JPH1047397A - 制動片の摩耗検知プローブの取付構造 - Google Patents

制動片の摩耗検知プローブの取付構造

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JPH1047397A
JPH1047397A JP20394396A JP20394396A JPH1047397A JP H1047397 A JPH1047397 A JP H1047397A JP 20394396 A JP20394396 A JP 20394396A JP 20394396 A JP20394396 A JP 20394396A JP H1047397 A JPH1047397 A JP H1047397A
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detecting probe
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JP20394396A
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Hitoshi Takanashi
仁 高梨
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗検知プローブの着脱を可能とする。 【解決手段】 ブレーキパッド12が固着される取付板
13に取付孔15を形成し、その内部に係合壁16を設
ける。一方、プローブ本体17には差込溝22を形成
し、そこに保持クリップ23を差し込み可能に設ける。
そして、プローブ本体17にコイルスプリング24を嵌
め込んだ後、コイルスプリング24を圧縮しつつ保持ク
リップ23を係合壁16に弾性的に係合させる。これに
より、摩耗検知プローブ14は取付孔15内に保持され
る。また、摩耗検知プローブ14を取付孔15から取り
外すには、保持クリップ23の操作部23bを押圧す
る。すると、係合壁16に対する保持クリップ23の係
合部分が撓み変形して係合状態が解除される。これによ
り、保持クリップ23が抜き取られ、摩耗検知プローブ
14の取り外しが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば自動車のブレ
ーキに使用される制動片の摩耗状況を検知するためのプ
ローブに関し、その取付構造を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のブレーキパッドの摩
耗程度が使用限界に達したことを検知する摩耗検知プロ
ーブが開発されている。この摩耗検知プローブを取り付
けるための構造としては、実開昭55−45070号公
報に開示されるものが知られている。それは、図7に示
すように、ブレーキパッド1が固着された取付板2には
取付孔2aが形成されており、その取付孔2aには予め
筒状のカラー体3が嵌め込まれている。このカラー体3
の内周面には係止片3aが内側に切り起こし形成されて
いる。一方、摩耗検知プローブ4には胴部にスリーブ5
が嵌め込まれており、この状態で上記カラー体3に差し
込み可能となっている。そして、摩耗検知プローブ4が
カラー体3に差し込まれると、カラー体3の係止片3a
がスリーブ5のフランジ部5aに係合し、これによって
摩耗検知プローブ4はカラー体3に対して抜け止めさ
れ、もって取付板2に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、係止片3a
によって摩耗検知プローブ4を抜け止めする上記構成で
は、一旦、摩耗検知プローブ4を取付板2に固定する
と、これを取り外すことはきわめて困難である。そのた
め、摩耗検知プローブ4を交換しなければならない事情
が生じたときにも、単体で取り外すのではなくブレーキ
パッド等と一体に交換しなければならなかった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、着
脱可能な制動片の摩耗検知プローブの取付構造を提供す
るところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は回転体に接触可能に設けられた制
動片の摩耗程度が使用限界に達したか否かを検出する摩
耗検知プローブを取り付けるための構造において、 制
動片側には前記摩耗検知プローブを挿入するための取付
孔が形成されるとともに、前記制動片側に形成した係合
部に弾性的に係合することにより前記摩耗検知プローブ
を前記取付孔に挿入した状態に保持する保持具を備え、
かつ保持具には前記係合部との係合に係わっている部分
を係合解除方向に撓み変形させる操作部が、前記制動片
の外部から操作できるように設けられていることを特徴
とするものである。
【0005】また請求項2の発明は、請求項1記載の制
動片の摩耗検知プローブの取付構造において、前記保持
具は前記摩耗検知プローブを前記回転体から押圧される
方向に弾性的に支持していることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、摩耗検
知プローブを取り付けるためには、制動片側に形成した
取付孔に摩耗検知プローブを挿入する。そして、保持具
が制動片側の係合部に弾性的に係合すれば、摩耗検知プ
ローブは取付孔に挿入された状態で保持される。摩耗検
知プローブを取り外す場合は、操作部を操作すれば係合
部との係合に係わっている部分が係合解除方向へ変形す
るため、摩耗検知プローブを取付孔から抜き出すことが
できる。このように、請求項1の発明では、摩耗検知プ
ローブは制動片側に対して着脱可能としているから、摩
耗検知プローブのみ交換しなければならない事情が生じ
た場合でもこれのみ交換することができ、経済的であ
り、作業性にも優れる。
【0007】請求項2の発明では、保持具は、摩耗検知
プローブを取付孔に保持した状態で摩耗検知プローブが
回転体によって押圧される方向に撓み変形可能に構成さ
れているから、摩耗検知プローブが回転体に接触する際
の衝撃をやわらげることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の制動片の摩耗検知プロ
ーブの取付構造を具体化した第1実施形態について図1
〜図4を参照して説明する。図4は車両のディスクブレ
ーキの構成を示す。図中、11はディスクロータであ
り、その両側にはこれを挟み付けるためのブレーキパッ
ド12,12が配設されている。本実施形態では、この
ブレーキパッド12のうち、一方のブレーキパッド12
が固着された取付板13に、ブレーキパッド12ととも
に摩耗検知プローブ14が取り付けられるようになって
いる。
【0009】このブレーキパッド12と取付板13に
は、取付板13の裏面側からブレーキパッド12の摩擦
面側にかけて取付孔15が貫通して形成されており、こ
こに裏面側から摩耗検知プローブ14が挿入されるよう
になっている。この取付孔15は丸孔であり、図3に示
すように、その内部の途中には係合壁16が形成されて
いる。また、この係合壁16には、図2に示すように、
中央に角孔16aが形成さており、そこに取付孔15内
に挿入された摩耗検知プローブ14の先端部分が差し込
まれるようになっている。
【0010】摩耗検知プローブ14は、図1に示すよう
に、樹脂製のプローブ本体17を備え、その内部に電線
18を折り返した状態で保持して構成される。即ち、プ
ローブ本体17は、角柱状に形成されており、その内部
にはプローブ本体17の先端面から後端面にかけて2本
の電線貫通孔19が平行に形成されている。また、プロ
ーブ本体17の先端面には各電線貫通孔19を連ねるよ
うに連結溝20が凹み形成されている。そして、一方の
電線貫通孔19にプローブ本体17の後端面側から挿入
された電線18は、プローブ本体17の先端面側に貫通
した後、連結溝20に沿って折り返すように他方の電線
貫通孔19に挿入され、さらにプローブ本体17の後端
面側から引き出されている。これにより、電線18はプ
ローブ本体17内にU字状に折り返した状態で保持され
ることになる。なお、この電線18の末端には図示しな
い断線検出部が接続されており、ブレーキパッド12の
摩耗の進行によって電線18が切断されると、警告ラン
プが点灯するようになっている。
【0011】プローブ本体17の外側面には、その長さ
方向に対するほぼ中央部に鍔状に押し当て片21が形成
されており、この押し当て片21は円形をなしかつその
大きさは上記取付孔15より径小に設定されている。そ
して、摩耗検知プローブ14を上記取付孔15に挿入す
ると、この押し当て片21は取付孔15の内周面に沿っ
て奥側へと押し込まれてゆき、プローブ本体17の先端
を係合壁16の角孔16aに差し込んだ状態で係合壁1
6に押し当てられる。また、プローブ本体17の上面と
下面には一対の差込溝22が、それぞれプローブ本体1
7の後端から押し当て片21の内側を通過し、所定長さ
分、さらに先端側へ延びている。
【0012】この両差込溝22には、図1に示すよう
に、後方から保持クリップ23が差し込まれるようにな
っている。この保持クリップ23は、鋼索(例えば、ピ
アノ線)を曲げ加工してなり、所定の間隔で平行に延び
る差込端部23aと、その差込端部23aの後側に連な
る操作部23bとから形成されている。この差込端部2
3a間の間隔はプローブ本体17における両差込溝22
間の間隔より僅かに大きく設定されており、その両差込
端部23aの先端には、外側へ折り返すことにより係止
部23cが形成されている。そして、保持クリップ23
を差込溝22に差し込むためには、この両係止部23c
を窄ませた状態で行い、係止部23cを押し当て片21
の部分を潜らせて前方側へ通過させ、係合壁16に対し
て弾性的に係合させるようにするわけである。また、こ
の係止部23cは外側へ折り返した後、その先端を内側
へさらに湾曲させており、押し当て片21に係合した状
態ではプローブ本体17の長さ方向に僅かに撓み変形さ
せられるようになっている。
【0013】操作部23bは、両差込端部23aの後端
部をほぼ外側に直角に折り曲げた後、これを円弧状に連
ねた形状としている。また、摩耗検知プローブ14を取
付板13に装着した状態では、操作部23bは取付板1
3の外側に露出して外部からの操作が可能な状態となっ
ている。そして、操作部23bの上下両側部分を押圧す
ると、両差込端部23a間の間隔を狭めるように撓み変
形し、両係止部23cを窄ませることができるようにな
っている。また、保持クリップ23のうち、両差込端部
23aの後端部から外側に折り曲げられた部分は、次述
するコイルスプリング24を押圧する押圧部23dとな
っている。
【0014】プローブ本体17には、後方からコイルス
プリング24が嵌め込まれるようになっている。そし
て、保持クリップ23をプローブ本体17の差込溝22
に差し込むと、コイルスプリング24は保持クリップ2
3の押圧部23dによって押圧されるとともに押し当て
片21に押し付けられて圧縮されるようになっている。
【0015】次に、本実施形態の作用について述べる。
摩耗検知プローブ14を取付板13に取り付けるために
は、まず、電線18が保持されたプローブ本体17に、
後方からコイルスプリング24を嵌め込む。そして、コ
イルスプリング24を嵌め込んだ状態でプローブ本体1
7を先端側から取付孔15に挿入し、さらに、プローブ
本体17の先端を係合壁16の角孔16aに差し込む。
これにより、プローブ本体17は角孔16aに嵌り合う
ことにより回り止めされる。なお、電線18を安定して
切断するために、電線18の折り返し方向がディスクロ
ータ11の回転方向(図3中、上下方向)に直交する方
向(図3中、紙面に直交する方向)となるようにプロー
ブ本体17を角孔16aに差し込む。
【0016】続いて、保持クリップ23をプローブ本体
17の差込溝22に差し込む。それには、まず操作部2
3bの上下両側部分を押圧する。これにより両係止部2
3cは窄むから、この窄んだ状態とされた係止部23c
側から差込溝22に差し込む。そして、保持クリップ2
3の押圧部23dでコイルスプリング24を圧縮しつ
つ、両係止部23cを係合壁16の前方側へと潜り込ま
せる。さらに、この状態で操作部23bの押圧をやめる
と、窄んだ状態にある係止部23cはもとの状態に戻
り、かつコイルスプリング24の付勢力で係合壁16が
係止部23cと押し当て片21によって挟み付けられ
る。これにより、摩耗検知プローブ14は取付孔15内
に挿入された状態で取付板13に保持され、摩耗検知プ
ローブ14の取付作業は終了する。
【0017】一方、取付板13に取り付けられている摩
耗検知プローブ14を取り外す必要が生じた場合には、
保持クリップ23をコイルスプリング24の付勢力に抗
して前方に僅かに押し出しつつ、操作部23bにおける
図示上下両側部分を押圧する。すると、両係止部23c
が内側へと撓み、係合壁16から離脱するから、その状
態で保持クリップ23が差込溝22から抜き取られる。
これにより、プローブ本体17が取付孔15から抜き取
り可能となる。かくして、プローブ本体17を取付孔1
5から抜き取れば、摩耗検知プローブ14の取外作業は
終了する。
【0018】このように、本実施形態では、摩耗検知プ
ローブ14は取付板13に対して着脱可能とされるか
ら、摩耗検知プローブ14のみ交換しなければならない
事情が生じた場合に、これのみを交換することができ
る。したがって、経済的であり、また作業も簡単であ
る。また、保持クリップ23の係止部23cは、プロー
ブ本体17の長さ方向に撓み変形可能とされている。従
って、摩耗検知プローブ14は取付板13に取り付けら
れた状態で、ディスクロータ11によって押圧される方
向に僅かに係止部23cを撓ませつつ変位可能とされる
から、摩耗検知プローブ14がディスクロータ11に接
触する際の衝撃を柔らげることもできる。
【0019】<第2実施形態>以下、本発明の制動片の
摩耗検知プローブ14を具体化した第2実施形態につい
て図5を参照して説明する。本実施形態では、取付孔3
1は、取付板32側においては角孔とされ、ブレーキパ
ッド33側においては丸孔とされている。また、取付孔
31の内部には第1実施形態同様に係合壁34が形成さ
れており、そこには角孔34aが形成されている。さら
に、取付板32の裏面側において取付孔31を図示上下
に挟む位置には一対の突出壁35が対向して形成されて
おり、それぞれには取付孔31と直交する方向に係合孔
35aが形成されている。
【0020】一方、プローブ本体36は、その先端部が
僅かに径小に切り欠かれることにより、その境に段差部
36aが形成されている。そして、取付孔15にプロー
ブ本体36を挿入すると、先端部分を係合壁34の角孔
34aに差し込んだ状態で段差部36aが係合壁34に
当接するようになっている。また、プローブ本体36に
は、ほぼ中央部分に上下に貫通する貫通孔38が形成さ
れている。この貫通孔38はプローブ本体17の長さ方
向に沿って延びる細長形状をなしており、プローブ本体
17の段差部36aを係合壁16に当接させた状態で、
上記係合孔35aに連らなるように設定されている。な
お、貫通孔38の前後方向の寸法は、係合孔35aより
僅かに大きく、プローブ本体17の段差部36aを係合
壁16に当接させた状態において、後端部が係合孔35
aの後端部より僅かに後方に配されるようになってい
る。
【0021】保持クリップ37は、鋼索(例えば、ピア
ノ線)を折り返した状態に曲げ加工してなり、その折り
返し片部37aの中央部分は外側へ湾曲して貫通孔38
の内面に弾性力をもって接する湾曲部37bを形成して
いる。また、折り返し片部37aの先端は外側へ折り曲
げられて操作部37cとなっており、図示上側の突出壁
35から突き出て操作可能となっている。そして、操作
部37cを内側に押圧することにより折り返し片部37
aを内側に撓ませることができるようになっている。な
お、その他の部分については第1実施形態と同様である
ため、ここでは同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。
【0022】次に、本実施形態の作用について述べる。
摩耗検知プローブ14を取り付けるには、まず、プロー
ブ本体36を取付孔31の裏面側から取付孔31に挿入
する。そして、プローブ本体36を段差部36aが係合
壁34に当接するまで押し込む。これにより、両係合孔
35a間に貫通孔38が配され、一方の係合孔35aか
ら他方の係合孔35aにかけて連通する孔が形成され
る。
【0023】続いて、保持クリップ37を折り返し部分
を下向きにして上方から係合孔35aに差し込む。この
際、操作部37cを内側に押圧して折り返し片部37a
を内側へ撓ませながら行う。そして、保持クリップ37
の折り返し部分が下側の係合孔35aに達するまで押し
込む。この状態で操作部37cの押圧をやめると、折り
返し片部37aがもとの状態に戻り、湾曲部37bが貫
通孔38の内側面に押し付けられる。これにより、摩耗
検知プローブ14は取付孔31に挿入された状態で保持
され、摩耗検知プローブ14の取付作業は終了する。
【0024】摩耗検知プローブ14を取り外すには、操
作部37cを内側に押圧して折り返し片部37aを内側
へと撓ませながら、保持クリップ37を上方に引き抜
く。これにより、プローブ本体36の抜き取りが可能と
なるから、これを引き抜けば、摩耗検知プローブ14の
取り外し作業は終了する。
【0025】このように、本実施形態でも、摩耗検知プ
ローブ14は取付板32に対して着脱可能とされるか
ら、摩耗検知プローブ14のみ交換しなければならない
事情が生じた場合でもこれのみ交換することができる。
また、摩耗検知プローブ14を取付板32に取り付けた
状態で、摩耗検知プローブ14の先端がディスクロータ
11によって押圧されると、摩耗検知プローブ14は保
持クリップ37を圧縮しつつ後方に僅かに変位する。従
って、本実施形態の場合にも、摩耗検知プローブ14が
ディスクロータ11に接触する際の衝撃をやわらげるこ
とができる。
【0026】<第3実施形態>以下、本発明の制動片の
摩耗検知プローブ14の取付構造を具体化した第3実施
形態について図6を参照して説明する。本実施形態で
は、取付板41に形成された取付孔42は角孔であり、
その取付孔42の内側面には係合段差部42aが形成さ
れている。また、取付孔42の天井面と底面は、中央部
分が長さ方向に沿って溝状に切り欠かれており、その溝
部43の後端部には係合突起44が形成されている。
【0027】一方、プローブ本体45の先端部が径小に
切り欠かれることにより、プローブ本体45の長さ方向
に対するほぼ中央部分には段差部45aが形成されてい
る。そして、取付孔42にプローブ本体45を挿入する
と、この段差部45aが取付板41側の係合段差部42
aに当接するようになっている。
【0028】また、プローブ本体45の長さ方向に対す
るほぼ中央部には、上下に貫通する貫通孔46が形成さ
れている。この貫通孔46の開口はプローブ本体45の
長さ方向に延びる細長形状をなしており、その内部には
トーションコイルバネである保持クリップ47がその両
端部を上下両側面から突出させた状態で支持されてい
る。また、貫通孔46の上下両開口端部において、その
前端部側が斜めに切り欠かれて外方へと拡開されてお
り、保持クリップ47の両端部を僅かに内側に撓ませる
ことができるようになっている。
【0029】保持クリップ47は、両端部が前方に拡開
された形状をなし、その両端部の先端は僅かに外側に折
り曲げられて係止部47aとなっている。そして、プロ
ーブ本体45の段差部45aを係合段差部42aに当接
させた状態において、この保持クリップ47の係止部4
7aが弾性力で取付板41側の係合突起44に係合する
ようになっている。また、この両端部のうち、プローブ
本体45から突出する部分が操作部47bとなってお
り、ここを内側へ押圧することにより係止部47aを係
合突起44から離脱させることができるようになってい
る。なお、その他の部分については第1実施形態と同様
であるため、ここでは同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。
【0030】次に、本実施形態の作用について述べる。
摩耗検知プローブ14を取り付けるためには、保持クリ
ップ47の操作部47bを内側へ押圧し、係止部47a
を内方に撓ませる。さらに、その状態のまま、プローブ
本体45を取付孔42に挿入し、段差部45aが取付板
41側の係合段差部42aに当接するまで押し込む。そ
して、操作部47bに対する押圧をやめれば、係止部4
7aがもとの状態に戻り、取付板41側の係合突起44
に係合する。これにより、摩耗検知プローブ14は取付
孔42内に保持され、これにて取付作業は終了する。
【0031】摩耗検知プローブ14を取付板41から取
り外すためには、まず保持クリップ47の操作部47b
を内側へ押圧する。すると、係止部47aが係合突起4
4から離脱するから、この状態ままプローブ本体45を
取付孔42から抜き取ればよい。これにより、摩耗検知
プローブ14の取外作業は終了する。
【0032】このように、本実施形態でも、摩耗検知プ
ローブ14は取付板41に対して着脱可能とされるか
ら、摩耗検知プローブ14のみ交換しなければならない
事情が生じた場合でもこれのみ交換することができる。
また、本実施形態では、保持クリップ47はプローブ本
体45に一体に取り付けられていることから、保持クリ
ップ47の紛失等を回避することができる。
【0033】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、例えば次のように変形して実施するこ
とができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属
する。 (1) 上記各実施形態は、ディスクブレーキに適用さ
れるものであったが、これに限らず本発明をドラムブレ
ーキ等に適用することも当然可能である。
【0034】(2) 上記各実施形態では、プローブ本
体17,36,45は角柱状に形成され、角孔16a等
に差し込むように構成されていたが、プローブ本体は円
柱状に形成されていてもよい。 (3) 上記各実施形態における摩耗検知プローブ14
は電線18の切断によりブレーキパッド12,33の摩
耗程度が使用限界に達したことを検知する構成のもので
あったが、その他の検知方式によるものに本発明を適用
してもよい。その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体を示す分解斜視図である。
【図2】同実施形態において取付状態にある摩耗検知プ
ローブを示す正面図である。
【図3】同実施形態において取付状態にある摩耗検知プ
ローブを示す側断面図である。
【図4】同実施形態において、ディスクブレーキの全体
を示す断面図である。
【図5】第2実施形態において取付状態にある摩耗検知
プローブを示す側断面図である。
【図6】第3実施形態において取付状態にある摩耗検知
プローブを示す側断面図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
11…ディスクロータ(回転体) 12,33…ブレーキパッド(制動片) 14…摩耗検知プローブ 15,31,42…取付孔 23,37,47…保持クリップ 16…係合壁(係合部) 35a…係合孔(係合部) 44…係合突起(係合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に接触可能に設けられた制動片の
    摩耗程度が使用限界に達したか否かを検出する摩耗検知
    プローブを取り付けるための構造において、 制動片側には前記摩耗検知プローブを挿入するための取
    付孔が形成されるとともに、前記制動片側に形成した係
    合部に弾性的に係合することにより前記摩耗検知プロー
    ブを前記取付孔に挿入した状態に保持する保持具を備
    え、かつ保持具には前記係合部との係合に係わっている
    部分を係合解除方向に撓み変形させる操作部が、前記制
    動片の外部から操作できるように設けられていることを
    特徴とする制動片の摩耗検知プローブの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制動片の摩耗検知プロー
    ブの取付構造において、前記保持具は前記摩耗検知プロ
    ーブを前記回転体から押圧される方向に弾性的に支持し
    ていることを特徴とする制動片の摩耗検知プローブの取
    付構造。
JP20394396A 1996-08-01 1996-08-01 制動片の摩耗検知プローブの取付構造 Pending JPH1047397A (ja)

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