JPH1049240A - 消費電力制御回路 - Google Patents

消費電力制御回路

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JPH1049240A
JPH1049240A JP31533696A JP31533696A JPH1049240A JP H1049240 A JPH1049240 A JP H1049240A JP 31533696 A JP31533696 A JP 31533696A JP 31533696 A JP31533696 A JP 31533696A JP H1049240 A JPH1049240 A JP H1049240A
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Masayuki Hayashi
正之 林
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M5/00Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases
    • H02M5/02Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc
    • H02M5/04Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters
    • H02M5/22Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
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    • H02M5/257Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means using semiconductor devices only
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    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
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    • A45D20/30Electric circuitry specially adapted for hair drying devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】大幅な回路変更を行うことなく、高調波電流の
低減を図った消費電力制御回路を提供する。 【解決手段】電力切換手段1がスイッチング素子Sをオ
ンすると、商用電源ACからスイッチング素子Sを介し
て負荷rに電流が流れる。この時、負荷rには商用電源
ACが全波波形のままで印加される。一方、電力切換手
段1がスイッチング素子Sをオフすると、商用電源AC
から抵抗Rを介して負荷rに電流が流れるので、商用電
源ACからみた負荷インピーダンスが増加し、負荷r及
び抵抗Rに流れる電流が低下する。したがって、スイッ
チング素子Sのオン・オフによって負荷rの消費電力を
制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷の消費電力を
制御する消費電力制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、全波と半波とを切り換える電
力切換手段を設け、この電力切換手段のオン・オフによ
って負荷の消費電力を略半分に切り換える消費電力制御
回路があった。図21は従来例を示し、この消費電力制
御回路は、直列に接続された半波整流用のダイオードD
1a,D1bと、ダイオードD1a,D1bに夫々並列に接続さ
れた電力切換手段たる切換スイッチSW1a,SW1bと、
一端がダイオードD1aのアノードに接続され他端が商用
電源ACの一端に接続された第1の負荷rと、一端がダ
イオードD1a,D1bの接続点に接続され他端が商用電源
ACの一端に接続された第2の負荷Mとを備え、商用電
源ACの他端はヒューズFを介してダイオードD1bのカ
ソードに接続されている。ここで、ダイオードD1a,D
1bは、一方のダイオードD1aのカソードを他方のダイオ
ードD1bのアノードに接続させて、直列に接続されてい
る。
【0003】この時、切換スイッチSW1a,SW1bをオ
ン・オフして、第1及び第2の負荷r,Mに商用電源A
Cの電圧V0 を全波のまま印加するか、半波整流した電
圧を印加するかを切り換えることによって、負荷の消費
電力を略半分に切り換えている。なお、半波整流時の各
部の波形は図22(a)乃至(c)に示す通りであり、
図22(a)は商用電源ACの電圧V0 を示す電圧波
形、図22(b)は第1の負荷rに印加される負荷電圧
1 を示す電圧波形、図22(c)は第1の負荷rに流
れる負荷電流I1 を示す電流波形である。
【0004】この消費電力制御回路では、半波整流時に
高電圧をスイッチングするので、電流波形が歪み、高調
波電流が発生していた。例えば、2次から40次までの
高調波電流は表1に示すような値となっている。ここ
で、2次の高調波電流は約2.547(A)となり、家電・汎用
品高調波抑制対策ガイドライン〔(財)日本電気協会、
電気品調査委員会〕のクラスAによって規定された2次
高調波の規格値2.484(A)を超えている。このように、高
調波電流が多く流れると、電源電圧波形に歪みが生じ、
他の電気機器に悪影響を与える可能性があるという問題
点があった。そこで、高調波電流を低減するために、従
来は半波整流をやめて全波整流を使用したり、高調波電
流低減用の素子を搭載して、高調波電流の低減を図って
いた。
【0005】ところで、半波整流回路を用いた消費電力
制御回路では、負荷の消費電力を段階的にしか制御でき
ないため、負荷の消費電力を連続的に制御するために、
位相制御用素子を用いたり、スイッチング方式を用いた
消費電力制御回路が提案されていた。前者の位相制御用
素子を用いた消費電力制御回路の回路図を図23に示
す。この消費電力制御回路では、負荷rが位相制御用素
子としてのトライアックTを介して商用電源AC(一般
家庭用、AC100V、50/60Hz)に接続されて
おり、トリガ回路2がトライアックTのゲートにトリガ
信号を印加して、トライアックTをオンさせている。そ
して、トライアックTがオンされた後に商用電源ACの
電源電圧V0 が略0Vになると、トライアックTはオフ
する。
【0006】トリガ回路2がトライアックTにトリガ信
号を印加する前は、トライアックTはオフしたままとな
っているので、負荷rには電流が流れない。そして、ト
リガ回路2がトライアックTにトリガ信号を印加する
と、トライアックTがオンし、負荷rはトライアックT
を介して商用電源ACに接続される。例えば、トリガ回
路2が約90度の位相角でトライアックTをトリガした
場合の、商用電源ACの電源電圧V0 と負荷rに流れる
電流I1 の波形を図24、図25にそれぞれ示す。そし
て、トライアックTをトリガする位相角を連続的に変化
させることによって、負荷rの消費電力を制御すること
ができる。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半波整流回路
をやめて全波整流回路とするためには回路を変更する必
要がある。また、半波整流回路に比べて全波整流回路で
は、広い部品の実装スペースが必要となり、回路が大型
化するという問題点があった。さらに、図9に示すよう
なドライヤ等の回路に半波整流回路を用いた場合、送風
用のファンを駆動するモータを半波駆動する際に、温風
を発生するためのヒータの消費電力を半減することがで
きたが、全波整流回路を用いた場合には、ヒータの消費
電力を半減するためのスイッチを特別に設けない限り、
モータ駆動時にヒータの消費電力を半減することができ
ず、温風の温度が熱くなって使用者が熱いと感じたり、
ドライヤ本体が温度上昇によって故障するという不具合
が発生する可能性があった。したがって、ヒータの消費
電力を半減するための特別なスイッチを設計する必要が
あり、容易に回路を実現できないという問題点もあっ
た。
【0009】また、図23に示す位相制御用素子を用い
た消費電力制御回路では、トライアックTをオフした時
に、半波整流回路を用いた消費電力制御回路と同様、電
流波形が歪み、表2に示すように多くの高調波電流が発
生していた。したがって、電源電圧波形に歪みが生じ、
他の電気機器に悪影響を与えるという問題点があった。
また更に、スイッチング方式を用いた消費電力制御回路
では、大電力を制御する場合、消費電力制御回路が大型
化するという問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、請求項1乃至11の発明の目的とするところ
は、回路を大幅に変更することなく、高調波電流を低減
し、小型且つ安全な消費電力制御回路を提供することに
ある。
【0011】
【表2】
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、商用電源にスイッチング素子
を介して接続された負荷と、スイッチング素子をオン・
オフすることによって負荷の消費電力を制御する電力切
換手段と、スイッチング素子と並列に接続された高調波
電流低減用の抵抗とを備えているので、スイッチング素
子のオフ時に高調波電流低減用の抵抗を介して減流した
電流を流すことにより、高調波電流を低減することがで
きる。
【0013】請求項2の発明では、負荷を、半波整流用
の整流器と負荷の消費電力を切り換える電力切換スイッ
チ及び高調波電流低減用の抵抗が並列に接続された並列
回路を介して、商用電源に接続しており、請求項3の発
明では、負荷と前記負荷に直列接続された半波整流用の
整流器と前記整流器に並列に接続され負荷の消費電力を
切り換える電力切換スイッチとからなる回路と、高調波
電流低減用の抵抗とを並列に商用電源に接続しており、
請求項4の発明では、第1の負荷と前記第1の負荷に直
列接続された半波整流用の整流器と前記整流器に並列に
接続され第1の負荷の消費電力を切り換える電力切換ス
イッチとからなる回路と、高調波電流低減用の抵抗と、
第2の負荷とを並列に商用電源に接続しており、請求項
5の発明では、負荷を、直列接続された半波整流用の複
数の整流器と前記複数の整流器と夫々並列に接続され負
荷の消費電力を切り換える複数の電力切換スイッチ及び
複数の整流器に並列に接続された高調波電流低減用の抵
抗からなる回路を介して、商用電源に接続しており、請
求項6の発明では、負荷と前記負荷に直列に接続された
半波整流用の第1の整流器と前記第1の整流器に並列に
接続され負荷の消費電力を切り換える電力切換スイッチ
とからなる回路と、直列接続された高調波電流低減用の
抵抗と半波整流用の第2の整流器とを並列に商用電源に
接続しているので、半波整流時に高調波電流低減用の抵
抗を介して減流した電流を流すことにより、高調波電流
の発生を低減することができる。
【0014】請求項7の発明では、請求項1の発明にお
いて、スイッチング素子が位相制御用素子からなり、電
力切換手段が位相制御用素子をトリガして導通させるト
リガ回路からなっているので、位相制御用素子の位相角
を変化させることによって、負荷の消費電力を連続的に
制御することができる。請求項8の発明では、負荷と、
負荷に直列に接続された位相制御用素子と、位相制御用
素子をトリガして導通させることによって負荷の消費電
力を制御するトリガ回路と、負荷及び前記負荷に直列接
続された位相制御用素子と並列に接続された高調波電流
低減用の抵抗とを備えており、請求項9の発明では、抵
抗の両端間に商用電源を接続しているので、位相制御用
素子のオフ時に、高調波電流低減用の抵抗を介して負荷
に電流を流すことができるので、高調波電流を低減する
ことができる。
【0015】請求項10の発明では、請求項7又は9の
発明において、トリガ回路が、商用電源の電圧極性の正
負に応じて、位相制御用素子をトリガする位相角を変化
させているので、位相制御用素子の位相角を変化させる
ことによって、負荷の消費電力を連続的に制御すること
ができる。請求項11の発明では、抵抗が表示用ランプ
からなっているので、負荷に流れる電流をモニタするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本発明の消費電力制御回路の基本構成を
図1に示す。この消費電力制御回路では、半波整流用ダ
イオード、トライアック、トランジスタ等からなるスイ
ッチング素子Sと、スイッチング素子Sをオン・オフさ
せる電力切換手段1と、高調波電流低減用の抵抗Rとか
らなる並列回路を介して、ヒータ線やモータなどからな
る負荷rが商用電源AC(例えば、一般家庭用電源、A
C100V、50/60Hz)に接続されている。
【0017】この消費電力制御回路の具体回路を図2に
示す。図2の具体回路では、スイッチング素子Sとして
半波整流用の整流器たるダイオードD1 を用い、電力切
換手段1として切換スイッチSW1 を用いている。ここ
で、切換スイッチSW1 をオンすると、商用電源ACか
ら切換スイッチSW1 を介して負荷rに電圧が印加され
る。この時、負荷rには商用電源ACが全波波形のまま
で印加され、約1200Wの電力を消費する。この場
合、半波整流を行っていないので高調波電流が発生する
ことはない。
【0018】一方、切換スイッチSW1 をオフすると、
商用電源ACの電圧V0 が正の半サイクル(図中、矢印
の向きを正とする)では、商用電源ACからダイオード
1を介して負荷rに電流が流れ、商用電源ACの電圧
0 が負の半サイクルでは、商用電源ACから高調波電
流低減用の抵抗Rを介して負荷rに電流が流れる。この
時の各部の波形は図3(a)乃至(c)に示す通りであ
り、図3(a)は商用電源ACの電圧V0 の電圧波形、
図3(b)は負荷rに印加される負荷電圧V1の電圧波
形、図3(c)は負荷rを流れる負荷電流I1 の電流波
形を示しており、電圧V0 の負の半サイクルにおける負
荷電圧V1 及び負荷電流I1 は抵抗Rによって減圧、減
流され、電圧V0 の正の半サイクルにおける負荷電圧V
1 及び負荷電流I1 に比べて遙かに小さい値となり、負
荷rと抵抗Rとで消費される電力は合わせて約646W
である。
【0019】したがって、切換スイッチSW1 をオン・
オフすることによって、負荷rに印加される電圧波形及
び電流波形を全波と半波に切り換えることができ、負荷
rで消費される消費電力を略半分に切り換えることがで
きる。ところで、高調波電流低減用の抵抗Rの抵抗値を
小さくすると、半波整流時に発生する高調波電流の電流
値は小さくなるが、負荷rの抵抗値を小さくすると、高
調波電流の電流値は大きくなるので、負荷rの抵抗値に
応じて抵抗Rの抵抗値を選定する必要がある。本実施形
態では、例えば、負荷rの抵抗値は約8.333Ω、高
調波電流低減用の抵抗Rの抵抗値は約100Ωに設定さ
れている。
【0020】この消費電力制御回路に発生する2次から
40次までの高調波電流の電流値を表3に示す。例え
ば、2次の高調波電流は2.351Aであり、家電・汎
用品高調波抑制対策ガイドラインのクラスAに定められ
た規格値の2.454Aを下回っている。また、それ以
外の3次から40次までの各次数の高調波電流も各規格
値を夫々下回っており、家電・汎用品高調波抑制対策ガ
イドラインのクラスAの規格値を十分満足している。こ
のように、高調波電流低減用の抵抗Rを追加するだけ
で、半波整流時に発生する高調波電流を低減することが
できる。
【0021】また、本実施形態では整流器としてダイオ
ードを用いたが、ダイオードに限定する趣旨のものでは
なく、ダイオード以外のトライアックやトランジスタ等
のスイッチング素子を用いても良いことは言うまでもな
い。
【0022】
【表3】
【0023】(実施形態2)本実施形態の消費電力制御
回路は、図4に示すように、ヒータ線等からなる第1の
負荷rと第1の負荷rに直列に接続された半波整流用の
ダイオードD1 及びダイオードD1 に並列に接続され第
1の負荷rに印加される電圧を全波と半波に切り換える
切換スイッチSW1 からなる回路と、高調波電流低減用
の抵抗Rとが並列接続された並列回路をスイッチSW2
を介して商用電源ACに接続している。また、商用電源
ACには、上述の回路と並列に例えばモータ等からなる
第2の負荷Mが接続されている。例えば、抵抗Rの抵抗
値は約 108.333Ω、第1の負荷rの抵抗値は約 9.027Ω
である。
【0024】ところで、切換スイッチSW2 をオフにし
た場合、商用電源ACは第2の負荷Mのみに印加され、
第1の負荷rには印加されない。この時、ダイオードD
1 は半波整流を行っていないので、高調波電流は発生し
ない。一方、切換スイッチSW1 ,SW2 を共にオンに
した場合、商用電源ACから第2の負荷Mと、切換スイ
ッチSW2 を介して抵抗Rと、切換スイッチSW2 及び
切換スイッチSW1 を介して第1の負荷rにそれぞれ電
力が供給され、第1の負荷rと抵抗Rによって合わせて
約1200Wの電力が消費される。この時、ダイオードD1
は半波整流を行っていないので、高調波電流が発生する
ことはない。
【0025】さらに、切換スイッチSW1 をオフ、切換
スイッチSW2 をオンにした場合、商用電源ACの電圧
0 が正の半サイクルでは、商用電源ACから第2の負
荷Mと、切換スイッチSW2 を介して抵抗Rと、切換ス
イッチSW2 及びダイオードD1 を介して第1の負荷r
とに電流が流れる。一方、電圧V0 が負の半サイクルで
は、商用電源ACから第2の負荷Mと、切換スイッチS
2 を介して抵抗Rとに電流が流れる。而して、第1の
負荷rの負荷電圧及び負荷電流の波形は実施形態1と同
様に図3(b)(c)に示す通りであり、商用電源AC
はダイオードD 1 によって半波整流されて第1の負荷r
に供給される。この時、抵抗Rと第1の負荷rとで合わ
せて約 646Wの電力が消費され、切換スイッチSW1
オンにした場合に比べて第1の負荷rの消費電力は略半
分に低減されている。
【0026】また、半波整流時に発生する高調波電流は
抵抗Rによって低減され、その電流値は実施形態1の場
合と略同様であり、表3に示す通りである。なお、高調
波電流低減用の抵抗Rの抵抗値を小さくすると、高調波
電流の電流値は小さくなり、第1の負荷rの抵抗値を小
さくすると、高調波電流の電流値は大きくなるので、抵
抗Rの抵抗値は第1の負荷rの抵抗値に応じて選定する
必要がある。
【0027】また、本実施形態では整流器としてダイオ
ードを用いたが、ダイオードに限定する趣旨のものでは
なく、ダイオード以外のサイリスタ等を用いても良いこ
とは言うまでもない。 (実施形態3)本実施形態では、図5に示すように、実
施形態2の消費電力制御回路において、モータ等からな
る第2の負荷Mと高調波電流低減用の抵抗Rの配置を入
れ換えた回路構成となっており、高調波電流低減用の抵
抗Rは約 108.333Ωの抵抗を用いており、第1の負荷r
の抵抗値は約 9.027Ωである。
【0028】ところで、切換スイッチSW2 をオフにし
た場合、商用電源ACは抵抗Rのみに印加され、第1及
び第2の負荷r,Mには印加されない。この時、ダイオ
ードD1 は半波整流を行っていないので、高調波電流は
発生しない。次に、切換スイッチSW1 ,SW2 を共に
オンにした場合、商用電源ACから高調波電流低減用の
抵抗Rと、切換スイッチSW2 を介して第2の負荷M
と、切換スイッチSW2 及び切換スイッチSW1 を介し
て第1の負荷rに電流が流れ、抵抗Rと第1の負荷rは
合わせて約1200Wの電力を消費する。この時、半波整流
は行われないので高調波電流は発生しない。
【0029】さらに、切換スイッチSW1 をオフ、切換
スイッチSW2 をオンにした場合、商用電源ACの電圧
0 が正の半サイクルでは、商用電源ACから抵抗R
と、切換スイッチSW2 を介して第2の負荷Mと、切換
スイッチSW2 及びダイオードD1 を介して第1の負荷
rに電流が流れる。一方、商用電源ACの電圧V0 が負
の半サイクルでは、商用電源ACから抵抗Rと、切換ス
イッチSW2 を介して第2の負荷Mに電流が流れ、商用
電源ACはダイオードD1 によって半波整流されて第1
の負荷rに供給される。この時、半波整流時に発生する
高調波電流は高調波電流低減用の抵抗Rによって低減さ
れる。
【0030】尚、第2の負荷Mと高調波電流低減用の抵
抗Rの配置以外は、実施形態2の消費電力制御回路と同
様であるので、その説明は省略する。また、本実施形態
では整流器としてダイオードを用いたが、ダイオードに
限定する趣旨のものではなく、ダイオード以外のサイリ
スタ等を用いても良いことは言うまでもない。 (実施形態4)本実施形態の消費電力制御回路は、図6
に示すように、第1の負荷rと、直列接続された半波整
流用のダイオードD1a, 1bとダイオードD1a,D1b
夫々並列に接続された切換スイッチSW1a,SW1b及び
ダイオードD1aのアノードとダイオードD1bのカソード
との間に接続された高調波電流低減用の抵抗Rからなる
回路とを、ヒューズFを介して商用電源AC(一般家庭
用電源、AC100V,50Hz)に接続しており、モータ等から
なる第2の負荷Mの一端がダイオードD1a, 1bの接続
点に接続され、他端が商用電源ACと第1の負荷rの接
続点に接続されている。
【0031】ここで、抵抗Rは半波整流時に発生する高
調波電流を低減しており、その抵抗値は約 100Ωであ
り、第1の負荷rの抵抗値は約 8.333Ωである。また、
切換スイッチSW1aは第1の負荷rに印加される電力を
略半分に切り換えるためのスイッチであり、切換スイッ
チSW1bは第2の負荷Mに印加される電力を略半分に切
り換えるためのスイッチである。
【0032】ところで、切換スイッチSW1bをオンする
と、商用電源ACから第2の負荷Mと切換スイッチSW
1bを通って電流が流れる。この時、第2の負荷Mには商
用電源ACが全波波形のままで印加される。また、半波
整流を行っていないので高調波電流は発生しない。次
に、切換スイッチSW1bをオフすると、商用電源ACの
電圧V0 が正の半サイクルでは、商用電源ACから第2
の負荷M及びダイオードD1bを通って電流が流れる。一
方、商用電源ACの電圧V0 が負の半サイクルでは、ダ
イオードD1bによって第2の負荷Mには電流が流れな
い。而して、商用電源ACが半波整流されて第2の負荷
Mに供給され、切換スイッチSW1bのオン/オフによっ
て第2の負荷Mの消費電力は略半分に低減される。但
し、切換スイッチSW1aをオンすると、商用電源ACか
ら抵抗Rと切換スイッチSW1aを介して第2の負荷Mに
電流が流れる。
【0033】更に、切換スイッチSW1a,SW1bを共に
オンした場合、商用電源ACから切換スイッチSW1a
SW1bを介して第1の負荷rに電流が流れ、第1の負荷
rは約1200Wの電力を消費する。また更に、切換スイッ
チSW1aをオフ、或いは、切換スイッチSW1bをオフと
した場合、商用電源ACの電圧V0 が正の半サイクルで
は、商用電源ACから第1の負荷rにダイオードD1a
いはD1bを介して電流が流れる。そして、電圧V 0 が負
の半サイクルでは、商用電源ACから抵抗Rを介して第
1の負荷rに電流が流れる。したがって、商用電源AC
がダイオードD1a或いはD1bによって半波整流されて、
第1の負荷rの消費電力が低減される。また、半波整流
時に発生する高調波電流は抵抗Rによって低減される。
【0034】半波整流時の第1の負荷rの負荷電圧及び
負荷電流の波形や高調波電流の電流値は実施形態1と同
様であるので、その説明は省略する。尚、本実施形態で
は第2の負荷Mとしてモータを用いているが、モータに
限定する趣旨のものではなく、第1及び第2の負荷r,
Mとしてはヒータ線やモータ等を用いてもよい。
【0035】また、本実施形態では整流器としてダイオ
ードを用いたが、ダイオードに限定する趣旨のものでは
なく、ダイオード以外のサイリスタ等を用いても良いこ
とは言うまでもない。 (実施形態5)本実施形態の消費電力制御回路は、図7
に示すように、負荷rと、半波整流用のダイオードD1a
及び負荷rの消費電力を切り換える切換スイッチSW1
が並列接続された並列回路とを直列に接続した回路と、
高調波電流低減用の抵抗R及び半波整流用のダイオード
1bからなる直列回路とを並列に商用電源AC(例え
ば、一般家庭用電源、AC100V,50Hz)に接続
している。
【0036】ここで、高調波電流低減用の抵抗Rは半波
整流時に発生する高調波電流を低減しており、その抵抗
値は約 108.333Ωであり、負荷rの抵抗値は約 8.333Ω
である。切換スイッチSW1 は、負荷rの消費電力を略
半分に切り換えるためのスイッチであり、ダイオードD
1aは商用電源ACを半波整流して負荷rに印加し、ダイ
オードD1bによって商用電源ACが半波整流されて抵抗
Rに印加される。
【0037】ところで、切換スイッチSW1 をオンにす
ると、商用電源ACから切換スイッチSW1 を介して負
荷rに電流が流れ、負荷rは約1200Wの電力を消費す
る。また、商用電源ACの電圧V0 が正の半サイクルで
はダイオードD1bによって抵抗Rには電流が流れず、商
用電源ACの電圧V0 の負の半サイクルで半波整流用の
ダイオードD1bを介して抵抗Rに電流が流れる。而し
て、ダイオードD1bによって商用電源ACは半波整流さ
れて抵抗Rに印加される。この時、ダイオードD1bと抵
抗Rによって半波整流時に高調波電流が発生するが、抵
抗Rの抵抗値が約 108.333Ωと高いため高調波電流の電
流値は小さくなり、家電・汎用品高調波抑制対策ガイド
ラインの規格値を大幅に下回っている。
【0038】一方、切換スイッチSW1 をオフにする
と、商用電源ACの電圧V0 が正の半サイクルでは、商
用電源ACからダイオードD1aを介して負荷rに電流が
流れ、電圧V0 が負の半サイクルでは、商用電源ACか
らダイオードD1bを介して抵抗Rに電流が流れるので、
ダイオードD1aによって商用電源ACが半波整流されて
負荷rに供給され、抵抗Rと負荷rの消費電力は略半分
の約 646Wに低減される。この時、負荷rの負荷電圧及
び負荷電流の波形は実施形態1と同様であり、図3
(b)(c)に示す通りである。また、この場合の高調
波電流の電流値は表3に示す通りであり、家電・汎用品
高調波抑制対策ガイドラインの規格値内に収まってい
る。
【0039】尚、本実施形態は、実施形態1の消費電力
制御回路において、高調波電流低減用の抵抗Rと直列に
半波整流用のダイオードD1bを追加した回路構成となっ
ており、実施形態2乃至4の消費電力制御回路において
も同様にダイオードD1bを追加して実現することができ
る。また、本実施形態では整流器としてダイオードを用
いたが、ダイオードに限定する趣旨のものではなく、ダ
イオード以外のサイリスタ等を用いても良いことは言う
までもない。 (実施形態6)本実施形態では、図8に示すように、実
施形態1の消費電力制御回路において高調波電流低減用
の抵抗として表示ランプLaを用いており、その抵抗値
は約108.33Ωである。また、負荷rの抵抗値は約 8.333
Ωである。ここで、モータMは実施形態1の回路と並列
に商用電源ACに接続されている。
【0040】ところで、この消費電力制御回路は、図9
に示すようなドライヤに用いられており、ドライヤ本体
11には送風用のファン13と、ファン13を駆動する
モータMと、温風を発生するためのヒータ線からなる負
荷rとが納装されており、その把手12には外部にドラ
イヤの動作状態を示すための表示ランプLaと、負荷r
の消費電力を切り換える切換スイッチSW1 が配設され
ている。
【0041】ここで、切換スイッチSW1 をオンにする
と、商用電源ACから切換スイッチSW1 を介して負荷
rに電流が流れ、負荷rには商用電源ACが全波波形の
ままで印加され、負荷rは約1200Wの電力を消費する。
この時、半波整流は行われないので高調波電流は発生し
ない。また、商用電源ACからの電流は切換スイッチS
1 を介して負荷rに流れるので、表示ランプLaは消
灯している。
【0042】一方、切換スイッチSW1 をオフにする
と、商用電源ACの電圧V0 が正の半サイクルでは、商
用電源ACからダイオードD1 を介して負荷rに電流が
流れる。この時、表示ランプLaは消灯している。そし
て、商用電源ACの電圧V0 が負の半サイクルでは、商
用電源ACから負荷r及び表示ランプLaに電流が流
れ、表示ランプLaが点灯する。而して、負荷rの負荷
電圧及び負荷電流の波形は実施形態1と同様に図3
(b)(c)に示す通りであり、ダイオードD1 によっ
て商用電源ACが半波整流されて負荷rに供給され、抵
抗Rと負荷rの消費電力は略半分の約 646Wに低減され
る。
【0043】また、モータMは商用電源ACから電力を
供給され、ファン13を回転させ、風を発生させる。そ
して、モータMの前方に配設された負荷rが発熱するこ
とにより、ドライヤから温風が送り出される。ここで、
切換スイッチSW1 をオン/オフして、負荷rの消費電
力を切り換えることにより、温風の温度を切り換えてい
る。
【0044】尚、表示ランプLa及びモータM以外の構
成は実施形態1と同様であるので、その説明は省略す
る。また、本実施形態では整流器としてダイオードを用
いたが、ダイオードに限定する趣旨のものではなく、ダ
イオード以外のサイリスタ等を用いても良いことは言う
までもない。 (実施形態7)本実施形態の消費電力制御回路を図10
に示す。本実施形態では、図1の消費電力制御回路にお
いて、スイッチング素子Sが位相制御用素子たるトライ
アックTからなり、電力切換手段SがトライアックTを
トリガしてオン・オフさせるトリガ回路2から構成され
る。例えば、高調波低減用の抵抗Rとして抵抗値約 11.
66Ωの抵抗を用い、負荷rとして抵抗値約8.33Ωのヒー
タを用いている。
【0045】ここで、トライアックTはトリガ回路2か
らトリガ信号を印加されるとオンし、商用電源ACが略
0V付近になった時にオフする。トリガ回路2がトライ
アックTのゲートにトリガ信号を印加する前は、トライ
アックTはオフしており、負荷rは抵抗Rを介して商用
電源ACに接続され、商用電源ACが全波波形のままで
負荷rに印加される。この時、商用電源AC側からみた
負荷rと抵抗Rの合成抵抗は約20Ωとなり、商用電源
ACから負荷r及び抵抗Rには約5A(実効値)の電流
が流れる。
【0046】一方、トリガ回路2がトライアックTのゲ
ートにトリガ信号を印加すると、トライアックTはオン
し、負荷rはトライアックTを介して商用電源ACに接
続される。この時、商用電源AC側からみると8.33Ωの
抵抗Rが接続された状態となり、負荷rには約12A
(実効値)の電流が流れる。そして、商用電源ACの電
源電圧V0 が略0Vとなると、トライアックTはオフさ
れる。
【0047】ここで、トライアックTがオンする位相角
を90度未満の値とした場合の負荷rに流れる電流波形
を図11に示し、負荷rに流れる2次から40次までの
高調波電流の電流値を表4に示す。また、トライアック
Tがオンする位相角を略90度とした場合の負荷rに流
れる電流波形を図12に示し、負荷rに流れる2次から
40次までの高調波電流の電流値を表5に示す。このよ
うに、本実施形態ではトライアックTがオンする位相角
を変化させることによって、負荷rに流れる電流を変化
させ、負荷rの消費電力を連続的に制御することができ
る。また、負荷r及び抵抗Rには商用電源ACが全波波
形のままで印加されるので、高調波電流の発生を抑制す
ることができ、2次から40次までの全ての次数におい
て、高調波電流の規格値を満足している。
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】(実施形態8)本実施形態の消費電力制御
回路の回路図を図13に示す。この回路では、負荷r及
びサイリスタTの直列回路と抵抗Rとを商用電源ACに
並列に接続しており、トリガ回路2がサイリスタTのゲ
ートにトリガ信号を印加して、サイリスタTをオン・オ
フさせている。ここで、ヒータやモータ等からなる負荷
rの抵抗値は約 14.29Ωであり、抵抗Rの抵抗値は約2
0Ωである。
【0051】トリガ回路2がトライアックTのゲートに
トリガ信号を印加する前は、トライアックTはオフされ
ているので、商用電源ACからは抵抗Rのみに約5A
(実効値)の電流が流れ、負荷rには電流は流れない。
トリガ回路2がトライアックTのゲートにトリガ信号を
印加すると、商用電源ACの電源電圧V0 が0Vとなる
までの間、トライアックTがオンし、商用電源ACから
負荷r及び抵抗Rに電流が流れ、負荷rには7Aの電流
が流れる。なお、抵抗RにはトライアックTのオフ時と
同様に約5A(実効値)の電流が流れる。ここで、商用
電源ACから負荷r及び抵抗Rに流れる電流の和I1
実施形態8の負荷電流と略同様であり、その電流波形は
図11及び図12に示す通りであり、高調波電流は表4
及び表5に示す通りである。
【0052】したがって、本実施形態においても、実施
形態7と同様に、消費電力を連続的に変化させることが
できるとともに、高調波電流を低減することができる。 (実施形態9)本実施形態では、図14に示すように、
実施形態8の消費電力制御回路において、抵抗r及びト
ライアックTからなる直列回路を、ノイズ対策用のチョ
ークLを介して商用電源ACに接続しているので、トラ
イアックTやトリガ回路2によって発生する高周波ノイ
ズをチョークLで低減することができる。
【0053】尚、チョークL以外の構成は実施形態8と
同様であるので、その説明は省略する。 (実施形態10)本実施形態では、実施形態7の消費電
力制御回路において、負荷rの抵抗値を約8.33Ωとし、
抵抗Rの抵抗値を約 52.27Ωとする。なお、負荷rと抵
抗Rの抵抗値以外の構成は、実施形態7と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0054】負荷r及び抵抗Rの消費電力を最小にする
場合、トリガ回路2がトライアックTにトリガ信号を印
加せず、商用電源ACの電源電圧の全周期において、負
荷rと抵抗Rの直列回路を商用電源ACに接続させる。
この時、図15に示すように、負荷r及び抵抗Rには約
1.7A(実効値)の電流が流れ、その消費電力は約 165
Wとなる。この時、負荷r及び抵抗Rに流れる電流に含
まれる2次から40次までの高調波成分は表6に示す通
りであり、全ての次数において高調波成分の規格値を満
足している。
【0055】なお、商用電源ACの電圧極性が正の半サ
イクルでは、トリガ回路2が位相角180度か、又は、
180度よりも僅かに小さいタイミングでトリガ信号を
トライアックTに印加した場合、電圧V0 がすぐに0V
となってトライアックTがオフするので、トライアック
Tのオン期間は発生しない。同様に、商用電源ACの電
圧極性が負の半サイクルでは、トリガ回路2が位相角3
60度か、又は、360度よりも僅かに小さいタイミン
グでトリガ信号をトライアックTに印加すれば、トライ
アックTのオン期間は発生しない。したがって、トリガ
回路2がトライアックTにトリガ信号を印加しないとい
う場合、上述のようなタイミングでトリガ回路2がトリ
ガ信号を印加する場合も含む。
【0056】
【表6】
【0057】次に、負荷r及び抵抗Rの消費電力を除々
に増加させる場合、商用電源ACの電圧極性が正の半サ
イクルでは、トリガ回路2が位相角180度から0度ま
でのタイミングでトリガ信号をトライアックTのゲート
に印加して、トライアックTをオンさせるとともに、商
用電源Aの電源電圧が負の半サイクルでは、トリガ回路
2はトリガ信号をトライアックTに印加しない。
【0058】この時、商用電源ACの電圧極性が正の半
サイクルでは、トライアックTがオンする期間が発生す
る。トライアックTがオンすると、商用電源ACから負
荷rのみに電流が流れ、商用電源ACから見たインピー
ダンスが小さくなるので、トライアックTのオフ時に比
べて大きな電流が流れる。トリガ回路2のトリガ信号の
位相角を90度とすると、商用電源ACから負荷r及び
抵抗Rには図16に示す電流が流れ、負荷rに流れる電
流の最大値は約12V(実効値)となる。また、負荷r
に発生する2次から40次までの高調波電流は表7に示
す通りであり、全ての次数において規格値を満足してい
る。この時の消費電力は約 341Wである。また、トリガ
回路2のトリガ信号の位相角を0度とすると、商用電源
ACから負荷r及び抵抗Rには図17に示す電流が流
れ、負荷r及び抵抗Rの消費電力は約 683Wとなる。ま
た、負荷rに発生する2次から40次までの高調波電流
は表8に示す通りであり、全ての次数において規格値を
満足している。したがって、トリガ回路2のトリガ信号
の位相角を180度から0度まで連続的に変化させるこ
とによって、消費電力を約 165Wから 683Wまで連続的
に制御することができる。なお、商用電源ACの電圧極
性が負の半サイクルではトライアックTのオン期間は発
生せず、図15と同様の電流波形となる。
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】さらに、負荷r及び抵抗Rの消費電力を増
加させる場合、商用電源ACの電圧極性が正の半サイク
ルでは、トリガ回路2が位相角0度でトリガ信号をトラ
イアックTのゲートに印加し、商用電源ACの電圧が負
の半サイクルでは、トリガ回路2が位相角360度から
180度までのタイミングでトリガ信号をトライアック
に印加させている。
【0062】この時、商用電源ACの電圧極性の正の半
サイクルでは、トリガ回路2は位相角0度でトリガ信号
をトライアックTに印加するので、トライアックTは常
にオンされる。商用電源ACの電圧極性の負の半サイク
ルでは、トリガ回路2からトリガ信号が印加されるまで
トライアックTはオフされ、トリガ回路2からトリガ信
号が印加されるとトライアックTはオンされる。トライ
アックTがオンすると、商用電源ACには負荷rのみが
接続され、商用電源ACから見たインピーダンスが小さ
くなるので、商用電源ACから負荷rに流れる電流が増
加する。
【0063】例えば、トリガ信号の位相角が270度の
場合、トライアックTは位相角が180度から270度
までの期間を除いてオンされ、商用電源ACから負荷r
に流れる電流の最小値は約(−12V)となり、消費電
力は約 941Wとなる。また、負荷rに発生する2次から
40次までの高調波電流は表9に示す通りであり、全て
の次数において規格値を満足している。そして、トリガ
信号の位相角が180度でオンされると、商用電源AC
の全周期にわたってトライアックTがオンされ、商用電
源ACから負荷rのみに図19に示す電流が流れ、負荷
rの消費電力は約1200Wとなる。また、負荷rに発生す
る2次から40次までの高調波電流は表10に示す通り
であり、全ての次数において規格値を満足している。し
たがって、トリガ回路2のトリガ信号の位相角を360
度から180度まで連続的に変化させることによって、
消費電力を約 683Wから1200Wまで連続的に制御するこ
とができる。
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】(実施形態11)本実施形態では、図20
に示すように、実施形態7の消費電力制御回路におい
て、抵抗Rの代わりに、抵抗Rと抵抗値が略等しい表示
ランプLaを用いている。この回路の動作は実施形態7
と同様であり、トライアックTがオフの間だけ表示ラン
プLaに電流が流れ、トライアックTがオンの間は表示
ランプLaに電流が流れない。
【0067】ここで、負荷rに印加される電力が大きい
場合、トライアックTのオン期間が長いので、表示ラン
プLaに流れる電流が少なくなり、表示ランプLaは暗
くなる。負荷rに印加される電力が少ない場合、トライ
アックTのオン期間が短いので、表示ランプLaに流れ
る電流が多くなり、表示ランプLaは明るくなる。この
ように、表示ランプLaの明るさで、負荷rの消費電力
の大小を示すことができる。
【0068】尚、表示ランプLa以外の構成は、実施形
態7と同様であるので、その説明は省略する。
【0069】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、商用
電源にスイッチング素子を介して接続された負荷と、ス
イッチング素子をオン・オフすることによって負荷の消
費電力を制御する電力切換手段と、スイッチング素子と
並列に接続された高調波電流低減用の抵抗とを備えてい
るので、スイッチング素子のオフ時に高調波電流低減用
の抵抗を介して減流した電流を流すことにより、大幅な
回路変更を行うことなく、簡単な回路構成で高調波電流
を低減することができるという効果がある。
【0070】請求項2の発明は、負荷を、半波整流用の
整流器と負荷の消費電力を切り換える電力切換スイッチ
及び高調波電流低減用の抵抗が並列に接続された並列回
路を介して、商用電源に接続しており、請求項3の発明
は、負荷と前記負荷に直列接続された半波整流用の整流
器と前記整流器に並列に接続され負荷の消費電力を切り
換える電力切換スイッチとからなる回路と、高調波電流
低減用の抵抗とを並列に商用電源に接続しており、請求
項4の発明は、第1の負荷と前記第1の負荷に直列接続
された半波整流用の整流器と前記整流器に並列に接続さ
れ第1の負荷の消費電力を切り換える電力切換スイッチ
とからなる回路と、高調波電流低減用の抵抗と、第2の
負荷とを並列に商用電源に接続しており、請求項5の発
明は、負荷を、直列接続された半波整流用の複数の整流
器と前記複数の整流器と夫々並列に接続され負荷の消費
電力を切り換える複数の電力切換スイッチ及び複数の整
流器に並列に接続された高調波電流低減用の抵抗からな
る回路を介して、商用電源に接続しており、請求項6の
発明は、負荷と前記負荷に直列に接続された半波整流用
の第1の整流器と前記第1の整流器に並列に接続され負
荷の消費電力を切り換える電力切換スイッチとからなる
回路と、直列接続された高調波電流低減用の抵抗と半波
整流用の第2の整流器とを並列に商用電源に接続してお
り、半波整流時に高調波電流低減用の抵抗を介して減流
した電流を流すことにより、高調波電流の発生を低減す
ることができるので、大幅に回路を変更することなく、
高調波電流の規格値を満足することができるという効果
がある。
【0071】請求項7の発明は、スイッチング素子が位
相制御用素子からなり、電力切換手段が位相制御用素子
をトリガして導通させるトリガ回路からなっているの
で、位相制御用素子の位相角を変化させることによっ
て、負荷の消費電力を連続的に制御できるという効果が
ある。請求項8の発明は、負荷と、負荷に直列に接続さ
れた位相制御用素子と、位相制御用素子をトリガして導
通させることによって負荷の消費電力を制御するトリガ
回路と、負荷及び前記負荷に直列接続された位相制御用
素子と並列に接続された高調波電流低減用の抵抗とを備
えており、請求項9の発明は、抵抗の両端間に商用電源
を接続しており、位相制御用素子のオフ時に、高調波電
流低減用の抵抗を介して負荷に電流を流すことにより、
高調波電流を低減することができ、大幅に回路を変更す
ることなく、高調波電流の規格値を満足することができ
るという効果がある。
【0072】請求項10の発明は、請求項7又は9の発
明において、トリガ回路が、商用電源の電圧極性の正負
に応じて、位相制御用素子をトリガする位相角を変化さ
せているので、位相制御用素子の位相角を変化させるこ
とによって、負荷の消費電力を連続的に制御することが
できるという効果がある。請求項11の発明は、抵抗が
表示用ランプからなっているので、負荷に流れる電流を
モニタすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の消費電力制御回路の基本構成を示
す回路図である。
【図2】同上の具体回路を示す回路図である。
【図3】(a)〜(c)は同上の回路の各部の波形を示
す波形図である。
【図4】実施形態2の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図5】実施形態3の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図6】実施形態4の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図7】実施形態5の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図8】実施形態6の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図9】同上の消費電力制御回路を用いるドライヤの概
略構成図である。
【図10】実施形態7の消費電力制御回路を示す回路図
である。
【図11】同上の負荷に流れる電流を示す波形図であ
る。
【図12】同上の負荷に流れる電流を示す別の波形図で
ある。
【図13】実施形態8の消費電力制御回路を示す回路図
である。
【図14】実施形態9の消費電力制御回路を示す回路図
である。
【図15】実施形態10のトライアックをオフした場合
の負荷電流を示す波形図である。
【図16】同上の位相角90度でトリガした場合の負荷
電流を示す波形図である。
【図17】同上の位相角0度でトリガした場合の負荷電
流を示す波形図である。
【図18】同上の位相角270度でトリガした場合の負
荷電流を示す波形図である。
【図19】同上の位相角360度でトリガした場合の負
荷電流を示す波形図である。
【図20】実施形態11の消費電力制御回路を示す回路
図である。
【図21】従来の消費電力制御回路を示す回路図であ
る。
【図22】(a)〜(c)は同上の回路の各部の波形を
示す波形図である。
【図23】従来の別の消費電力制御回路を示す回路図で
ある。
【図24】同上の商用電源を示す波形図である。
【図25】同上の負荷電流を示す波形図である。
【符号の説明】
1 電力切換手段 AC 商用電源 r 負荷 R 抵抗 S スイッチング素子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源にスイッチング素子を介して接続
    された負荷と、前記スイッチング素子をオン・オフする
    ことによって前記負荷の消費電力を制御する電力切換手
    段と、前記スイッチング素子と並列に接続された高調波
    電流低減用の抵抗とを備えて成ることを特徴とする消費
    電力制御回路。
  2. 【請求項2】負荷を、半波整流用の整流器と前記負荷の
    消費電力を切り換える電力切換手段及び高調波電流低減
    用の抵抗が並列に接続された並列回路を介して、商用電
    源に接続して成ることを特徴とする消費電力制御回路。
  3. 【請求項3】負荷と前記負荷に直列接続された半波整流
    用の整流器と前記整流器に並列に接続され前記負荷の消
    費電力を切り換える電力切換手段とからなる回路と、高
    調波電流低減用の抵抗とを並列に商用電源に接続して成
    ることを特徴とする消費電力制御回路。
  4. 【請求項4】第1の負荷と前記第1の負荷に直列接続さ
    れた半波整流用の整流器と前記整流器に並列に接続され
    前記第1の負荷の消費電力を切り換える電力切換手段と
    からなる回路と、高調波電流低減用の抵抗と、第2の負
    荷とを並列に商用電源に接続して成ることを特徴とする
    消費電力制御回路。
  5. 【請求項5】負荷を、直列接続された半波整流用の複数
    の整流器と前記複数の整流器と夫々並列に接続され前記
    負荷の消費電力を切り換える複数の電力切換手段及び前
    記複数の整流器に並列に接続された高調波電流低減用の
    抵抗からなる回路を介して、商用電源に接続して成るこ
    とを特徴とする消費電力制御回路。
  6. 【請求項6】負荷と前記負荷に直列に接続された半波整
    流用の第1の整流器と前記第1の整流器に並列に接続さ
    れ前記負荷の消費電力を切り換える電力切換手段とから
    なる回路と、直列接続された高調波電流低減用の抵抗と
    半波整流用の第2の整流器とを並列に商用電源に接続し
    て成ることを特徴とする消費電力制御回路。
  7. 【請求項7】前記スイッチング素子が位相制御用素子か
    らなり、前記電力切換手段が前記位相制御用素子をトリ
    ガして導通させるトリガ回路からなることを特徴とする
    請求項1記載の消費電力制御回路。
  8. 【請求項8】負荷と、前記負荷に直列に接続された位相
    制御用素子と、前記位相制御用素子をトリガして導通さ
    せることによって前記負荷の消費電力を制御するトリガ
    回路と、前記負荷及び前記負荷に直列接続された前記位
    相制御用素子と並列に接続された高調波電流低減用の抵
    抗とを備えてなることを特徴とする消費電力制御回路。
  9. 【請求項9】前記抵抗の両端間に商用電源を接続してな
    ることを特徴とする請求項8記載の消費電力制御回路。
  10. 【請求項10】前記トリガ回路が、商用電源の電圧極性
    の正負に応じて、前記位相制御用素子をトリガする位相
    角を変化させることを特徴とする請求項7又は9記載の
    消費電力制御回路。
  11. 【請求項11】前記抵抗が表示用ランプからなることを
    特徴とする請求項7乃至10記載の消費電力制御回路。
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