病因学及び疫学に、多くの重要な知見が得られている。かぜは単一の 存在物ではなく、むしろ、パラインフルエンザウィルス、ライノウィルス、RS ウィルス、エンテロウィルス、及びコロナウィルスを含む幾つかのウィルス群を 構成するウィルスによって生じる疾病の集合であることが知られている。かぜを 誘発するウィルスを特徴付けることに関し、多くの研究が行われてきた。加えて 、最も重要なかぜのウィルスであるライノウィルスの分子生物学も極めて詳細に 理解されている。これに対して、かぜの治療法に関しては、このような前進にも 拘わらず、進歩の伸びが少ない。現在、細胞培養においてかぜウィルスに対して 抗ウィルス性の活性を示すと判明した多くの化合物が存在するものの、かかる抗 ウ ィルス性の化合物は患者にとって限られた有効性しか備えていない。 発明の概要 したがって、本発明の目的は、抗ウィルス性化合物および抗炎症性化合物の両 方を利用するかぜの治療方法を提供することである。 本発明の他の目的は、抗ウィルス性及び抗炎症性の活性を提供する薬物を組み 合わせて鼻内及び経口の薬物の同時投与を使用するかぜの治療方法を提供するこ とである。 本発明によれば、かぜ症状の主な原因は、剥離細胞診を誘起する直接的なウィ ルスばかりでなく、感染に対する主な炎症反応であると仮定されていた。種々の 試みが行われ、これにより、かぜを誘起するライノウィルスに苦しむ患者に抗ウ ィルス性及び抗炎症性の化合物を同時投与することが、それぞれの化合物を別々 に投与することによる総合的なかぜへの対抗効果に比べて、かぜを治療する上で 著しく効果的であることが示された。この治療法は鼻内及び経口両方の薬物の使 用を含んでいた。この治療法の処方計画は、ウィルス抑止性(抗ウィルス性)及 び抗メディエイター性を複合した療法の頭文字である「シー・オー・ブイ・エイ ・エム(COVAM)」療法と呼ばれている。さらに、このウィルス抑止性(抗 ウィルス性)及び抗メディエイター性を複合した療法と組み合わせてα−アドレ ナリン作用薬や抗ヒスタミン薬を使用することなど、このCOVAM療法に補充 的な抗メイディエイター性を複合することは、鼻漏に関する患者の自覚疾病や鼻 腔から排出される分泌物の測定重量の点で、著しい成果があることが種々の試み により示された。 図面の簡単な説明 既述した目的及び他の目的、観点、及び利点は、図面を参照して以下に示され る本発明の好適な実施例の詳細な説明により、より理解される。 図1は、5日間にわたる研究に対するプラシーボ(偽薬)集団と治療集団との ウィルス滴定量(viral titers)の測定値の平均を示すグラフ、 図2は、プラシーボ集団と治療集団とのウィルスの抜け殻(viral shedding) 、抗体反応及び発病について、2つの異なる実験結果及びこれらの総合結果を示 す 表、 図3は、ウィルスに感染した対象者の総合及び個々の症状値について、2つの 異なる実験結果及びこれらの総合結果を示す表、 図4は、5日間にわたるCOVAM療法の研究において、治療集団とプラシー ボ集団との粘液重量の測定値の平均を示すグラフ、 図5は、COVAM療法にα−アドレナリン作用薬及び抗ヒスタミン薬が補充 された場合における、5日間にわたるCOVAM療法の研究において、治療集団 とプラシーボ集団との粘液重量の測定値の平均を示すグラフである。 本発明の好適な実施例の詳細な説明 人間の対象者に関する調査によってかぜに対する新規な治療が導き出された。 まず第1の調査においては、無数のライノウィルスやハンク株(Hank's strain) に対して1:2以下の血清中和抗体滴定量を有する28人の健康な成人の志願者 が勧誘された。以下に述べるように第1の調査は2つの別々の研究として行われ た。第2の調査においては、第1の調査と同様の20人の対象者が使用された。 何れの調査においても、それぞれの対象者はバージニア大学人間調査委員会(U niversity of Virginia Human Investig ation Committee)により認可された形式の同意書を提出した。 急性又は慢性の呼吸器疾病の病歴、副鼻腔炎の病歴、アレルギー性鼻炎、喘息、 鼻ポリープ、アルコール中毒、又は薬物乱用(すなわち、鼻の鬱血除去剤又は抗 炎症薬物を24時間以内、抗ピスタミン薬を72時間以内、又はモノアミンオキ シターゼ抑制剤、フェノチアジン、又は局所若しくは経口のステライドを30日 以内に、それぞれ研究開始から起算して使用した)の対象者は除外された。また 、抗炎症薬物に過敏な者や重度の薬物アレルギーの者も、妊婦や授乳期の女性と 同様に除外された。免疫性をテストするウィルス(攻撃ウィルス)に感染した対 象者のみが、この調査に含まれていた。 何れの調査においても、ウィルス攻撃(ウィルスの免疫性テスト)は、鼻腔内 にライノウィルスのハンク株を投与することにより行われた。このウィルスは、 対象者が仰向けの状態で、互いに約10分の間隔をおきながら、2種類の接種材 料(一つの鼻孔につき0.25ml)を含んだ粗大な滴剤として投与された。そ れぞれの対象者は、ウィルス攻撃を開始してから30分間は鼻から息を吐かない ことが要求された。ウィルスの接種材料は、志願者一人につきトータルで30T CID50が維持された。ここにいうTCID50は、接種される培養管の50%が 感染できるウィルスの細胞培養感染投与量と定義する。 COVAM療法のために選択される化合物は、それぞれ異なった活動機構を有 し、またライノウィルス攻撃モデルについて個々にテストしたときに治療に有効 な活性を示す。スケーリング株式会社(Schering Corporati on)から入手でき、商業的に製造され希釈液(細菌発育阻止水)で包装された インターフェロンアルファ−2は、毎日ガラス瓶に用意された。この投薬量は3 億単位であり1日3回粗大な滴剤(一つの鼻孔に対して0.1ml)で投与され た。第1の調査の第1番目の研究では、希釈液がプラシーボとして使用され、第 1の調査の第2番目の研究では無菌の生理的塩類溶液がプラシーボとして使用さ れた。ボエリンガーインゲルハイム株式会社(Boehringer−Inge lheim Corporation)から商業的に入手できるイプラトロピウ ムは、鼻腔内への投与のためのアダプタ付きの低圧缶に用意され、1日3回、8 0μg(一つの鼻孔に対して2吹き)の投与量で投与された。第1の調査の2つ の研究におけるプラシーボ集団は、同様の缶に封入された不活性高圧ガスの鼻孔 噴霧が投与された。シンテックス株式会社(Syntex Corporati on)から商業的に入手できるナプロクサンは、500mgの添加剤投薬量で投 与され、続いてその後、1日に3回250mg投与された。第1の調査の2つの 研究において、プラシーボ集団に、類似して見えるカプセルが投与された。複合 治療(COVAM療法)の構成要素の活動機構は以下のように推定される。すな わち、インターフェロンアルファ−2はウィルスの複製を阻止する主な活動を有 することがわかっており、イプラトロピウムは副交感神経系の神経経路の抑制剤 であり、ナプロクサンはプロスタグランジンに対して主に効果的であると考えら れているシクロオキシゲナーゼのプロピオン酸抑制剤である。 第2の調査において、同じ抗炎症性化合物および同じ抗ウィルス性化合物(す なわち、ナプロクサン、イプラトロピウム、及びインターフェロンアルファ−2 )が上述したのと同じ投薬量で使用されたが、COVAM療法は、塩酸フェニレ フリンとクロルフェニラミンが局所的に補充された。塩酸フェニレフリンはアル フ ァアドレナリンの作用薬であって、ニューヨークのステアリングドラッグ株式会 社(Sterling Drug Company)から入手でき、最終的なフ ェニレフリンの濃度を0.25%にするために部分的に希釈されたインターフェ ロンアルファ−2(上記第1の調査で述べられたもの)が添加された。細胞培養 におけるインターフェロンとフェニレフリンとの当該複合の試験は、ライノウィ ルス抑制剤の活性損失がないことを示唆した。プラシーボの鼻への滴剤は第1の 調査と同様にして投与された。クロルフェニラミンマレアートは抗ヒスタミン薬 であり、錠剤の形で経口的に投与され、フィラデルフィアのリッチリンラボラト リ(Richlyn laboratories)から入手できる。第2の調査 において、4mgのクロルフェニラミンを含むナプロクサンのカプセルと同じ不 透明カプセルがナプロクサンとともに投与された。第2の調査における対象者は 、ナプロクサンとクロルフェニラミンとを含むカプセルと同じ2つのプラシーボ カプセルを飲んだ。 何れの調査においても、全ての薬物治療はウィルスを接種してから24時間後 に開始され、トータルで4日間継続された。投薬は、朝8時、午後4時、深夜1 2時に行われた。インターフェロン又はインターフェロンとフェニレフリンを含 む鼻孔滴剤は、対象者が仰向けの状態で投与され、その後、ナプロクサン又はナ プロクサンとクロルフェニラミンマレアートの経口投与が行われ、そして対象者 が座った状態でイプラトピウムの鼻腔内への噴霧が行われた。 上に指摘したように、第1の調査は2つの別々の研究で行われ、それぞれの研 究における集団の対象者は同じように取り扱われた。対象者は、ウィルスの接種 後最初の12時間、それぞれ別個にホテルの部屋に隔離された。対象者は治療又 はプラシーボの何れかを受けるために割り当てられ、観察者は全ての臨床情報を 記録するものの、自分たちの処置状況はわからないようにされた。参加者はウィ ルス攻撃から5日目までホテルに滞在した。後述する第1の集団の志願者につい ての第1の研究の完成ののち、サンプルの大きさは、当該第1の集団により観察 された有効な大きさに基づいて、第2の集団を研究するために決定された。活力 (power)は、第1の集団における知見が真の効果を現していること、及び第2の 集団の試験が重みのレベルがα=0.05となるという仮定の下で決定された。 3日又は4日の研究日数に対する活力の90%は、1集団あたり7名の対象者か ら入手できることがわかった。このデータは、最初、集団単位でそれぞれ解析さ れ、ついで、最終的な解析に結合された。ウィルス滴定量、ウィルス発散の継続 時間、症状点、及び粘液重量がt−テスト(t-test)を用いて解析された。割合を 比較するデータはフィッシャの厳密なテスト(Fisher's exact test)によって解 析された。全てのp値は両側(検定)である。ウィルス攻撃を受けた28名のう ち、25名の対象者は評価可能であった。一人はウィルス攻撃前からライノウィ ルスの野生株に感染していたので除外され、他の二人は攻撃されたウィルスに感 染しなかった。評価可能な対象者のうち、17名が治療を受け、8名がプラシー ボを受けた。薬物治療を受けた者の平均年齢は21.1歳であり、プラシーボを 受けた者の平均年齢は22.1歳であった。評価可能な対象者のうち、10名の 男性と7名の女性が薬物治療を受け、5名の男性と3名の女性がプラシーボを受 けた。 感染を観察するために、ウィルスの接種前に毎朝1回、それぞれの対象者の鼻 の洗浄液が集められた。洗浄液は5mlの塩水を各鼻孔に置くことにより行われ た。10秒数えたのち、分泌物を両鼻孔からパラフィン紙の容器内に排出した。 洗浄機の中で攪拌したのち、鼻孔洗浄液の試料の一部はテスト用に分けられ、残 りの試料はプラスチック瓶に収められ−70℃に冷凍貯蔵された。関連文献とし てここに組み込まれるグワルトニイほか ジェイ.インフェクト.ディズ.,1 42:811−815 1980年(Gwaltny et al.,J.In fect.Dis.,142:811−815(1980))に開示された手順 に従って、洗浄液は、ライノウィルスのために人間胚の肺の繊維芽細胞(WI− 38)で培養された。それぞれの洗浄液の3ミリリットルは、ライノウィルスの 分離及びウィルス感染滴定量のために試料を用意すべく、ウィルス収集肉汁1m lとともに貯蔵された。130マイクロリットルのインターフェロンアルファ− 2に対する抗体は、硫酸アンモニウムの沈殿から精製され、1mlのウィルス収 集肉汁に添加された。また、この混合物は、ウィルスの回復を妨げる残りのイン ターフェロンの活性を中和するために、治療を受けた対象者から得られた全ての 試料に加えられた。 図1及び図2は、調査で得られたデータであって、2つの研究における対象者 集団の感染度を表している。図1は、ライノウィルスを接種してから5日間の治 療集団及びプラシーボ集団のウィルス滴定量の測定平均値を表し、その調査の両 研究における対象者集団の結果もともに表している。ウィルスの滴定量は、一度 冷凍して解氷した鼻孔洗浄液の試料を連続して10倍に希釈し、これを重複培養 することにより決定される。滴定量は、カーバー(Karber)法によって計 算され、このカーバー法は、レネッティほか,ラボラトリ ダイアグナスティッ ク インフェクシャス ディジィージィーズ,ニューヨーク,スプリンガー出版 社,1988年 p.51,(Lennette et al.,Labora tory Diagnostics Infectious Diseases ,NY: Springer−Verlag,1980,p.51)に開示され ており、これは関連文献としてここに組み込まれる。ウィルスを成長させない試 料は、log10TCID50の値が0.5として割り当てられた。図1によれば、 COVAM療法が施された集団に付き、ウィルス滴定量のピークがウィルス攻撃 後の第1日目に生じており、その後減退している。その傾きは接種後第1日目に 開始されたCOVAM療法に一致している。これに対して、プラシーボを受けた 集団のウィルス滴定量は、ウィルス攻撃後、第2日目にピークとなっており、当 該プラシーボ集団のウィルス滴定量において、第2日目及び第3日目のプラシー ボ集団の滴定量はCOVAM療法を受けた集団の滴定量より有意的に高い。これ は、COVAM療法の結果、プラシーボに比べてウィルス応答が減少し、そして 、感染過程の自然病歴が残っていることを示唆している。 この調査において、感染は、少なくとも一日及び/又はその4倍以上で鼻腔洗 浄液から得られた攻撃ウィルスの回復または、ハンク株のライノウィルスに対す る血清中和抗体中の増大として定義された。分離物は、特殊な型の抗体を用いて 中和することによりハンク株として同定された。関連文献としてここに組み込ま れている、シュミットエヌジェイとエモンズアールダブリュ編集のダイアグナス ティック・プロセジャー・フォー・ヴァイラル・リケッティシャル・アンド・ク ラミダル・インフェクションズ,第6版,ワシントンディーシー:アメリカンパ ブリックヘルスアソシエイション,1989年 p.604のライノウィルス, グワルトニイほか(Gwaltney et al.,Rhinovirus, Schmidt NJ,Emmons Rw eds. Diagnostic Procedures for Viral Rickettsial an d Chlamydial Infections,6th ed.,Wash .DC: American Public Health Associat ions,1989,p.604)に述べられた手順に従って、血清は、ハンク 株のライノウィルスに対する同型の抗体を測定するために、ウィルス攻撃および 接種後3週間の直前に、ネジ付きキャップのチューブに得られた。 図2は、治療を受けた集団の17名の対象者及びプラシーボを受けた集団の8 名の対象者からウィルスが回復したことを示している。上述したように、本調査 の対象者の総数は28名であった。このうち、19名の対象者が治療を受け、こ れは治療を受けた集団の89%の感染率に相当し、また、9名の対象者がプラシ ーボを受け、これもまたプラシーボを受けた集団の89%の感染率に相当する。 25名のウィルス陽性対象者において、ウィルスの抜け殻(viral shedding)の平 均継続時間は、プラシーボ集団については4.4±0.3日、治療集団について は2.8±0.3日(p=0.003)であった。なお、ウィルスの抜け殻の平 均継続時間は、ウィルスが培養によって回復する時間として定義される。ウィル スを脱殻させる時間の短縮は統計的に有意であった。 図2は、4倍以上の血清中和抗体反応が、治療集団及びプラシーボ集団のそれ ぞれについて、11/17(65%)、6/8(75%)の割合で生じたことも 示している。後感染の幾何学的な平均ウィルス滴定量は、治療集団及びプラシー ボ集団のそれぞれについて、6.8±4.8、8.8±6.0であった。血清交 感が生じた感染集団間の端数又は後感染の幾何学的な滴定量の相違は、統計的に 有意ではなかった。これは、COVAM療法はライノウィルス感染に対する体液 免疫反応にはさほど効果がないことを示唆している。 図2及び図3は、本調査中に対象者によって得られたかぜの数、発生、症状の 程度をそれぞれ示しており、これはここに関連文献として組み込まれる修正され たジャクソン標準(Jackson criteria)の手順に従って行われ た(ジャクソンほか,アーク.インターン.メッド.,101:267−781 958年(Jackson et al.,Arch.Intern.Med. ,101:267−78(1958))及びグワルトニイほか,ジェイ.インフ ェクト.ディス.,142:811−815,1980年(Gwaltny e t al.,J.Infect.Dis.,142:811−815(1980 )) を参照)。要するに、発生と症状の程度は、ウィルス攻撃前(日数0)、及び対 象者が複合された薬物治療若しくはプラシーボを受ける前であって、後ウィルス 攻撃される1〜5日の毎朝に、24時間にわたり対象者の評価を記録する研究看 護人により、以下の5つの測定尺度で測定された。0=なし、1=少し(mil d)、2=中位(moderate)、3=痛烈、4=極めて痛烈。評価された 症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咽喉炎、咳、頭痛、倦怠感、及び悪寒であ った。総合的な症状値は、5日間の症状を加算することにより決定された。ウィ ルス攻撃前(日数0)のそれぞれの症状値は上記毎日の症状値から減算された。 また、薬物毒性に関連した他の症状の可能性に関し、情報は毎日記録された。 図2は、修正されたジャクソン標準で判定されたかぜは、プラシーボ集団では 対象者の7/8(88%)が進行しているが、治療集団では対象者の7/17( 41%)が進行していることを示している(p=0.04)。かぜの原因分析は 、6以上の総合症状値、及び3日以上のライノウィルスの存在又はかぜをひく主 要因の存在の何れかによってなされた。図3は、4日間にわたる治療における平 均総合症状値が、治療を受けた対象者に付き9.4±2.2であるのに対し、プ ラシーボを受けた対象者は24.9±2.8であることを示している(p≦0. 01)。図1に示されたウィルス滴定量データに一致して、治療を受けた集団の 対象者の毎日の平均総合症状値は、治療の初日(接種後2日目)僅かながら増加 し、その後、次の3日間では発病前の値近傍まで減少した。これに対してプラシ ーボ集団では、毎日の平均総合症状値は上昇し続け治療の第2日目(接種後3日 目)にピークとなった。この有効な効果は、治療集団をプラシーボ集団と比較す るために、4日間の症状曲線において平均領域の59%の減少を示す変化を一般 的な多変量解析により確認された(p=0.004)。 4日間にわたる治療の個々の症状値は、治療集団において、くしゃみと悪寒を 除く全ての症状(但し、悪寒は両集団において希にしか生じなかった)について 減少した。観察された相違は、鼻漏(p=0.08)、鼻づまり(p≦0.05 )、咽喉炎(p≦0.01)、咳(p=0.05)、頭痛(p=0.01)、及 び倦怠感(p≦0.01)に対し有意であった。記録された鼻づまりの値の部分 は、繰り返し行われる鼻腔内への噴射と薬剤の滴下の物理的な効果に起因してい ると思われる。また、くしゃみは薬物又はプラシーボの投与にともなうことが少 なく なかった。くしゃみは多少劇的な症状であるが、ライノウィルスかぜの総合症状 値に実質的に加えない。 図4は第1の調査の両研究における治療集団とプラシーボ集団の粘液重量(鼻 の分泌物)を示しており、関連文献としてここに組み込まれるドイルほか,ペデ ィアトル.インフェクト,ディス,7:215−242頁,1988年(Doy le et al.,Pediatr.Infect.Dis.J.,7:21 5−242(1988))に開示された方法に基本的に従って、毎日測定された 。要するに、対象者は気密な容器に入った鼻紙を使用し、集められた鼻紙を数え るとともに、24時間の間隔をおいて、数えられた鼻紙数と同数の未使用の鼻紙 の重さを対象者が使用した鼻紙の重さから減じて、その重さを計測した。鼻漏重 量の平均値については、プラシーボ集団(20.3±5.4gm/4日)に比べ て治療集団(17.5±6.4gm/4日)は僅かに低くなっていた。治療集団 の一人がトータルで91gmの粘液を出し、これにより、治療集団とプラシーボ 集団とが互いに近似するという結果になったものと思われる。この対象者から得 られた粘液重量によれば、ライノウィルス攻撃モデルを使用するシャーロッツヴ ィル(Charlottesville)の151名の志願者を含む14の研究の再研究に基づく 鼻漏分泌に対して、彼は98%に位置する。また、振り返ってみると、この対象 者はアレルギー性鼻炎の病歴があり、これを受け入れ病歴の中に与えていなかっ た。この対象者の値が解析から除外されると、治療集団の4日間にわたる総合粘 液分泌量は、図4に示すように、12.9±4.8gmと27%に減少した。 第1の調査が終了したのち、対象者らは抗ウィルス性の抗メディエイターの複 合された治療(COBAM)を受けていたのかプラシーボを受けていたのかを判 定することが要求された。治療集団の17名のうちの14名の対象者が、自分た ちは薬物COVAMを受けていたと判定し、そのうちの8名がかぜ症状が開始し その後静まったと証言し、また4名がかぜは進行しなかったと証言した。プラシ ーボ集団の8名のうちの6名の対象者が、自分たちはプラシーボではないと判定 し、そのうちの2名が症状が静まらないと証言した。治療を受けた17名の対象 者集団では、刺すような又は燃えるような鼻の痛みがある病気が4つ、鼻が乾く 病気が2つ、少しの鼻血、筋の痛み、不眠、後鼻漏、急激な腹痛がある病気が1 つ存在した。プラシーボを受けた8名の対象者集団では、耳が詰まったり耳痛の 病気が3つ、刺すような又は燃えるような鼻の痛みがある病気が2つ、鼻が乾き 胸部鬱血がある病気が1つ存在した。全ての病気は軽症と判断され、治療又はプ ラシーボを投与することを中断する必要はなかった。 第1の調査結果は、一つの抗ウィルス剤と二つの抗炎症性化合物とを複合して 鼻腔又は経口で同時投与することにより、ここのかぜ症状の重さ及びかぜ症状の 総合的な数と重さを実質的に減少させるのと同様に、かぜの進行、ウィルス抜け 殻の量と持続時間の見込みを減少させることができることを示唆している。した がって、COVAM療法は、かぜ及び類似の病気の治療に著しい前進を表してい る。ウィルス複製を抑制すること及び、治療が開始されたときに鼻内に既に存在 するウィルスによるメディエイターの活性を阻止することを同時に行うことによ り、COVAM療法の効果が得られると思われる。一旦、COVAM療法が十分 な効果を発揮すると、鼻細胞ではほとんどウィルスが増殖せず、増殖したウィル スのメディエイター刺激効果は減少するか又は阻止された。COVAM療法は極 めて耐性があり、短期毒性の形跡もない。 第2の調査は、鼻症状やそれに類するものなど、COVAM療法の欠点が抗炎 症性及び抗ウィルス性の化合物(すなわち、ナプロクサン、イプラトロピウム、 及びインターフェロン)に抗ピスタミン薬又はアルファ作用薬を補充することに より補うことができるかどうかを測定するために行われた。上述したように、ア ルファアドレナリン薬であるフェニレフリン及び抗ヒスタミン薬であるクロルフ ェニラミンは、第2の調査ではナプロクサン、イプラトロピウム、及びインター フェロンに投与された。 第2の調査は、第1の調査と実質的に同じ方法で行われた。但し、鼻洗浄はウ ィルス攻撃の前には行われたものの、その他の第2の調査の日には一切行われな かった。ウィルス培養のための試料は、対象者に鼻からの分泌物をプラスチック フィルム上に排出させることにより行われ、この手法は、関連文献としてここに 組み込まれるナクレリオほか,ジェイ.インフェクト.ディス.,157:13 3−42 1988年(Naclerio et al.,J.Infect. Dis.,157:133−42(1988))に開示されている。この手法は 、連続した鼻洗浄による鼻腔の炎症可能性を防止するために採用された。第2の 調査でウィルス攻撃を受けた20名の対象者のうち12名は、評価可能であった 。 3名の対象者は接種培養前からライノウィルスの野生株が成長しており、5名の 対象者は攻撃ウィルスが回復しなかった。治療を受けた集団とプラシーボを受け た集団それぞれの平均年齢は21.9歳と22.6歳であった。3名の男性と4 名の女性が補充されたCOVAM療法を受け、1名の男性と4名の女性がプラシ ーボを受けた。治療集団の7名のうちの6名、及びプラシーボ集団の5名全員に かぜが生じた。4日間にわたる治療の平均(±SEM)総合症状値は、プラシー ボ集団では27.6(±8.0)、治療集団では16.3(±4.2)であった (p=0.2)。4日間の鼻漏値の平均値は、プラシーボ集団では3.8(±1 .6)、治療集団では0.9(±0.6)であった(p=0.08)。COVA M療法と頭痛、倦怠感、悪寒及び咳に関する利益とを結合する傾向は、第1の調 査と同様に現れたが、くしゃみ、鼻づまり及び咽喉炎は何れの集団も類似してい た。第2の調査における治療集団の咽喉炎の発生率は、第1の調査における治療 集団に比べて増加したが、これはフェニレフリンの咽頭に対する刺激効果による ものと思われる。 図5は、COVAM療法にアルファアドレナリン作用薬と抗ピスタミン薬とを 補充することが、分泌された鼻漏量の点で著しい効果を有していることを示して いる。4日間にわたる鼻分泌物の平均値(±SEM)は、プラシーボ集団の5名 の対象者では22.2(±12.9)、治療集団の7名の対象者では1.6(± 0.6)であり(p=0.8)、90%の著しい減少であった。 補充されたCOVAM療法を受けた集団の7名の対象者のうちの6名が、かぜ 症状は穏やかで予期したように進行しなかったと報告し、特に3名は鼻分泌物が 少なかったと証言した。治療を受けた10名の対象者のうち、1名は眠気を報告 し、1名は疲労感を報告し、1名は鼻に燃えるような痛みがあったことを報告し 、1名は目に痒みがあったことを報告した。プラシーボを受けた10名の対象者 のうち、2名は鼻に燃えるような痛み、1名は鼻の乾燥、1名は吐き気、1名は 眠気を報告した。鼻漏の主な病気に見られたり、排出された鼻の分泌物の重量測 定に見られる劇的な効果は、部分的には、鼻の通路内で血管内の流体の浸出物を 減少させるフェニレフリンの血管収縮作用によるものと思われる。また、クロル フェニラミンは、鼻液の分泌を刺激するのに役割を果たすピスタミンのどれかの 又は幾つかの動作を抑止するものと思われる。 この調査で使用されたライノウィルスの攻撃モデルは、ただ一つ得られた複合 治療の個々の構成要素をそれぞれ評価するために以前から使用されてきた。特に 、ヘイドンほか,ジェイ.インフェクト.ディス.,150:174−80 1 984年(Hayden et al.,J.Infect.Dis.,150 :174−80(1984))にはライノウィルスかぜの鼻腔内インターフェロ ンアルファ−2治療が開示され、またガフィほか,アンチマイクロ.エイジェン ツ.ケモウサー,32:1644−7 1988年(Gaffy et al. ,Antimicrob. Agents Chemother.,32:16 44−7(1988))には実験的なライノウィルスの感染のイプラトピウム臭 化物治療が開示され、これら両記事は関連文献としてここに組み込まれる。加え て、本発明の発明者が著者であることが知られているスパーバーほかによる記事 はAnnls.Int.Med.に提出され、ここには研究的なライノウィルス かぜのナプロクサンの効果が開示されている。提出された記事のナプロクサンの 調査においては、39人の患者は400又は500mgの何れかの添加投与量で ナプロクサンを受け、ついで5日間にわたり、ウィルス攻撃の6時間後に始まる 治療を受け、一日に3回200又は500mgの何れかの投与量でナプロクサン を受けた。この研究的な構想は類似しており、それぞれの記事で報告された評価 及び症状点の方法は本調査で使用したものと同じであった。イプラトピウムの調 査において、イプラトピウムには鼻の症状及び鼻の粘液の分泌に緩やかな効果が あるにも拘わらず、4日間にわたる治療の平均総合治療点には相違がなかった( イプラトピウム集団が10±1.6,プラシーボ/対照集団が9.5±1.2) 。インターフェロンの調査において、4日間にわたる治療の平均総合治療点(1 3.4±1.6)はプラシーボ/対照集団(15.1±2.4)に比べて僅かに 低いが、この相違に有意差はなかった。また、インターフェロン治療を受けた対 象者は、対照集団に比べて鼻の症状及び鼻の粘液の分泌が少なかった。ナプロク サンの調査において、4日間にわたる治療のナプロクサン集団の平均総合治療点 (12±1.65)はプラシーボを受けた集団の平均総合治療点(17.35± 2.6)よりも34%低い(p=0.08)。ナプロクサンの調査において、頭 痛、倦怠感、筋肉痛及び咳は治療集団で有意的に減少した。 これらの結果をCOVAM療法で得られたものと比べると、COVAM療法を 受けた集団の平均総合症状点の改良の度合い(第1の調査の59%)が、個々の 治療の結果を複合したものよりかなり大きくなっており、これはCOVAM療法 における実験的なライノウィルスかぜの症状の減少効果が共働作用的であること を物語っている。上記に指摘したように、この効果の改良は、ウィルスの増殖と 既に鼻内に存在するウィルスが原因で生じるメディエイター活性の阻止とを同時 に行うことに起因するものと思われている。一旦COVAM療法が十分な効果を 発揮し始めると、鼻細胞ではほとんどウィルスが増殖せず、増殖したウィルスの メディエイター刺激効果は減少するか又は遮断された。第2の調査は、補充され たCOVAM療法が鼻漏や鼻の分泌物の生成の主な病気の点で劇的な効果を有す ることを示している。また、COVAM療法は、実験的なライノウィルスかぜに ついての他の多くの治療方法であって報告された効果よりも優れている。(フィ ルポッツほか,ランセット,1:1342−44,1981年(Phillpo tts et al.,Lanset,1:1342−44(1981))、フ ィルポッツほか,アンチマイクロ.エイジェンツ ケモウセラピー,23:67 1−75,1983年(Phillpotts et al.,Antimic rob. Agents Chemother.,23:671−75(198 3))、アルーナキブほか,ジャーナル.アンチマイクロ.ケモウセラピー,2 0:893−901,1987年(Al−Nakib et al.,J.An timicrob.Chemother.,20:893−901(1987) )、ファールほか,アンチマイクロ.エイジェンツ ケモウセラピー,31:1 183−87,1987年(Farr et al.,Antimicrob. Agents Chemother.,31:1183−87(1987)) 、アルーナキブほか,アンチマイクロ.エイジェンツ ケモウセラピー,33: 522−5,1989年(Al−Nakib et al.,Antimicr ob. Agents Chemother.,33:522−5(1989) )、ヘイドンほか,アンチヴァイラル レス.,233−47,1988年(H ayden et al.,Antiviral Res.233−47(19 88))、ガフィほか,アマー.レヴ.レスピ.ディジィージィーズ,136: 556−60,1987年(Gaffey et al.,Amer.Rev. Respir.Dis.,136:556−60(1987))、スーパーバー ほか,ブル エヌワイ アキャド.メド.,65:145−60 1989年(Sperb er et al.,Bull NY Acad.Med.,65:145−6 0(1989))、及びファーほか,ジャーナル インフェクション ディジィ ージィーズ,162:1173−7,1990年(Farr et al.,J .Infect.Dis.,162:1173−7(1990)を参照)。また 、COVAM療法及び補充のCOVAM療法の利得は、治療薬の成分の活動機構 に基づく有益な商業的なかぜの治療薬に対しても優れていると思われる。 初期のかぜの症状のある患者をさらに調査した結果、副鼻腔に異常があること が判明した。この調査結果は、かぜが鼻腔炎であって通常考えられているような 単なる鼻炎ではないことを裏付けるものである。とくに、これらの調査から、鼻 腔内の異常物質に泡沫、すなわちそれら異常状態は濃厚分泌物を表すものであっ て従来考えられてきたような鬱血粘膜を表すものではないことを示す泡沫が見ら れることがわかった。粘液分泌物はかぜによる炎症の副交感神経系経路から生ず る。かぜに関する病態生理学上のこの新しい解釈に基づき、鼻腔内粘液性分泌物 の量もしくは粘度を低下させたり鼻腔内に既存の粘液もしくは分泌物の粘度を低 下させたりする化合物をCOVAM療法における抗両受体として、またはCOV AM療法における二つ以上の抗両受体の一つとして用いることを推賞する。適当 な化合物の例としては、(1)アトロピン、イプラトロピウム、硝酸メチルアトロ ピンなどの抗コリン作用性化合物およびクロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン 剤など粘液腺分泌物を阻止するもの、(2)グアイフェネシン、ヨウ化カリウム、 ヨウ化グリセロールなど呼吸器分泌物の粘度および粘弾性を低下させるもの、(3 )アセチルシステイン、デオキシリボヌクレアーゼなど粘膜に直接に作用して粘 度および粘弾性を減少させるものなどがある。粘液流または粘液特性を変化させ るその他の粘液溶解剤または去痰薬も採用できる。 初期のかぜに見られる異常な分泌物で観測される程度の粘度は、濃厚分泌物が 通り抜けるには小さすぎるドレナージ管径のために分泌物の除去を妨げる。鼻腔 ドレナージ管の直径は骨様縁部で制限され、したがって、鼻腔ドレナージ管の粘 膜内層の収縮に用いられる鬱血除去ほかの化合物は高粘度分泌物の除去に適した 状態の形成にはあまり有効ではない。したがって、この発明は、粘液の発生を抑 止したり鼻腔内にすでにある粘液の粘度を低下させたりする化合物を抗ウィルス 剤と組み合わせてあるいは抗両受体製剤と組み合わせて用いるかぜの治療をとく に意図する。 上記調査において使用した抗ウィルス薬はインターフェロンアルファ2であっ たが、かぜにおいて一般的に見いだされるウィルスに対して特効性のある他の抗 ウィルス薬は、抗炎症性化合物と組み合わせて使用すれば、同じ相乗作用的な、 かぜとの闘いの結果をもたらすであろう。COVAM療法に使用され得る抗ウィ ルス薬の適切な例として、スパーバーほか、アンチマイクロブ. エイジェンツ ケモウセル.32:409−419(Sperber et al., An timicrob. Agents Chemother., 32:409− 419)は、これはここに文献として組み込まれるが、ライノウィルスに対する 活性を備えた代表的な抗ウィルス薬のリストを提供する。このリストには、以下 のものが含まれる:インターフェロン(γIFN−α2b、γIFN−α2a、γI FN−βserine)、インターフェロン誘起物質(ポリI:C,N,N−ジオクタ デシル−N’,N’−ビス−(2−ピドロキシエチル)−プロパンジアミン(C P−20,961)、カプシド束縛薬/殻剥がれ(uncoating)抑制薬 (4’ ,6−ジクロロフラバン(BW 683C)、4’−エトキシ−2’ヒドロキシ −4,6’−ジメトキシカルコン(Ro 09−0410)、5−エトキシ−3 −メトキシ−2−(p−メトキシ−trans−シンナモイル)フェニルホスフ ェート(Ro 09−0415)、1−(5−テトラデシルオキシ−2−フラニ ル(furanyl))エタノン(ethanone)(RMI 15,731)、2−[−(1, 5,10,10a−テトラピドロ−3H−チアゾロ(thiazolo)[3,4b]イソ キノリン(quinolin)−3−イリデン(ylindene))アミノ]−4−チアゾール酢酸 (acetic acid)(44,081 R.P.)、ジソキサリル(Disoxaril)、5−[ 7−[4−(4,5ジヒドロ−2−オキサゾリル)フェノキシ]ヘプチル]−3 −メチル−イソオキサゾール(WIN 51,711)、3−メトキシ−6−[ 4−(3−メチルフェニル)−ピペラジニル(piperazinly)]ピラダジン(pyrada zine)(R61837)、3,4−ジヒドロ−2−フェニル−2H−ピラノ(pyra no)[2,3−b]ピリジン、およびフェノキシピリジンカルボニトリル)、2 −(3,4−ジクロロフェノキシ)−5−ニトロベンゾニトリル(MDL 86 0)、ベンゾイミダゾール (エンビルオキシム(Enviroxime)、2−アミノ−1 −(イ ソプロピルスルホニル)−6−ベンゾイミダゾールフェニルケトンオキシム)、 1’−メチルスピロ(アダマンタン−2,3−ピロリジン)マレエート、イサチ ン チオセミカルバゾン、フシジン酸、置換トリアジノ(zaino)インドール ( 4−([8−アミノ−7−クロロ−5−メチル−5H−as−トリアジノ(5, 6−b)インドール−3−イル(yl)]アミノ)−2−メチル−2−ブタノール( SK&F 40491))、2,6−ジフェニル−3−メチル−2,3−ジヒド ロイミダゾ[2,1−b]チアゾール(RP 19236)、3-α−ナフテル( naphthl)−5−ジエチルカルバモイル−1,2,4,−オキサジアゾール(GL R9−338)、オキソリニク(Oxolinic)酸、イソキノリン (1−(p−ク ロロフェノキシメチル)−3,4−ジピドロイソキノン塩酸塩(hydrochloride) (UK−2054)、3,4−ジヒドロ−1−イソキノリンアセトアミド塩酸塩 )、1−p−クロロフェニル−3−(m−3−イソブチル−キニジノ(quanidino )フェニル)尿素塩酸塩(ICI 73,602)、および亜鉛塩。鼻の細胞へ のライノウィルスの付着を妨げる物質、例えば、抗ICAM−1抗体[ハイデン ほか、アンチヴァイラル レス.、9:233−247,1988年(Hayd en et al.,Antiviral Res.,9:233−247(1 988)]および合成ICAM−1[グレーブほか、セル、56:839−84 7(1989)(Greve et al.,Cell、56:839−847 (1989)]、ならびに他の型のインターフェロンもCOVAM療法において は有用であろう。 調査において使用された抗炎症性化合物は、イプラトロピウム、ナプロクサン 、フェニレフリンおよびクロルフェニラミンであったが、他の抗炎症性化合物を 、本発明の実施範囲内において、置き換えたり加えたりできるであろう。例えば 、かぜの症状の遮断は、炎症の特有の経路を遮断または阻止することからそれら の薬理学的な活動を有している化合物を投与することによって達成され得ること が知られている。具体的には、このことは、炎症の副交感神経系の経路に対して はアトロピンメトニトレート[ガフィほか、アマー. レヴ. レスピル. デ ィス.,135:241−244,(1987)(Gaffey et al. , Amer. Rev. Respir. Dis., 135:241−2 44(1987)参照]およびイプラトロピウム[ガフィほか、アンチマイクロ ブ. エイジェンツ ケモウセル.、 32:1644−1647(1988) (G affey et al., Antimicrob. Agents Che mother., 32:1644−1647(1988)参照]によって、ア ラキドン酸代謝物質に対しては鼻腔内および全身性の糖質グルココルチコイドス テロイド[ファーほか、ジェイ. インフェクト. ディス.、162:117 3−1177(1990)(Farr et al., J. Infect. Dis., 162:1173−1177(1990)参照]によって、およ びヒスタミンに対してはクロルフェニラミン[ドイルほか、ペディアトル. イ ンフェクト. ディス. ジェイ.、 7:229−238(1988)(Do yle et al., Pediatr. Infect. Dis. J. , 7:229−238(1988)参照]によって示されてきた。上記化合物 の全ては、急性の呼吸系の病気の種々の徴候および症状に関連する炎症の経路を 遮断し、拮抗し、さもなければ阻止する他のものと同様に、COVAM療法にお いてよく機能すると期待されるであろう。 人間の免疫系は、炎症を刺激し得る経路および機構においてかなりの冗長性を 有しているようであるから、COVAM治療法の臨床的効果を最大にするために は複数の経路を遮断する必要があると信じられている。鼻においては、ライノウ ィルス感染中の病気または自然のかぜの徴候および症状を生み出すについて少な くとも7つの経路が役割を果たしているという証拠がある。これらの経路および 機構は、副交感神経系([ガフィほか、アマー. レヴ. レスピル. ディス. ,135:241−244,(1987)(Gaffey et al., A mer. Rev. Respir. Dis., 135:241−244( 1987)、および、ガフィほか、アンチマイクロブ. エイジェンツ ケモウ セル.、 32:1644−1647(1988)(Gaffey et al ., Antimicrob. Agents Chemother., 32 :1644−1647(1988)参照]、キニン(ブラジキニンおよびリシル ブラジキニン)経路[ナクレリオほか、 ジェイ. インフェクト. ディス. 、161:120−123(1990)(Naclerio et al., J. Infect. Dis., 161:120−123(1990)、お よび、プラウドほか、 ジェイ. インフェクト. ディス.、7:229−2 38(1988)(Proud et al., J. Infect. Di s., 7:229−238(1988)参照]、ヒスタミン経路[ドイルほか、ペデ ィアトル. インフェクト. ディス. ジェイ.、 7:229−238(1 988)(Doyle et al., Pediatr. Infect.D is. J., 7:229ー238(1988)参照]、インターロイキン1 経路[私信、グワルトニイ(Gwaltney)]、シクロオキシゲナーデ経路 の代謝産物(プロスタグランジン等)[スパーバーほか(Sperber et al.)上述のナプロクサンによる実験だけでなく、ファーほか、ジェイ. インフェクト. ディス.、162:1173−1177(1990)(Far r et al., J. Infect. Dis., 162:1173− 1177(1990)参照]、および外因性のオピオイド作用薬[ディール、ジ ェイ. アマー. メド. アソク.、101:2042−2049(1933 )(Diehl, J. Amer. Med. Assoc., 101:2 042−2049(1933)参照]を含む。ナプロクサンと同様な他の非ステ ロイド性抗炎症薬、例えばイブプロフェン、もまたCOVAM療法に有用であろ う。さらに、かぜについては調査されていないが、それらの病因に役割を果たす 、炎症の引き起こしの他の関連するそして関連しない機構が存在し、リポオキシ ゲナーゼ(lipoxygenase)経路の代謝産物(ロイコトリエン等)、他のインターロ イキン、およびカルシウムチャンネルブロッカーによって抑制されている細胞内 のカルシウムの流れを制御する方法を含む。 第2の調査において使用されたアルファ作用薬はフェニレフリンであったけれ ども、他の作用薬を、本発明の実施範囲内において、置き換えたり加えたりでき るであろう。例えば、擬エフェドリン、フェニルプロパノールアミン、オキシメ タゾリン、およびキシロメタゾリンは例示的な化合物である。 第2の調査において使用された抗ヒスタミン薬は、クロルフェニラミンであっ たが、他の作用薬を、本発明の実施範囲内において、置き換えたり加えたりでき るであろう。例えば、ジフェニルヒドラミン、ブロモフェニラミン(bromphenira mine)、クレマスチン、およびテルフェナジンは例示的な化合物である。 第1および第2の調査における抗炎症薬および抗ウィルス化合物の使用された 全投薬量は次のとおりである:イプラトロピウム=960μg、インターフエロ ンアルファ2=3600万単位、およびナプロクサン=3.25gm。第2の調 査において補充的な化合物の使用された全投薬量は次の通りである:フェニレフ リン= .25%、1日に3回、4日間、およびクロルフェニラミン=48mg 。上記調査で使用した化合物の投薬量は大人にとって標準的なものであった。た だし、インターフェロンは例外であって、これについては、かぜの治療法のため の最適な投与量は末だ決定されていない。有効性の満足のいく程度を維持しつつ 、投薬量をより少なくすることは可能であろう。有効性と安全性において大人の 投与量の場合と同等なものとするためには、子供に対する投薬量には調整が必要 であろう。 患者が使用し易くするため及び追従を最大限に活用するために、薬剤は、抗ウ ィルス薬と抗炎症薬とを有し予め包装されたキット内に提供されてもよい。この キットは、鼻腔内の使用のための複合薬物を計量された投与量で鼻腔内へ放出す るための噴霧器又は滴下器、及び予め計量された投与量の複合された経口薬物を 含む丸薬、カプセル、カプレットその他を含むブリスターパックを含んでもよい 。また、経口薬物は、薬理学的なバインダー、シロップ剤、エリキシル及びこれ らに類するものを複合して提供されてもよい。 COVAM療法用の薬物の投与は、吸入用のエアゾールとして放出される計量 投与量吸入器(MID)を用いて行うこともできる。MIDは、気管支拡張薬( B2作用薬及び抗コリン作用薬)、コルチコステロイド、及び抗アレルギー薬を 放出させる方法として広く受け入れられるようになり、また、吸入は上述したタ イプの化合物を放出する実行可能な手段であることが構想されている。MIDは 耐圧容器を有し、この容器内に主として、液化高圧ガスに溶解された薬物又は液 化高圧ガスに懸濁された微粉化分子のような産出物が満たされ、この容器には計 量バルブが取り付けられている。この計量バルブの作動によって、ごく僅かな量 の噴霧産出物を放出することができ、これにより液化高圧ガスの圧力は溶解又は 微粉化した薬物分子を容器内から患者へ導く。バルブ作動器はエアゾールスプレ ーを患者の気管(上部及び下部)へ導くために使用される。表面活性剤は一般に 噴霧産出物内に溶解され、そしてバルブの潤滑と微粉化分子の凝集を弱化させる 2つの機能を提供できる。通常使用されている表面活性剤はオレイン酸とゾルビ タントリオレートとを含んでいる。この構想されたMIDは、通常使用されてい る、CC13F(フレオン11又はCFC−11)、CC12F2(フレオン 12又はCFC−12)、CClF2 −CClF2 (フレオン114又はCFC −114)、又はこれらの化合物などのクロロフルオロカーボン(CFC)類を 高圧ガスとして採用することができる。これらに代わるものとして、炭化水素類 (プロパン、ブタン、その他)、ジメチルエーテル、カーボンジオキサイド、1 ,1,1,2−テトラフルオロエチレン(HFC−134a)及びこれらの化合 物などの非オゾンの除去高圧ガス又は、HCFC及びこれらの化合物などの有限 オゾンの除去高圧ガスを高圧ガスとして採用することができる。 かぜの主な合併症は、急性副鼻腔炎と急性中耳炎の2つである。これらはバク テリア感染症であり、抗微生物治療を必要とし、また医療介護と薬物に多大な経 済的費用を費やす。副鼻腔炎と中耳炎は、髄膜炎、脳膿瘍、及び静脈洞血栓症を 含む重傷及び生命が切迫するような中枢神経系の感染症によって順番に悪化され る。上述の結果に鑑み、このCOVAM療法は急性耳炎および急性副鼻腔炎に有 効なはずである。 急性副鼻腔炎に感染し易い主な原因は、かぜ、インフルエンザ、及び他の急性 ウィルス性の呼吸器系感染症である。ライノウィルス、パラインフルエンザウィ ルス、及びインフルエンザウィルスを含む呼吸器系ウィルスは、急性副鼻腔炎の 患者の副鼻腔から培養される[エヴァンズほか,エヌ.イングル.ジェイ.メッ ド.,293:735−739 1975年(Evans et al.,N. Engl.J.Med.293:735−739(1975))、及びグワルト ニイほか,アンル.オトル.ライノル.ラリンゴル.84S:68−71 19 81年(Gwaltney et al.,Annl.Otol.Rhinol .Laryngol.84S:68−71(1981))参照]。ウィルス感染 症は、2つのメカニズムにより急性副鼻腔炎にかかり易くするとされている。一 方のメカニズムは、ウィルスが洞腔を直接侵すことと、通常は繁殖不能を維持し ている粘膜繊毛の間隔の機構を崩壊することであり、したがってバクテリアの生 長を許容してしまう。他方のメカニズムは、洞の排液路の閉塞症に導かれる鼻の 通路の骨の複雑な領域が腫れることであり、これもまた鼻腔内でのバクテリアの 生長を許容してしまう[ケネディ,オトル.ヘッド ネック サーグ.,103 :847−854 1990年(Kennedy,Otol.Head Nec k Surg.103:847−854(1990))参照]。COVAM療法 に よる呼吸器官の上部のかぜ、インフルエンザ、及び他の急性ウィルス感染症の早 期の効果的な治療は、洞腔のウィルス侵入と骨通路の閉塞症の進行との両方を減 少又は防止すること、ひいては急性バクテリア副鼻腔炎を防止することが期待さ れている。 同様にして、かぜ、インフルエンザ、その他の急性ウィルス性呼吸器官感染症 は、急性バクテリア性中耳炎にかかり易くする主な原因である。ライノウィルス 、RSウィルス、パラインフルエンザウィルス、インフルエンザウィルス及びア デノウィルスを含む呼吸器官ウィルスは、急性中耳炎の患者の中耳分泌液から回 復する[グワルトニイ,ペディアトル.インフェクト.ディス.ジェイ.,8: S78−S79 1989年(Gwaltney,Pediatr.Infec t.Dis.J.8:S78−S79(1989))参照]。また、実験的なラ イノウィルスの感染症は、耳管機能及び中耳圧力に異常を生じせしめ、急性中耳 炎に感染しやすい原因である[ドイルほか,ペディアトル.インフェクト.ディ ス.ジェイ.,7:222 1988年(Doyle et al.,Pedi atr.Infect.Dis.J.7:222(1988))参照]。これら の急性ウィルス感染症は、耳管開口領域が腫れたり分泌液が集約して中耳圧力が 異常になり、ついでバクテリアが生長することにより、急性中耳炎の進行に至る 。中耳への直接的なウィルスの侵入もまた、急性中耳炎の病因に役割を果たして いると思われる。COVAM療法によるかぜ、インフルエンザ、及び他の急性の ウィルス性呼吸器系感染症の効果的な早期の治療は、中耳へのウィルス侵入を防 止し、耳管口廻りの組織の腫れを制限すること、ひいては急性中耳炎の進行を防 止することが期待されている。 かぜ、インフルエンザ、及び他の急性のウィルス性呼吸器官感染症の他の重大 な合併症は、慢性閉塞の肺の疾病にかかった人の感染の増悪が進行することであ る。ライノウィルス、パラインフルエンザウィルス、インフルエンザウィルス、 及びコロナウィルスを含む多くの呼吸器官ウィルスは、この病気と結合される[ イーディーほか,ブル.メド.ジェイ.2:671 1966年(Eadie et al.,Br.Med.J.2:671(1966))、マクナマラほか ,アメル.レヴ.レスピル.ディス.,100:19 1969年(McNam ara et al.,Amer.Rev.Respir.Dis.100: 19(1969))、及びバスコほか,ジェイ.インフェクト.ディス.137 :377−383 1978年(Buscho et al.,J.Infec t.Dis.137:377−383(1978))参照]。通常は二次的なバ クテリア感染症に結合される症状の発現は、咳と痰産出物の増加及び肺機能の悪 化によって特徴付けられる。患者は入院を要求されるであろう。感染の増悪の病 因は、呼吸器官の分泌産出物の増加に関係し、また、呼吸器官構造の下部、すな わち気管及び気管支への直接的なウィルスの侵入を可能にする。COVAM療法 による急性ウィルス感染症の早期治療は、ウィルス感染症の進行、特に炎症と呼 吸器系分泌物の体積を制限し、また呼吸器官下部へのウィルス侵入の機会を減少 させることが期待されている。慢性閉塞の肺の疾病にかかった患者のCOVAM 療法は、理想的には、この疾病の治療に普通に用いられている薬物(ベクロメタ ゾン、トリアムシノロン、アルブテロール、他)を複合して、計量された投与量 の吸入器により行うことができる。 好ましい実施例により本発明を説明したが、当業者は、添付した請求の範囲の 真意及び観点の範囲内において、本発明は種々に改変できることを明確に理解す る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/44 A61K 31/44 31/46 31/46 33/18 33/18 38/46 37/54

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.投薬を要する患者に、治療上効果的な量の、ライノウィルス、アデノウィル ス、エンテロウィルス、コロナウィルス、RSウィルス、インフルエンザウィル ス、及びパラインフルエンザウィルスを含むかぜを生じさせるウィルスに特効性 のある少なくとも一つの抗ウィルス薬を投与する過程と、 前記患者に、治療上効果的な量の、鼻腔内粘液の量を減少させるか鼻腔内粘液 の粘度を減少させる少なくとも一つの抗炎症性化合物を投与する過程とを有し、 前記抗ウィルス薬及び前記抗炎症性化合物を投与する過程はほぼ同時に行われ、 相乗作用的なかぜの治療を達成する、かぜ、ならびに、副鼻腔炎、耳炎、インフ ルエンザ、及び慢性閉塞性の肺の病気の感染性増悪などの関連した疾患の治療方 法。 2.前記抗炎症性化合物が、アトロピン、イプラトロピウム、硝酸メチルアトロ ピン、クロルフェニラミン、グアイフェネシン、ヨウ化カリウム、ヨウ化グリセ ロール、アセチルシステイン、及びデオキシリボヌクレアーゼからなる群から選 ばれている請求項1記載の方法。 3.前記一つの抗炎症性化合物とは異なる第2の抗炎症性化合物を投与する過程 をさらに含み、前記第2の抗炎症性化合物が、副交感神経経路、シクロオキシゲ ナーゼ及びリポオキシゲナーゼ経路、ヒスタミン経路、アルファアドレナリン経 路、インターロイキン−1経路、キニン経路、及び外因性のオピオイド作用薬に よって使用される経路を含むかぜの炎症の経路に特効性がある請求項1記載の方 法。 4.投薬を要する患者に、治療上効果的な量の、ライノウィルス、アデノウィル ス、エンテロウィルス、コロナウィルス、RSウィルス、インフルエンザウィル ス、及びパラインフルエンザウィルスを含むかぜを生じさせるウィルスに特効性 のある少なくとも一つの抗ウィルス薬を投与する過程と、 前記患者に、治療上効果的な量の、副交感神経経路、シクロオキシゲナーゼ及 びリポオキシゲナーゼ経路、ヒスタミン経路、アルファアドレナリン経路、イン ターロイキン−1経路、キニン経路、及び外因性のオピオイド作用薬によって使 用される経路を含む、かぜの、少なくとも二つの異なる炎症の経路に特効性のあ る少なくとも二つの抗炎症性化合物を投与する過程とを有し、前記二つの抗炎症 性化合物の少なくとも一つが鼻腔内粘液分泌物の量を減少させるか鼻腔内粘液の 粘度を減少させる作用を有し、前記抗ウィルス薬及び前記二つの抗炎症性化合物 を投与する過程はほぼ同時に行われ、共同的なかぜの治療を達成する、かぜ、な らびに、副鼻腔炎、耳炎、インフルエンザ、及び慢性閉塞性の肺の病気の感染性 増悪などの関連した疾患の治療方法。 5.前記二つの抗炎症性化合物の前記一つがアトロピン、イプラトロピウム、硝 酸メチルアトロピン、クロルフェニラミン、グアイフェネシン、ヨウ化カリウム 、ヨウ化グリセロール、アセチルシステイン、及びデオキシリボヌクレアーゼか らなる群から選ばれている請求項4記載の方法。 6.ライノウィルス、アデノウィルス、エンテロウィルス、コロナウィルス、R Sウィルス、インフルエンザウィルス、及びパラインフルエンザウィルスを含む 、かぜを生じさせるウィルスに特効性のある少なくとも一つの抗ウィルス薬と、 鼻腔内分泌物の量を減少させるか鼻腔内粘液の粘度を減少させる少なくとも一 つの抗炎症性化合物とを有する、かぜ、ならびに、副鼻腔炎、耳炎、インフルエ ンザ、及び慢性閉塞性の肺の病気の感染性増悪などの関連した疾患と闘うための キット。 7.前記抗炎症性化合物が、アトロピン、イプラトロピウム、硝酸メチルアトロ ピン、クロルフェニラミン、グアイフェネシン、ヨウ化カリウム、ヨウ化グリセ ロール、アセチルシステイン、及びデオキシリボヌクレアーゼからなる群から選 ばれている請求項6記載のキット。 8.前記一つの抗炎症性化合物とは異なる第2の抗炎症性化合物であって、副交 感神経経路、シクロオキシゲナーゼ及びリポオキシゲナーゼ経路、ヒスタミン経 路、アルファアドレナリン経路、インターロイキン−1経路、及びキニン経路を 含むかぜの炎症の経路に特効性ある第2の抗炎症性化合物をさらに含む請求項6 記載のキット。 9.ライノウィルス、アデノウィルス、エンテロウィルス、コロナウィルス、R Sウィルス、インフルエンザウィルス、及びパラインフルエンザウィルスを含む 、かぜを生じさせるウィルスに特効性のある少なくとも一つの抗ウィルス薬と、 副交感神経経路、シクロオキシゲナーゼ及びリポオキシゲナーゼ経路、ヒスタ ミン経路、アルファアドレナリン経路、インターロイキン−1経路、キニン経路 を含む、かぜの、少なくとも二つの異なる炎症の経路に特効性のある少なくとも 二つの抗炎症性化合物であって、前記二つの抗炎症性化合物の少なくとも一つが 鼻腔内粘液分泌物の量を減少させるか鼻腔内粘液の粘度を減少させる作用を有す る抗炎症性化合物である抗炎症性化合物とを有する、かぜ、ならびに、副鼻腔炎 、耳炎、インフルエンザ、及び慢性閉塞性の肺の病気の感染性増悪などの関連し た疾患と闘うためのキット。 10.前記二つの相異なる抗炎症性化合物の前記一つがアトロピン、イプラトロ ピウム、硝酸メチルアトロピン、クロルフェニラミン、グアイフェネシン、ヨウ 化カリウム、ヨウ化グリセロール、アセチルシステイン、及びデオキシリボヌク レアーゼからなる群から選ばれている請求項9記載のキット。 11.かぜ、ならびに、副鼻腔炎、耳炎、インフルエンザ、及び慢性閉塞性の肺 の病気の感染性増悪などの関連した疾患と闘うためのエアゾール組成物を有する 計量された投薬量の吸入器であって、前記エアゾール構成物が、 高圧ガスと、 ライノウィルス、アデノウィルス、エンテロウィルス、コロナウィルス、RS ウィルス、インフルエンザウィルス、及びパラインフルエンザウィルスを含むか ぜを生じさせるウィルスに特効性のある少なくとも一つの抗ウィルス薬と、 副交感神経経路、シクロオキシゲナーゼ及びリポオキシゲナーゼ経路、ヒスタ ミン経路、アルファアドレナリン経路、インターロイキン−1経路、キニン経路 を含む、かぜの炎症の経路に特効性のある少なくとも一つの抗炎症性化合物と、 を有する吸入器。
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