JPH1048103A - 気泡の発生しやすい試料液の測定方法 - Google Patents

気泡の発生しやすい試料液の測定方法

Info

Publication number
JPH1048103A
JPH1048103A JP22056096A JP22056096A JPH1048103A JP H1048103 A JPH1048103 A JP H1048103A JP 22056096 A JP22056096 A JP 22056096A JP 22056096 A JP22056096 A JP 22056096A JP H1048103 A JPH1048103 A JP H1048103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow cell
bubbles
sample liquid
sample
predetermined time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22056096A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Kojima
淳二 小島
Kunio Otsuki
久仁夫 大槻
Takuji Kurozumi
拓司 黒住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP22056096A priority Critical patent/JPH1048103A/ja
Publication of JPH1048103A publication Critical patent/JPH1048103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡の発生しやすい多成分水溶液を安定に信
頼性よく測定することのできる測定方法を提供する。 【解決手段】 気泡の発生しやすい試料液を脱泡させる
ための脱泡槽2の下部にフローセル3を連通させ、その
脱泡槽2とフローセル3との間の連通路5に開閉弁4を
設け、その開閉弁4を所定時間開いてフローセル3に所
定量の試料液を導入して開閉弁4を閉じ、フローセル3
に導入された試料液中から気泡を排出させてしまうまで
に要する所定時間が経過した後、フローセル3内の試料
液の分析測定をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気泡の発生しやすい
試料液の測定方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】試料液の分析方法として、試料液に特定
波長の光を照射させ、その透過光から吸光度を測定し、
その測定値からランンバート・ベール(Lambert-Beer)
の法測などの換算式を用いて成分濃度を検出する吸光光
度法が公知である。
【0003】この吸光光度法により、気泡が発生しやす
い多成分水溶液などの試料液を測定する場合、従来、ま
ず、試料液を脱泡槽に導入して発生した気泡を除去した
後、開閉弁を開いてフローセルに所定量の試料液を導入
し、送液を停止させて直ちに測定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような測定方法
では、大きな気泡等大部分の気泡は脱泡槽で除去するこ
とはできるが、小さな気泡や、送液を止めたときにその
開閉弁の動作によって発生する微細な気泡や脱泡槽から
フローセルに至までの間にその試料液自体のケミカル反
応等によって発生する気泡等については除去することが
できず、特に、セル長が長くなり、セル内の溶液量が多
くなる場合には、これらの気泡も多くなるため、測定値
に少なからぬ影響を与えることがあった。
【0005】このような気泡の影響は例えば図4のグラ
フで確認することができる。同図は10%HCl−10
%H2 2 溶液の40°Cにおける近赤外吸収スペクト
ルを示しているが、概ね波長1100nmまでのスペク
トル曲線に不自然な屈曲が現れている。これは測定を開
始してから波長1100nmまでの測定時間約25秒間
においては気泡がフローセル中から抜け切らず、その気
泡による光の過剰透過や散乱のための影響によるものと
判断される。
【0006】本発明はこのような実情を考慮してなさ
れ、気泡の発生しやすい多成分水溶液を安定に信頼性よ
く測定することのできる測定方法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、気泡の発生しやすい試料液を脱泡させるための脱泡
槽の下部にフローセルを連通させ、その脱泡槽とフロー
セルとの間の連通路に開閉弁を設け、前記開閉弁を所定
時間開いて前記フローセルに所定量の試料液を導入して
前記開閉弁を閉じ、前記フローセルに導入された試料液
中から気泡を排出させてしまうまでに要する所定時間が
経過した後、前記フローセル内の試料液の分析測定をす
ることを特徴としている。
【0008】測定をおこなう前にフローセルへの試料液
の流れを停止させると、その閉弁動作のショックで微細
な気泡が発生するが、この気泡が十分にフローセルの上
部に抜け出るまである一定の待ち時間を設けて、その影
響を受けることなく測定することができる。
【0009】また、試料液の種類やセル長に応じて待ち
時間を可変に設定することにより、最適な待ち時間を設
定できるので、どのような試料に対しても、また、セル
長の如何にかかわらず、気泡の影響を受けることなく測
定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の気泡の発生しやす
い試料液(例えば多成分水溶液)の測定方法の実施形態
につき詳細に説明する。図1は本発明の測定方法を実施
するための装置の構成図で、符号1は気泡の発生しやす
い多成分水溶液(試料液)を貯留するための試料槽、2
はその試料槽1と連通する脱泡槽、3は脱泡槽の試料液
を導入するフローセル、4は脱泡槽2とフローセル3と
の間の連通路5に設けた電磁弁(開閉弁)、6は検出
器、7は電磁弁4の開閉動作と検出器6の測定開始のタ
イミングを制御するためのマイクロコンピュータよりな
る制御手段、8は脱泡槽2およびフローセル3から排出
される気泡混じりの試料液を試料槽1に還流させるため
の還流路である。
【0011】上述の試料液は、例えば10%HCl−1
0%H2 2 溶液等の気泡の発生しやすい多成分水溶液
であり、まず、脱泡槽2でその試料液中に発生した気泡
が除去された後、図2のタイムチャートに示すように電
磁弁4が所定時間例えば12秒間開かれてフローセル3
内に所定量の試料液が導入される。そして、その試料液
の導入が完了してからフローセル3内から気泡が抜け出
るまでの時間例えば25秒間を待って後、検出器5によ
る測定が開始される。
【0012】上述の待機時間(例えば25秒間)につい
ては、試料液の組成や装置(セル長など)等の測定条件
に応じて予め経験的に適切な値を把握しておくことがで
きるため、その都合、あるいは予め測定に先立って、必
要最小限に待機時間を制御手段に設定しておけばよく、
このように待機時間を可変に設けることによって、信頼
性の高い測定値を得ることが可能となる。
【0013】図3は、試料液として10%HCl−10
%H2 2 溶液の40°Cにおける近赤外吸収スペクト
ルを示しているが、上述の待機時間(25秒間)経過後
に低波長側から走査を開始しているため、立上り時から
穏やかに連続したスペクトル曲線が得られ気泡の影響を
受けていないことを確認することができる。
【0014】このような測定方法により、例えば近赤外
分光法の場合、吸光度スペクトルの測定において気泡の
影響を受けにくくなり、通常では、測定できなかった気
泡発生の多い多成分水溶液を安定に信頼性よく測定する
ことができる。なお、本発明の測定方法は、近赤外分光
法以外にも可視・紫外吸光法等にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の気泡の発
生しやすい試料液の測定方法によれば、脱泡後の試料液
を所定量フローセルに導入して後、そのフローセル内の
試料液から気泡が排出してしまうまでに要する所定時間
が経過した後に分析測定を開始するので、気泡による過
剰透過や散乱のための影響を受けることなく、信頼性の
高い測定値を得ることができる。
【0016】また、試料液の種類やセル長に応じて待ち
時間を可変に設定することにより、最適な待ち時間を設
定できるので、どのような試料に対しても、また、セル
長の如何にかかわらず、気泡の影響を受けることなく測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気泡の発生しやすい試料液の測定方法
を実施するための測定装置の構成図である。
【図2】同測定フローのタイムチャートである。
【図3】同本測定方法による10%HCl−10%H2
2 溶液の近赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図4】従来の測定方法による10%HCl−10%f
2 2 溶液の近赤外吸収スペクトルを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2…脱泡槽、3…フローセル、4…電磁弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡の発生しやすい試料液を脱泡させる
    ための脱泡槽の下部にフローセルを連通させ、その脱泡
    槽とフローセルとの間の連通路に開閉弁を設け、前記開
    閉弁を所定時間開いて前記フローセルに所定量の試料液
    を導入して前記開閉弁を閉じ、前記フローセルに導入さ
    れた試料液中から気泡を排出させてしまうまでに要する
    所定時間が経過した後、前記フローセル内の試料液の分
    析測定をすることを特徴とする気泡の発生しやすい試料
    液の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記フローセルに導入された試料液中か
    ら気泡を排出させてしまうまでに要する所定時間を、試
    料液の種類に応じて可変に設定することを特徴とする請
    求項1に記載の気泡の発生しやすい試料液の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記フローセルに導入された試料液中か
    ら気泡を排出させてしまうまでに要する所定時間を、前
    記フローセルのセル長に応じて可変に設定することを特
    徴とする請求項1に記載の気泡の発生しやすい試料液の
    測定方法。
JP22056096A 1996-08-03 1996-08-03 気泡の発生しやすい試料液の測定方法 Pending JPH1048103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22056096A JPH1048103A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 気泡の発生しやすい試料液の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22056096A JPH1048103A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 気泡の発生しやすい試料液の測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1048103A true JPH1048103A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16752912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22056096A Pending JPH1048103A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 気泡の発生しやすい試料液の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1048103A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023037528A1 (ja) * 2021-09-10 2023-03-16

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023037528A1 (ja) * 2021-09-10 2023-03-16
WO2023037528A1 (ja) * 2021-09-10 2023-03-16 富士電機株式会社 水質分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102132080B1 (ko) 수질 분석 기구
EP1640715B1 (en) A liquid analyser
EP0256684A2 (en) Method and apparatus for measuring dissolved organic carbon in water
MX2007016157A (es) Metodo y sistema de monitoreo para un husillo de sujecion de herramienta.
EP1840557A1 (en) Determination of Components of Liquids
JP6601490B2 (ja) 水質分析装置
CN105866088A (zh) 一种在线检测海水中氨氮含量的装置及方法
KR102183940B1 (ko) 물 샘플 분석 기기
JPH1048103A (ja) 気泡の発生しやすい試料液の測定方法
US3529937A (en) Quantitative analyzer of sulfur contents
US4138215A (en) Method and apparatus for generating and transferring a gaseous test sample
US20210003601A1 (en) Method of operating an automatic analysis apparatus and automatic analysis apparatus
WO2001071335A3 (en) Method and apparatus for improved gas sensor
WO2001090742A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur messung einer komponente in einer flüssigen probe
TWM564711U (zh) 水樣分析設備
TWM576253U (zh) Water sample analysis equipment
JPH06273407A (ja) 炭素測定装置
JPH10160720A (ja) 炭素量測定装置
JP3626205B2 (ja) 水性液体の酸化可能な内容物の含有量を測定する方法と装置
JP2000193587A (ja) 液体試料の濃度分析装置
EP4267711A1 (en) Control method for an ageing process of alcoholic beverages and plant for actuating such a method
Henningsen Measurement of free SO 2 in wine with 7.4-μm difference frequency spectrometer
DE102004028270B4 (de) Verfahren zur Bestimmung des organisch gebundenen Kohlenstoffs (TOC), Testkitt zur Durchführung des Verfahrens sowie dessen Verwendung
JPS6457173A (en) Analyzing method of automatic analyzer
CN118837313A (en) Multi-parameter water quality on-line monitoring system, measuring method, medicament adding method and parameter obtaining method

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040521

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040615

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040806

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041119

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20041201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912