JPH1048282A - ケーブル接地線の直流迷走電流を測定する直流迷走電流測定方法及び測定装置 - Google Patents

ケーブル接地線の直流迷走電流を測定する直流迷走電流測定方法及び測定装置

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JPH1048282A
JPH1048282A JP8206075A JP20607596A JPH1048282A JP H1048282 A JPH1048282 A JP H1048282A JP 8206075 A JP8206075 A JP 8206075A JP 20607596 A JP20607596 A JP 20607596A JP H1048282 A JPH1048282 A JP H1048282A
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JP
Japan
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cable
measuring
current
oscillator
ground
Prior art date
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Pending
Application number
JP8206075A
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English (en)
Inventor
Shoichi Hiyama
章一 檜山
Kazumasa Furuya
一正 古屋
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接地線の零相電流の状態にかかわらず迷走電
流の測定が正確に行えるようにする。 【解決手段】 活線下にある被測定ケーブル1に接地線
6が接続され、この接地線6には測定器9及び直流電源
8が直列接続して挿入される。直流電源8は接地線6の
地中電極電位Ve を打ち消すための直流電圧を出力す
る。交流信号を発生する発振器14にはスイッチ13を
介して計器用トランス12が接続され、その二次側はコ
ンデンサ11及びスイッチ10を介して直流電源8と接
地間に接続されている。発振器14の出力信号が測定点
に印加されれば、ゼロクロスが確実に形成され、直流電
源8の出力電圧を接地線6の地中電極電位Ve がキャン
セルされる値に設定すれば、正確な迷走電流の測定が可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブルの劣
化信号である直流成分の測定においてケーブル接地線の
直流迷走電流を測定する直流迷走電流測定方法及び測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CV(Crosslinked Polyethylene insul
ated polyVinychloride Sheathed)ケーブルの劣化を判
定する1つの手段として、ケーブル絶縁体に直流電圧を
印加し、その時の直流漏洩電流を接地線を通して測定し
てケーブル絶縁体の劣化状況を検出する直流成分法があ
る。この直流成分法による評価が正確に行われるように
するためには、迷走電流として流れる直流成分を除く必
要がある。
【0003】一方、ケーブル絶縁劣化検出方法として、
例えば、特開平2−62831号公報(漏洩電流測定の
前後或いは途中において、電流測定回路に流れる電流を
迷走電流打消回路の調整によって0にし、この後に正・
負極性の直流漏洩電流を測定する)、及び特開平3−1
888380号公報(ケーブルの絶縁体に流れる直流分
電流の測定に先行して、迷走電流の発生原因になる直流
起電力を発生させ、この迷走電流打消用直流起電力を直
流分電流測定器に印加し、迷走電流分が測定値に含まれ
ないようにした)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のケーブ
ル絶縁劣化検出方法によると、零相電流によってケーブ
ル劣化を判定しようとすると3相の電流が平衡している
と、零相電流が微小でゼロクロスが生じないので、迷走
電流の補正が行えないという問題がある。そこで本発明
は、接地線の零相電流の状態にかかわらず迷走電流の測
定を正確に行えるようにするケーブル接地線の直流迷走
電流を測定する直流迷走電流測定方法及び測定装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、活線下にある被測定ケーブルの金属遮
蔽層に接続された接地線を通して大地に流れる直流成分
を測定器により測定してケーブルの劣化を評価するケー
ブルの劣化診断方法において、所定の周波数の交流信号
を測定信号に重畳して重畳信号を生成し、前記重畳信号
に直流電圧を付与して前記重畳信号に一定周期のゼロク
ロス点を形成することを特徴とするケーブル接地線中直
流迷走電流測定方法にしている。
【0006】この方法によれば、ケーブル流れる交流電
流が微弱である等の理由によってゼロクロスが形成され
難い状態のとき、所定の交流電圧が測定点に印加されて
ゼロクロスが形成される。更に、測定器に流入する交流
電流のゼロクロスが等間隔になるように直流電圧を付与
することにより、接地線の地中電極電位(Ve )がキャ
ンセルされ、直流迷走を正確に測定することが可能にな
る。したがって、接地線の零相電流の状態にかかわらず
迷走電流の測定が正確に行えるようになる。
【0007】また、上記の目的は、活線下にある被測定
ケーブルの金属遮蔽層に接続された接地線を通して大地
に流れる直流成分を測定してケーブルの劣化を評価する
測定器と、前記測定器に直列に挿入接続され、前記接地
線の地中電極電位を打ち消す直流電圧を出力する直流電
源と、交流信号を発生する発振器と、前記直流電源及び
前記測定器より成る回路と前記発振器との間に接続さ
れ、前記発振器の出力信号を前記測定器の入力側へ印加
する結合手段とを具備することを特徴とするケーブル接
地線の直流迷走電流を測定する直流迷走電流測定装置に
よっても達成される。
【0008】この構成によれば、ケーブルに流れる交流
電流が微弱である等の理由によってゼロクロスが形成さ
れ難い状態のとき、発振器から所定の交流信号が結合手
段及び接続手段を介して直流電源及び測定器に印加され
てゼロクロスが形成される。また、直流電源の出力電圧
の電圧調整により接地線の地中電極電位(Ve )がキャ
ンセルされ、測定器に流入する交流電流のゼロクロスが
等間隔になるように制御され、正確な直流迷走電流の測
定が可能になる。したがって、接地線の零相電流の状態
にかかわらず迷走電流の測定が正確に行えるようにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は本発明によるケーブル接
地線中直流迷走電流測定装置を示す回路図である。測定
対象のCVケーブル1は、導体2、この外側に架橋ポリ
エチレン絶縁体(図示せず)を介して設けられる金属遮
蔽層3、及び最外周に設けられるシース4を備えてい
る。このCVケーブル1は、導体2の近傍の絶縁体に水
トリー劣化部5を生じている(なお、Rs は金属遮蔽層
3とシース4の間のシース絶縁抵抗である)。3相の金
属遮蔽層3には接地線6が接続されている。この接地線
6と地中に埋設された電極7の間には、直流電源8と測
定器9が直列にして接続される。測定器9は、接地線を
通して大地に流れる直流成分を測定するために用いられ
る。また、直流電源8は直流電圧を可変出力することが
でき、接地線6の地中電極電位Ve 接地線6の直流迷走
電流とシース絶縁抵抗Rs によって定まる)をキャンセ
ルするために用いられる。
【0010】更に、接地線6と電極7の間には、接続手
段としてのスイッチ10(SW1 )、コンデンサ11及
び計器用トランス12の二次側巻線12bを直列にした
回路が接続されている。コンデンサ11は、スイッチ1
0をオンにした時に直流電源8の出力端が二次側巻線1
2bで短絡状態になり、測定器9に過大な電流が流れる
のを防止するために設けており、計器用トランス12と
の組み合わせにより結合手段を構成している。計器用ト
ランス12の一次巻線12aには、スイッチ13(SW
2 )を介してAC発振器14が接続されている。
【0011】次に、図1の構成の測定装置における動作
について説明する。まず、3相交流電源に接続されたC
Vケーブル1の3相電流が平衡していて接地線6に流れ
る零相電流が微弱な時、スイッチ10,13をオンに
し、AC発振器14から交流信号出力(測定誤差を低減
するために低歪みで良質な波形の信号を出力させる)を
計器用トランス12、コンデンサ11を介して測定器9
に印加する。
【0012】測定器9には、接地線6の地中電極電位
e による直流電流、CVケーブル1の劣化部5から
流れる信号電流、及びCVケーブル1の充電電流の3
つが流入する。これら3つの電流が混合した状態の電流
に対し、測定器9を用いてゼロクロスを試みる。直流電
源8は地中電極電位Ve のキャンセル用に設けられてい
る。この直流電源8は、測定器9で観測されるゼロクロ
スが図2のようにVe =VE となるように、出力電圧V
E が調整される。この調整によって、CVケーブル1の
劣化した信号に基づく直流成分を残しながら地中電極電
位Ve のみをキャンセルすることができる。これによ
り、測定器9に流れてくる交流電流の時間軸を切る間隔
が等しくなり(交流電流の零クロス点が等周期にな
り)、直流迷走電流を正確に求めることができる。そし
て、キャンセルできた時の電圧値をシース絶縁抵抗Rs
で除することにより、直流迷走電流が算出される。
【0013】このように、直流迷走電流を正確に測定で
きることにより、充電電流の波頭に乗っている絶縁体の
水トリー劣化による直流成分を確保しながら迷走電流分
を除去することができ、直流成分法によるCVケーブル
の絶縁劣化の診断が正確に行えるようになる。ところ
で、計器用トランス12は、地中電極電位Ve を直流電
源8の出力電圧VE によってキャンセルできたことを確
認する手段として設けられている。この計器用トランス
12にAC発振器14から発振電圧Vi を印加すること
により、図3に示すように、発振電圧Vi が地中電極電
位Ve に重畳され、このVe に必ずゼロクロスを生じさ
せることができる。したがって、従来、図4に示すよう
に、Ve による電流振幅が微弱な為にゼロクロスを生じ
なかった場合でも、図3のように必ずゼロクロスが生じ
る。
【0014】なお、AC発振器14の交流出力は、商用
電源と同一の周波数でもよいが、商用周波数と異なる周
波数にすることにより、変動する商用周波数成分の影響
を除去することができる。また、図1の構成において
は、AC発振器14の出力を計器用トランス12を介し
て行うものとしたが、計器用トランス12と接地線6側
とのインピーダンス整合、出力レベル等のマッチングが
とれれば、コンデンサ結合のみにすることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上より明らかな如く、本発明方法によ
れば、接地電流の状況に応じて交流結合により所定の周
波数の交流信号を測定手段の入力側に供給し、前記測定
器に流入する交流電流のゼロクロスが等周期になるよう
に、前記測定器の測定点に直流電圧を付与する方法にし
たので、接地線の零相電流の状態にかかわらず迷走電流
の測定を正確に行えるようになる。したがって、直流成
分法によるCVケーブルの絶縁劣化の診断が正確に行え
るようになる。
【0016】また、本発明の測定装置によれば、直流成
分法によりケーブルの劣化を評価する測定器と、この測
定器及び接地線に直列に挿入接続されて接地線の地中電
極電位を打ち消す直流電圧を出力する直流電源、交流信
号を発生する発振器、測定点と発振器の間に接続される
結合手段と、必要に応じて前記結合手段を動作状態にし
て発振器の出力信号を測定点へ印加させる接続手段を備
えた構成にしたので、接地線の零相電流の状態にかかわ
らず迷走電流を正確に測定することができるようにな
る。この結果、直流成分法によるCVケーブルの絶縁劣
化の診断が正確に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブル接地線中直流迷走電流測
定装置を示す回路図である。
【図2】本発明にかかる直流電源の出力を最適に設定し
たときの測定点における電圧波形図である。
【図3】交流電圧の重畳によりゼロクロスを形成した状
態を示す測定点における電圧波形図である。
【図4】ゼロクロス状態が生じていない場合の測定点に
おける電圧波形図である。
【符号の説明】
1 CVケーブル 3 金属遮蔽層 6 接地線 8 直流電源 9 測定器 10 スイッチ 11 コンデンサ 12 計器用トランス 14 AC発振器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活線下にある被測定ケーブルの金属遮蔽層
    に接続された接地線を通して大地に流れる直流成分を測
    定器により測定してケーブルの劣化を評価するケーブル
    の劣化診断方法において、 所定の周波数の交流信号を測定信号に重畳して重畳信号
    を生成し、 前記重畳信号に直流電圧を付与して前記重畳信号に一定
    周期のゼロクロス点を形成することを特徴とするケーブ
    ル接地線中直流迷走電流測定方法。
  2. 【請求項2】活線下にある被測定ケーブルの金属遮蔽層
    に接続された接地線を通して大地に流れる直流成分を測
    定してケーブルの劣化を評価する測定器と、 前記測定器に直列に挿入接続され、前記接地線の地中電
    極電位を打ち消す直流電圧を出力する直流電源と、 交流信号を発生する発振器と、 前記直流電源及び前記測定器より成る回路と前記発振器
    との間に接続され、前記発振器の出力信号を前記測定器
    の入力側へ印加する結合手段とを具備することを特徴と
    するケーブル接地線の直流迷走電流を測定する直流迷走
    電流測定装置。
JP8206075A 1996-08-05 1996-08-05 ケーブル接地線の直流迷走電流を測定する直流迷走電流測定方法及び測定装置 Pending JPH1048282A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025760A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 絶縁診断装置、絶縁診断システム、プログラム
CN107656125A (zh) * 2017-08-09 2018-02-02 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种海水杂散电流原位监测装置
DE102022101022A1 (de) 2022-01-18 2023-07-20 Bender Gmbh & Co. Kg Verfahren und elektrische Schaltungsanordnungen zum Schutz von metallischen Bauteilen gegen Korrosion durch Streuströme

Cited By (4)

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JP2014025760A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 絶縁診断装置、絶縁診断システム、プログラム
CN107656125A (zh) * 2017-08-09 2018-02-02 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种海水杂散电流原位监测装置
CN107656125B (zh) * 2017-08-09 2019-12-17 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种海水杂散电流原位监测装置
DE102022101022A1 (de) 2022-01-18 2023-07-20 Bender Gmbh & Co. Kg Verfahren und elektrische Schaltungsanordnungen zum Schutz von metallischen Bauteilen gegen Korrosion durch Streuströme

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