JPH10502083A - 医療診断用の画像形成のためのx線造影剤として有用な2,4,6−トリヨード−5−置換アミノ−イソフタル酸エステル - Google Patents

医療診断用の画像形成のためのx線造影剤として有用な2,4,6−トリヨード−5−置換アミノ−イソフタル酸エステル

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JPH10502083A JP8503204A JP50320496A JPH10502083A JP H10502083 A JPH10502083 A JP H10502083A JP 8503204 A JP8503204 A JP 8503204A JP 50320496 A JP50320496 A JP 50320496A JP H10502083 A JPH10502083 A JP H10502083A
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    • A61K49/0433X-ray contrast preparations containing an organic halogenated X-ray contrast-enhancing agent

Abstract

(57)【要約】 Qは(II)であり;nは0から20の整数であり;R1は、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシアルキル若しくはアセトアミドアルキルであり;R2,R3,R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、アルキル、フルオロアルキル、ハロゲン、水酸基、アシルアミノ、アセトアミドアルキル、シアノ、スルホニル、カルボキシアミド若しくはスルホンアミドであり;R6はアルキル、シクロアルキル、アリール若しくはアラルキルであり、;R7は水素もしくは−COR6であるところの構造(I)を有する化合物は、医療診断用のX線画像形成のための合成物及び方法として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 医療診断用の画像形成のためのX線造影剤として有用な2,4,6−トリヨード −5−置換アミノ−イソフタル酸エステル 発明の分野 本発明は、医療診断用の画像形成においてX線造影剤として特異な有用性を見 出すヨード置換されたアロイルオキシエステルに関する。 本発明の背景 X線画像形成は良く知られており、人体における様々な疾病状態の早期検出と 診断にとって極めて有用なツールである。医療用X線の画像形成処理において画 像の強調のために造影剤を使用することが広く行なわれている。医療用の画像形 成のためのヨード化されたその他の造影剤に関する優れた背景が、D.P.Sw anson他による、Pharmaceuticals in Medical Imaging ,1990,MacMillan Publishing C ompanyによって明らかにされている。 アメリカ特許第3097228号は以下の構造を有する2,4,6−トリヨー ドベンゾイルオキシアルカノイック酸の誘導体を開示している。 ここでR1は水素若しくは低級アルキル;R2は水素若しくは低級アルカノイル; R3は水素若しくは低級アルカノイルアミノ;R4は低級アルキルである。この試 薬は、フリーな酸の状態若しくは無毒な塩の状態での経口投与をされた時、また は水に可溶な無毒な塩の状態で静脈中に投与された時、胆嚢の可視化(胆嚢造影 法)の為のX線造影剤として有効である。 1992年12月16日に出願されたアメリカ特許出願第07/990987 号において、Bacon他は、X線画像を形成する合成物と方法において造影剤 として有用なヨード置換されたアロイルオキシエステルを記載している。しかし ながら、Bacon他によって記載された全ての化合物は、ヨード化された芳香 環上の別のエステル基にC2若しくはより高級アルキレン基を介して結合された エステル基を有することを特徴とする。 アメリカ特許第4364921号は、非イオン性のX線造影媒質として、トリ ヨード置換イソフタル酸ジアミドを記載している。記載された全ての化合物は2 ,4,6−トリヨードイソフタル酸の3位と5位の位置にアミド残基を含んでい る。 欧州特許第498482号は、医療画像において極めて有用であることが立証 された微粒子状のX線造影用合成物を記載している。 該合成物は有機X線造影剤の粒子とその表面上で吸収された表面改質剤とからな り、400nm以下の有効な平均粒子サイズを有している。その薬剤は例えば、 血溜、肝臓、脾臓、腎臓若しくはリンパ節などの特異な組織や液体部位に送り届 けられる。欧州特許第498482号は、 ここで、R’はアルキル基である、 を含むジアトリゾエート、イオタラメート、メトリゾエート及びイオジプアミド の誘導体を記載している。しかしながら、本発明の2,4,6−トリヨード−5 −置換イソフタル酸エステルは示唆すらされていない。 さらに、欧州特許第498482号において記載された誘導体のうちいくつか は、例えば様々な溶媒から再結晶されたときに、多面結晶形、つまり同質異像体 を示すことが見出されている。この挙動の原因については完全には理解されてい ない、しかし、何れにしても、多面結晶形は様々な理由から望ましくない。例え ば、多面結晶形の存在は、化学的製造および製粉工程において含まれている、得 られる結果の再現性の欠如によって、スケールアップを困難なものとする。さら に、粒子状の造影剤は生体内使用において、ある場合に、例えば血漿や血液中に おいて、完全に満足な溶解特性や酵素的な安定性を発揮することができない。 従って、変化をせず再現性のある結晶の形態と構造、そして、改善された溶解 特性と酵素安定性を示す溶解しにくいX線造影剤の提供が強く望まれている。 本発明の概要 我々は、変化をせず再現性のある結晶の形態と構造を示し、改善 された溶解特性と酵素的安定性を発揮する2,4,6−トリヨード−5置換アミ ノ−イソフタル酸のある新規なエステルを見出し、合成した。 特に、本発明によれば、下記構造Iを有する2,4,6−トリヨード−5置換 アミノ−イソフタル酸エステル及び酸が提供される。 I. ここで、Qは であり; nは0から20の整数であり; R1は、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、ア ラルキル、アルコキシアルキル若しくはアセトアミドアルキルであり、 R2,R3,R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、アルキル、フルオロアルキル 、ハロゲン、水酸基、アシルアミノ、アセトアミドアルキル、シアノ、スルホニ ル、カルボキシアミド又はスルホンアミドであり; R6はアルキル、シクロアルキル、アリール、若しくはアラルキルであり; R7は水素若しくは−COR6である。 本発明の有用な特徴は、X線造影用合成物として特異な利用性を見出す新規な ヨード化されたアロイルオキシエステル及び酸が提供されることである。 本発明の別の特徴は、改善された溶解特性と酵素的な安定性を有する化合物が 提供されることである。 本発明のさらに別の有用な特徴は、精製の間に変化しない結晶の形態と構造を 示し、そのため著しくたやすく再現性のあるスケールアップを行ないうる。 好ましい実施例の記載 上記の構造Iにおいて、それぞれのQは単独に 基を表している。 nは0から20までの整数を表す。好ましい実施例においては、nは0,1, 2,3又は4である。 R1は水素;好ましくは1から20個の、さらに好ましくは1から14個の、 そして最も好ましくは1から8個の炭素原子を含むメチル、エチル、プロピル、 イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等の直鎖若しくは分枝構造のアルキ ル;トリフルオロメチルのような、そのアルキル部分が上記のように定義をされ たものであり、1から(2m+1)個のフッ素原子を含む(ここで、m=アルキ ル基中の炭素原子数)フルオロアルキル;シクロプロピル、シクロブチル、シク ロペンチル及びシクロヘキシルのような3から8個の炭素原子を含むシクロアル キル;フェニル及びナフチルのような6から10個の炭素原子を含むアリール; であって、ベンジルのような 好ましくは7から12個の炭素原子を含むアラルキル;上記のアルキルに対し定 義されたように、そのアルキル部分が好ましくは1から20個の炭素原子を含む アルコキシアルキル;又はalkylが上記のように定義をされた アセトアミドアルキルである。 R2,R3,R4及びR5はそれぞれ独立に、水素;好ましくは1から20個の、 さらに好ましくは1から8個の炭素原子を含むメチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等の直鎖若しくは分枝構造のアルキル; フルオロアルキルであって、トリフルオロメチル等、そのアルキル部分が上記の ように定義されたものであり、1から(2m+1)個のフッ素原子を含むもの( ここで、m=アルキル基中の炭素原子数);フッ素、塩素、臭素又はヨウ素のよ うなハロゲン;水酸基;アシルアミノ、即ち 基;alkylが上記のように定義をされる であるアセトアミドアルキル;シアノ;スルホニル;カルボキシアミド;スルホ ンアミド等である。しかしながら、ハロゲン、水酸基、及びアシルアミノのよう な反応活性な置換基がエステル基に最も近い炭素原子上にあることは好ましくな い。このとき、特に望ましい実施例において、R5は、水素、アルキル、フルオ ロアルキル、アセトアミドアルキル、シアノ、ス ルホニル、カルボキシアミド又はスルホンアミドである。この理由は、R5がハ ロゲン、水酸基又はアシルアミノであるとき、化合物はより反応活性になって微 粒子X線造影剤としての有効性が低下する傾向にあることである。 R6は先に定義されたようなアルキル;好ましくは、シクロプロピル、シクロ ブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルのような3から8個の炭素原子を含 むシクロアルキル;好ましくは、フェニル及びナフチルのような6から10個の 炭素原子を含むアリール;又はベンジルのような好ましくは7から12個の炭素 原子を含むアラルキルを表す。 R7は水素若しくは−COR6を表し、ここでR6は先に定義されたとおりであ る。 R8及びR9はそれぞれ単独に上記のR2からR3に対して定義されたような置換 基か、またはR8とR9は、それらが結合する窒素原子とともに用いられ、ピペリ ジル、ピペリジニル、ピロリジニル等のような、4から7員環である飽和若しく は不飽和の窒素を含有する環を表す。 以下は本発明の好ましいとされる化合物の特定の例である。 ビス−〔1−(エトキシカルボニル)プロピル〕 2,4,6−トリヨード− 5−アセチルアミノ−イソフタレート;及び ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ペンチル〕 2,4,6−トリヨード− 5−アセチルアミノ−イソフタレート;及び ビス−〔1−(エトキシカルボニル)エチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート;及び ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ブチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート;及び ビス−〔1−(エトキシカルボニル)メチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート。 本発明の好ましい化合物は以下の表中に示されるように、上記の 構造Iに従う。 本発明の化合物は、2,4,6−トリヨード−5−置換アミノ−イソフタル酸 のカルボン酸エステルを、構造 ここで、Xは脱離基で、nとR1乃至R5は上記の定義がなされたものである、 を有する官能化されたエステルと適当な溶媒中で接触させることにより調製され る。適当な脱離基は、臭素、ヨウ素及び塩素のようなハロゲン、及びメタンスル ホニルオキシとトルエンスルホニルオキシのようなスルホニルオキシを含む。ヨ ード化された芳香族酸のカルボン酸エステルと本発明の化合物の調製において出 発物質として有用な官能化されたエステルは既知の化合物であるか、若しくは従 来技術として知られた方法によって調製されうる。例えば、所望のエステルは以 下に例示されるように市販されているブロモエステル及びクロロエステルを含ん でいる。一般反応式は以下のとおりである。 前記の反応は−78°Cから100°Cの間の、好ましくは、−40°Cから 50°Cの間の様々な温度範囲内で起きることが可能である。該反応は大気圧中 で起きうることは都合が良いが、より高い及びより低い気圧も考えられる。 前記の反応は所望の溶媒中で起こりうる。適切な溶媒の中には、N,N−ジメ チルホルムアミド(DMF)及びジメチルスルホキサイド(DMSO)が含まれ る。 前記のイオン化された化合物は前記化合物の造影能力に悪影響を与えない置換 基を含むことが可能である。例えば、上記の構造Iにおけるアルキル基、シクロ アルキル基、アリール基、アラルキル基そしてアルコキシ基は、置換がなされな いか、又はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、ヒ ドロキシ、アシロキシ、塩素、臭素およびヨウ素などのハロゲン、アシルアミノ 、カルボアルコキシ、カルバミル等のような、X線造影剤としての化合物の安定 性又は効能に不利な影響を与えない様々な置換基で置換されてもよい。 X線造影剤として用いるとき、本発明の化合物は、好ましくは少なくとも35 重量%、より好ましくは少なくとも40重量%のヨウ素を含有している。 好ましい実施例において、本発明の化合物は、粒子状のX線造影用合成物中に 、好ましくは、欧州特許第498482号中に記載されているように微粒子状の X線造影用合成物中に調製されうる。好 ましい化合物は150°Cより高い温度の融点を示す。そのような微粒子状の合 成物は、本発明の化合物を液状の分散用媒体に分散し、それから微粒子を形成す るために強固な粉砕媒体と表面改質剤の存在下で該化合物を湿らせた状態で粉砕 することにより調製されることが可能である。或いは、表面改質剤は磨滅の後に 該化合物と接触することも可能である。好ましい表面改質剤としては非イオン性 の界面活性剤を含む。 好ましい実施例においては、表面改質剤は高分子量の非イオン性界面活性剤で ある。好ましい界面活性剤としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ ドのブロック共重合体であるPluronic F68及びF108のようなポ ルオキサマー、エチレンジアミンへのプロピレンオキサイドとエチレンオキサイ ドの規則的な付加から生成される4官能ブロック共重合体であるTetroni c 908(Poloxamine 908としても知られている)のようなポ ルオキサミン、ジオクチルスルホスクシン酸ナトリウム(DOSS)のようなス クシン酸ナトリウムのジアルキルエステルを含んでいる。表面改質剤の濃度は造 影剤と表面改質剤とが合わされた全体の重量を基礎として約0.1から75重量 %、好ましくは1から60重量%、より好ましくは10から30重量%まで変化 しうる。 好ましい実施例においては、表面が改質された微粒子の形状を有するX線造影 用合成物は,蒸気加熱オートクレービング中、安定性をさらに向上するために曇 点改良剤と組み合わされえ、即ち曇点改良剤は熱消毒の間に粒子集合体を分散す ることができる。好ましい曇点改良剤は、PEG 400のようなポリエチレン グリコール、プロピレングリコール、エタノール、ヒドロキシプロピルシクロデ キストリン及びグリセロールのような非イオン性の曇点改良剤や;アメリカ特許 第5298262号に記載されているような、スルホスクシン酸ナトリウムのジ オクチルエステル(DOSS)のような スクシン酸ナトリウムのジアルキルエステルを含むイオン性の曇点改良剤や;そ してジアシルホスファチジルグリセロール及びジミリストイルホスファチジルグ リセロールのような荷電リン脂質を含んでいる。曇点改良剤は、X線造影用合成 物全体の重量を基礎として0.005から50重量%、好ましくは0.01から 30重量%、そしてより好ましくは0.05から20重量%の量で存在しうる。 本発明のX線造影用合成物は、好ましくは粒子形状を有する上記に記載の化合 物及びそれのために生理学的に摂取可能なキャリヤーから成っている。例えば、 粒子は、X線造影剤用のキャリヤーとして働く水性の液体の中に分散されること が可能である。他の適当なキャリヤーとしては、アルコール等の水性溶媒と非水 性の溶媒との混合溶媒のような液体キャリヤーや;ジェルや;空気などの気体や ;そして粉体を含む。 X線造影用合成物は、約1から99.9重量%、好ましくは2から45重量% 、そしてさらに好ましくは10から25重量%の上記の粒子からなり、その合成 物に対する残りはキャリヤーと、添加物等である。合成物が凍結乾燥された状態 にあるときは、粒子に対し約100重量%に達する合成物が考えられる。 投与される造影剤の一回の使用量は、十分な造影効果が得られるよう当業者に 知られている技術に従って選択されうる。典型的な一回の使用量は、多くの画像 形成の適用を受ける被験者の体重1キログラム当りヨウ素が20から350mg の範囲をとりうる。幾つかの適用、例えばリンパ管造影の用途には、より少ない 一回の使用量、例えば、0.5から20mgヨウ素/kgで効果的にすることが できる。血液プールの映像用途には、一回の使用量は、体重1kgに対して50 から350mgのヨウ素の量、そして好ましくは体重1kgに対して100から 250mgのヨウ素の量の範囲をとりうる。 X線造影用合成物は、X線造影剤の特性を制御及び/又は高める一以上の従来 の添加剤を含むことが可能である。例えば、デキスト ラン又は人血清アルブミンのような濃厚剤、緩衝剤、粘度調整剤、浮遊剤、コロ イド化剤、凝固防止剤、混合化薬剤、そして他の薬剤等を添加することが可能で ある。ある特定の添加物のリストの一部には、ゴム、デキストリンのような砂糖 、人血清アルブミン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、寒天、デキストリン、 ペクチン及びナトリウムカルボキシメチルセルロースを含んでいる。このような 添加物、界面活性剤、防腐剤等は、本発明の組成に組み込むことが可能である。 本発明に従う医療的処方における利用のための診断用画像形成方法は、X線を 必要とする被験者の体への、上記したX線造影用合成物の効果的な造影作用を生 み出す量の投与から成る。人間の患者に加えて、被験者としては、ウサギ、犬、 猫、サル、羊、豚、馬、ウシ属の動物等の哺乳動物種を含みうる。その後、投与 された造影剤を含んでいる体の少なくとも一部が、造影剤の存在に対応して現れ るX線映像パターンを作るためにX線にさらされる。映像パターンはその後に可 視化される。例えば、いくつかのX線の可視化技術、好ましくは、コンピュータ ー化された断層撮影法のような高いコントラストの技術が、従来の方法に適用さ れうる。或いは、映像パターンは、X線感光性の蛍光スクリーン−ハロゲン化銀 写真フィルムの組合せの上で直接観測することができる。 本発明の合成物は、処方のタイプ及び試験される組織の解剖学的な方位に応じ て、様々なルートにより投与されうる。適当な投与のルートとしては、カテーテ ルによる脈管内(動脈の若しくは静脈の)投与、静脈内注入、直腸投与、皮下投 与、筋肉内投与、病変体内投与、髄腔内投与、槽内投与、経口投与、吸入法によ る投与、例えば、関節造影法等の体内腔への直接投与等を含む。 好ましい応用に加えて、つまり血液プールやリンパ節の映像のために、本発明 のX線造影用合成物は幾つかの器官や体内腔に対し造影剤として有効であると期 待される。例えば、本発明の合成物は血 管造影用媒質、尿路造影用媒質、脊髄造影用媒質、胃腸の造影用媒質、胆嚢及び 胆管造影用媒質、関節造影用媒質、子宮卵管造影用媒質、口内の造影用媒質及び 気管支造影用媒質として有効であると期待される。 以下に記載する例は本発明を更に例示するものである。例1ビス−〔1−(エトキシカルボニル)プロピル〕2,4,6−トリヨード −5−アセチルアミノ−イソフタレートの調製 金属ナトリウム(1.9g,82.6mモル)が500mlの無水エタノール に溶解され、そこに、25g(42mモル)の5−置換−2,4,6−トリヨー ドイソフタル酸が添加される。30分間の攪拌後、溶媒は真空中で除去され、3 6.1gの二ナトリウム塩を与える。この塩は高真空中で乾燥され、これ以上の 精製をしないで用いられた。 上記のナトリウム塩(10g,15.5mモル)と50mlのDMFからなる 懸濁液に2−ブロモブチル酸エチルが添加され、この混合物は6時間の間、室温 下で攪拌され、点状の溶液が観測された。蒸気槽の上で1時間加熱された後、溶 液は冷却され、氷と水の混合物に加えられる。目的とする生成物は一晩じゅう水 溶液から結晶化され、濾過によって集められ、真空乾燥され、本質的に定量的な 収率で、融点205°C;CI−MS:M+830の白い固形物として得られた 。1H−NMR(300MHz)のスペクトルデータは所望の化合物と一致した 。 C22263NO9に対する計算値:C 31.87, H 3.16, I 45 .92, N 1.69; 実測値: C 31.81, H 3.17, I 45.94,N 1.64例2ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ペンチル〕2,4,6−トリヨード −5−アセチルアミノ−イソフタレートの調製 乾燥DMF(300ml)中の5−アセチルアミノ−2,4,6−トリヨード イソフタル酸(80g,133.1mモル)と炭酸ナトリウム(28g,266 .7mモル)の混合物に、2−ブロモヘキサン酸エチル(40.1ml,266 .7mモル)が加えられた。一晩じゅう室温条件下で攪拌した後、大部分の溶媒 が真空下で除去され、濃縮された残留物は4リットルの水に注がれた。沈殿した 固形物が集められ、DMF/水混合溶媒から再結晶されて、高真空下90°Cで 乾燥された後、融点118から120°Cである98.5gの生成物を与えた。1 H−NMR(300MHz)のスペクトルデータは所望の物質と一致した。 C26343NO8に対する計算値:C 35.24, H 3.84, I 43 .00, N 1.58; 実測値: C 35.35, H 3.66, I 43.01,N 1.49例3ビス−〔1−(エトキシカルボニル)エチル〕2,4,6−トリヨード− 5−アセチルアミノ−イソフタレートの調製 上記の例1と2において記載した生成方法と同様の方法によって、融点160 から165°Cの分析的に純粋な化合物が調製された。質量分析(MS)と30 0MHz−NMRのスペクトルデータは所望の物質と一致した。 C20223NO4に対する計算値:C 29.99, H 2.77, N 1. 75, I 47.52; 実測値: C 30.11, H 2.65, N 1.72, I 47.40例4ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ブチル〕2,4,6−トリヨード− 5−アセチルアミノ−イソフタレートの調製 上記の例1と2において記載した生成方法と同様の方法によって、融点155 から156°Cの分析的に純粋な化合物が調製された。質量分析と300MHz −NMRのスペクトルデータは所望の物質と一致した。 C24303NO4に対する計算値:C 33.63, H 3.53, N 1. 63, I 44.41; 実測値: C 33.72, H 3.39, N 1.59, I 44.13例5ビス−〔1−(エトキシカルボニル)メチル〕 2,4,6−トリヨード −5−アセチルアミノ−イソフタレートの調製 上記の例1と2において記載した生成方法と同様の方法によって、融点194 から195°Cの分析的に純粋な化合物が調製された。質量分析と300MHz −NMRのスペクトルデータは所望の物質と一致した。 C18183NO9に対する計算値:C 27.97, H 2.35, I 49 .25, N 1.87; 実測値: C 28.06, H 2.25, I 49.37, N 1.78 上記のエステルの酸は当該技術において知られている従来の技術によって調整 されうる。前記の酸及びそれの塩は、湿潤剤若しくは表面改質剤として、または 湿潤剤及び表面改質剤としてX線造影用合成物、特に微粒子X線造影用合成物に おいて特に有用である。 本発明は、その好ましい実施例を明らかにするために特定の参照例を用いて詳 細に説明してきたが、本発明の意図と目的の内において、多様性と改良がもたら されうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SG,SI,SK,TJ,T T,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ドーム,ソル ジェイ アメリカ合衆国,ニューヨーク州 12208, オールバニー,ウエスト・ローレンス・ス トリート 468番 (72)発明者 エステップ,キンバリー ジー アメリカ合衆国,ペンシルベニア州 19464,ポッツタウン,エリス・ウッズ・ ロード 420番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.構造 ここでQは であり; nは0から20の整数であり; R1は、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、ア ラルキル、アルコキシアルキル又はアセトアミドアルキルであり、 R2,R3,R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、アルキル、フルオロアルキル 、ハロゲン、水酸基、アシルアミノ、アセトアミドアルキル、シアノ、スルホニ ル、カルボキシアミド若しくはスルホンアミドであり; R6はアルキル、シクロアルキル、アリール、若しくはアラルキルであり; R7は水素又は−COR6である、 化合物。 2. R1はアルキルである請求項1記載の化合物。 3. R5は水素である請求項1記載の化合物。 4. nは0,1,2,3,又は4である請求項1記載の化合物。 5. R2,R3及びR4は水素である請求項1記載の化合物。 6. R1は−C25である請求項1記載の化合物。 7. R1は−C25であり及びR2,R3,R4及びR5は水素である請求項1記 載の化合物。 8. ビス−〔1−(エトキシカルボニル)プロピル〕 2,4,6−トリヨー ド−5−アセチルアミノ−イソフタレート; ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ペンチル〕 2,4,6−トリヨード− 5−アセチルアミノ−イソフタレート; ビス−〔1−(エトキシカルボニル)エチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート; ビス−〔1−(エトキシカルボニル)ブチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート; ビス−〔1−(エトキシカルボニル)メチル〕 2,4,6−トリヨード−5 −アセチルアミノ−イソフタレート よりなるグループから選択される請求項1記載の化合物。 9. 請求項1記載の化合物を含むX線造影用合成物。 10. 生理学的に摂取可能なキャリヤーをさらに含む請求項9記載のX線造影 用合成物。 11. 造影作用を向上するに十分な量の請求項9記載のX線造影用合成物の量 を哺乳類の体に投与することを含んでいる医療用X線診断の映像方法。
JP8503204A 1994-06-24 1995-06-09 医療診断用の画像形成のためのx線造影剤として有用な2,4,6−トリヨード−5−置換アミノ−イソフタル酸エステル Ceased JPH10502083A (ja)

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