JPH1049911A - 光ピックアップ、光ピックアップの製造装置およびその方法、光ディスク装置の製造方法 - Google Patents
光ピックアップ、光ピックアップの製造装置およびその方法、光ディスク装置の製造方法Info
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- JPH1049911A JPH1049911A JP20470196A JP20470196A JPH1049911A JP H1049911 A JPH1049911 A JP H1049911A JP 20470196 A JP20470196 A JP 20470196A JP 20470196 A JP20470196 A JP 20470196A JP H1049911 A JPH1049911 A JP H1049911A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は光ピックアップに対物レンズを精
度よく組み込むことができる光ピックアップの製造装置
を提供することにある。 【解決手段】 光ピックアップに対物レンズを組み込む
ための光ピックアップの製造装置において、上記対物レ
ンズ31を保持した傾き制御部材35と、上記光ピック
アップ10を通じて上記傾き制御部材に保持された対物
レンズから出射される光を分割するハ−フミラ−13
と、このハ−フミラ−によって分割された一方の光によ
って上記対物レンズの傾きを検出する傾き検出器17
と、上記分割手段によって分割された他方の光によって
上記対物レンズの焦点位置を検出するフォ−カス検出器
22と、上記傾き検出器からの検出信号によって上記傾
き制御部材を駆動して上記対物レンズの傾きを調整する
傾き制御部42と、上記フォ−カス検出器からの検出信
号によってこのフォ−カス検出器に導入される光の焦点
位置を調整する焦点調整部24とを具備したことを特徴
とする。
度よく組み込むことができる光ピックアップの製造装置
を提供することにある。 【解決手段】 光ピックアップに対物レンズを組み込む
ための光ピックアップの製造装置において、上記対物レ
ンズ31を保持した傾き制御部材35と、上記光ピック
アップ10を通じて上記傾き制御部材に保持された対物
レンズから出射される光を分割するハ−フミラ−13
と、このハ−フミラ−によって分割された一方の光によ
って上記対物レンズの傾きを検出する傾き検出器17
と、上記分割手段によって分割された他方の光によって
上記対物レンズの焦点位置を検出するフォ−カス検出器
22と、上記傾き検出器からの検出信号によって上記傾
き制御部材を駆動して上記対物レンズの傾きを調整する
傾き制御部42と、上記フォ−カス検出器からの検出信
号によってこのフォ−カス検出器に導入される光の焦点
位置を調整する焦点調整部24とを具備したことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ディスク装置に
係わり、とくに光ピックアップに対物レンズを精度よく
組み込むための製造装置に関する。
係わり、とくに光ピックアップに対物レンズを精度よく
組み込むための製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置では、光源部から出力さ
れたレ−ザ光を対物レンズにより集光して光ディスクに
照射している。なお、光ディスクはPC(ポリカ−ボネ
イト)板などにより所定の厚さに形成されている。
れたレ−ザ光を対物レンズにより集光して光ディスクに
照射している。なお、光ディスクはPC(ポリカ−ボネ
イト)板などにより所定の厚さに形成されている。
【0003】このような光ディスク装置の対物レンズは
光ディスクを透過したレ−ザ光が収差なく、かつ小さな
ビ−ムスポットに形成されるように設計されている。こ
のため、対物レンズの光軸が光ディスクの板面に対して
傾くと、コマ収差が発生して理想的なビ−ムスポットが
得られず、デ−タの記録・再生が困難となる。
光ディスクを透過したレ−ザ光が収差なく、かつ小さな
ビ−ムスポットに形成されるように設計されている。こ
のため、対物レンズの光軸が光ディスクの板面に対して
傾くと、コマ収差が発生して理想的なビ−ムスポットが
得られず、デ−タの記録・再生が困難となる。
【0004】そこで、上記対物レンズを光ピックアップ
に組み込む際、この対物レンズの傾きを検出し、その傾
きを補正して組み込むということが行なわれている。す
なわち、光ピックアップに組み込まれた光源部からレ−
ザ光を出力し、そのレ−ザ光を上記対物レンズを通じて
顕微鏡に入射させる。この顕微鏡に入射したレ−ザ光は
CCDカメラに取り込まれ、その出射光像が検出され
る。
に組み込む際、この対物レンズの傾きを検出し、その傾
きを補正して組み込むということが行なわれている。す
なわち、光ピックアップに組み込まれた光源部からレ−
ザ光を出力し、そのレ−ザ光を上記対物レンズを通じて
顕微鏡に入射させる。この顕微鏡に入射したレ−ザ光は
CCDカメラに取り込まれ、その出射光像が検出され
る。
【0005】この出射光像の輝度分布は図3(a)に示
すように輝度の高い0次光a0 の周囲に輝度の低い1次
光a1 がリング状に存在するため、CCDカメラで観察
される光像は図3(c)に示すように円形状の0次光a
0 と、その周囲のリング状の1次光a1 とが観察され
る。
すように輝度の高い0次光a0 の周囲に輝度の低い1次
光a1 がリング状に存在するため、CCDカメラで観察
される光像は図3(c)に示すように円形状の0次光a
0 と、その周囲のリング状の1次光a1 とが観察され
る。
【0006】上記対物レンズの光軸がレ−ザ光の光軸に
対して傾いていないときには図4(a)に示すようにそ
のレ−ザ光の輝度分布が中心に対して一様となる。(図
では左右のみ示されているが、実際には中心線の周方向
全体にわたる。) しかしながら、図4(b)に示すように対物レンズが矢
印方向に傾いていると、一次光a1 の輝度は同図におい
て左側が右側よりも高くなる。したがって、作業者は上
記CCDカメラが検出する輝度分布をモニタで観察し、
その輝度分布が一様となるように上記対物レンズの傾き
を調整し、対物レンズの軸線をレ−ザ光の光軸に一致さ
せるようになっている。
対して傾いていないときには図4(a)に示すようにそ
のレ−ザ光の輝度分布が中心に対して一様となる。(図
では左右のみ示されているが、実際には中心線の周方向
全体にわたる。) しかしながら、図4(b)に示すように対物レンズが矢
印方向に傾いていると、一次光a1 の輝度は同図におい
て左側が右側よりも高くなる。したがって、作業者は上
記CCDカメラが検出する輝度分布をモニタで観察し、
その輝度分布が一様となるように上記対物レンズの傾き
を調整し、対物レンズの軸線をレ−ザ光の光軸に一致さ
せるようになっている。
【0007】しかしながら、対物レンズの角度を調整す
ると、図5にfで示すようにそれまでCCDカメラの結
像面pに一致していた顕微鏡の焦点位置がf´で示すよ
うに結像面pに対してずれてしまうから、上記CCDカ
メラに結像されてモニタに写し出される出射光像もぼけ
てしまう。そのため、作業者は出射光像の輝度分布を肉
眼で確実に観察することができないから、上記対物レン
ズの傾き調整を高精度に行なえなくなるということがあ
った。
ると、図5にfで示すようにそれまでCCDカメラの結
像面pに一致していた顕微鏡の焦点位置がf´で示すよ
うに結像面pに対してずれてしまうから、上記CCDカ
メラに結像されてモニタに写し出される出射光像もぼけ
てしまう。そのため、作業者は出射光像の輝度分布を肉
眼で確実に観察することができないから、上記対物レン
ズの傾き調整を高精度に行なえなくなるということがあ
った。
【0008】出射光像の輝度分布の観察を精度よく行な
えるようにするには、対物レンズの軸線を傾きを変える
ごとに、上記顕微鏡の焦点を調整しなければならない。
しかしながら、作業者がモニタを観察しながら顕微鏡の
焦点を手動で調整する作業は容易でないから、作業性の
低下を招くことになる。
えるようにするには、対物レンズの軸線を傾きを変える
ごとに、上記顕微鏡の焦点を調整しなければならない。
しかしながら、作業者がモニタを観察しながら顕微鏡の
焦点を手動で調整する作業は容易でないから、作業性の
低下を招くことになる。
【0009】一方、上記対物レンズは光ピックアップの
レンズホルダに接着剤によって接着固定される。その場
合、接着作業を能率よく行なうために接着剤として紫外
線硬化型の接着剤が用いられる。対物レンズを接着固定
する場合、紫外線の照射状態などによって接着剤の凝固
状態が一様でなくなり、それによって傾きが調整された
対物レンズの軸線が傾いてしまうことがある。そのた
め、接着時にも対物レンズの傾きを観察することが必要
となる。
レンズホルダに接着剤によって接着固定される。その場
合、接着作業を能率よく行なうために接着剤として紫外
線硬化型の接着剤が用いられる。対物レンズを接着固定
する場合、紫外線の照射状態などによって接着剤の凝固
状態が一様でなくなり、それによって傾きが調整された
対物レンズの軸線が傾いてしまうことがある。そのた
め、接着時にも対物レンズの傾きを観察することが必要
となる。
【0010】従来、顕微鏡による対物レンズの光軸観察
と、紫外線による接着剤の照射とは上記顕微鏡のレボル
バを切り換えて選択的に行なっていた。そのため、紫外
線を照射しているときには対物レンズの光軸の傾きを観
察できず、しかもその切り換えには時間が掛かるから、
接着剤を硬化させるときに対物レンズの軸線が傾き、不
良の発生を招いても、そのことが判別できないとうこと
があった。
と、紫外線による接着剤の照射とは上記顕微鏡のレボル
バを切り換えて選択的に行なっていた。そのため、紫外
線を照射しているときには対物レンズの光軸の傾きを観
察できず、しかもその切り換えには時間が掛かるから、
接着剤を硬化させるときに対物レンズの軸線が傾き、不
良の発生を招いても、そのことが判別できないとうこと
があった。
【0011】また、光ディスク装置は対物レンズが組み
込まれる光ピックアップと、光ディスクを載置して回転
するスピンドルモ−タを有する。光ディスク装置を組み
立てるに際し、対物レンズの軸線を光学系からのレ−ザ
光の光軸に一致させることも重要であるが、上記スピン
ドルモ−タの回転軸線と、上記対物レンズの光軸とに傾
きがあると、上記光ディスクに対してデ−タの記録・再
生が困難となることがある。
込まれる光ピックアップと、光ディスクを載置して回転
するスピンドルモ−タを有する。光ディスク装置を組み
立てるに際し、対物レンズの軸線を光学系からのレ−ザ
光の光軸に一致させることも重要であるが、上記スピン
ドルモ−タの回転軸線と、上記対物レンズの光軸とに傾
きがあると、上記光ディスクに対してデ−タの記録・再
生が困難となることがある。
【0012】しかしながら、従来は対物レンズの軸線の
調整と、スピンドルモ−タの軸線の調整とが別々に行な
われていたので、組み立てられた光ディスク装置におい
て、上記対物レンズの軸線と、スピンドルモ−タの軸線
との平行度に誤差が生じるということがあった。
調整と、スピンドルモ−タの軸線の調整とが別々に行な
われていたので、組み立てられた光ディスク装置におい
て、上記対物レンズの軸線と、スピンドルモ−タの軸線
との平行度に誤差が生じるということがあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、光ピックアップに組み込まれる対物レンズの光
軸を、この対物レンズからの出射光像を観察しながら合
わせる場合、対物レンズを傾けることによって上記出射
光像がぼけるため、その光軸の調整を精度よく行なうこ
とができないということがあった。
いては、光ピックアップに組み込まれる対物レンズの光
軸を、この対物レンズからの出射光像を観察しながら合
わせる場合、対物レンズを傾けることによって上記出射
光像がぼけるため、その光軸の調整を精度よく行なうこ
とができないということがあった。
【0014】また、上記対物レンズを光ピックアップに
紫外線硬化型の接着剤によって接着する場合、上記対物
レンズの光軸調整のための観察と、紫外線の照射状態の
観察とを同じ顕微鏡でレボルバを切り換えて行なうよう
になっていたので、紫外線の照射状態を観察できず、接
着剤の硬化時に対物レンズの軸線が傾いても、そのこと
を判別できないということがあった。
紫外線硬化型の接着剤によって接着する場合、上記対物
レンズの光軸調整のための観察と、紫外線の照射状態の
観察とを同じ顕微鏡でレボルバを切り換えて行なうよう
になっていたので、紫外線の照射状態を観察できず、接
着剤の硬化時に対物レンズの軸線が傾いても、そのこと
を判別できないということがあった。
【0015】また、光ディスク装置の組み立て時、対物
レンズの軸線と、スピンドルモ−タの光軸とを一緒に調
整して組み立てるということが行なわれていなかったの
で、組み立てられた光ディスク装置の対物レンズの軸線
とスピンドルモ−タの軸線との平行度の誤差が生じると
いうことがあった。
レンズの軸線と、スピンドルモ−タの光軸とを一緒に調
整して組み立てるということが行なわれていなかったの
で、組み立てられた光ディスク装置の対物レンズの軸線
とスピンドルモ−タの軸線との平行度の誤差が生じると
いうことがあった。
【0016】この発明の目的は、対物レンズの光軸の調
整を、出射光像のぼけによって精度低下を招くことなく
高精度に、しかも自動的に行なえるようにした光ピック
アップ、光ピックアップの製造装置およびその方法を提
供することにある。
整を、出射光像のぼけによって精度低下を招くことなく
高精度に、しかも自動的に行なえるようにした光ピック
アップ、光ピックアップの製造装置およびその方法を提
供することにある。
【0017】この発明の目的は、対物レンズを紫外線硬
化型の接着剤によって接着固定する際、確実に接着固定
できるようにした光ピックアップの製造装置を提供する
ことにある。
化型の接着剤によって接着固定する際、確実に接着固定
できるようにした光ピックアップの製造装置を提供する
ことにある。
【0018】この発明の目的は、組み立て時に、対物レ
ンズの軸線と、光ピックアップの軸線との平行度を高精
度に一致させることができるようにした光ディスク装置
の製造方法を提供することにある。
ンズの軸線と、光ピックアップの軸線との平行度を高精
度に一致させることができるようにした光ディスク装置
の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対物
レンズが組み込まれていない光ピックアップに対し前記
対物レンズを組み込む光ピックアップの製造装置におい
て、前記光ピックアップに組み込む対物レンズを保持す
る保持手段と、前記光ピックアップから出射し前記保持
手段に保持された対物レンズを通過する光を分割する分
割手段と、この分割手段によって分割された一方の光を
受光し前記光ピックアップに対する前記対物レンズの傾
きを検出する傾き検出手段と、前記分割手段によって分
割された他方の光を受光し前記対物レンズの焦点位置を
検出する焦点検出手段と、前記傾き検出手段から出力さ
れる検出信号に基づいて上記保持手段を駆動して前記対
物レンズの傾きを調整する傾き調整手段と、前記焦点検
出手段から出力される検出信号に基づいて前記保持手段
を駆動して前記焦点位置を調整する焦点調整手段とを具
備したことを特徴とする。
レンズが組み込まれていない光ピックアップに対し前記
対物レンズを組み込む光ピックアップの製造装置におい
て、前記光ピックアップに組み込む対物レンズを保持す
る保持手段と、前記光ピックアップから出射し前記保持
手段に保持された対物レンズを通過する光を分割する分
割手段と、この分割手段によって分割された一方の光を
受光し前記光ピックアップに対する前記対物レンズの傾
きを検出する傾き検出手段と、前記分割手段によって分
割された他方の光を受光し前記対物レンズの焦点位置を
検出する焦点検出手段と、前記傾き検出手段から出力さ
れる検出信号に基づいて上記保持手段を駆動して前記対
物レンズの傾きを調整する傾き調整手段と、前記焦点検
出手段から出力される検出信号に基づいて前記保持手段
を駆動して前記焦点位置を調整する焦点調整手段とを具
備したことを特徴とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記傾き検出手段と上記焦点検出手段とには、これ
ら検出手段に入射する光量を調整するための光量調整手
段がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
て、上記傾き検出手段と上記焦点検出手段とには、これ
ら検出手段に入射する光量を調整するための光量調整手
段がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、光ピックアップに対物
レンズを組み込む光ピックアップの製造方法において、
上記対物レンズから光を出射させその光によって対物レ
ンズの傾きを検出する第1の工程と、この第1の工程で
の検出に基づいて上記対物レンズの傾きを調整する第2
の工程と、この第2の工程で傾きが調整された上記対物
レンズの焦点位置をこの対物レンズから出射する光によ
って検出する第3の工程と、この第3の工程で焦点位置
が調整された上記対物レンズから出射される光によって
その傾きを調整する第4の工程とを具備したことを特徴
とする。
レンズを組み込む光ピックアップの製造方法において、
上記対物レンズから光を出射させその光によって対物レ
ンズの傾きを検出する第1の工程と、この第1の工程で
の検出に基づいて上記対物レンズの傾きを調整する第2
の工程と、この第2の工程で傾きが調整された上記対物
レンズの焦点位置をこの対物レンズから出射する光によ
って検出する第3の工程と、この第3の工程で焦点位置
が調整された上記対物レンズから出射される光によって
その傾きを調整する第4の工程とを具備したことを特徴
とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、分割手段は、ハ−フミラ−であることを特徴とす
る。請求項5の発明は、光ピックアップに組み込む対物
レンスを保持する保持手段と、この保持手段を駆動して
前記対物レンズを前記光ピックアップに組み込む駆動手
段と、前記対物レンズと前記光ピックアップとの接合部
に紫外線を照射する照射手段とを備える光ピックアップ
製造装置において、前記対物レンズの温度を検出する温
度検出手段と、この温度検出手段から出力される信号に
基づいて前記紫外線を照射する時間を制御する時間制御
手段とを具備することを特徴とする。
て、分割手段は、ハ−フミラ−であることを特徴とす
る。請求項5の発明は、光ピックアップに組み込む対物
レンスを保持する保持手段と、この保持手段を駆動して
前記対物レンズを前記光ピックアップに組み込む駆動手
段と、前記対物レンズと前記光ピックアップとの接合部
に紫外線を照射する照射手段とを備える光ピックアップ
製造装置において、前記対物レンズの温度を検出する温
度検出手段と、この温度検出手段から出力される信号に
基づいて前記紫外線を照射する時間を制御する時間制御
手段とを具備することを特徴とする。
【0023】請求項6の発明は、光ピックアップに組み
込む対物レンスを保持する保持手段と、この保持手段を
駆動して前記対物レンズを前記光ピックアップに組み込
む駆動手段と、前記対物レンズと前記光ピックアップと
の接合部に紫外線を照射する照射手段とを備える光ピッ
クアップ製造装置において、前記対物レンズの温度を検
出する温度検出手段と、この温度検出手段から出力され
る信号に基づいて前記対物レンズの温度を制御する温度
制御手段とを具備することを特徴とする。
込む対物レンスを保持する保持手段と、この保持手段を
駆動して前記対物レンズを前記光ピックアップに組み込
む駆動手段と、前記対物レンズと前記光ピックアップと
の接合部に紫外線を照射する照射手段とを備える光ピッ
クアップ製造装置において、前記対物レンズの温度を検
出する温度検出手段と、この温度検出手段から出力され
る信号に基づいて前記対物レンズの温度を制御する温度
制御手段とを具備することを特徴とする。
【0024】請求項7の発明は、請求項1、4、5また
は6のいずれかに記載の発明において、保持手段は、紫
外光を透過する材料で構成されていることを特徴とす
る。請求項8の発明は、光を集光するレンズ部と、この
レンズ部を保持するために前記レンズ部の外周部に設け
られる支持部とを有する対物レンズを、前記支持部を介
して光ピックアップに実装する光ピックアップ製造装置
において、空気を引くポンプと、このポンプに連通接続
される中空部を有する保持体と、この保持体に前記中空
部と連通されて突設され前記対物レンズの外周部を吸着
する複数本のチュ−ブとを具備したことを特徴とする。
は6のいずれかに記載の発明において、保持手段は、紫
外光を透過する材料で構成されていることを特徴とす
る。請求項8の発明は、光を集光するレンズ部と、この
レンズ部を保持するために前記レンズ部の外周部に設け
られる支持部とを有する対物レンズを、前記支持部を介
して光ピックアップに実装する光ピックアップ製造装置
において、空気を引くポンプと、このポンプに連通接続
される中空部を有する保持体と、この保持体に前記中空
部と連通されて突設され前記対物レンズの外周部を吸着
する複数本のチュ−ブとを具備したことを特徴とする。
【0025】請求項9の発明は、揺動可能なレンズホル
ダに設けられた対物レンズによって集光されるレ−ザ光
を光記録媒体上に照射することにより情報の記録または
再生を行なう光ピックアップにおいて、前記対物レンズ
と前記レンズホルダとの間に設けられる圧電体と、前記
圧電体に電圧を印加して前記圧電体の前記対物レンズの
前記レンズホルダとの間の厚みを制御する位置制御手段
とを具備することを特徴とする。
ダに設けられた対物レンズによって集光されるレ−ザ光
を光記録媒体上に照射することにより情報の記録または
再生を行なう光ピックアップにおいて、前記対物レンズ
と前記レンズホルダとの間に設けられる圧電体と、前記
圧電体に電圧を印加して前記圧電体の前記対物レンズの
前記レンズホルダとの間の厚みを制御する位置制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0026】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、位置制御手段は、レ−ザ光の光軸に対する対物レ
ンズの光軸の傾きを検出する傾き検出手段からの検出信
号が記憶される記憶部と、前記検出信号に基づいて圧電
体を駆動する駆動部とからなることを特徴とする。
いて、位置制御手段は、レ−ザ光の光軸に対する対物レ
ンズの光軸の傾きを検出する傾き検出手段からの検出信
号が記憶される記憶部と、前記検出信号に基づいて圧電
体を駆動する駆動部とからなることを特徴とする。
【0027】請求項11の発明は、光源から出射される
レ−ザ光を光記録媒体上に集光する対物レンズを備える
光ピックアップを本体内に有する光ディスク装置を製造
する光ディスク装置の製造方法において、少なくともレ
−ザ光源を有しかつ対物レンズが組み込まれる前の前記
光ピックアップを前記本体内に組み込む第1の工程と、
この第1の工程にて組み込まれた前記光ピックアップに
対し前記レ−ザ光源から出射されたレ−ザ光に基づいて
角度調整をした前記対物レンズを前記光ピックアップに
組み込む第2の工程とを具備したことを特徴とする。
レ−ザ光を光記録媒体上に集光する対物レンズを備える
光ピックアップを本体内に有する光ディスク装置を製造
する光ディスク装置の製造方法において、少なくともレ
−ザ光源を有しかつ対物レンズが組み込まれる前の前記
光ピックアップを前記本体内に組み込む第1の工程と、
この第1の工程にて組み込まれた前記光ピックアップに
対し前記レ−ザ光源から出射されたレ−ザ光に基づいて
角度調整をした前記対物レンズを前記光ピックアップに
組み込む第2の工程とを具備したことを特徴とする。
【0028】請求項1、請求項3および請求項4の発明
によれば、対物レンズの軸線の傾きを検出して調整する
ととともに、上記対物レンズの焦点を検出してその焦点
位置を調整できるから、上記対物レンズの軸線の調整
を、上記対物レンズから出射される出射光像によって精
度よく、しかも自動で調整し、その対物レンズを光ピッ
クアップに組み込むことができる。
によれば、対物レンズの軸線の傾きを検出して調整する
ととともに、上記対物レンズの焦点を検出してその焦点
位置を調整できるから、上記対物レンズの軸線の調整
を、上記対物レンズから出射される出射光像によって精
度よく、しかも自動で調整し、その対物レンズを光ピッ
クアップに組み込むことができる。
【0029】請求項2の発明によれば、対物レンズの傾
きを検出する傾き検出手段と焦点位置を検出する焦点検
出手段とには、これら検出手段に入射する光量を調整す
るための光量調整手段がそれぞれ設けられているから、
各検出手段にはそれぞれの検出を精度よく確実に行なう
ことができる輝度の出射光像を入射させることができ
る。
きを検出する傾き検出手段と焦点位置を検出する焦点検
出手段とには、これら検出手段に入射する光量を調整す
るための光量調整手段がそれぞれ設けられているから、
各検出手段にはそれぞれの検出を精度よく確実に行なう
ことができる輝度の出射光像を入射させることができ
る。
【0030】請求項5の発明によれば、対物レンズの温
度に応じて紫外線の照射時間を制御するため、接着剤の
粘度のばらつきを少なくし、上記対物レンズの接着状態
を安定化させることができる。
度に応じて紫外線の照射時間を制御するため、接着剤の
粘度のばらつきを少なくし、上記対物レンズの接着状態
を安定化させることができる。
【0031】請求項6の発明によれば、対物レンズの温
度を検出して制御するため、接着状態のばらつきを少な
くすることができる。請求項7の発明によれば、対物レ
ンズを保持する保持手段が紫外線を透過するため、保持
手段によって紫外線が遮られるのが防止される。
度を検出して制御するため、接着状態のばらつきを少な
くすることができる。請求項7の発明によれば、対物レ
ンズを保持する保持手段が紫外線を透過するため、保持
手段によって紫外線が遮られるのが防止される。
【0032】請求項8の発明によれば、対物レンズは複
数本のチュ−ブによって周辺部が部分的に吸着されるた
め、接着剤を照射する紫外線の遮断を少なくでき、しか
も対物レンズの周方向全体を吸引する場合に比べて吸引
力を低減できるから、接着剤が吸引されずらくなる。
数本のチュ−ブによって周辺部が部分的に吸着されるた
め、接着剤を照射する紫外線の遮断を少なくでき、しか
も対物レンズの周方向全体を吸引する場合に比べて吸引
力を低減できるから、接着剤が吸引されずらくなる。
【0033】請求項9と請求項10の発明によれば、対
物レンズを光ピックアップに組み込んでから、上記対物
レンズの傾きを調整することができる。請求項11の発
明によれば、本体内に光ピックアップを組み込んでか
ら、この光ピックアップのレ−ザ光源から出射されるレ
−ザ光に基づいて対物レンズが角度調整されて組み込ま
れることで、その製造精度の向上が計れる。
物レンズを光ピックアップに組み込んでから、上記対物
レンズの傾きを調整することができる。請求項11の発
明によれば、本体内に光ピックアップを組み込んでか
ら、この光ピックアップのレ−ザ光源から出射されるレ
−ザ光に基づいて対物レンズが角度調整されて組み込ま
れることで、その製造精度の向上が計れる。
【0034】
【発明の実施形態】以下、この発明に実施形態を図面を
参照して説明する。図1と図2はこの発明の第1の実施
形態の光デイスク装置の光ピックアップの製造装置を示
す。この光ピックアップ10の製造装置は顕微鏡11を
有する。この顕微鏡11は顕微鏡対物レンズ12を有す
る。この顕微鏡対物レンズ12から入射した光はハ−フ
ミラ−13で2つに分割される。分割された光の一方
は、上記顕微鏡11に設けられた第1のND(Neutral
Density )フィルタ14で光量が調整されて第1の鏡筒
15に到達する。
参照して説明する。図1と図2はこの発明の第1の実施
形態の光デイスク装置の光ピックアップの製造装置を示
す。この光ピックアップ10の製造装置は顕微鏡11を
有する。この顕微鏡11は顕微鏡対物レンズ12を有す
る。この顕微鏡対物レンズ12から入射した光はハ−フ
ミラ−13で2つに分割される。分割された光の一方
は、上記顕微鏡11に設けられた第1のND(Neutral
Density )フィルタ14で光量が調整されて第1の鏡筒
15に到達する。
【0035】上記第1の鏡筒15には第1のCCDカメ
ラ16が光学的に接続され、この第1のCCDカメラ1
6には、このカメラ16からの撮像信号によって後述す
るごとく上記光ピックアップ10に組み込まれるピック
アップ対物レンズ31の軸線の傾きを検出する傾き検出
器17が接続されている。
ラ16が光学的に接続され、この第1のCCDカメラ1
6には、このカメラ16からの撮像信号によって後述す
るごとく上記光ピックアップ10に組み込まれるピック
アップ対物レンズ31の軸線の傾きを検出する傾き検出
器17が接続されている。
【0036】上記ハ−フミラ−13で分割された他方の
光は第2のNDフィルタ18で光量が調整されて第2の
鏡筒19に到達する。第2の鏡筒19には第2のCCD
カメラ21が光学的に接続され、この第2のCCDカメ
ラ21には、このカメラ21からの撮像信号によって後
述するごとく上記光ピックアップ10に組み込まれるピ
ックアップ対物レンズ31の焦点位置を検出するフォ−
カス検出器22が接続されている。
光は第2のNDフィルタ18で光量が調整されて第2の
鏡筒19に到達する。第2の鏡筒19には第2のCCD
カメラ21が光学的に接続され、この第2のCCDカメ
ラ21には、このカメラ21からの撮像信号によって後
述するごとく上記光ピックアップ10に組み込まれるピ
ックアップ対物レンズ31の焦点位置を検出するフォ−
カス検出器22が接続されている。
【0037】上記フォ−カス検出器22からの出力はフ
ォ−カス制御器23に入力され、このフォ−カス制御器
23からの出力によって上記顕微鏡対物レンズ12を軸
線方向に駆動してその焦点位置を調整する焦点調整部2
4が駆動されるようになっている。
ォ−カス制御器23に入力され、このフォ−カス制御器
23からの出力によって上記顕微鏡対物レンズ12を軸
線方向に駆動してその焦点位置を調整する焦点調整部2
4が駆動されるようになっている。
【0038】上記顕微鏡対物レンズ12の下方にはピッ
クアップ対物レンズ31が組み込まれる前の光ピックア
ップ10が供給される。この光ピックアップ10には図
示しない電磁コイルによって矢印方向に駆動されるアク
チュエ−タ25が設けられている。このアクチュエ−タ
25はレンズホルダ26と、このレンズホルダ26を板
ばね27によって支持され図示せぬガイドに沿ってスラ
イドするベ−ス部28を有し、上記レンズホルダ26に
形成された凹部29に上記ピックアップ対物レンズ31
がこのレンズ31に予め塗布された紫外線硬化型の接着
剤32によって接着固定されるようになっている。
クアップ対物レンズ31が組み込まれる前の光ピックア
ップ10が供給される。この光ピックアップ10には図
示しない電磁コイルによって矢印方向に駆動されるアク
チュエ−タ25が設けられている。このアクチュエ−タ
25はレンズホルダ26と、このレンズホルダ26を板
ばね27によって支持され図示せぬガイドに沿ってスラ
イドするベ−ス部28を有し、上記レンズホルダ26に
形成された凹部29に上記ピックアップ対物レンズ31
がこのレンズ31に予め塗布された紫外線硬化型の接着
剤32によって接着固定されるようになっている。
【0039】上記レンズホルダ26には直角プリズム3
3が設けられ、このプリズム33には光学部34から上
記アクチュエ−タ25の移動方向と平行に出射されたレ
−ザ光Lが入射するようになっている。プリズム33に
入射したレ−ザ光Lは垂直方向上方に反射するようにな
っている。
3が設けられ、このプリズム33には光学部34から上
記アクチュエ−タ25の移動方向と平行に出射されたレ
−ザ光Lが入射するようになっている。プリズム33に
入射したレ−ザ光Lは垂直方向上方に反射するようにな
っている。
【0040】上記ピックアップ対物レンズ31は保持手
段としての保持体35の先端部に設けられた保持部36
に着脱自在に保持される。上記ピックアップ対物レンズ
31はレンズ部31aの周辺部に鍔部31bが形成され
ている。上記保持部36は上記レンズ部31aと対応す
る大きさの開口部36aと、この開口部36aの周辺部
の下面に形成されら吸着部36bとからなる。吸着部3
6bには吸引ポンプ37によって吸引力が発生するよう
になっていて、その吸引力で上記ピックアップ対物レン
ズ31の鍔部31bが吸着されるようになっている。
段としての保持体35の先端部に設けられた保持部36
に着脱自在に保持される。上記ピックアップ対物レンズ
31はレンズ部31aの周辺部に鍔部31bが形成され
ている。上記保持部36は上記レンズ部31aと対応す
る大きさの開口部36aと、この開口部36aの周辺部
の下面に形成されら吸着部36bとからなる。吸着部3
6bには吸引ポンプ37によって吸引力が発生するよう
になっていて、その吸引力で上記ピックアップ対物レン
ズ31の鍔部31bが吸着されるようになっている。
【0041】上記保持体35の他端部は、この保持体3
5をX、Y、Z、θx およびθy の5軸方向に駆動でき
る駆動部41に連結されている。この駆動部41には傾
き制御部42が接続され、この傾き制御部42には上記
傾き検出器17からの検出信号が入力される。それによ
って、上記保持体35はθx とθY 方向に駆動され、そ
の保持部36に保持されたピックアップ対物レンズ31
の軸線が後述するように上記レ−ザ光Lの光軸に対して
傾きのない状態に調整されるようになってる。
5をX、Y、Z、θx およびθy の5軸方向に駆動でき
る駆動部41に連結されている。この駆動部41には傾
き制御部42が接続され、この傾き制御部42には上記
傾き検出器17からの検出信号が入力される。それによ
って、上記保持体35はθx とθY 方向に駆動され、そ
の保持部36に保持されたピックアップ対物レンズ31
の軸線が後述するように上記レ−ザ光Lの光軸に対して
傾きのない状態に調整されるようになってる。
【0042】つぎに、上記構成の製造装置によってピッ
クアップ対物レンズ31を光ピックアップ10のレンズ
ホルダ26に組み込む場合の手順を図2のフロ−チャ−
トを参照しながら説明する。
クアップ対物レンズ31を光ピックアップ10のレンズ
ホルダ26に組み込む場合の手順を図2のフロ−チャ−
トを参照しながら説明する。
【0043】まず、保持体35の保持部36にピックア
ップ対物レンズ31を吸着保持させたならば、そのピッ
クアップ対物レンズ31が光ピックアップ10のレンズ
ホルダ26の上方に位置するよう保持体35を位置決め
する。
ップ対物レンズ31を吸着保持させたならば、そのピッ
クアップ対物レンズ31が光ピックアップ10のレンズ
ホルダ26の上方に位置するよう保持体35を位置決め
する。
【0044】ついで、ピックアップ10に内蔵された光
学部34からレ−ザ光Lを出力し、そのレ−ザ光Lをプ
リズム33で反射させてピックアップ対物レンズ31に
入射させる。
学部34からレ−ザ光Lを出力し、そのレ−ザ光Lをプ
リズム33で反射させてピックアップ対物レンズ31に
入射させる。
【0045】この対物レンズ31から出射したレ−ザ光
Lは集束されて顕微鏡対物レンズ12に入射し、ハ−フ
ミラ−13で2つに分割される。顕微鏡対物レンズ12
に入射するレ−ザ光Lの強度分布は図3(a)に示すよ
うに輝度の高い0次光a0 と、この0次光a0 の周囲に
環状をなした0次光よりも輝度の低い1次光a1 とから
なる。
Lは集束されて顕微鏡対物レンズ12に入射し、ハ−フ
ミラ−13で2つに分割される。顕微鏡対物レンズ12
に入射するレ−ザ光Lの強度分布は図3(a)に示すよ
うに輝度の高い0次光a0 と、この0次光a0 の周囲に
環状をなした0次光よりも輝度の低い1次光a1 とから
なる。
【0046】上記ハ−フミラ−13で分割された一方の
レ−ザ光Lは第1のNDフィルタ14によって図3
(b)に示すように0次光a0 の輝度が低減されるとと
もに、1次光a1 の輝度レベルはほとんど低減されるこ
とのない状態に制御される。
レ−ザ光Lは第1のNDフィルタ14によって図3
(b)に示すように0次光a0 の輝度が低減されるとと
もに、1次光a1 の輝度レベルはほとんど低減されるこ
とのない状態に制御される。
【0047】上記ハ−フミラ−13で分割された他方の
レ−ザ光Lは、図3(d)に示すように第2のNDフィ
ルタ18によって0次光a0 の輝度レベルが第2のCC
Dカメラ21の信号を飽和させることのない光量に低減
制御される。
レ−ザ光Lは、図3(d)に示すように第2のNDフィ
ルタ18によって0次光a0 の輝度レベルが第2のCC
Dカメラ21の信号を飽和させることのない光量に低減
制御される。
【0048】ピックアップ対物レンズ31の軸線が光学
部34からのレ−ザ光Lの光軸に対して傾いていなけれ
ば、第1のCCDカメラ16で撮像される入射光像の1
次光の輝度分布は図4(a)に示すように上記対物レン
ズ31の軸線に対して対称になる。
部34からのレ−ザ光Lの光軸に対して傾いていなけれ
ば、第1のCCDカメラ16で撮像される入射光像の1
次光の輝度分布は図4(a)に示すように上記対物レン
ズ31の軸線に対して対称になる。
【0049】しかしながら、ピックアップ対物レンズ3
1の軸線が顕微鏡11の光軸に対して傾いていると、第
1のCCDカメラ16で撮像される入射光像の1次光の
輝度分布は図4(b)に示すように上記対物レンズ31
の軸線に対して非対称になる。つまり、1次光a1 の輝
度分布はピックアップ対物レンズ31の傾き方向上側が
下側よりも輝度が高くなる。したがって、上記第1のC
CDカメラ16が検出する上記ピックアップ対物レンズ
31からの出射光像の1次光a1 の輝度分布を傾き検出
器17によって検出することで、上記ピックアップ対物
レンズ31の軸線の傾き量および方向が算出される。
1の軸線が顕微鏡11の光軸に対して傾いていると、第
1のCCDカメラ16で撮像される入射光像の1次光の
輝度分布は図4(b)に示すように上記対物レンズ31
の軸線に対して非対称になる。つまり、1次光a1 の輝
度分布はピックアップ対物レンズ31の傾き方向上側が
下側よりも輝度が高くなる。したがって、上記第1のC
CDカメラ16が検出する上記ピックアップ対物レンズ
31からの出射光像の1次光a1 の輝度分布を傾き検出
器17によって検出することで、上記ピックアップ対物
レンズ31の軸線の傾き量および方向が算出される。
【0050】傾き検出器17による検出信号は傾き制御
部42に入力される。それによって、駆動部41がピッ
クアップ対物レンズ31を保持した保持体35を駆動
し、この対物レンズ31の傾きが補正される。つまり、
顕微鏡11に入射するレ−ザ光Lの光軸に対して傾きの
ない状態に位置決めされる。
部42に入力される。それによって、駆動部41がピッ
クアップ対物レンズ31を保持した保持体35を駆動
し、この対物レンズ31の傾きが補正される。つまり、
顕微鏡11に入射するレ−ザ光Lの光軸に対して傾きの
ない状態に位置決めされる。
【0051】ピックアップ対物レンズ31の傾きが補正
されると、その焦点位置が第2のCCDカメラ21の結
像面に対して変化するから、1次光a1 の輝度分布が不
鮮明になり、上記対物レンズ31の傾きを正確に算出で
きなくなる。そこで、対物レンズ31は傾き角度の調整
と、焦点位置の調整とが交互に行なわれる。
されると、その焦点位置が第2のCCDカメラ21の結
像面に対して変化するから、1次光a1 の輝度分布が不
鮮明になり、上記対物レンズ31の傾きを正確に算出で
きなくなる。そこで、対物レンズ31は傾き角度の調整
と、焦点位置の調整とが交互に行なわれる。
【0052】ピックアップ対物レンズ31の焦点位置の
調整は、焦点調整部24によって顕微鏡対物レンズ12
を上下方向に駆動し、そのときに第2のCCDカメラ2
1に結像される出射光像の0次光a0 のピ−ク輝度によ
って判断される。
調整は、焦点調整部24によって顕微鏡対物レンズ12
を上下方向に駆動し、そのときに第2のCCDカメラ2
1に結像される出射光像の0次光a0 のピ−ク輝度によ
って判断される。
【0053】つまり、ピックアップ対物レンズ31の焦
点位置が上記第2のCCDカメラ21の結像面に一致し
ているときにはフォ−カス検出器22が検出する出射光
像の0次光a0 の輝度が最大となる。
点位置が上記第2のCCDカメラ21の結像面に一致し
ているときにはフォ−カス検出器22が検出する出射光
像の0次光a0 の輝度が最大となる。
【0054】したがって、ピックアップ対物レンズ31
に代わり、顕微鏡対物レンズ12を上下動させながら、
第2のCCDカメラ21に結像された出射光像の輝度を
検出すれば、その輝度が最大のときが上記ピックアップ
対物レンズ31の焦点が第2のCCDカメラ21の結像
面に一致したことになるから、上記ピックアップ対物レ
ンズ31の焦点位置を調整できる。
に代わり、顕微鏡対物レンズ12を上下動させながら、
第2のCCDカメラ21に結像された出射光像の輝度を
検出すれば、その輝度が最大のときが上記ピックアップ
対物レンズ31の焦点が第2のCCDカメラ21の結像
面に一致したことになるから、上記ピックアップ対物レ
ンズ31の焦点位置を調整できる。
【0055】このように、ピックアップ対物レンズ31
の傾きの調整と、焦点位置の調整とを図2のフロ−チャ
−トに示すように交互に行なうことで、上記ピックアッ
プ対物レンズ31の軸線を光学部34からのレ−ザ光L
の光軸に対して傾きのない状態に設定することができ
る。
の傾きの調整と、焦点位置の調整とを図2のフロ−チャ
−トに示すように交互に行なうことで、上記ピックアッ
プ対物レンズ31の軸線を光学部34からのレ−ザ光L
の光軸に対して傾きのない状態に設定することができ
る。
【0056】このように、ピックアップ対物レンズ31
の傾きを調整したならば、保持体35を下降させてピッ
クアップ対物レンズ31をレンズホルダ26の凹部29
に落し込み、接着剤32に紫外線を照射することで、そ
の接着剤32が硬化してレンズ31がレンズホルダ26
に固定されることになる。
の傾きを調整したならば、保持体35を下降させてピッ
クアップ対物レンズ31をレンズホルダ26の凹部29
に落し込み、接着剤32に紫外線を照射することで、そ
の接着剤32が硬化してレンズ31がレンズホルダ26
に固定されることになる。
【0057】すなわち、上記構成の光ピックアップ10
の製造装置によれば、ピックアップ対物レンズ31をレ
ンズホルダ26に組み込むに際し、そのレンズ31の傾
きの調整と、焦点位置の調整とを交互に行なうようにし
た。
の製造装置によれば、ピックアップ対物レンズ31をレ
ンズホルダ26に組み込むに際し、そのレンズ31の傾
きの調整と、焦点位置の調整とを交互に行なうようにし
た。
【0058】そのため、焦点位置の調整によって、ピッ
クアップ対物レンズ31からの出射光像の1次光a1 が
鮮明な状態で上記ピックアップ対物レンズ31の傾きを
調整できるから、その傾きの調整を精度よく、しかも自
動で行なうことができる。
クアップ対物レンズ31からの出射光像の1次光a1 が
鮮明な状態で上記ピックアップ対物レンズ31の傾きを
調整できるから、その傾きの調整を精度よく、しかも自
動で行なうことができる。
【0059】なお、この第1の実施形態においては、ピ
ックアップ対物レンズ31の焦点位置を調整するのに、
このピックアップ対物レンズ31を直接上下動させず
に、顕微鏡対物レンズ12を上下動させることで、間接
的に調整したが、保持体35を上下駆動して上記ピック
アップ対物レンズ31の焦点位置を調整するようにして
もよい。
ックアップ対物レンズ31の焦点位置を調整するのに、
このピックアップ対物レンズ31を直接上下動させず
に、顕微鏡対物レンズ12を上下動させることで、間接
的に調整したが、保持体35を上下駆動して上記ピック
アップ対物レンズ31の焦点位置を調整するようにして
もよい。
【0060】図6はこの発明の第2の実施形態を示す。
なお、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一記
号を付して説明を省略する。この実施形態は、光ピック
アップ10から出射して顕微鏡11の対物レンズ12に
入射したレ−ザ光Lは、ハ−フミラ−13Aを透過して
NDフィルタ14に入射し、ここで出射光像の0次光a
0 の輝度が減衰されて鏡筒15に至る。この鏡筒15か
ら出射したレ−ザ光LはCCDカメラ16に入射し、こ
こで電気信号に変換されて傾き検出器17に入力され
る。
なお、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一記
号を付して説明を省略する。この実施形態は、光ピック
アップ10から出射して顕微鏡11の対物レンズ12に
入射したレ−ザ光Lは、ハ−フミラ−13Aを透過して
NDフィルタ14に入射し、ここで出射光像の0次光a
0 の輝度が減衰されて鏡筒15に至る。この鏡筒15か
ら出射したレ−ザ光LはCCDカメラ16に入射し、こ
こで電気信号に変換されて傾き検出器17に入力され
る。
【0061】上記傾き検出器17には傾き制御部42が
接続され、この傾き制御部42によって駆動部41が駆
動されて保持体35の傾き角度が制御されるようになっ
ている。
接続され、この傾き制御部42によって駆動部41が駆
動されて保持体35の傾き角度が制御されるようになっ
ている。
【0062】上記ハ−フミラ−13には光ファイバ51
を介してUV(紫外線)光源52から出力された紫外線
が入射される。紫外線は上記ハ−フミラ−13で反射し
て顕微鏡対物レンズ12に入射し、ここで集束されて保
持体35に保持されたピックアップ対物レンズ31に塗
布された紫外線硬化型の接着剤32を照射するようにな
っている。
を介してUV(紫外線)光源52から出力された紫外線
が入射される。紫外線は上記ハ−フミラ−13で反射し
て顕微鏡対物レンズ12に入射し、ここで集束されて保
持体35に保持されたピックアップ対物レンズ31に塗
布された紫外線硬化型の接着剤32を照射するようにな
っている。
【0063】上記UV光源52は照射制御部53によっ
て紫外線の照射時間が制御されるようになっている。紫
外線の照射時間は接着剤32の温度に応じて制御され
る。つまり、照射制御部53には時間算出部54から照
射時間が入力される。この照射時間は保持体35の保持
部36に保持されたピックアップ対物レンズ31の温
度、つまりこのレンズ31に塗布された接着剤32の温
度に基づいて設定される。
て紫外線の照射時間が制御されるようになっている。紫
外線の照射時間は接着剤32の温度に応じて制御され
る。つまり、照射制御部53には時間算出部54から照
射時間が入力される。この照射時間は保持体35の保持
部36に保持されたピックアップ対物レンズ31の温
度、つまりこのレンズ31に塗布された接着剤32の温
度に基づいて設定される。
【0064】上記レンズ32の温度は上記保持体35に
設けられた温度センサとしての熱伝対55によって検出
される。この熱伝対55からの検出信号は温度算出部5
6によって算出され、その算出温度によって上記時間算
出部54で紫外線の照射時間が算出される。
設けられた温度センサとしての熱伝対55によって検出
される。この熱伝対55からの検出信号は温度算出部5
6によって算出され、その算出温度によって上記時間算
出部54で紫外線の照射時間が算出される。
【0065】その結果、接着剤32は紫外線によって粘
度が低くなり過ぎず、かつ高くなり過ぎることのない状
態で硬化させられることになるから、粘度が低くなり過
ぎてピックアップ対物レンズ31から垂れたり、粘度が
高いためにレンズ31をレンズホルダ26の凹部29に
入れられなくなるということがなくなる。
度が低くなり過ぎず、かつ高くなり過ぎることのない状
態で硬化させられることになるから、粘度が低くなり過
ぎてピックアップ対物レンズ31から垂れたり、粘度が
高いためにレンズ31をレンズホルダ26の凹部29に
入れられなくなるということがなくなる。
【0066】上記ピックアップ対物レンズ31を吸着保
持する保持体35の少なくとも保持部36の部分は紫外
線を透過する材料、たとえば石英によって形成されてい
る。それによって、顕微鏡対物レンズ12から出射され
る紫外線が保持部36に遮られることがなくなるから、
ピックアップ対物レンズ31に塗布された接着剤32を
効率よく照射し、硬化させることができるようになって
いる。
持する保持体35の少なくとも保持部36の部分は紫外
線を透過する材料、たとえば石英によって形成されてい
る。それによって、顕微鏡対物レンズ12から出射され
る紫外線が保持部36に遮られることがなくなるから、
ピックアップ対物レンズ31に塗布された接着剤32を
効率よく照射し、硬化させることができるようになって
いる。
【0067】このような保持体35の具体的な構成とし
ては、図7に示すように紫外線に対して不透明な材料で
作られた下部ア−ム61と上部ア−ム62とに分割す
る。下部ア−ム61には吸引ポンプ37に連通する吸引
路63が形成され、この吸引路63は保持体35の先端
部の開口部36aが形成された保持部36において、厚
さ方向に穿設された半円弧状の吸着部65に連通してい
る。
ては、図7に示すように紫外線に対して不透明な材料で
作られた下部ア−ム61と上部ア−ム62とに分割す
る。下部ア−ム61には吸引ポンプ37に連通する吸引
路63が形成され、この吸引路63は保持体35の先端
部の開口部36aが形成された保持部36において、厚
さ方向に穿設された半円弧状の吸着部65に連通してい
る。
【0068】上記上部ア−ム62は上記保持部36を除
く部分に接合されている。保持部36の部分は、紫外線
を透過する材料である、たとえば石英によって形成され
た円盤62aが接合されている。したがって、保持部3
6の部分を照射した紫外線は上記円盤62aから開口部
36aおよび吸着部65を透過するようになっている。
く部分に接合されている。保持部36の部分は、紫外線
を透過する材料である、たとえば石英によって形成され
た円盤62aが接合されている。したがって、保持部3
6の部分を照射した紫外線は上記円盤62aから開口部
36aおよび吸着部65を透過するようになっている。
【0069】なお、上部ア−ム62と円盤62aとを紫
外線を透過する材料によって一体形成するようにしても
よい。上記構成の光ピックアップ10の製造装置によれ
ば、顕微鏡11にハ−フミラ−13を設け、このハ−フ
ミラ−13を介してピックアップ対物レンズ31の傾き
を検出しながら、接着剤32を硬化させるための紫外線
を保持体35に保持されたピックアップ対物レンズ31
に照射できる。
外線を透過する材料によって一体形成するようにしても
よい。上記構成の光ピックアップ10の製造装置によれ
ば、顕微鏡11にハ−フミラ−13を設け、このハ−フ
ミラ−13を介してピックアップ対物レンズ31の傾き
を検出しながら、接着剤32を硬化させるための紫外線
を保持体35に保持されたピックアップ対物レンズ31
に照射できる。
【0070】そのため、接着剤32が硬化するときに、
上記ピックアップ対物レンズ31の傾きがずれると、そ
のことが直ちに検出される。そのため、ピックアップ対
物レンズ31が許容値以上に傾くと、そのことが組み立
て時に判別できるから、不良品の除去を迅速かつ確実に
行なうことができる。
上記ピックアップ対物レンズ31の傾きがずれると、そ
のことが直ちに検出される。そのため、ピックアップ対
物レンズ31が許容値以上に傾くと、そのことが組み立
て時に判別できるから、不良品の除去を迅速かつ確実に
行なうことができる。
【0071】また、ピックアップ対物レンズ31への紫
外線の照射を、顕微鏡11の光学系を利用して行なえる
ので、専用の光学系を用いて行なう場合に比べて構成の
簡略化を計ることができる。
外線の照射を、顕微鏡11の光学系を利用して行なえる
ので、専用の光学系を用いて行なう場合に比べて構成の
簡略化を計ることができる。
【0072】しかも、接着剤32に対する紫外線の照射
時間を、ピックアップ対物レンズ31を介して測定した
接着剤32の温度に応じて制御するようにした。そのた
め、上記接着剤32の粘度を低くし過ぎたり、高くし過
ぎることがないから、上記ピックアップ対物レンズ31
の接着固定を確実に行なえる。しかも、ピックアップ対
物レンズ31を保持した保持体35は、少なくともその
保持部36が紫外線を透過する材料で作られているか
ら、紫外線による接着剤32の硬化を効率よく確実に行
なうことができる。
時間を、ピックアップ対物レンズ31を介して測定した
接着剤32の温度に応じて制御するようにした。そのた
め、上記接着剤32の粘度を低くし過ぎたり、高くし過
ぎることがないから、上記ピックアップ対物レンズ31
の接着固定を確実に行なえる。しかも、ピックアップ対
物レンズ31を保持した保持体35は、少なくともその
保持部36が紫外線を透過する材料で作られているか
ら、紫外線による接着剤32の硬化を効率よく確実に行
なうことができる。
【0073】図8乃至図10はこの発明の第3の実施形
態を示す。なお、第2の実施形態と同一部分には同一記
号を付して説明を省略する。この実施形態においては、
紫外線を照射する手段が顕微鏡11と別に設けられてい
る。そのため、上記顕微鏡11には、この光学系に紫外
線を入射させるためのハ−フミラ−13が設けられてい
ない。
態を示す。なお、第2の実施形態と同一部分には同一記
号を付して説明を省略する。この実施形態においては、
紫外線を照射する手段が顕微鏡11と別に設けられてい
る。そのため、上記顕微鏡11には、この光学系に紫外
線を入射させるためのハ−フミラ−13が設けられてい
ない。
【0074】紫外線はピックアップ対物レンズ31を保
持する保持体35を通じて導かれるようになっている。
つまり、保持体35には複数、この実施形態では図9に
示すように3本の光ファイバ71が設けられている。こ
の光ファイバ71の一端は保持体35の先端部の保持部
36に導かれ、その周方向に120度間隔で設けられた
開口部72(図10に示す)に挿通されている。上記開
口部72には凹レンズ73が設けられ、光ファイバ71
から出射される紫外線を拡散するようになっている。上
記保持部36には図9に示すように円弧状の3つの吸着
部65が周方向に所定間隔で形成されている。
持する保持体35を通じて導かれるようになっている。
つまり、保持体35には複数、この実施形態では図9に
示すように3本の光ファイバ71が設けられている。こ
の光ファイバ71の一端は保持体35の先端部の保持部
36に導かれ、その周方向に120度間隔で設けられた
開口部72(図10に示す)に挿通されている。上記開
口部72には凹レンズ73が設けられ、光ファイバ71
から出射される紫外線を拡散するようになっている。上
記保持部36には図9に示すように円弧状の3つの吸着
部65が周方向に所定間隔で形成されている。
【0075】上記光ファイバ71の他端は図8に示すよ
うにUV光源52に接続されている。したがって、UV
光源52からの紫外線は上記光ファイバ71を通じて凹
レンズ73から拡散されて出射されるようになってい
る。
うにUV光源52に接続されている。したがって、UV
光源52からの紫外線は上記光ファイバ71を通じて凹
レンズ73から拡散されて出射されるようになってい
る。
【0076】このような第3の実施形態によれば、上記
第2の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31の
傾きを検出しながらそのレンズ31を接着剤32によっ
て保持部36に接着固定できる。したがって、そのとき
に上記レンズ31の傾きが許容値以内であるか否やかを
判別できるから、不良品が発生したならば、それをリア
ルタイムで除去できる。
第2の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31の
傾きを検出しながらそのレンズ31を接着剤32によっ
て保持部36に接着固定できる。したがって、そのとき
に上記レンズ31の傾きが許容値以内であるか否やかを
判別できるから、不良品が発生したならば、それをリア
ルタイムで除去できる。
【0077】なお、この第3の実施形態において、第2
の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31の温度
を測定し、それによって紫外線の照射時間を制御するよ
うにしてもよいこと勿論である。また、傾き調整のみな
らず、焦点調整を同時に行なってもよい。
の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31の温度
を測定し、それによって紫外線の照射時間を制御するよ
うにしてもよいこと勿論である。また、傾き調整のみな
らず、焦点調整を同時に行なってもよい。
【0078】図11乃至図13は第2の実施形態の製造
装置に好適する保持体とピックアップ対物レンズとの変
形例を示す第4の実施形態である。図11(a)〜
(c)に示す保持体35Aは中途部が枢着されて開閉自
在となった一対の保持ア−ム75からなる。各保持ア−
ム75の先端部は保持部としてのL字状の折曲部76に
形成されていて、後端部にはこれらア−ム75を開閉駆
動する図示しないアクチュエ−タが設けられているとと
もに、駆動部41に取付けられ、傾き方向および上下、
水平方向に駆動されるようになっている。
装置に好適する保持体とピックアップ対物レンズとの変
形例を示す第4の実施形態である。図11(a)〜
(c)に示す保持体35Aは中途部が枢着されて開閉自
在となった一対の保持ア−ム75からなる。各保持ア−
ム75の先端部は保持部としてのL字状の折曲部76に
形成されていて、後端部にはこれらア−ム75を開閉駆
動する図示しないアクチュエ−タが設けられているとと
もに、駆動部41に取付けられ、傾き方向および上下、
水平方向に駆動されるようになっている。
【0079】上記保持体35Aによって組み付けられる
ピックアップ対物レンズ31Aはその鍔部31bに係合
部としての複数の係合孔77が形成されている。上記ピ
ックアップ対物レンズ31Aをレンズホルダ26に組み
込む際、図11(b)に示すように上記一対の保持ア−
ム75の折曲部76をレンズ31Aの係合孔77に挿入
係止させ、その状態で一対の保持ア−ム75の先端部を
閉方向に付勢すれば、上記レンズ31Aを一対の保持ア
−ム75によって保持することができる。
ピックアップ対物レンズ31Aはその鍔部31bに係合
部としての複数の係合孔77が形成されている。上記ピ
ックアップ対物レンズ31Aをレンズホルダ26に組み
込む際、図11(b)に示すように上記一対の保持ア−
ム75の折曲部76をレンズ31Aの係合孔77に挿入
係止させ、その状態で一対の保持ア−ム75の先端部を
閉方向に付勢すれば、上記レンズ31Aを一対の保持ア
−ム75によって保持することができる。
【0080】このような保持状態によれば、ピックアッ
プ対物レンズ31Aの上面側は一対の保持ア−ム75に
よって部分的に覆われるだけであるから、上記レンズ3
1Aに塗布された接着剤32を紫外線で照射する場合、
その紫外線を接着剤32に効率よく照射することができ
る。
プ対物レンズ31Aの上面側は一対の保持ア−ム75に
よって部分的に覆われるだけであるから、上記レンズ3
1Aに塗布された接着剤32を紫外線で照射する場合、
その紫外線を接着剤32に効率よく照射することができ
る。
【0081】しかもピックアップ対物レンズ31Aは一
対の保持ア−ム75によって確実強固に保持されるか
ら、保持状態で接着剤32に紫外線を照射して硬化させ
れば、硬化時に上記レンズ31Aが傾くのを阻止するこ
とができる。つまり、接着剤32の硬化時にレンズ31
Aが傾くのをなくすことができる。
対の保持ア−ム75によって確実強固に保持されるか
ら、保持状態で接着剤32に紫外線を照射して硬化させ
れば、硬化時に上記レンズ31Aが傾くのを阻止するこ
とができる。つまり、接着剤32の硬化時にレンズ31
Aが傾くのをなくすことができる。
【0082】図11(c)は一対の保持ア−ム75の折
曲部76を1つの係合孔77に挿入係止し、これらア−
ム75を開方向に付勢することで、ピックアップ対物レ
ンズ31Aを保持するようにしたものであり、この場合
も上記レンズ31Aを確実、かつ強固に保持することが
できる。
曲部76を1つの係合孔77に挿入係止し、これらア−
ム75を開方向に付勢することで、ピックアップ対物レ
ンズ31Aを保持するようにしたものであり、この場合
も上記レンズ31Aを確実、かつ強固に保持することが
できる。
【0083】図12(a)、(b)は保持体とピックア
ップ対物レンズとの変形例を示す第5の実施形態であ
る。この実施形態における保持体31Bは、帯板状の一
対の保持ア−ム78を有し、この保持ア−ム78の先端
部には保持部としての円弧部79が保持ア−ム78の先
端部以外の部分に比べて大きな高さ寸法で形成されてい
る。一対の保持ア−ム78はその後端側に設けられた図
示しないアクチュエ−タによって開閉駆動されるように
なっている。
ップ対物レンズとの変形例を示す第5の実施形態であ
る。この実施形態における保持体31Bは、帯板状の一
対の保持ア−ム78を有し、この保持ア−ム78の先端
部には保持部としての円弧部79が保持ア−ム78の先
端部以外の部分に比べて大きな高さ寸法で形成されてい
る。一対の保持ア−ム78はその後端側に設けられた図
示しないアクチュエ−タによって開閉駆動されるように
なっている。
【0084】一方、上記保持体31Bによって組み付け
られるピックアップ対物レンズ31Bはその鍔部31b
に凹溝81が全周にわたって形成されていて、その凹溝
81に保持ア−ム78の円弧部79を位置させて一対の
保持ア−ム78を閉方向に駆動することで、上記ピック
アップ対物レンズ31Bが保持されるようになってい
る。
られるピックアップ対物レンズ31Bはその鍔部31b
に凹溝81が全周にわたって形成されていて、その凹溝
81に保持ア−ム78の円弧部79を位置させて一対の
保持ア−ム78を閉方向に駆動することで、上記ピック
アップ対物レンズ31Bが保持されるようになってい
る。
【0085】この第5の実施形態においても、上記第4
の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31Bの上
面側を覆う部分を少なくできるから、そのレンズ31B
に塗布された接着剤32を紫外線によって効率よく照射
することができる。
の実施形態と同様、ピックアップ対物レンズ31Bの上
面側を覆う部分を少なくできるから、そのレンズ31B
に塗布された接着剤32を紫外線によって効率よく照射
することができる。
【0086】図13は保持体とピックアップ対物レンズ
との変形例を示す第6の実施形態で、この実施形態にお
ける保持体31Cは、開閉駆動される一対のア−ム82
の先端部に保持部としての鰐口部83が形成されてい
る。
との変形例を示す第6の実施形態で、この実施形態にお
ける保持体31Cは、開閉駆動される一対のア−ム82
の先端部に保持部としての鰐口部83が形成されてい
る。
【0087】一方、ピックアップ対物レンズ31Cの鍔
部31bには係合部としての複数のピン状突起84が周
方向に所定間隔で突設されている。そして、そのうちの
1つの突起84が上記保持体31Cの鰐口部83によっ
て挟持されるようになっている。
部31bには係合部としての複数のピン状突起84が周
方向に所定間隔で突設されている。そして、そのうちの
1つの突起84が上記保持体31Cの鰐口部83によっ
て挟持されるようになっている。
【0088】このような構成であっても、上記第3、第
4の実施形態と同様、紫外線の照射を確実に行なえ、し
かもレンズ31Cを確実かつ強固に保持することができ
る。図14は保持体の変形例を示すこの発明の第7の実
施形態である。この実施形態における保持体35Dには
吸引ポンプ37に連通する吸引路91が形成されてい
る。この吸引路91は保持体35Dの先端部の保持部3
6の開口部36aの内周面に一端を連結した複数、この
実施形態では3本の吸引パイプ92に連通している。吸
引パイプ92はL字状に折曲されていて、その下端によ
ってピックアップ対物レンズ31の鍔部31bが吸着さ
れるようになっている。
4の実施形態と同様、紫外線の照射を確実に行なえ、し
かもレンズ31Cを確実かつ強固に保持することができ
る。図14は保持体の変形例を示すこの発明の第7の実
施形態である。この実施形態における保持体35Dには
吸引ポンプ37に連通する吸引路91が形成されてい
る。この吸引路91は保持体35Dの先端部の保持部3
6の開口部36aの内周面に一端を連結した複数、この
実施形態では3本の吸引パイプ92に連通している。吸
引パイプ92はL字状に折曲されていて、その下端によ
ってピックアップ対物レンズ31の鍔部31bが吸着さ
れるようになっている。
【0089】つまり、この実施形態においては、ピック
アップ対物レンズ31は鍔部31bの周方向の3ヶ所が
吸引パイプ92によって吸着される。そのため、鍔部3
1bの周方向全体を吸着する場合に比べて紫外線が遮ら
れる量が少なくなるから、上記鍔部31bに塗布される
接着剤32を効率よく照射することができる。
アップ対物レンズ31は鍔部31bの周方向の3ヶ所が
吸引パイプ92によって吸着される。そのため、鍔部3
1bの周方向全体を吸着する場合に比べて紫外線が遮ら
れる量が少なくなるから、上記鍔部31bに塗布される
接着剤32を効率よく照射することができる。
【0090】しかも、鍔部31bの周方向において、吸
引パイプ92による吸引力は部分的に発生するから、上
記鍔部31bに塗布された接着剤32が上記吸引パイプ
92に吸引されずらいということもある。なお、接着剤
32を鍔部31bの周方向において、吸引パイプ92に
よって吸着される部分と位置をずらして部分的に塗布す
れば、上記吸引パイプ92によって接着剤32が吸引さ
れるということがほとんどなくなる。
引パイプ92による吸引力は部分的に発生するから、上
記鍔部31bに塗布された接着剤32が上記吸引パイプ
92に吸引されずらいということもある。なお、接着剤
32を鍔部31bの周方向において、吸引パイプ92に
よって吸着される部分と位置をずらして部分的に塗布す
れば、上記吸引パイプ92によって接着剤32が吸引さ
れるということがほとんどなくなる。
【0091】図15乃至図18はこの発明の第8の実施
形態を示す。この実施形態は光ピックアップ装置100
に組み込まれる光ピックアップ101の発明である。こ
の光ピックアップ100は板状の本体102を有する。
この本体102の上面の一端側には光デイスク103を
回転させるためのスピンドルモ−タ104が設けられて
いる。
形態を示す。この実施形態は光ピックアップ装置100
に組み込まれる光ピックアップ101の発明である。こ
の光ピックアップ100は板状の本体102を有する。
この本体102の上面の一端側には光デイスク103を
回転させるためのスピンドルモ−タ104が設けられて
いる。
【0092】上記本体102の中央部分には上記ピック
アップ101を構成する平行に離間した一対のガイド1
05が配設されている。このガイド105には可動ベ−
ス106の両側に設けられた筒状コイル107がスライ
ド自在に外嵌されている。上記一対のガイド105の外
側には上記筒状コイル107に対向してマグネット10
8が配置されている。それによって、上記筒状コイル1
07に通電することで、上記可動ベ−ス106を上記ガ
イド105に沿って駆動できるようになっている。
アップ101を構成する平行に離間した一対のガイド1
05が配設されている。このガイド105には可動ベ−
ス106の両側に設けられた筒状コイル107がスライ
ド自在に外嵌されている。上記一対のガイド105の外
側には上記筒状コイル107に対向してマグネット10
8が配置されている。それによって、上記筒状コイル1
07に通電することで、上記可動ベ−ス106を上記ガ
イド105に沿って駆動できるようになっている。
【0093】上記駆動ベ−ス106には2枚の板ばね1
09の一端が連結されている。この板ばね109の他端
にはレンズホルダ111が連結されている。このレンズ
ホルダ111には、内部にプリズム112(図17に示
す)が設けられ、上面にピックアップ対物レンズ31が
設けられている。
09の一端が連結されている。この板ばね109の他端
にはレンズホルダ111が連結されている。このレンズ
ホルダ111には、内部にプリズム112(図17に示
す)が設けられ、上面にピックアップ対物レンズ31が
設けられている。
【0094】つまり、レンズホルダ111の上面にはピ
エゾ素子などからなる複数、この場合は3つの柱状のア
クチュエ−タ113が立設されている。各アクチュエ−
タ113の上面には弾性部材114が接着固定され、こ
の弾性部材114には上記ピックアップ対物レンズ31
の鍔部31bの下面が接着固定されている。
エゾ素子などからなる複数、この場合は3つの柱状のア
クチュエ−タ113が立設されている。各アクチュエ−
タ113の上面には弾性部材114が接着固定され、こ
の弾性部材114には上記ピックアップ対物レンズ31
の鍔部31bの下面が接着固定されている。
【0095】上記レンズホルダ111の外周面にはコイ
ル115が設けられ、このコイル115に対向する位置
にはマグネット116が配置されている。それによっ
て、上記レンズベ−ス111は上下方向、つまりピック
アップ対物レンズ31の軸線方向に駆動されるようにな
っている。
ル115が設けられ、このコイル115に対向する位置
にはマグネット116が配置されている。それによっ
て、上記レンズベ−ス111は上下方向、つまりピック
アップ対物レンズ31の軸線方向に駆動されるようにな
っている。
【0096】図17に示すように上記アクチュエ−タ1
13には駆動部117が接続され、この駆動部117に
は記憶部118が接続されている。記憶部118には、
アクチュエ−タ113に取付けられた状態で後述するご
とく測定されたピックアップ対物レンズ31の傾き角度
のデ−タが記憶されていて、光ピックアップ101を使
用するときにはその記憶デ−タに基づいて上記アクチュ
エ−タ113が駆動され、ピックアップ対物レンズ31
の傾きが除去される。つまり、ピックアップ対物レンズ
31から出射されるレ−ザ光Lの光軸と一致させられる
ようになっている。
13には駆動部117が接続され、この駆動部117に
は記憶部118が接続されている。記憶部118には、
アクチュエ−タ113に取付けられた状態で後述するご
とく測定されたピックアップ対物レンズ31の傾き角度
のデ−タが記憶されていて、光ピックアップ101を使
用するときにはその記憶デ−タに基づいて上記アクチュ
エ−タ113が駆動され、ピックアップ対物レンズ31
の傾きが除去される。つまり、ピックアップ対物レンズ
31から出射されるレ−ザ光Lの光軸と一致させられる
ようになっている。
【0097】図15に示すように上記本体102の他端
側には光学部121が設けられている。この光学部12
1はダイオ−ドレ−ザ122、ビ−ムスプリッタ12
3、フォ−カストラッキング検出器124、ガルバノミ
ラ−125などからなる。
側には光学部121が設けられている。この光学部12
1はダイオ−ドレ−ザ122、ビ−ムスプリッタ12
3、フォ−カストラッキング検出器124、ガルバノミ
ラ−125などからなる。
【0098】上記ダイオ−ドレ−ザ122から出力され
るレ−ザ光Lはガルバノミラ−125で反射して図17
に示すように可動ベ−ス106を通過し、レンズベ−ス
111に設けられたプリズム112で反射してピックア
ップ対物レンズ31に入射するようになっている。
るレ−ザ光Lはガルバノミラ−125で反射して図17
に示すように可動ベ−ス106を通過し、レンズベ−ス
111に設けられたプリズム112で反射してピックア
ップ対物レンズ31に入射するようになっている。
【0099】上記レンズベ−ス111に取付けられたピ
ックアップ対物レンズ31の傾きは図17に示すように
検出される。この検出手段は第1の実施形態に示された
構成とほぼ同じであるから、同一部分には同一記号を付
して説明を省略する。
ックアップ対物レンズ31の傾きは図17に示すように
検出される。この検出手段は第1の実施形態に示された
構成とほぼ同じであるから、同一部分には同一記号を付
して説明を省略する。
【0100】すなわち、ピックアップ対物レンズ31か
ら出射するレ−ザ光は顕微鏡11の顕微鏡対物レンズ1
2に入射する。ついで、NDフィルタ14で0次光a0
だけの輝度が低減されて鏡筒16に接続されたCCDカ
メラ16に入射し、電気信号に変換されて画像処理さ
れ、傾き検出器17に入力される。
ら出射するレ−ザ光は顕微鏡11の顕微鏡対物レンズ1
2に入射する。ついで、NDフィルタ14で0次光a0
だけの輝度が低減されて鏡筒16に接続されたCCDカ
メラ16に入射し、電気信号に変換されて画像処理さ
れ、傾き検出器17に入力される。
【0101】上記傾き検出器17によって求められたピ
ックアップ対物レンズ31の傾きのデ−タは上記記憶部
118に入力されて記憶される。このようにして記憶部
118に記憶されたデ−タは、光ピックアップ101を
使用するときに駆動部117に出力される。それによっ
て、3つのアクチュエ−タ113がそれぞれ駆動され、
これらアクチュエ−タ113によって支持されたピック
アップ対物レンズ31の傾きが調整される。つまり、ピ
ックアップ対物レンズ31は、その軸線が上記レンズ3
1から出射されるレ−ザ光Lの光軸と一致させられる。
ックアップ対物レンズ31の傾きのデ−タは上記記憶部
118に入力されて記憶される。このようにして記憶部
118に記憶されたデ−タは、光ピックアップ101を
使用するときに駆動部117に出力される。それによっ
て、3つのアクチュエ−タ113がそれぞれ駆動され、
これらアクチュエ−タ113によって支持されたピック
アップ対物レンズ31の傾きが調整される。つまり、ピ
ックアップ対物レンズ31は、その軸線が上記レンズ3
1から出射されるレ−ザ光Lの光軸と一致させられる。
【0102】ピックアップ対物レンズ31の傾きが調整
される際、このレンズ31とアクチュエ−タ113との
間には応力が発生する。しかしながら、その応力はこれ
らの間に介在した弾性部材114によって吸収されるか
ら、上記レンズ31が剥離するのが防止される。
される際、このレンズ31とアクチュエ−タ113との
間には応力が発生する。しかしながら、その応力はこれ
らの間に介在した弾性部材114によって吸収されるか
ら、上記レンズ31が剥離するのが防止される。
【0103】図19乃至図21はこの発明の第9の実施
形態を示す光デイスク装置130の製造装置である。こ
の装置は図19に示すように光デイスク装置130の姿
勢を制御する姿勢制御機構131を有する。この姿勢制
御機構131はベ−ス132を有する。このベ−ス13
2上にはY方向に駆動されるYステ−ジ133が設けら
れている。このYステ−ジ133上にはX方向に駆動さ
れるXステ−ジ134が設けられ、Xステ−ジ134上
にはY軸を回転中心にして揺動駆動されるθYテ−ブル
135が設けられている。このθY テ−ブル135上に
はX軸を回転中心にして揺動駆動されるθX テ−ブル1
36が設けられている。そして、このθX テ−ブル13
6上に上記光デイスク装置130が載置固定されるよう
になっている。
形態を示す光デイスク装置130の製造装置である。こ
の装置は図19に示すように光デイスク装置130の姿
勢を制御する姿勢制御機構131を有する。この姿勢制
御機構131はベ−ス132を有する。このベ−ス13
2上にはY方向に駆動されるYステ−ジ133が設けら
れている。このYステ−ジ133上にはX方向に駆動さ
れるXステ−ジ134が設けられ、Xステ−ジ134上
にはY軸を回転中心にして揺動駆動されるθYテ−ブル
135が設けられている。このθY テ−ブル135上に
はX軸を回転中心にして揺動駆動されるθX テ−ブル1
36が設けられている。そして、このθX テ−ブル13
6上に上記光デイスク装置130が載置固定されるよう
になっている。
【0104】光デイスク装置130は板状の本体140
に光デイスクを回転駆動するためのスピンドルモ−タ1
42、光ピックアップ143、光学部144が設けられ
ている。
に光デイスクを回転駆動するためのスピンドルモ−タ1
42、光ピックアップ143、光学部144が設けられ
ている。
【0105】上記光ピックアップ143はピックアップ
対物レンズ31が組み込まれるレンズホルダ145を有
する。上記光学部144からはレ−ザ光Lが出力される
ようになっており、このレ−ザ光は上記光ピックアップ
143に入射してレンズホルダ145のピックアップ対
物レンズ31から出射するようになっている。
対物レンズ31が組み込まれるレンズホルダ145を有
する。上記光学部144からはレ−ザ光Lが出力される
ようになっており、このレ−ザ光は上記光ピックアップ
143に入射してレンズホルダ145のピックアップ対
物レンズ31から出射するようになっている。
【0106】上記姿勢制御機構131の上方には透明な
板材によって形成されたT字状の保持体としての傾き制
御部材146が配設されている。この傾き制御部材14
6の一端側は上記光ピックアップ143とスピンドルモ
−タ142とを覆う大きさに形成され、他端側はYZ駆
動機構147に連結されて水平に保持されている。
板材によって形成されたT字状の保持体としての傾き制
御部材146が配設されている。この傾き制御部材14
6の一端側は上記光ピックアップ143とスピンドルモ
−タ142とを覆う大きさに形成され、他端側はYZ駆
動機構147に連結されて水平に保持されている。
【0107】上記YY駆動機構147は、上記傾き制御
部材146を図中矢印Yで示す前後方向に駆動するY駆
動源148と、矢印Zで示す上下方向に駆動するZ駆動
源149とからなる。したがって、上記傾き制御部材1
46は前後方向と上下方向に駆動されるようになってい
る。
部材146を図中矢印Yで示す前後方向に駆動するY駆
動源148と、矢印Zで示す上下方向に駆動するZ駆動
源149とからなる。したがって、上記傾き制御部材1
46は前後方向と上下方向に駆動されるようになってい
る。
【0108】上記傾き制御部材146の一端側の下面に
は吸着部151が設けられている。この吸着部151
は、図20と図21に示すように吸引路152およびピ
ックアップ対物レンズ31の鍔部31bよりも小径な吸
引口153が形成された吸引板154が上記傾き制御部
材146の下面に接合固定されてなる。上記吸引路15
2には図示しない吸引ポンプが接続されるようになって
いる。したがって、上記吸引ポンプが作動することで、
上記吸着部151に上記ピックアップ対物レンズ31が
吸着保持されるようになっている。
は吸着部151が設けられている。この吸着部151
は、図20と図21に示すように吸引路152およびピ
ックアップ対物レンズ31の鍔部31bよりも小径な吸
引口153が形成された吸引板154が上記傾き制御部
材146の下面に接合固定されてなる。上記吸引路15
2には図示しない吸引ポンプが接続されるようになって
いる。したがって、上記吸引ポンプが作動することで、
上記吸着部151に上記ピックアップ対物レンズ31が
吸着保持されるようになっている。
【0109】上記レンズホルダ145の上記ピックアッ
プ対物レンズ31が供給される部位には予め紫外線硬化
型の接着剤(図示せず)が塗布されている。上記レンズ
ホルダ145に上記ピックアップ対物レンズ31を供給
したのち、上記接着剤、つまりレンズホルダ145は照
射部155から出射される紫外線によって照射される。
それによって、接着剤は硬化される。この照射部155
には可撓性の導光管156によってUV光源157から
の紫外線が導かれるようになっている。さらに、上記照
射部155はシリンダ155aによって上記レンズホル
ダ145に接離するY方向に沿って駆動されるようにな
っている。
プ対物レンズ31が供給される部位には予め紫外線硬化
型の接着剤(図示せず)が塗布されている。上記レンズ
ホルダ145に上記ピックアップ対物レンズ31を供給
したのち、上記接着剤、つまりレンズホルダ145は照
射部155から出射される紫外線によって照射される。
それによって、接着剤は硬化される。この照射部155
には可撓性の導光管156によってUV光源157から
の紫外線が導かれるようになっている。さらに、上記照
射部155はシリンダ155aによって上記レンズホル
ダ145に接離するY方向に沿って駆動されるようにな
っている。
【0110】上記姿勢制御機構131に載置される光ピ
ックアップ装置130のスピンドルモ−タ142の上方
には干渉計158が配設されている。この干渉計158
は上記傾き制御部材146と、上記スピンドルモ−タ1
42に載置される平行平面板からなる基準プレ−ト15
9との平行度に応じた干渉縞を形成する。つまり、上記
干渉計158には、上記制御部材146と基準プレ−ト
159から反射してくる光の角度が一致していないとき
には干渉縞が生じ、平行であるときには干渉縞が生じな
いようになっている。
ックアップ装置130のスピンドルモ−タ142の上方
には干渉計158が配設されている。この干渉計158
は上記傾き制御部材146と、上記スピンドルモ−タ1
42に載置される平行平面板からなる基準プレ−ト15
9との平行度に応じた干渉縞を形成する。つまり、上記
干渉計158には、上記制御部材146と基準プレ−ト
159から反射してくる光の角度が一致していないとき
には干渉縞が生じ、平行であるときには干渉縞が生じな
いようになっている。
【0111】上記干渉計158で生じる干渉縞は第1の
CCDカメラ161によって撮像されて第1のTVモニ
タ162に写し出される。したがって、その第1のTV
モニタ162により、上記傾き制御部材146と上記基
準プレ−ト159との平行度を測定できるようになって
いる。
CCDカメラ161によって撮像されて第1のTVモニ
タ162に写し出される。したがって、その第1のTV
モニタ162により、上記傾き制御部材146と上記基
準プレ−ト159との平行度を測定できるようになって
いる。
【0112】上記姿勢制御機構131に載置される光ピ
ックアップ装置130のレンズホルダ145の上方には
顕微鏡163が配置されている。この顕微鏡163には
第2のCCDカメラ164および第2のモニタ165が
順次接続されている。
ックアップ装置130のレンズホルダ145の上方には
顕微鏡163が配置されている。この顕微鏡163には
第2のCCDカメラ164および第2のモニタ165が
順次接続されている。
【0113】上記顕微鏡163が上記吸着部151に保
持されたピックアップ対物レンズ31を撮像すると、そ
の画像のレンズ部31aと鍔部31bとのリング状の境
界線の画像がモニタ165に写し出されるから、その画
像からレンズ31の中心座標が求められるようになって
いる。
持されたピックアップ対物レンズ31を撮像すると、そ
の画像のレンズ部31aと鍔部31bとのリング状の境
界線の画像がモニタ165に写し出されるから、その画
像からレンズ31の中心座標が求められるようになって
いる。
【0114】つぎに、上記構成の製造装置によってピッ
クアップ対物レンズ31をレンズホルダ145に組み込
む手順を説明する。まず、傾き制御部材146を姿勢制
御機構131の上方から退避させる。ついで、その本体
140にスピンドルモ−タ142、光ピックアップ14
3および光学部144が組み込まれた光デイスク装置1
30を、姿勢制御機構131のθXテ−ブル136上の
所定位置に供給載置する。なお、上記光ピックアップ1
43のレンズホルダ145の所定の部位には予め接着剤
が塗布されている。
クアップ対物レンズ31をレンズホルダ145に組み込
む手順を説明する。まず、傾き制御部材146を姿勢制
御機構131の上方から退避させる。ついで、その本体
140にスピンドルモ−タ142、光ピックアップ14
3および光学部144が組み込まれた光デイスク装置1
30を、姿勢制御機構131のθXテ−ブル136上の
所定位置に供給載置する。なお、上記光ピックアップ1
43のレンズホルダ145の所定の部位には予め接着剤
が塗布されている。
【0115】つぎに、上記スピンドルモ−タ142に基
準プレ−ト159を、その板面がモ−タ142の軸線に
対して直交する状態で載置するとともに上記傾き制御部
材146をスピンドルモ−タ142と光ピックアップ1
43との上方、つまり測定位置に位置させる。このと
き、上記制御部材146の吸着部151には適宜の手段
によってピックアップ対物レンズ31を供給保持させ
る。
準プレ−ト159を、その板面がモ−タ142の軸線に
対して直交する状態で載置するとともに上記傾き制御部
材146をスピンドルモ−タ142と光ピックアップ1
43との上方、つまり測定位置に位置させる。このと
き、上記制御部材146の吸着部151には適宜の手段
によってピックアップ対物レンズ31を供給保持させ
る。
【0116】上記傾き制御部材146を測定位置に位置
させると、干渉計158には基準プレ−ト159と傾き
制御部材146とからそれぞれ反射する光によって干渉
縞が生じる。その干渉縞は第1のCCDカメラ161で
撮像されて第1のモニタ162に写し出される。上記基
準プレ−ト159と傾き制御部材146とが平行であれ
ば、干渉縞は生じない。
させると、干渉計158には基準プレ−ト159と傾き
制御部材146とからそれぞれ反射する光によって干渉
縞が生じる。その干渉縞は第1のCCDカメラ161で
撮像されて第1のモニタ162に写し出される。上記基
準プレ−ト159と傾き制御部材146とが平行であれ
ば、干渉縞は生じない。
【0117】したがって、作業者は第1のモニタ162
を見ながら干渉縞がなくなるよう、傾き制御部材146
のθY 方向とθX 方向の傾きをθY テ−ブル135とθ
X テ−ブル136とを駆動して調整する。それによっ
て、上記傾き制御部材146の吸着部151に吸着保持
されたピックアップ対物レンズ31の軸線とスピンドル
モ−タ142の軸線とが平行に設定されることになる。
を見ながら干渉縞がなくなるよう、傾き制御部材146
のθY 方向とθX 方向の傾きをθY テ−ブル135とθ
X テ−ブル136とを駆動して調整する。それによっ
て、上記傾き制御部材146の吸着部151に吸着保持
されたピックアップ対物レンズ31の軸線とスピンドル
モ−タ142の軸線とが平行に設定されることになる。
【0118】つぎに、顕微鏡163によってピックアッ
プ対物レンズ31を観察し、そのレンズ部31a路鍔部
31bとの境界のリング部から中心位置を確認し、その
位置を第2のモニタ165上にカ−ソルで表示する。
プ対物レンズ31を観察し、そのレンズ部31a路鍔部
31bとの境界のリング部から中心位置を確認し、その
位置を第2のモニタ165上にカ−ソルで表示する。
【0119】つぎに、傾き制御部材146を光ピックア
ップ装置130と非対向となる位置へ退避させてから、
光学部144からレ−ザ光を出力させる。レ−ザ光は光
ピックアップ134のレンズホルダ145を通って上方
へ出射するから、そのレ−ザ光を上記顕微鏡163で検
出する。
ップ装置130と非対向となる位置へ退避させてから、
光学部144からレ−ザ光を出力させる。レ−ザ光は光
ピックアップ134のレンズホルダ145を通って上方
へ出射するから、そのレ−ザ光を上記顕微鏡163で検
出する。
【0120】そして、このレ−ザ光の光軸が先程第2の
モニタ165上にカ−ソルで記憶されたピックアップ対
物レンズ31の中心に一致するよう、光デイスク装置1
30をYステ−ジ133とXステ−ジ134とによって
位置決めする。
モニタ165上にカ−ソルで記憶されたピックアップ対
物レンズ31の中心に一致するよう、光デイスク装置1
30をYステ−ジ133とXステ−ジ134とによって
位置決めする。
【0121】それによって、光ピックアップ143の光
軸(レンズホルダ145から出射されるレ−ザ光の光
軸)と、ピックアップ対物レンズ31の軸線とを一致さ
せることができる。
軸(レンズホルダ145から出射されるレ−ザ光の光
軸)と、ピックアップ対物レンズ31の軸線とを一致さ
せることができる。
【0122】つぎに、傾き制御部材146を測定位置に
戻し、YY駆動機構147のZ駆動源149を作動させ
て上記傾き制御部材146を下降させれば、吸着部15
1に吸着保持されたピックアップ対物レンズ31を、そ
の軸線を光ピックアップ143の光軸に一致させてレン
ズホルダ145に位置決め設置できる。
戻し、YY駆動機構147のZ駆動源149を作動させ
て上記傾き制御部材146を下降させれば、吸着部15
1に吸着保持されたピックアップ対物レンズ31を、そ
の軸線を光ピックアップ143の光軸に一致させてレン
ズホルダ145に位置決め設置できる。
【0123】つぎに、図21に示すように照射部155
をシリンダ155aによって前進方向へ駆動し、上記レ
ンズホルダ145を覆う位置に位置決めする。そして、
UV光源157を作動させて紫外線を出射し、上記レン
ズホルダ145に予め塗布された接着剤を照射して硬化
させることで、上記ピックアップ対物レンズ31は上記
レンズホルダ145に軸線を精密に位置決めされて固定
されることになる。
をシリンダ155aによって前進方向へ駆動し、上記レ
ンズホルダ145を覆う位置に位置決めする。そして、
UV光源157を作動させて紫外線を出射し、上記レン
ズホルダ145に予め塗布された接着剤を照射して硬化
させることで、上記ピックアップ対物レンズ31は上記
レンズホルダ145に軸線を精密に位置決めされて固定
されることになる。
【0124】ピックアップ対物レンズ31をレンズホル
ダ145に固定したのち、光学部144からレ−ザ光を
出射させるとともに、上記レンズ31を顕微鏡で観察
し、このレンズ31の軸線とレ−ザ光の光軸とが一致し
ているか否やかを確認することで、上記レンズ31の組
み付け状態の良否、つまり軸線がずれているか否やかを
評価することができる。
ダ145に固定したのち、光学部144からレ−ザ光を
出射させるとともに、上記レンズ31を顕微鏡で観察
し、このレンズ31の軸線とレ−ザ光の光軸とが一致し
ているか否やかを確認することで、上記レンズ31の組
み付け状態の良否、つまり軸線がずれているか否やかを
評価することができる。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1、請求項3
および請求項4の発明は、対物レンズの軸線の傾きを検
出して調整するととともに、上記対物レンズの焦点を検
出してその焦点位置を調整できる。
および請求項4の発明は、対物レンズの軸線の傾きを検
出して調整するととともに、上記対物レンズの焦点を検
出してその焦点位置を調整できる。
【0126】そのため、上記対物レンズの軸線の調整
を、上記対物レンズから出射される出射光像によって精
度よく、しかも自動で調整し、その対物レンズを光ピッ
クアップに組み込むことができる。つまり、対物レンズ
の軸線の傾きの調整を、上記出射光像の焦点が合った状
態で行なえるから、その調整作業を高精度に行なえる。
を、上記対物レンズから出射される出射光像によって精
度よく、しかも自動で調整し、その対物レンズを光ピッ
クアップに組み込むことができる。つまり、対物レンズ
の軸線の傾きの調整を、上記出射光像の焦点が合った状
態で行なえるから、その調整作業を高精度に行なえる。
【0127】請求項2の発明は、対物レンズの傾きを検
出する傾き検出手段と焦点位置を検出する焦点検出手段
とには、これら検出手段に入射する光量を調整するため
の光量調整手段をそれぞれ設けるようにした。
出する傾き検出手段と焦点位置を検出する焦点検出手段
とには、これら検出手段に入射する光量を調整するため
の光量調整手段をそれぞれ設けるようにした。
【0128】そのため、各検出手段にはそれぞれの検出
を精度よく確実に行なうことができる輝度の出射光像を
入射させることができる。請求項4の発明は、対物レン
ズの軸線の傾きを検出しながら対物レンズを接着する接
着剤に紫外線を照射できる。
を精度よく確実に行なうことができる輝度の出射光像を
入射させることができる。請求項4の発明は、対物レン
ズの軸線の傾きを検出しながら対物レンズを接着する接
着剤に紫外線を照射できる。
【0129】そのため、接着剤が硬化するときに対物レ
ンズの軸線が傾くことがあれば、そのことを即座に検出
できるから、検査工程を別工程とすることなく、不良品
の除去を能率よく確実に行なえる。
ンズの軸線が傾くことがあれば、そのことを即座に検出
できるから、検査工程を別工程とすることなく、不良品
の除去を能率よく確実に行なえる。
【0130】請求項5の発明によれば、対物レンズの温
度に応じて紫外線の照射時間を制御するようにした。そ
のため、接着剤の粘度が低過ぎる状態や高過ぎる状態で
対物レンズが接着されるのを防止できるから、上記対物
レンズの接着状態のばらつきを少なくすることができ
る。
度に応じて紫外線の照射時間を制御するようにした。そ
のため、接着剤の粘度が低過ぎる状態や高過ぎる状態で
対物レンズが接着されるのを防止できるから、上記対物
レンズの接着状態のばらつきを少なくすることができ
る。
【0131】請求項6の発明によれば、対物レンズの温
度を検出して制御するため、この対物レンズよって接着
剤の粘度が低過ぎたり、高過ぎることのない、丁度よい
粘度にできる。そのため、上記対物レンズをばらつきの
少ない接着状態で固定することができる。
度を検出して制御するため、この対物レンズよって接着
剤の粘度が低過ぎたり、高過ぎることのない、丁度よい
粘度にできる。そのため、上記対物レンズをばらつきの
少ない接着状態で固定することができる。
【0132】請求項7の発明によれば、対物レンズを保
持する保持手段が紫外線を透過する材料で形成した。そ
のため、保持手段によって紫外線が遮られるのが防止さ
れるから、紫外線を接着剤に確実かつ効率よく照射する
ことができる。
持する保持手段が紫外線を透過する材料で形成した。そ
のため、保持手段によって紫外線が遮られるのが防止さ
れるから、紫外線を接着剤に確実かつ効率よく照射する
ことができる。
【0133】請求項8の発明によれば、対物レンズの周
辺部を複数本のチュ−ブによって部分的に吸着するよう
にした。そのため、接着剤を照射する紫外線の遮断を少
なくでき、しかも対物レンズの周方向全体を吸引する場
合に比べて吸引力を低減できるから、対物レンズや対物
レンズを固定する部分に塗布された接着剤が吸引されず
らくなる。
辺部を複数本のチュ−ブによって部分的に吸着するよう
にした。そのため、接着剤を照射する紫外線の遮断を少
なくでき、しかも対物レンズの周方向全体を吸引する場
合に比べて吸引力を低減できるから、対物レンズや対物
レンズを固定する部分に塗布された接着剤が吸引されず
らくなる。
【0134】請求項9と請求項10の発明によれば、対
物レンズを圧電体を介して組み込み、その圧電体を駆動
して対物レンズの傾きを調整できるようにした。そのた
め、対物レンズの傾きは、光ピックアップに組み込んで
から調整できるから、組み込み時の精度が要求されるこ
とがなく、その組み込み作業を容易に行なうことができ
る。
物レンズを圧電体を介して組み込み、その圧電体を駆動
して対物レンズの傾きを調整できるようにした。そのた
め、対物レンズの傾きは、光ピックアップに組み込んで
から調整できるから、組み込み時の精度が要求されるこ
とがなく、その組み込み作業を容易に行なうことができ
る。
【0135】請求項11の発明によれば、本体内に光ピ
ックアップを組み込んでから、この光ピックアップのレ
−ザ光源から出射されるレ−ザ光に基づいて対物レンズ
が角度調整されて組み込まれる そのため、光デイスク装置の組み立て精度を向上させる
ことができるから、上記対物レンズを通じてのデ−タの
記録や再生を精密に行なうことができる。
ックアップを組み込んでから、この光ピックアップのレ
−ザ光源から出射されるレ−ザ光に基づいて対物レンズ
が角度調整されて組み込まれる そのため、光デイスク装置の組み立て精度を向上させる
ことができるから、上記対物レンズを通じてのデ−タの
記録や再生を精密に行なうことができる。
【図1】この発明の第1の実施形態を示す全体の構成
図。
図。
【図2】同じくフロ−チャ−ト。
【図3】(a)〜(d)は同じくレ−ザ光の輝度が調整
される前と調整された後の出射光像の説明図。
される前と調整された後の出射光像の説明図。
【図4】(a)、(b)は同じく対物レンズの傾きと出
射光像との関係の説明図。
射光像との関係の説明図。
【図5】同じく対物レンズの傾きと焦点位置との関係の
説明図。
説明図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す全体の構成
図。
図。
【図7】同じく保持体の先端部分の分解斜視図。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す全体の構成
図。
図。
【図9】同じく保持体の先端部分の斜視図。
【図10】同じく保持体の先端部分の断面図。
【図11】この発明の第4の実施形態を示す保持体と対
物レンズの斜視図。
物レンズの斜視図。
【図12】この発明の第5の実施形態を示す保持体と対
物レンズの斜視図とこのレンズの断面図。
物レンズの斜視図とこのレンズの断面図。
【図13】この発明の第6の実施形態を示す保持体と対
物レンズの斜視図。
物レンズの斜視図。
【図14】この発明の第7の実施形態を示す保持体の先
端部分の斜視図。
端部分の斜視図。
【図15】この発明の第5の実施形態を示す光ピックア
ップ装置の斜視図。
ップ装置の斜視図。
【図16】同じく光ピックアップだけの斜視図。
【図17】同じく記憶部に対物レンズの傾きデ−タを入
力するための構成図。
力するための構成図。
【図18】同じく対物レンズの取付け構造の説明図。
【図19】この発明の第9の実施形態を示す光デイスク
装置の製造装置の斜視図。
装置の製造装置の斜視図。
【図20】同じく吸着部の分解斜視図。
【図21】同じく対物レンズを吸着部に吸着した状態で
ピクアップに組み込むときの説明図。
ピクアップに組み込むときの説明図。
10…光ピックアップ 13…ハ−フミラ−(分割手段) 17…傾き検出器(傾き検出手段) 22…フォ−カス検出器(焦点調整手段) 24…焦点調整部(焦点調整手段) 31…対物レンズ(光ピックアップの) 35…傾き制御部材(保持手段) 42…傾き調整手段
Claims (11)
- 【請求項1】 対物レンズが組み込まれていない光ピッ
クアップに対し前記対物レンズを組み込む光ピックアッ
プの製造装置において、 前記光ピックアップに組み込む対物レンズを保持する保
持手段と、 前記光ピックアップから出射し前記保持手段に保持され
た対物レンズを通過する光を分割する分割手段と、 この分割手段によって分割された一方の光を受光し前記
光ピックアップに対する前記対物レンズの傾きを検出す
る傾き検出手段と、 前記分割手段によって分割された他方の光を受光し前記
対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出手段と、 前記傾き検出手段から出力される検出信号に基づいて上
記保持手段を駆動して前記対物レンズの傾きを調整する
傾き調整手段と、 前記焦点検出手段から出力される検出信号に基づいて前
記保持手段を駆動して前記焦点位置を調整する焦点調整
手段とを具備したことを特徴とする光ピックアップの製
造装置。 - 【請求項2】 上記傾き検出手段と上記焦点検出手段と
には、これら検出手段に入射する光量を調整するための
光量調整手段がそれぞれ設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の光ピックアップの製造装置。 - 【請求項3】 光ピックアップに対物レンズを組み込む
光ピックアップの製造方法において、 上記対物レンズから光を出射させその光によって対物レ
ンズの傾きを検出する第1の工程と、 この第1の工程での検出に基づいて上記対物レンズの傾
きを調整する第2の工程と、 この第2の工程で傾きが調整された上記対物レンズの焦
点位置をこの対物レンズから出射する光によって検出す
る第3の工程と、 この第3の工程で焦点位置が調整された上記対物レンズ
から出射される光によってその傾きを調整する第4の工
程とを具備したことを特徴とする光ピックアップの製造
方法。 - 【請求項4】 分割手段は、ハ−フミラ−であることを
特徴とする請求項1記載の光ピックアップの製造装置。 - 【請求項5】 光ピックアップに組み込む対物レンスを
保持する保持手段と、 この保持手段を駆動して前記対物レンズを前記光ピック
アップに組み込む駆動手段と、 前記対物レンズと前記光ピックアップとの接合部に紫外
線を照射する照射手段とを備える光ピックアップ製造装
置において、 前記対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段から出力される信号に基づいて前記紫
外線を照射する時間を制御する時間制御手段とを具備す
ることを特徴とする光ピックアップ製造装置。 - 【請求項6】 光ピックアップに組み込む対物レンスを
保持する保持手段と、 この保持手段を駆動して前記対物レンズを前記光ピック
アップに組み込む駆動手段と、 前記対物レンズと前記光ピックアップとの接合部に紫外
線を照射する照射手段とを備える光ピックアップ製造装
置において、 前記対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段から出力される信号に基づいて前記対
物レンズの温度を制御する温度制御手段とを具備するこ
とを特徴とする光ピックアップ製造装置。 - 【請求項7】 保持手段は、紫外光を透過する材料で構
成されていることを特徴とする請求項1、4、5または
6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項8】 光を集光するレンズ部と、このレンズ部
を保持するために前記レンズ部の外周部に設けられる支
持部とを有する対物レンズを、前記支持部を介して光ピ
ックアップに実装する光ピックアップ製造装置におい
て、 空気を引くポンプと、 このポンプに連通接続される中空部を有する保持体と、 この保持体に前記中空部と連通されて突設され前記対物
レンズの外周部を吸着する複数本のチュ−ブとを具備し
たことを特徴とする光ピックアップの製造装置。 - 【請求項9】 揺動可能なレンズホルダに設けられた対
物レンズによって集光されるレ−ザ光を光記録媒体上に
照射することにより情報の記録または再生を行なう光ピ
ックアップにおいて、 前記対物レンズと前記レンズホルダとの間に設けられる
圧電体と、 前記圧電体に電圧を印加して前記圧電体の前記対物レン
ズの前記レンズホルダとの間の厚みを制御する位置制御
手段とを具備することを特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項10】 位置制御手段は、レ−ザ光の光軸に対
する対物レンズの光軸の傾きを検出する傾き検出手段か
らの検出信号が記憶される記憶部と、前記検出信号に基
づいて圧電体を駆動する駆動部とからなることを特徴と
する請求項9記載の光ピックアップ。 - 【請求項11】 光源から出射されるレ−ザ光を光記録
媒体上に集光する対物レンズを備える光ピックアップを
本体内に有する光ディスク装置を製造する光ディスク装
置の製造方法において、 少なくともレ−ザ光源を有しかつ対物レンズが組み込ま
れる前の前記光ピックアップを前記本体内に組み込む第
1の工程と、 この第1の工程にて組み込まれた前記光ピックアップに
対し前記レ−ザ光源から出射されたレ−ザ光に基づいて
角度調整をした前記対物レンズを前記光ピックアップに
組み込む第2の工程とを具備したことを特徴とする光デ
ィスク装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20470196A JPH1049911A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 光ピックアップ、光ピックアップの製造装置およびその方法、光ディスク装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20470196A JPH1049911A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 光ピックアップ、光ピックアップの製造装置およびその方法、光ディスク装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1049911A true JPH1049911A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16494888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20470196A Pending JPH1049911A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 光ピックアップ、光ピックアップの製造装置およびその方法、光ディスク装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1049911A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011248998A (ja) * | 2011-07-11 | 2011-12-08 | Konica Minolta Holdings Inc | 光学成形品の組付方法 |
JP2014089381A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Konica Minolta Inc | レンズの吸着保持方法及びレンズ鏡胴の製造方法 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20470196A patent/JPH1049911A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011248998A (ja) * | 2011-07-11 | 2011-12-08 | Konica Minolta Holdings Inc | 光学成形品の組付方法 |
JP2014089381A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Konica Minolta Inc | レンズの吸着保持方法及びレンズ鏡胴の製造方法 |
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