JPH1049774A - 防火センサ - Google Patents
防火センサInfo
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- JPH1049774A JPH1049774A JP20004196A JP20004196A JPH1049774A JP H1049774 A JPH1049774 A JP H1049774A JP 20004196 A JP20004196 A JP 20004196A JP 20004196 A JP20004196 A JP 20004196A JP H1049774 A JPH1049774 A JP H1049774A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polarization
- gas
- pyroelectric
- gas adsorption
- semiconductor element
- Prior art date
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- Pending
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- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発火前の燻焼により発生した有機系臭ガスを
誤動作なく検出する。 【解決手段】 赤外線発光素子12から波長6〜6.5
μmの赤外線をセンサ部13に照射する。センサ部13
の外側はガスを吸着して分極が生じる分極部材21があ
り、この分極部材21を透過した赤外線により分極する
焦電部材18があり、これら両部材18、21の分極の
極性は互いに逆とされ、両分極電圧の和がFET14の
ゲートに印加される。有機系臭ガスにより赤外線25が
吸収され、その吸収により活性化されたガスが部材21
に吸着される。
誤動作なく検出する。 【解決手段】 赤外線発光素子12から波長6〜6.5
μmの赤外線をセンサ部13に照射する。センサ部13
の外側はガスを吸着して分極が生じる分極部材21があ
り、この分極部材21を透過した赤外線により分極する
焦電部材18があり、これら両部材18、21の分極の
極性は互いに逆とされ、両分極電圧の和がFET14の
ゲートに印加される。有機系臭ガスにより赤外線25が
吸収され、その吸収により活性化されたガスが部材21
に吸着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば閉空間内で
の作業機械などの異常加熱などにより発生する火災を未
然に検出する防火センサに関する。
の作業機械などの異常加熱などにより発生する火災を未
然に検出する防火センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては火災センサとして、煙の
検出や温度の異常上昇の検出又はこれらの両者の検出に
より火災が発生したことを検出していた。火災センサと
しては使用されていないが焦電体に赤外線を照射し、赤
外線が有機臭ガスに吸収されることを利用して臭気を検
出する臭センサがある。
検出や温度の異常上昇の検出又はこれらの両者の検出に
より火災が発生したことを検出していた。火災センサと
しては使用されていないが焦電体に赤外線を照射し、赤
外線が有機臭ガスに吸収されることを利用して臭気を検
出する臭センサがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の火災センサは実
際に火災が発生し、その火災により発生した煙や、火災
にもとづく温度上昇を検出するものであり、つまり火災
が発生しそうな状況を検出することはできず、防災とし
ては用いることができず、手遅れになることが多い。
際に火災が発生し、その火災により発生した煙や、火災
にもとづく温度上昇を検出するものであり、つまり火災
が発生しそうな状況を検出することはできず、防災とし
ては用いることができず、手遅れになることが多い。
【0004】火災、つまり火の焔が発生している状況に
なる前に、有機材料よりなる各種の建物の部材や、家具
などは熱により臭を発生し、つまり燻焼状態となって臭
が発生する。また作業機械などの異常加熱の際にも臭が
発生する。よってこの臭を検出して火災になる前の状態
を検出することが考えられ、この検出のための前記焦電
体による臭センサを用いるとすると、焦電体は赤外線に
より分極するため、周囲の加熱など、その他により赤外
線の線量が変化すると、誤動作するおそれがある。
なる前に、有機材料よりなる各種の建物の部材や、家具
などは熱により臭を発生し、つまり燻焼状態となって臭
が発生する。また作業機械などの異常加熱の際にも臭が
発生する。よってこの臭を検出して火災になる前の状態
を検出することが考えられ、この検出のための前記焦電
体による臭センサを用いるとすると、焦電体は赤外線に
より分極するため、周囲の加熱など、その他により赤外
線の線量が変化すると、誤動作するおそれがある。
【0005】この発明の目的は火災状況となる前の燻焼
で発生する臭を誤動作なく検出する防火センサを提供す
ることにある。
で発生する臭を誤動作なく検出する防火センサを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば有機系
臭ガスを吸着して分極するガス吸着分極部材と焦電部材
とがその分極が互いに逆極性で接続され、焦電部材には
これと気体が通ることができる間隔を置いて赤外線が照
射され、前記両分極の加算分極電圧が検出手段で検出さ
れ、その検出電圧が所定値以上か否かが判定手段により
判定される。
臭ガスを吸着して分極するガス吸着分極部材と焦電部材
とがその分極が互いに逆極性で接続され、焦電部材には
これと気体が通ることができる間隔を置いて赤外線が照
射され、前記両分極の加算分極電圧が検出手段で検出さ
れ、その検出電圧が所定値以上か否かが判定手段により
判定される。
【0007】上記ガス吸着分極部材と焦電部材が積層さ
れている。この積層部材がガス吸着分極材料を外側とし
て半導体素子の制御電極に取付けられている。半導体素
子としてはFETが用いられる。
れている。この積層部材がガス吸着分極材料を外側とし
て半導体素子の制御電極に取付けられている。半導体素
子としてはFETが用いられる。
【0008】
【作用】有機系臭ガスが焦電部材と赤外線発生素子との
間に到来すると、有機ガスに赤外線が吸収され、焦電部
材の分極が減少し、一方赤外線吸収により活性化された
有機系臭ガスがガス吸着分極部材に吸着され、ガス吸着
分極部材に分極が生じ、これは焦電部材の分極減少を増
大させるように作用し、有機系臭ガスの到来が検出され
る。
間に到来すると、有機ガスに赤外線が吸収され、焦電部
材の分極が減少し、一方赤外線吸収により活性化された
有機系臭ガスがガス吸着分極部材に吸着され、ガス吸着
分極部材に分極が生じ、これは焦電部材の分極減少を増
大させるように作用し、有機系臭ガスの到来が検出され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施例を示す。
コ字状支持体11の両脚部の対向面の一方に赤外線発光
素子12が、他方にセンサ部13がそれぞれ取付けられ
る。センサ部13は図1Bに示すようにFET14のソ
ース15及びドレイン16間のゲート絶縁膜17上に電
極20aを介して焦電部材18が形成され、焦電部材1
8上に電極20bを介してガス吸着分極部材21が形成
され、ガス吸着分極部材21上に電極20cが形成され
る。焦電部材18はPZT、LiTaO3 などの赤外線
が照射されると、その照射線量に応じた大きさの分極が
生じるもので、厚さは例えば数1000Å程度とされ
る。ガス吸着分極部材21は有機系臭ガスを吸着してそ
の吸着量に応じた分極が生じるもので、例えばSnO2
にSb、Znなどの小量の不純物金属を混入したものが
用いられる。焦電部材18に生じる分極とガス吸着分極
部材21に生じる分極とは互いに逆極性になるように、
これら両部材18、21は重ねられている。赤外線を透
過させることができる厚さ、例えば500〜1000Å
とされる。
コ字状支持体11の両脚部の対向面の一方に赤外線発光
素子12が、他方にセンサ部13がそれぞれ取付けられ
る。センサ部13は図1Bに示すようにFET14のソ
ース15及びドレイン16間のゲート絶縁膜17上に電
極20aを介して焦電部材18が形成され、焦電部材1
8上に電極20bを介してガス吸着分極部材21が形成
され、ガス吸着分極部材21上に電極20cが形成され
る。焦電部材18はPZT、LiTaO3 などの赤外線
が照射されると、その照射線量に応じた大きさの分極が
生じるもので、厚さは例えば数1000Å程度とされ
る。ガス吸着分極部材21は有機系臭ガスを吸着してそ
の吸着量に応じた分極が生じるもので、例えばSnO2
にSb、Znなどの小量の不純物金属を混入したものが
用いられる。焦電部材18に生じる分極とガス吸着分極
部材21に生じる分極とは互いに逆極性になるように、
これら両部材18、21は重ねられている。赤外線を透
過させることができる厚さ、例えば500〜1000Å
とされる。
【0010】ガス吸着分極部材21を外側とし、赤外線
発光素子12と対向し、赤外線発光素子12よりの赤外
線がガス吸着分極部材21に入射されるようになされて
いる。赤外線発光素子12から放射される赤外線として
は有機系臭ガス成分中の=C=C=基、=C=O基、N
H2 基を吸収し易い波長が6〜6.5μm程度のものが
好ましく、必要に応じてこの波長成分のみを透過するフ
ィルタを用いてこの波長成分のみをガス吸着分極部材2
1に入射させる。
発光素子12と対向し、赤外線発光素子12よりの赤外
線がガス吸着分極部材21に入射されるようになされて
いる。赤外線発光素子12から放射される赤外線として
は有機系臭ガス成分中の=C=C=基、=C=O基、N
H2 基を吸収し易い波長が6〜6.5μm程度のものが
好ましく、必要に応じてこの波長成分のみを透過するフ
ィルタを用いてこの波長成分のみをガス吸着分極部材2
1に入射させる。
【0011】図2Aに示すように電源24の両端間に赤
外線発光素子12が接続され、赤外線発光素子12より
発生した赤外線25はフィルタ26を通されて、波長が
6〜6.5μm程度のものが取出され、部材18、21
の積層体27に照射される。FET14のドレインは電
源24の一端に接続され、ソースは抵抗素子28を通じ
て電源24の他端に接続され、電源24に接続されたバ
イアス回路29により積層体27に適当なバイアスVb
が与えられ、FET14が丁度、オフし、つまり、わず
かの電圧が加算されるとFET14に電流が流れ始める
ようにされている。抵抗素子28の電流にもとづく降下
電圧が判定手段としての比較器31に与えられ、基準電
圧発生回路32で作られた基準電圧と比較し、この基準
電圧を越えると、比較器31の出力が反転して、その出
力により警報手段、例えばブザー33が鳴動される。
外線発光素子12が接続され、赤外線発光素子12より
発生した赤外線25はフィルタ26を通されて、波長が
6〜6.5μm程度のものが取出され、部材18、21
の積層体27に照射される。FET14のドレインは電
源24の一端に接続され、ソースは抵抗素子28を通じ
て電源24の他端に接続され、電源24に接続されたバ
イアス回路29により積層体27に適当なバイアスVb
が与えられ、FET14が丁度、オフし、つまり、わず
かの電圧が加算されるとFET14に電流が流れ始める
ようにされている。抵抗素子28の電流にもとづく降下
電圧が判定手段としての比較器31に与えられ、基準電
圧発生回路32で作られた基準電圧と比較し、この基準
電圧を越えると、比較器31の出力が反転して、その出
力により警報手段、例えばブザー33が鳴動される。
【0012】この構成において赤外線発光素子12とセ
ンサ部13との間に有機系臭ガスが存在しない状態にお
いては、赤外線25が吸収されるなどの変化はなく、焦
電部材18での温度変化がないことから、分極は起こら
ない。また、ガス吸着分極部材21もガスが吸着しない
ため、分極は起こらない。これにより、ゲートにかかる
電圧は変化しない。
ンサ部13との間に有機系臭ガスが存在しない状態にお
いては、赤外線25が吸収されるなどの変化はなく、焦
電部材18での温度変化がないことから、分極は起こら
ない。また、ガス吸着分極部材21もガスが吸着しない
ため、分極は起こらない。これにより、ゲートにかかる
電圧は変化しない。
【0013】この状態から、赤外線発光素子12とセン
サ部13との間に有機系臭ガスが到来するとその有機ガ
スにより、赤外線25が吸収され、焦電部材18に照射
される赤外線量が減少し、焦電部材18に加熱時とは逆
の分極が発生する(分極が減少する)。また、有機系臭
ガスは赤外線25を吸収して活性化し、ガス吸着分極部
材21に吸着されて、分極が発生する。ガス吸着分極部
材21の分極と焦電部材18の分極が同極となるため、
ゲートにかかる電圧は焦電部材18で発生した分極電圧
をさらに減少するように作用し、ゲートにかかる電圧が
大きくなり、FET14に電流が流れる。この電流によ
り、抵抗素子28に降下電圧が生じ、この降下電圧はガ
ス濃度に比例する。従ってある程度以上の有機系臭ガス
が到来すると抵抗素子28の降下電圧が基準電圧を越
え、比較器31の出力が反転して、ブザー33が駆動さ
れ、警報を知らすことができる。
サ部13との間に有機系臭ガスが到来するとその有機ガ
スにより、赤外線25が吸収され、焦電部材18に照射
される赤外線量が減少し、焦電部材18に加熱時とは逆
の分極が発生する(分極が減少する)。また、有機系臭
ガスは赤外線25を吸収して活性化し、ガス吸着分極部
材21に吸着されて、分極が発生する。ガス吸着分極部
材21の分極と焦電部材18の分極が同極となるため、
ゲートにかかる電圧は焦電部材18で発生した分極電圧
をさらに減少するように作用し、ゲートにかかる電圧が
大きくなり、FET14に電流が流れる。この電流によ
り、抵抗素子28に降下電圧が生じ、この降下電圧はガ
ス濃度に比例する。従ってある程度以上の有機系臭ガス
が到来すると抵抗素子28の降下電圧が基準電圧を越
え、比較器31の出力が反転して、ブザー33が駆動さ
れ、警報を知らすことができる。
【0014】上述においてセンサ部13側のブザー33
以外の部分は例えば1個のICとして又は混成ICとし
て構成して支持体11に支持させることができる。図2
Cに示すように、板状支持体11上に赤外線発光素子1
2とセンサ部13とを並べて取付け、支持体11に立て
た上極35に反射板36を取付け、赤外線発光素子12
より放射された赤外線25が反射板36で反射されてセ
ンサ部13に入射するように構成することもできる。こ
の場合赤外線25の通路が長くなり、それだけ有機系臭
ガスに赤外線が吸収され、またその吸収により有機系臭
ガスが活性化されてガス吸着分極部材21に吸着し易く
なる。
以外の部分は例えば1個のICとして又は混成ICとし
て構成して支持体11に支持させることができる。図2
Cに示すように、板状支持体11上に赤外線発光素子1
2とセンサ部13とを並べて取付け、支持体11に立て
た上極35に反射板36を取付け、赤外線発光素子12
より放射された赤外線25が反射板36で反射されてセ
ンサ部13に入射するように構成することもできる。こ
の場合赤外線25の通路が長くなり、それだけ有機系臭
ガスに赤外線が吸収され、またその吸収により有機系臭
ガスが活性化されてガス吸着分極部材21に吸着し易く
なる。
【0015】焦電部材18とガス吸着分極部材21を積
層することなく、図4に示すようにゲート絶縁膜17上
に電極30aを介して焦電部材18を形成し、ゲート絶
縁膜17をゲート領域より外れて基板14上に延長した
部分上に電極30bを介してガス吸着分極部材21を形
成し、焦電部材18上、ガス吸着分極部材21上にそれ
ぞれ電極30c、30dを形成し、電極30aと30c
を導線31で接続し、電極30dを接地し、焦電部材1
8とガス吸着分極部材21を直列に接続してもよい。焦
電部材18の熱変化がFETに吸収されないようにする
ため、焦電部材18とゲート部との間に隙間32を設け
るとよい。つまり電極30aの面積を焦電部材18の面
積より小として、電極30aと接しない焦電部材18と
絶縁膜17との間に隙間32が形成される。
層することなく、図4に示すようにゲート絶縁膜17上
に電極30aを介して焦電部材18を形成し、ゲート絶
縁膜17をゲート領域より外れて基板14上に延長した
部分上に電極30bを介してガス吸着分極部材21を形
成し、焦電部材18上、ガス吸着分極部材21上にそれ
ぞれ電極30c、30dを形成し、電極30aと30c
を導線31で接続し、電極30dを接地し、焦電部材1
8とガス吸着分極部材21を直列に接続してもよい。焦
電部材18の熱変化がFETに吸収されないようにする
ため、焦電部材18とゲート部との間に隙間32を設け
るとよい。つまり電極30aの面積を焦電部材18の面
積より小として、電極30aと接しない焦電部材18と
絶縁膜17との間に隙間32が形成される。
【0016】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば発火
前の燻焼状態に発生する有機系臭ガスを検出するため、
火災を未然に防止することができる。更に有機系臭ガス
の赤外線吸収により焦電部材18の分極が減少し、ガス
吸着分極部材21の有機系臭ガス吸着により、前記分極
減少を等価的に増大させ、しかも有機系臭ガスが赤外線
を吸収し、活性化し、ガス吸着分極部材21に吸着し易
く、全体として検出感度が高いものとなっている。
前の燻焼状態に発生する有機系臭ガスを検出するため、
火災を未然に防止することができる。更に有機系臭ガス
の赤外線吸収により焦電部材18の分極が減少し、ガス
吸着分極部材21の有機系臭ガス吸着により、前記分極
減少を等価的に増大させ、しかも有機系臭ガスが赤外線
を吸収し、活性化し、ガス吸着分極部材21に吸着し易
く、全体として検出感度が高いものとなっている。
【0017】また赤外線の吸収を利用するため、周囲の
赤外線により誤動作するおそれがない焦電部材18によ
るガスの検出は有機系臭ガス以外に、例えばアンモニア
に対して比較的大きく応答し、一方ガス吸着分極部材2
1も有機系臭ガス以外メタン系可燃ガス、アルコールな
どを吸着して比較的大きな分極が生じる。しかし、この
発明では焦電部材18の検出と、ガス吸着分極部材21
の検出と相加的に利用しているため誤動作のおそれをな
くすことができる。つまり焦電部材18、ガス吸着分極
部材21の各種ガスに対する検出感度は、それぞれ有機
系臭ガスを100とした場合の相対値は図3Aに示すよ
うになり、例えばガス吸着分極部材21だけでは有機系
臭ガスを正しく検出することはできない。しかしこの発
明でこれら焦電部材18、ガス吸着分極部材21の各検
出が相加されるように構成されているため、各種ガスに
対する検出電流が例えば図3Bに示すようになり、有機
系臭ガスによる電流が、他のガスによる電流よりも大と
なり、有機系臭ガスを正しく検出することができ、誤動
作のおそれがない。
赤外線により誤動作するおそれがない焦電部材18によ
るガスの検出は有機系臭ガス以外に、例えばアンモニア
に対して比較的大きく応答し、一方ガス吸着分極部材2
1も有機系臭ガス以外メタン系可燃ガス、アルコールな
どを吸着して比較的大きな分極が生じる。しかし、この
発明では焦電部材18の検出と、ガス吸着分極部材21
の検出と相加的に利用しているため誤動作のおそれをな
くすことができる。つまり焦電部材18、ガス吸着分極
部材21の各種ガスに対する検出感度は、それぞれ有機
系臭ガスを100とした場合の相対値は図3Aに示すよ
うになり、例えばガス吸着分極部材21だけでは有機系
臭ガスを正しく検出することはできない。しかしこの発
明でこれら焦電部材18、ガス吸着分極部材21の各検
出が相加されるように構成されているため、各種ガスに
対する検出電流が例えば図3Bに示すようになり、有機
系臭ガスによる電流が、他のガスによる電流よりも大と
なり、有機系臭ガスを正しく検出することができ、誤動
作のおそれがない。
【図1】Aはこの発明の実施例の外観を示す斜視図、B
はそのセンサ部13の例を示す断面図である。
はそのセンサ部13の例を示す断面図である。
【図2】Aはこの発明の実施例における電気回路構成を
示す図、Bは焦電部材18、ガス吸着分極部材21の各
分極電圧のFETのゲートに対する印加状態を等価的に
示す図、Cはこの発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
示す図、Bは焦電部材18、ガス吸着分極部材21の各
分極電圧のFETのゲートに対する印加状態を等価的に
示す図、Cはこの発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図3】Aは焦電部材、ガス吸着分極部材のそれぞれ各
種ガスに対する検出感度を、それぞれ有機系臭ガスを1
00として示した図、Bはこの発明の実施例の各種ガス
に対する検出電流の例を示す図である。
種ガスに対する検出感度を、それぞれ有機系臭ガスを1
00として示した図、Bはこの発明の実施例の各種ガス
に対する検出電流の例を示す図である。
【図4】請求項4の発明の実施例におけるセンサ部の例
を示し、Aは平面図、BはAのII線断面図、CはAの I
I II線断面図である。
を示し、Aは平面図、BはAのII線断面図、CはAの I
I II線断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 有機系臭ガスを吸着して分極するガス吸
着分極部材と、 焦電部材と、 その焦電部材に対し、気体が通過することができる間隔
を保って赤外線を照射する赤外線発光素子と、 上記ガス吸着分極部材と上記焦電部材とがその発生分極
とを互いに逆極性で加算した分極電圧を検出する手段
と、 その検出分極電圧が所定値以上か否かを判定する手段と
を具備する防火センサ。 - 【請求項2】 上記ガス吸着分極部材と上記焦電部材と
が積層されていることを特徴とする請求項1記載の防火
センサ。 - 【請求項3】 上記検出手段は制御電極を有する半導体
素子よりなり、その半導体素子の制御電極に上記積層さ
れたものが上記ガス吸着分極部材を外側として取付けら
れていることを特徴とする請求項2記載の防火センサ。 - 【請求項4】 上記検出手段は制御電極を有する半導体
素子よりなり、その半導体素子の制御電極上に上記焦電
部材が形成され、上記半導体素子と離れて、上記半導体
素子形成基板上に上記ガス吸着分極部材が形成され、上
記焦電部材及び上記ガス吸着分極部材は導線で直列に接
続されていることを特徴とする請求項1記載の防火セン
サ。 - 【請求項5】 上記半導体素子はFETであることを特
徴とする請求項3又は4記載の防火センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20004196A JPH1049774A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 防火センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20004196A JPH1049774A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 防火センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1049774A true JPH1049774A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16417852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20004196A Pending JPH1049774A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 防火センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1049774A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100409394C (zh) * | 2000-08-29 | 2008-08-06 | 松下电器产业株式会社 | 气体放电屏 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP20004196A patent/JPH1049774A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100409394C (zh) * | 2000-08-29 | 2008-08-06 | 松下电器产业株式会社 | 气体放电屏 |
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