JPH10504650A - 爆発物検出器 - Google Patents
爆発物検出器Info
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Abstract
(57)【要約】
指紋の如き試料中のSemtexプラスチック爆薬の存在は、ラマン分光学によって検出される。Semtexの有効化学成分であるRDXおよびPETNは、885cm-1および874cm-1でそれぞれ強いラマンピークを有する。その結果、これらのピークは共に、880cm-1を中心として20cm-1の帯域幅を持った狭帯域を有するフィルタ(28)を使用することによって、ラマン分光システムで検出可能である。このようなフィルタは、空港搭乗券(10)を走査するために使用したラマンシステムか、あるいは指紋の画像を作り出すラマン顕微鏡で使われる。
Description
【発明の詳細な説明】
爆発物検出器発明の分野
この発明は、爆発物を検出するための装置に関する。少なくともいくつかの形
態において、本発明はプラスチック爆薬であるSemtexの爆発成分の検出に関する
。従来技術の説明
欧州特許出願第EP455516号(British Aerospace)は、空港およびその
他同種のもので使用するための安全保障処置を記述している。飛行機に搭乗する
それぞれの乗客は、通常の方法で搭乗券を与えられ、その後、彼あるいは彼女が
飛行機に搭乗する前にチェックポイントでこれを差し出す。その人物が爆薬ある
いは他の禁制材料を取り扱っていたならば、その材料の痕跡が彼あるいは彼女が
これを取り扱った後の搭乗券にもたらされよう。チェックポイントにおいて、こ
れらの痕跡を検出するために搭乗券が分析される。EP455516は、材料の
痕跡を検出するための化学分析に対するいくつかの可能な方法を明らかにしてい
る。これらは、質量分光測定法,ガスクロマトグラフィーおよびイオンモビリテ
ィ分光測定法を有する。しかしながら、種々の理由で実用性の判明しているこれ
らの技術はまったくない。例えば、プラスチック爆薬であるSemtexの爆発成分は
、極めて低い蒸気圧を有し、これを「嗅覚」技術によって検出することを極めて
困難にする。さらに、この提案された技術は、関係した乗客に対する証拠として
、搭乗券がもはや利用できないように、この試料を破壊する傾向がある。
ラマン分光学は、材料を分析および同定するための周知技術である。例えば、
国際特許出願WO90/07108(Renishaw)および欧州特許出願第EP543
578号(Renishaw)を参照のこと。
プラスチック爆薬であるSemtexは、2つの有効化学成分であるシクロトリメチ
レン−トリニトロアミンすなわちRDXと、ペンタエリトリット−テトラナイト
レイトすなわちPETNとを有する。RDXおよびPETNは、非晶質のワック
ス状材料で相互に結合された透明なマイクロメートルの大きさの結晶として、こ
の爆薬中に含まれている。以前、数名の研究者が、例えば、フーリエ変換ラマン
分光学によって得られるRDXおよびPETNのラマンスペクトルを報告してい
る。例えば、J.Akhavanの「フーリエ変換ラマン分光学による高性能爆薬試料の
分析(Analysis of High-Explosive Samples by Fourier Transform Raman Spect
roscopy)」,Spectrochimica Acta,47A巻,第9/10 1991,1247〜1250ページを
参照のこと。しかしながら、このような研究は、研究所の条件下で行われたもの
であり、相対的に短時間のうちに、Semtexの如きプラスチック爆薬の存在を検出
することが可能な装置を製造するための実用的な試みを扱っておらず、現場で必
要となるように、他の物質によって汚染される可能性がある。発明の概要
本発明は、我々が行ったさらなる研究の結果から随伴し、EP543578に
記載されたラマン分析装置を使用してSemtexの試料を分析する。SemtexのRDX
およびPETNの成分は、Semtexの商業上の試料中に異なる割合で存在すること
に注意すべきである。さらに、RDXおよびPETNのラマンスペクトル中のい
くつかのピークは、分極に依存する。個々の単結晶からなるSemtexの顕微鏡的分
子の大部分は、指紋の如き現場の試料中に見い出すことができるので、我々は、
偏光したラマン帯域の強度が、レーザ照明光の偏光面と結晶配向(crystalline o
rientation)との間の角度の相違に依存することを見い出した。しかしながら、
我々の研究は周波数が同じままであることを明らかにしている。
特に、我々の研究から、分極にかかわりなく、RDXが885cm-1に強いピー
クを有し、PETNが874cm-1に強いピークを有することを我々は見い出した
。
本発明による現場試料中の爆発物を検出するための方法は、試料を照明し、こ
れによってラマン散乱光のスペクトルを生じさせ、このようにしてもたらされた
ラマンスペクトルに885cm-1および874cm-1の両方をカバーする狭帯域フィ
ルタを使用し、このようにしてフィルタをかけられた光を検出するものである。
上記の検討から、Semtexを含む試料が分析されたならば、その時、この方法はSe
mtexの中に存在するこれらの材料の割合にかかわりなく、885cm-1のRDXの
帯域と874cm-1のPETNの帯域との両方あるいは何れかを検出できることが
明らかであろう。
本発明はまた、この方法を実施するための装置のいくつかの異なる構成を提供
する。図面の簡単な説明
次に、本発明の好ましい形態が添付図面を参照して説明されよう。ここで、
図1a)および図1b)は、シリコンウェハ上のRDXおよびPETNのラマ
ンスペクトルをそれぞれ示し、
図2a)〜図2f)は、異なる配向でのRDX結晶の偏光ラマンスペクトルを
示し、
図3は、例えば空港で使用するための搭乗券読み取り機(カードリーダ)の概
念図であり、
図4は、図3のカードリーダで使用するための異なる走査装置の概念図であり
、
図5は、指紋の如き現場試料を分析するためのさらに別な装置の概念図である
。好ましい形態の説明
シリコンウェハに形成された一側面が数マイクロメートルであるRDXおよび
PETN結晶からの典型的なラマンスペクトルは、RDXに対してa)であって
、PETNに対してb)である図1に示される。632.8nmで放射する25
mWのHe Ne レーザを有するEP543578の装置を使用して測定が行われ
た。20倍で、開口数が0.45の顕微鏡対物レンズが使用された。試料に到達
したパワー量はおよそ5mWであり、これは2×109W/m2のエネルギー密度に
相当する。
上記2つのスペクトルの取得時間は5秒であった。RDXおよびPETNは共
に、大きなラマン散乱断面積を有することが明らかであり、ラマンスペクトルの
取得を容易にする。我々はまた、同じ試料を用いて514.5nmのラインAr イ
オンレーザを検査し、実質的に同じ結果を得た。そのスペクトルは、より大きな
レーザ出力と長い記録時間とを持ったFTラマン法を使用して低スペクトル分解
能でこれらを取得したのと見かけ上、同一である。
われわれは、ラマンスペクトルあるいはラマン帯域画像を単に得ることによっ
て、Semtexの如きプラスチック爆薬が同定できることを証明した。表1は、図1
で示したスペクトル中に現れるすべてのラマン帯域のリストである。それぞれの
ピーク強度は、文字指標によって示され、Sは強力、Mは中位、Wは弱いことを
意味し、その前に付されるVはそれが著しいことを意味する。Pは、そのピーク
が偏光していることを示す。一見したところ、粒子の大部分が個々の単結晶であ
るので、異なるRDX粒子からのラマンスペクトルは、多少異なることがしばし
ば見られる。単結晶の試料に対し、偏光ラマン帯域の強度は、レーザの偏光面と
結晶配向との間の角度の相違に依存する。しかしながら、周波数は同じままであ
る。
RDX単結晶から得た偏光ラマンスペクトルが図2に示される。この結晶は、
研究所にて成長され、形状が矩形で、大きさがほぼ1×2×5mm3になった。我
々はそれに応じてX,YおよびZ軸を定め、その結果、結晶の最長寸法がZに沿
い、Y,Z面に2つの平面がある。解析理論は、ラマン散乱光の強度が入射放射
線によって試料中に誘起される双極子モーメントの二乗に比例することを示して
いる。この双極子モーメントuは、
u=aE (1)
または、
ux=axxEx+axyEy+axzEz
uy=ayxEx+ayyEy+ayzEz (2)
uz=azxEy+azyEy+azzEz
のように記述される。
ここで、Eは入射レーザビームの電場であり、aは分極率テンソルである。R
DX結晶を顕微鏡試料台で向きを合わせ、分光計の前に偏光アナライザを配置す
ることによって、9つのラマンスペクトルが得られた。これらスペクトルのそれ
ぞれは、例えば、XX,YY,ZZ,XY,YX,XZ,ZX,YZあるいはZ
Yなどの9つの要素の分極率テンソルの1つからの寄与を反映する。axy=ayx
,axz=azxおよびayz=azyであるという事実のため、単に6つの独立したス
ペクトルがここに示される。さらに、RDX粒子が単結晶であることを証明する
ために、このタイプの研究は、振動モードの対称性に関して詳細な情報を提供す
る。
図1および図2と表1とから見られることができるように、RDXは885cm-1
に強い帯域を持ち、PETNは、874cm-1に強い帯域を持つ。これらの帯域
は、強く、偏光および結晶配向に依存せずに残る。これらの研究の結果として、
885cm-1および874cm-1のこれら2つの帯域をカバーするため、通過帯域が
880cm-1を中心として20cm-1の帯域幅である(を示す)狭帯域フィルタを使
用することにより、Semtex-Hの如きSemtex材料の成分が検出できることを我々は
認識した。
図3は、一般的な空港搭乗券読み取り機(カードリーダ)がこのような検出器
を組み入れるためにどのように変更可能かを示す。乗客が空港でチェックする時
、彼あるいは彼女は一般的な方法で搭乗券10を与えられる。彼あるいは彼女が
Semtex爆薬を前もって取り扱っていたならば、その時、ほんのわずかな粒子が彼
あるいは彼女の手に残っており、これが通常の取り扱いの間に搭乗券10に転写
されよう。その後、飛行機に搭乗する前の空港ゲートの如き適当なチェックポイ
ントで、乗客は図3に示されたカードリーダに搭乗カード10を送り込むことが
必要である。
図3に概略的に示されるように、搭乗券読み取り機は、一般的なカード読み取
り装置14が内部に設けられたハウジング12を具える。このカードリーダは、
入口18からカード読み取り装置14へ向けて搬送経路16に沿って矢印20の
方向に搭乗券を搬送するための一般的な搬送機構を有する。カード読み取り装置
14は、乗客が姿を現していないかどうかを決定するため、各乗客を確認するよ
うな働きをする。これは、座席番号などの如き細目を含む搭乗券のわずかな部分
を乗客に戻すことができるが、好ましくは搭乗券の大部分を保持する。これは、
Semtexが検出された場合、追認を与えることが可能なさらなる分析のため、そし
て必要ならば証拠として使用するために搭乗券が保持されることを意味する。
搭乗券10が搬送経路16に沿って搬送されつつ、これはレーザ22からの光
によって走査される。ヘリウム−ネオンの如きガスレーザや、あるいは適当に安
定し、フィルタをかけられた半導体レーザダイオードを含む多くのタイプのレー
ザが適当である。ダイクロイックフィルタ24は、レーザ波長の光を90度通し
て反射し、搭乗券が経路16に沿って通過している時、レンズあるいはレンズシ
ステム26によって搭乗券10の上に焦点を合わせる。搭乗券10の全領域か、
あるいはその大部分を走査することが好ましいので、レンズシステムは、矢印2
0の方向に搭乗券が移動している時、この搭乗券の幅を横切るような焦線を与え
るシリンドリカルレンズを有することができる。当該レンズシステム26は照明
線からの散乱光を集光する。これは、ダイクロイックフィルタ24に戻り、この
ダイクロイックフィルタは励起したレーザ22と同じ波長を持つ反射したレイリ
ー散乱光を除くが、ラマン散乱光を透過させる。ラマン散乱光は、狭帯域フィル
タ28を介し、これを通ってレンズ30により検出器32上に焦点を合わされ
る。検出器はアバランシュフォトダイオードであってもよい。
フィルタ28は、およそ880cm-1を中心とする約20cm-1の狭帯域を有する
。このため、RDXあるいはPETNの粒子が上述したように搭乗券10にもた
らされているならば、フィルタは874cm-1および885cm-1の強いラマン帯域
を通すので、検出器32が反応しよう。しかしながら、この検出器32は他のあ
らゆる波数の散乱光に対して反応しない。図3において、フィルタ28は、光路
に対して正常に示されるが、これを880cm-1に対して調整する必要があるなら
ば、この正常状態に対してこれを斜めにすることができる。
検出器32からの出力は制御装置43に与えられる。この制御装置は、この装
置の種々の部分を制御するためのコンピュータを有することができ、そして、所
与の閾値を越える信号が検出器32から受信されたならば、適当な指示を与える
。好ましくは制御装置34は、バックグラウンドの除去、すなわちバックグラウ
ンドを越える880cm-1のフィルタ28によって検出したピークの高さを決定で
きるべきである。搭乗券それ自体の材料からか、あるいはこれが取り扱い中に捕
捉する垢や脂から、広帯域の発光あるいは蛍光を与える材料を搭乗券が保持する
可能性があるならば、これは重要となり得る。バックグラウンドの除去を達成す
るため、散乱光の一部がフィルタ28の前に配置したビームスプリッタ36によ
り、さらなる狭帯域フィルタ38,レンズ40および検出器42に向けて反射さ
れてもよい。これらは、フィルタ38が880cm-1の片側、例えばSemtexがラマ
ン散乱がわずかであるか、あるいはラマン散乱を持たない810cm-1に対して狭
い帯域に調整されることを除き、構成要素28,30,32と同じである。検出
器42の出力は制御装置34に与えられ、これはコンピュータ中の適当なソフト
ウェアか、あるいは比較器の如く委ねられた電気回路により、検出器32からの
信号から減じられる。従って、バックグラウンドを除去した信号が所定の閾値を
越えて立ち上がるならば、この制御装置34は適当な指示を与える。
図3において、ビームスプリッタ36は、単純な50対50のビームスプリッ
タであってよい。しかしながら、検出のために利用できる散乱光の損失を防ぐた
め、フィルタ28,38のそれぞれの帯域の間を鋭角的に遮断するエッジフィル
タであることが好ましい。これは、880cm-1の帯域の光のすべてがフィルタ
28を通過するのに対し、隣接する帯域の光のすべてがフィルタ38に反射され
ることを確実にする。それにまた、エッジフィルタの代わりに、フィルタ36そ
れ自体を(別のフィルタ28を必要とせずに)直接検出器32に向けて880cm-1
を中心として20cm-1の幅の帯域のみ通過させ、他のすべての光をバックグラ
ウンドフィルタ38へ反射するように設計されてもよい。あるいは、フィルタ3
6が(フィルタ38を必要とせずに)検出器32に直接反射されるバックグラウ
ンドの除去に必要な狭帯域である点を除き、フィルタ28を通る散乱光のすべて
を透過するノッチフィルタであってもよい。
我々の試験は、例えばおよそ1ピコグラムの重さがある約1μm3のSemtexの極
めて小さな粒子を上述したようなラマン装置が、数秒でうまく検出できることを
示している。我々の試験は、実際の生活状態をまねて我々がSemtexおよび他の脂
質の両方で交互に汚された指先で「汚れた」試料を作成した。しかしながら、必
要感度および許容可能と思われる誤警報率によると、一般的な搭乗券読み取り機
で使用される速度と比較すると、搬送経路16に沿って通過する搭乗券10の速
度を減少することが望ましいと思われる。別の可能性は、表面を適当に粗くした
銀、金あるいは銅の如き物質の薄膜でカード材料を被覆することである。このよ
うな適当な表面のため、この粗くした表面に吸着するRDXあるいはPETN材
料の分子は、ラマン散乱を非常に大きな割合で増大する表面増加ラマン散乱(sur
face-enhanced Raman scattering:SERS)を示すことができる。
搭乗券が非蛍光カード材料で製造されることを確実にすることもまた、望まし
いと思われる。この非蛍光カードの使用に対する代わりとしては、スペクトルの
遠赤あるいは赤外領域の光をもたらすレーザ22を使用することである。このよ
うな波長での励起は、蛍光の問題を相当に減少するか、あるいは除去する。
もちろん、図3に示されたものと別な光学的配置が使用可能である。例えば、
適当な光学的配置は、搭乗券の両面から同時に照明およびラマン散乱光を集光す
ることができる。
図4は、図3の搭乗券読み取り機のための変形した走査構造を示す。ここで、
搭乗券10は図3中の矢印20の方向から見た横断面で示される。搭乗券を横切
る焦線を作り出すためにレンズシステム26に必要なシリンドリカルレンズは、
最大量のラマン散乱光を集光するために最も効率のよい方法ではないと思われる
。従って、図4は搭乗券10上に焦点をもたらし、ラマン散乱光に対してより大
きな集光効率を持った修正レンズシステム26’を示す。光は、それぞれの面が
鏡面であるポリゴンブロック46による反射後に搭乗券10の上に焦点を合わせ
られる。ブロック46は、(図示されない)モータによって矢印4で示されるよ
うに連続的に回転させられる。これは、搬送経路16に沿った搭乗券の移動によ
って与えた長手方向の走査よりも速い速度でカード10を横切るように走査する
ことをレーザスポットにもたらす。
搭乗券からの散乱光は、ブロック46の鏡面およびレンズシステム26′を介
して図3に示されたのと同様な光学的検出システムに戻る。
図3および図4に描いたシステムは、搭乗券10のいくつかの場所でSemtexの
存在を検出するに過ぎない。ラマン分析法の特有な長所の1つは、これが非破壊
であることである。このため、Semtexが検出されると、搭乗券をさらなる分析お
よび証拠として使用するためにそのままにしておくことができる。このようなシ
ステムは、チケット,身分証明カード,パスポートなどの如き他の表面のSemtex
を検出するために修正可能であり、空港搭乗券読み取り機とは異なる他の場所、
例えば公共の建物,官庁その他同種のものの入口で使用可能であることは明らか
である。ラマン分析の非破壊性は、チケット,カードなどを分析後に持ち主に戻
して渡すことができるので、このような場所に対してそれ自体役立つ。
さらに、図3中の検出器および関連部品32〜42は、米国特許第53770
04号(Owen)および第5112127号(Carrabba)に記述された如き手持ちの光
ファイバプローブヘッドと接続して使用されてもよい。レーザ22からの光はプ
ローブヘッドに向けて光ファイバで送られ、ラマン散乱光は検出器および関連部
品32〜42に向けて他の光ファイバを介して帰還される。従って、このような
手持ちの光ファイバプローブヘッドは、被疑者の手、あるいは飛行機に積載され
かけている手荷物の直接感知を含む広い種類の物品上のSemtexの存在を感知する
ために使用可能である。それにまた、適当な小型化のために、検出器部品32〜
42と種々のフィルタおよびレンズとは、適当な対物レンズおよび半導体レーザ
ダイオードと一緒に手持ちのプローブユニット内に組み込まれて
もよい。検出されるべき物品に対するプローブヘッドの位置に関して補助するた
め、このプローブは適当な離隔、あるいは別な位置決め用の付属品と共に設けら
れてもよい。
いくつかの場所において、図3および図4に示される装置によって可能とされ
るよりも、より詳細に試料を分析することが望ましいと思われる。これは、EP
543578に示されたのと同様な図5に示される如き装置を用いて実施可能で
あり、その言及がより詳細になされるべきである。顕微鏡ステージ54に配置さ
れる試料52は、レンズシステム56,鏡58,ダイクロイックフィルタ60,
鏡62および顕微鏡対物レンズ64を介し、レーザ50からの光によって照明さ
れる。試料の領域の画像を形成することが望ましいのであれば、その時、要求し
た領域を照明する試料52の上のレーザビームの焦点をぼかすようにレンズ56
が調整される。ラマン散乱光は、顕微鏡対物レンズ64によって集光され、(前
のようにレーザと同じ波長を有する反射したレイリー散乱光を遮断する)ダイク
ロイックフィルタ60を通って戻される。従って、ラマン散乱光は鏡66,68
を介してフィルタ70を通過する。SemtexのRDXおよびPETN成分を検出す
るため、フィルタ70は、前のように880cm-1を中心として20cm-1の帯域幅
を持つ狭帯域フィルタである。従って、880cm-1を中心とする帯域の光におい
て、試料の照明領域の2次元画像は、レンズ74により電荷結合素子(CCD)
72の如き適当な2次元検出器に焦点を合わせられる。この画像は、要求したよ
うな本装置の他の部分も制御するコンピュータ76により取得されて表示される
。例えば、上述したのと同じ理由のため、隣接する透過帯域に対してこれを再調
整するようにフィルタ70をわずかに傾斜させることにより、コンピュータ76
はバックグラウンドの除去を行うことができる。従って、コンピュータ70はバ
ックグラウンド画像を別に取得し、880cm-1の帯域の画像の対応するデータか
ら、バックグラウンド画像の各画素のデータを減じる。
図5はまた、RDXあるいはPETNの存在を画像のどこか特定部分で検出し
たか否かを確認するために有用であるEP543578において、より詳細に説
明された異なる操作モードを本装置が有することができることを示す。顕微鏡ス
テージ54を必要に応じて移動し、画像中における興味のあるそれぞれの場所に
照明をもたらすように、レンズ56は再び焦点を合わせられよう。ラマン散乱光
が回折格子78に向けてプリズム79を介して反射されるように、鏡66が直ち
に光路から外される。これは、図1および図2に示されたスペクトルと比較する
ことにより、これがRDXおよび/またはPETNであるという明確な確認を可
能とするCCD72の表面を横切る興味のある場所のラマン散乱光のスペクトル
を分散させる。
もちろん、図5に示される装置は種々の異なる適用のために修正可能である。
図5に示されるようなシステム全体は、回折格子78によってもたらされるスペ
クトルを確認できる熟練者が与えられる法廷用研究所で使用するためにより適当
であろう。代わりに、警察署で使用できるシステムをもたらすため、回折格子7
8,プリズム79および鏡66,68を省略してもよく、フィルタ70はダイク
ロイックフィルタ60とレンズ74との間の一直線に貫く位置に配置される。従
って、指紋中のSemtexの粒子の存在を示すと思われる880cm-1を中心として2
0cm-1の帯域で、指紋の画像を未熟な作業者でも容易に作り出すことができる。
フィルタ70のチューニングを調整することによって、バックグラウンドの除
去を与えるよりはむしろ、バックグラウンドを検出するための適当な透過帯域を
持った別のフィルタに対してフィルタ70を交換することにより、同じ効果を達
成できる。さらに有用な設備は、顕微鏡へ導入した白色光を取り入れるCCDに
指紋あるいは他の試料の画像を形成できるように、フィルタ70を取り外せるこ
とである。発見される爆薬の痕跡を指紋と実際に関係付けて確認することが誰に
でもできるので、指紋の白色画像と880cm-1帯域で取り込まれたものとの比較
能力は特別な長所がある。これは、あらかじめ爆薬で汚された層の上に指紋がで
きるという可能性を除去し、この技術によってもたらされる法廷用証拠の価値を
高める。
図2から見られることができるように、常にRDXの885cm-1の帯域が示さ
れるけれども、これは何らかの大きさの分極によるためである。PETNに対す
る874cm-1のピークは、分極によらない。望むのであれば、これらの事実はR
DXとPETNとの間の識別に使用できる。偏光フィルタは、ダイクロイック
フィルタ24,60の後方のラマン散乱放射の光路に配置され、880cm-1の帯
域の検出強度が変化するか否かを確認するために調整される。
(回折格子78を有するか、あるいは有しない)図5の装置のさらなる変更は
、図1および図2に示された他のピークの1つ、例えばRDXの533cm-1のピ
ークのために調整した別なフィルタに対して交換可能なフィルタ70を与えるこ
とである。代わりに、1つのフィルタ70が2つのピークに対して調整可能であ
ってもよい。画像は533cm-1および885cm-1のピークのそれぞれのラマン散
乱光で取り込まれ、バックグラウンドがそれぞれから除去される(言ってみれば
500cm-1および810cm-1でそれぞれ取り込まれた画像を使用する)。結果と
して生ずる2つの画像は、533cm-1および885cm-1のピークの両方をもらた
しているこれらの領域を単に示す最終画像をもたらすように、AND論理を使用
するコンピュータ76によって組み合わされる。これは、指紋中のRDXのより
明確な確証に帰着する。例えば、図3のシステムにフィルタおよびビームスプリ
ッタをさらに与えることによる非画像システムに同一の技術を使用することがで
きる。同様な方法で、2つあるいはそれ以上の特徴的なラマンピークからSemtex
ではない別な物質を明確に同定可能である。
図3,図4および図5中のダイクロイックフィルタ24,60は、多層膜誘電
体フィルタであってもよい。代わりに、EP543578に記述されたようなホ
ログラフィーノッチあるいはエッジフィルタを使用することができ、それらの偏
光の非依存性を改良するため、10°あるいは11°の如き低入射角で使用可能
である。リューゲート(rugate)フィルタをホログラフィーフィルタの代わりに用
いることができる。フィルタ28,38,70はまた、これらのタイプの何れで
もよい。
「ラマン顕微鏡法による爆薬痕の本来の位置における検出および確認(In-Situ
Detection and Identification of Trace Explosives by Raman Microscopy)」
,Jounal of Forensic Sciences,JFSCA,40巻,第1号,1995年1月,31〜37ペ
ージのC Cheng らによる紙は、これを参照することによって本願に組み入れられ
る。この紙は、本件特許出願の優先日の後に公になった。
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フロントページの続き
(31)優先権主張番号 9509264.9
(32)優先日 1995年5月5日
(33)優先権主張国 イギリス(GB)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),CN,JP,RU,US
(72)発明者 バチェルダー,デイヴィッド,ネヴィル
英国 エルエス16 5ピービー ヨークシ
ャ リーヅ フォックスヒル アヴェニュ
2エイ
(72)発明者 レイシイ,リチャード,ジョン
英国 エイエル4 9エイチキュー ハー
トフォードシャ セント アルバンス ポ
リス サイエンティフィック デヴェロッ
プメント ブランチ(番地なし)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.試料中の爆発物を検出するための装置であって、 ラマン散乱光の産出をもらたすように試料を照明するための光源と、 試料から受けたラマン散乱光を検出するための検出器と、 試料と検出器との間の狭帯域フィルタと を具え、このフィルタは、874cm-1および885cm-1を含む狭帯域の光のみ を検出器に通すことを特徴とする装置。 2.試料は、カードあるいは他の書類の形式において、光源,検出器およびフィ ルタによって走査される領域があることを特徴とする請求項1に記載の装置。 3.カードあるいは他の書類は、光源,検出器およびフィルタを通過して搬送さ れることを特徴とする請求項2に記載の装置。 4.カードあるいは他の書類を横切る光源からの光の焦線をもたらすように配置 したレンズを具えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の装置。 5.カードあるいは他の書類を横切る光源からの光点を走査する装置を有するこ とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の装置。 6.検出器は、試料の領域の2次元画像を検出することを特徴とする請求項1に 記載の装置。 7.前記狭帯域フィルタから分離したラマン散乱光のスペクトルを検出するため の手段を有することを特徴とする先行請求項の何れか1つに記載の装置。 8.狭帯域フィルタは、およそ880cm-1を中心としておよそ20cm-1の帯域幅 を有することを特徴とする先行請求項の何れか1つに記載の装置。
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