JPH10501336A - 液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌法 - Google Patents
液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有する液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌方法およびこの方法で使用するための殺菌溶液に関する。好適態様において、本発明は酸化耐性を有するクロマトグラフィ樹脂を過酢酸および40%までのエタノールの水溶液と接触させることからなる。特に、この溶液を正に帯電したイオン交換樹脂の殺菌に使用する場合には、この溶液は好ましくは、この樹脂に対する過酢酸イオンの吸着を防止するために充分のイオン強度を有する酢酸塩緩衝液をさらに含有する。
Description
【発明の詳細な説明】
液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌法
本発明は一般に、液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌方法に関し、さらに特に強
力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有する液体クロマトグラフィ樹脂の新
規殺菌方法に関する。本発明はまた、強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性
を有する液体クロマトグラフィ樹脂の殺菌に使用するための殺菌溶液に関する。発明の背景
液体クロマトグラフィは生体分子の溶液からの精製に関して現在利用すること
ができる技術の中で最も強力で、かつまた慣用の技術の一つである。液体クロマ
トグラフィが考慮される用途の例には、医薬製剤からの微生物による毒素の除去
、細胞培養フラクションからの組換えタンパク質の分離などが包含される。容易
に認識できるように、かなりのこのような用途において、クロマトグラフィ樹脂
が微生物により変色および(または)汚染されることは格別に望ましくないこと
である。この理由は、このような微生物が当該樹脂と接触する製剤の純度に有害
に作用することがあることにある。従って、使用前および順次使用中の両方で、
クロマトグラフィ樹脂に対して或る種の殺菌技術を適用することが慣用である。
現在、クロマトグラフィ樹脂の殺菌に係わり数種の相違する殺菌技術が存在し
ている。これらの技術の大部分は、樹脂をカラムに充填する前または後に、樹脂
を殺菌性化学剤によって処理する操作を包含する。この特定の化学剤の選択は、
殺菌される特定の樹脂にほとんど依存する。
慣用の殺菌剤の一例には、中性またはより好ましくは酸性pHのエタノール/
水がある。この水性エタノールは、60%〜70%の濃度でその最高の殺菌効果
を発揮する。しかしながら、濃度が高いほど容易に爆発することが証明されてい
ることから、水性エタノールの最も慣用の濃度は約20%である。残念なことに
、エタノールは20%の濃度で胞子殺滅効果を有しておらず、その効果は部分的
に止どまり、発熱性物質は破壊されない。むしろ、20%エタノールはリポ多糖
分子の大型分子凝集体を不安定にする傾向を有するのみである。これらの理由で
、
20%エタノールは静菌剤であると考えられるに過ぎない。エタノールと塩基ま
たは酸との混合物は若干さらに胞子殺滅性であるけれども、妥当な短いインキュ
ベーション時間で、かつまた妥当な低温における殺菌を可能にするのに充分な胞
子殺滅性は有していない。
慣用の殺菌剤のもう一つの例は、水酸化ナトリウムである。水酸化ナトリウム
は、クロマトグラフィ樹脂の再生および殺菌の両方で、バイオテクノロジイ工業
界で広く使用されている。水酸化ナトリウムを殺菌剤として使用する場合の使用
条件は、濃度(0.1N〜1N)、インキュベーション時間(数時間から数日)
温度およびカラムに通すカラム容積(1から10以上)の点で格別に変えること
ができる。0.1〜0.2Nの濃度で、室温において30分間の条件で、水酸化
ナトリウムはクロマトグラフィカラム内に存在する発熱性物質を幾分破壊するこ
とができる。この観点から見ると、発熱性物質がエタノールによっては実質的な
影響を受けないが、アルカリ水酸化物に対しては感受性であることから、水酸化
ナトリウムはエタノールよりも優れている。しかしながら、本明細書の図1(a
)および1(b)を参照することによって判るように、数時間のインキュベーシ
ョン時間で0.5Nの濃度において、水酸化ナトリウムはビー.サブチリス(B
.subtilis)の胞子形成した微生物を完全に不活性化するには有効では
ない[ファーマコペイア アンド ザ アメリカン ミクロバイアル ソサエテ
ィ(Pharmacopeia and the American Micr
obial Society)の推奨によりモデル微生物として、この場合には
ビー.サブチリス(B.subtilis)が使用される]。実際に、明白なよ
うに、ビー.サブチリス胞子の微生物濃度をNaOHを使用して有意に減少させ
るには、数十時間が必要である。(図1(a)および1(b)に記載の結果を、
図2(a)および2(b)に記載の結果と比較することを希望する。この比較は
40%エタノール中で0.2N NaOHの不活性化動態が、0.5 NNaO
Hの場合と比較して改善されることを示している。)
クロマトグラフィカラムの殺菌に慣用のもう一種の化学剤には、酸(例えば、
HCl)、洗剤、例えばナトリウムN−ラウロイルサルコシネート(SLS)お
よび樹脂が充分の耐性を有する場合に、CF3COOH、CHCl3および
CHCl3とエタノールとの混合物が包含される。残念なことに、これらの化学
剤の胞子殺滅効果は、非常に高くはなく、かつまたこれらの化学剤の中の或る種
の化学剤はヒトおよび材料の両方に有害である。
前記のクロマトグラフィ樹脂に現在使用されている技術に対して、医薬品殺菌
装置などの殺菌に慣用の多くの公知技術はクロマトグラフィ樹脂の殺菌には使用
されていない。例えば、乾式または湿式加熱による微生物殺滅に格別に有効な技
術は、大部分の樹脂が温度感受性であることから、その殺菌技術としては採用さ
れていない。同様に、照射による殺菌は、照射による危険性、特にクロマトグラ
フィ樹脂が代表的に使用される工業環境に対する危険性のために、適当ではなか
った。気体状殺菌剤、例えばベータ−プロピオラクトンおよびエチレンオキサイ
ドは、これらの化学的反応性および爆発性によってクロマトグラフィ樹脂の殺菌
に適当であるとは考えられなかった。同様に、ホルムアルデヒド溶液は、発癌性
の疑い(または少なくとも強力なアレルゲン性)によってクロマトグラフィ樹脂
の殺菌に適当であるとは考えられなかった。強力な酸化剤はまた、過去に、クロ
マトグラフィ樹脂殺菌剤として使用されたことはなかった。この理由は、大部分
のクロマトグラフィ樹脂はこのような強力な酸化剤にさらされると、物理的およ
び化学的の両方で容易に劣化することが当業者に認識されていたからである。
過去に、医薬品装置などの殺菌に慣用されていた強力な酸化剤の一例に、次亜
塩素酸ナトリウムがある。次亜塩素酸ナトリウムは優れた殺菌性を有するのに加
えて、ヒトの皮膚および口に対して無害である。しかしながら残念なことに、殺
菌剤としての次亜塩素酸ナトリウムの使用は、毒性の塩素化副生成物が発生する
という事実によって制限される。
過去に、医薬品装置などで殺菌に慣用されていた、もう一つの種類の強力な酸
化剤は過カルボン酸、特に過酢酸である。例えば、米国特許第5,279,73
5号(この特許を引用してここに組み入れる)には、病院透析装置の中空繊維膜
の殺菌用溶液が記載されており、この溶液は過酢酸などの過カルボン酸および酸
化性消毒環境において有効期間にわたり安定である色を有する着色剤からなる。
同様に、米国特許第4,986,963号および同第4,743,447号(
これらの特許の両方を引用してここに組み入れる)には、コンタクトレンズ殺
菌用の各種組成物が記載されている。これらの組成物の一つは過酸化水素および
過酢酸の水溶液を包含する。別の組成物は約0.0001重量%〜10.0重量
%の過酢酸を含有する。
殺菌剤としての過酢酸または過酢酸含有溶液の使用を開示する追加の特許には
、米国特許第5,268,144号、同第5,077,008号、同第5,00
8,079号および同第4,587,264号が包含される(これらの特許の全
部を引用してここに組み入れる)。
優れた殺微生物性を有することに加えて、過酢酸は無害な最終生成物(すなわ
ち、水、酢酸および酸素)に分解することから、次亜塩素酸ナトリウムが付随す
る欠点を克服するものである。しかしながら、重ねて言うと、過酢酸は上記種類
の殺菌装置で使用する場合に限り、上記理由から過去に、クロマトグラフィ樹脂
の殺菌に使用されたことはなかった。
米国特許第5,268,097号(この特許を引用してここに組み入れる)に
は、新規種類のクロマトグラフィ樹脂が記載されており、この樹脂は強力な酸化
剤に対して高度の耐性を有する。この対象樹脂はその内部および外部表面を有し
、かつまた生物学的分子との望ましくない非特異的相互反応に対して当該マトリ
ックスを非感受性にする内生の(すなわち固有に存在する)基を有する有孔固形
マトリックスおよび有効量の主要モノマー、この主要モノマーとは相違する不動
態化性モノマー(passivating monomer)および架橋剤から
なる不動態化混合物(passivation mixture)から誘導され
るポリマーネットワークからなり、この混合物が重合されると、マトリックスの
内生基が不活性化されて、上記の望ましくない非特異的相互反応が実質的に排除
されるか、または減少されるのに充分な時間にわたり、この混合物がマトリック
スの表面と密に接触するようにされている。発明の要旨
本発明の目的は、強力な酸化剤に対して格別の耐性を有するクロマトグラフィ
樹脂の新規殺菌方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、酸化耐性クロマトグラフィ樹脂の現存の殺菌方法
が付随する欠点の少なくとも一部分を克服する、上記方法を提供することにある
。
本発明のさらにもう一つの目的は、高い殺微生物効果を有するが、作用を受け
るクロマトグラフィ樹脂の劣化をもたらさない、上記方法を提供することにある
。
本発明のさらにもう一つの目的は、流動床、充填床またはその他の操作手段に
配置されたクロマトグラフィ樹脂に使用することができる、上記方法を提供する
ことにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、酸化耐性クロマトグラフィ樹脂をカラムに
充填する前または充填した後のどちらかの時点で、当該クロマトグラフィ樹脂の
殺菌に使用することができ、そして(または)順次分離間で充填した樹脂を殺菌
するために使用することができる、上記方法を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、上記方法の実施に使用するための殺菌溶液
を提供することにある。
以下で説明され、または明白にされる、これらのおよびその他の目的の観点か
ら、ここに酸化に対して高度に耐性のクロマトグラフィ樹脂を殺菌する方法が提
供される。この方法は当該樹脂を過カルボン酸の水溶液と接触させる工程を包含
する。好ましくは、この過カルボン酸は過酢酸であり、さらに好ましくは40%
までのエタノールをさらに含有する水溶液である。この溶液を正に帯電したイオ
ン交換樹脂に使用しようとする場合には、この溶液は好ましくは、樹脂に対する
過酢酸イオンの吸着を防止するために充分のイオン強度を有する酢酸塩緩衝剤を
さらに含有する。
本発明の追加の目的、特徴および利点は、一部分が以下に記載されており、ま
た一部分は以下の記載から明白になるか、または本発明の実施により学ぶことが
できる。本発明の態様は、当業者が本発明を実施することができるのに充分に詳
細に説明されており、その他の態様を使用することもでき、かつまた本発明の範
囲から逸脱することなく変更をなすことができるものと理解されるべきである。
従って、以下の詳細な説明は制限するものと考えられるべきではなく、本発明の
範囲は添付請求の範囲によって最良に定義されている。図面の簡単な説明
添付図面は本明細書の一部に組み入れられ、本明細書の一部を構成するもので
ある:
図1(a)および1(b)は、それぞれ4℃および25℃において、バシルス
サブチリス(Bacillus subtilis)の胞子に対して施用され
た0.5N NaOHの不活性化動態を示すグラフである;
図2(a)および2(b)は、それぞれ4℃および25℃において、バシルス
サブチリス(Bacillus subtilis)の胞子に対して施用され
た40%エタノール中の0.2N NaOHの不活性化動態を示すグラフである
;
図3(a)および3(b)は、それぞれ4℃および25℃において、バシルス
サブチリス(Bacillus subtilis)の胞子に対して施用され
た各種殺菌剤のD10値を示すグラフである(ここで、Paa1500は、150
0ppm過酢酸を表わし;Cl2 100/500ppmは利用できる塩素が1
00/500ppmである次亜塩素酸塩を表わし;Ac .5Mは0.5M酢酸
ナトリウム緩衝液を表わし;そしてEtOH20/30%は、20/30(容積
/容積)%エタノールを表わす);そして
図4(a)〜4(d)は、バシルス サブチリス(Bacillus sub
tilis)の胞子に対して施用された、(a)0.5M酢酸ナトリウム緩衝液
(pH5)で緩衝された1500ppm過酢酸の25℃における不活性化動態を
;(b)0.5M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5)で緩衝された20%エタノー
ル中1500ppm過酢酸の25℃における不活性化動態を;(c)0.5M酢
酸ナトリウム緩衝液(pH5)で緩衝された1500ppm過酢酸の4℃におけ
る不活性化動態を;そして(d)0.5M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5)で緩
衝された20%エタノール中1500ppm過酢酸の4℃における不活性化動態
をそれぞれ示すグラフである。好適態様の詳細な説明
本発明は、強力な酸化剤に対して格別の耐性を有するクロマトグラフィ樹脂の
新規殺菌方法およびこの方法に使用するための殺菌溶液に関するものである。酸
化耐性クロマトグラフィ樹脂の代表的種類は米国特許第5,268,097号に
記載されており、バイオセプラ社(BioSepra,Inc.)[マールボロ
ー、マサチュウセッツ(Marlborough,MA)]から一群のハイパー
D(HyperD)(登録商品名)クロマトグラフィ吸着剤として市販されてい
る。
本発明は、酸化に対して格別の耐性を有するクロマトグラフィ樹脂を過カルボ
ン酸の水溶液と接触させることによって殺菌することができるという予想外の発
見を用いるものである。好ましくは、この過カルボン酸は過酢酸であり、この過
酢酸の濃度は、少なくとも500mg/l、さらに好ましくは1500mg/l
〜5000mg/lである。
本発明はまた、特に低温における改良された殺微生物効果が、過カルボン酸含
有溶液にアルコール、好ましくはエタノールを添加することによって得られると
いう予想外の発見を用いるものである。このエタノールの濃度は約40%ほどの
濃度であることができるが、その可燃性から、好ましくは約20%である。
この溶液を正に帯電したイオン交換樹脂に使用しようとする場合には、この溶
液は好ましくは、樹脂に対する過酢酸イオンの吸着を防止するために充分の高レ
ベルにまで当該溶液のイオン強度を高めるための成分をさらに含有する。(樹脂
に対する過酢酸イオンの吸着は樹脂の殺菌には利用することはできず、これによ
り溶液の有効活性は低下される。)NaClなどの成分はそれら自体が過酢酸に
より酸化される傾向を有することから、このような成分は当該溶液のイオン強度
を高めるために使用するには適さない。しかしながら、本出願人は酢酸塩緩衝液
、好ましくは約0.1〜2Mの酢酸塩緩衝液、さらに好ましくは約0.5Mの酢
酸塩緩衝液は、過酢酸の酸化力に抵抗することができ、従って当該溶液のイオン
強度を高めるための適当な成分であることを見出した。
好ましくは、本発明の殺菌溶液は、約5.0のpHを有する。このpHは、(
1)過酢酸の有効性(過酢酸のpHが低下するほど、その殺微生物効果は増大さ
れる)および(2)通常のクロマトグラフィ条件(約5.0〜9.0のpH)の
競合する問題間を調和させるpHとして選択されたpHである。
本発明の殺菌溶液は重金属類を含有すべきではない。この理由は、重金属が過
酢酸の分解を加速するからである。また、本発明の殺菌溶液の使用前の長期間に
わたる保存は、推奨されない。むしろ、本発明の殺菌溶液は使用の直前に調製す
べきである。
本発明の殺菌溶液を使用して酸化耐性クロマトグラフィ樹脂を殺菌するには、
樹脂の使用前に、この樹脂を当該溶液中で保存することができる;別法として、
樹脂をクロマトグラフィカラムに充填し、次いでこのカラムを通して溶液を注ぎ
入れることによって樹脂を洗浄することもできる。この溶液はまた、流動床、充
填床、およびその他の操作方式に配置されている樹脂の殺菌に使用することもで
きる。
以下に示す情報は、本発明の或る態様を単に説明するために示すものであって
、本発明を如何なる方法でも制限しようとするものではない。従って、本発明は
添付請求の範囲によって最良に定義されている。
例I:0.5M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)中に過酢酸1500mg/
lを含有する殺菌溶液の製造
最初に、約900mlの蒸留水に160mM酢酸(すなわち、96%酢酸9.
61g)および340mM酢酸ナトリウム(すなわち、CH3COONa 27
.9g)を添加することによって、酢酸塩緩衝液を調製した。精製した緩衝溶液
のpHは、5.08であった。次いで、この緩衝液に19.7mM過酢酸を添加
した。(過酢酸は、32〜40%保存溶液として市販されている;従って150
0mg/lの濃度を得るためには、32%保存溶液4.69gを緩衝液に添加し
なければならない)。最後に、この溶液に蒸留水を添加して、容積を1リットル
にした。この溶液の最終pHは、5.00±0.03であった。
例II:0.5M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)中の20%エタノールお
よび過酢酸1500mg/lを含有する殺菌溶液の製造
下記の点を除いて、例1に関して上記した方法を反復した:蒸留水の代わりに
対応量のエタノールを使用して、20%のエタノール最終濃度を得た。
例III:本発明の殺菌溶液を包含する各種殺微生物剤のD10値の比較
ここで図3(a)および3(b)を参照すると、ここにはビー.サブチリス(
B.subtilis)(ATCC6633)の胞子に対する殺微生物剤のD10
値が示されている。被験剤のかなりにおいては、濃度、pHおよび温度の条件を
変えてD10値を得た。(ここで、D10値の用語は、初期細菌濃度を1桁の大きさ
で、換言すれば90%まで減少させるのに必要な時間であると定義することがで
きる)。スペクトルの相対する限度は、pH5で、25℃において過酢酸
(1500ppm)溶液に30%エタノールを補給した場合の0.4分のD10値
にあり、一方は4℃において0.5N水酸化ナトリウム溶液を使用した場合の8
60分付近のD10値にあることを見ることができる。
例IV:本発明の殺菌溶液の不活性化動態に対する温度およびエタノールの効果
ここで図4(a)〜図4(d)を参照すると、ここには本発明の殺菌溶液の不
活性化動態に対する温度およびエタノールの効果が示されている。例えば、図4
(a)と図4(b)とを比較することによって、または図4(c)と図4(d)
とを比較することによって、20%エタノールを含有する殺菌溶液が、20%エ
タノールを含有していない殺菌溶液に比較して、良好な殺微生物作用性を有する
ことを見ることができる。さらに、図4(a)と4(c)とを比較することによ
って、または図4(b)と4(d)とを比較することによって、殺菌温度を4℃
から25℃に高めることにより、殺菌溶液の殺微生物効果が格別に改良されるこ
とを明白に見ることができる。
例V:本発明の殺菌溶液を使用するQ−ハイパーD(登録商品名)およびS−ハ
イパーD(登録商品名)クロマトグラフィ樹脂の殺菌
洗浄し、水切りしたイオン交換クロマトグラフィ用の四級アミンにより官能性
にされたQ−ハイパーD(登録商品名)シリカオキサイド/ポリスチレン複合体
支持体1ml[これは、バイオセプラ社(BioSepra,Inc.;マール
ボロー、マサチュウセッツ)から市販されている]を15ml管中に移した。洗
浄し、水切りしたイオン交換クロマトグラフィ用のスルホプロピルにより官能性
にされてたS−ハイパーD(登録商品名)シリカオキサイド/ポリスチレン複合
体支持体1ml[これは、バイオセプラ社(BioSepra,Inc.;マー
ルボロー、マサチュウセッツ)から市販されている]を第二の15ml管中に移
した。第三の15ml管に蒸留水1mlを添加して、ブランク試験を行った。各
管に、酢酸塩緩衝液10ml(0.5M、pH5)を添加し、次いで各管の内容
物を混合した。樹脂を沈降させた後に、各管から上清を傾斜により除去した。各
管にビー.サブチリス(B.subtilis)の胞子10ml(1.9×106
微生物/ml)を添加し、次いで各管の内容物を混合した。樹脂を沈降させた
後に、各管から上清を傾斜により再度除去した。
次いで、各管に過酢酸10ml(0.5M酢酸塩緩衝液、pH5中の1500
ppm)を添加し、次いで各管の内容物を混合した。30分の後に、各管にNa2
S2O3・5H2O(50重量/容量%)0.1mlを添加し、次いで各管の内容
物を混合した。樹脂を沈降させた後に、各管から上清を傾斜により除去し、代わ
りに無菌酢酸塩緩衝液(0.5M、pH5)10mlを添加した。この緩衝液を
次いで、傾斜により除去し、代わりに無菌カソ ボイロン(Caso Boui
llon)10mlを添加した。これらの試料を次いで、30℃で7日間インキ
ュベートし、試料を殺菌性について毎日検査した。7日後に、これらの試料にビ
ー.サブチリス(B.subtilis)の胞子の二回目の接種を行い、当該殺
菌溶液以外の因子を反映する増殖抑制効果が見られる可能性を除外した。これら
の試料を次いで、二回目の接種の次の日から殺菌性について検査した。各試料に
関する毎日の殺菌評価を次表に示す。
上記表から見ることができるように、本発明の殺菌溶液は7日間にわたり各種
媒質上における増殖を充分に阻止した。8日目の結果は、この増殖抑制効果が殺
菌溶液の使用によるものであることを確証している。
例VI:本発明の殺菌溶液を使用するフェニル−ハイパーD(登録商品名)クロ
マトグラフイ樹脂の殺菌
Q−およびS−ハイパーD樹脂1mlの代わりに、フェニル−ハイパーD1m
l(これは、疎水性相互作用性クロマトグラフィ樹脂を生成するために、フェニ
ルにより官能性にされたハイパーD樹脂である)を使用した以外は、例Vについ
て上記した方法を反復した。7日間のインキュベーションの後に、無菌性が再度
観察された。
例VII:本発明の殺菌溶液を使用するハイパーD(登録商品名)クロマトグラ
フイ樹脂の殺菌
官能性にされているヒドロゲル充填孔を有するハイパーD(登録商品名)シリ
カオキサイド/ポリスチレン複合体支持体1ml[これは、バイオセプラ社(B
ioSepra,Inc.;マールボロー、マサチュウセッツ)から市販されて
いる]に、ビー.サブチリス(B.subtilis)を挑戦させ、引き続いて
例Vについて上記した方法と同一の方法を使用して、殺菌した。この殺菌操作の
後に、殺菌溶液を過剰量の無菌1MNaCO3溶液で置き換えた。樹脂を沈降さ
せた後に、上清を傾斜により除去した。樹脂を含有する管中に1MNaCO3に
溶解したBrCNを無菌濾過して添加した。生成する懸濁液を室温で20分間穏
やかに振り混ぜた。樹脂を沈降させた後に、上清を傾斜により除去し、この樹脂
を無菌アセトン10ml容量の添加および傾斜による除去の反復によって洗浄し
た。この活性樹脂を無菌水で2回洗浄した後に、沈降した樹脂をカソ ボイロン
(Caso Bouillon)10ml中に注ぎ入れ、次いで30℃で7日間
インキュベートした。7日間のインキュベーションの後に、増殖は検知できなか
った。この活性樹脂およびこの活性化方法の副生成物の両方が微生物増殖の抑制
に関与しなかったことを証明するために、カソ ボイロン中の対照ゲルにビー.
サブチリスを挑戦させ、次いで同様にインキュベートした。増殖が見出された。
ここで引用した本発明の態様は単に例示しようとするものであって、当業者は
本発明の精神から逸脱することなくこれらの態様に対して多くの変更および修正
をなすことができる。このような変更および修正は全部が、添付請求の範囲によ
って定義されているとおりの本発明の範囲内にあるものとする。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年5月17日
【補正内容】
請求の範囲
1. 強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有するクロマトグラフィ樹
脂用の殺菌溶液であって、約0.1M〜2Mの濃度の酢酸塩緩衝液中に過カルボ
ン酸を含有する殺菌溶液。
2. 上記過カルボン酸が過酢酸である、請求項1に記載の殺菌溶液。
5. 上記酢酸塩緩衝液が約0.5Mの濃度を有する、請求項1に記載の殺菌
溶液。
6. 上記殺菌溶液が約5のpHを有する、請求項5に記載の殺菌溶液。
7. 上記殺菌溶液が約5のpHを有する、請求項1に記載の殺菌溶液。
8. 過酢酸の濃度が約500mg/l〜約5000mg/lである、請求項
2に記載の殺菌溶液。
9. 過酢酸の濃度が約1500mg/l〜約5000mg/lである、請求
項8に記載の殺菌溶液。
10.過酢酸の濃度が約1500mg/l〜約5000mg/lである、請求
項6に記載の殺菌溶液。
11.アルコールをさらに含有する、請求項1に記載の殺菌溶液。
12.上記アルコールがエタノールである、請求項11に記載の殺菌溶液。
13.エタノールの濃度が約40%よりも大きくない、請求項12に記載の殺
菌溶液。
14.エタノールの濃度が約20%である、請求項13に記載の殺菌溶液。
15.約20%の濃度でエタノールをさらに含有する、請求項10に記載の殺
菌溶液。
16.強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有するクロマトグラフィ樹
脂の殺菌方法であって、クロマトグラフィ樹脂を過カルボン酸の水溶液により洗
浄する工程を包含し、この水溶液が約0.1M〜2Mの濃度で酢酸塩緩衝剤を含
有する殺菌方法。
17.上記過カルボン酸が過酢酸である、請求項16に記載の方法。
21.上記酢酸塩緩衝剤が約0.5Mの濃度を有する、請求項16に記載の方
法。
22.上記水溶液が約5のpHを有する、請求項16に記載の方法。
23.上記水溶液が約5のpHを有する、請求項21に記載の方法。
24.上記過酢酸が約500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する、
請求項17に記載の方法。
25.上記過酢酸が約1500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する
、請求項24に記載の方法。
26.上記過酢酸が約500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する、
請求項23に記載の方法。
27.上記過酢酸が約1500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する
、請求項26に記載の方法。
28.上記過酢酸の水溶液がアルコールをさらに含有する、請求項17に記載
の方法。
29.上記アルコールがエタノールである、請求項28に記載の方法。
30.上記水溶液中のエタノール濃度が約40%よりも大きくない、請求項2
9に記載の方法。
31.上記水溶液中のエタノールの濃度が約20%である、請求項30に記載
の方法。
32.上記水溶液が約20%の濃度でエタノールをさらに含有する、請求項2
7に記載の方法。
33.上記洗浄工程を4℃で行う、請求項17に記載の方法。
34.上記洗浄工程を25℃で行う、請求項17に記載の方法。
35.上記洗浄工程を4℃で行う、請求項32に記載の方法。
36.上記洗浄工程を25℃で行う、請求項32に記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M
W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,
VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有するクロマトグラフィ樹 脂用の殺菌溶液であって、高いイオン強度を有する液体中に過カルボン酸を含有 する殺菌溶液。 2. 上記過カルボン酸が過酢酸である、請求項1に記載の殺菌溶液。 3. 上記高いイオン強度を有する液体が酢酸塩緩衝液である、請求項2に記 載の殺菌溶液。 4. 上記酢酸塩緩衝液が約0.1M〜2Mの濃度を有する、請求項3に記載 の殺菌溶液。 5. 上記酢酸塩緩衝液が約0.5Mの濃度を有する、請求項3に記載の殺菌 溶液。 6. 上記殺菌溶液が約5のpHを有する、請求項5に記載の殺菌溶液。 7. 上記殺菌溶液が約5のpHを有する、請求項3に記載の殺菌溶液。 8. 過酢酸の濃度が約500mg/l〜約5000mg/lである、請求項 2に記載の殺菌溶液。 9. 過酢酸の濃度が約1500mg/l〜約5000mg/lである、請求 項8に記載の殺菌溶液。 10.過酢酸の濃度が約1500mg/l〜約5000mg/lである、請求 項6に記載の殺菌溶液。 11.アルコールをさらに含有する、請求項1に記載の殺菌溶液。 12.上記アルコールがエタノールである、請求項11に記載の殺菌溶液。 13.エタノールの濃度が約40%よりも大きくない、請求項12に記載の殺 菌溶液。 14.エタノールの濃度が約20%である、請求項13に記載の殺菌溶液。 15.約20%の濃度でエタノールをさらに含有する、請求項10に記載の殺 菌溶液。 16.強力な酸化剤による酸化に対して高い耐性を有するクロマトグラフィ樹 脂の殺菌方法であって、クロマトグラフィ樹脂を過カルボン酸の水溶液により洗 浄する工程を包含する殺菌方法。 17.上記過カルボン酸が過酢酸である、請求項16に記載の方法。 18.上記水溶液が高いイオン強度を有する、請求項17に記載の方法。 19.上記水溶液が酢酸塩緩衝剤を含有する、請求項17に記載の方法。 20.上記酢酸塩緩衝液が約0.1〜2Mの濃度を有する、請求項19に記載 の方法。 21.上記酢酸塩緩衝液が約0.5Mの濃度を有する、請求項20に記載の方 法。 22.上記水溶液が約5のpHを有する、請求項19に記載の方法。 23.上記水溶液が約5のpHを有する、請求項21に記載の方法。 24.上記過酢酸が約500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する、 請求項17に記載の方法。 25.上記過酢酸が約1500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する 、請求項24に記載の方法。 26.上記過酢酸が約500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する、 請求項23に記載の方法。 27.上記過酢酸が約1500mg/l〜約5000mg/lの濃度を有する 、請求項26に記載の方法。 28.上記過酢酸の水溶液がアルコールをさらに含有する、請求項17に記載 の方法。 29.上記アルコールがエタノールである、請求項28に記載の方法。 30.上記水溶液中のエタノール濃度が約40%よりも大きくない、請求項2 9に記載の方法。 31.上記水溶液中のエタノールの濃度が約20%である、請求項30に記載 の方法。 32.上記水溶液が約20%の濃度でエタノールをさらに含有する、請求項2 7に記載の方法。 33.上記洗浄工程を4℃で行う、請求項17に記載の方法。 34.上記洗浄工程を25℃で行う、請求項17に記載の方法。 35.上記洗浄工程を4℃で行う、請求項32に記載の方法。 36.上記洗浄工程を25℃で行う、請求項32に記載の方法。
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