JPH1049296A - マウス用パッド - Google Patents

マウス用パッド

Info

Publication number
JPH1049296A
JPH1049296A JP8202115A JP20211596A JPH1049296A JP H1049296 A JPH1049296 A JP H1049296A JP 8202115 A JP8202115 A JP 8202115A JP 20211596 A JP20211596 A JP 20211596A JP H1049296 A JPH1049296 A JP H1049296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouse
mouse pad
resin film
sponge
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8202115A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shiozawa
隆 塩澤
Shigeru Tsutsui
滋 筒井
Emiko Takada
江美子 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP8202115A priority Critical patent/JPH1049296A/ja
Publication of JPH1049296A publication Critical patent/JPH1049296A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マウスの操作をスムースにする。 【解決手段】 表面2に特定高さで不規則形状の凹凸3
を設けた上層の樹脂フィルム4、樹脂フィルム4を支持
する中層の高硬度スポンジ5及び、載置面6上との滑り
を回避するための下層の高摩擦係数スポンジ7の三層構
造でパッドを構成する。また、表裏が摩擦係数の異なる
表層材で構成し、表裏を使い分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置入力装置であ
るマウスのマウスボールを回転させ、コンピュータディ
スプレイ上に表示されるカーソルを移動させるために使
用されるマウス用パッドに関するものであって、より詳
しくは、表裏の摩擦係数を異ならせることによって、対
象機種によるカーソルの動きをコントロール可能にし
た、表裏を使い分けできるようにしたマウス用パッドお
よびその包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマウス用パッドは、図4に示すよ
うに、ゴム製や樹脂製のパッドaが使用され、このゴム
製パッドa上にマウスbの底面から一部を突設し転動可
能に構成されたマウスボールcを接触させて、マウスb
を移動させることで、マウスボールcを回転させ、コン
ピュータディスプレイ上に表示されるカーソルを移動さ
せている。このゴム製パッドaは、机やテーブルに置い
たままになるので、ほこりが付き易く、そのままの状態
でマウスbを使用すると、ゴム製パッドa上のほこり
は、それがマウスボールc上に移着し、次第にマウスボ
ールcの回転が阻害されたり、滑ってカーソル移動が出
来なくなったりする事態に至る。また、このゴム製パッ
ドaは、その表面とマウスbとの間で擦れる音や感触が
使用者にとり不快感を与える傾向にあった。
【0003】そこで、このような問題を解決するものと
して、図5に示すようなマウス用パッドが知られている
(特開平8−6719号公報参照)。このマウス用パッ
ドdは、一面側がテーブル等に載置される電気絶縁部e
と、この電気絶縁部eの他面に固着されてマウスbが直
接載置される短繊維fを植え付けた植毛部gを備え、電
気絶縁部eと植毛部gとの間に芯材hが介装されたもの
である。このマウス用パッドdによれば、電気絶縁部e
の表面とマウスbとの間で擦れる音や感触を使用者に不
快感を与えないものになり、かつマウスボールcの回転
が良好となり、滑ることも無くなりカーソル移動が正確
になる。
【0004】また、特開平8−166848号公報に
は、耐熱シートの表面にマウスボールが横滑りすること
なくスムーズに回転するような凹凸面を形成したマウス
パッドが記載されている。この発明は、マウス操作時の
ボールの横滑りがマウス用パッド表面の平滑面に起因す
ることを知見し、それを防止するために、耐熱シートの
表面に、ボールが横滑りしないような凹凸を形成したも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図5に示すようなマウス用パッドdは、電気絶縁部eの
表面とマウスボールcとの摩擦が増すから回転が良好と
なり、滑ることも無くなりカーソル移動が正確になる一
方、マウスボールc以外のマウス底部iとの間の摩擦が
上がることになり、マウスb全体の操作性が低下する。
更に、マウスbの継続使用により、マウス用パッドdの
植毛部gから短繊維fがとれてマウスボールcに付着し
て巻き込み、マウスbの操作性を低下させるばかりでな
く、マウスb内部に入り込みマウスの機能そのものに大
きな影響を与える結果となる。
【0006】本発明の目的は、音や感触が使用者に不快
感を与えることなく、マウスボールとの摩擦を確保しつ
つマウス底部との間の摩擦を減らし、しかもマウスボー
ルにゴミの移行を防ぐマウス用パッドを提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、対象機種によって異
なるマウスの操作性を、表裏面がそれぞれ摩擦係数の異
なるパッドに形成することによって、使い分けできるよ
うにしたマウス用パッドを提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、上記マウス用
パッドを収納する容器の表面を、マウス用パッド表裏の
摩擦係数と更に異ならせ、内部にマウス用パッドを収納
した状態で容器の表面がマウス用パッドとして機能する
ように構成したマウス用パッドを提供することにある。
【0009】さらに本発明の他の目的は、操作時の手の
動きが阻害されないように構成されたマウス用パッドを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、下記の技術的事
項によって構成される。
【0011】すなわち、本発明によれば、表面の粗さが
Rzで10ないし90μmの不規則形状の凹凸を形成し
た上層の樹脂フィルムと、該樹脂フィルムを支持する中
層の高硬度スポンジと、載置面上との滑りを回避するた
めの下層の高摩擦係数スポンジとの三層構造からなるこ
とを特徴とするマウス用パッドが提供される。
【0012】また、本発明によれば、前記樹脂フィルム
が硬度70ないし98度(JISA)である上記マウス
用パッドが提供される。
【0013】また、本発明によれば、前記高硬度スポン
ジが難燃性スポンジである上記マウス用パッドが提供さ
れる。
【0014】また、本発明によれば、厚みが0.5ない
し2.5mmの範囲にある上記マウス用パッドが提供され
る。
【0015】表裏面がそれぞれ異なる摩擦係数を有する
表層材によって形成されたことを特徴とする両面使用可
能なマウス用パッドが提供される。
【0016】また、本発明によれば、一方の面が摩擦係
数0.15ないし0.4の樹脂フィルムであり、他方の
面が摩擦係数0.05ないし0.10の樹脂フィルムで
ある上記マウス用パッド。
【0017】また、本発明によれば、前記両表層材の間
に高硬度のスポンジ層を介在させた上記マウス用パッド
が提供される。
【0018】また、本発明によれば、上記マウス用パッ
ドが、摩擦係数の高い材質で形成された平板状または有
底額縁状の凹部を有する台座に載置されたことを特徴と
する横ずれを防止したマウス用パッドが提供される。
【0019】また、本発明によれば、上記マウス用パッ
ドが、表面が粗面化された硬質の樹脂フィルムから形成
されたパッケージに収納されたことを特徴とするマウス
用パッド包装体が提供される。
【0020】また、本発明によれば、前記パッケージの
表裏いずれか一面が、パッケージ側の少なくとも対向す
る両側に縁部を残して分離可能に形成されている上記マ
ウス用パッド包装体が提供される。
【0021】また、本発明によれば、マウス用パッドの
操作側端面の一部が内側に入り組んだ形状に構成された
上記マウス用パッドが提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、表面に粗さが
Rzで10ないし90μmの不規則形状の凹凸を設けた
上層の樹脂フィルムと、該樹脂フィルムを支持する中層
の高硬度スポンジと、載置面上との滑りを回避するため
の下層の高摩擦係数スポンジとの三層構造からなること
を特徴とするマウス用パッドを提供するものである。こ
の発明は本発明の第1の基本的構成を示すものであり、
とくに凹凸を10ないし90μmの粗さで不規則形状に
形成することが、ごみ移行防止に重要な意義がある。こ
のマウス用パッドにより、上層の樹脂フィルム上の凹凸
により、マウスボールとの摩擦を確保しつつマウス底部
との間の摩擦を減らし、マウスボールへのゴミの移行を
減らし、下層の高摩擦係数スポンジにより載置面上との
滑りを回避し、かつ、中層の高硬度スポンジにより、上
層の樹脂フィルム及び下層の高摩擦係数スポンジを支持
して全体の操作性と使用感を高めている。
【0023】請求項2の発明は、前記樹脂フィルムが硬
度70ないし98度(JIS A)であるマウス用パッ
ドを提供するものである。樹脂フィルムが上記硬度を保
つことにより、マウス用パッド上でマウスを操作する
際、マウスボールへの確実な回転の伝達とマウス底部と
の適度な滑りが確保できる。
【0024】請求項3の発明は、前記高硬度スポンジを
難燃性スポンジとしたマウス用パッドを提供するもので
ある。こうすることによって、マウス操作時に誤って、
煙草の火や灰を落としても燃えることがない。
【0025】請求項4の発明は、厚さが0.5ないし
2.5mmの範囲にあるマウス用パッドを提供するもので
ある。この厚さは、マウスの操作時に浮き上がりがない
充分な腰がある厚さであり、載置面上との段差が操作上
気にならない程度の厚さとなっている。
【0026】請求項5の発明は、表裏面がそれぞれ異な
る摩擦係数を有する表層材によって形成されたことを特
徴とする両面使用可能なマウス用パッドを提供する。こ
の発明は、第2の基本的な構成を示すものであり、対象
機種によって異なるカーソルの好ましい操作性を確保す
る上で重要なものである。すなわち、マウス操作は、ワ
ードプロセッサー、各種コンピュータなどにおいて用い
られるものであるが、操作画面の種類によって、さまざ
まな操作性が要求される。
【0027】例えば、文書作成、表計算、お絵書きソフ
トなどの細かいカーソルの動きが求められる操作画面に
対しては、マウスボールが空回りなどすることにないよ
うな正確な動きが必要であり、そのためには、マウス用
パッドの表面が摩擦係数の高い表層材で構成されている
ことが好ましい。したがって、この表層材としては、例
えば、熱可塑性ポリウレタン、ポリエステルエラストマ
ー等の比較的柔らかい樹脂によって構成されることが望
ましく、その硬度は、Hs.JIS Aで70ないし9
8°程度が好ましい。
【0028】また、コンピュータゲームなどのように、
素早くしかも大きな動きが求められる操作画面に対して
は、マウス用パッドの表面が摩擦係数の低い表層材によ
って形成されていることが望ましい。このような用途に
好ましい表層材としては、ポリエチレンテレフタレート
やポリエチレンのような樹脂で、硬度が、Hs.JIS
Dで45ないし80°程度のものが好ましく用いられ
る。
【0029】請求項6の発明は、上記マウス用パッドの
好ましい摩擦係数を規定するものであり、一方の面が摩
擦係数0.15ないし0.4の樹脂フィルムであり、他
方の面が摩擦係数0.05ないし0.10の樹脂フィル
ムであるものが好適な操作性を確保できることを示して
いる。
【0030】請求項7の発明は、前記両表層材の間に高
硬度のスポンジ層を介在させた構成を規定するものであ
り、これによって、スポンジ層がマウスの操作性を高め
る機能を果たす。スポンジ層としては、硬度アスカーC
Hs40ないし80で、厚さ0.5ないし2.0mm
程度のウレタンが好ましく用いられる。
【0031】請求項8の発明は、上記マウス用パッド
を、摩擦係数の高い材質で形成された台座上に載置して
横ずれを防止したマウス用パッドを提供するものであ
る。台座の形状は、平板状であっても、有底額縁状で中
央に凹部を有するものであってもよく、いずれにしても
マウス操作に際して横ずれしない程度に高い摩擦係数を
有する樹脂あるいはスポンジで構成されている。
【0032】請求項9の発明は、マウス用パッドを、表
面が粗面化された樹脂フィルムから形成されたパッケー
ジに収納されたマウス用パッド包装体を提供するもので
ある。パッケージは、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムによ
って構成されていることが好ましい。このパッケージ
は、ユーザーにマウス用パッドを販売するまでは、通常
の包装体として機能するものであるが、ユーザーは、こ
のパッケージの粗面が形成されたフィルム面をマウス用
パッドとして使用することができるものである。つま
り、本発明のマウス用パッドはもともと表裏が使い分け
できるものであるが、このパッケージを用いる場合は、
中に収納されるマウス用パッドは摩擦係数を高いものだ
けの片面使用のものでも良く、摩擦係数の低い操作面
は、このパッケージのフィルム面が司ることができる。
この場合、操作時の横ずれを防ぐためには、パッケージ
内にマウス用パッドが収納された状態で操作を行なえば
よい。
【0033】請求項10の発明は、前記パッケージの表
裏いずれか一面を、パッケージ側に縁部を残して分離可
能に形成されているマウス用パッド包装体を提供するも
のである。分離可能に形成する方法は任意であるが、パ
ッケージの一面を額縁状に切込を入れておき、それを引
っ張るだけで開封できるようにすることが簡易な方法で
ある。パッケージ側の少なくとも対向する両側に縁部を
残した状態で開封することにより、このパッケージを裏
返してフィルム面を前述したマウス用パッドとして利用
する場合に、この縁部に収納されたマウス用パッドの端
部が載置され、操作時のパッケージの横ずれを防止する
ことになる。この際、パッケージに収納されるマウス用
パッドは、摩擦係数が高い方の面が下方になるようにす
ることが好ましいのは言うまでもない。
【0034】請求項11の発明は、マウス用パッドの形
状を、操作側端面の一部が内側に入り組んだ形状に構成
したことを規定するものである。マウス用パッドは、通
常角型の板状体であるが、この状態でマウスを操作する
と、手首もマウス用パッド上にあるため、操作時の手首
の動きがスムーズさを欠く原因になり、手首の疲れにも
影響する。本発明によれば、マウス用パッドの形状を上
記のようにすることにより、手首は、マウス用パッドの
上ではなく、マウス用パッドの入り組んだ部分、つま
り、テーブルの上に置いたままマウスを左右に動かし操
作することができる。入り組み部の形状は、手首がマウ
ス用パッド上からはずれるものであれば良く、特に定ま
ったものではないが、本発明者らの実験によると、図7
に示したような、左右非対称で、右利きの人には右寄り
に、左ききの人には左寄りにくぼみが設けられている状
態が好ましい。
【0035】以下、実施の形態を挙げて本発明を添付図
面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施形態を示す
マウス用パッドの斜視図、図2は本発明の実施形態を示
すマウス用パッド示す断面図、図3はマウス用パッドの
使用状態を示す一部を断面した側面図である。図面にお
いて、1はマウス用パッドを示し、このマウス用パッド
1は、表面2に凹凸3を設けた上層の樹脂フィルム4
と、この樹脂フィルム4を支持する中層の高硬度スポン
ジ5と、載置面6上との滑りを回避するための下層の高
摩擦係数スポンジ7と、の三層構造からなるものであ
る。
【0036】前記樹脂フィルム4は、その表面2上にマ
ウス10のマウスボール11を緩く押さえて自由自在に
転がし、コンピュータディスプレイ上に表示されるカー
ソルを移動させるものである。このため、樹脂フィルム
4は、表面2とマウスボール11との間には適度の摩擦
抵抗が必要になり、かつマウス10を操作する過程でマ
ウス底部12が表面2に擦られるから、マウス底部12
と表面2との間にはなるべく摩擦抵抗が無い方が良いた
め、互いに相反する性質を要求され、加えて充分な耐磨
耗性も必要となる。従って、樹脂フィルム4の材質には
特に限定がないものの、スチレン系、オレフィン系、ウ
レタン系、ポリエステル系などの熱可塑性樹脂フィルム
が適し、特にウレタン系が好ましい。
【0037】そして、樹脂フィルム4の表面2には、上
記互いに相反する性質を満たすため、凹凸3が設けられ
ている。この凹凸3は、ランダムに付けられているのが
良く、凹凸3が余り深かったり大きすぎるのは、マウス
10を操作する過程でマウス底部12が凹凸3に引っ掛
かったり、接触面積を減らすことにならないから、好ま
しくない。すなわち、樹脂フィルム4の表面2にはRz
で10ないし90μmの不規則な凹凸3が形成されてい
る。10ないし90μmの範囲の不規則な凹凸3が、上
記の互いに相反する性質を満たすためには必要で、凹凸
が規則的であったり、これ以上の高さを有する凹凸3で
は本発明の目的を達成することが出来ない。
【0038】また、樹脂フィルム4は、その表面2上に
マウス10のマウスボール11を緩く押さえて自由自在
に転がすものであるから、マウスボール11が余り沈ま
ない程度の硬度が必要である。従って、硬度は70ない
し98度(JISA)の範囲にあるものが好ましく、そ
の硬度が70度未満のものは、表面を粗面化し接触面積
を減らしても、まだマウス底部との摩擦係数が高いため
操作性が低下し、その硬度が98度を超えるものは、凹
凸がへこみにくいためマウスボール11と表面2との接
触面が少な過ぎ、かつ摩擦係数自体も低いためマウスボ
ール11が表面2を滑ることになり、カーソルの動きが
悪くなる。
【0039】前記高硬度スポンジ5は、上述の樹脂フィ
ルム4を支持し、載置面6から簡単移動しないようにす
る必要があるから、所要の量感を示す重さと硬度とが必
要になる。従って、高硬度スポンジ5の材質は、特に限
定がないものの、ウレタン,CR,EPDM,SI,N
R,IRなどが適し、特にウレタンスポンジが好まし
い。そして、この高硬度スポンジ5は、煙草の火を落と
しても燃えないようにするために、難燃性のものが使用
される。
【0040】前記高摩擦係数スポンジ7は、樹脂フィル
ム4の表面2上でマウス10を操作して、コンピュータ
ディスプレイ上のカーソルを移動させる際、載置面6上
からマウス用パッド1全体が移動しないようにするもの
である。この高摩擦係数スポンジ7の材質は、特に限定
がなく、マウス10の操作時それに連れてマウス用パッ
ド1全体が移動しない程度の摩擦があれば良い。
【0041】そして、マウス用パッド1全体の厚みは、
0.5ないし2.5mmの範囲にあるものが最も適し、
0.5mmに満たない場合は、腰がなくマウス10の操作
時それに連れてマウス用パッド1が浮き上がるようにな
り、2.5mmより厚い場合は、載置面6上との段差に手
が当たり、マウス10の操作がやりにくい弊害が出る。
【0042】次に上記構成になるマウス用パッド1の使
用状態を説明する。コンピュータディスプレイの前にあ
るキーボード近傍に、本発明のマウス用パッド1を置
き、更にその上にマウス10を位置させる。次に、コン
ピュータディスプレイに表示されているカーソルを移動
させるために、マウス10を操作する。樹脂フィルム4
の表面2にはRzで10ないし90μmの不規則な凹凸
3があり、その硬度は70ないし98°(JIS A)
の範囲にあるから、マウスボール11は、程よく沈みス
リップすることなく回転し、カーソルを正確に動かす。
その一方マウス底部12は、凹凸3による接触面の減少
によって抵抗が少なく、かつマウスボール11は程よく
沈んでいるから、樹脂フィルム4の表面2を擦るような
こともなくマウス10の操作性が良い。
【0043】また、マウス10を操作時に、例えばくわ
え煙草をして、灰や火をマウス用パッド1上に落として
も、高硬度スポンジ5が難燃性であるから溶けるだけで
自然消火し、更にマウス用パッド1の厚みが0.5ない
し2.5mmの範囲にあるから、マウス10の操作がやり
易い。
【0044】図6は、請求項8の発明にかかるマウス用
パッド23を、摩擦係数の高い材質で形成された有底額
縁状の台座21の凹部22に表面を突出した状態で載置
した状態を示すものである。台座の形状は、上記有底額
縁状の凹部を有したものの限られれるものではなく、横
滑りしない摩擦係数の高いものであれば、平板状のもの
も用いることができる。図に示した台座の場合、マウス
用パッド23は、台座21の凹部22に単に載置されて
いるものであるから、容易に裏返しできるものであり、
マウス操作に必要な面を表出しておけば良い。なお、台
座の材質は、摩擦係数が高いものであればとくに限定さ
れるものではなく、例えば、ウレタン、CR,EPD
M,Si,NR,IRなどのスポンジが好ましく用いら
れる。
【0045】図7は、請求項10の発明のパッケージ3
1の開封状態の一例を示すものである。開封される蓋材
部分32は、パッケージ側の少なくとも対向する両側に
縁部を残した状態で分離するように切込が入れられてお
り、適宜形成された開封開始部を引っ張るだけで分離す
るようになっている。開封後は、両側部に残された縁部
33の上にマウス用パッドが載置されるので、該縁部3
3がマウス用パッドの端部によって固定され、粗面化さ
れた操作面34が横ずれすることがない。
【0046】図8は、請求項11の発明のマウス用パッ
ドの形状の一例を示したものである。この図に示したも
のは、右利きの人用のマウス用パッドの例であり、左右
非対称に形成されたくぼみ40部分に手首が置かれるよ
うにするものである。このようにすることによって、手
首はマウス用パッドと離れた状態で操作が行われるの
で、手首の自由度が大きくなり、疲れにくくなる。
【0047】次に、本発明のマウス用パッド1の優位性
を実証するため、具体的な実施例につき説明する。 <実施例1ないし6>本発明のマウス用パッド1の上層
の樹脂フィルムはウレタンで、凹凸間の距離1ないし3
mmが約35%、0.5mm以上1mm未満が約35
%、0.5mm未満が約30%の不規則形状の凹凸を形
成し、硬度70,98と変え、凹凸のRzは30,5
0,90μmと変化させた。中層の高硬度スポンジ、下
層の高摩擦係数スポンジは同一のものを使用し中層の高
硬度スポンジの厚みを変え、マウス用パッド1全体の厚
みを変えた。そして、各実施例1ないし6につき、マウ
ス使用時のカーソルの動き(カーソルの動き)、マウス
の操作性、マウス使用時のマウス用パッドのズレや浮
き、およびゴミの移行性の4点につき評価した。その結
果を表1に示す。ゴミの移行性は、マウス用パッド上の
5cm×5cm内に0.1gの綿くずを置き、操作時の
ゴミの移行性を目視した。
【0048】
【表1】
【0049】表1によれば、実施例1ないし6は、マウ
ス使用時のカーソルの動き、マウスの操作性、ゴミの移
行防止性およびズレや浮きについていずれも良い評価が
得られた。
【0050】<比較例1ないし4>上層の樹脂フィルム
が硬度70、95°のものについて、0.2ないし1.
0mmの幅の規則的な凹凸を形成し、Rzを10ないし
40に変えて、中層の高硬度スポンジ、下層の高摩擦係
数スポンジは実施例1ないし4と同一のものを使用し、
上記4点の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0051】<比較例5、6>上層の樹脂フィルムが硬
度70、95°のものについて、実施例と同様な不規則
形状でRzが5の凹凸を形成し、中層の高硬度スポン
ジ、下層の高摩擦係数スポンジは、実施例5、6と同一
のものを使用し、上記4点の評価を行った。その結果を
表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2によれば、比較例1ないしないし4
は、上層の樹脂フィルムとマウス底部との摩擦抵抗が高
く、かつマウス用パッド面からマウスボールへのゴミの
移行防止が不充分であり、マウスの操作性が悪かった。
比較例5、6については、Rzが小さいためにマウス底
部との摩擦係数が高く、操作性も悪かった。
【0054】<比較例7、8>上層の樹脂フィルムが硬
度70、95のものについて、凹凸を実施例と同様の不
規則形状でRzは100とし、中層の高硬度スポンジ、
下層の高摩擦係数スポンジは実施例5ならびに6と同一
のものを使用し、上記4点の評価を行った。その結果を
表3に示す。
【0055】<比較例9、10>上層の樹脂フィルムが
硬度65のものについて、上記同様に不規則形状の凹凸
を形成し、凹凸のRzは30、90とし、中層の高硬度
スポンジ、下層の高摩擦係数スポンジは実施例5、6と
同一のものを使用し、上記4点の評価を行った。その結
果を表3に示す。
【0056】<比較例11、12>比較例11は、上層
の樹脂フィルムが硬度70のものについて、実施例と同
様な不規則形状の凹凸を形成し、凹凸のRzは50と
し、中層の高硬度スポンジ無し、下層の高摩擦係数スポ
ンジは実施例5と同一のものを使用した。比較例12
は、上層の樹脂フィルムが硬度70のものについて、凹
凸ありで、凹凸のRzは50とし、中層の高硬度スポン
ジありで実施例6と同一のものを使用し、下層の高摩擦
係数スポンジは無しとした。そして、比較例11、12
につき上記3点の評価を行ない、その結果を表3に示
す。
【0057】
【表3】
【0058】表3によれば、全体にごみ移行性は見られ
なかったが、比較例7、8は、凹凸が粗いため上層の樹
脂フィルムとマウスボールとの摩擦抵抗が低く、カーソ
ルの動きが悪かった。逆にマウス底部との摩擦抵抗が低
いため、マウスの操作性が良かった。比較例9、10は
上層の樹脂フィルムの硬度が低いため、カーソルの動き
が若干悪い程度であったが、上層の樹脂フィルムとマウ
ス底部との摩擦抵抗が高くなり、マウスの操作性が悪か
った。比較例11は、カーソルの動きが若干悪い程度で
あったが、マウスの操作性が悪かった。また、中層の高
硬度スポンジが無いため全体として厚みが薄く、腰が弱
いためマウスの操作時マウス用パッドのズレ、浮きが発
生した。比較例12は、下層の高摩擦係数スポンジが無
いため、マウス用パッドが机の上で滑ってしまい、カー
ソルの動き、マウスの操作性共に悪かった。更に全体と
して厚みが薄いからズレ、浮きも発生した。
【0059】<実施例7>マウスの操作時にくわえ煙草
等をして、誤って火や灰をマウス用パッドに落とした場
合でも火災が起きないようにするため、中層の高硬度ス
ポンジを下記の配合により難燃性とした。難燃性の高硬
度スポンジを挿入したマウス用パッドを作り、このマウ
ス用パッドに煙草の火を押しつけた。結果は上層の樹脂
フィルムが溶けるだけで、消火した。
【0060】なお、難燃性スポンジの配合は下記の通り
である。 サンフォームRC−700(三洋化成工業製) 100phr サンフォームIC−451(三洋化成工業製) 172phr 難燃化剤 CR−505(大八化学工業所製) 2.0phr 上記配合表に基づいて、難燃性ウレタンスポンジを(比
重0.033)を作製した。それを厚さ5mmにスライス
して、熱プレス(温度180°C)で1分間プレスし、
厚さ1mmのスポンジシートを作製し、これを中層の高硬
度スポンジとした。なお、この時の高硬度スポンジの硬
度は、アスカーCでHs70°であった。
【0061】以上、本発明の実施形態を説明したが、具
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない限り、変更、追加が許されることは理解されるべき
である。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、第1の態様において
は、上層の樹脂フィルムにより音や感触が使用者に不快
感を与えることがない。この樹脂フィルム上の凹凸によ
り、マウスボールとの摩擦を確保しつつマウス底部との
間の摩擦を減らし、マウスボールへのゴミの移行を減ら
す。下層の高摩擦係数スポンジにより載置面上との滑り
を回避し、かつ、中層の高硬度スポンジにより、上層の
樹脂フィルム及び下層の高摩擦係数スポンジを支持して
全体の操作性と使用感を高めている。
【0063】しかも、上記効果に加え、マウス用パッド
上でマウスを操作する際、マウスボールが沈まずマウス
底部がマウス用パッド上を擦ることが少なくなりマウス
の操作性を確保することができるばかりでなく、マウス
を操作時に誤って、煙草の火や灰を落としても自然消火
し、燃えることがない。
【0064】また、第2の態様によれば、対象機種なら
びに対象画面によって異なる操作性がひとつのマウス用
パッドの両面を使用することによって確保される。しか
も、このマウス用パッドは、フィルムから成るパッケー
ジに収納した状態で購入し、該パッケージを開封後は、
パッケージのフィルム面をマウス用パッドと同様に使用
することができる。
【0065】さらにマウス用パッドの形状を、操作面に
手首が入るくぼみを形成することにより、手首の疲れが
防止され、操作性の優れたマウス用パッドが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すマウス用パッドの斜視
図である。
【図2】本発明の実施形態を示すマウス用パッドの斜視
図の断面図である。
【図3】本発明の実施形態を示すマウス用パッドの使用
状態の断面図である。
【図4】従来例を示す部分断面図である。
【図5】従来例を示す部分断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示すマウス用パッドの使用
状態の断面図である。
【図7】本発明のマウス用パッドパッケージの使用状態
を説明するための図である。
【図8】本発明のマウス用パッドの形状の一例を示す上
面図である。
【符号の説明】
1,d マウス用パッド 2 表面 3 凹凸 4 樹脂フィルム 5 高硬度スポンジ 6 載置面 7 高摩擦係数スポンジ 10,b マウス 11,c マウスボール 12,i マウス底部 21 マウス用パッド載置用の台座 22 台座の凹部 23 マウス用パッド 31 マウス用パッドパッケージ 32 パッケージ蓋材 33 パッケージに形成された縁部 34 パッケージの操作面 40 マウス用パッドのくぼみ部 a ゴム製パッド e 電気絶縁部 f 短繊維 g 植毛部 h 芯材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の粗さがRzで10ないし90μm
    の不規則形状の凹凸を形成した上層の樹脂フィルムと、
    該樹脂フィルムを支持する中層の高硬度スポンジと、載
    置面上との滑りを回避するための下層の高摩擦係数スポ
    ンジとの三層構造からなることを特徴とするマウス用パ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記樹脂フィルムが硬度70ないし98
    度(JISA)である請求項1記載のマウス用パッド。
  3. 【請求項3】 前記高硬度スポンジが難燃性スポンジで
    ある請求項1または2記載のマウス用パッド。
  4. 【請求項4】 厚みが0.5ないし2.5mmの範囲にあ
    る請求項1ないし3のいずれか1項記載のマウス用パッ
    ド。
  5. 【請求項5】 表裏面がそれぞれ異なる摩擦係数を有す
    る表層材によって形成されたことを特徴とする両面使用
    可能なマウス用パッド。
  6. 【請求項6】 一方の面が摩擦係数0.15ないし0.
    4の樹脂フィルムであり、他方の面が摩擦係数0.05
    ないし0.10の樹脂フィルムである請求項5記載のマ
    ウス用パッド。
  7. 【請求項7】 前記両表層材の間に高硬度のスポンジ層
    を介在させた請求項5または6記載のマウス用パッド。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれか1項記載の
    マウス用パッドが、摩擦係数の高い材質で形成された平
    板状または有底額縁状の凹部を有する台座に載置された
    ことを特徴とする横ずれを防止したマウス用パッド。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    マウス用パッドが、表面が粗面化された樹脂フィルムか
    ら形成されたパッケージに収納されたことを特徴とする
    マウス用パッド包装体。
  10. 【請求項10】 前記パッケージの表裏いずれか一面が、
    パッケージ側の少なくとも対向する両側に縁部を残して
    分離可能に形成されている請求項9記載のマウス用パッ
    ド包装体。
  11. 【請求項11】 マウス用パッドの操作側端面の一部が内
    側に入り組んだ形状に構成された請求項1ないし7のい
    ずれか1項記載のマウス用パッド。
JP8202115A 1996-07-31 1996-07-31 マウス用パッド Withdrawn JPH1049296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8202115A JPH1049296A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 マウス用パッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8202115A JPH1049296A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 マウス用パッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1049296A true JPH1049296A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16452216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8202115A Withdrawn JPH1049296A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 マウス用パッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1049296A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010069294A (ko) * 2001-03-02 2001-07-25 김명원 이중 구조 마우스 판과 마우스 볼을 프레스 구조를이용하여 마찰력을 증가한 이중 구조 마우스 판과 단이진마우스
US6716204B1 (en) 1998-10-28 2004-04-06 The Procter & Gamble Company Absorbent article with improved feces containment characteristics
CN102423878A (zh) * 2011-09-15 2012-04-25 昆山迈致治具科技有限公司 锁付治具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716204B1 (en) 1998-10-28 2004-04-06 The Procter & Gamble Company Absorbent article with improved feces containment characteristics
KR20010069294A (ko) * 2001-03-02 2001-07-25 김명원 이중 구조 마우스 판과 마우스 볼을 프레스 구조를이용하여 마찰력을 증가한 이중 구조 마우스 판과 단이진마우스
CN102423878A (zh) * 2011-09-15 2012-04-25 昆山迈致治具科技有限公司 锁付治具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7625286B2 (en) Electronic device and a game controller
US7997544B2 (en) Movable hand/wrist support for use with a computer mouse
US20090091545A1 (en) Hand-held electronic device
JP2009230753A (ja) 電子装置
JPH1049296A (ja) マウス用パッド
US5884879A (en) Ergonomic support pad
US20050174330A1 (en) Computer input devices
TW200828084A (en) Mouse
GB2444561A (en) Mouse pointing device comprising a sweat free cover
CN102644835A (zh) 脚架
WO1998020412A1 (fr) Tapis pour souris
JPH11184628A (ja) マウス用パッド
WO2008009184A1 (fr) Ordinateur bloc-notes et coussin protecteur associé
JPH0610429Y2 (ja) コンピュータマウス用パッド
CN213210975U (zh) 一种键盘、鼠标及耳机收纳装置
JP3226194U (ja) 多層構造のマウスパッド
JPH07306748A (ja) ペン入力電子機器
JP3226193U (ja) 多層構造のマウスパッド
JPH10111752A (ja) コンピュータ用入力装置
TWI357009B (ja)
JP4019342B2 (ja) コンピュータ装置及びキーボード
JP2004029865A (ja) マウス
JP4133648B2 (ja) マウスパッド
JP4062634B1 (ja) コンピュータ装置及びキーボード並びにキーボードカバー
JP3025255U (ja) マウスパッド包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007