JPH10500870A - 照明手段を備えた膨張可能気球 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ガスによって膨張される気嚢（２）を含み、この気嚢は細長い部品（２７）によって地面に連結する事ができ、また前記気嚢は電源に接続されうる照明手段（９、１０）を収容するように成された気球（１）において、作動手段（７、１５）を含み、これらの作動手段は前記気球（１）の変形また／あるいはその中のガス圧に感応して、前記照明手段と電源との間に接続されたスイッチ手段（２５）を作動する部材（１８）に作用して、少なくとも１つのしきい値を超えた時に前記接続を閉成／遮断する事ができる。前記作動手段（７、１５）は好ましくは逆方向に作用する２つのバネを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 照明手段を備えた膨張可能気球 本発明は膨張可能の、場合によっては照明可能の気球の改良に関するものであ る。 ガスによって膨張されうる気嚢を含み、空気より軽いガスによって膨張された 気球が地面から一定高さに保持されるように、前記気嚢が細長い部品によって地 面に対して連結され、前記気嚢は電源、例えば幹線路に対して導線によって接続 されうる照明手段を含み、この気嚢およびその上の記載事項が特に夜間にも容易 に見られるように成された気球は公知である。 本発明の改良によれば、ガスによって膨張される気嚢を含み、この気嚢は細長 い部品によって地面に連結する事ができ、また前記気嚢は電源に接続されうる照 明手段を収容するように成された気球において、前記気球は作動手段を含み、こ れらの作動手段は前記気球の変形また／あるいはその中のガス圧に感応して、前 記照明手段と電源との間に接続されたスイッチ手段を作動する部材に作用して、 少なくとも１つのしきい値を超えた時に前記接続を閉成／遮断する事ができる気 球が提供される。 本発明によれば、前記作動手段は少なくとも部分的に前記気球の内部に配置さ れている。 本発明の好ましい実施態様によれば、前記作動手段は、前記気嚢中に延在して この気嚢の一部を気嚢外周の他の点に配置された前記スイッチ作動部材に連結す る少なくとも１つの線状部品を含む。 他の実施態様において、前記作動手段は少なくとも１つのバネを含み、このバ ネは前記線状部品の少なくとも一部を成し、前記スイッチ手段が作動される前に 作動する。 他の実施態様において、前記作動手段は少なくとも１つのバネを含み、このバ ネは前記線状部品中の引張りと逆方向に作用しまた前記スイッチ手段が作動され る前に作動される。 他の実施態様によれば、前記作動手段は、前記線状部品の少なくとも一部を成 す少なくとも１つの第１バネと、前記線状部品中の引張りと逆方向に作用する少 なくとも１つの第２バネとを含み、前記第１バネが前記第２バネより大きな伸び 係数を有する。 本発明によれば、前記作動手段は支持板を含み、この支持板は前記気嚢に固着 されまたこの気嚢中に支持面を担持し、前記線状部品中の引張りと逆方向に作用 する前記バネの一端が前記支持板の側面上の前記支持面に当接し、前記スイッチ 作動部材は、前記バネを通して延在する部分を含みまた前記バネの他端が当接す る部分を含む。 本発明によれば、前記作動部材はヘアピン型の線状部品を含み、このヘアピン の分岐が前記バネ中を延在し、これらの分岐の末端が湾曲され、前記線状部品が このヘアピンのループに連結されまた前記バネがこれらの湾曲末端上に当接する 。 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されない。付図において、 第１図は膨張された状態の気球の断面図、 第２図は少し収縮した状態の第１図の気球の断面図、 第３図は膨張された状態の第１図の気球の下部の拡大垂直断面図、 第４図は部分的収縮された気球を示す第３図と類似の図、 第５図は第４図に対して直角方向に見た第４図と類似の図、また 第６図は第３図乃至第５図の気球の下部の平面図である。 第１図と第２図に図示の気球は気嚢２を含み、この気嚢２は例えば透明または 半透明の可撓性材料から成り、例えば空気より軽いガスによって膨張させられた 時に球状を成す。 この気嚢はその上部または北極に円形通路を備え、この通路の中に支持板３が 密着され、また前記気嚢はその下部または南極に円形開口を備え、この開口の中 に支持板４が密着されている。 支持板３と支持板４との間において、気球１は線状部品５を有し、この線状部 品５は可撓性ワイヤ６を含み、このワイヤの上端が公知のようにして上方支持板 ３に固着され、また前記ワイヤはコイルバネ７を含み、このコイルバネ７の上端 は前記ワイヤ６の下端に固着されまたコイルバネ７の下端は後述のようにして支 持板４に結合される。 ワイヤ６に対して電球支持体８が固着され、この支持体８は２つの対向電球９ と１０とを担持する。 第１図に見られるように、気球１が膨張状態にある時、線状部品５は気嚢２の 対角線にそって垂直に延在し、バネ７は引張られている。 気球が膨張状態にある時、電球９、１０の支持体８は線状部品５の実質的に中 央にあり、支持板３と４から実質的に等距離にある。 気嚢２の中に収容されたガスの故意のまたは不慮の放出によって気球１が収縮 する時、特にバネ７の引張り作用で線状部品５の長さが短縮して気嚢２の上部が 下降し、第２図に図示のように、気嚢の下部が気球の垂直軸線に近づいて気球は 断面において実質的にハート型またはナシ型を取る。 第３図乃至第６図に見られるように、支持板４は気球２の外側に配置され、そ の外周においてリング１１に連結され、このリング１１はその外周上に分布され たネジ１２によって気球２の内部に配置され、気球２の前記下方開口はこの支持 板４とリング１１との間に保持され、またシール１３が気球２のこの縁部分と支 持板４との間に介在する。上方支持板も同様に固定されている。 支持板４はその中央部に円筒形突起部１４を有し、この突起部は気球２の内部 にむかって延在する。 この突起部１４の中にコイルバネ１５が配置され、このコイルバネの上端は円 筒形突起部１４の上部に固着されたサークリップ１６に当接する。 バネ７の下端はヘアピン状部材１８のループ１７に固着され、このループ１７ は２本の分岐１９、２０を有し、これらの分岐がバネ１５を通して下方に延在し それぞれの末端２１、２２が放射方向外側に、支持板４に対して実質的に平行に 曲げられ、バネ１５の端部がこれらの曲げられた部分２1、２２上に当接する。 ヘアピン部材１８の分岐２１、２２を横方向に通すため、円筒形突起部１４は ２つの直径方向に対向する上方に開いた垂直溝穴２３、２４を有する。バネ１５ の延長作用によるヘアピン１８の下向き行程を制限するため、これらの溝穴２３ 、２４は限定された長さを有し、ヘアピン１８の湾曲部２１、２２はこれらの溝 穴 の底部に当接する。 支持板４の円筒形突起部１４は一方の側面においてスイッチ２５を担持し、こ のスイッチの可動接点２６が垂直に配置されてヘアピン部材１８の端部２１に対 向する。 さらに気球１は被覆ケーブル２７を備え、このケーブルの一端が支持板４に対 して公知のナットシステム２８によって密封固定され、また膨張状態の気球を特 定高さに保持できるようにケーブルの他端が地面に固定されている。 ケーブル２７の中に収容された導線２９が円筒形突起部１４の中に出て、この 突起部の壁体の孔３０を通ってスイッチ２５に電気的に接続される。スイッチは 適当長さの導線によって電球９、１０に接続される。 特に第３図に見られるように、気球１が膨張状態にある時、バネ７が引張られ 、バネ１５が圧縮され、ヘアピン１８は高い位置にあってその端部２１がその高 い位置にあり、またスイッチ２５の作動接点２６が地上の給電施設に接続された 導線２９と電球９、１０との間に電気接続を成し、これらの電球が点灯されてい る。 前述のように気球１が収縮した時、支持板３と４の間隔が減少するが、線状部 品５はバネ７の作用で引張られた状態にあるので、線状部品の長さが徐々に減少 する。 バネ７の伸び係数は、線状部品５の中の引張り方向と逆方向に作用するバネ１ ５の伸び係数よりはるかに大きく選定されるので、線状部品５の特定長以内では 、ヘアピン１８が下方に移動してその端部２１がスイッチ２５の作動接点２６に 当接してその後退位置にもたらし、この後退位置において電球９、１０に給電す る回路が遮断される。 逆作用のバネ７と１５との組合わせにより、スイッチ２５をそのオン位置から オフ位置に移動させる線状部品５の長さの変動が短い。これは少なくとも部分的 に、電球９、１０の点滅を防止する。 従って、電球給電回路をオン／オフ切り替えする前記の安全手段は、内部圧に 依存する気嚢２の形状の変動に従う。 さらに、特に第５図に見られるように、支持板４は気球１を膨張させるための 弁３１を備える。さらにこの支持板４は板３３によって外側から被覆されて安全 弁を成す通し孔３２を有し、この板３３は支持板４を通るピン３４を備え、また 戻しバネ３５がピン３４の内側末端と支持板４の内側面との間に介在されている 。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，Ａ Ｍ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＧ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ガスによって膨張される気嚢（２）を含み、この気嚢は細長い部品（２ ７）によって地面に連結する事ができ、また前記気嚢は電源に接続されうる照明 手段（９、１０）を収容するように成された気球（１）において、前記気球（１ ）は作動手段（７、１５）を含み、これらの作動手段は前記気球（１）の変形ま た／あるいはその中のガス圧に感応して、前記照明手段と電源との間に接続され たスイッチ手段（２５）を作動する部材（１８）に作用して、少なくとも１つの しきい値を超えた時に前記接続を閉成／遮断できる事を特徴とする気球（１）。 ２． 前記作動手段（７、１５）は少なくとも部分的に前記気球の内部に配置 されている事を特徴とする請求項１に記載の気球。 ３． 前記作動手段（７、１５）は、前記気嚢（２）中に延在してこの気嚢の 一部を気嚢外周の他の点に配置された前記スイッチ作動部材（１８）に連結する 少なくとも１つの線状部品（５）を含む事を特徴とする請求項１または２のいず れかに記載の気球。 ４． 前記作動手段（７、１５）は少なくとも１つのバネ（７）を含み、この バネ（７）は前記線状部品（５）の少なくとも一部を成し、前記スイッチ手段（ ２５）が作動される前に作動する事を特徴とする請求項３に記載の気球。 ５． 前記作動手段（７、１５）は少なくとも１つのバネ（１５）を含み、こ のバネ（１５）は前記線状部品（５）中の引張りと逆方向に作用しまた前記スイ ッチ手段（２５）が作動される前に作動する事を特徴とする請求項３に記載の気 球。 ６． 前記作動手段（７、１５）は、前記線状部品（５）の少なくとも一部を 成す少なくとも１つの第１バネ（７）と、前記線状部品（５）中の引張りと逆方 向に作用する少なくとも１つの第２バネ（１５）とを含み、前記第１バネ（７） が前記第２バネ（１５）より大きな伸び係数を有する事を特徴とする請求項３に 記載の気球。 ７． 前記作動手段（７、１５）は支持板（４）を含み、この支持板（４）は 前記気嚢に固着されてこの気嚢中に支持面を担持し、前記線状部品（５）中の引 張りと逆方向に作用する前記バネ（１５）の一端が前記支持板（４）の側面上の 前記支持面（１６）に当接し、前記スイッチ作動部材（１８）は、前記バネ（１ ５）を通して延在する部分（２１）を含みまた前記バネ（１５）の他端が当接す る部分を含む事を特徴とする請求項５または６のいずれかに記載の気球。 ８． 前記作動部材（１８）はヘアピン（１８）型の線状部品を含み、このヘ アピン（１８）の分岐（１９、２０）が前記バネ（１５）中を延在し、これらの 分岐の末端が湾曲され、前記線状部品（５）がこのヘアピン（１８）のループに 連結されまた前記バネ（１５）がこれらの湾曲末端上に当接する事を特徴とする 請求項７に記載の気球。