JPH10504261A - 危険物専用容器をコンテナで運搬するための装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、危険物専用容器のための運搬装置、および、コンテナ内に危険物専用容器の積荷を固定する方法に関する。運搬装置は、ＩＳＯコンテナと、コンテナ内に危険物専用容器の積荷を固定するための手段とを備える。本発明によれば、積荷を固定する手段は、複数の第１の予め形づくられた部材(１０)を有し、該第１の予め形づくられた部材(１０)は、互いに隣接して、コンテナの底面を完全に占める第１の受け取り面を形成し、それぞれが危険物専用容器(２)の下部領域を正確に適合するように受け取る開口(１２)を有する。本発明によれば、積荷を固定する手段は、また複数の第２の予め形づくられた部材(２０)を有し、該第２の予め形づくられた部材(２０)は、それぞれが危険物専用容器の上部領域を正確に適合して受け取る開口(２１)を有し、第１の受け取り面に適合された危険物専用容器(２)上に配置され、互いに隣接し、コンテナの底部に平行な中間面を完全に占める第２の受け取り面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 危険物専用容器をコンテナで運搬するための装置および方法 本発明は、危険物専用容器を収容するＩＳＯコンテナ、および危険物専用容器 の積荷をコンテナに固定するための手段を有する、危険物専用容器のための運搬 装置、ならびに運搬のためにＩＳＯコンテナ内に危険物専用容器の積荷を固定す るための方法に関する。 本発明は特に、ＩＳＯコンテナでの運搬に適応した、例えばスチールドラム等 の危険物専用容器に貯蔵された放射性廃棄物の運搬に関する。そのような材料は 、後者を基本として発行された、危険物の運搬および危険物の免除規則に関する 法律(Law relating to the Conveyance of Hazardous Goods and the Hazardous Goods Exemption Order)で述べられているような特別安全規定に当てはまる。1 993年6月23日付けの危険物免除規則(Hazardous Goods Exemption Order)に挙げ られた免除項目第49号には、ＬＳＡおよびＳＣＯ材料の運搬に用いられるＩＳＯ コンテナの許可条件が述べられている。とりわけ、コンテナおよび積み荷のひも が、ＩＳＯの水準に従って増加した荷圧にさらに耐えることが証明されなければ ならない。国内水路、鉄道および道路危険物規則(Inland Waterways，Railways and Roads Hazardous Goods Order)の免除項目第49号によれば、積荷固定装置を 備えたコンテナが、積み荷の最大可能全重量および縛られる個々の商品の最大可 能重量で、以下の加速による力を吸収し得る場合にのみ、特定の放射性物質がコ ンテナで運搬され得る。 長手方向にかかる重力加速度の２倍、 水平横方向にかかる重力加速度の１倍、 垂直に上向きにかかる重力加速度の１倍、および、 垂直に下向きにかかる重力加速度の２倍。 安全係数1.5が証明されなければならない。 以前は、放射性内容物を有する危険物専用容器には、典型的には、スチールド ラムが用いられ、積荷をコンテナに固定するために、伸縮性のストラップで縛ら れていた。伸縮性のストラップは、いくつかのドラムの周りに延びるように被せ られ、コンテナの内壁に固定されていた。このようなタイプの積荷固定は、様々 な点において不都合であることが証明されている。 個々の伸縮性ストラップは、それ自体の引張強さおよび伸長特性という点にお いては非常に有効であるが、伸縮性ストラップが複雑な仕方で、縛られた商品群 に巻かれた場合には、商品群の荷圧条件の予測に対して同様に有効ではない。 特に、伸縮ストラップのために特定のガイドとなり得るもの(例えば固定用ラ グまたはつまみ)を有さない、例えばスチールドラム等の危険物専用容器を確実 且つ再現可能な方法で固定することは、実際に困難である。さらに、コンテナの 運搬中に、コンテナ内での容器の振動および動作が必然的に生じ、従って容器か ら縛ったストラップがゆるみ、積荷固定手段の積荷圧力許容範囲が急激に変化し 得る。 縛りによる危険物専用容器の積荷の固定のこれらの問題によって生じるその他 の結果は、積荷固定手段の積荷圧力許容範囲が実際には数学的に予測不可能であ るため、上記加速値にコンテナおよび積荷固定手段が耐えうるかどうかを証明す るために、特定の重量および特定の縛りプランを有する危険物専用容器の積荷プ ランの度に新たに実際の条件の下で前段階テストの実施が必要となることである 。これは、基本的に、積荷プランの度に何回かの前段階テストの実施が必要とな るため、非常にコストがかかる。 本発明の目的は、危険物専用容器が、確実に固定され、振動の最中も安定する ような、危険物専用容器のための運搬装置、および危険物専用容器の積荷をＩＳ Ｏコンテナ内に固定する方法を提供することにある。 特許請求項１の特徴を有する、最初に説明したタイプの運搬装置、および特許 請求項１２の特徴を有する方法によって、この目的が達成される。本発明の有利 な態様は、従属する請求項に記載されている。 本発明によれば、運搬装置は、コンテナの底面を占め、結果的にコンテナの側 壁に対して支持される第１の予め形づくられた部材(preshaped parts)を備えた 第１の受け取り面を有する。第１の予め形づくられた部材は、運搬される危険物 専用容器の表面に適合した開口を有し、それぞれの開口は、危険物専用容器の底 部領域を正確に適合して受け取る役割を果たす。複数の第２の予め形づくられた 部材がまた設けられる。第２の予め形づくられた部材は、危険物専用容器の上部 の上に各開口が正確に適合するために、一致した開口を有する。第２の予め形づ くられた部材は、第１の受け取り面の上に適合された危険物専用容器の上に配置 され、互いに隣接して、コンテナの底面に平行な中間面を完全に占める第２の受 け取り面を形成し得るように設計される。 本発明による方法をもってすれば、運搬によって生じる振動の最中でさえも堅 く固定される、危険物専用容器のための運搬装置が提供される。さらに、危険物 専用容器を上下で挟む第１および第２の受け取り面は、運搬装置への加速の際に 生じる危険物専用容器の慣性力を明らかに吸収し、コンテナの壁に伝える。 本発明による方法の特に有効な点は、危険物専用容器が受け取り面に挟まれて いるために、危険物専用容器の慣性力のために生じる力の分布および力の散逸は 、規定可能且つ基本的に計算可能なことにある。これは、特に、強いて言えば、 コンテナの長手および横方向の力の場合に当てはまる。ここで、予めセットされ た積荷プランの簡単なモデルで、圧縮バネを介して、隣接する危険物専用容器、 または固定されたコンテナの壁に接続された多数の知られた主要な危険物専用容 器が考えられ得る。圧縮バネは、それぞれの危険物専用容器の間の受け取り面領 域を表す。結合された振動器のそのようなシステムの本質的な特性は、予め計算 可能であるため，積荷プランの度に、装置が所定の加速に耐えられるかどうかを 試すために、実際の条件の下で前段階テストを実施する必要かなく、特定の積荷 プランのための積荷固定手段のレイアウトが決定され得る。 予め形づくられた部材は、受け取り面によって吸収された慣性力が、受け取り 面の弾性的変形によって吸収されるように、弾性的に変形可能な材料から都合よ くつくられる。 本発明の有効な態様においては、第１および第２の予め形づくられた部材の端 部において、隣接した予め形づくられた部材の間において、第１および第２の受 け取り面に空洞を形成する凹部が設けられる。空洞には、くさびが挿入され得る 。くさびを挿入することによって、運搬および運搬によって生じる予め形づくら れた部材の互いに対する動作の最中、くさびは自身の重量の影響によって空洞に さ らに落ち、その結果受け取り面はさらに固定されてコンテナの壁に対して加圧さ れることが確実となる。これにより、積荷固定手段の自力安定化が達成される。 他の好ましい態様においては、第２の受け取り面が、第１の受け取り面に適合 される危険物専用容器の上に配置された際に、同様に上端に開口を有するように 、第２の予め形づくられた部材の両端に開口が設けられる。各開口は、危険物専 用容器の下部領域を正確に適合して受け取り、従って第２の受け取り面の上にさ らに危険物専用容器の層が適合され得る。第２の危険物専用容器の層も同様に、 第３の受け取り面の上面に固定され得る。第３の受け取り面は、第２の受け取り 面と同様に危険物専用容器の層に適合し、コンテナの底面に平行な中間面を完全 に占める。 本発明は、図面の実施形態を参照しながら、以下において、より詳細に説明さ れる。 図１は、第２の受け取り面の断面における運搬装置の断面図を示す。 図２は、図１のＡ−Ａ線に沿った運搬装置の断面図を示す。 図３は、図１のＢ−Ｂ線に沿った運搬装置の断面図を示す。 200リットルドラムの形態の危険物専用容器２が適合される２０フィートＩＳ Ｏ特殊コンテナ１が図１に示される。 図１のＡ−Ａ線に沿った横断面図が図２に示される。コンテナ１の底面は、８ つの互いに隣接する矩形の第１の予め形づくられた部材１０によって完全に覆わ れている。予め形づくられた部材１０は全て、コンテナ１の長手方向を横断する ように、側壁から側壁へと延伸し、それぞれに危険物専用容器２の下部領域を正 確に適合して受け取るための３つの開口１２が設けられている。予め形づくられ た部材は、毎回特定の容器の型、つまり200リットルまたは280リットルのドラム 等の標準容器に従って設けられなければならない。図示される実施例においては 、２４個のドラムが第１の受け取り面の上に適合され得る。 危険物専用容器２の上には、それぞれが危険物専用容器２の上部領域を正確に 適合して受け取るための開口２１が下面に設けられた第２の予め形づくられた部 材２０が適合される。第２の予め形づくられた部材２０は、危険物専用容器２の 上に適合され得るように開口２１が配置され、互いに隣接することによって、コ ンテナ１の底面に平行なコンテナの中間面を完全に占める。 好ましい態様においては、第２の受け取り面が、上述された第１の受け取り面 と一致した構成を有するように、第２の予め形づくられた部材２０の寸法は、第 １の予め形づくられた部材１０と一致する。 第２の予め形づくられた部材２０の端部には、隣接した予め形づくられた部材 ２０の間において、第２の受け取り面にくさび形の空洞を形成する凹部２４が設 けられ、該凹部２４には、例えば鉛が詰められたシートスチールのくさび等、重 量の重いくさびが挿入され得る。これらのくさびは、運搬の最中に振動が生じた 場合に、さらにその重量によって受け取り面の空洞部２４内に入り、安定性を確 実にする。 同様に、第１の受け取り面の開口１２と同様の、それぞれ危険物専用容器２' の下部領域を正確に適合して受け取るために形成された開口２２を上側に有した 、第２の受け取り面の予め形づくられた部材２０が上側に適合される。従って、 特定の積込みプランのために、第２の危険物専用容器２’の層を第２の受け取り 面の上に適合することが可能になる。この第２の危険物専用容器２'の層の上側 は、互いに隣接して、コンテナの底面に平行な、中間面を完全に占める、第３の 予め形づくられた部材３０から形成される第３の受け取り面が設けられ得る。第 ３の予め形づくられた部材３０は、第２の予め形づくられた部材２０と同様の構 成を有し得、特に端部において、上述されたようなくさびの挿入のためのくさび 状にテーパーした空洞を形成するための凹部３４が設けられる。 図２および図３に見られるように、第２および第３の予め形づくられた部材２ ０および３０の上側には、凹部が設けられ、該凹部は、コンテナの第２および第 ３の受け取り面の長手軸を横断して延びる溝２６および３６を形成し、それぞれ に、コンテナの側壁に留めることが可能な保持ロッドが挿入され得る。保持ロッ ドは、受け取り面に垂直な動きに対して、第２および第３の予め形づくられた部 材を固定する役割を果たす。 開口の領域外にある、第１、第２および第３の予め形づくられた部材１０、２ ０および３０は、好ましくは、一定の厚みを有するシートとしてつくられる。予 め形づくられた部材は、加速がかかった際に、危険物専用容器の慣性力の大部分 を弾力的に吸収するように、それらの寸法および材料の弾性係数に従って設計さ れることが好ましい。予め形づくられた部材は、典型的な厚みを有した場合に、 所定の加速値において、危険物専用容器に生じる慣性力が、弾力的に吸収される ことを可能にする、エラストマー材料からつくられることが好ましい。 予め形づくられた部材は、例えば200リットルドラム、280リットルドラム等の 、いくつかの標準的な型の危険物専用容器に有効に対応し、多様な積荷プランの ためにレイアウトされる。これによって以下の典型的な例が生じ得る。 ａ)それぞれが最大437.5ｋｇの200リットルドラムが４８個(２層、各層に２４ 個のドラム);合計積荷重量(積荷固定手段を含む):22000ｋｇ; ｂ)それぞれが875ｋｇの200リットルドラムが２４個(単層);合計重量(積荷固 定手段を含む):22000ｋｇ; ｃ)それぞれが500ｋｇの280リットルドラムが４２個(２層、各層に２１個のド ラム);合計重量(積荷固定手段を含む):22000ｋｇ; ｂ)それぞれが1000ｋｇの280リットルドラムが２１個(単層);合計重量(積荷固 定手段を含む):22000ｋｇ。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年５月７日 【補正内容】 明細書 危険物専用容器をコンテナで運搬するための装置および方法 本発明は、危険物専用容器を収容するＩＳＯコンテナ、および危険物専用容器 の積荷をコンテナに固定するための手段を有する、危険物専用容器のための運搬 装置、ならびに運搬のためにＩＳＯコンテナ内に危険物専用容器の積荷を固定す るための方法に関する。 米国特許第3375919号は、パッケージに入ったヤーンのスプールのための運搬 装置を開示している。この運搬装置は、請求項１の前提部の特徴を包含している 。特に、この運搬装置は、パッケージの底面を単一部材として覆う第１の受け取 り面を有し、複数のヤーンのスプールが、規則的なパターンで、且つ、該第１の 受け取り面上に正確に適合するように形づくられる。ヤーンのスプール上には、 第２の、一致するように形づくられた一体化した受け取り面が逆方向に配置され る。第２の受け取り面は、ヤーンのスプールの上部と係合し、パッケージの中間 面を完全に占める。中間面の上にはさらに受け取り面が配置され、その上に第２ のヤーンのスプールの層が配置される。第２のヤーンのスプールの層の上部は、 最終的に第４の受け取り面と係合し、第４の受け取り面は、パッケージのカバー 面を完全に占める。ＩＳＯコンテナの場合、単体からなる、一致した受け取り面 は、扱いが非常に困難であり、コンテナの荷積みおよび荷降ろしを実質的に複雑 にする。 ＷＯ85/01714には、特定のサイズのバレルをＩＳＯコンテナ内に収容する方法 が記載されている。５５ＵＳガロンのバレルをＩＳＯコンテナ内に収容するため には、スカーフ継手の外径を小さくして、バレルの壁の最大外径に適合するよう に、バレルの底および蓋のスカーフ継手を内側に加圧することが提案されている 。さらに、コンテナの小さい方の側壁において横並びに４つのバレルが収容され 、コンテナの長手方向に沿って１０列のバレルが配置され得るように、バレルの 円周上の強化押面は変えられる。そのようなバレルのコンテナ内におけるパッケ ージ密度は、危険物専用容器として、安全規制を満足させない。なぜなら、バレ ル が互いに隣接した状態でコンテナに加速度がかかると、列になったバレル全ての 慣性力が、減衰することなく、コンテナの壁に作用し、所定の加速度テストの間 にコンテナの壁にダメージを与え得るからである。 本発明は特に、ＩＳＯコンテナでの運搬に適応した、例えばスチールドラム等 の危険物専用容器に貯蔵された放射性廃棄物の運搬に関する。そのような材料は 、後者を基本として発行された、危険物の運搬および危険物の免除規則に関する 法律(Law relating to the Conveyance of Hazardous Goods and the Hazardous Goods Exemption Order)で述べられているような特別安全規定に当てはまる。1 993年6月23日付けの危険物免除規則(Hazardous Goods Exemption Order)に挙げ られた免除項目第49号には、ＬＳＡおよびＳＣＯ材料の運搬に用いられるＩＳＯ コンテナの許可条件が述べられている。とりわけ、コンテナおよび積み荷のひも が、ＩＳＯの水準に従って増加した荷圧にさらに耐えることが証明されなければ ならない。国内水路、鉄道および道路危険物規則(Inland Waterways，Railways and Roads Hazardous Goods Order)の免除項目第49号によれば、積荷固定装置を 備えたコンテナが、積み荷の最大可能全重量および縛られる個々の商品の最大可 能重量で、以下の加速度による力を吸収し得る場合にのみ、特定の放射性物質が コンテナで運搬され得る。 長手方向にかかる重力加速度の２倍、 水平横方向にかかる重力加速度の１倍、 垂直に上向きにかかる重力加速度の１倍、および、 垂直に下向きにかかる重力加速度の２倍。 安全係数1.5が証明されなければならない。 以前は、放射性内容物を有する危険物専用容器には、典型的には、スチールド ラムが用いられ、積荷をコンテナに固定するために、伸縮性のストラップで縛ら れていた。伸縮性のストラップは、いくつかのドラムの周りに延びるように被せ られ、コンテナの内壁に固定されていた。このようなタイプの積荷固定は、様々 な点において不都合であることが証明されている。 個々の伸縮性ストラップは、それ自体の引張強さおよび伸長特性という点にお いては非常に有効であるが、伸縮性ストラップが複雑な仕方で、縛られた商品群 に巻かれた場合には、商品群の荷圧条件の予測に対して同様に有効ではない。 特に、伸縮ストラップのために特定のガイドとなり得るもの(例えば固定用ラ グまたはつまみ)を有さない、例えばスチールドラム等の危険物専用容器を確実 且つ再現可能な方法で固定することは、実際に困難である。さらに、コンテナの 運搬中に、コンテナ内での容器の振動および動作が必然的に生じ、従って容器か ら縛ったストラップがゆるみ、積荷固定手段の積荷圧力許容範囲が急激に変化し 得る。 縛りによる危険物専用容器の積荷の固定のこれらの問題によって生じるその他 の結果は、積荷固定手段の積荷圧力許容範囲が実際には数学的に予測不可能であ るため、上記加速度値にコンテナおよび積荷固定手段が耐えうるかどうかを証明 するために、特定の重量および特定の縛りプランを有する危険物専用容器の積荷 プランの度に新たに実際の条件の下で前段階テストの実施が必要となることであ る。これは、基本的に、積荷プランの度に何回かの前段階テストの実施が必要と なるため、非常にコストがかかる。 本発明の目的は、危険物専用容器が、確実に固定され、振動の最中も安定する ような、危険物専用容器のための運搬装置、および危険物専用容器の積荷をＩＳ Ｏコンテナ内に固定する方法を提供することにある。 請求項１の特徴を有する、最初に説明したタイプの運搬装置および請求項１１ の特徴を有する方法によって、この目的が達成される。本発明の有利な態様は、 従属する請求項に記載されている。 本発明によれば、運搬装置は、互いに動作可能かつ隣接した複数の分離した第 １の予め形づくられた部材(preshaped parts)(１０)で形成された第１の受け取 り面を備える。第１の受け取り面の端部は、コンテナの壁に支持されている。第 １の予め形づくられた部材は、危険物専用コンテナの底に適合した開口を有し、 危険物専用容器の底部領域を正確に適合して受け取る役割を果たす。さらに、第 ２の受け取り面が、互いに動作可能かつ隣接した複数の分離した第２の予め形づ くられた部材から形成され、危険物専用容器の上部上に適合し得るように、一致 した開口を有する。第２の予め形づくられた部材は、第１の受け取り面の上に配 置された危険物専用容器の上に適合し、互いに隣接して、コンテナの底面に平行 な中間面を完全に占める第２の受け取り面を形成し、その端部はコンテナの壁に 支持されている。さらに、第１および第２の予め形づくられた部材の端部におい て、上に開口する凹部によって空洞部が形成される。隣接した予め形づくられた 部材の間の空洞部にくさびが挿入され得る。くさびを挿入することによって、運 搬および運搬によって予め形づくられた部材が互いに対して起こす動作によって 生じる装置の振動またはねじれの際に、くさびは自量の影響によってさらに空洞 部に落ちる。その結果、受け取り面は、さらに固定されコンテナの壁に押しつけ られる。これにより、積荷固定手段の自力安定化が達成される。 本発明による方法をもってすれば、運搬によって生じる振動の最中でさえも堅 く固定される、危険物専用容器のための運搬装置が提供される。さらに、危険物 専用容器を上下で挟む第１および第２の受け取り面は、運搬装置への加速の際に 生じる危険物専用容器の慣性力を明らかに吸収し、コンテナの壁に伝える。 本発明による方法の特に有効な点は、危険物専用容器が受け取り面に挟まれて いるために、危険物専用容器の慣性力のために生じる力の分布および力の散逸は 、規定可能且つ基本的に計算可能なことにある。これは、特に、強いて言えば、 コンテナの長手および横方向の力の場合に当てはまる。ここで、予めセットされ た積荷プランの簡単なモデルで、圧縮バネを介して、隣接する危険物専用容器、 または固定されたコンテナの壁に接続された多数の知られた主要な危険物専用容 器が考えられ得る。圧縮バネは、それぞれの危険物専用容器の間の受け取り面領 域を表す。結合された振動器のそのようなシステムの本質的な特性は、予め計算 可能であるため，積荷プランの度に、装置が所定の加速度に耐えられるかどうか を試すために、実際の条件の下で前段階テストを実施する必要がなく、特定の積 荷プランのための積荷固定手段のレイアウトが決定され得る。 予め形づくられた部材は、受け取り面によって吸収された慣性力が、受け取り 面の弾性的変形によって吸収されるように、弾性的に変形可能な材料から都合よ くつくられる。 他の好ましい態様においては、第２の受け取り面が、第１の受け取り面に適合 される危険物専用容器の上に配置された際に、同様に上端に開口を有するように 、第２の予め形づくられた部材の両端に開口が設けられる。各開口は、危険物専 用 容器の下部領域を正確に適合して受け取り、従って第２の受け取り面の上にさら に危険物専用容器の層が適合され得る。第２の危険物専用容器の層も同様に、第 ３の受け取り面の上面に固定され得る。第３の受け取り面は、第２の受け取り面 と同様に危険物専用容器の層の上に適合し、コンテナの底面に平行な中間面を完 全に占める。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．危険物専用容器を受け取るＩＳＯコンテナと、該危険物専用容器の積荷を該 コンテナ内に固定するための手段とを備え、該積荷固定手段が、それぞれが該危 険物専用容器(２)の底部に正確に適合して受け取るための開口(１２)を有し、該 コンテナ(１)の底面を完全に占める第１の受け取り面と、該コンテナの底面に平 行な中間面を完全に占め、それぞれが該第１の受け取り面上に適合された該危険 物専用容器(２)の上部を正確に適合して受け取るための開口(２１)を有する第２ の受け取り面とを備えた、危険物専用容器のための運搬装置であって、 該第１の受け取り面は、互いに動作可能かつ互いに隣接する複数の分離し た第１の予め形づくられた部材(１０)から形成され、該第１の受け取り面の端部 は、該コンテナの壁で支持されており、 該第２の受け取り面は、互いに動作可能かつ互いに隣接する複数の分離し た第２の予め形づくられた部材(２０)から形成され、該第２の受け取り面の端部 は、該コンテナの壁で支持されており、 該第１および第２の予め形づくられた部材(１０、２０)は、端部において 凹部(２４)を有しており、該凹部(２４)によって、上向きに開いた空洞が形成さ れ、隣接する該予め形づくられた部材(１０、２０)の間において、該空洞にくさ びが挿入され得ることを特徴とする、運搬装置。 ２．前記第２の予め形づくられた部材(２０)が上側に、前記第２の受け取り面に おいて前記コンテナの長手軸を本質的に横断して延びる溝(２６)を形成する空洞 を有し、該空洞には、該コンテナの壁に留めることが可能な保持ロッドが挿入さ れ得ることを特徴とする、請求項１に記載の運搬装置。 ３．前記第１および第２の予め形づくられた部材(１０、２０)が、それぞれ、該 予め形づくられた部材(１０、２０)の全てが、前記コンテナ内において長手方向 に横断して側壁から側壁へと延伸するような大きさ、および本質的に矩形の表面 を有することを特徴とする、請求項１および２のいずれかに記載の運搬装置。 ４．前記第２の受け取り面の上側に、それぞれが前記危険物専用容器(２')の底 部領域を正確に適合して受け取るための開口(２２)を有するように、前記第２の 予め形づくられた部材(２０)の両端に開口(２１、２２)が設けられることを特徴 とする、請求項１から３のいずれかに記載の運搬装置。 ５．前記積荷固定手段が、それぞれが危険物専用容器(２')の上部領域を正確に 適合して受け取るための開口(３１)を有する複数の第３の予め形づくられた部材 (３０)を有し、前記第２の受け取り面上に適合された該危険物専用容器(２')の 上に配置されて、前記コンテナの底面に平行な中間面を完全に占める第３の受け 取り面を形成するように設計されることを特徴とする、請求項４に記載の運搬装 置。 ６．前記第３の予め形づくられた部材(３０)は、端部において、上向きに空洞が 開く凹部(３４)を有し、くさびが挿入され得る該凹部(３４)は、前記第３の受け 取り面の隣接する予め形づくられた部材(３０)の間において形成されることを特 徴とする、請求項５に記載の運搬装置。 ７．前記第３の予め形づくられた部材(３０)は上側に、前記第３の受け取り面に おいて前記コンテナの長手軸を本質的に横断して延びる溝(３６)を形成する凹部 を有し、該溝には該コンテナの壁に留めることが可能な保持ロッドが挿入され得 ることを特徴とする、請求項６に記載の運搬装置。 ８．前記第３の受け取り面と前記コンテナのカバー壁との間において、調整可能 な高さを有する支持部材が該第３の受け取り面を該カバー面に対して支持するこ とを特徴とする、請求項７から９のいずれかに記載の運搬装置。 ９．前記第１、第２および第３の予め形づくられた部材(１０、２０、３０)がエ ラストマー材料からなることを特徴とする、請求項１から８のいずれかに記載の 運搬装置。 10．前記第１、第２および第３の予め形づくられた部材(１０、２０、３０)は、 前記開口(１２、２１、２２、３１)の外側において、互いに一定かつ均一な厚み を有するシートであることを特徴とする、請求項１から９のいずれかに記載の運 搬装置。 11．積荷固定手段として、コンテナ(１)の底面は、それぞれが危険物専用容器( ２)の下部を正確に適合して受け取る開口(１２)を有する第１の受け取り面で完 全に占められ、該危険物専用容器(２)は該開口(１２)に適合され、該コンテナの 底面に平行な中間面は、それぞれが第１の受け取り面上に適合された該危険物専 用容器(２)の上部を正確に適合して受け取るための開口(２１)を有する第２の受 け取り面で完全に占められる、運搬するために危険物専用容器の積荷をＩＳＯコ ンテナ内に固定するための方法であって、 複数の第１の分離した予め形づくられた部材(１０)を互いに隣接かつ動作可能 に配置することによって該第１の受け取り面が占められ、該第１の受け取り面の 端部はコンテナの壁で支持され、該第２の受け取り面は、複数の第２の分離した 予め形づくられた部材(２０)によって形成され、その開口が該危険物専用容器( ２)に適合され、該第２の予め形づくられた部材は、互いに隣接して該コンテナ の底面に平行な中間面を完全に占め、該第２の受け取り面の端部において、該コ ンテナの壁に支持され、重量のあるくさびが該第１および/または第２の受け取 り面の空洞に挿入され、該空洞は、隣接する該予め形づくられた部材(１０、２ ０)の端部における凹部(２４)によって形成されることを特徴とする、方法。 12．保持ロッドが、前記コンテナの長手方向に本質的に横断して、前記第２の受 け取り面の上側に設けられた溝(２６)に挿入され、該コンテナの側壁に留められ ることを特徴とする、請求項１１に記載の方法。 13．前記第１および第２の予め形づくられた部材(１０、２０)が、前記コンテ ナ内において、その長手方向に横断して側壁から側壁へと延伸するような大きさ および本質的に矩形の表面を有することを特徴とする、請求項１１および１２の いずれかに記載の方法。 14．それぞれが危険物専用容器(２')の底部を正確に適合して受け取るための開 口(２２)を上側に有するように、前記第２の受け取り面の両端に前記開口(２１ 、２２)が設けられた前記第２の予め形づくられた部材(２０)が用いられ、該第 ２の受け取り面の該開口(２２)に該危険物専用容器(２')が挿入され、それぞれ が該危険物専用容器(２')の上部を正確に適合して受け取るための開口(３１)を 有する複数の第３の予め形づくられた部材(３０)が、該第２の受け取り面の該危 険物専用容器(２')に適合され、互いに隣接して、前記コンテナの底面に平行な 中間面を完全に占める第３の受け取り面を形成することを特徴とする、請求項１ １から１３のいずれかに記載の方法。