JPH10503362A - 増殖分化因子−12 - Google Patents

増殖分化因子−12

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JPH10503362A
JPH10503362A JP7523725A JP52372595A JPH10503362A JP H10503362 A JPH10503362 A JP H10503362A JP 7523725 A JP7523725 A JP 7523725A JP 52372595 A JP52372595 A JP 52372595A JP H10503362 A JPH10503362 A JP H10503362A
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リー,セ−ジン
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ザ ジョーンズ ホプキンス ユニバーシティー スクール オブ メディシン
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Abstract

(57)【要約】 増殖分化因子−12(GDF−12)を、そのポリヌクレオチド配列およびアミノ酸配列とともに記載する。また、GDF−12ポリペプチドおよびポリヌクレオチド配列を用いる診断ならびに治療方法も記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 増殖分化因子-12 発明の背景 1.発明の分野 本発明は増殖因子に関し、特に増殖分化因子−12(GDF−12)と称する 、トランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)スーパーファミリーの新しい メンバーに関する。 2.関連技術の説明 トランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)スーパーファミリーは、胚発 生期の広範な分化過程に影響を与える構造的に関連した1群のタンパク質を包含 する。このファミリーは、正常な雄性発達に必要なミュラー氏管(Mullerian)抑 制物質(MIS)(Behringerら,Nature,345:167,1990)、背−腹軸形成および 成虫盤の形態形成に必要なショウジョウバエデカペンタプレジック(decapentapl egic)(DPP)遺伝子産物(Padgettら,Nature,325:81-84,1987)、卵の植物 極に局在するアフリカツメガエルVg-1遺伝子産物(Weeksら,Cell,51:861-867, 1987)、アフリカツメガエル胚における中胚葉および前葉構造の形成を誘導する ことができる(Thomsenら,Cell,63:485,1990)アクチビン(Masonら,Biochem. Biophys.Res.Commun.,135:957-964,1986)、およびde novoで軟骨および骨形 成を誘導することができる(Sampathら,J.Biol.Chem.,265:13198,1990)骨形 成タンパク質(BMP類、オステオゲニン、OP−1)を含む。TGF−β類は 、脂肪組織形成、筋形成、軟骨形成、造血および上皮細胞分化を含む種々の分化 過程に影響を及ぼすことができる(総論については、Massague,Cell 49:437,1 987参照)。 TGF−βファミリーのタンパク質は最初大きい前駆体タンパク質として合成 され、これは次にC末端から約110〜140アミノ酸はなれた塩基性残基の集団(ク ラスター)の箇所でタンパク質分解開裂を受ける。このタンパク質のC末端領域 、または成熟領域はすべて構造的に関連しており、また異なるファミリーメンバ ーは相同性の程度に基づいて個別のサブグループに分類することができる。特定 サブグループ内の相同性はアミノ酸配列の同一性が70%から90%の範囲であるが、 サブグループ間の相同性はこれより有意に低く、一般に20%から50%に過ぎない。 各場合において、活性種はC末端断片のジスルフィド結合二量体であるように思 われる。研究は、TGF−βファミリーのメンバーのプロ領域(pro-region)をT GF−βファミリーの別のメンバーの成熟領域と共に同時発現させた場合、生物 学的に活性なホモ二量体の細胞内二量体化および分泌が起こることを示した(Gra y,A.およびMaston,A.,Science,247:1328,1990)。Hammondsら(Molec.Emdoc rin,5:149,1991)によるさらなる研究は、BMP-4成熟領域と組み合わせたBMP-2 プロ領域の使用が、成熟BMP-4の発現を劇的に向上させることを示した。研究さ れたファミリーメンバーの殆どについて、ホモ二量体種が生物学的に活性である ことが判明したが、インヒビン類(Lingら,Nature,321:779,1986)およびTG F−β類(Cheifetzら,Cell,48:409,1987)のような他のファミリーメンバーに ついては、ヘテロ二量体もまた検出された。そして、これらは個々のホモ二量体 とは異なる生物学的特性を有するように思われる。 発現パターンが組織特異的である新規な因子の同定は、その組織の発生および 機能の理解をより深めるであろう。 発明の概略 本発明は、細胞増殖および分化因子GDF−12、この因子をコードするポリ ヌクレオチド配列、およびこの因子と免疫反応性である抗体を提供する。この因 子は、種々の細胞増殖性疾患、特に肝細胞が関与する細胞増殖性疾患に関連する ように思われる。 したがって、本発明は1つの実施態様において、肝細胞起源の細胞増殖性疾患 であってGDF−12に関連する細胞増殖性疾患を検出する方法を提供する。ま た別の実施態様において、本発明はGDF−12活性を抑制または増強すること による細胞増殖性疾患の治療法を提供する。 図面の簡単な説明 図1は、マウスGDF−12プローブを用いて釣り上げた成体組織より調製し たRNAのノーザンブロットを示す。 図2は、ヒトGDF−12の部分的ヌクレオチド配列および推定されるアミノ 酸配列を示す。 図3は、ヒトGDF−12の全長ヌクレオチド配列および推定されるアミノ酸 配列を示す。 図4は、ヒトGDF−12とTGF−βスーパーファミリーの異なるメンバー の間のアミノ酸配列の相同性を示す。数字は、第1の保存されたシステインから C末端までの間で計算された、GDF−12と指示されたファミリーメンバーの 間のアミノ酸配列同一性を表す。 発明の詳細な説明 本発明は、増殖および分化因子GDF−12、およびGDF−12をコードす るポリヌクレオチド配列を提供する。GDF−12は肝細胞で特異的に発現され る。1つの実施態様において、本発明はGDF−12の発現に関連する、肝細胞 起源の細胞増殖性疾患の検出方法を提供する。また別の実施態様において、本発 明はGDF−12活性を抑制または増進する作用物質を用いることによる、細胞 増殖性疾患の治療方法を提供する。 TGF−βスーパーファミリーは、多数の細胞型において増殖、分化、および 他の機能を制御する多機能性ポリペプチドから成る。これらペプチドの多くは他 のペプチド増殖因子に対し正および負の両方の調節効果を有する。本発明のGD F−12タンパク質とTGF−βファミリーメンバーとの間の構造的相同性は、 GDF−12がこの増殖および分化因子のファミリーの新規なメンバーであるこ とを示している。他の多数のメンバーの公知の活性に基づいて、GDF−12も また診断および治療用試薬として有用な生物活性を有することが予想できる。 特に、GDF−12の発現パターンは、肝細胞が関与する種々の疾患の治療に GDF−12を有用なものとする活性を有することを示唆している。例えば、G DF−12が肝細胞の増殖または分化を刺激するために機能する場合、GDF− 12は肝機能が不全になる疾患状態(肝炎または肝硬変、等)の治療に用いうる であろう。肝組織は再生する能力を有するが、GDF−12は可能性として正常 な再生プロセスを速め得る、または再生プロセスが抑制される疾患状態において このプロセスを促進し得る。同様に、GDF−12は移植前の培養中の肝細胞ま たは組織を維持するのに、または、移植後の肝細胞の増殖を刺激するのに有用で ありうるだろう。この点に関連して、肝細胞は遺伝子治療において遺伝子を肝臓 に運ぶための伝達体として用いることができるので、GDF−12は特定遺伝子 の導入中または導入後に培養された肝細胞を維持する、または伸張させるために 、または移植後これらの細胞の増殖を刺激するために、有用でありうるだろう。 または、GDF−12が増殖インヒビターとして機能する場合、GDF−12 は肝細胞が関与する細胞増殖性疾患(肝細胞癌、等)を作出するのに用いうるで あろう。実際、このスーパーファミリーのメンバーであるインヒビンαは腫瘍抑 制遺伝子として機能することが示されており、またこのスーパーファミリーの別 のメンバーであるミュラー氏管抑制物質は腫瘍細胞の増殖をin vivoおよびin vi troの両方において抑制可能であることが示されている。 GDF−12発現の高度な特異性は、診断手段としてGDF−12を用いるこ とが可能であることをも示唆している。特に、GDF−12は分泌された因子を コードしているので、GDF−12のレベルは肝機能をモニターするため、また は肝細胞が関与する新生物の存在を検出するために用いうるであろう。この点に 関連して、このスーパーファミリーの別のメンバーであるインヒビンは卵巣顆粒 層細胞癌のマーカーとして有用であることが示されている。 本明細書で用いる「実質的に純粋な」という用語は、本来関連している他のタ ンパク質、脂質、炭水化物、または他の物質を実質的に含まないGDF−12を さす。当業者はタンパク質精製のための標準的技法を用いてGDF−12を精製 することができる。実質的に純粋なポリペプチドは非還元性ポリアクリルアミド ゲル上に単一の主要バンドを生じる。GDF−12ポリペプチドの純度は、アミ ノ末端のアミノ酸配列分析によっても確認できる。GDF−12ポリペプチドに は、GDF−12の活性が残存するものであれば該ポリペプチドの機能性断片が 含まれる。GDF−12の生物活性を有するより小さいペプチドも本発明に包含 される。 本発明はGDF−12タンパク質をコードするポリヌクレオチドを提供する。 これらのポリヌクレオチドには、GDF−12をコードするDNA、cDNAお よびRNA配列が含まれる。GDF−12の全部または一部をコードする全ての ポリヌクレオチドもまた、GDF−12活性を有するポリペプチドをコードする 限り、ここに含まれることが理解される。そのようなポリヌクレオチドは、天然 に存在するポリヌクレオチド、合成ポリヌクレオチド、および意図的に操作され たポリヌクレオチドを包含する。例えば、GDF−12ポリヌクレオチドを部位 特異的突然変異誘発にかけることが可能である。GDF−12のポリヌクレオチ ド配列は、アンチセンス配列をも含む。本発明のポリヌクレオチドは、遺伝暗号 の縮重の結果、縮重した配列をも包含する。20個の天然のアミノ酸が存在するが 、それらの殆どは2個以上のコドンによって特定される。したがって、ヌクレオ チド配列によってコードされるGDF−12ポリペプチドのアミノ酸配列が機能 的に変化していないかぎり、すべての縮重したヌクレオチド配列は本発明に包含 される。 本明細書では、ヒトGDF−12コード領域の活性部分を含む部分的cDNA 配列を具体的に開示する。当業者は、この部分配列を用いて全長クローンを単離 することでできるであろう。この配列を得たcDNAクローンは、GDF−12 の全コード配列を含んでいるように思われる。ここに開示する配列は、GDF− 12ポリペプチドのC末端領域に対応する。配列は推定上のタンパク質分解開裂 部位RARRRで始まる。この部位におけるポリペプチドの開裂は、長さが114 アミノ酸で、予想される分子量が約12,500である活性なC末端断片を生じるであ ろう。 推定上のタンパク質分解プロセシング部位に続くGDF−12のC末端領域は 、TGF−βスーパーファミリーの公知メンバーに有意な相同性を示す。GDF −12配列は、他のファミリーメンバーにおいて高度に保存されている残基の殆 どを含有している(図1参照)。TGF−βおよびインヒビンβと同様、GDF − 12は他のファミリーメンバーの殆どに見いだされる7個のシステインに加え、 システイン残基の余分な対を有する。公知のファミリーメンバーのうち、GDF −12はインヒビンβBに最も相同的である(50%配列同一性)(図4参照)。 組換えGDF−12一次アミノ酸配列のマイナーな改変は、本明細書に記載の GDF−12ポリペプチドに比較して実質的に同等の活性を有するタンパク質を もたらしうる。このような改変は、部位特異的突然変異誘発によるもののように 意図的なものも、また自然発生的なものもある。このような改変によってもたら されたポリペプチドはすべて、GDF−12の生物活性が存在するかぎり、本発 明に包含される。さらに、1個または複数のアミノ酸の欠失もまた、生物活性を 有意に変更することなく、結果として生ずる分子の構造の改変をもたらしうる。 これは、より広い有用性をもつ、より小さい活性分子の開発をもたらしうる。例 えば、GDF−12の生物活性に必要とされないアミノまたはカルボキシ末端の アミノ酸を除去することができる。 本発明のGDF−12ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、開示さ れた配列およびその保存的な変異を包含する。ここで使用する「保存的な変異(c onservative variation)」という用語は、アミノ酸残基を別の、生物学的に類似 の残基で置換することをさす。保存的な変異の例は、イソロイシン、バリン、ロ イシンまたはメチオニン等の疎水性残基の別の疎水性残基との置換、またはある 極性残基の別の極性残基との置換(例えば、アルギニンをリシンに、グルタミン 酸をアスパラギン酸に、またはグルタミンをアスパラギンに置換する)等を含む 。「保存的な変異」という用語は、置換したポリペプチドに対して作成された抗 体が非置換ポリペプチドとも免疫反応するならば、非置換親アミノ酸の代わりに 置換したアミノ酸を使用することをも含む。 GDF−12をコードするポリヌクレオチドは、図2および3に示すヌクレオ チド配列(それぞれ配列表の配列番号11および13)およびこの配列に相補的な核 酸配列を包含する。相補的配列はアンチセンス配列を含みうる。配列がRNAの 場合、図2および3のデオキシヌクレオチドA、G、CおよびTはリボヌクレオ チドA、G、CおよびUにそれぞれ置き換えられる。長さが少なくとも15塩基 の、上記核酸配列の断片もまた本発明に包含される。この長さは、断片が図2お よび3のタンパク質をコードするDNA(それぞれ配列表の配列番号12および14 )に生理的条件下で選択的にハイブリダイズするのを可能とするに十分である。 本発明のDNA配列は、幾つかの方法によって取得できる。例えば、上記DN Aは当分野で周知のハイブリダイゼーション技法を用いて単離することができる 。これらの方法には以下のものが含まれるがそれだけに限定されない。すなわち 、1)相同的ヌクレオチド配列を検出するための、ゲノムDNAまたはcDNA ライブラリーのプローブとのハイブリダイゼーション、2)目的とするDNA配 列とアニーリングが可能なプライマーを用いた、ゲノムDNAまたはcDNAの ポリメラーゼチェーンリアクション(PCR)、および3)共通の構造的特徴を もつクローン化DNA断片を検出するための、発現ライブラリーの抗体スクリー ニングである。 好ましくは、本発明のGDF−12ポリヌクレオチドは哺乳動物、そして最も 好ましくはマウス、ラットまたはヒトに由来する。核酸ハイブリダイゼーション に依存するスクリーニング手順は、適切なプローブがあれば、任意の生物から任 意の遺伝子配列を単離することを可能とする。当該タンパク質をコードする配列 の一部に対応するオリゴヌクレオチドプローブは、化学的に合成することができ る。このためには、アミノ酸配列の中の短い、一続きのオリゴペプチドが分かっ ていなければならない。タンパク質をコードするDNA配列は遺伝子暗号から推 論することができるが、暗号の縮重を考慮しなければならない。配列が縮重して いる場合、混合付加反応を実施することができる。これは、変性2本鎖DNAの 異種混合物を包含する。このようなスクリーニングのためには、1本鎖DNAま たは変性2本鎖DNAを用いてハイブリダイゼーションを実施するのが好ましい 。目的とするポリペプチドに関連するmRNA配列が極めて少量しか存在しない 供給源に由来するcDNAクローンの検出には、ハイブリダイゼーションが特に 有用である。つまり、非特異的結合を避けるためのストリンジェントなハイブリ ダイゼーション条件を用いることにより、例えば、標的DNAと混合物中の単一 プローブ(該DNAの完全な相補体である)とのハイブリダイゼーションによっ て、特定cDNAクローンのオートラジオグラフィーによる視覚化を可能とする こと ができる(Wallaceら,Nucl.Acid Res.,9:879,1981)。 したがって、目的とする遺伝子の部分DNA配列が与えられたならば、当業者 であれば全長cDNAクローンを単離するためのプローブを過度の実験を行うこ となく調製することができるであろう(例えば、Ausubelら,Current Protocols in Molecular Biology,Units 6.3-6.4,Greene Publ.,1994; Maniatisら,Mo lecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratories,1982参照)。 GDF−12をコードする特定DNA配列の展開もまた、1)ゲノムDNAか らの2本鎖DNAの単離;2)目的とするポリペプチドに必要なコドンを提供す るDNA配列の化学的製造;および3)真核ドナー細胞から単離したmRNAの 逆転写による2本鎖DNA配列のin vitro合成、によって得ることができる。後 者の場合、一般にcDNAと呼ばれる、mRNAの2本鎖DNA相補体が最後に 形成される。 組換え手順に使用する特定DNA配列を展開するための上記の3つの方法のう ち、ゲノムDNA単離体の単離は最も一般的でない方法である。イントロンの存 在ゆえに、哺乳動物ポリペプチドの微生物による発現を得ることが望ましい場合 は、特にそうである。 所望のポリペプチド産物のアミノ酸残基の全配列が分かっている場合、DNA 配列の合成はしばしば最良の方法である。所望のポリペプチドのアミノ酸残基の 全配列が分かっていない場合、DNA配列の直接合成は不可能であり、最良の方 法はcDNA配列の合成である。目的とするcDNA配列を単離するための標準 的手順の中に、高レベルで遺伝子を発現するドナー細胞中に豊富に存在するmR NAの逆転写に由来する、プラスミドまたはファージに担持されるcDNAライ ブラリーの形成がある。ポリメラーゼチェーンリアクション技術と組み合わせて 用いた場合、稀少な発現産物であってもクローン化が可能である。ポリペプチド のアミノ酸配列の重要な部分が分かっている場合、標的cDNAに存在すると推 定される配列を写した、標識化1本または2本鎖DNAまたはRNAプローブ配 列の作成を、DNA/DNAハイブリダイゼーション手順に採用しうる。この手 順は、1本鎖形態に変性させたcDNAのクローン化コピーを用いて実施される (Jayら,Nucl.Acid Res.,11:2325,1983)。 GDF−12に特異的な抗体を用いて、少なくとも1個のエピトープを有する GDF−12ペプチドについて、λ gtll等のcDNA発現ライブラリーを間接 的にスクリーニングすることができる。そのような抗体はポリクローナル的また はモノクローナル的に誘導して、GDF−12 cDNAの存在を示す発現産物 の検出に使用することができる。 GDF−12をコードするDNA配列は、適切な宿主細胞へのDNA導入によ りin vitroで発現させることができる。「宿主細胞」とは、その中でベクターが 増殖可能であって、そのDNAが発現される細胞をいう。この用語はまた、本宿 主細胞の任意の子孫をも包含する。全ての子孫が親細胞と同一ではないかもしれ ない、ということが理解される。なぜなら、複製の際に起こる突然変異がありう るからである。しかし、「宿主細胞」という用語を用いるとき、そのような子孫 も包含される。安定した(外来DNAが宿主中に継続的に維持される、の意)D NA導入法は当分野で公知である。 本発明において、GDF−12ポリヌクレオチド配列を組換え発現ベクターに 挿入することができる。「組換え発現ベクター」という用語は、GDF−12遺 伝子配列の挿入または組み込みにより遺伝子的に操作された、プラスミド、ウイ ルス、または当分野で公知の他の伝達体をいう。このような発現ベクターは、宿 主の挿入遺伝子配列の効率的転写を促進するプロモーター配列を含有する。発現 ベクターは典型的には複製起点、プロモーター、および形質転換細胞の表現型選 択を可能とする特定の遺伝子を含有する。本発明に使用するのに適切なベクター は、以下のものを含むがそれらだけに限定されない。すなわち、細菌における発 現のためのT7に基づく発現ベクター(Rosenbergら,Gene,56:125,1987)、哺 乳動物細胞における発現のためのpMSXND発現ベクター(LeeおよびNathans,J.Bi ol.Chem.,263:3521,1988)および昆虫細胞における発現のためのバキュロウイ ルス由来のベクターである。DNAセグメントは、調節エレメント、例えばプロ モーター(例:T7、メタロチオネインI、またはポリヘドリンプロモーター) に機能しうる形で連結されてベクター内に存在しうる。 GDF−12をコードするポリヌクレオチド配列は、原核生物または真核生物 において発現させることができる。宿主は、微生物、酵母、昆虫および哺乳動物 を含みうる。真核生物またはウイルスの配列を有するDNA配列を原核生物にお いて発現させる方法は、当分野で周知である。宿主中で発現および複製が可能な 、生物学的に機能性のウイルスおよびプラスミドDNAベクターが、当分野で公 知である。そのようなベクターは、本発明のDNA配列を組み込むために使用さ れる。好ましくは、GDF−12の全コード配列を含有するcDNAクローンか ら、GDF−12の成熟C末端領域が発現される。または、GDF−12のC末 端部分を、TGF−βファミリーの他のメンバーのプロ領域を有する融合タンパ ク質として発現させるか、あるいは他のプロ領域と共に同時発現させることがで きる(例えば、Hammondsら,Molec.Endocrin.5:149,1991; Gray,AおよびMas on,A.,Science,247:1328,1990参照)。 組換えDNAを用いた宿主細胞の形質転換は、当業者に周知の通常の技法によ り実施することができる。宿主が大腸菌等の原核生物の場合、DNA取り込みが 可能なコンピテント細胞は、周知の手順を用いて指数増殖期の後に集菌し、次い でCaCl2法で処理した菌体から調製することができる。あるいは、MgCl2またはRb Clを用いることができる。所望であれば、宿主細胞のプロトプラストを形成して から形質転換を実施することもできる。 宿主が真核生物の場合、リン酸カルシウム共沈降法、マイクロインジェクショ ン、エレクトロポレーション等の通常の機械的手順、リポソームに封入したプラ スミドの挿入、またはウイルスベクター等のDNAトランスフェクション法が使 用できる。真核細胞はまた、本発明のGDF−12をコードするDNA配列およ び選択可能な表現型をコードする第2の外来DNA分子(例えば、単純ヘルペス チミジンキナーゼ遺伝子等)を用いて、同時形質転換することができる。別な方 法は、サルウイルス40(SV40)またはウシパピローマウイルス等の真核細胞ウ イルスベクターを用いて、真核細胞を一過性に感染させ、または形質転換し、タ ンパク質を発現させるものである(例えば、Eukaryotic Viral Vectors,Cold S pring Harbor Laboratory,Gluzman編,1982参照)。 微生物により発現された本発明のポリペプチド、またはその断片の単離および 精製は、分取クロマトグラフィー、およびモノクローナルまたはポリクローナル 抗体を使用する免疫学的分離を含む通常の手段により実施することができる。 本発明のGDF−12ポリペプチドは、GDF−12ポリペプチドのエピトー プに免疫反応する、または結合する抗体を作成するためにも使用できる。異なる 抗原決定基特異性を有するプールされたモノクローナル抗体より本質的に成る抗 体、および個別のモノクローナル抗体調製物が提供される。モノクローナル抗体 は、上記タンパク質の断片を含有する抗原から当業者に周知の方法により作成さ れる(Kohlerら,Nature,256:495,1975; Current Protocols in Molecular Bio logy,Ausubelら編,1989)。 本発明に用いる「抗体」という用語は、抗原決定基と結合可能な完全な分子お よびその断片(Fab、F(ab')2およびFv、等)を包含する。これらの抗体断片は、 その抗原または受容体に選択的に結合する多少の能力を保持しており、以下のよ うに定義される: (1)Fab:抗体分子の一価の抗原結合断片を含有する断片で、全抗体を酵素パパイ ンで消化し、完全なL鎖および一本のH鎖の一部を生じさせることにより作成で きる; (2)Fab':抗体分子の断片で、全抗体をペプシンで処理し、次いで還元し、完全 なL鎖およびH鎖の一部を生じさせることにより得られる;抗体分子1個につき 2個のFab'断片が得られる; (3)F(ab')2:全抗体を酵素ペプシンで処理し、その後の還元をしないで得ること ができる抗体断片:F(ab')2は、2つのジスルフィド結合によってつながれてい る2個のFab'断片からなる二量体である; (4)Fv:2本の鎖として発現されるL鎖の可変部およびH鎖の可変部を有する、 遺伝子工学的に作成された断片と定義される;および (5)1本鎖抗体("SCA"):適切なポリペプチドリンカーによって連結されたL鎖の 可変部およびH鎖の可変部を遺伝子工学的に融合させた1本鎖分子として有する 、遺伝子工学的に作成された分子と定義される。 これらの断片の作成方法は当分野で公知である(例えば、参照文献としてここ に組み入れるHarlowおよびLane,Antibodies: A Laboratory Manual,Cold Spri ng Harbor Laboratory,New York,1988参照)。 本発明に用いる「エピトープ」という用語は、抗体のパラトープが結合する、 抗原上の任意の抗原決定基を意味する。抗原決定基は通常、アミノ酸または糖側 鎖等の化学的に活性な分子の表面基からなり、そして通常特異的三次構造特性お よび特異的電荷特性を有する。 本発明のGDF−12ポリペプチドに結合する抗体は、完全なポリペプチドま たは目的とする小さいペプチドを含有する断片を免疫感作抗原として用いて調製 することができる。動物を免疫感作するのに使用するポリペプチドまたはペプチ ドは、所望であればキャリアータンパク質と結合させることができる翻訳された cDNAまたは化学合成物から誘導することが可能である。ペプチドに化学的に 結合させる、このような一般的に使用されるキャリアーは、キーホールリンペッ トヘモシアニン(KLH)、チログロブリン、ウシ血清アルブミン(BSA)、および破傷 風菌トキソイドを含む。次に、結合ペプチドは動物(例えば、マウス、ラットま たはウサギ)を免疫感作するのに使用される。 所望であれば、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体をさらに精製するこ とができる。例えば、マトリックスに結合させ、そしてポリペプチドまたはペプ チド(これに対して上記抗体が作成された)が結合しているマトリックスから溶 出させる、などして実施できる。当業者はポリクローナルおよびモノクローナル 抗体の精製および/または濃縮のための、免疫学技術において一般的な種々の技 法を知っているであろう(例えば、参照文献としてここに組み入れるColiganら ,Unit 9,Current Protocols in Immunology,Wiley Interscience,1991参照 )。 抗イディオタイプ技術を用いて、エピトープを模倣したモノクローナル抗体を 作成することもまた可能である。例えば、第1のモノクローナル抗体に対して作 成された抗イディオタイプモノクローナル抗体は、超可変部に第1のモノクロー ナル抗体によって結合されたエピトープの「イメージ」である結合ドメインをも つであろう。 「細胞増殖性疾患」という用語は、しばしば形態学的にも遺伝子型的にも周囲 の組織と相違するように思われる悪性および非悪性細胞集団をさす。悪性細胞( 例:ガン)は、多段階過程の結果として進行する。アンチセンス分子であるGD F−12ポリヌクレオチドは種々の器官系、特に例えば肝組織の細胞の悪性疾患 を治療するのに有用である。本質的に、GDF−12の変更された発現と病因 的に関連している任意の疾患は、GDF−12抑制試薬による治療が可能である と考えられる。そのような疾患の1つは、例えば悪性細胞増殖性疾患である。 本発明は、抗GDF−12抗体を、GDF−12関連疾患の疑いのある細胞と 接触させ、そして上記抗体への結合を検出することを含んでなる、筋肉または脂 肪組織の細胞増殖性疾患を検出する方法を提供する。GDF−12に反応性の抗 体は、GDF−12への結合の検出を可能とする化合物を用いて標識される。本 発明の目的のため、GDF−12ポリペプチドに特異的な抗体を使用して、体液 および組織におけるGDF−12のレベルを検出することができる。検出可能な 量の抗原を含有する任意の検体が使用できる。本発明の好ましいサンプルは肝組 織である。疑わしい細胞におけるGDF−12のレベルを正常細胞におけるレベ ルと比較して、被験体がGDF−12関連細胞増殖性疾患を有するかどうかを決 定することができる。好ましくは、被験体はヒトである。 本発明の抗体は、in vitroまたはin vivo免疫診断または免疫療法を施すこと が望ましい任意の被験体に使用することができる。本発明の抗体は、例えば、イ ムノアッセイにおいて使用するのに適している。そこでは、上記抗体は液相で、 または固相キャリアーに結合させて使用できる。さらに、これらのイムノアッセ イにおける抗体は、種々の方法で検出可能に標識することができる。本発明の抗 体を使用できるイムノアッセイの種類の例は、直接または間接様式の競合および 非競合イムノアッセイである。そのようなイムノアッセイの例は、ラジオイムノ アッセイ(RIA)およびサンドイッチ(免疫測定)アッセイである。本発明の抗体 を用いた抗原の検出は、フォワード(forward)、逆向き(reverse)、または同時モ ードで行なわれるイムノアッセイ(生理的サンプルを用いる免疫組織化学的アッ セイを含む)を用いて実施することができる。当業者は他のイムノアッセイ様式 を知っているであろう。または、過度の実験をすることなく容易に突き止めるこ とができる。 本発明の抗体は、多数の異なるキャリアーに結合させて、本発明のポリペプチ ドを含む抗原の存在を検出するために使用できる。周知のキャリアーの例は、ガ ラス、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、デキストラン、ナイロン 、アミラーゼ、天然および変性セルロース、ポリアクリルアミド、アガロースお よ び磁鉄鉱を含む。本発明の目的のためには、キャリアーの性質は可溶性であって も、不溶性であってもよい。当業者は、抗体を結合させるための他の適切なキャ リアーを知っているか、または通常の実験を用いてそれらを突き止めることがで きるであろう。 当業者に公知の多数の異なる標識および標識法が存在する。本発明に使用でき る標識の種類の例は、酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、コロイド金属、化学 発光化合物、リン光化合物、および生物発光化合物である。当業者は、抗体に結 合させるための他の適切な標識を知っているか、または通常の実験を用いてそれ らを突き止めることができるであろう。 より大きい感受性をもたらしうる別の技法は、抗体を低分子量のハプテン類に 結合させることからなる。次に、第2反応という手段により、これらのハプテン 類を特異的に検出することが可能である。例えば、アビジンと反応するビオチン 、または、特異的抗ハプテン抗体と反応することができるジニトロフェニル、プ リドキサール(puridoxal)、およびフルオレセイン等のハプテン類を使用するの が一般的である。 本発明のモノクローナル抗体を抗原のin vivo検出のために使用する場合は、 検出可能に標識した抗体を診断的に有効な投与量で投与する。「診断的に有効」 という表現は、検出可能に標識したモノクローナル抗体を、本発明のポリペプチ ド(上記抗体は、これに対して特異的である)を含む抗原を有する部位の検出を 可能とするのに十分な量で投与することを意味する。 投与される検出可能に標識したモノクローナル抗体の濃度は、上記ポリペプチ ドを有する細胞への結合がバックグラウンドに比較して検出可能であるほど、十 分でなければならない。さらに、最良の標的対バックグラウンドシグナル比をも たらすために、検出可能に標識したモノクローナル抗体は迅速に循環系から除去 されることが望ましい。 一般に、in vivo診断のための検出可能に標識したモノクローナル抗体の投与 量は、年齢、性別、および個人の疾患の程度、等の因子によって変わる。そのよ うな投与量は、例えば、多数回の注射が行なわれるかどうか、抗原負荷、および 当業者に公知の他の因子によって変わりうる。 in vivo診断イメージングのためには、利用可能な検出機器の種類が放射性同 位元素を選択する上での主要な因子である。選択された放射性同位元素は、与え られた種類の機器で検出可能な種類の崩壊を有するものでなければならない。in vivo診断のための放射性同位元素の選択におけるさらに別の重要な因子は、宿 主に対して危険な放射を最小限にすることである。理想的には、in vivoイメー ジングに使われる放射性同位元素は粒子放出を欠くものであるが、140〜250 keV の範囲で多数の光子を生じる。これらの光子は通常のガンマカメラで容易に検出 できる。 in vivo診断のためには、放射性同位元素を直接、または中間の官能基を用い て間接に、免疫グロブリンに結合させることができる。金属イオンとして存在す る放射性同位元素を免疫グロブリンに結合させるためにしばしば用いられる中間 官能基は、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA) および類似の分子等の二官能キレート化剤である。本発明のモノクローナル抗体 に結合させることのできる金属イオンの典型的例は、111In、97Ru、67Ga、68Ga 、72As、89Zrおよび201Tlである。 本発明のモノクローナル抗体もまた、磁気共鳴画像法(MRI)または電子スピン 共鳴(ESR)等におけるin vivo診断のため、常磁性同位体を用いて標識することが できる。一般に、診断画像を視覚化するための任意の常法が使用できる。通常は 、γおよび陽電子を放出する放射性同位元素がカメライメージングに、また常磁 性同位体がMRIに使用される。そのような技法において特に有用な元素は、157Gd 、55Mn、162Dy、52Crおよび56Feである。 本発明のモノクローナル抗体は、被験者におけるGDF−12関連疾患の改善 の経過をin vitroおよびin vivoでモニターするのに使用できる。したがって、 例えば、本発明のポリペプチドを含む抗原を発現する細胞数の増加または減少、 あるいは種々の体液中に存在するそのような抗原の濃度変化を測定することによ り、GDF−12関連疾患の改善を目的とする特定の治療法が有効かどうかを決 定することが可能であろう。「改善する」という用語は、治療を受けている被験 者において、GDF−12関連疾患の有害な影響が少なくなることをさす。 本発明は、正常細胞における発現と比較して、変わった様式で発現されている 可能性のあるヌクレオチド配列を同定する。それゆえ、この配列に向けられた適 切な治療または診断技法を設計することが可能である。したがって、細胞増殖性 疾患がGDF−12の発現と関連している場合は、翻訳レベルでGDF−12発 現を妨害する核酸配列が使用できる。このアプローチは、例えば、アンチセンス 核酸およびリボザイムを使用して、mRNAをアンチセンス核酸でマスキングす るか、またはそれをリボザイムで開裂することにより、特定のGDF−12 m RNAの翻訳をブロックする。このような疾患は、例えば、肝臓疾患を含む。 アンチセンス核酸とは、特定のmRNA分子の少なくとも一部に相補的なDN AまたはRNA分子である(Weintraub,Scientific American,262:40,1990)。 細胞において、アンチセンス核酸は対応するmRNAとハイブリダイズし、2本 鎖分子を形成する。アンチセンス核酸は、mRNAの翻訳を妨害する。なぜなら 、細胞は2本鎖となったmRNAを翻訳しないからである。約15個のヌクレオチ ドよりなるアンチセンスオリゴマーが好ましい。なぜなら、それらは簡単に合成 され、そして標的のGDF−12産生細胞に導入された時、大きい分子よりも問 題を起こさないからである。遺伝子のin vitro翻訳を抑制するためのアンチセン ス法の使用は、当分野で周知である(Marcus-Sakura,Anal.Biochem.,172:289 ,1988)。 リボザイムは、DNA制限エンドヌクレアーゼと類似の方法で他の一本鎖RN Aを特異的に切断することのできるRNA分子である。これらのRNAをコード するヌクレオチド配列を修飾することによって、RNA分子中の特異的ヌクレオ チド配列を認識し、これを切断する分子を作製することができる(Cech,J.Ame r.Med.Assn.,260:3030,1988)。このアプローチの主な利点は、これが配列 特異的であるために特定の配列をもつmRNAのみが不活性化されることである 。 リボザイムには、テトラヒメナ型(Hasselhoff,Nature,334:585,1988)と “ハンマーヘッド”型の2つの基本的型がある。テトラヒメナ型リボザイムは長 さ4塩基の配列を認識し、“ハンマーヘッド”型リボザイムは長さ11−18塩 基の塩基配列を認識する。認識配列が長いほど、配列が標的mRNA種中で排他 的に存在する蓋然性が高くなる。従って、ハンマーヘッド型リボザイムがテトラ ヒメナ型リボザイムよりも特定mRNA種を不活性化するうえで好ましく、18 塩基の認識配列が短い認識配列よりも好ましい。 本発明はまた、GDF−12タンパク質によって媒介される細胞増殖性または 免疫性疾患の治療のための遺伝子治療を提供する。このような治療は増殖性疾患 を有する細胞中にGDF−12アンチセンスポリヌクレオチドを導入することに よって治療効果を達成する。アンチセンスGDF−12ポリヌクレオチドの送達 は、キメラウイルスやコロイド分散系などの組換え発現ベクターを用いて達成す ることができる。アンチセンス配列を治療用に送達するのに特に好ましいのはタ ーゲッティングされたリポソームを使用することである。 本明細書で教示する遺伝子治療に使用できる各種ウイルスベクターには、アデ ノウイルス、ヘルペスウイルス、ワクシニアまたは好ましくはレトロウイルスな どのRNAウイルスを含む。好ましくは、レトロウイルスベクターはマウスまた はトリレトロウイルスの誘導体である。1つの外来遺伝子を挿入することのでき るレトロウイルスベクターの例には、モロニーマウス白血病ウイルス(MoMu LV)、ハーベイマウス肉腫ウイルス(HaMuSV)、マウス乳癌ウイルス( MuMTV)およびラウス肉腫ウイルス(RSV)を含むがこれに限定されない 。さらに多数のレトロウイルスベクターが複数の遺伝子を導入することができる 。これらすべてのベクターは、形質導入された細胞が同定、生成できるように選 択可能なマーカー用の遺伝子を伝達または導入することができる。例えば、特定 標的細胞上の受容体のためのリガンドをコードする別の遺伝子とともに、関心の あるGDF−12配列をウイルスベクターに挿入することによって、ベクターは ターゲット特異性となる。レトロウイルスベクターは例えば糖、糖脂質、または タンパク質をコードするポリヌクレオチドを挿入することによってターゲット特 異性とすることができる。レトロウイルスベクターをターゲットとする抗体を用 いることによって好ましいターゲッティングを達成することができる。当業者で あれば過度の実験を行うことなく、GDF−12アンチセンスポリヌクレオチド を含むレトロウイルスベクターのターゲット特異的送達を可能とするように、レ トロウイルスゲノム中に挿入することのできる特異的ポリヌクレオチド配列を知 ることができ、また容易に確認することができる。 組換えレトロウイルスは欠損性であるので、感染性ベクター粒子を生成するに は補助を必要とする。この補助は例えば、LTR中の制御配列のコントロール下 にレトロウイルスの構造遺伝子すべてをコードするプラスミドを含むヘルパー細 胞系を用いることによって提供することができる。これらのプラスミドは、キャ プシドに包むためのRNA転写物を認識するパッケージング機構を可能にするヌ クレオチド配列をもたない。パッケージングシグナルを欠失するヘルパー細胞系 には、例えばψ2、PA317およびPA12を含むが、これに限定されない。 ゲノムは全くパッケージングされないので、これらの細胞系は中空ビリオンを作 り出す。もしもパッケージングシグナルが完全であるが構造遺伝子が関心のある 別の遺伝子で置き換わった細胞中にレトロウイルスベクターを導入した場合には 、ベクターはパッケージングされベクタービリオンが作り出される。 あるいは、慣用のリン酸カルシウムトランスフェクションを用いてレトロウイ ルス構造遺伝子gag、polおよびenvをコードするプラスミドでNIH 3T3またはその他の組織培養細胞を直接トランスフェクトできる。これらの細 胞を次に関心のある遺伝子を含むベクタープラスミドでトランスフェクトする。 得られる細胞は培地中にレトロウイルスベクターを放出する。 GDF−12アンチセンスポリヌクレオチドのための別のターゲッティングさ れた送達系はコロイド分散系である。コロイド分散系には、巨大分子複合体、ナ ノカプセル、マイクロスフェア、ビーズ、ならびに水中油エマルジョン、ミセル 、混合ミセルおよびリポソームを含む脂質系を含む。本発明の好ましいコロイド 系はリポソームである。リポソームはin vitroおよびin vivoでの送達ベヒクル として有用な人工膜小胞である。0.2−4.0μmの大きな単ラメラ小胞(L UV)は巨大分子を含む水性バッファーの実質的部分を封入することができるこ とが知られている。RNA、DNAおよび完全なビリオンを水性の内部に封入し て生物学的に活性な形で細胞に送達することができる(Fraleyら,Trends Bioch em.Sci.,6:77,1981)。哺乳動物細胞に加えて、リポソームは植物、酵母およ び細菌細胞にポリヌクレオチドを送達するのにも使用できる。リポソームが有用 な遺伝子伝達ベヒクルとなるためには、以下の特徴が存在していなければならな い: (1)生物学的活性を損なうことなく高率で関心のある遺伝子を封入できること 、(2)非標的細胞に比較して標的細胞に優先的かつ実質的に結合すること、( 3)高率で標的細胞の細胞質に小胞の水性含有物を送達すること、および(4) 遺伝情報が正確かつ有効に発現すること(Manninoら,Biotechniques,6:682,1 988)。 リポソームの組成は通常ステロイド、特にコレステロールと組み合わせたリン 脂質、特に高相転移温度(high-phase-transition-temperature)リン脂質の組 み合わせである。その他のリン脂質または脂質も使用できる。リポソームの物理 的性質はpH、イオン強度、および2価カチオンの存在に依存する。 リポソーム製造に使用できる脂質の例には、ホスファチジルグリセロール、ホ スファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン 、スフィンゴ脂質、セレブロシドおよびガングリオシドなどのホスファチジル化 合物を含む。特に有用なのは、脂質部分が14−18炭素原子、特に16−18 炭素原子を含み飽和であるジアシルホスファチジルグリセロールである。リン脂 質の例には卵ホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリンおよ びジステアロイルホスファチジルコリンを含む。 リポソームのターゲッティングは解剖学的および機械的要因に基づいて分類で きる。解剖学的分類は選択性のレベル、例えば器官特異性、細胞特異性およびオ ルガネラ特異性に基づく。機械的ターゲッティングはそれが受動か能動かに基づ いて区別できる。受動ターゲッティングは、類洞毛細管を含む器官内の細網内皮 系(RES)の細胞へのリポソームの自然な分布傾向を利用する。一方、能動タ ーゲッティングは、モノクローナル抗体、糖、糖脂質またはタンパク質などの特 異的リガンドへのリポソームの結合によるか、あるいは自然に起きる局在部位以 外の器官および細胞型へのターゲッティングを達成するためにリポソームの組成 や大きさを変更することによるリポソームの変更を含む。 ターゲッティング送達系の表面は各種の方法で修飾することができる。リポソ ームターゲッティング送達系の場合、標的リガンドをリポソーム二重層と安定な 関係に維持するために脂質基をリポソームの脂質二重層に挿入することができる 。脂質鎖をターゲッティングリガンドと結合するために各種の結合基を用いるこ とができる。 GDF−12は肝組織で発現するので、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオ チドおよび抗体はこれらの組織と関連した様々な応用ができる。このような応用 は、肝組織が関与する細胞増殖性疾患の治療を含む。さらに、GDF−12は各 種の遺伝子治療法に使用できる。 以下の実施例は本発明を説明するものであってこれを限定するものではない。 これらの実施例は典型的使用例を示すものであるが、当業者に公知のその他の方 法もこれに代えて使用できる。実施例1 :新規なTGF−βファミリーメンバーの同定と単離 TGF−βスーパーファミリーの新規なメンバーを同定するために、公知ファ ミリーメンバーの間の2つの保存領域に対応する縮重オリゴヌクレオチドを設計 した。一方の領域は殆どのファミリーメンバーにおいて保存されている2個のト リプトファン残基にまたがっており、他方の領域はC末端付近の不変のシステイ ン残基の間にまたがっている。これらのプライマーは、懐胎18.5日目に単離され た全マウス胎児から調製したRNAより合成したcDNAを用いるポリメラーゼ チェーンリアクションに使用した。プライマーの5’末端に位置する制限部位を 用いてPCR産物をサブクローン化し、そしてサブクローン化インサートを担持 する個々の細菌コロニーをランダム配列決定およびハイブリダイゼーション分析 の組み合わせによりスクリーニングし、スーパーファミリーの公知メンバーを除 去した。 GDF−12は、下記プライマーの組み合わせを用いて得たPCR産物の混合 物から同定された: と下記9個のプライマーのそれぞれとの組み合わせ: これらのプライマー組み合わせのそれぞれを用いたPCRを、0.4μgのポ リA−選択RNAより調製したcDNAを用いて実施した。反応は94℃で1分 間、50℃で2分間、および72℃で2分間、40サイクルおこなった。 約280塩基対のPCR産物をゲル精製し、EcoRIで消化し、再びゲル精 製し、そしてBluescriptベクター(Stragagene,San Diego,CA)中にサブクロー ン化した。個々のサブクローンを担持する細菌コロニーを、96ウエルのマイク ロタイタープレートに移し、細胞をニトロセルロースにプレートして多重レプリ カを調製した。レプリケート(replicate)フィルターを、ファミリーの公知メン バーを表すプローブにハイブリダイズさせ、そして配列分析のため、ハイブリダ イズしないコロニーからDNAを調製した。 このようにして分析したコロニーのうち、新規な配列を表すものが1つあり、 これをGDF−12と命名した。次に、このマウス配列を用いて発現パターンを 分析し、またヒトcDNAクローンを単離した(下記参照)。実施例2 :GDF−12の発現 GDF−12の発現パターンを調べるため、各種成体組織から調製したRNA サンプルをノーザン分析によってスクリーニングした。RNAの単離とノーザン 分析は文献(Lee,S.-J.,Mol.Endocrinol.,4:1034,1990)記載の方法で行い、 ただしハイブリダイゼーションは5xSSPE、10%硫酸デキストラン、50 %ホルムアミド、1%SDS、200μg/mlサケDNAおよび各0.1%の ウシ血清アルブミン、フィコールおよびポリビニルピロリドン中で行った。各組 織から調製したポリAで2回選択したRNA5μgをホルムアルデヒドゲルで電 気泳動し、ブロットし、GDF−12で釣り上げた。図1に示すように、GDF −12プローブは、成体肝臓中に長さが約2.8kbおよび1.9kbの1個の mRNA種を検出した。実施例3 :GDF−12をコードするcDNAクローンの単離 GDF−11をコードするcDNAクローンを単離するために、ヒト成人肝臓 から調製したRNAを用いてλZAP 11ベクター(Stratagene)中でcDN Aライブラリーを調製した。ヒト脾臓から調製したポリAで2回選択したRNA 5μgから、Stratageneの説明書に従って2000万個の組換えファージからな るcDNAライブラリーを構築した。マウスGDF−12 PCR産物をプロー ブとして用いて、このライブラリーの一部を増幅せずにスクリーニングした。ラ イブラリースクリーニングとcDNAインサートの性状決定は文献(Lee,Mol. Endocrinol.,4:1034,1990)記載の方法で行った。だだし、最終洗浄は2xS SC中で行った。 最初に単離されたクローンの部分配列分析は、このクローンがGDF−12の 全コード配列を含むことを示した。このクローンのヌクレオチド配列および推定 されるアミノ酸配列の一部を図2および配列番号11および12に示す。配列は推定 上のタンパク質分解開裂部位で始まり、その後に114アミノ酸からなるC末端 領域が続いている。活性なC末端断片は、約12,500の分子量をもつものと推定さ れる。 単離された最も長いヒトGDF−12 cDNAクローンの全ヌクレオチド配 列を図3および配列番号13に示す。この2419塩基対の配列は、ヌクレオチド218- 220に位置するメチオニンコドンで始まり、350コドンにわたって伸びている1つ の長いオープンリーディングフレームを含む。この配列は、推定上の開始メチオ ニンの上流に、フレーム内停止コドンを含有する。推定されるアミノ酸配列(配 列番号14)は、N末端の近くに分泌のシグナル配列ではないかと思われる一連の 疎水性アミノ酸を含有し、またアミノ酸232-236(四角で囲んだ部分)に1つの 潜在的N結合グリコシル化部位を含む。推定上のプロセシング部位(陰をつけた 四角で囲んだ部分)に続くC末端領域は、他のTGF−βファミリーメンバーに 存在する全ての特徴を含む(上記参照)。 予測される開裂部位に続くC末端領域は、その他のTGF−βファミリーメ ンバーに存在する全ての特徴を含む。GDF−12は、7つのシステイン残基と その特徴的な空間配置を含む、その他のファミリーメンバーで高度に保存されて いる残基のほとんどを含む。TGF−βおよびインヒビンβと同様に、GDF− 12も2つのシステイン残基をさらに含む。TGF−β2の場合、これらの付加 的システイン残基は分子内ジスルフィド結合を形成することが知られている(Da opinら,Science,257:369,1992; SchluneggerおよびGrutter,Nature,358:43 0,1992)。GDF−12とその他のTGF−βファミリーメンバーとの間のア ミノ酸配列の相同性を図4に表として示す。数字は、最初の保存システインから C末端までを用いて計算した各対の間のアミノ酸の同一性を表す。 本発明を現在好ましい態様と関連させて説明したが、本発明の精神を逸脱する ことなく各種の修飾が可能なことが理解されよう。従って本発明は以下の請求の 範囲によってのみ限定されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 39/395 ACS 9455−4C A61K 39/395 ADUD ADU 8615−4C C07H 21/02 C07H 21/02 8615−4C 21/04 B 21/04 9356−4H C07K 14/495 C07K 14/495 9356−4H 16/22 16/22 9358−4B C12P 21/08 C12P 21/08 0276−2J G01N 33/50 T G01N 33/50 0276−2J 33/53 D 33/53 0276−2J 33/577 B 33/577 9051−4C A61K 37/36 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CA,JP,US (72)発明者 エスクエラ,オーロラ エフ. アメリカ合衆国 21210 メリーランド州 バルチモア,ウエスト ユニバーシティ ー パークウェイ 853番地,アパートメ ント1ビー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.実質的に純粋な増殖分化因子−12(GDF−12)およびその機能性断片 。 2.請求項1に記載のGDF−12ポリペプチドをコードする、単離されたポリ ヌクレオチド配列。 3.GDF−12が次のa〜c: a.TがUであり得る配列番号13; b.配列番号13に相補的な核酸配列;および c.長さが少なくとも15塩基であり、かつ配列番号14のGDF−12タンパク 質をコードするDNAに選択的にハイブリダイズする、上記aまたはbの断片 よりなる群から選ばれる、請求項2に記載のポリヌクレオチド。 4.ポリヌクレオチドが哺乳動物の細胞から単離される、請求項2に記載のポリ ヌクレオチド。 5.哺乳動物の細胞がマウス、ラットおよびヒトの細胞よりなる群から選ばれる 、請求項4に記載のポリヌクレオチド。 6.請求項2のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。 7.ベクターがプラスミドである、請求項6に記載のベクター。 8.ベクターがウイルスである、請求項6に記載のベクター。 9.請求項6のベクターで安定に形質転換された宿主細胞。 10.細胞が原核細胞である、請求項9に記載の宿主細胞。 11.細胞が真核細胞である、請求項9に記載の宿主細胞。 12.請求項1のポリペプチドまたはその断片に結合する抗体。 13.抗体がポリクローナルである、請求項12に記載の抗体。 14.抗体がモノクローナルである、請求項12に記載の抗体。 15.請求項12の抗体を、GDF−12関連疾患の疑いがある被検体の検体と接触 させ、該抗体の結合を検出することを含んでなる、細胞増殖性疾患の検出方法。 16.細胞が肝細胞である、請求項15に記載の方法。 17.検出をin vivoで行う、請求項15に記載の方法。 18.抗体が検出可能に標識される、請求項17に記載の方法。 19.検出可能な標識が放射性同位元素、蛍光化合物、生物発光化合物および化学 発光化合物よりなる群から選ばれる、請求項18に記載の方法。 20.検出をin vitroで行う、請求項15に記載の方法。 21.抗体が検出可能に標識される、請求項20に記載の方法。 22.標識が放射性同位元素、蛍光化合物、生物発光化合物、化学発光化合物およ び酵素よりなる群から選ばれる、請求項21に記載の方法。 23.細胞を、GDF−12活性を抑制する試薬と接触させることを含んでなる、 GDF−12の発現と関連した細胞増殖性疾患の治療方法。 24.試薬が抗GDF−12抗体である、請求項23に記載の方法。 25.試薬がGDF−12アンチセンス配列である、請求項23に記載の方法。 26.細胞が肝細胞である、請求項23に記載の方法。 27.GDF−12活性を抑制する試薬がベクターを用いて細胞に導入される、請 求項23に記載の方法。 28.ベクターがコロイド分散系である、請求項27に記載の方法。 29.コロイド分散系がリポソームである、請求項28に記載の方法。 30.リポソームが本質的にターゲット特異性である、請求項29に記載の方法。 31.リポソームが解剖的にターゲッティングされる、請求項30に記載の方法。 32.リポソームが機械的にターゲッティングされる、請求項31に記載の方法。 33.機械的ターゲッティングが受動的である、請求項32に記載の方法。 34.機械的ターゲッティングが能動的である、請求項32に記載の方法。 35.リポソームが糖、糖脂質およびタンパク質よりなる群から選ばれる部分とカ ップリングすることにより能動的にターゲッティングされる、請求項34に記載の 方法。 36.タンパク質部分が抗体である、請求項35に記載の方法。 37.ベクターがウイルスである、請求項36に記載の方法。 38.ウイルスがRNAウイルスである、請求項37に記載の方法。 39.RNAウイルスがレトロウイルスである、請求項38に記載の方法。 40.レトロウイルスが本質的にターゲット特異性である、請求項39に記載の方法 。 41.ターゲット特異性部分がレトロウイルスゲノムに挿入されたポリヌクレオチ ドによりコードされる、請求項40に記載の方法。 42.ターゲット特異性部分が糖、糖脂質およびタンパク質よりなる群から選ばれ る、請求項40に記載の方法。 43.タンパク質が抗体である、請求項42に記載の方法。
JP7523725A 1994-07-13 1995-07-12 増殖分化因子−12 Pending JPH10503362A (ja)

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