JPH1050582A - 走査型露光装置 - Google Patents

走査型露光装置

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Publication number
JPH1050582A
JPH1050582A JP8207166A JP20716696A JPH1050582A JP H1050582 A JPH1050582 A JP H1050582A JP 8207166 A JP8207166 A JP 8207166A JP 20716696 A JP20716696 A JP 20716696A JP H1050582 A JPH1050582 A JP H1050582A
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JP
Japan
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optical system
photosensitive substrate
projection optical
scanning
area
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JP8207166A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Miyai
恒夫 宮井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系のフォーカス変動に自動的に追従
することのできるAFセンサを備えた走査型露光装置を
提供する。 【解決手段】 ブラインド13で遮光された投影光学系
PLの領域を介して走査露光領域23の直前の計測点で
焦点位置を求める。AFセンサの光源36から発せられ
た検出光は、スリット板38のスリットを透過し、回動
可能な選択ミラー41又は反射ミラー45で反射されて
投影光学系PLに入射し、露光領域23の直前の先読み
領域50A又は50Bの計測点を照射する。計測点から
の反射光は検出器43で受光され、焦点位置が検出され
る。主制御系30は、検出結果に基づきアクチュエータ
26A〜26Cを駆動して焦点位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等をフ
ォトリソグフィ工程で製造する際に、マスクのパターン
を感光基板上に投影露光するために使用される露光装置
に関するもので、特に高精度な焦点位置合わせ機構を備
える走査型露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
る場合に、レチクル又はフォトマスク(以下、マスクと
いう)に形成されたパターンを、投影光学系を介してフ
ォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体ウエハやガ
ラスプレート等の感光基板上に転写露光する露光装置が
用いられている。
【0003】露光装置としては、感光基板をステッピン
グ駆動して感光基板上の各ショット領域を露光位置に設
定した後、マスクと感光基板を静止させた状態で露光を
行うステップ・アンド・リピート方式(一括露光方式)
の露光装置が多用されている。最近では、半導体素子等
の1個のチップパターンが大型化する傾向にあり、より
大面積のパターンを感光基板上に投影露光することが求
められている。このような被転写パターンの大型化に応
えるために、マスクと感光基板を投影光学系に同期して
走査することにより、投影光学系の露光フィールドより
広い範囲のショット領域へ露光が可能な走査型露光装置
が開発されている。走査型露光装置としては、1枚のマ
スクパターンの全体を等倍で1枚の感光基板の全面に逐
次露光するアライナー、及び感光基板上の各ショット領
域への露光を縮小投影でかつ走査露光方式で行うととも
に、各ショット領域間の移動をステッピング方式で行う
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置が知
られている。
【0004】露光装置においては、感光基板の露光面を
投影光学系の像面(最良結像面)に合わせ込んだ状態で
露光を行う必要があるため、走査型露光装置において
も、感光基板の露光面のフォーカス方向の高さ(フォー
カス位置)をその像面に合わせるオートフォーカス機構
と、感光基板の露光面の平均的な面をその像面に平行に
合わせるオートレベリング機構とが設けられている。オ
ートフォーカス(AF)のためのセンサとしては種々の
ものが提案されているが、多く用いられているものに、
走査方向に見て露光領域の前方に計測点を有するAFセ
ンサ、例えば斜入射方式の多点AFセンサがある。
【0005】この斜入射方式の多点AFセンサは、投影
光学系の光軸に対して斜方向から投影光学系を挟み込む
かたちで送光系と受光系を備え、感光基板上の計測点に
送光系から検出光を入射させて、計測点からの反射光を
受光系で検出することで露光面の高さ方向の変位を検出
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記斜入射方式のAF
センサは、マスクパターンと感光基板の露光面との合焦
状態を直接検出するものではなく、投影光学系とは独立
したAFセンサの送光系と受光系に対する感光基板の上
下位置を検出するのみである。したがって、AFセンサ
の合焦位置を投影光学系のベストフォーカス位置に一致
させるためのキャリブレーションが必要である。
【0007】また、露光光の照射による投影光学系の温
度上昇や大気圧変動によって投影光学系を構成している
光学部材の屈折率が変わると、投影光学系のベストフォ
ーカス位置は変動するが、AFセンサはそのフォーカス
変動に追従することができない。そのため、AFセンサ
の合焦位置を常に投影光学系のベストフォーカス位置に
合わせるためには一定期間ごとにキャリブレーションを
行わなければならない。AFセンサのキャリブレーショ
ン中は感光基板の露光処理を行うことができないため、
頻繁なキャリブレーションは露光装置のスループットを
低下させることになる。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、投影光学系のフォーカス変動に
自動的に追従することのできるAFセンサを備えた走査
型露光装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決すための手段】走査型露光装置では、マス
クを照明する照明領域は矩形状又は円弧状等であり、投
影光学系の露光可能領域内には実際のパターン露光に使
用されていない領域が存在する。本発明は、この投影光
学系のパターン露光に使用されていない領域に着目し、
その領域にTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のオート
フォーカスセンサを設けたもので、投影光学系を介して
走査露光領域の直前の計測点で焦点位置を求めることに
より前記目的を達成する。
【0010】すなわち、本発明は、所定形状の照明領域
で照明されたマスク(17)の像を投影光学系(PL)
を介して感光基板(PP)上の露光領域(23)に投影
した状態で、マスク(17)及び感光基板を投影光学系
に対して所定の方向に同期して走査することにより、マ
スクのパターン像を感光基板上に逐次転写する走査型露
光装置において、投影光学系(PL)を介して感光基板
(PP)上の露光領域(23)の走査方向前方に検出光
を照射する検出光照射手段(36,37,38,40,
41,44,45)と、感光基板で反射された検出光を
投影光学系を介して受光して感光基板の焦点位置を検出
する(39,40,41,43,44,45)焦点位置
検出手段(35)と、焦点位置検出手段の検出信号によ
り感光基板の投影光学系の光軸方向位置を調整する焦点
位置調整手段(26A〜26C)を備えることを特徴と
する。
【0011】検出光照射手段は、露光領域の走査方向前
方に検出光を照射することができるように、マスク及び
感光基板の走査方向に応じて投影光学系への検出光入射
位置を選択する選択手段(41,42)を備える。検出
光は感光基板表面に略垂直に照射することができ、ま
た、走査方向に略垂直な線上の複数点に照射することが
できる。
【0012】焦点位置調整手段(26A〜26C)は、
焦点位置検出手段(35)の検出信号をもとに、感光基
板上の計測点が露光領域(23)に達するときに感光基
板(PP)の高さ方向位置を調整して投影光学系(P
L)のベストフォーカス位置に合わせ込む。本発明によ
ると、検出光が投影光学系内を通過するので(TTL方
式)、投影光学系のフォーカス変動にも追従することが
可能になり、高精度なフォーカス検出精度を維持するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明によるステップ・
アンド・スキャン方式の走査型露光装置の一例を示す概
略図である。光源及びオプティカル・インテグレータ等
を含む光源系11からの露光用の照明光ILが、第1リ
レーレンズ12、ブラインド(可変視野絞り)13、第
2リレーレンズ14、ミラー15、及びメインコンデン
サーレンズ16を介して、均一な照度分布でマスク17
のパターン形成面のスリット状の照明領域18を照明す
る。ブラインド13の配置面はマスク17のパターン形
成面とほぼ共役であり、ブラインド13の開口の位置及
び形状により、照明領域18の位置及び形状が設定され
る。
【0014】マスク17上の照明領域18内のパターン
の投影光学系PLを介した像が、フォトレジストが塗布
された感光基板PP上のスリット状の露光領域23内に
投影露光される。ここで、投影光学系PLの光軸に平行
にZ軸を取り、その光軸に垂直な2次元平面内で図1の
紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取る。
マスク17はマスクステージ19上に保持され、マスク
ステージ19はマスクベース20上で走査方向であるX
方向に例えばリニアモータにより駆動される。マスクス
テージ19上の移動鏡28及び外部のレーザ干渉計29
によりマスク17のX座標が計測され、このX座標の情
報が装置全体の動作を統轄制御する主制御系30に供給
される。主制御系30は、マスクステージ駆動系31及
びマスクステージ19を介してマスク17の位置及び移
動速度の制御を行う。
【0015】一方、感光基板PPは、不図示のウエハホ
ルダを介してZチルトステージ24上に保持され、Zチ
ルトステージ24は3個のZ方向に移動自在なアクチュ
エータ26A〜26Cを介してYステージ25Y上に載
置され、Yステージ25Yは、Xステージ25X上に例
えば送りねじ方式でY方向に移動されるように載置さ
れ、Xステージ25Xは、装置ベース27上に例えば送
りねじ方式でX方向に移動されるように載置されてい
る。3個のアクチュエータ26A〜26Cを並行に伸縮
させることにより、Zチルトステージ24のZ方向位置
(焦点位置)の調整(フォーカシング)が行われ、3個
のアクチュエータ26A〜26Cの伸縮量を個別に調整
することにより、Zチルトステージ24のX軸及びY軸
の回りの傾斜角の調整(レベリング)が行われる。
【0016】また、Zチルトステージ24の上端に固定
されたX軸用の移動鏡32X及び外部のレーザ干渉計3
3Xにより感光基板PPのX座標が常時モニタされてお
り、同様に図示しないY軸用の移動鏡及び外部のレーザ
干渉計により感光基板PPのY座標が常時モニタされて
いる。検出されたX座標及びY座標は主制御系30に供
給されている。
【0017】主制御系30は、供給された座標に基づい
てウエハステージ駆動系34を介してXステージ25
X、Yステージ25Y、及びZチルトステージ24の動
作を制御する。例えば、投影光学系PLが投影倍率β
(βは例えば1/4等)で倒立像を投影するものとし
て、マスクステージ19を介してマスク17を照明領域
18に対して+X方向(又は−X方向)に速度VR で走
査するのと同期して、Xステージ25Xを介して感光基
板PPが露光領域23に対して−X方向(又は+X方
向)に速度VW(=β・VR)で走査される。
【0018】次に、図2に示した平面図も参照して、感
光基板PPの表面のZ方向の位置(焦点位置)を検出す
るためのオートフォーカスセンサ(多点AF系)35の
構成につき説明する。マスク17と投影光学系PLとの
間の空間において、ブラインド13で照明光が遮光され
ている投影光学系PLの露光可能領域内の非露光領域部
分に選択ミラー41と、リレーレンズ44及び反射ミラ
ーが配置されている。多点AF系35で用いる検出光と
しては、感光基板PP上のフォトレジストに対する感光
性の弱い波長帯域の光、例えばHe−Neレーザビーム
等が使用される。そのため、投影光学系PLは検出光に
対して色収差を有するため、この色収差を補正するため
の光学系が検出光の光路中に配置される。
【0019】多点AF系35の光源36から射出された
検出光は、ビーム成形光学系37を介してY方向に長
く、Z方向に薄いシート状の断面を有するビームに成形
され、スリット板38内の多数のスリットを照明する。
スリット板38を透過した検出光は、ハーフミラー39
及びリレーレンズ40を通り、選択ミラー41の位置に
達する。選択ミラー41は駆動手段42によって回動可
能になっており、リレーレンズ40を通った検出光を下
方に反射させて投影光学系PLに入射させる角度位置
と、検出光をそのままX方向に通過させる角度位置に選
択的に位置づけることができる。
【0020】選択ミラー41で反射されて投影光学系P
Lに入射した検出光は、感光基板PP上の露光領域23
の前方の先読み領域50A(図3参照)の5個の計測点
1〜P5 に投影される。先読み領域50Aの5個の計
測点P1 〜P5 で反射された検出光は投影光学系PLに
再入射し、入射光路を逆に辿って選択ミラー41でリレ
ーレンズ40の方向に反射され、リレーレンズ40を通
ったのちハーフミラー39で下方に反射されて検出器4
3に入射する。スリット板38及び検出器43は、投影
光学系PLのベストフォーカス位置と共役な位置に配置
されている。
【0021】一方、駆動手段42により選択ミラー41
を検出光をそのまま通過させる角度位置に位置づける
と、リレーレンズ40を通った検出光は、第2のリレー
レンズ44を通った後、投影光学系PLの光軸AXに対
して選択ミラー41と略対称な位置に配置されている反
射ミラー45によって下方に反射され、投影光学系PL
に入射する。投影光学系PLを通った検出光は、感光基
板PP上の露光領域23の先読み領域50B(図3参
照)の5個の計測点P6 〜P10に投影される。先読み領
域50Bの5個の計測点P6 〜P10で反射された検出光
は再び投影光学系PLに入射し、入射光路を逆に辿って
反射ミラー45で反射され、リレーレンズ44及びリレ
ーレンズ41を通り、ハーフミラー39で下方に反射さ
れて検出器43に入射する。このとき、リレーレンズ4
0,44の作用により、スリット板38及び検出器43
は、投影光学系PLのベストフォーカス位置と共役な位
置にある。
【0022】図3は、感光基板PP上の計測点P1 〜P
5 ,P6 〜P10の配置を示し、この図3において、スリ
ット状の露光領域23に対して+X方向、及び−X方向
側にそれぞれ先読み領域50A及び50Bが設定されて
いる。感光基板PPを−X方向に走査するときは、検出
光を選択ミラー41の位置から投影光学系PLに入射さ
せて先読み領域50A内の計測点P1 〜P5 で計測が行
われる。一方、感光基板PPを+X方向に走査するとき
は、検出光を反射ミラー45の位置から投影光学系PL
に入射させることによって、先読み領域50B内の計測
点P6 〜P10で計測が行われる。
【0023】図4は、スリット板38を示す。スリット
板38には5個のスリットS1 〜S5 が設けられ、さら
にその左右に2個のスリットS6 ,S7 が設けられてい
る。ここではスリットS1 〜S7 の形状を四角形とした
が、スリットの形状は十字形(+)あるいは直線形
(/)等としてもよい。ここで、スリットS1 〜S5
先読み領域50A内の計測点P1 〜P5 、又は先読み領
域50B内の計測点P6 〜P10のZ方向位置のずれを検
出するためのスリットであり、スリットS6 ,S7は感
光基板PP上の計測点のZ方向位置のずれの方向、すな
わち計測点が投影光学系PLのベストフォーカス位置か
ら+Z方向にずれているか、−Z方向にずれているかを
検出するためのものである。
【0024】図5は、検出器43の詳細を示す図であ
る。検出器43には、スリット板38の各スリットS1
〜S5 から感光基板PP上に照射され、感光基板PP上
の計測点P1 〜P5 又は計測点P6 〜P10で反射された
検出光を個別に検出するための検出素子D1 〜D5 と、
スリットS6 ,S7 から感光基板PP上に照射され、感
光基板PPで反射された検出光を個別に検出するための
検出素子S6 ,D7 が配置されている。
【0025】ここで、検出素子D1 〜D5 の検出面は、
投影光学系PLのベストフォーカス位置と共役な位置に
ある。一方、検出素子D6 の検出面は投影光学系PLの
ベストフォーカス位置よりわずかに+Z側にずれた位置
と共役になるように設定され、検出素子D7 の検出面は
投影光学系PLのベストフォーカス位置よりわずかに−
Z側にずれた位置と共役になるように設定されている。
したがって、検出素子D6 と検出素子D7 の出力の差分
をとることにより、感光基板PP上の計測点が+Z方向
にずれているのか、−Z方向にずれているのかについて
の情報を得ることができる。
【0026】いま、先読み領域50A内の計測点P1
5 に検出光が照射されているとすると、検出器43は
各計測点P1 〜P5 から反射された検出光の強度を個別
に検出する。各計測点P1 〜P5 から得られた検出光強
度から、それぞれの計測点のZ方向の位置ずれ量Z1
5 が求められる。この検出光強度とZ方向の位置ずれ
量の間の関係は、予め実験的に求められ主制御系30内
に記憶されている。また、前述のように、検出器43の
検出素子D6 と検出素子D7 の出力の差分から、ずれの
方向を知ることができる。
【0027】主制御系30内の演算部では、求められた
各計測点P1 〜P5 のZ方向の位置ずれ量Z1 〜Z
5 と、ずれの方向についての情報をもとに先読み領域5
0Aの焦点位置Zb が求められる。焦点位置Zb は計測
値Z1 〜Z5 を単純平均、あるいは例えば次の〔数1〕
のように重み付け平均することによって求められる。
〔数1〕の符号±は、ずれの方向についての情報から定
められる。
【0028】
【数1】Zb=±{(Z1+Z5)・W1/2+(Z2
4)・W2/2+Z3・W3}/N ただし、N=W1+W2+W3 である。
【0029】なお、重み係数の設定にあたっては、先読
み領域50Aの中央部分、すなわち重み係数W3 を他の
重み係数W1 ,W2 に比べて大きく設定するのが好適で
ある。これは、先読み領域50Aの中央部分の計測値は
先読み領域50Aの高さをよく表しているので、計測値
3 を重視して焦点位置Zb を計算すると露光領域23
全体にわたって良好なフォーカシングを達成できると考
えられるからである。この重み係数は、予め主制御系3
0内のメモリに記憶されている。
【0030】主制御系30は、演算部で計算された先読
み領域50Aの焦点位置Zb に基づいて3個のアクチュ
エータ26A〜26Cを並行に伸縮させることにより、
Zチルトステージ24のZ方向位置(焦点位置)の調整
を行う。いま、感光基板PPの走査速度をVt、多点A
F系35の先読み領域50Aと露光領域23との間隔を
Lとすると、多点AF系35で測定した領域は時間(L
/Vt)の後に露光領域23にさしかかるので、焦点位
置合わせの制御は、時間(L/Vt)の間に焦点位置ず
れの計算とアクチュエータ26A〜26Cの駆動による
Zチルトステージ24の移動を行えばよい。
【0031】また、感光基板PPの露光時に走査露光の
方向が切り替わるときには、主制御系30は駆動手段4
2を駆動して選択ミラー41を回動させ、多点AF系3
5の検出領域を50Aから50Bに切り替えて露光領域
23に対して先読み部分の計測点P6 〜P10を用いて焦
点位置の検出を行う。
【0032】この多点AF系35は、感光基板W上の計
測点P1 〜P5 又はP6 〜P10のZ方向位置を投影光学
系PLを介して検出するTTL方式であるため、投影光
学系PLの結像特性が変化したような場合でも、正確に
感光基板Wのデフォーカス量を検出し、感光基板Wの露
光領域23を投影光学系PLのベストフォーカス位置に
合わせ込むことができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブライン
ドによって遮光されてマスクのパターン露光に使用され
ていない投影光学系の部分を利用してTTL方式のオー
トフォーカスセンサを設けることで、投影光学系の結像
特性が変動してもそれに追従して焦点位置を検出するこ
とができ、高精度な焦点位置調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステップ・アンド・スキャン型の
露光装置の概略図。
【図2】オートフォーカスセンサの平面図。
【図3】感光基板上の計測点の配置を示す図。
【図4】スリット板を示す図。
【図5】検出器の詳細を示す図。
【符号の説明】
11…光源系、13…ブラインド、17…マスク、19
…マスクステージ、23…露光領域、24…Zチルトス
テージ、26A〜26C…アクチュエータ、30…主制
御系、31…マスクステージ駆動系、35…多点AF
系、36…光源、37…ビーム成形光学系、38…スリ
ット板、39…ハーフミラー、40…リレーレンズ、4
1…選択ミラー、42…駆動手段、43…検出器、44
…リレーレンズ、45…反射ミラー、50A,50B…
先読み領域、PL…投影光学系、PP…感光基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の照明領域で照明されたマスク
    の像を投影光学系を介して感光基板上の露光領域に投影
    した状態で、前記マスク及び前記感光基板を前記投影光
    学系に対して所定の方向に同期して走査することによ
    り、前記マスクのパターン像を前記感光基板上に逐次転
    写する走査型露光装置において、 前記投影光学系を介して前記感光基板上の露光領域の走
    査方向前方に検出光を照射する検出光照射手段と、前記
    感光基板で反射された検出光を前記投影光学系を介して
    受光して前記感光基板の焦点位置を検出する焦点位置検
    出手段と、前記焦点位置検出手段の検出信号により前記
    感光基板の前記投影光学系の光軸方向位置を調整する焦
    点位置調整手段を備えることを特徴とする走査型露光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出光照射手段は、前記露光領域の
    走査方向前方に検出光を照射することができるように、
    前記マスク及び前記感光基板の走査方向に応じて前記投
    影光学系への検出光入射位置を選択する選択手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の走査型露光装置。
  3. 【請求項3】 前記検出光は前記感光基板表面に略垂直
    に照射されることを特徴とする請求項1又は2記載の走
    査型露光装置。
  4. 【請求項4】 前記検出光は前記走査方向に略垂直な線
    上の複数点に照射されることを特徴とする請求項3記載
    の走査型露光装置。
JP8207166A 1996-08-06 1996-08-06 走査型露光装置 Pending JPH1050582A (ja)

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JP8207166A JPH1050582A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 走査型露光装置

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JP8207166A Pending JPH1050582A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 走査型露光装置

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JP (1) JPH1050582A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100592819B1 (ko) * 2000-07-13 2006-06-23 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 리소그래피 장치, 디바이스 제조방법, 및 그것에 의해제조된 디바이스

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100592819B1 (ko) * 2000-07-13 2006-06-23 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 리소그래피 장치, 디바이스 제조방법, 및 그것에 의해제조된 디바이스

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