JPH1049864A - ディスク状記録媒体、そのサーボ情報記録方法およびそれらを使用するディスク装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体、そのサーボ情報記録方法およびそれらを使用するディスク装置

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JPH1049864A
JPH1049864A JP20507896A JP20507896A JPH1049864A JP H1049864 A JPH1049864 A JP H1049864A JP 20507896 A JP20507896 A JP 20507896A JP 20507896 A JP20507896 A JP 20507896A JP H1049864 A JPH1049864 A JP H1049864A
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JP
Japan
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servo
disk
servo information
area
temperature sensor
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JP20507896A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Osami Morita
修身 森田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】HDD用の磁気ディスクの製造のための作業工
程、作業時間を少なくして生産性を上げ、生産コストを
抑制する。 【解決手段】磁気ディスク10のサーボ領域SARに
は、サーボ情報に対応して非磁性基板10aに凹凸パタ
ーンを形成する。磁性層10bへの着磁は不要である。
浮上量hの浮上スライダ33にインダクティブ型ヘッド
21A及びMR型ヘッド21Bの複合型ヘッド21を搭
載する。MR型ヘッド21Bを、サーボ領域SARより
サーボ情報を読み出すためにも使用する。MR型ヘッド
21Bを構成するMR素子がサーボ領域SARを通過す
ると、凹凸パターンによる熱抵抗の変化によってMR素
子の温度が変化し、その抵抗値が変化する。これによ
り、サーボ領域SARにおけるMR型ヘッド21Bの再
生信号として、凹凸パターンに対応したサーボ情報が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムの外部記憶装置として使用されるハードディスク
装置等に適用して好適なディスク状記録媒体、そのサー
ボ情報記録方法およびそれらを使用するディスク装置に
関する。詳しくは、サーボ領域にサーボ情報を温度変化
を発生し得る態様で記録し、そのサーボ領域より温度セ
ンサによってサーボ情報を再生可能とすることによっ
て、製造のための作業工程、作業時間を少なくして量産
性を上げ、生産コストを抑制しようとしたディスク状記
録媒体等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、ハードディスク装置100の
概略構成を示している。ハードディスク装置100の主
要な機械要素として、シャーシ101と、このシャーシ
101上に設置されるヘッドアクチュエータ102およ
びスピンドルモータ103と、このスピンドルモータ1
03に取り付けられた磁気ディスク104と、この磁気
ディスク104等を密閉するためのトップカバー105
とが挙げられる。この場合、ヘッドアクチュエータ10
2をR方向に移動(シーク)させて、ヘッドアクチュエ
ータ102の先端に装着された磁気ヘッド106を磁気
ディスク104上の任意のトラックに位置決めし、デー
タの書き込みや読み出しをする。なお、Q方向は、磁気
ディスク104の回転方向である。
【0003】ここで、磁気ディスク104には、図16
に示すように、回転方向にサーボ領域SARおよびデー
タ領域DARが交互に設けられている。すなわち、トラ
ックが回転方向に複数(図示のものでは64)のセグメ
ント(フレーム)に均等に区分され、各セグメントの先
頭にはサーボ情報を記録するためのサーボ領域SARが
配され、続いてデータを記録するためのデータ領域DA
Rが配されている。サーボ領域SARは、磁気ヘッド1
06のスキュー角度に対応して、磁気ディスク104の
内周から外周にかけて、直線ではなく、円弧を描いてい
る。
【0004】サーボ領域SARには、サーボ情報が予め
記録される。サーボ情報は、磁気ディスク101の回転
に同期したクロック信号を得るためのクロックマーク、
トラックアドレス情報を得るためのパターン、磁気ヘッ
ドのトラッキング情報を得るためのパターン等で構成さ
れる。
【0005】データ領域DARには、512バイト等の
セクターと呼ばれる単位でデータが記録される。そし
て、各セクターのデータにはセクターID(Sector Ide
ntification Code)やECC(誤り訂正符号)等が付加
されて記録される。セクターIDは、ヘッド番号、トラ
ック番号、セクター番号等の他に、そのセクターがディ
フェクト等により使用不能であることを示す情報等も持
っている。
【0006】従来、磁気ディスクのサーボ領域には、サ
ーボライタと呼ばれる装置を使用してサーボ情報が記録
される。このサーボ情報の記録作業(サーボライト動
作)には、数十分もの時間がかかる。
【0007】そこで、本出願人は、先に、サーボライト
動作を不要とする磁気ディスク(ハードディスク媒体)
としてPERM(Pre-Embossed Rigid Magnetic)ディ
スクを提唱した。これは、図17に示すように、例え
ば、非磁性体基板104aのサーボ領域SARの部分に
サーボ情報に対応して凹凸パターンを形成した後に、そ
の非磁性体基板104a上に磁性層104bを形成し、
さらにその凹部、凸部をそれぞれ反対方向に磁化するこ
とで(矢印で磁化の向きを図示)、サーボ領域SARに
サーボ情報を記録してなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したP
ERMディスクを用いたとしても、サーボ領域SARの
凹部、凸部をそれぞれ反対方向に磁化する着磁行程には
数十秒〜数分程度の作業時間が必要となる。そのため、
量産性がよくなく、生産コストが上昇するという不都合
がある。
【0009】そこで、この発明では、製造のための作業
工程、作業時間を少なくして生産性を上げ、生産コスト
を抑制し得るディスク状記録媒体等を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディスク
状記録媒体は、トラックが回転方向に複数のセグメント
に均等に区分され、その複数のセグメントのそれぞれは
サーボ情報を記録するためのサーボ領域とデータを記録
するためのデータ領域とに区分され、サーボ領域にはサ
ーボ情報が温度変化を発生し得る態様で記録されるもの
である。
【0011】また、この発明に係るサーボ情報記録方法
は、トラックが回転方向に複数のセグメントに均等に区
分され、その複数のセグメントのそれぞれはサーボ情報
を記録するためのサーボ領域とデータを記録するための
データ領域とに区分されるディスク状記録媒体におい
て、サーボ領域にサーボ情報を温度変化を発生し得る態
様で記録するものである。
【0012】また、この発明に係るディスク装置は、ト
ラックが回転方向に複数のセグメントに均等に区分さ
れ、その複数のセグメントのそれぞれはサーボ情報を記
録するためのサーボ領域とデータを記録するためのデー
タ領域とに区分され、サーボ領域にはサーボ情報が温度
変化を発生し得る態様で記録されるディスク状記録媒体
を取り扱うものでって、サーボ領域よりサーボ情報を再
生する温度センサを備えるものである。
【0013】ディスク状記録媒体のトラックは回転方向
に複数のセグメントに均等に区分され、その複数のセグ
メントのそれぞれはサーボ情報を記録するためのサーボ
領域とデータを記録するためのデータ領域とに区分され
る。そして、サーボ領域にはサーボ情報が温度変化を発
生し得る態様で記録される。例えば、サーボ領域には、
サーボ情報に対応した凹凸パターン、サーボ情報に対応
して熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパターン、
サーボ情報に対応して熱伝導率または摩擦係数を異にす
る複数の部材を配列したパターン等が形成される。
【0014】温度センサは、例えばディスク状記録媒体
の表面に対して一定の浮上量で浮上する浮上スライダや
ディスク状記録媒体の表面を摺動する摺動スライダに搭
載される。例えば、ディスク状記録媒体のサーボ領域に
サーボ情報に対応して凹凸パターンが形成されている場
合、浮上スライダに搭載された温度センサがサーボ領域
を通過すると、凹凸による熱抵抗の変化によって検出温
度が変化することから、結果的に温度センサによってサ
ーボ情報が再生される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。本実施の形態は、
この発明をハードディスク装置に適用したものである。
【0016】図1は、実施の形態における磁気ディスク
10の概略構成を示している。この磁気ディスク10に
は、回転方向にサーボ領域SARおよびデータ領域DA
Rが交互に設けられている。すなわち、トラックが回転
方向に複数(図示のものでは64)のセグメント(フレ
ーム)に均等に区分され、各セグメントの先頭にはサー
ボ情報を記録するためのサーボ領域SARが配され、続
いてデータを記録するためのデータ領域DARが配され
ている。サーボ領域SARは、後述するヘッドのスキュ
ー角度に対応して、磁気ディスク10の内周から外周に
かけて、直線ではなく、円弧を描いている。
【0017】サーボ領域SARには、サーボ情報が予め
記録される。サーボ情報は、磁気ディスク10の回転に
同期したクロック信号を得るためのクロックマーク、ト
ラックアドレス情報を得るためのパターン、ヘッドのト
ラッキング情報を得るためのパターン等で構成される。
【0018】データ領域DARには、512バイト等の
セクターと呼ばれる単位でデータが記録される。そし
て、各セクターのデータにはセクターID(Sector Ide
ntification Code)やECC(誤り訂正符号)等が付加
されて記録される。セクターIDは、ヘッド番号、トラ
ック番号、セクター番号等の他に、そのセクターがディ
フェクト等により使用不能であることを示す情報等も持
っている。
【0019】ここで、サーボ領域SARには、温度変化
を発生し得る態様でサーボ情報が予め記録される。すな
わち、図2に示すように、非磁性体基板10aのサーボ
領域SARの部分にサーボ情報に対応して凹凸パターン
がスタンピングにより一括形成されることで、サーボ領
域SARにサーボ情報が記録される。そしてその後に、
非磁性体基板10aの全体に磁性層10bが形成され、
これにより磁気ディスク10が完成する。なお、サーボ
領域SARの部分には後述するように磁性層10bが不
要であることから、マスキングをして磁性層10bが形
成されないようにしてもよい。
【0020】図3は、実施の形態としてのハードディス
ク装置20を示している。
【0021】ハードディスク装置20は、磁気ディスク
10のデータ領域DARにデータを書き込むためのイン
ダクティブ型ヘッド21Aと、そのデータ領域DARよ
りデータを読み出すと共に、磁気ディスク10のサーボ
領域SARよりサーボ情報を読み出すための磁気抵抗効
果(MR:Magneto-Resistive)型ヘッド21Bとを有
している。
【0022】これらヘッド21A,21Bは、例えば、
図4に概略を示すように複合型ヘッド21として形成さ
れる。すなわち、ヘッド21A,21Bは、Al23Ti
C基板23上に薄膜プロセスで形成される。
【0023】MR型ヘッド21Bは、MR素子24を縦
型に用いると共に、そのMR素子をシールド磁性コア2
5,26で挟んだシールド型MR再生ヘッド構造とされ
る。MR素子24としては、例えばパーマロイ膜をAl
23の絶縁体を介して2層化したものが使用される。M
R素子24の先端側(磁気ディスク10の表面に対向す
る側)に電極27が接続されると共に、その後端側に電
極28が接続されている。
【0024】そして、電極27は接地され、電極28が
抵抗器29を介して電源端子+Bに接続される。これに
より、電極28から電極27に向かってセンス電流IS
としての定電流が流れ、電極28と抵抗器29との接続
点からMR素子24の抵抗変化に応じて変化する信号、
つまり再生信号を得ることが可能となる。
【0025】なお、MR素子24は、磁界に対する抵抗
変化が基本的に2乗特性であるので、上下対称性のよい
出力を得るために、リード30によってMR素子24の
短辺方向にバイアス電流IBを流し、MR素子24の長
辺方向にバイアス磁界を印加している。
【0026】一方、インダクティブ型ヘッド21Aは、
上述したシールド磁性コア26とライトコア31とで書
き込みギャップWGを得る構造とされる。コイル部に関
しては図示を省略している。上述せずも、MR型ヘッド
21Bに係る読み出しギャップRGは、シールド磁性コ
ア25,26によって得られる。なお、書き込み幅WW
は、ライトコア31の幅で決まり、読み出し幅RWはM
R素子24の幅で決まる。
【0027】上述したヘッド21A,21B、つまり複
合型ヘッド21は、図5に示すように、回転自在のピボ
ットに保持されたアーム(図示せず)の一端に固定され
ているサスペンション32の先端に取り付けられた浮上
スライダ33に搭載される。実際には、この浮上スライ
ダ33は、上述した複合型ヘッド21が形成されるAl2
3TiC基板23がスライダ形状に加工されて形成され
る。
【0028】サスペンション32は、浮上スライダ33
に荷重を付与するためのものである。なお、アームの他
端には、駆動モータとしてのボイスコイルモータ(VC
M)34が取り付けられている。浮上スライダ33は、
磁気ディスク10が回転している状態では、その表面に
対して一定の浮上量hで浮上するように構成されてい
る。
【0029】上述したように、本実施の形態では、MR
型ヘッド21Bを、磁気ディスク10のサーボ領域SA
Rよりサーボ情報を読み出すためにも使用される。この
場合、MR型ヘッド21Bを構成するMR素子24(図
4参照)は温度センサとして使用される。すなわち、抵
抗体としてのMR素子24の抵抗値が温度が高くなるほ
ど大きくなることを利用するものである。浮上スライダ
33に搭載されたMR素子24が磁気ディスク10のサ
ーボ領域SARを通過すると、凹凸パターンによってM
R素子24と磁気ディスク10との熱抵抗が変化し、そ
の凹凸パターンに応じてMR素子24の温度、従って抵
抗値が変化する。これにより、MR素子24、従ってM
R型ヘッド21Bによってサーボ情報が再生されること
となる。
【0030】ここで、本出願人は、基本的には図5に示
すような構成で、浮上スライダ33に複合ヘッド21の
代わりに抵抗体で形成した温度センサを搭載すると共
に、磁気ディスク10の代わりにバンプディスクを配置
し、浮上スライダ33の浮上量を変化させて温度センサ
の検出出力を測定した。
【0031】図6は、この測定に使用した温度センサ4
0の概略構成を示している。この温度センサ40は、以
下のように形成した。まず、浮上スライダ33の後端に
熱伝導率が60〜80W/mKのパーマロイを蒸着法に
よって膜厚60nmで被着した。次に、ドライエッチン
グ法によってパーマロイ層をエッチングし、縦10μ
m、横2.5μmの抵抗体41を作成した。次に、抵抗
体41の先端側、後端側にそれぞれ銅の電極42,43
を形成した。そして、電極42を接地し、電極43を抵
抗器44を介して電源端子+Bに接続することで、電極
43から電極42に向かってセンス電流としての定電流
を流し、電極43と抵抗器44との接続点から検出出力
を得るようした。
【0032】また、この測定に使用したバンプディスク
50は、半径20mm、24mm、28mmのそれぞれ
の位置に半径方向に一直線上に配置するように、直径が
30μmで高さが40nmのバンプが3個形成されてな
るものである。そして、測定には、半径28mmに位置
するバンプを使用して行った。
【0033】なお、浮上スライダ33に荷重を与えるサ
スペンション32として、米国ハッチンソン社製のTy
pe19を使用した。また、温度センサ40を搭載した
浮上スライダ33の浮上量を変化させるために、バンプ
ディスク50の回転速度を変化させて、浮上スライダ3
3との相対速度を変化させた。相対速度が大きいほど浮
上スライダ33の浮上量は大きくなる。
【0034】図7は、浮上スライダ33の浮上量と温度
センサ40の検出出力との関係を示している。
【0035】浮上量がバンプの高さ(40nm)よりも
大きい場合、検出出力が小さくなる。これに対して、浮
上量がバンプの高さよりも小さい場合、検出出力は極端
に大きくなる。また、浮上量がバンプ高さより大きい場
合、下に凸の電圧波形となる。図8Aは、図7のHa付
近の電圧波形を示している。これに対して、浮上量がバ
ンプの高さよりも小さい場合、上に凸の電圧波形とな
る。図8Bは、図7のHb付近の電圧波形を示してい
る。
【0036】この理由は、以下のように考えることがで
きる。浮上量がバンプ高さより小さい場合は、温度セン
サ40を構成する抵抗体41とバンプが衝突することに
より、抵抗体41に熱が発生し、その熱で抵抗体41の
抵抗値が大きくなる。したがって、検出出力は大きくな
る。浮上量がバンプ高さより大きい場合は、抵抗体41
はバンプには衝突しないが、バンプの上を通過する際、
ディスク面と抵抗体41の距離がバンプ高さの分だけ小
さくなる。そのため、抵抗体41とバンプディスク50
との間の熱抵抗が小さくなり、抵抗体41の熱がディス
クの方に放出され、抵抗体41の抵抗値が小さくなる。
したがって、検出出力は小さくなる。
【0037】なお、浮上量とバンプ高さがほぼ同じ場合
は、バンプに近付く放熱の効果と、バンプとの衝突によ
る吸熱の効果が混在していると思われる。
【0038】上述せずも、本実施の形態において、MR
型ヘッド21Bは浮上スライダ33に搭載されており、
磁気ディスク10のディスク面に接触することはない。
そのため、サーボ領域SARを通過する際には、凹凸パ
ターンによってMR素子24と磁気ディスク10との間
の熱抵抗が変化し、凹凸パターンに応じてMR素子24
の温度、従って抵抗値が変化する。よって、MR型ヘッ
ド21Bの再生信号として凹凸パターンに対応したサー
ボ情報が得られることとなる。図9は、サーボ領域SA
RからのMR型ヘッド21Bの再生信号SMRを示してお
り、凹部に対応して電圧値が大きくなり、凸部に対応し
て電圧値が小さくなる。
【0039】なお、上述せずも、磁気ディスク10の材
質や浮上スライダ33の浮上量hの選び方次第では、M
R型ヘッド21Bと磁気ディスク10との間の空気絶縁
が破壊され、空中放電が起きる可能性がある。これに対
しては、MR型ヘッド21Bの先端側の電極27の電位
と磁気ディスク10の表面電位との差を空中放電が起き
ない程度に設定しておけばよい。例えば、上述したよう
にMR型ヘッド21Bの先端側の電極27が接地される
場合、磁気ディスク10の表面電位を接地電位またはそ
の近傍電位となるようにすればよい。
【0040】また、図3に戻って、ハードディスク装置
20は、ホストコンピュータと接続するためのインタフ
ェース部60と、装置全体の動作を制御するためのマイ
クロプロセッサ(MPU)61と、このマイクロプロセ
ッサ61の動作プログラム等を格納したROM(Read-O
nly Memory)62とを有している。この場合、ホストコ
ンピュータより送られてくるライトコマンドやリードコ
マンドは、インタフェース部60を介してマイクロプロ
セッサ61に供給される。
【0041】また、ハードディスク装置20は、ホスト
コンピュータよりインタフェース部60を介して送られ
てくる書き込みデータWDを一時的に記憶する書き込み
データバッファ63と、このバッファ63より書き込み
タイミングで読み出された書き込みデータWDに対して
誤り訂正符号の付加処理、ディジタル変調処理等を施し
て記録データを得る書き込みデータ処理回路64とを有
している。ディジタル変調方式としては、例えばMFM
(Modified Frequency Modulation)方式やRLL(Run
Length Limited)方式等が使用されている。
【0042】また、ハードディスク装置20は、 デー
タ処理回路64より出力される記録データに対して書き
込み補償をする書き込み補償回路65と、この書き込み
補償回路65の出力データに対応した記録電流信号を得
てインダクティブ型ヘッド21Aに供給する記録アンプ
66とを有している。書き込み補償回路65では、高密
度記録の際に発生する磁化反転干渉による読み出し信号
のピークシフトに対して書き込み時の磁化反転タイミン
グの微少補正が行われる。
【0043】また、ハードディスク装置20は、読み出
し時に磁気ディスク10よりMR型ヘッド21Bで再生
される信号SMRを増幅するための再生アンプ70と、こ
の再生アンプ70の出力信号に対して読み出し補償をす
る読み出し補償回路71とを有している。読み出し補償
回路71では、波形等化によってピークシフトの減少化
が行われる。
【0044】また、ハードディスク装置20は、読み出
し補償回路71の出力信号に対してディジタル復調処
理、誤り訂正処理等をして読み出しデータRDを得る読
み出しデータ処理回路73と、このデータ処理回路73
より出力される読み出しデータRDを一時的に格納する
読み出しデータバッファ74とを有している。データ処
理回路73では、上述したセクターIDの抽出も行われ
る。そして、このセクターIDはマイクロプロセッサ6
1に供給される。
【0045】また、ハードディスク装置20は、ボイス
コイルモータ34の動作を制御して、ヘッド21A,2
1Bを磁気ディスク10上の目標トラックに位置決めす
るための位置制御回路80と、再生アンプ70より出力
されるサーボ領域SARの再生信号よりサーボ情報を検
出するためのサーボ情報検出器81とを有している。こ
のサーボ情報検出器81で得られるトラックアドレス情
報TADやトラッキング情報TRAは位置制御回路80
に供給される。なお、位置制御回路80には、書き込み
時や読み出し時にマイクロプロセッサ61より目標トラ
ックアドレス情報ADOが与えられる。
【0046】また、ハードディスク装置20は、磁気デ
ィスク10の回転に同期したクロック信号CLKを生成
するクロック生成回路82と、磁気ディスク10上にお
ける種々の情報点位置を示すタイミング信号を発生する
タイミング発生回路83とを有している。
【0047】クロック生成回路82では、サーボ情報検
出器82より供給されるクロックゲート信号によりクロ
ックマークの再生孤立波形が抽出され、それに基づいて
磁気ディスク10の回転に同期したクロック信号CLK
の生成が行われる。このクロック生成回路82で生成さ
れるクロック信号CLKは、サーボ情報検出器81やタ
イミング発生回路83に供給されると共に、その他の必
要な箇所に供給される。
【0048】タイミング発生回路83には、サーボ情報
検出器81より原点位置を示す信号STPが供給される
と共に、上述したようにクロック生成回路82よりクロ
ック信号CLKが供給される。タイミング発生回路83
では、原点位置からのクロック数がカウントされ、その
カウント値に基づいて種々のタイミング信号が発生され
る。
【0049】図3に示すハードディスク装置20の動作
を説明する。
【0050】電源投入直後または同期はずれ後に、以下
の初期同期の確立動作が行われる。この場合、磁気ディ
スク10よりMR型ヘッド21Bで再生される信号SMR
は再生アンプ70に供給されて増幅される。そして、ク
ロック生成回路82では、磁気ディスク10のサーボ領
域SARの再生信号よりクロックマークの再生孤立波形
を抽出し、それに基づいて内部に持つPLL(Phase-Lo
cked Loop)の位相を更新し、磁気ディスク10の回転
に同期したクロック信号CLKを得る。
【0051】上述した初期同期の確立後に、書き込み/
読み出しの動作が行われる。まず、書き込み動作を説明
する。マイクロプロセッサ61は、ホストコンピュータ
より送られてくるライトコマンドを受信すると、ROM
62に記憶されている変換テーブルを利用してコマンド
中の論理ブロック番号を磁気ディスク10の物理位置
(ヘッド番号、トラック番号、セクター番号)に変換す
る。これにより、目標トラックアドレスや書き込み開始
セクターを認識する。
【0052】そして、マイクロプロセッサ61は、位置
制御回路80に目標トラックアドレス(トラック番号)
をセットしてトラックシークの動作を開始させる。トラ
ックシーク動作は、以下のように行われる。
【0053】すなわち、位置制御回路80は、サーボ情
報検出器81で得られるトラックアドレス情報TADに
よるヘッド21A,21Bの現在地のトラックアドレス
と目標トラックアドレスを比較し、現在地のトラックア
ドレスが目標トラックアドレスと一致するようにボイス
コイルモータ34を制御する。また、現在地のトラック
アドレスが目標トラックアドレスと一致した後、位置制
御回路80は、サーボ情報検出器81で得られるトラッ
キング情報TRAに基づき、ヘッド21A,21Bが目
標トラックの中心に位置するようにボイスコイルモータ
34を制御する。ヘッド21A,21Bが目標トラック
の中心に位置する状態となることでトラックシークが完
了する。
【0054】トラックシークが完了した後に、マイクロ
プロセッサ61は、読み出しデータ処理回路73で抽出
されるセクターIDを参照して、書き込みの開始セクタ
ーにアクセスし、ホストコンピュータより転送されてき
て書き込みデータバッファ63に一時的に記憶されてい
た書き込みデータWDの読み出しを開始する。そして、
書き込みデータ処理回路64では書き込みデータバッフ
ァ108より読み出された書き込みデータWDに対して
誤り訂正符号の付加処理、ディジタル変調処理等が施さ
れて記録データが形成され、この記録データは書き込み
補償回路65で書き込み補償されて記録アンプ66に供
給される。
【0055】そして、記録アンプ66より書き込みデー
タWDに対応した記録電流信号が出力され、この記録電
流信号がインダクティブ型ヘッド21Aに供給される。
これにより、ホストコンピュータより転送されてきた書
き込みデータWDが、ライトコマンドで指定された磁気
ディスク10の所定セクターに、インダクティブ型ヘッ
ド21Aによって記録される。
【0056】次に、読み出し動作を説明する。マイクロ
プロセッサ61は、ホストコンピュータより送られてき
たリードコマンドを受信すると、ROM62に記憶され
ている変換テーブルを利用してコマンド中の論理ブロッ
ク番号を磁気ディスク10の物理位置(ヘッド番号、ト
ラック番号、セクター番号)に変換する。これにより、
目標トラックアドレスや読み出し開始セクターを認識す
る。
【0057】そして、マイクロプロセッサ61は、位置
制御回路80に目標トラックアドレス(トラック番号)
をセットしてトラックシークの動作を開始させる。トラ
ックシーク動作は、上述した書き込み時と同様に行われ
る。
【0058】読み出し時には、磁気ディスク10のデー
タ領域DARよりMR型ヘッド21Bで再生される信号
が再生アンプ70に供給されて増幅され、その後に読み
出し補償回路71で読み出し補償されて読み出しデータ
処理回路73に供給される。そして、データ処理回路7
3では、読み出し補償回路71の出力信号に対してディ
ジタル復調処理、誤り訂正処理等が施されて読み出しデ
ータRDが得られる。
【0059】トラックシークが完了した後に、マイクロ
プロセッサ61は、読み出しデータ処理回路73で抽出
されるセクターIDを参照して、読み出し開始セクター
にアクセスする。そして、マイクロプロセッサ61は、
読み出し開始セクターにアクセスした後に、読み出しデ
ータ処理回路73より出力される読み出しデータRD
を、読み出しデータバッファ74を介してホストコンピ
ュータに転送する。これにより、リードコマンドで指定
された磁気ディスク10の所定セクターより読み出しデ
ータRDが得られ、この読み出しデータRDがホストコ
ンピュータに転送される。
【0060】このように本実施の形態においては、磁気
ディスク10のサーボ領域SARにサーボ情報に対応し
て凹凸パターンが形成され、このサーボ領域SARより
浮上スライダ33に搭載されたMR型ヘッド21Bを温
度センサとして使用することでサーボ情報を再生するも
のである。サーボ領域SARの凹部、凸部をそれぞれ反
対方向に磁化する着磁行程が不要となり、磁気ディスク
10の量産性が向上し、生産コストを低減できる。な
お、MR型ヘッド21Bは、MR素子24を使用して構
成したものを示したが、GMR(Giant MR)素子を
使用して構成してもよい。
【0061】ところで、上述実施の形態においては、複
合型ヘッド21が浮上スライダ33に搭載されたものを
示したが、図10に示すように、複合型ヘッド21を磁
気ディスク10の表面を摺動する摺動スライダ91に搭
載するようにしてもよい。この図10において、図5と
対応する部分には同一符号を付して示している。摺動ス
ライダ91の切り欠き部92はディスク面との接触面積
を小さくして摺動抵抗を低減するためのものである。
【0062】図10に示すように複合型ヘッド21を摺
動スライダ91に搭載するハードディスク装置20Aで
は、MR素子24が磁気ディスク10のサーボ領域SA
Rを通過する際、凸部では摩擦による吸熱でMR素子2
4の温度が上昇してその抵抗値が大きくなり、凹部では
所定の熱抵抗による放熱でMR素子24の温度が下降し
てその抵抗値が小さくなる。したがって、サーボ領域S
ARの凹凸パターンに応じてMR素子24の抵抗値が変
化し、MR型ヘッド21Bの再生信号として凹凸パター
ンに対応したサーボ情報が得られることとなる。図11
は、サーボ領域SARをMR型ヘッド21Bが通過する
際のMR型ヘッド21Bの再生信号SMRを示しており、
凹部に対応して電圧値が小さくなり、凸部に対応して電
圧値が大きくなる。
【0063】また、上述実施の形態においては、データ
領域DARよりデータを再生するMR型ヘッド21Bを
温度センサとして使用することでサーボ領域SARより
サーボ情報を再生するようにしたものであるが、データ
領域DARよりデータを再生するヘッドとは別個に、温
度センサを浮上スライダや摺動スライダに搭載するよう
にしてもよい。
【0064】この場合、温度センサとしては、図6に示
すような温度センサ40が考えられるが、図12に示す
ように抵抗体41の形状をV字型としてもよい。この図
12において、図6と対応する部分には、同一符号を付
して示している。このように抵抗体41をV字型にくび
れさせることにより、温度センサのスケールダウンと同
様の効果を得ることができる。
【0065】すなわち、温度センサをスケールダウンす
ることで、熱に対する応答を速くでき(体積はスケール
の3乗に比例し、表面積はスケールの2乗に比例するこ
と等に起因)、また温度変化の幅が大きくなって検出出
力が大きくなる。よって、ディスクが小型、高容量であ
る場合、それに合わせて温度センサを小型とする程、そ
の温度センサは応答性、S/Nに優れたものとなり、小
型、高容量のディスクに好適なものとなる。
【0066】また、図12に示すように抵抗体41の形
状をV字型とする場合、ディスク面側に位置する頂点4
1a近傍の温度変化が大きい。抵抗体41を流れる電流
は頂点41a近傍を確実に流れるので、頂点41a近傍
の温度変化を抵抗値の変化として検出できる。頂点41
a近傍を微細に加工する程、応答性、S/Nに優れた温
度センサ40を得ることができる。
【0067】なお、図12に示すように抵抗体41の形
状をV字型とする場合、この抵抗体41の磁気ディスク
10の表面に対向する面の電位を磁気ディスク10の表
面電位、例えば接地電位と同一とすることは困難であ
る。この場合には、抵抗体41の磁気ディスク10の表
面に対向する面の電位と磁気ディスク10の表面電位と
の差を空中放電が起きない程度に設定しておけばよい。
【0068】また、上述実施の形態においては、磁気デ
ィスク10のサーボ領域SARにサーボ情報に対応して
凹凸パターンを形成するものを示したが、温度変化を発
生し得る態様としては、図13に示すように熱抵抗を異
にする複数の部材を配列したパターンを形成するように
してもよい。図13において、図5と対応する部分には
同一符号を付して示している。
【0069】この場合、ディスク93は、アモルファス
基板93aを使用して構成され、サーボ領域SARに
は、サーボ情報に応じて非晶質状態(アモルファス状
態)より結晶状態93bに変化させることで、サーボ情
報の記録が行われている。また、浮上スライダ33に
は、図6や図12に示すような温度センサ40が搭載さ
れる。
【0070】図13に示すハードディスク装置20Bで
は、温度センサ40がサーボ領域SARを通過する際に
は、熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパターンに
よる熱抵抗の変化によって抵抗体41の温度が変化し、
その抵抗値が変化する。よって、温度センサ40の再生
信号として熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパタ
ーンに対応したサーボ情報が得られることとなる。
【0071】なお、図13に示すハードディスク装置2
0Bにおけるディスク93では、複数の部材が同一物質
の異なる相(非晶質状態および結晶状態)で構成される
ものを示したが、複数の異なる物質で構成するようにし
てもよい。また、データ領域DARにデータに対応して
熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパターンを形成
することで、上述したサーボ領域SARと同様に、温度
センサ40によってデータ領域DARよりデータの再生
も可能となる。
【0072】また、図13に示すハードディスク装置2
0Bでは、温度センサ40を浮上スライダ33に搭載し
たものであるが、この温度センサ40を摺動スライダに
搭載するものであってもよい(図10参照)。その場合
にも、温度センサ40がサーボ領域SARを通過する
際、温度センサ40の再生信号として熱抵抗を異にする
複数の部材を配列したパターンに対応したサーボ情報を
得ることができる。
【0073】次に、図14は、さらに他の実施の形態を
示している。図14に示すハードディスク装置20Cで
は、サーボ領域SARに、熱伝導率または摩擦係数を異
にする複数の部材を配列したパターンを形成するもので
ある。図14において、図10と対応する部分には同一
符号を付して示している。
【0074】この場合、ディスク94は、アモルファス
基板94aを使用して構成され、サーボ領域SARに
は、サーボ情報に応じて非晶質状態(アモルファス状
態)より結晶状態94bに変化させることで、サーボ情
報の記録が行われている。また、摺動スライダ91に
は、図6や図12に示すような温度センサ40が搭載さ
れる。
【0075】図14に示すハードディスク装置20Cで
は、温度センサ40がサーボ領域SARを通過する際に
は、熱伝導率または摩擦係数を異にする複数の部材を配
列したパターンによる放熱や吸熱の変化によって抵抗体
41の温度が変化し、その抵抗値が変化する。よって、
温度センサ40の再生信号として熱伝導率または摩擦係
数を異にする複数の部材を配列したパターンに対応した
サーボ情報が得られることとなる。
【0076】なお、図14に示すハードディスク装置2
0Cにおけるディスク94では、複数の部材が同一物質
の異なる相(非晶質状態および結晶状態)で構成される
ものを示したが、複数の異なる物質で構成するようにし
てもよい。また、データ領域DARにデータに対応して
熱伝導率または摩擦係数を異にする複数の部材を配列し
たパターンを形成することで、上述したサーボ領域SA
Rと同様に、温度センサ40によってデータ領域DAR
よりデータの再生も可能となる。
【0077】また、上述した実施の形態における磁気デ
ィスク10、さらにはディスク93,94は、上述せず
もカートリッジ化することで交換可能(可搬式)とする
ことができる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、サーボ領域にサーボ
情報を温度変化を発生し得る態様で記録し、そのサーボ
領域より温度センサによってサーボ情報を再生可能とす
るものである。したがって、例えば磁気ディスクのサー
ボ領域にサーボ情報を記録するための着磁工程が不要と
なり、その製造のための作業工程、作業時間を少なくし
て量産性を上げ、生産コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における磁気ディスクの概略構成を
示す図である。
【図2】サーボ領域、データ領域の構成を示す図であ
る。
【図3】実施の形態としてのハードディスク装置を示す
回路ブロック図である。
【図4】インダクティブ型ヘッドとMR型ヘッドよりな
る複合型ヘッドの概略構成を示す図である。
【図5】複合型ヘッドを搭載した浮上スライダを示す図
である。
【図6】温度センサの概略構成を示す図である。
【図7】浮上スライダの浮上量と温度センサの検出出力
との関係を示す図である。
【図8】温度センサの検出出力の電圧波形を示す図であ
る。
【図9】サーボ領域のMR型ヘッドの再生信号を示す図
である。
【図10】他の実施の形態としてのハードディスク装置
の要部を示す図である。
【図11】サーボ領域のMR型ヘッドの再生信号を示す
図である。
【図12】他の温度センサの概略構成を示す図である。
【図13】他の実施の形態としてのハードディスク装置
の要部を示す図である。
【図14】他の実施の形態としてのハードディスク装置
の要部を示す図である。
【図15】ハードディスク装置の概略構成を示す斜視図
である。
【図16】磁気ディスクの概略構成を示す図である。
【図17】PERMディスクの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・磁気ディスク、10a・・・非磁性体基板、
10b・・・磁性層、20,20A,20B,20C・
・・ハードディスク装置、21・・・複合型ヘッド、2
1A・・・インダクティブ型装置、21B・・・磁気抵
抗効果(MR)型ヘッド、24・・・MR素子、33・
・・浮上スライダ、34・・・ボイスコイルモータ(V
CM)、60・・・インタフェース部、61・・・マイ
クロプロセッサ(MPU)、64・・・書き込みデータ
処理回路、65・・・書き込み補償回路、71・・・読
み出し補償回路、73・・・読み出しデータ処理回路、
80・・・位置制御回路、81・・・サーボ情報検出
器、82・・・クロック生成回路、83・・・タイミン
グ発生回路、91・・・摺動スライダ、93,94・・
・ディスク

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックが回転方向に複数のセグメント
    に均等に区分され、 上記複数のセグメントのそれぞれはサーボ情報を記録す
    るためのサーボ領域とデータを記録するためのデータ領
    域とに区分され、 上記サーボ領域には上記サーボ情報が温度変化を発生し
    得る態様で記録されることを特徴とするディスク状記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 上記サーボ領域には、上記サーボ情報に
    対応して凹凸パターンが形成されることを特徴とする請
    求項1に記載のディスク状記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記サーボ領域には、上記サーボ情報に
    対応して熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパター
    ンが形成されることを特徴とする請求項1に記載のディ
    スク状記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記複数の部材は、同一物質の異なる相
    であることを特徴とする請求項3に記載のディスク状記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 上記サーボ領域には、上記サーボ情報に
    対応して熱伝導率を異にする複数の部材を配列したパタ
    ーンが形成されることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスク状記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記複数の部材は、同一物質の異なる相
    であることを特徴とする請求項5に記載のディスク状記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 上記サーボ領域には、上記サーボ情報に
    対応して摩擦係数を異にする複数の部材を配列したパタ
    ーンが形成されることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスク状記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記複数の部材は、同一物質の異なる相
    であることを特徴とする請求項7に記載のディスク状記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 トラックが回転方向に複数のセグメント
    に均等に区分され、上記複数のセグメントのそれぞれは
    サーボ情報を記録するためのサーボ領域とデータを記録
    するためのデータ領域とに区分されるディスク状記録媒
    体において、 上記サーボ領域に上記サーボ情報を温度変化を発生し得
    る態様で記録することを特徴とするサーボ情報記録方
    法。
  10. 【請求項10】 トラックが回転方向に複数のセグメン
    トに均等に区分され、上記複数のセグメントのそれぞれ
    はサーボ情報を記録するためのサーボ領域とデータを記
    録するためのデータ領域とに区分され、上記サーボ領域
    には上記サーボ情報が温度変化を発生し得る態様で記録
    されるディスク状記録媒体を取り扱うものでって、 上記サーボ領域より上記サーボ情報を再生する温度セン
    サを備えることを特徴とするディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して凹凸パターンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面に対し
    て一定の浮上量で浮上する浮上スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの熱抵
    抗の変化による温度変化を検出することで上記サーボ情
    報を再生することを特徴とする請求項10に記載のディ
    スク装置。
  12. 【請求項12】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して凹凸パターンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面を摺動
    する摺動スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの温度
    変化を検出することで上記サーボ情報を再生することを
    特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパター
    ンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面に対し
    て一定の浮上量で浮上する浮上スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの熱抵
    抗の変化による温度変化を検出することで上記サーボ情
    報を再生することを特徴とする請求項10に記載のディ
    スク装置。
  14. 【請求項14】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して熱抵抗を異にする複数の部材を配列したパター
    ンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面を摺動
    する摺動スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの温度
    変化を検出することで上記サーボ情報を再生することを
    特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  15. 【請求項15】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して熱伝導率を異にする複数の部材を配列したパタ
    ーンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面を摺動
    する摺動スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの温度
    変化を検出することで上記サーボ情報を再生することを
    特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  16. 【請求項16】 上記サーボ領域には上記サーボ情報に
    対応して摩擦係数を異にする複数の部材を配列したパタ
    ーンが形成され、 上記温度センサは上記ディスク状記録媒体の表面を摺動
    する摺動スライダに搭載され、 上記温度センサは上記サーボ領域を通過するときの温度
    変化を検出することで上記サーボ情報を再生することを
    特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  17. 【請求項17】 上記温度センサは温度変化に対応して
    抵抗値が変化する抵抗体を使用して構成され、 上記抵抗体に定電流を流し、その抵抗体の両端電圧を検
    出出力とすることを特徴とする請求項10に記載のディ
    スク装置。
  18. 【請求項18】 上記抵抗体として磁気抵抗効果素子を
    使用することを特徴とする請求項17に記載のディスク
    装置。
  19. 【請求項19】 上記データ領域には上記データが磁気
    的に記録され、 上記磁気抵抗効果素子を上記上記ディスク状記録媒体の
    データ領域よりデータを再生する再生手段として使用す
    ることを特徴とする請求項18に記載のディスク装置。
JP20507896A 1996-08-02 1996-08-02 ディスク状記録媒体、そのサーボ情報記録方法およびそれらを使用するディスク装置 Pending JPH1049864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002512725A (ja) * 1998-04-09 2002-04-23 シーゲイト テクノロジー エルエルシー 磁気記録でのレーザアシストによるトラック幅の限定及び放射状の制御
US7227717B1 (en) * 2001-06-18 2007-06-05 Seagate Technology Llc Asymmetric disk surface properties in one head disk drives

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